JP3596782B2 - エンジン回転信号検知装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジン回転信号検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に各気筒毎の噴射を制御する電子制御式エンジンにおいては、気筒毎の圧縮上死点及び噴射時期を正確に割り出す必要があり、このためにエンジンと同期して回転するカムギアあるいはフライホィールの周面に複数個の信号用のパルスを設けてあって、このパルスをピックアップで電気信号として検出する。具体的には、図5において例えばフライホィール1の周面に多数のノックピン型の信号パルス2が同間隔で植設され、それらに対峙して検出器3が固定されていて、図6に示すような出力線図が得られる。
【0003】
また図7に示すようにフライホィール1の周速vが大であれば検出器の出力Vも大きく波形も大きくなる性質がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、極低温時における始動の際にはエンジンがピストンの圧縮上死点付近で摩擦が大となるためエンジン回転が極端に低くなってしまい、結果的にはパルスの周速がおそくなり図8のA部に示すように信号が検出できず、従って始動不能になってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、始動性を向上させるために圧縮上死点付近でのエンジン回転速度低下による検出器の出力変化を防止するエンジン回転信号検知装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、エンジンと同期して回転する回転部材の周面に信号パルス用の円孔を設け、エンジンの上死点付近でその孔径を大きくし、前記回転部材の周面に対峙して検出器を設けたことを特徴とするエンジン回転信号検知装置。
【0007】
【作用】
上記のように構成されたエンジン回転信号検知装置によれば、エンジンの圧縮上死点での周速は遅くなるが、穴形が大きいので検出器は十分パルスを発生する。従って上死点の位置を確実に検知できる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。従来部品と同一または同等のものについては説明を省略して同符号を付す。
【0009】
図1において、図示しないエンジンと同期して回転する回転部材たとえば図示の例ではフライホィール1の周面に信号パルスたる円孔2が等間隔で穿設されている。更に例えば6気筒エンジンの場合は図示のように周面に穿設された円孔2の中で6個所が大円孔2aとして形成されている。すなわち大円孔2aの径をDとし他の円孔2の径をdとすればD>dである。これらの大円孔2aは各ピストンが上死点の位置あるとき不動の位置に固定されている検出器3に対峙させられており、6箇所の大円孔2aは等間隔に位置させられていることはいうまでもない。
【0010】
また図2に示すように、信号パルスとしての孔径dが大きければ大きいほど検出器の出力Vが大きくなることが明かであり、図3に示すように圧縮上死点付近でも検出器の出力は正常であることが分かる。以上の説明で気筒数が6の場合大円孔2aの数も6であるが、気筒数がnであれば大円孔数もnであることは勿論である。また回転部材の他例としてカムギヤであってもよい。
【0011】
図4は本発明を実施したエンジンのシステム構成図である。この図を参照して作用について説明する。エンジンEのフライホィール1の周面には信号パルスたる円孔2が穿設してあり、図示していないがそれらの中に気筒数だけ大円孔が等間隔に配置されている。さてエンジンEが回転すれば、フライホィール1の信号パルス2による上死点信号は検出器3を介してコントロールユニット5に入力される。コントロールユニット5は同時にシリンダヘッド6に設けた水温センサ7からの水温信号、燃料ポンプ回転軸8に対面して設けられた気筒識別センサ9からの気筒識別信号及び電子ガバナ10に設けたバックアップセンサ11からの回転バックアップ信号が入力され、コントロールユニット5からはラック制御信号が出力されてラックを移動させ噴射すべき燃料の量が制御される。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、エンジンの上死点付近で周速が遅くなるが、従来のピン型の信号パルスと異なり円孔型とし上死点に対応する位置の孔径が大きいので検出器は十分なパルスを発生する。従って上死点の位置を確実に検知でき始動性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例を示す構成図。
【図2】円孔径と出力との関係図。
【図3】実施例による出力線図。
【図4】本発明を実施したエンジンのシステム構成図。
【図5】従来の信号用パルスを示す構成図。
【図6】求むべき出力線図。
【図7】低温始動時の信号出力線図。
【図8】従来の検出器による出力とクランク角との関係を示す図。
【符号の説明】
1・・・フライホィール
2・・・信号パルスたる円孔
2a・・・大円孔
3・・・検出器
5・・・コントロールユニット
6・・・シリンダヘッド
7・・・水温センサ
8・・・燃料ポンプ回転軸
9・・・気筒識別センサ
10・・・電子ガバナ
11・・・バックアップセンサ
12・・・PCMバルブ
20・・・信号パルスたるノックピン
E・・・エンジン
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジン回転信号検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に各気筒毎の噴射を制御する電子制御式エンジンにおいては、気筒毎の圧縮上死点及び噴射時期を正確に割り出す必要があり、このためにエンジンと同期して回転するカムギアあるいはフライホィールの周面に複数個の信号用のパルスを設けてあって、このパルスをピックアップで電気信号として検出する。具体的には、図5において例えばフライホィール1の周面に多数のノックピン型の信号パルス2が同間隔で植設され、それらに対峙して検出器3が固定されていて、図6に示すような出力線図が得られる。
【0003】
