JP3595248B2 - ランドセル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランドセル本体内に本やノート等の収納物を保持する保持ベルトを設けたランドセルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ランドセルの本体は、一般に所定の容積を持った箱状に形成され、本やノート等の収納物がその本体内に入れられ、背中に背負って運ばれる。ランドセルに入れられる本やノート等の収納物の体積は、本体内の容積に比べ少なく、通常、ランドセル本体内は、隙間や空間の多い状態で使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このために、子供が本やノート等の収納物をランドセル本体内に入れ、そのランドセルを背負って、通学路を歩いたり走ったりして使用した場合、ランドセル本体内の本やノート等の収納物が、本体内で容易に動きまたは飛びはね、ランドセルが激しく揺すられた場合には、本やノート等の収納物が衝突しあって傷つく場合があり、また、ランドセル本体内の収納物が内部で動き過ぎると、ランドセルを運びにくいという問題があった。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ランドセル本体内に入れた本やノート等の収納物が少ない場合でも、容易に動いたり飛びはねたりせずに、良好に運ぶことができるランドセルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のランドセルは、底部の左右両側に側面マチ部を設け、両側面マチ部の背面側に背部を取り付け、両側面マチ部の前面側に前仕切り部を取り付けてなるランドセル本体を備えたランドセルにおいて、ランドセル本体の内側に、本やノート等の収納物を前記背部との間で締め付けて保持する収納物締付ベルトが配設され、その収納物締付ベルトの少なくとも一方の端部が、側面マチ部の背部寄りに設けたスリット孔を挿通して外側に引き出され、側面マチ部の外側で移動可能に固定されたことを特徴とする。
【0007】
さらに、請求項2のランドセルは、上記のものにおいて、側面マチ部から前仕切り部にかけて調節ベルトが略水平に装着され、調節ベルトの端部が側面マチ部の外側に固定されてなる水平固定部上に、前記収納物締付ベルトの端部が長さ調節止め具を介して移動可能に固定されたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
上記構成のランドセルでは、ランドセル本体内に本やノート等の収納物を入れる場合、背部と収納物締付ベルトの間に収納物を収納し、収納物締付ベルトを締め付けて、収納物をランドセル本体内の背部側に締付・保持する。このようにすることにより、ランドセル本体内の本やノート等の収納物は、収納物締付ベルトにより、背部側に締付・保持された状態となり、子供がそのランドセルを背負って、通学路を走ったり飛びはねたりしても、ランドセル本体内の本やノートは、背部側に保持されて、衝突しあうことがなく、収納物を傷付けずに良好に運ぶことができる。また、収納物がランドセルの背部側に保持されることから、ランドセルを背負う使用者には、収納物の重さをより軽く感じることができる。
【0009】
また、収納物締付ベルトの締付操作は、側面マチ部の外側で簡単に行なうことができ、特に、収納物締付ベルトの先端に取り付けた長さ調節止め具を、側面マチ部上の調節ベルトの水平固定部に移動可能に固定する構造とすれば、締付操作が容易になると共に、デザイン的にみても、調節ベルトと収納物締付ベルトが一体的に見られ、すっきりした外観を呈し、側面マチ部の良好なデザイン性を阻害することがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はランドセルの左側面図を示し、図2はその平面図を示している。このランドセルのランドセル本体1は、底部2の左右両側に側面マチ部3、3を設け、側面マチ部3、3の背面側に背部4を取り付け、さらに側面マチ部3、3の前面側に前仕切り部5を取り付けて、上部を開口した箱形に形成される。また、背部4の上端に蓋体6が縫着され、前仕切り部5の前側に前ポケット部7が縫着される。
【0011】
左右の側面マチ部3、3、前仕切り部5、及び底部2は、皮革、合成皮革等からなる表部材に、合成紙等からなる裏部材を貼り合わせて形成され、左右の側面マチ部3、3は底部2の左右に連続して一体形成される。また、側面マチ部3、3及び底部2前縁部に前仕切り部5が縫着され、側面マチ部3、3及び底部2の後縁部に背部4が縫着される。
【0012】
さらに、図4の斜視図に示すように、前仕切り部5の上部から左右の側面マチ部3、3にかけて、調節ベルト8が水平に取り付けられる。この調節ベルト8は、前仕切り部5内の厚さを調節するために、その両端部が側面マチ部3、3の上部に固定ピン9と先端の縫着部8aにより固定され、前側に設けたバックル10で長さを調節し前仕切り部5の内部の厚さを調節する構造である。つまり、2本の調節ベルト8の末端部が縫着部8aと固定ピン9により、両側の側面マチ部3、3の上部に水平に固定され、両調節ベルト8の先端部が前仕切り部5の前面で、バックル10により締付可能に連結される。
【0013】
図3の拡大断面図に示すように、調節ベルト8におけるその両側の縫着部8aと固定ピン9間の水平固定部8b、8bには、バックル型の長さ調節止め具12、12を介して収納物締付ベルト11の両端が連結される。また、左右の側面マチ部3、3における縫着部8aの背面側に、スリット孔3a、3aが設けられ、この両側のスリット孔3a、3aに収納物締付ベルト11が挿通され、その中間部がランドセル本体1内に通される。つまり、収納物締付ベルト11の両端は、スリット孔3a、3aを通って側面マチ部3、3の外側に出され、その両端部にバックル型の長さ調節止め具12、12が取り付けられる。長さ調節止め具12、12はその内側に上記調節ベルト8の水平固定部8bを挿通させる形態で、調節ベルト8上に移動可能で且つ固定可能に装着される。
【0014】
