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JP3593885B2 - 画像解析装置および方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル画像から円の3つのパラメータまたは楕円の5つのパラメータを抽出する技術に関するものである。応用例の1つとして、人間の調音器官の微妙な動きを非接触計測する発話認識システム及び三次元形状計測装置などが考えられる。
【0002】
【従来の技術】
与えられた画素群に最も適合する直線を求める手法として最小2乗法がある。この手法では、三元の連立一次方程式を解くことにより容易に未知の3つのパラメータを決定することができる。ところが、最小2乗法を円や楕円に適用することは容易でない。円の場合、決定すべきパラメータは中心座標と半径の計3つであるが、これを最小2乗法で求める場合、非線形連立方程式となり、解を求めるためにGauss−Newton法などの最適化計算を行う必要があり複雑となる。また円以外の楕円になると、決定すべきパラメータは中心座標、長径、半径、傾きの5つとなりさらに複雑となる。
これを解決するために円の場合、画素群を特定点に対して反転させることにより、直線の最小2乗法に置き換える手法(信学論,J75−DII,1338−1345,1992)などが提案された。しかしながら楕円の場合はこのように簡単にはいかない。楕円の場合、円よりもさらに余計に2つ未知のパラメータを決定せねばならないからである。楕円を効率よくかつ素早く切り出すためにはパラメータ次元数の削減が必要となる。
従来の楕円抽出技術は、おおむね中心座標を算出し、その後に長径、短径、及び傾きを算出する手法をとる。例えばTsujiらはエッジ画像から単純な勾配オペレータによって各エッジにおける傾きを計算し、その傾きが等しいエッジの中点が楕円の中心であるという性質を用いて楕円の中心を算出した(IEEE Trans.Comp.,27,777−781,1978)。さらにNairらはハフ変換を用いることにより高速化を行った(Pattern Recognition Let.,17,777−784,1996)。Tsujiらの手法では最終的には2パラメータの最小2乗法に落ち着くが、やはり最後に非線形な形が残る。またこれらの手法は画像にノイズが含まれていない場合威力を発揮するが、画像にノイズが存在し、中心座標の算出に失敗した場合には楕円を正しく抽出することができない。
【0003】
他の中心算出手法としては特開平8−210811号公報がある。この手法においては、走査線を一定方向に移動させ、走査線と画像との交点の中点を算出し、それらの交点の距離を投票値とすることにより、最大の投票値を得るものを楕円の中心とした。
【0004】
また特開平7−311847号公報では領域抽出枠を設けて、画像との接点の座標から中心座標を含めた楕円の5つのパラメータを求める手法を提案した。
【0005】
しかしながらこれらの手法でも楕円に切れ目があったり、ノイズがあったりした場合には正しく抽出するのが困難である。特開昭59−123981号公報では切れ目が画像の縦軸もしくは横軸に平行になるように画像を回転させ、切れ目に平行に走査線を動かし、画像を切り取る長さが最大である走査線の中点を中心とする手法を提案した。しかし切れ目が複数ある場合には適応できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、円または楕円の図形的性質を用いることにより、画像にノイズや切れ目が含まれていても、円または楕円のパラメータが算出可能な画像解析技術を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明の一側面を、図1を用いて説明する。本発明の画像解析装置は、図1で示すように、前処理部11、仮中心算出部12、長径・短径算出部13、傾き算出部14、および評価部15を含んで構成される。図1において、前処理部11は細線化等を行いエッジ画像を生成する。仮中心算出部12は、ノイズに応じて種々の算出方法を選択して適用する。処理が、長径・短径算出部13を初めて通過した時、抽出対象が円の場合は、半径、中心のX座標、Y座標の計3つのパラメータを算出することができる。他方、抽出対象が楕円の場合は、長径、短径、中心のX座標、Y座標の4つのパラメータが算出される。さらに楕円の場合は続く傾き算出部14で傾きが算出され、それに続く評価部15では仮中心算出部12で決定した中心座標とは異なる中心座標値が新たに決定される。これはノイズを含む画像から円・楕円を抽出する過程において、中心座標の精度が他のパラメータ算出に大きな影響を与えるからであり、一度中心座標を決定しても、理想的な座標とは大きく隔たる可能性があるからである。この結果を、再び長径・短径算出部13に返すことにより、新たに長径および短径の長さが算出可能である。これらのパラメータ算出を評価部15が満たす条件を満足できるまで繰り返し行うことにより、精度よくパラメータを算出することが可能である。