また図7に示すようにフライホィール1の周速vが大であれば検出器の出力Vも大きく波形も大きくなる性質がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、極低温時における始動の際にはエンジンがピストンの圧縮上死点付近で摩擦が大となるためエンジン回転が極端に低くなってしまい、結果的にはパルスの周速がおそくなり図8のA部に示すように信号が検出できず、従って始動不能になってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、始動性を向上させるために圧縮上死点付近でのエンジン回転速度低下による検出器の出力変化を防止するエンジン回転信号検知装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、エンジンと同期して回転する回転部材の周面に信号パルス用の円孔を設け、エンジンの上死点付近でその孔径を大きくし、前記回転部材の周面に対峙して検出器を設けたことを特徴とするエンジン回転信号検知装置。
【0007】
【作用】
上記のように構成されたエンジン回転信号検知装置によれば、エンジンの圧縮上死点での周速は遅くなるが、穴形が大きいので検出器は十分パルスを発生する。従って上死点の位置を確実に検知できる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。従来部品と同一または同等のものについては説明を省略して同符号を付す。
【0009】
図1において、図示しないエンジンと同期して回転する回転部材たとえば図示の例ではフライホィール1の周面に信号パルスたる円孔2が等間隔で穿設されている。更に例えば6気筒エンジンの場合は図示のように周面に穿設された円孔2の中で6個所が大円孔2aとして形成されている。すなわち大円孔2aの径をDとし他の円孔2の径をdとすればD>dである。これらの大円孔2aは各ピストンが上死点の位置あるとき不動の位置に固定されている検出器3に対峙させられており、6箇所の大円孔2aは等間隔に位置させられていることはいうまでもない。
【0010】
また図2に示すように、信号パルスとしての孔径dが大きければ大きいほど検出器の出力Vが大きくなることが明かであり、図3に示すように圧縮上死点付近でも検出器の出力は正常であることが分かる。以上の説明で気筒数が6の場合大円孔2aの数も6であるが、気筒数がnであれば大円孔数もnであることは勿論である。また回転部材の他例としてカムギヤであってもよい。
【0011】
図4は本発明を実施したエンジンのシステム構成図である。この図を参照して作用について説明する。エンジンEのフライホィール1の周面には信号パルスたる円孔2が穿設してあり、図示していないがそれらの中に気筒数だけ大円孔が等間隔に配置されている。さてエンジンEが回転すれば、フライホィール1の信号パルス2による上死点信号は検出器3を介してコントロールユニット5に入力される。コントロールユニット5は同時にシリンダヘッド6に設けた水温センサ7からの水温信号、燃料ポンプ回転軸8に対面して設けられた気筒識別センサ9からの気筒識別信号及び電子ガバナ10に設けたバックアップセンサ11からの回転バックアップ信号が入力され、コントロールユニット5からはラック制御信号が出力されてラックを移動させ噴射すべき燃料の量が制御される。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、エンジンの上死点付近で周速が遅くなるが、従来のピン型の信号パルスと異なり円孔型とし上死点に対応する位置の孔径が大きいので検出器は十分なパルスを発生する。従って上死点の位置を確実に検知でき始動性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例を示す構成図。
【図2】円孔径と出力との関係図。
【図3】実施例による出力線図。
【図4】本発明を実施したエンジンのシステム構成図。
【図5】従来の信号用パルスを示す構成図。
【図6】求むべき出力線図。
【図7】低温始動時の信号出力線図。
【図8】従来の検出器による出力とクランク角との関係を示す図。
【符号の説明】
1・・・フライホィール
2・・・信号パルスたる円孔
2a・・・大円孔
3・・・検出器
5・・・コントロールユニット
6・・・シリンダヘッド
7・・・水温センサ
8・・・燃料ポンプ回転軸
9・・・気筒識別センサ
10・・・電子ガバナ
11・・・バックアップセンサ
12・・・PCMバルブ
20・・・信号パルスたるノックピン
E・・・エンジン
Claims (1)
- エンジンと同期して回転する回転部材の周面に信号パルス用の円孔を設け、エンジンの上死点付近でその孔径を大きくし、前記回転部材の周面に対峙して検出器を設けたことを特徴とするエンジン回転信号検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4392795A JP3596782B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | エンジン回転信号検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4392795A JP3596782B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | エンジン回転信号検知装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08240133A JPH08240133A (ja) | 1996-09-17 |
| JP3596782B2 true JP3596782B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=12677337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4392795A Expired - Fee Related JP3596782B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | エンジン回転信号検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3596782B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010005366A (ko) * | 1999-06-30 | 2001-01-15 | 정주호 | 연료분사 제어용 트리거 휠의 장착구조 |
| CN111318923B (zh) * | 2020-04-24 | 2024-12-20 | 盛瑞传动股份有限公司 | 一种飞轮传感器孔的百检工艺及装置 |
-
1995
- 1995-03-03 JP JP4392795A patent/JP3596782B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08240133A (ja) | 1996-09-17 |
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