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JP3595253B2 - 連結具 - Google Patents
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JP3595253B2 - 連結具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布基礎及び土台を固定するための連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の木造住宅においては、布基礎の上に土台を載置し、該土台をアンカーボルト等で布基礎に緊結し、該土台の上に柱を立てるという施工方法が採用されている。ところが、近年、既設の住宅において、土台の緊結部における腐食や強震によって、土台が布基礎に対してずれたり、布基礎からずれ落ちたりして、建物の強度が損なわれるという問題が発生している。
【0003】
そこで、布基礎及び土台を固定するための連結具が種々提案され、例えば特開平6−57966号公報所載の発明が公知である。図4に示す如く、かかる公報所載の連結具50は、断面L字形を有し、L字の長辺にコンクリートボルト等の挿通孔が、L字の短辺にネジ釘等の挿通孔がそれぞれ穿設されたものである。そして、二つの連結具50,50は、それぞれ長辺の内側面が布基礎51及び土台52の側面に、L字の短辺の内側面が土台52の上面に当接するように配置され、長辺の挿通孔にコンクリートボルト53,53を打ち込むことで長辺が布基礎51の側面に固定され、短辺の挿通孔にネジ釘54,54を打ち込むことで短辺が土台52の上面に固定され、その結果、二つの連結具50,50に挟まれて布基礎及び土台が固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の連結具は、布基礎の幅と土台の幅が全く同一であることを前提として作られたものであるため、両者の幅が異なる場合、即ち布基礎の幅に比べて土台の幅が狭い場合や、布基礎の幅に比べて土台の幅が広い場合、使いものにはならない。
【0005】
また、上記従来の連結具は、二つ一組をもって土台の横ずれを防止する構成であるため、その分、取付け作業に時間がかかり、該作業が煩雑となる。新築の場合ならそれほど気にならないが、既設住宅の場合、作業者が暗くて狭い床下に潜り込んで作業しなければならず、作業者の負担は大きい。
【0006】
さらに、上記従来の連結具は、短辺を土台の上面に固定する構成であるため、土台の高さが高くなるほど、コンクリートボルトとネジ釘との間隔が拡がり、横方向の力が弱くなって、曲がりやすくなるという問題がある。また、土台の上面に配置される短辺と柱とが干渉しないようにする必要もあるため、連結具の取付け箇所が制限されるという問題も生じてくる。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、土台の幅に関わらず取付け可能であり、取付け作業を容易に行うことができ、加えて布基礎及び土台への取付け強度を高めることができる連結具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、布基礎12の側面に当接する第一当接板2と、土台13の側面に当接する第二当接板3とを備え、第一当接板2及び第二当接板3が相互にスライド自在に連結されると共に、第一当接板2及び第二当接板3に、固定部材用の挿通孔4,5が穿設されてなり、且つ、前記第一当接板2及び前記第二当接板3の連結部2b,3bに、緩衝部材8が介装されてなることを特徴とする連結具を提供する。
【0009】
上記構成からなる連結具によれば、布基礎12の側面と土台13の側面との段差に応じて第一当接板2及び第二当接板3の相対位置を変え、かかる状態で取付け、固定部材をもって固定する。さすれば、第一当接板2が布基礎12の側面に当接し且つ第二当接板3が土台13の側面に当接した状態となり、布基礎12及び土台13は強固に固定されることとなる。
【0010】
また、本発明は、請求項2記載の如く、前記第一当接板2が、縦長に形成され、且つ、前記第二当接板3が、横長に形成されてなる構成を採用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る連結具について図面を参酌しつつ説明する。図1乃至図3に示す如く、本実施形態に係る連結具1は、布基礎12の側面に当接する第一当接板2と、布基礎12の上面に載置される土台13の側面に当接する第二当接板3とを主要構成としている。尚、布基礎12と土台13の間には、両者間に所定隙間を設けて通気路を形成することを目的としたスペーサーを介装させる場合もある。
【0013】
前記第一当接板2は、長方形状の鋼材を折り曲げ、縦面の当接部2aと水平面の連結部2bとが直交して断面L字形を有している。当接部2aは、縦長に形成されており、その上縁を布基礎12の上縁近傍に合わせて該布基礎12の側面に当接させる。また、当接部2aには、上下二箇所位置に、固定部材としてのアンカーボルト10を挿通させるための挿通孔4,4が穿設され、該挿通孔4,4越しに布基礎12へアンカーボルト10,10を打ち込むことで当接部2aが布基礎12の側面に固定される。
【0014】
前記第二当接板3は、T字状の鋼材を折り曲げ、縦面の当接部3aと水平面の連結部3bとが直交して断面L字形を有している。当接部3aは、横長に形成されており、その下縁を土台13の下縁近傍に合わせて該土台13の側面に当接させる。また、当接部3aには、左右二箇所位置に、固定部材としてのネジ釘11を挿通させるための挿通孔5,5が穿設され、該挿通孔5,5越しに土台13へネジ釘11,11を打ち込むことで当接部3aが土台13の側面に固定される。
【0015】
前記第一当接板2の連結部2bと前記第二当接板3の連結部3bとは、略同一の大きさを有し、互いに水平対向するように配置される。連結部2bには、板長方向に沿って長孔(図示しない)が穿設される一方、連結部3bには、円孔(図示しない)が穿設されている。そこで、この二つの孔に締結部材としてのボルト6を挿通し、締結部材としてのナット7を螺合させることにより、第一当接板2及び第二当接板3は、相互に(布基礎12あるいは土台13との接離方向に)スライド自在に連結され、適切な相対位置にして固定される。
