JP3593829B2 - 車両用バッテリーブラケット構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
車両用のバッテリーを固定するためのバッテリーブラケットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
バッテリーを、バッテリートレイにはめ込み、これを車体に固定されたバッテリーブラケット上に載せ、バッテリーの上にあるバッテリーバンドと、該バッテリーブラケットをつなぐバッテリーボルトによって、バッテリーとバッテリートレイを固定することにより、バッテリーを車体に固定することが一般に行われている。(実開平2ー34072号公報参照)
バッテリーブラケット8は、図5、図6、図7に示すようにトレイ形状をしており、図示しないバッテリーボルトの固定用孔8aと、該ブラケット8自身を車体に固定するための図示しないボルトの固定用孔8bを設けている。
また、上記バッテリーブラケット8には、エンジン補機の一つであるキャニスターの保持用ブラケット9を溶接する(図5の10は、溶接点)ためや、ワイヤハーネス保持用ベルト11を固定するために拡張部8cが設けられている。該拡張部8cは、バッテリー12の大きさとは無関係に一定の面積を持っている。
さらに、ワイヤハーネス保持用ベルト11を固定するために専用ブラケット13を設け、これを前記バッテリーブラケット8に溶接する場合もある。
しかし、上記バッテリーボルト固定用孔8aは、上記バッテリーブラケット8内に溜まる水の水抜き用の孔としても使用されるため、該ブラケット8内でもっとも低い位置に設けなくてはならなかった(図5の矢印は水の動きを示す)。このため、少なくとも、バッテリーの高さ以上の長さが必要な上記バッテリーボルトの長さがさらに長くなってしまい、コストがかかってしまう問題があった。
さらに、上記拡張部8cを設けることにより、上記バッテリーブラケット8が大型化するので、多数の部品が搭載されているエンジンルームにおいては、他部品との干渉が問題となる可能性があった。また、該拡張部8cの位置にしか上記キャニスターブラケット9が設置できないため、設計自由度が少なく、コストがかかる割にメリットが少なかった。
また、バッテリーブラケット8に複数の他部品保持用ブラケット(ワイヤーハーネスとエンジン補機)を設けなくてはいけないため、互いの最適な位置を選択することが難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、バッテリーブラケットにワイヤーハーネス保持具を固定するためや、エンジン補機保持用ブラケットを固定するために拡張部を設けなくても、さらにバッテリーボルト固定用孔と水抜き用の孔を共通にしなくても、コストがかからなくて、組み付け作業性の良い構造を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、底面と側面とを有しバッテリーを車体側へ固定するための車両用バッテリーブラケット構造において、上記バッテリーブラケットの上記底面に凹部を設け、該凹部をバッテリーブラケットの上記側面に沿うようにかつ上記バッテリー底面の下部に設け、上記凹部の側端面に位置させてワイヤーハーネス保持用ベルトの取付部を固定するとともに上記バッテリーブラケットに溜まった水を排出する孔を設け、上記取付部を上記孔に挿通して該取付部を上記凹部に収納することにより、上記ワイヤーハーネス保持用ベルトを上記バッテリーブラケットに固定したことを特徴とする。
また、上記発明は、上記バッテリーブラケットの底面のバッテリー取付座面と上記凹部の底部とは、傾斜面により連結させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を利用したバッテリーの取付構造を示した斜視図、図2は、本発明を利用したバッテリーブラケットの斜視図、図3は、図2のバッテリーブラケットにキャニスターブラケットを固定した状態の平面図、図4は、図2のIV-IV 線における断面拡大図である。
【0006】
バッテリー1は、車体に固定されたバッテリーブラケット2の上に、図示しないトレイを挟んで載せられた後、バッテリーボルト4とバッテリーバンド5により該バッテリーブラケット2に固定されている。
図2に示すように、バッテリーブラケット2は、底面と底面の周囲から立ち上がる側面とを有している。
上記バッテリーブラケット2の底面の一部には、凹部2bが設けられている。この凹部は2bは、バッテリーブラケット2の側面に沿うようにかつバッテリー底面よりも下部に設けている。また、該凹部2bの底部は、前記ブラケット2の底面の中ではもっとも低い凹部であり、本実施例では左右両端部に設けられている。また、該凹部2b側端面には孔2cがあけられていて、図示しないワイヤーハーネスを保持するためのベルト6を固定するためと、前記ブラケット2に溜まった水を排出するための水抜き孔として利用されている(図4の矢印は排出される水の動きを示す)。ベルト6は、図4に示すように、孔2cに挿通する取付部が設けられ、孔2cに取付部を挿通することによりこの取付部を凹部2bに収納し、ワイヤーハーネスの保持用ベルト6をバッテリーブラケット2に固定することができる。また、図2に示すように、該凹部2bと前記バッテリーブラケット2の底面の前記バッテリー取付座面2aとは傾斜面2dにより連結されている。該傾斜面2dは、水の排出能力の向上と前記ブラケット2全体の剛性力向上に役立っている。
【0007】
また、上記バッテリーブラケット2の底面には、該ブラケット2を図示しない車体に固定するためのボルト用の孔2eが、複数設けられている。該孔2eは、少なくとも前記凹部2bよりも高い位置にある。さらに複数ある該孔2eの内の一つを、エンジン補機の一つである図示しないキャニスターを保持するためのブラケット3を固定するのに用いている。すなわち、前記キャニスターブラケット3と前記ブラケット2を固定するためのボルトを共用して、共通の該孔2eを利用している。尚、該キャニスターブラケット3は、前記ボルトによる孔2eにおける固定と一カ所溶接(図3の7参照)することにより固定されている。
