JP3595776B2 - 輸送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、セメントなどの粉末状の輸送物を輸送物供給手段によって輸送通路内に供給し、当該輸送物を前記輸送通路に圧送されている輸送気体によって輸送する輸送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、セメントなどの粉末状の輸送物をコンクリート製造プラントなどに輸送する場合には、前記輸送物を輸送通路内で圧送されている空気などの輸送気体に混合させて輸送する輸送装置が広く利用されている。また、この種の輸送装置では、前記輸送物を輸送通路に供給する輸送物供給手段としてロータリーフィーダが使用されている。そして、ロータリーフィーダには、ケーシング内に複数の仕切室が回転方向へ区画形成された回転体が設けられている。従って、前記各仕切室にはホッパーなどに貯留されている前記輸送物が順次投入され、前記ロータリーフィーダは前記回転体の回転に基づき前記各仕切室内に収容された輸送物を前記輸送通路に順次供給するようになっている。
【0003】
ところが、従来のロータリーフィーダは、前記回転体の回転によって仕切室に収容された輸送物を輸送通路内に供給する一方で、前記輸送物を供給した後の空仕切室内には高圧の前記輸送気体が流入していた(以下、流入した輸送気体を「流入気体」という。)。そのため、前記ケーシング内は前記輸送装置における輸送抵抗と同様の抵抗圧が掛けられた状態となり、前記ケーシング内では前記回転体の回転によって前記流入気体が吹き上げられていた。その結果、前記空仕切室内に供給されるべき輸送物が前記流入気体によって吹き上げられてしまい、前記空仕切室内には所定量の輸送物を収容することが困難であった。従って、従来のロータリーフィーダには、空仕切室内に流入した流入気体を吸引手段で吸引して前記空仕切室内を負圧状態とするための手段が設けられている。
【0004】
このような手段としては、例えば、特開平6−100173号公報に示された構成(以下、「従来構成」という。)が提案されている。即ち、前記従来構成では、空仕切室と連通するように空気抜き孔がケーシングに形成されると共に、前記空気抜き孔にはその途中にストレーナが配設された空気抜き管が連結されている。また、前記空気抜き管の端部には吸引ポンプが連結され、当該吸引ポンプを駆動させることにより、前記空仕切室内の流入気体が前記空気抜き管を通じて吸引されるようになっている。その結果、前記空仕切室は負圧状態とされ、所定量の輸送物の収容が可能となっている。また、吸引した前記流入気体には、前記空仕切室内に残留した輸送物が混合されているため、前記従来構成では前記吸引ポンプで吸引した流入気体を前記ストレーナよって濾過している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来構成においては、濾過後の前記流入気体が前記吸引ポンプから排出されることで粉塵の発生が抑制できるものの、前記ストレーナには輸送物が堆積しフィルターの目詰まりの要因となっていた。そのため、フィルターの交換作業(清掃作業)が煩雑であると共に、フィルターに堆積された前記輸送物は廃棄処分されてしまい資源の無駄使いとなっていた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、吸引手段によって吸引した流入気体を有効に再利用できる状態で処理することができる輸送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ケーシング内に複数の仕切室が回転方向へ区画形成された回転体を設け、当該回転体の回転に伴う前記各仕切室の移動軌跡を輸送気体が圧送される輸送通路に対応させ、前記回転体の回転に基づき前記仕切室内に収容された輸送物を前記輸送通路内に供給すると共に、前記輸送物を前記輸送通路に供給した後の空仕切室内に流入した流入気体が吸引手段によって吸引されることで前記空仕切室内が負圧状態とされる輸送物供給手段を有し、当該輸送物供給手段から供給された前記輸送物を前記輸送通路の上流側から圧送される前記輸送気体により前記輸送通路の下流側に輸送する輸送装置において、吸引された前記流入気体から前記輸送物を分別回収し、当該輸送物を前記仕切室側に逐次戻して再び収容させるための分別回収手段を設け、前記吸引手段は、前記流入気体と共に外気吸引路を通じて外気を吸引することを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、ケーシング内に複数の仕切室が回転方向へ区画形成された回転体を設け