【0008】
以上の構成においては、エッジ画像がノイズを含んでいる場合でも、切れ目が生じている場合でも、その状態によって場合分けすることにより、中心を算出することができる。また楕円の図形的性質を用いることにより、二次方程式の形式で長径及び短径の長さを算出することができる。さらにここで算出された長径と短径の比の値によってエッジ画像を円とそれ以外の楕円に振り分けることができる。
【0009】
楕円と判定した場合、その傾きを求めると同時に、その図形的特徴から新たにエッジ画像の中心を算出することができる。本発明によればエッジ画像の状態によることなく楕円の傾きが算出可能であり、新たに中心座標を算出することができる。よって仮中心算出部12において求めた中心座標の精度がたとえ悪くても、これらの操作を繰り返すことにより、より精度のよいパラメータを後に算出することができる。
【0010】
さらに、本発明について説明する。
【0011】
本発明によれば、上述の目的を達成するために、数値化された被解析画像に含まれる円および楕円を解析する画像解析装置に、上記被解析画像から中心座標を算出する中心座標算出手段と、上記中心座標に基づいて円の半径または楕円の長径および短径を算出する径算出手段とを設け、上記径算出手段が、(1)楕円の中心を点Oとし、その周上に角AOBが90度になるように点A,点Bをとれば、線分OA,線分OBの長さの2乗の逆数の和は一定であるという性質、および、(2)楕円の周上に点Aをとり、中心Oを通り点Aにおける楕円の接線に平行な直線と楕円との交点を点B,点Cとすれば三角形ABCの面積は一定であるという性質を利用して円の半径または楕円の長径および短径を算出するようにしている。
【0012】
この構成においては、また楕円の図形的性質を用いることにより、二次方程式の形式で長径及び短径の長さを算出することができる。さらにここで算出された長径と短径の比の値によってエッジ画像を円とそれ以外の楕円に振り分けることができる。
【0013】
この構成において、上記長径および短径の比の値を所定の閾値に比較して上記被解析画像が円であるか楕円であるかを判定するようにできる。たとえば、長径と短径の比の値が閾値以上である時、被解析画像を楕円と判定する。あるいは、長径と短径の比の値が閾値以下である時、被解析画像を円と判定する。
【0014】
また、上記被解析画像が円と判定されたときに上記長径を上記円の半径として出力してもよい。また、上記短径を上記円の半径として出力してもよい。
【0015】
また、被解析画像が円と判定された場合に、算出された上記中心座標および半径を、上記被解析画像により適合するように補正するようにしてもよい。たとえば、最小2乗法で補正する。
【0016】
また、上記中心座標算出手段および径算出手段で算出された楕円の中心座標、長径および短径をパラメータに持ち、座標軸に平行な軸を有する楕円と、上記被対象画像のエッジ画像との交点を算出し、これら交点に基づいて上記被解析画像の傾きを算出する傾き算出手段をさらに設けるようにしてもよい。たとえば、算出した楕円の中心及び長径、短径をパラメータに持ち、座標軸に平行な軸を有する楕円と、もとのエッジ画像との交点を、反時計周りに順に点A,点B,点C,点Dとした時、直線ACまたは直線BDの傾きの2倍をもとの被解析画像の傾きとする。
【0017】
また、上記傾き算出手段は、上記交点および上記中心座標に基づいて上記被解析画像の傾きを算出するようにしてもよい。たとえば、楕円の傾きを求める際に楕円の中心Oと4つの交点A,B,C,Dとを結ぶ直線の傾きの2倍を楕円の傾きとする。
【0018】
また、上記交点に基づいて新たな中心座標を算出するようにしてもよい。たとえば、線分ACまたは線分BDの中点を新たな被解析画像の中心座標とする。あるいは、直線ACと直線BDの交点を新たな被解析画像の中心座標とする。あるいは、点Bまたは点Dから直線ACに、点Aまたは点Cから直線BDに下した垂線の足を新たな被解析画像の中心座標とする。あるいは、点A,点O,点Cに対する最小2乗直線と、点B,点O,点Dに対する最小2乗直線の交点を新たな被解析画像の中心座標とする。
【0019】
また、上記新たな中心座標に基づいて楕円の5つのパラメータを算出する操作を、規定回数だけ繰り返すようにしてもよい。