さらに、バッテリーボルト4の取付用孔2fは、前記ブラケット2の底面ではなく、側面に設けられている。
上記実施例では、ワイヤーハーネスを保持するための例としてベルトについて記述したが、他の保持具(クランプ、クリップなど)でも、同様に前記バッテリーブラケットに固定できる。同様に、エンジン補機の例としてキャニスターについて記述したが、他のエンジン補機類も固定できる。
【0008】
【発明の効果】
バッテリーブラケット底面の面積を拡張しなくても、ワイヤーハーネス保持具や、エンジン補機保持用ブラケットを固定できるため、エンジンルーム内の他部品との干渉を心配する必要がない。
バッテリーブラケット底面に設けた水抜き用凹部とバッテリー取付座面とを傾斜面により連結したので、該ブラケット底面に溜まった水を排出できる能力を向上させるのに貢献でき、さらに、バッテリーブラケット全体の強度が向上するのにも役立つ。
エンジン補機保持用ブラケットの固定するためのボルト位置として、複数ある前記バッテリーブラケット固定用ボルト孔の一つを利用したため、該補機保持用ブラケットの位置を変更するのが容易となり、設計自由度が増す。その結果、該補機保持用ブラケットの形状が単純となり、組み付け作業性も向上する。
前記補機保持用ブラケットと前記バッテリーブラケットを固定するボルトを共通としたため、該補機保持用ブラケットを固定するための溶接点の数を削減できる。
バッテリーボルト取付用孔の位置が、バッテリーブラケット側面に設けられたため、該ブラケット底面に設けた場合と比較して、バッテリーボルトの長さが短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用したバッテリーの取付構造を示した斜視図である。
【図2】本発明を利用したバッテリーブラケットの斜視図である。
【図3】図2のバッテリーブラケットにキャニスター保持用ブラケットを固定した状態の平面図である。
【図4】図2のIV-IV 線における断面拡大図において、ワイヤーハーネス保持用ベルトを固定した状態を示す図である。
【図5】従来のバッテリーブラケットにキャニスター保持用ブラケットを固定した状態の平面図である。
【図6】図5のVI-VI 線における断面拡大図である。
【図7】別の従来のバッテリーブラケットにワイヤーハーネス保持用ブラケットを固定した状態を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 バッテリー
2 バッテリーブラケット
2a バッテリー取付座面
2b 凹部
2c ワイヤーハーネス保持具固定用孔
2d 傾斜面
2e バッテリーブラケット固定用孔
2f バッテリーボルト固定用孔
3 キャニスター保持用ブラケット
4 バッテリーボルト
5 バッテリーバンド
6 ワイヤーハーネス保持用ベルト
Claims (2)
- 底面と側面とを有しバッテリーを車体側へ固定するための車両用バッテリーブラケット構造において、
上記バッテリーブラケットの上記底面に凹部を設け、
該凹部をバッテリーブラケットの上記側面に沿うようにかつ上記バッテリー底面の下部に設け、上記凹部の側端面に位置させてワイヤーハーネス保持用ベルトの取付部を固定するとともに上記バッテリーブラケットに溜まった水を排出する孔を設け、
上記取付部を上記孔に挿通して該取付部を上記凹部に収納することにより、上記ワイヤーハーネス保持用ベルトを上記バッテリーブラケットに固定したことを特徴とする車両用バッテリーブラケット構造。 - 上記バッテリーブラケットの底面のバッテリー取付座面と上記凹部の底部とは、傾斜面により連結されたことを特徴とする請求項1記載の車両用バッテリーブラケット構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00824197A JP3593829B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 車両用バッテリーブラケット構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00824197A JP3593829B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 車両用バッテリーブラケット構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10203272A JPH10203272A (ja) | 1998-08-04 |
| JP3593829B2 true JP3593829B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=11687660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00824197A Expired - Fee Related JP3593829B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 車両用バッテリーブラケット構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3593829B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10352986B4 (de) * | 2003-11-13 | 2006-07-13 | Adam Opel Ag | Batterieträger in einem Kraftfahrzeug |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP00824197A patent/JP3593829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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