、当該回転体の回転に伴う前記各仕切室の移動軌跡を輸送気体が圧送される輸送通路に対応させ、前記回転体の回転に基づき前記仕切室内に収容された輸送物を前記輸送通路内に供給すると共に、前記輸送物を前記輸送通路に供給した後の空仕切室内に流入した流入気体が吸引手段によって吸引されることで前記空仕切室内が負圧状態とされる輸送物供給手段を有し、当該輸送物供給手段から供給された前記輸送物を前記輸送通路の上流側から圧送される前記輸送気体により前記輸送通路の下流側に輸送する輸送装置において、吸引された前記流入気体を前記輸送通路の上流側及び下流側のうち少なくともいずれか一方に合流させて前記輸送通路内を通過する前記輸送気体と共に圧送させるための合流手段を設け、前記吸引手段は、前記流入気体と共に外気吸引路を通じて外気を吸引することを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の輸送装置において、前記吸引手段は、前記空仕切室内の前記流入気体を吸引すると共に、当該吸引部位とは異なる部位からも前記流入気体を吸引することを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の輸送装置において、前記吸引手段は、前記輸送物を前記仕切室内に取込むために前記ケーシングに設けられた輸送物取込部の近傍から前記流入気体を吸引することを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の輸送装置において、前記輸送物供給手段には前記仕切室内に前記輸送物を投入するための輸送物投入手段が配設されており、前記吸引手段は、前記空仕切室内の前記流入気体を吸引すると共に前記輸送物投入手段内で発生した前記輸送物からなる粉塵を吸引することを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る輸送装置を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づき説明する。
【0014】
図1には、輸送物(例えば、セメントなどの粉体)を圧送空気(輸送気体)に混合させて輸送する輸送装置10の全体構成が概略的に示されている。そして、前記輸送装置10には、輸送通路11を構成する上流側輸送管12と下流側輸送管13が備えられており、前記上流側輸送管12の最上流側(輸送通路11の最上流側)には、前記圧送空気の供給源となるブロワー14が配設されている。また、前記輸送通路11の途中であって、前記上流側輸送管12の最下流側と前記下流側輸送管13の最上流側との間には、前記輸送通路11内に前記輸送物を供給する輸送物供給手段としてのロータリーフィーダ15が配設されている。なお、本実施形態では、前記ロータリーフィーダ15の配設位置を基準として前記輸送通路11を上流側輸送管12と下流側輸送管13に分けている。
【0015】
そして、前記ロータリーフィーダ15には、当該ロータリーフィーダ15に前記輸送物を投入するための輸送物投入手段としてのホッパー16が配設されている。なお、前記ホッパー16は、前記輸送物を貯留する機能も備えている。また、前記下流側輸送管13の最下流側(輸送通路11の最下流側)には、輸送された前記輸送物を処理するための処理装置17が配設されている。なお、例えば、コンクリートの原料となるセメントが前記輸送装置10において輸送される場合、前記処理装置17としてはミキサー機などが配設される。
【0016】
また、前記ロータリーフィーダ15には、前記上流側輸送管12を通じて流入した前記圧送空気(流入気体)を強制的に吸引して排出する吸引手段としての吸引ファン18が吸引路19を介して配設されている。なお、以下の説明では、前記ロータリーフィーダ15内に流入した前記圧送空気のことを「流入空気」という。さらに、前記吸引ファン18には、吸引した前記流入空気を取り込んで当該流入空気に対し所定の処理を施す分別回収手段としての集塵機20が排出路21を介して配設されている。
【0017】
次に、前記ロータリーフィーダ15、吸引ファン18及び集塵機20の具体的構成について図2及び図3を用いて説明する。
最初に、前記ロータリーフィーダ15について説明すると、当該ロータリーフィーダ15は略直方体をなす箱形の筐体22内に収納されており、当該筐体22内には横円筒状をなすケーシングとしてのケーシング本体23が配置されている。そして、前記ケーシング本体23の上部には、前記ホッパー16の下部に対応して取込筒部23aが一体的に形成されている。また、前記取込筒部23aには、前記ホッパー16から前記ケーシング本体23内に投入される前記輸送物を取り込むための輸送物取込部としての取込口23bが設けられている。なお、前記取込筒部23aの上方には連結筒24を介して前記ホッパー16が連結固定されている。