【0020】
また、上記新たな中心座標に基づいて楕円の5つのパラメータを算出する操作を、上記パラメータの変化量が既定値以下になるまで繰り返すようにしてもよい。
【0021】
さらに、本発明は、方法の態様あるいはコンピュータソフトウェアの態様で実現することも可能である。
【0022】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施例について図2以降の図面を参照して説明する。この実施例においては、例えば、コンピュータシステムを用いて画像の本発明の画像解析を行なう。コンピュータシステム自体は周知であるので説明を行なわない。なお、この実施例に関連する説明においては、動作のステップをブロックにより示しているが、このブロックの1つ1つあるいは複数のブロックを一まとめにあるいは1つのステップを複数のハードウェア要素で構成し、ハードウェアの態様で実装してもよいことはもちろんである。
【0023】
図2に本実施例のパラメータ抽出動作の概要を示す。本発明の中心部はこの部分である。図2において、被解析静止画像は前処理ステップS1で前処理された後、仮中心算出ステップS2、長径・短径算出ステップS3、傾き算出ステップS4、および評価ステップS5でそれぞれ処理される。前処理ステップS1は、画像を細線化したり、ノイズ除去等、誤認識を将来するファクタを除去ないし低減したりするものである。仮中心算出ステップS2は画像の質に応じて種々の態様で中心座標を算出するものである。長径・短径算出ステップS3は楕円の複数の性質を利用して長径および短径を算出する。傾き算出ステップS4は、算出した中心座標、長径、短径等から画像の傾きを算出する。評価ステップS5は得られたパラメータ(円で3つ、楕円で5つ)を評価し、評価が否定的であれば、中心座標を再設定して再度パラメータの算出を行なう。評価が肯定的になるまで同様のルーチンが繰り返される。
【0024】
つぎに、上述のステップS1〜S5について詳細に説明する。前処理ステップS1の詳細を図3に示す。まず被解析画像甲はステップS11において白黒画像かフルカラー画像かを判定される。白黒画像だった場合、ステップS12においてそれが1ビット画像かどうかが判定される。ステップS11またはS12の判定でいずれかが「No」だった場合、ステップS13において閾値処理を含むフィルタ処理によって2値化される。よって次ステップS14に通される被解析画像甲は白黒2値化被解析画像乙となる。ステップS14ではラプラシアンを含む局所型オペレータによってエッジ部が抽出される。さらにステップS15では、ステップS14で算出したエッジ強度に対してある適切な閾値を設定し、再び2値化被解析エッジ画像丙とする。エッジ画像の座標値はバッファ1(図示しない)に貯えられる。画像丙は仮中心算出ステップS2に送られる。
【0025】
仮中心算出ステップS2の詳細を図4に示す。図4ではエッジ画像の状態によって中心座標算出方法を変えている。まず図5のようにエッジ画像に一定長以上の直線成分が含まれている場合、ステップS201にてこれを除去する。次に図6に示すように画像のX軸及びY軸に平行に走査線を移動させ、エッジ画像がこれらの走査線を切り取る場合のみ、つまりエッジ画像との交点のうち隣り合わないものが2組ある場合のみ、それらの中点を各々バッファ2,3(図示しない)に貯える(ステップS205,S213)。交点が1組以下だったり、3組以上ある場合には、中点を計算しない。例えば図7のようにエッジ画像がかすれており、交点が1組しかない場合や、図8のようにノイズがあり交点が3組以上存在する場合などである。走査線を両軸に対して平行に移動し、バッファ2,3に貯えられた中点の個数が共に閾値(本実施例では5)以上の場合、各々の中点を通る直線の式を最小2乗法により算出し(ステップS209,S217)、ステップS218にてこれら2直線の交点を求め、それを仮中心算出ステップS2の出力とする。一方バッファ2,3に溜まる中点のいずれかの個数が閾値未満だった場合、ステップS219に移る。ステップS219の処理の流れを図9に示す。この部分は前記のTsujiらによる手法と同様である。処理の内容自体は図9の記載から明らかであるので説明を省略する。ステップS219をもってしても、中心を求めることができない場合は、エッジ画素の重心をもって中心としたり、非線形最小2乗法などによって楕円の5つのパラメータを求めることにする。
【0026】
図4の動作の詳細は以下のとおりである。
[ステップS200] エッジ画像に一定長以上の線分があるかどうかを判別する。このような線分はノイズである。このような線分がある場合にはステップS201に進む。なければ、ステップS202に進む。
