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JP3598402B2 - ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents
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JP3598402B2 - ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

ファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、FAX(ファクシミリ)送信要求に応じて通信回線に接続すると共に、その通信回線を通してデータ送信を行うファクシミリ送信制御装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置には、FAX通信ソフトが組み込まれており、入力作成した文書を呼び出してFAXモデム(FAX通信ポート)を通して相手先のファクシミリ機へ送信するようにしているが、その際、1つのFAX通信ポートに対して複数のFAX送信ジョブが送信待ちとなっている場合には、1つのジョブの送信が完了した時点で、待ち行列の次のジョブ(キューイングされている最も優先順位の高いジョブ)から1ジョブずつ順次指定して送信するようにしている。ここで、1つのジョブの送信完了とは、相手先に対するデータ送信が正常に完了した場合、または予め設定されているエラーリトライ回数を超えてエラー終了した場合であり、このいずれの状態となることで次のジョブが指定されて送信が開始される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように1つのジョブの送信が完了(正常終了/異常終了)してから次のジョブの送信を開始するようにしているため、エラーリトライ中(リトライ間隔として設定されている時間、例えば180秒間)が経過するまでは、次の待ちジョブがあってもその前の送信が完了するまで待ち状態となり、無駄な空き時間が存在してしまい、送信効率を悪くする要因となっていた。特に、送信ページ数が膨大で、その送信中にエラーが発生した場合におけるエラーリトライ時には、その先頭ページから送信をやり直すようにしているため、その送信が完了するまで更に時間がかかることになる。
また、複数のFAX通信ポートを有するものにおいては、現在の空きポートにジョブを切り替える等、現在の状況に応じたポートの切り替えは、その都度、手作業で行うようにしている。この場合、オペレータは現在の状況を確認し、最も効率良く送信できるポートを選ぶ必要があるが、どのポートが最も効率が良いかを判断することは極めて困難であると共に、現在の状況に応じたポートの切り替えをその都度、手作業で行うことは、オペレータに大きな負担をかけるという問題があった。
更に、FAX送信要求を行った順番にデータ送信が行われるため、同じ相手先(同一FAX番号)に対する複数のFAX送信要求が時間的にずれてしまうと、通信回線を一旦切断した後、時間をあけて再度オートダイヤルし同じ相手に回線接続を行うようにしているが、通信回線を一旦切断してしまうことは、通信コストの増大を招くと共に、再ダイヤルまでの時間に相手先の回線が使用されると、再ダイヤル時に接続エラーとなってしまう。また、これを防止するために、ジョブの待ち順を手作業で変更することもできるが、待ち行列の中から同じFAX番号のFAX送信要求を探し出し、それらを1つにまとめることは、待ちジョブ数が多い場合には、極めて困難な作業となる。
【0004】
この発明の課題は、一度通信回線が接続された場合は、同じFAX番号ならば、複数のFAX送信要求に対するデータを連続して送信したり、複数のFAX送信要求に対するデータを結合して通信回線への1回の通信接続により送信したりすることによって、通信回線接続時の接続エラーが発生しにくい状態を利用して効率良くFAX送信でき、通信料金を低減できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数のFAX通信ポートから選択された1つのFAX通信ポートにFAX送信要求ジョブを割り当て、前記複数のFAX通信ポートに通信回線を接続すると共に、通信回線を通してFAX送信を行うファクシミリ送信制御装置において、前記複数のFAX通信ポート毎に設けられ、FAX送信を待機する複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを夫々記憶する複数の送信待機ジョブ記憶手段と、前記複数の送信待機ジョブ記憶手段に夫々記憶された複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを前記複数のFAX通信ポートに接続された前記通信回線を通してFAX送信させる送信手段と、FAX送信要求ジョブを受け付ける毎に、その送信先に基づいて前記FAX通信ポートに同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが存在するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが存在すると判別された場合は、今回のFAX送信要求ジョブに対するデータが前記他のFAX送信要求ジョブに対するデータに連続して送信されるように、前記同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが割り当てられているFAX通信ポートを選択し、選択されたFAX通信ポートに対応する前記送信待機ジョブ記憶手段に記憶された前記他のFAX送信要求ジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加記憶させる記憶制御手段と、を具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項3記載の発明)。