【0018】
また、前記ケーシング本体23の略中央には、図示しない駆動装置(モータなど)に連結される回転軸25が回転可能に支持されており、当該回転軸25には前記ケーシング本体23内に配置されて前記輸送物を移送する回転体26が装着されている。従って、前記回転体26は、前記回転軸25から伝達される前記駆動装置の回転動力を受けて所定の方向(図2に示す矢示方向A(反時計回り方向))に所定の回転数(毎分20回転前後)で回転して前記輸送物を移送するようになっている。
【0019】
次に、前記回転体26の構成についてさらに詳細に説明すると、前記回転軸25には円板状をなす一対の取付板27が溶接固定されると共に、当該取付板27の外周縁には横円筒状をなすロータ28が溶接固定されている。そして、前記ロータ28の外周面には、前記ロータ28の軸線方向に沿って延びる断面略L字状の羽根板29が周方向に向かって所定の等間隔ピッチ(本実施形態では、略20度ピッチ)で複数枚(本実施形態では18枚)取り付けられている。
【0020】
また、前記ロータ28の外周面には、周方向に沿って互いに隣接する前記羽根板29同士によって、前記ロータ28(回転体26)の回転方向(周方向)へ複数の仕切室R(本実施形態では18室)が区画形成されている。従って、前記ケーシング本体23内において、前記ロータ28の外周面と前記ケーシング本体23の内周面との間に形成される移送空間Sは複数に分割(本実施形態では18分割)されている。
【0021】
また、前記ケーシング本体23には、図3に示す一対の側板23c,23dが装着されており、前記回転体26は前記ケーシング本体23内において前記両側板23c,23dが装着されることにより略密閉された状態となっている。なお、図2では、前記側板23c,23dが省略されている。そして、前記側板23cの下部には前記上流側輸送管12が接合されており、前記ブロワー14から供給された前記圧送空気は前記上流側輸送管12を通って前記ケーシング本体23内に送られるようになっている。一方、前記側板23dの下部には、前記上流側輸送管12と対向するように前記下流側輸送管13が接合されている。
【0022】
そして、前記回転体26は、その回転に伴い一定の移動軌跡上を回転移動する前記各仕切室Rが前記両輸送管12,13と対応する位置(以下、「排出位置」という。)に順次通過移動されるように前記ケーシング本体23内に配置されている。従って、前記各仕切室Rは、前記取込口23bと対応する位置(以下、「供給位置」という。)を通過移動する際に前記輸送物が収容され、前記排出位置に向かって移送される。また、前記排出位置に到達した前記仕切室Rには、前記圧送空気が強制的に流入することで前記輸送物が前記圧送空気と混合された状態で前記下流側輸送管13側に排出される。そして、前記輸送物を前記輸送通路11に供給した後の仕切室(以下、「空仕切室」という。)Rは、前記供給位置に向かって移送される。このとき、前記空仕切室Rは、前記上流側輸送管12を通じて前記圧送空気が流入した状態で前記供給位置に向かって移送されている。
【0023】
なお、前記供給位置から前記排出位置に向かって前記仕切室Rが移送される方向は、前記回転体26の回転方向における上流側に相当し、当該上流側で移送されている前記仕切室R内には前記輸送物が収容されている。また、前記供給位置は、前記回転体26の回転方向における最上流側に位置している。一方、前記排出位置から前記供給位置に向かって前記仕切室Rが移送される方向は、前記回転体26の回転方向における下流側に相当し、当該下流側で移送されている前記仕切室R内には前記輸送物が収容されておらず空仕切室Rとなっている。
【0024】
そして、前記ケーシング本体23には、前記空仕切室Rが移送される前記回転体26の回転方向における下流側に対応して空気抜き孔30が設けられている。即ち、前記空気抜き孔30は、図2に示すように、前記取込筒部23aの下部から前記仕切室Rの略1室分だけ前記排出位置側に移動した位置に設けられている。そして、前記空仕切室Rは、前記空気抜き孔30と対応する位置に移送された時に前記空仕切室R内の流入空気が前記吸引ファン18によって強制的に吸引されるようになっている。また、前記流入空気と共に、前記空仕切室R内に残留した輸送物も吸引されるようになっている。従って、前記空気抜き孔30は、前記供給位置となる前記ケーシング本体23の上方開口側よりも手前側に設けられ、前記空仕切室R内の流入空気は前記上方開口側に到達する前に吸引されている。