[ステップS201] 線分をエッジ画像から除去する。
[ステップS202] 垂直な直線を引くためのインデックスiを0に初期設定する。
[ステップS203] 直線X=iをひく。
[ステップS204] エッジ画像との間に隣り合わない交点の組が2個かどうかを判別する。そうであれば、有効なデータであるのでステップS205に進み、そうでなければ、ステップ206に進む。
[ステップS205] 交点の中点を算出してバッファ2に格納する。この後ステップS206に進む。
[ステップS206] インデックスiを1だけ増分する。
[ステップS207] インデックスが所定値wより小さいかどうか判別する。
wは対象領域の水平方向の幅である。小さければ、ステップ203に戻り処理を繰り返す。小さくなければ、ステップS208に進む。
[ステップS208] バッファ2内の中点の個数が閾値以上であれば中心算出の直線を求めるために、ステップS209へ進む。閾値未満であれば、正確な直線算出が困難なので、ステップ219(図9)へ進む。
[ステップS209] 最小2乗法により中点から中線を算出する。
[ステップS210] 水平な直線を引くためのインデックスjを0に初期設定する。
[ステップS211] 直線Y=jをひく。
[ステップS212] エッジ画像との間に隣り合わない交点の組が2個かどうかを判別する。そうであれば、有効なデータであるのでステップS213に進み、そうでなければ、ステップ214に進む。
[ステップS213] 交点の中点を算出してバッファ3に格納する。
[ステップS214] インデックスjを1だけ増分する。
[ステップS215] インデックスが所定値hより小さいかどうか判別する。
hは対象領域の垂直方向の高さである。小さければ、ステップ211に戻り処理を繰り返す。小さくなければ、ステップS216に進む。
[ステップS216] バッファ2内の中点の個数が閾値以上であれば中心算出の直線を求めるために、ステップS217へ進む。閾値未満であれば、正確な直線算出が困難なので、ステップ219(図9)へ進む。
[ステップS217] 最小2乗法により中点から中線を算出する。
[ステップS218] 2本の中線の交点を求め出力する。
[ステップS219] 同じ傾きのエッジの中点から中心を求める(図9)。
【0027】
以上のような処理を仮中心算出ステップS2にて行い、長径・短径算出ステップS3に進む。
【0028】
ここでは、長径・短径算出ステップS3の詳細な手順を説明する前に、長径・短径算出のベースについてまず説明する。すなわち長径・短径算出ステップS3において楕円の図形的性質を用いて長径及び短径の長さを算出する方法を示す。
【0029】
仮中心算出ステップS2の出力値を楕円画像の仮の中心Oの座標値とし、角AOBが90度となるように楕円周上に点A,点Bを定めると以下のような関係式を持つ。ただしa,bは楕円の長径及び短径の長さである。
【0030】
【数1】
Figure 0003593885
仮中心算出ステップS2の出力値をO(X,Y)とし、値90に対して十分に小さい値Φをパラメータとして設定し(本実施例ではΦ=sin−11/10)、バッファ1に貯えられたエッジ画像座標値のうち角AOBが(90−Φ)以上、(90+Φ)以下であるような座標の組(A,B)をすべて決定する。これら決定した組に対して1/OA+1/OBを計算し、その値の度数分布を求める。最も大きい度数を持つカテゴリをpとすれば、これが1/a+1/bとなっているはずである。次にa,bに関するもう一つの関係式を用いる。楕円周上の任意の1点をAとし、点Aにおける楕円の接線の傾きと平行で楕円の中心Oを通る直線を引き、楕円周との交点を点B,点Cとすれば、
【0031】
【数2】
Figure 0003593885
なる関係式を持つ。デジタル画像の場合、点B,点Cが存在しない場合があるが、バッファ1に貯えられた座標の中で楕円の中心Oに関して互いに反対位置にあり、上記直線との距離が最短である2組の座標を算出し、それらエッジから直線に下した垂線の足を点B,点Cと定める。再びすべてのエッジ座標Aに対して三角形ABCの面積を求め、その値の度数分布を求める。最も大きい度数を持つカテゴリをqとすれば、これがabとなっているはずである。以上の二つの図形的性質を示す図を図13(a)(b)に示す。この時a,bはtに関する二次方程式
【0032】
【数3】
Figure 0003593885
の2解となる。これを解いて、
【0033】
【数4】
Figure 0003593885
を得る。
【0034】