長さ調節止め具12は、ベース金具の上にレバー12aを回動可能に枢支し、回動操作に応じてレバー12aの元部で、内側を通る調節ベルト8をベース金具に押しつけ、その位置で長さ調節止め具12を調節ベルトの水平固定部12b上に固定する構造である。収納物締付ベルト11の両端はこのベース金具に取り付けた軸12b、12bに固定される。従って、ランドセル本体1内に挿入された収納物締付ベルト11は、その両端の長さ調節止め具12、12の止める位置を、調節ベルト8の水平固定部8b上で動かすことにより、ランドセル本体1内での長さが調節される。
【0015】
なお、図2に示すように、収納物締付ベルト11の中央に、簡易型の長さ調節具13が設けられる。この長さ調節具13は、図6のように、一方に複数の孔部を所定の間隔で設けた雌板に対し、複数の突起部を雌板の孔部と同じ間隔で設けた雄板を重ね合わせて嵌着可能に設け、その嵌着位置をずらして長さを調節する構造である。
【0016】
このように構成されたランドセルは、図5のように、ランドセル本体1内に本やノート等の収納物を入れる場合、それらを収納物締付ベルト11と背部4との間に入れる。そして、側面マチ部3、3の外側に引き出された収納物締付ベルト11の両端の長さ調節止め具12、12を、調節ベルト8の水平固定部8bに沿って前方に引き出し端まで引き、バックル型の長さ調節止め具12、12のレバー12a、12aを倒せば、収納物締付ベルト11は締まった状態で、両端が調節ベルト8の水平固定部8b上に固定され、ランドセル本体1内の本やノート等の収納物がこのベルト11により背部4側に締付られた状態となる。
【0017】
従って、ランドセル本体1内に入れた本やノート等の収納物は、収納物締付ベルト11により、背部4側に締付・保持された状態となり、子供がそのランドセルを背負って、通学路を走ったり飛びはねたりしても、ランドセル本体1内の本やノートは、背部4側に保持されて、衝突しあうことがなく、収納物を傷付けずに良好に運ぶことができる。また、収納物がランドセルの背部側に保持されることから、ランドセルを背負う使用者には、収納物の重さをより軽く感じることができる。
【0018】
さらに、収納物締付ベルト11の両先端に取り付けた長さ調節止め具12、12が、側面マチ部3、3上の調節ベルト8の水平固定部8b,8bに移動可能に固定されるから、締付操作が容易になると共に、デザイン的にみても、調節ベルト8と収納物締付ベルト11が一体的に見られ、側面マチ部3、3のすっきりしたデザイン性を阻害することがない。
【0019】
図7は収納物締付ベルト11の先端に取り付けられる長さ調節止め具の他の実施例を示している。この長さ調節止め具14は、調節ベルト8の水平固定部8b上に縫着される固定部14aと収納物締付ベルト11の先端に連結される嵌合部14bとから構成され、上記の長さ調節止め具12に代えてそのまま使用することができる。固定部14aには複数の突起が長手方向に2列で所定の間隔で設けられ、嵌合部14bには、それらの突起と係合する係合片14cが弾性揺動可能に両側に設けられ、これらの係合片14cが2列の突起に係合して、その位置が調節可能に固定される。
【0020】
この長さ調節止め具14は、その嵌合部14bを調節ベルト8の水平固定部8b上に沿って(係合片14cを内側に倒しながら)動かし、その係合片14cをフリーにして元の位置に復帰させれば、固定部14aの突起に係止された状態となって、その位置が固定される。従って、上記の長さ調節止め具12と同様に、簡単な操作で収納物締付ベルト11の長さを調節することができる。
【0021】
なお、上記実施例では、収納物締付ベルト11の両側の端部を側面マチ部側に引き出し、長さ調節止め具12または14を介してその端部を移動可能に固定したが、収納物締付ベルト11の何れか一方の端部にのみ長さ調節止め具を取り付け、他方の端部はランドセル本体1内或はその外側に固定するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のランドセルによれば、ランドセル本体内の本やノート等の収納物は、収納物締付ベルトにより、背部側に締付・保持された状態となり、子供がそのランドセルを背負って、通学路を走ったり飛びはねたりしても、ランドセル本体内の本やノートは、背部側に保持されて、衝突しあうことがなく、収納物を傷付けずに良好に運ぶことができる。また、収納物がランドセルの背部側に保持されることから、ランドセルを背負う使用者には、収納物の重さをより軽く感じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すランドセルの左側面図である。
【図2】同ランドセルの平面図である。
【図3】図1のIII−III 拡大断面図である。
【図4】同ランドセルの斜視図である。
【図5】収納物を入れた状態の平面図である。
【図6】長さ調節具13の正面図である。
【図7】他の実施例の長さ調節止め具14の正面図である。
【符号の説明】
1−ランドセル本体
2−底部
3−側面マチ部
3a−スリット孔
4−背部
5−前仕切り部
8−調節ベルト
8b−水平固定部
11−収納部締付ベルト
12−長さ調節止め具
Claims (2)
- 底部の左右両側に側面マチ部を設け、該両側面マチ部の背面側に背部を取り付け、該両側面マチ部の前面側に前仕切り部を取り付けてなるランドセル本体を備えたランドセルにおいて、
該ランドセル本体の内側に、本やノート等の収納物を前記背部との間で締め付けて保持する収納物締付ベルトが配設され、該収納物締付ベルトの少なくとも一方の端部が、前記側面マチ部の前記背部寄りに設けたスリット孔を挿通して外側に引き出され、該側面マチ部の外側で移動可能に固定されたことを特徴とするランドセル。 - 前記側面マチ部から前記前仕切り部にかけて調節ベルトが略水平に装着され、該調節ベルトの端部が該側面マチ部の外側に固定されてなる水平固定部上に、前記収納物締付ベルトの端部が長さ調節止め具を介して移動可能に固定されたことを特徴とする請求項1記載のランドセル。
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