【0025】
また、前記筐体22の内部には、ケーシング本体23の外周面との間において前記空気抜き孔30側に位置する空洞部S1と、前記空気抜き孔30と反対側に位置する空洞部S2が形成されている。そして、前記筐体22において前記空洞部S1側の側面には、前記空気抜き孔30を通じて前記空洞部S1内に排出された前記流入空気の吸引路19を構成する吸引孔22aが設けられている。
【0026】
また、前記筐体22には、前記両空洞部S1,S2を前記取込口23b(取込筒部23a)の近傍において連通させる第1副吸引路31が配設されている。さらに、前記第1副吸引路31には、前記ホッパー16と前記空洞部S1を連通させる第2副吸引路32が連結されている。また、前記筐体22には、前記空洞部S1と前記筐体22の外側(外部空間)を連通させる外気吸引路33が配設されている。従って、前記各吸引路31〜33は前記空洞部S1に集合し、前記ロータリーフィーダ15(空気抜き孔30)と吸引ファン18を連通させる前記吸引路19に合流されている。
【0027】
そして、前記空洞部S2内の前記流入空気は、前記第1副吸引路31を通じて前記空気抜き孔30から吸引した前記流入空気と共に吸引されるようになっている。即ち、前記第1副吸引路31は、前記空洞部S1と反対側に位置する前記空洞部S2側に漏れ出た前記流入空気を吸引するための吸引路となっている。従って、前記第1副吸引路31によって前記空気抜き孔30から流入空気を吸引する吸引部位とは異なる部位の流入空気が吸引されるようになっている。また、前記第2副吸引路32は、前記ホッパー16内に輸送物を投入した際に発生した粉塵を吸引するための吸引路であり、前記粉塵は前記空気抜き孔30から吸引した前記流入空気と共に吸引されるようになっている。さらに、前記外気吸引路33は外気を取り込むための吸引路であり、前記空気抜き孔30から吸引した前記流入空気と共に外気が吸引されるようになっている。
【0028】
次に、前記吸引ファン18について説明すると、当該吸引ファン18は、前記筐体22の吸引孔22aに対応して接合された連結筒34を介して前記ロータリーフィーダ15に隣接配置されている。そして、前記吸引ファン18は横円筒状をなすケーシング本体35を備え、当該ケーシング本体35の略中央には駆動装置M(モータなど)に連結された回転軸36が回転可能に支持されている。また、前記回転軸36の外周面には、前記ケーシング本体35内に配置される複数枚の羽根板37が周方向に所定の等間隔ピッチで取り付けられている。
【0029】
さらに、前記吸引ファン18には、前記ケーシング本体35の略中央であって前記回転軸36と同一軸線上に位置するように、前記流入空気(粉塵及び外気を含む)を取り込むための吸引筒38が前記連結筒34を貫通した状態で配置されている。そして、前記空気抜き孔30から前記吸引ファン18に通じる前記吸引路19は、前記空気抜き孔30、筐体22の空洞部S1、連結筒34及び吸引筒38によって形成されている。また、前記ケーシング本体35の一側面には、前記吸引筒38を通じて吸引した前記流入空気を排出するための排出孔39が設けられており、当該排出孔39には前記流入空気を前記集塵機20に排出する排出路21が連結されている。
【0030】
従って、前記吸引ファン18は、前記駆動装置Mからの回転動力を受けて前記回転軸36が所定の方向に所定の回転数で回転し、前記吸引路19を通じて前記流入空気を吸引するようになっている。そして、前記流入空気は、前記各羽根板37によって前記排出孔39に導かれ、当該排出孔39から前記排出路21に排出される。また、前記排出路21に排出された前記流入空気は、前記集塵機20で取り込まれ当該集塵機20によって所定の処理が施される。
【0031】
次に、前記集塵機20について説明すると、前記排出路21にはパルス式の集塵機20が接続されており、当該集塵機20には前記排出路21を通じて前記吸引ファン18が吸引した前記流入空気が取り込まれるようになっている。そして、前記集塵機20は、前記流入空気から前記輸送物を分別回収し、当該輸送物をエアの噴射により所定方向(本実施形態では鉛直方向)に払い落とすようになっている。また、前記輸送物が取り除かれた前記流入空気は、前記集塵機20に設けられた排出管40を通じて外気中に放出されるようになっている。
【0032】
さらに、前記集塵機20には供給管41が設けられており、前記供給管41は前記ホッパー16の輸送物の受け入れ側に対応して配置されている。従って、前記集塵機20で分別回収された後に払い落とされた前記輸送物は、前記供給管41を通じて前記ホッパー16内に再び供給される。そして、前記輸送物は、前記ロータリーフィーダ15の回転体26の回転によって前記供給位置に移送された前記仕切室Rに再び収容される。即ち、本実施形態では、前記流入空気から輸送物を分別して当該輸送物を再び輸送装置10で輸送させることで前記流入空気を再利用できる状態で処理している。