つぎに、長径・短径算出ステップS3の詳細を説明する。長径・短径算出ステップS3は、さらにステップS31、S32、S33に分けることができる。ステップS31は上述のp=1/a+1/bを求めるものである。ステップS32は、上述のq=abを求めるものである。ステップS33は、pおよびqから長径aおよび短径bを求め、さらにエッジ画像が円か楕円かを判定するものである。ステップS31、S32およびS33の処理の流れをそれぞれ図10、図11および図12に示す。これらは並列に処理しても直列に処理してもよい。
【0035】
図10のステップ31の処理は以下のとおりである。
[ステップS311] インデックスi,jを1に初期設定する。
[ステップS312] バッファ1のi個目の座標Aiを抽出する。
[ステップS313] バッファ1のj個目の座標Bjを抽出する。
[ステップS314] 角AiOBjが(90−Φ)度以上、(90+Φ)度以下かどうかを判別する。そうであれば考慮対象であるのでステップS315に進み、そうでなければ考慮対象外であるのでステップS316に進む。
[ステップS315] ヒストグラムに(OAi)−2+(OBj)−2の値を蓄える。
[ステップS316] インデックスjを1だけ増分する。
[ステップS317] バッファ1のj個目のデータが空かどうかを判別する。
空でなければステップS313に戻り処理を繰り返す。空であればステップS318に進む。
[ステップS318] i=i+1、j=1に設定する。
[ステップS319] バッファ1のi個目のデータが空かどうか判別する。空でなければ、ステップS312に戻り処理を繰り返す。空であればステップS320に進む。
[ステップS320] 最大度数のカテゴリをpに代入する。
【0036】
図11のステップ32の処理は以下のとおりである。
[ステップS321] インデックスをi=j=k=l=0に初期設定する
[ステップS322] バッファ1のi個目の座標Aiを抽出する。
[ステップS323] 座標Aiにおけるエッジの傾きを計算する。
[ステップS324] OAiを通る直線l:f(x,y)=0を算出する。
[ステップS325] 座標Oを通り、傾きSの直線l:g(x,y)=0を算出する。
[ステップS326] バッファ1のj個目の座標Bjを抽出する。
[ステップS327] 直線lと座標Bjの距離Lおよび座標Bから下ろした垂線の足B’を算出する。
[ステップS328] f(B’)>=0かどうか判別する。そうであればステップS329に進む。そうでなければ、ステップS334へ進む。
[ステップS329] k=0かどうかを判別する。そうであればステップS330へ進む。そうでなければ、ステップS332へ進む。
[ステップS330] L=L、B=B’とする。
[ステップS331] k=1とする。
[ステップS332] L>Lを判別する。そうであればステップS333へ進む。そうでなければステップS334へ進む。
[ステップS333] L=L、B=B’とする。
[ステップS334] l=0かどうかを判別する。そうであればステップS335へ進む。そうでなければステップS337へ進む。
[ステップS335] L=L、C=B’とする。
[ステップS336] l=1とする。
[ステップS337] L>Lを判別する。そうであればステップS338へ進む。そうでなければステップS339へ進む。
[ステップS338] L=L、C=B’とする。
[ステップS339] j=j+1とする。
[ステップS340] バッファ1のj個目のデータが空かどうか判別する。空でなければステップS326に戻り処理を繰り返す。空であればステップS341へ進む。
[ステップS341] 三角形AiBCの面積を求め、ヒストグラム2に蓄える。
[ステップS342] j=1、i=i+1とする。
[ステップS343] バッファ1のi個目のデータが空かどうか判別する。空でなければステップS322に戻り処理を繰り返す。空であればステップS344へ進む。
[ステップS344] 最大度数のカテゴリをqに代入する。
【0037】
以上の長径aおよび短径bを求めるために必要なpおよびqが求まった。そして図12のステップS33で長径aおよび短径bを求め、さらに円/楕円の判別を行なう。すなわち、aとbとの比の値が閾値(本実施例では1.05)以下の場合、与えられたエッジ画像を中心がO(X,Y),半径がaまたはbの円と判定し、補正ステップに渡す。この補正ステップではステップS33の出力値を初期値とする最小2乗法などで、より適合度の高いパラメータを算出する。もちろん初期値のまま出力してもよい。一方、ステップS33においてエッジ画像を楕円と判定した場合、残りの1つのパラメータである傾きを決定するために傾き算出ステップS4に移行する。