【0016】
より詳細に言及すると、前記第一当接板2の連結部2bと前記第二当接板3の連結部3bとの間には、板状のゴム製の緩衝部材8が介装され、該緩衝部材8の下面に形成された溝に第一当接板2の連結部2bが嵌まり込んでおり、バネ座金9を挿通させたボルト6を第一当接板2の連結部2bの下面から挿通させている。そして、第二当接板3の連結部3bの上面には、一のナット7が溶接により固着されており、ボルト6がこのナット7に螺合した状態で、別のナット7を上からボルト6に螺合させ、ダブルナットをもって第一当接板2及び第二当接板3をしっかりと締結する。
【0017】
以上の如く、本実施形態に係る連結具は、布基礎12の側面の上端部に当接固定される第一当接板2と、土台13の側面の下端部に当接固定される第二当接板3とが、布基礎12あるいは土台13との接離方向にスライド自在に構成され、且つ、締結部材によって連結固定されるため、布基礎12と土台13とが同一幅(布基礎12の側面と土台13の側面とが面一)でなくとも、第一当接板2及び第二当接板3の相対位置を変位させることにより、第一当接板2の当接部2aが布基礎12の側面と当接し且つ第二当接板3の当接部3aが土台13の側面と当接する状態が得られ、従って、布基礎12と土台13とを確実に固定することができる。
【0018】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。例えば第一当接板2及び第二当接板3の具体的な形状は上記あるいは図面のものに限定されず、挿通孔4,5の数、穿設箇所も限定されない。ボルト6は上から下に向けて挿通させ、ナット7は第一当接板2の連結部2bの下面に固着させるものであってもよい。
【0019】
また、防錆効果の観点から、第一当接板2及び第二当接板3の表面にメッキ処理(例えば亜鉛メッキ)を施すのがより好ましく、さらに、緩衝部材8は、第一当接板2及び第二当接板3の摺接による表面の傷付きを防止し、且つボルト6やナット7に瞬間的に掛かる荷重を吸収する機能を有して有効であるから、設けるのがより好ましい。
【0020】
また、第一当接板2及び第二当接板3の固定手段、及び締結手段は、上記のものに限定されず、公知のもの全てを採用することができるのは言うまでもない。
【0021】
さらに、例えば緩衝部材8を無くし、第一当接板2の連結部2b又は第二当接板3の連結部3bの何れか一方の対向面に、波状の凹凸部を形成する一方、他方の対向面に、該凹凸部に係合する突起部を形成すれば、第一当接板2及び第二当接板3の位置ずれを確実に防止することができ、取付け強度を増すことができる。緩衝部材8を設ける場合、該緩衝部材8と第一当接板2及び緩衝部材8と第二当接板3との間に、かかる位置ずれ防止策を講じることとなる。
【0022】
また、第二当接板3上の結露が土台13に直接長時間接することによって、土台13が腐朽する可能性があるため、第二当接板3の当接部2aの内面にスペーサーを付設する(即ち、第二当接板3と土台13との間にスペーサーを介装する)のがより好ましい。スペーサーの材質としては、板状ゴム、プラスチック等が考えられるが、ネジ釘11に掛かる荷重を吸収することができる板状ゴムがより好ましい。
【0023】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、布基礎の側面に当接する第一当接板と、土台の側面に当接する第二当接板とを備え、第一当接板及び第二当接板が相互にスライド自在に連結される構成を採用しているため、布基礎及び土台の幅が異なる場合であっても、第一当接板が布基礎の側面に当接し且つ第二当接板が土台の側面に当接した状態が得られ、布基礎及び土台を強固に固定することができる。
【0024】
また、布基礎及び土台に対して固定部材を打ち込むことにより、第二当接板に対する土台の左右方向の移動を規制する構成であるため、従来のように二つ一組で施工する必要が無くなり、その分、取付けるべき連結具の数が半分になり、取付け作業を楽に行うことができる。
【0025】
さらに、布基礎及び土台の側面同士を連結する構成であるため、土台の高さに関わらず、第一当接板における固定部材と第二当接板における固定部材との間隔を狭めることができ、その分、第一当接板の長さを短くできて、取付け強度の維持を図ることができ、また、連結具の一部が土台の上面に位置する構成でもないため、柱との干渉が生じる余地は無く、取付け箇所の制限を受けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る連結具の正面図を示す。
【図2】同実施形態の連結具の側面図を示す。
【図3】同実施形態の連結具を取付けた状態の斜視図を示す。
【図4】従来の連結具を取付けた状態の斜視図を示す。
【符号の説明】
1…連結具、2…第一連結板、2a…当接部、2b…連結部、3…第二連結板、3a…当接部、3b…連結部、4…挿通孔、5…挿通孔、6…ボルト、7…ナット、8…緩衝部材、9…バネ座金、10…アンカーボルト、11…ネジ釘、12…布基礎、13…土台

Claims (2)

  1. 布基礎(12)の側面に当接する第一当接板(2)と、土台(13)の側面に当接する第二当接板(3)とを備え、第一当接板(2)及び第二当接板(3)が相互にスライド自在に連結されると共に、第一当接板(2)及び第二当接板(3)に、固定部材用の挿通孔(4,5)が穿設されてなり、且つ、前記第一当接板(2)及び前記第二当接板(3)の連結部(2b,3b)に、緩衝部材(8)が介装されてなることを特徴とする連結具。
  2. 前記第一当接板(2)が、縦長に形成され、且つ、前記第二当接板(3)が、横長に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の連結具。
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