【0033】
次に、このように構成された輸送装置10を用いて輸送物を輸送する態様を説明する。
前記回転体26は、前記ホッパー16内に輸送物が貯留された状態において、前記駆動装置の回転動力によって図2に示す反時計回り方向へ回転する。そして、前記供給位置に到達した前記仕切室Rには前記ホッパー16内の前記輸送物が所定量だけ投入されると共に、前記輸送物が収容された状態で前記排出位置に向かって移送される。なお、輸送装置10の稼働開始と共に前記吸引ファン18及び集塵機20も稼働している。
【0034】
そして、前記仕切室Rが前記排出位置に到達すると、前記上流側輸送管12を通過した前記圧送空気が前記仕切室R内に圧送され、前記輸送物は前記圧送空気によって強制的に前記下流側輸送管13側に輸送される。その後、前記輸送物は、前記圧送空気と混合された状態で前記処理装置17に向かって輸送される。また、前記輸送物を前記輸送通路11(下流側輸送管13)に供給した後の前記仕切室Rは、空仕切室Rとなり前記回転体26の回転方向における下流側を前記供給位置に向かって移送される。このとき、前記空仕切室R内には、前記上流側輸送管12を通じて前記流入空気が流入された状態となっている。
【0035】
そして、この状態で前記空仕切室Rが前記空気抜き孔30に対応する位置に移送されると、前記空仕切室R内の前記流入空気は、前記吸引ファン18によって前記吸引路19を通じて強制的に吸引される。また、前記空仕切室R内に残留している輸送物も前記流入空気と共に吸引される。その結果、前記空仕切室R内は負圧状態となり、当該空仕切室Rが前記供給位置に到達すると前記輸送物が前記空仕切室R内に吸い込まれるように収容され、所定量の輸送物の供給が可能となる。また、前記吸引ファン18は、前記空仕切室R内の前記流入空気と共に、前記第1副吸引路31を通じて前記流入空気を、前記第2副吸引路32を通じて前記ホッパー16内で発生した粉塵を、前記外気吸引路33を通じて外気をそれぞれ吸引している。
【0036】
そして、前記吸引ファン18で吸引された前記流入空気(粉塵及び外気を含む)は、前記吸引ファン18の排出孔39を介して前記排出路21に排出された後、前記集塵機20に取り込まれる。また、前記集塵機20では、前記流入空気から前記輸送物が分別回収され、当該輸送物が取り除かれた空気は前記排出管40を通じて外部に排出される。一方、前記流入空気から分別された前記輸送物は、前記供給管41を通じて前記ホッパー16内に逐次供給される。
【0037】
即ち、前記流入空気に含まれた前記輸送物は、前記輸送通路11と異なる通路(吸引路19(吸引ファン18)→排出路21→集塵機20→ホッパー16)で輸送されて前記ロータリーフィーダ15の回転体26の回転方向における最上流側に逐次輸送される。そして、前記輸送物は、前記供給位置に到達した前記仕切室に再び収容された後、前記回転体26(ロータリーフィーダ15)の回転によって前記排出位置に移送されて前記輸送通路11に供給される。
【0038】
従って、第1の実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)前記吸引ファン18が吸引した前記流入空気は、集塵機20で取り込まれるようになっている。そして、前記集塵機20において、前記流入空気から前記輸送物を分別回収し、当該輸送物を前記ホッパー16に供給(投入)している。そのため、前記輸送物は、前記ロータリーフィーダ15の仕切室R内に再び収容され、前記輸送通路11に供給することができる。従って、前記流入空気を有効に再利用できる状態で処理することができる。
【0039】
(2)また、前記輸送物は、前記ホッパー16内に戻されるため、前記処理装置17側で必要とする所定量の輸送物を輸送することができる。従って、輸送装置10の輸送効率の向上に貢献することができる。さらに、前記輸送物を廃棄処分する必要もなく資源の有効活用に貢献することができる。
【0040】
(3)さらに、前記輸送物は、前記輸送装置10の稼働中において逐次ホッパー16内に戻されている。そのため、輸送物を回収する際に、前記輸送装置10の稼働を停止させる必要がなく、輸送装置10の輸送効率の向上に貢献することができる。特に、同一の輸送装置10で種類の異なる輸送物を輸送する際には、その都度、輸送装置10を停止させる必要がなく連続して輸送物の輸送を行うことができる。
【0041】