【0038】
なお、図12のステップS33の処理は以下のとおりである。
[ステップS345] p、qから長径aおよび短径bを求める。
[ステップS346] a/b<=Tかどうかを判別する。そうであればステップS347へ進む。そうでなければステップS348へ進む。
[ステップS347] エッジ画像を円と判断し所望の補正ステップへ進む。
[ステップS348] エッジ画像を楕円と判断しステップS4へ進む。
【0039】
つぎに、傾き算出ステップS4の処理について説明する。図14は傾き算出ステップS4での処理の流れを示す。まず中心がO、長径がaで短径がbのX軸Y軸に平行な軸を持つ楕円Uを描く(ステップS401)。この楕円とエッジ画像との交点を図15に示すように点A,点B,点C,点Dとすれば、線分ACと線分BDは直交し、その交点は楕円の中心と一致する。エッジ画像上の点Pに対して、直線OPと楕円Uの交点をP’とし、線分PP’の長さを持って楕円とエッジ画像上の画素との距離と定義する。今座標平面を以下の4つの領域に分ける(ステップS402)。それらを領域1(x>=Xかつy>Y)、領域2(x<Xかつy>=Y)、領域3(x<=Xかつy<Y)、領域4(x>Xかつy<=Y)とする。各領域内において楕円Uの外部にあって楕円Uとの距離が最小であるエッジ上の画素と、楕円Uの内部にあって楕円Uとの距離が最小であるエッジ上の画素とを選択し、それらを結ぶ線分と楕円Uとの交点を算出し、順に点A,点B,点C,点Dとする(ステップS403)。この時点Oと4つの交点のうちいずれか(本実施例では点A)を結ぶ直線の傾きをθとすれば、2θが求める楕円の傾きである(ステップS404)。こうしてこの時点で楕円の5つのパラメータがすべて算出できる。
【0040】
線分ACと線分BDとの交点をとれば、これは理想的には楕円の中心座標と一致するはずであるが、実際には一致していない。そこで評価ステップS5が満足しないパラメータを傾き算出ステップS4が算出した場合、この新たに求めた中心を仮中心算出ステップS2の出力値とし、再び長径・短径算出ステップS3に戻す処理を行う。この操作を評価ステップS5が満足するまで繰り返す。評価ステップS5では線分ACと線分BDの角度が基準値内であるという条件にしてもよいし、線分ACと線分BDの交点と、直前に算出された楕円の中心座標との距離が基準値以内であるとしてもよいし、線分ACと線分BDの中点の距離が基準値以内であるとしてもよいし、線分ACまたは線分BDの中点が一方の線分の上にどの程度乗っているかを基準にしてもよい。また必要回数だけ評価ステップS5から長径・短径算出ステップS3に戻すループを回し、必要回数ループを回した後に得られるパラメータを評価ステップS5の出力としてもよい。ただしこのようなループを回すためにはエッジ画像と楕円Uとの間に最低でも対応する1組の交点(例えば点Aと点C)が求まっている必要がある。この場合線分ACの中点を新たな中心座標と置換することが可能である。対応する1組の交点が求まっていない場合は、求められた交点の一つと中心座標とを結んでできる直線の傾きをもってθとし、ループは回さない。また交点を1点も求めることができない場合は、本手法によっては傾きを算出することができず、最小2乗法などの手段により傾きを求める。ただし、本実施例で用いた画像では交点が1点も求めることができない程のノイズを持つものは存在しなかった。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、円を含む楕円の5つのパラメータを複雑な計算をすることなしに算出することが可能となる。またエッジ画像にノイズが含まれていたり、切れ目が生じている場合でもパラメータの算出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施例を全体的に示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS1の詳細なアルゴリズムを示す図である。
【図4】図2におけるステップS2の詳細なアルゴリズムを示す図である。
【図5】図4におけるステップS201を説明する図である。
【図6】図4における中点算出手法を説明する図である。
【図7】図4においてエッジ画像と直線との交点が1点のみである具体例を示す図である。
【図8】図4においてエッジ画像と直線との交点が3点以上ある場合の具体例を示す図である。