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図12を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。図1は、FAX通信ソフトが組み込まれているパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置の全体構成を示したブロック図である。このデータ処理装置は、入力作成した文書を呼び出してFAXモデム(FAX通信ポート)を通して相手先のファクシミリ機へ送信するようにしたもので、FAX送信要求に応じてオートダイヤルを行い、FAX通信ポートに通信回線を接続すると共に、その通信回線を通してデータ送信を行う。
ここで、この実施形態においては、複数のFAX通信ポートを有し、各FAX通信ポート毎に複数のFAX送信ジョブが送信待ちとなっている場合に、今回受け付けたFAX送信ジョブをどのポートに割り当てるかを決定したり、FAX送信中に発生したエラーに応じて各種の制御を行うようにしている。ここで、ポートの割当を決定する際には、予めユーザによって任意に指定されている割当条件を参照することによって行われる。なお、このデータ処理装置においては、FAX送信に限らず、当然、FAX受信も可能であるが、以下、FAX送信のみを説明すると共に、各種のデバイス名もFAX送信用として説明するものとする。
【0008】
CPU1は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのデータ処理装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置2は、オペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトの他、データベース、文字フォント等が格納されている記憶媒体やその駆動系を有している。記憶媒体3は固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着可能なものであり、ハードディスク、フロッピィデスク、光ディスク、RAMカードなどの磁気的・光学的記録媒体、半導体メモリによって構成されている。また、記録媒体3内のプログラムやデータは必要に応じてCPU1の制御によりRAM(スタティクRAMなど)4にロードされる。更にCPU1は通信回線等を介して他の機器側から送信されてきたプログラムやデータを受信して記録媒体3に格納したり、他の機器側に設けられている記録媒体に格納されているプログラムやデータをアクセスし、通信回線等を介して使用することもできる。また、CPU1に入出力周辺デバイスである入力装置5、表示装置6、印刷装置7、タイマ制御部8、送信実行制御部9がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそれらの動作を制御する。
【0009】
入力装置5はキーボードやマウス等のポインティングデバイスを有し、文字列データや各種コマンドを入力する他、この実施形態においては今回、FAX送信の要求があったジョブをどのポートに割り当てるかを決定するFAX送信ポートの割当条件を入力する。ここで、予めユーザによって任意に入力指定されたポート割当条件は、記憶装置2内に設定されて記憶保持されるが、その設定内容が変更されるまでの間、FAX送信要求がある毎に、当該割当条件にしたがってポートを選択決定する処理が行われる。なお、ポート決定方法としては、所望するポートを直接指定する方法の他、後述する「ジョブ数による指定」、「頁数による指定」、「同一FAX番号の連続送信/結合送信による指定」があり、その中から所望する決定方法を選択指定する。
【0010】
表示装置6は、液晶やCRTあるいはプラズマ表示装置などであり、印刷装置7は熱転写やインクジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはドットインパクトプリンタである。タイマ制御部8は一定時間毎にCPU1に対してインタラプト信号を与えるもので、CPU1はこのタイマイベントにしたがって現在送信待機中のFAXジョブを監視し、送信タイミングとなったジョブがあれば、送信実行制御部9に対してFAX送信要求を行う。送信実行制御部9は複数のFAX送信ポートPに対応して設けられているもので、CPU1からのFAX送信要求に応じてオートダイヤルを行い、対応するFAX送信ポートPに通信回線を接続すると共に、その通信回線を通してデータ送信を行うFAX送信動作を行うと共に、CPU1に対して各種のイベントを通知する。