(4)また、前記流入空気は、前記吸引ファン18によって強制的に吸引されている。そのため、例えば、前記空気抜き孔30と前記ホッパー16を連通させるバイパス管によって前記流入空気を環流させる場合に比してより確実に前記流入空気を吸引することができる。従って、前記輸送物の吹き上げをより確実に抑制することができる。
【0042】
(5)前記吸引ファン18は、前記吸引路19とは異なる部位に配設された前記第1副吸引路31を通じて前記流入空気を吸引している。そのため、前記流入空気の漏れ分も吸引することができ、前記輸送物の吹き上げをより確実に抑制することができる。特に、前記ケーシング内に掛けられた抵抗圧によって前記流入空気が吹き上がる前記取込口23bの近傍から吸引することで、前記輸送物の吹き上げをより確実に抑制することができる。
【0043】
(6)前記吸引ファン18は、前記流入空気と共に前記外気吸引路33を通じて外気を吸引している。そのため、前記吸引ファン18による吸引作用をより有効に働かすことができ、前記流入空気の吸引効果を高めることができる。
【0044】
(7)前記吸引ファン18は、前記第2副吸引路32を通じてホッパー16内で発生した粉塵を吸引するようになっている。そのため、前記ホッパー16内に輸送物が投入された際に発生する粉塵を抑制することができる。特に、前記ホッパー16の上方が開口している場合には、外部に粉塵を撒き散らすことなく作業環境の改善に貢献することができる。また、粉塵中の輸送物は、前記吸引路19を通じて前記ホッパー16内に再び戻されるため、前記輸送物を無駄にすることなく前記輸送通路11に供給することができる。
【0045】
(第2の実施形態)
以下、本発明に係る輸送装置を具体化した第2の実施形態を図1及び図4に基づき説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成には同一番号を付し、その重複する説明は省略する。
【0046】
本実施形態の輸送装置10では、前記第1の実施形態における集塵機20及び排出路21に代えて、図1に二点鎖線で示す合流手段としてのエゼクタ42及び排出路43を備えている。そして、前記エゼクタ42は、図4に示すように前記下流側輸送管13の途中に配設されており、前記エゼクタ42には、前記ロータリーフィーダ15によって輸送物が供給されて混合された状態の前記圧送空気が通過するようになっている。
【0047】
また、前記吸引ファン18の排出孔39には、前記流入空気を前記エゼクタ42に排出するための排出路43が連結されており、当該排出路43は前記エゼクタ42に向かって延設されている。そして、前記吸引ファン18によって吸引された前記流入空気は、前記排出路43を通じて前記エゼクタ42に排出され、当該エゼクタ42の吸引作用により前記下流側輸送管13内に吸引されるようになっている。即ち、本実施形態では、前記流入空気を輸送装置10の輸送通路11に合流させることで、前記流入気体を再利用できる状態で処理している。
【0048】
次に、このように構成された輸送装置10を用いて輸送物を輸送する態様を説明する。なお、前記吸引ファン18によって前記流入空気が吸引されるまでの態様は前記第1の実施形態と同様であるためその説明は省略する。
【0049】
前記流入空気は、前記吸引ファン18によって前記吸引路19を通じて吸引された後、前記排出路43を介して前記エゼクタ42に向かって排出される。また、前記輸送通路11(下流側輸送管13)には、前記輸送物が混合された状態の前記圧送空気が通過しており、当該圧送空気は前記エゼクタ42内を通過する。このとき、前記エゼクタ42では、高圧状態となっている前記圧送空気の通過により、前記エゼクタ42内に他の流体(本実施形態では前記流入空気)を取り込み得るだけの吸引力が作用している。
【0050】
従って、前記排出路43に排出された前記流入空気は、前記エゼクタ42の吸引力によって前記下流側輸送管13内に逐次吸引される。そして、前記輸送通路11内を通過している前記圧送空気と前記吸引路19を通過した前記流入空気は、前記下流側輸送管13内において合流する。即ち、前記流入空気に含まれた前記輸送物は、前記輸送通路11と異なる通路(吸引路19(吸引ファン18)→排出路43→エゼクタ42)で輸送された後、再び前記輸送通路11(下流側輸送管13)に供給される。その結果、前記圧送空気及び前記流入空気に含まれた前記輸送物は、前記エゼクタ42を介して合流した後に前記処理装置17側に輸送される。
【0051】