【図9】図4におけるステップS219の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】図2におけるステップS3の一部(ステップS31)の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図11】図2におけるステップS3の一部(ステップS32)の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図12】図2におけるステップS3の一部(ステップS33)の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図13】楕円の図形的性質を示す図である。
【図14】図2におけるステップS4の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図15】図14における傾き算出手法を説明する図である。
【符号の説明】
11 前処理部
12 仮中心算出部
13 長径・短径算出部
14 傾き算出部
15 評価部
S1 前処理ステップ
S2 仮中心算出ステップ
S3 長径・短径算出ステップ
S4 傾き算出ステップ
S5 評価ステップ

Claims (12)

  1. 数値化された被解析画像に含まれる円および楕円を解析する画像解析装置において、
    上記被解析画像から中心座標を算出する中心座標算出手段と、
    上記中心座標に基づいて円の半径または楕円の長径および短径を算出する径算出手段とを有し、
    上記径算出手段は、
    (1)楕円の中心を点Oとし、その周上に角AOBが90度になるように点A,点Bをとれば、線分OA,線分OBの長さの2乗の逆数の和は一定である
    (2)楕円の周上に点Aをとり、中心Oを通り点Aにおける楕円の接線に平行な直線と楕円との交点を点B,点Cとすれば三角形ABCの面積は一定である
    という性質を利用して円の半径または楕円の長径および短径を算出することを特徴とする画像解析装置。
  2. 上記長径および短径の比の値を所定の閾値に比較して上記被解析画像が円であるか楕円であるかを判定する請求項1記載の画像解析装置。
  3. 上記被解析画像が円と判定されたときに上記長径および短径の一方を上記円の半径と定める請求項2記載の画像解析装置。
  4. 被解析画像が円と判定された場合に、算出された上記中心座標および半径を、上記被解析画像により適合するように補正する請求項3記載の画像解析装置。
  5. 上記中心座標算出手段および径算出手段で算出された楕円の中心座標、長径および短径をパラメータに持ち、座標軸に平行な軸を有する楕円と、上記被対象画像のエッジ画像との交点を算出し、これら交点に基づいて上記被解析画像の傾きを算出する傾き算出手段をさらに設ける請求項1記載の画像解析装置。
  6. 上記傾き算出手段は、上記交点および上記中心座標に基づいて上記被解析画像の傾きを算出する請求項5記載の画像解析装置。
  7. 上記交点に基づいて新たな中心座標を算出する請求項5記載の画像解析装置。
  8. 上記新たな中心座標に基づいて楕円の5つのパラメータを算出する操作を、規定回数だけ繰り返す請求項7記載の画像解析装置。
  9. 上記新たな中心座標に基づいて楕円の5つのパラメータを算出する操作を、上記パラメータの変化量が既定値以下になるまで繰り返す請求項7記載の画像解析装置。
  10. 数値化された被解析画像に含まれる円および楕円を解析する画像解析方法において、
    上記被解析画像から中心座標を算出する中心座標算出ステップと、
    上記中心座標に基づいて円の半径または楕円の長径および短径を算出する径算出ステップとを有し、
    上記径算出ステップは、
    (1)楕円の中心を点Oとし、その周上に角AOBが90度になるように点A,点Bをとれば、線分OA,線分OBの長さの2乗の逆数の和は一定である
    (2)楕円の周上に点Aをとり、中心Oを通り点Aにおける楕円の接線に平行な直線と楕円との交点を点B,点Cとすれば三角形ABCの面積は一定である
    という性質を利用して円の半径または楕円の長径および短径を算出することを特徴とする画像解析方法。
  11. 上記中心座標算出ステップは、エッジ画像の状態によって、その中心座標算出方法を変える請求項10記載の画像解析方法。
  12. 上記中心座標算出方法には、一連の平行線と楕円被解析画像のエッジ画像との交点に基づく方法、上記エッジ画像の重心に基づく方法、および上記エッジ画像に非線型最小2乗法を適用する方法が含まれる請求項11記載の画像解析方法。
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