【0011】
図2はCPU1、タイマ制御部8、送信実行制御部9、FAX送信ポートPとの関係を概念的に示した図である。CPU1は一般アプリケーションからFAX送信要求イベントを受け付けると、FAX送信要求処理を実行し、そのFAX送信要求を割り当てるFAX送信ポートPを決定し、また、タイマ制御部8から一定時間毎にタイマイベントを受け付けると、待機中ジョブ監視処理を実行し、送信タイミングとなったジョブに対するFAX送信要求を決定ポート対応の送信実行制御部9に与える。ここで、CPU1は送信実行制御部9にFAX送信要求を与えると、送信実行制御部9からのイベントを受付可能となる。
また、複数のFAX送信ポートPに対応する各送信実行制御部9は、FAX送信動作に応じて1頁送信終了イベント、エラー終了イベント、全頁正常終了イベントを出力し、CPU1に通知する。また、CPU1と送信実行制御部9との間に設けられたスプールファイルとしての送信待機ジョブ記憶部Mは、FAX送信ポートPに1:1に対応して設けられている。この送信待機ジョブ記憶部Mは、各FAX送信ポートP毎に送信待ちとなっている複数のジョブの待ち行列を記憶するもので、その待ち行列の中から送信タイミングとなったジョブが読み出され、そのジョブ送信データは、対応する送信データバッファBに書き出される。この時、送信実行制御部9は指定された送信先FAX番号にオートダイヤルし、送信データバッファBの内容を1頁毎に読み出して対応するFAX送信ポートPから送信させる。なお、上述のようにCPU1はFAX送信の実行を送信実行制御部9に依頼するだけであり、複数のFAX送信要求が来てもFAX送信とは非同期でFAX送信要求を同時に受け付けることができる。
【0012】
図3は記憶装置2内に格納されているFAXポート管理情報Aのデータ構造を示した図で、そのヘッター部には「FAX送信ポート数」が記憶され、それに続いて各ポート毎にFAX制御情報を記憶する構成となっている。ここで、1ポート分のFAX制御情報は図示の如く、「FAX送信ポートID」、「状態識別子」、「総ジョブ数」、「ジョブ情報へのポインタ」‥‥とからなっている。「FAX送信ポートID」はFAXドライバ等の装置識別データであり、「状態識別子」は現在のFAX送信ポートPの状態、つまり、送信中か空き状態かを示し、また「総ジョブ数」は現在送信待ちとしてキューイングされているジョブ数を示し、更に「ジョブ情報へのポインタ」はジョブ単位で記憶管理されているジョブ制御情報Bをアクセスするためのアドレスポインタである。ジョブ制御情報Bはジョブ単位毎に記憶管理されているもので、図示の如く、「ジョブID」、「ジョブデータ識別子」、「送信先FAX番号」、「送信データ結合情報Cへのポインタ」、「ジョブ状態識別子」、「送信開始日時」、「総頁数」、「現在送信頁番号」、「最大リトライ回数」、「リトライ間隔」、「現在リトライ回数」、「ジョブ名称」、「優先順位」、‥‥とから構成されている。
【0013】
ここで、「ジョブID」はFAX送信ジョブを識別するデータであり、「ジョブデータ識別子」は送信対象のデータファイル名である。「送信先FAX番号」は送信相手先の電話番号であり、「送信データ結合情報Cへのポインタ」は、同一FAX番号の複数ジョブが1つのジョブとして結合されている場合にその結合関係を定義するジョブ制御情報Bをアクセスするためのアドレスポインタである。なお、複数ジョブの結合については、後述する。また、「ジョブ状態識別子」は現在の状態として”送信中か”、”送信待ちか”、”送信完了か”のジョブ状態を示している。「送信開始日時」は送信開始タイミングとして予め指定された日時を示し、この「送信開始日時」に達するまでそのジョブは待機状態となる。「総頁数」は送信対象の全頁数を示し、「現在送信頁番号」は現在どの頁まで送信が終了しているかを示している。
【0014】
この時、「総頁数」の送信が終了する前に送信エラーが発生し、その送信を中断した後、その再送を行う場合には、「現在送信頁番号」を呼び出して、途中頁からの送信を行うようにしている。「最大リトライ回数」は通信回線時の接続エラーやデータ送信時の送信エラーが発生した場合に、再送信の最大回数を示している。「リトライ間隔」は再送信するまでの待ち時間を示し、通信回線時の接続エラーやデータ送信時の送信エラーが発生した場合には、「送信開始日時」をこの「リトライ間隔」の待ち時間後に更新するようにしている。この場合、そのポートに送信待ちのジョブがあれば、そのジョブをリトライ時間の間隔を利用して送信するようにしている。「現在リトライ回数」は最大リトライ回数に達するまでの現時点までのリトライ回数を示している。「ジョブ名称」は送信対象のジョブタイトルを示し、「優先順位」はジョブの待ち行列の中に割り込ませる優先順位を示している。
【0015】