従って、第2の実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果(4)〜(7)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(8)吸引ファン18が吸引した前記流入空気は、前記エゼクタ42を介して前記下流側輸送管13に排出されている。そのため、前記流入空気に含まれた前記輸送物を前記輸送通路11内で輸送されている前記輸送物に合流させることができる。従って、前記流入空気を有効に再利用できる状態で処理することができる。
【0052】
(9)また、前記エゼクタ42によって前記流入空気を直接、前記下流側輸送管13に排出している。そのため、前記流入空気から輸送物を分別するための装置を省略することができ、輸送装置10の構成を簡略化することができる。また、当該処理装置17側で必要とする所定量の輸送物を迅速に輸送することができ、輸送装置10の輸送効率をさらに向上させることができる。さらに、前記輸送物を廃棄処分する必要もなく資源の有効活用に貢献することができる。
【0053】
(10)また、前記輸送物は、前記輸送装置10の稼働中において逐次前記下流側輸送管13に排出されている。そのため、輸送物を回収する際に、前記輸送装置10の稼働を停止させる必要がなく、輸送装置10の輸送効率の向上に貢献することができる。特に、同一の輸送装置10で種類の異なる輸送物を輸送する際には、その都度、輸送装置10を停止させる必要がなく連続して輸送物の輸送を行うことができる。
【0054】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態において、前記流入空気を前記空気抜き孔30のみから吸引するようにしても良い。即ち、前記第1副吸引路31、第2副吸引路32、若しくは、外気吸引路33からの吸引を省略しても良い。また、前記空気抜き孔30からは前記流入空気を吸引することを前提として、前記各吸引路31〜33の組み合わせは任意に変更可能である。さらに、前記第1,第2副吸引路31,32の吸引部位は適宜変更することができる。例えば、前記取込口23bの近傍(上方)に位置する前記連結筒24から前記流入空気を吸引しても良い。また、吸引部位の数も限定されない。
【0055】
・前記各実施形態では、吸引手段として吸引ファン18が配設されているが、前記流入空気を吸引することができる装置であればその種類は限定されない。例えば、吸引ポンプであっても良い。
【0056】
・前記各実施形態では、前記吸引ファン18の回転数を特に規定していないが、前記吸引ファン18の回転数は輸送する輸送物の種類(比重など)によって適宜変更されるものである。
【0057】
・前記各実施形態では、前記ホッパー16内に前記輸送物が貯留されていることを前提としているが、前記ロータリーフィーダ15に対し逐次輸送物を直接投入する輸送装置10でも前記実施形態と同様に適用することができる。この場合、前記第1の実施形態では、前記集塵機20で払い落とされた輸送物は、前記供給位置に到達した前記仕切室Rに直接供給されることになる。
【0058】
・前記第1の実施形態では、分別回収手段として集塵機20を配設しているが、前記流入空気から前記輸送物を分別できる装置であればその種類は限定されない。
【0059】
・前記第2の実施形態では、合流手段としてエゼクタ42を配設しているが、前記流入空気を前記輸送通路11に合流させることができる装置であればその種類は限定されない。
【0060】
・前記第2の実施形態では、前記エゼクタ42を前記下流側輸送管13に配設しているが、前記エゼクタ42を前記上流側輸送管12に配設し、当該上流側輸送管12に前記流入空気を合流させても良い。また、前記両輸送管12,13に前記流入空気を合流させても良い。
【0061】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)請求項1に記載の輸送装置において、前記輸送物は、前記回転体の回転方向における最上流側に位置する仕切室に収容させる。
【0062】
(ロ)請求項1又は請求項2に記載の輸送装置において、前記流入気体に含まれた前記輸送物は、前記輸送通路とは異なる別の通路を通過した後に前記輸送通路内へ供給される。
【0063】
(ハ)ケーシング内に複数の仕切室が回転方向へ区画形成された回転体を設け、当該回転体の回転に伴う前記各仕切室の移動軌跡を輸送気体が圧送される輸送通路に対応させ、前記回転体の回転に基づき前記仕切室内に収容された輸送物を前記輸送通路内に供給すると共に、前記輸送物を前記輸送通路に供給した後の空仕切室内に流入した流入気体が吸引手段によって吸引されることで前記空仕切室内が負圧状態とされる輸送物供給手段を有し、当該輸送物供給手段から供給された前記輸送物を前記輸送通路の上流側から圧送される前記輸送気体により前記輸送通路の下流側に輸送する輸送装置において、前記吸引手段は、前記空仕切室の前記流入気体を吸引すると共に、当該吸引部位とは異なる部位からも前記流入気体を吸引する輸送装置。
【0064】
(ニ)前記吸引手段は、前記輸送物を前記仕切室内に取込むために前記ケーシングに設けられた輸送物取込部の近傍から前記流入気体を吸引する前記技術的思想(ハ)に記載の輸送装置。
【0065】
(ホ)前記輸送物供給手段には前記仕切室内に前記輸送物を投入するための輸送物投入手段が配設されており、前記吸引手段は、前記空仕切室内の前記流入気体を吸引すると共に前記輸送物投入手段内で発生した前記輸送物からなる粉塵を吸引する前記技術的思想(ハ)又は(ニ)に記載の輸送装置。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、吸引手段によって吸引した流入気体を有効に再利用できる状態で処理することができる。また、吸引手段は、流入空気と共に外気吸引路を通じて外気を吸引しているため、吸引手段による吸引作用をより有効に働かすことができ、流入空気の吸引効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,第2の実施形態における輸送装置を説明する概略図。
【図2】第1の実施形態における輸送装置の具体的構成を示す正面図。
【図3】同じく、平面図。
【図4】第2の実施形態における輸送装置の具体的構成を示す平面図。
【符号の説明】
R…仕切室,空仕切室、10…輸送装置、11…輸送通路、12…上流側輸送管(輸送通路を構成する)、13…下流側輸送管(輸送通路を構成する)、15…ロータリーフィーダ(輸送物供給手段)、16…ホッパー(輸送物投入手段)、18…吸引ファン(吸引手段)、20…集塵機(分別回収手段)、23…ケーシング本体(ケーシング)、23b…取込口(輸送物取込部)、26…回転体、33…外気吸引路、42…エゼクタ(合流手段)。
Claims (5)
- ケーシング内に複数の仕切室が回転方向へ区画形成された回転体を設け、当該回転体の回転に伴う前記各仕切室の移動軌跡を輸送気体が圧送される輸送通路に対応させ、前記回転体の回転に基づき前記仕切室内に収容された輸送物を前記輸送通路内に供給すると共に、前記輸送物を前記輸送通路に供給した後の空仕切室内に流入した流入気体が吸引手段によって吸引されることで前記空仕切室内が負圧状態とされる輸送物供給手段を有し、当該輸送物供給手段から供給された前記輸送物を前記輸送通路の上流側から圧送される前記輸送気体により前記輸送通路の下流側に輸送する輸送装置において、
吸引された前記流入気体から前記輸送物を分別回収し、当該輸送物を前記仕切室側に逐次戻して再び収容させるための分別回収手段を設け、前記吸引手段は、前記流入気体と共に外気吸引路を通じて外気を吸引する輸送装置。 - ケーシング内に複数の仕切室が回転方向へ区画形成された回転体を設け、当該回転体の回転に伴う前記各仕切室の移動軌跡を輸送気体が圧送される輸送通路に対応させ、前記回転体の回転に基づき前記仕切室内に収容された輸送物を前記輸送通路内に供給すると共に、前記輸送物を前記輸送通路に供給した後の空仕切室内に流入した流入気体が吸引手段によって吸引されることで前記空仕切室内が負圧状態とされる輸送物供給手段を有し、当該輸送物供給手段から供給された前記輸送物を前記輸送通路の上流側から圧送される前記輸送気体により前記輸送通路の下流側に輸送する輸送装置において、
吸引された前記流入気体を前記輸送通路の上流側及び下流側のうち少なくともいずれか一方に合流させて前記輸送通路内を通過する前記輸送気体と共に圧送させるための合流手段を設け、前記吸引手段は、前記流入気体と共に外気吸引路を通じて外気を吸引する輸送装置。 - 前記吸引手段は、前記空仕切室内の前記流入気体を吸引すると共に、当該吸引部位とは異なる部位からも前記流入気体を吸引する請求項1又は請求項2に記載の輸送装置。
- 前記吸引手段は、前記輸送物を前記仕切室内に取込むために前記ケーシングに設けられた輸送物取込部の近傍から前記流入気体を吸引する請求項3に記載の輸送装置。
- 前記輸送物供給手段には前記仕切室内に前記輸送物を投入するための輸送物投入手段が配設されており、前記吸引手段は、前記空仕切室内の前記流入気体を吸引すると共に前記輸送物投入手段内で発生した前記輸送物からなる粉塵を吸引する請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の輸送装置。
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