送信データ結合情報Cは、図示の如く結合ジョブ数と結合関係に有る1番目からN番目までのジョブIDを記憶管理する構成となっている。これによって同一FAX番号の複数のジョブを1つのジョブとして結合する結合関係が定義される。この場合、結合された複数のジョブは1つのジョブとしてまとめられ、この送信データ結合情報Cを参照することによって1回の回線接続でFAX送信される。なお、このような送信を以下、「結合送信」と称するが、この実施形態においては、特殊な送信の仕方としてその他に、同一FAX番号の複数のジョブを同一ポート内に連続させておき、ジョブ毎に回線接続してFAX送信する送信の仕方があるが、このような送信を以下、「連続送信」と称する。
【0016】
次に、この第1実施形態の動作を図4〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体3に格納されており、CPU1はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。なお、このことは、後述する他の実施形態についても同様である。
【0017】
図4は一般アプリケーションからFAX送信要求イベントを受ける毎に実行開始されるフローチャートである。
先ず、CPU1はこのFAX送信要求情報に基づいて新たなジョブ制御情報Bを作成すると共に(ステップA1)、このジョブ制御情報Bの初期値として「現在リトライ回数=”0”」、「ジョブ状態識別子=”送信待ち”」、「現在送信頁番号=”1”」、「結合情報=”無し”」をセットする(ステップA2)。そして、複数のFAX送信ポートPのうち、今回のFAX送信要求を割り当てるためのいずれかのポートを選択するためにポートの決定処理を行う(ステップA1〜A12)。すなわち、予めユーザによって任意に指定された出力ポートの割当条件、つまり、ポートの決定方法を参照することによってポートの決定処理を行う。ここで、ステップにおいては予めユーザによって出力ポートの決定方法が指定されているかを判別し(ステップA3)、指定されていなければ、複数のFAX送信ポートPのうち最初に検索されたポートを割当対象として選択決定する(ステップA4)。また、出力ポートの決定方法が指定されている場合、それが特定ポートを「直接指定」するものであれば(ステップA5)、指定ポートをそのまま割当対象として選択決定する(ステップA6)。
【0018】
一方、出力ポートの決定方法の指定が「ジョブ数による指定」であれば(ステップA7)、ポート毎のFAXポート管理情報Aを参照し、それらの「総ジョブ数」を比較することによって送信待ちのジョブ数が最も少ないポートを割当対象として選択決定する(ステップA8)。また、「頁数による指定」であれば(ステップA9)、未送信頁数が最も少ないポートを決定する。すなわち、FAXポート管理情報Aを参照し、ポート毎に送信待ちとなっている各ジョブの制御情報を指定し、各ジョブ毎にその「総頁数」を累計した値、厳密には「総頁数」から「現在送信頁番号」を減算した値の累計値を求め、ポート毎に求められた累計値を比較することによって最もその値が小さいポートを割当対象として選択決定する(ステップA10)。
更に、出力ポートの決定方法の指定が「同一FAX番号の連続送信/結合送信の指定」であれば(ステップA11)、図5のステップA12に進み、FAX送信ポートP毎に送信待ちとなっている各ジョブの制御情報を参照し、それらの[送信先FAX番号]と今回受け付けたFAX送信要求の「送信先FAX番号」とを比較し、同一番号のジョブが割り当てられているポートを割当対象として選択決定する。
【0019】
このようにして今回のFAX送信要求を割り当てるポートを決定したら、この決定ポート内において、そのFAX送信要求を待ち行列内のどこに追加するかの送信順位処理が行われる。すなわち、出力ポートの決定方法が指定されていない場合(ステップA3)、出力ポートの決定方法が「直接指定」の場合(ステップA5)、「ジョブ数による指定」の場合(ステップA7)、「頁数による指定」の場合(ステップA9)には、図5のステップA19に進み、今回指定のFAX送信要求に基づいて作成されたジョブ制御情報B内に「優先順位」が指定されているかを調べる。この結果、「優先順位」が指定されていなければ、選択決定されたポートに対応する送信待機ジョブ記憶部Mをアクセスし、その最後に今回のジョブを追加するが(ステップA20)、指定されていれば、選択決定されたポートに対応する送信待機ジョブ記憶部M内において、同一優先順位のジョブを検索し、その最後に今回のジョブを割り込ませる(ステップA21)。図11はFAX送信要求ジョブのキュー(待ち行列)を示し、「優先順位」はA>B>C‥‥の関係に有るものとすると、(B)に示すように今回のFAX送信要求ジョブに「優先順位」の指定が無ければ、FAX送信ポートP2の最後に追加される。
【0020】
一方、出力ポートの決定方法が「同一FAX番号による連続送信/結合送信の指定」の場合には(ステップA11)、上述したように同一FAX番号のジョブを持つポートが1つ選択決定されるが(ステップA12)、この場合、このポートに対応する送信待機ジョブ記憶部Mをアクセスし、同一FAX番号のジョブを検索し、その最後に今回のジョブを割り込ませる(ステップA13)。そして、この場合には、更に「結合送信の指定」かを調べ(ステップA14)、結合指定であれば、既に送信データ結合情報は記憶管理されているかを調べる(ステップA15)。ここで、同一ポート内において2以上の同一FAX番号のジョブが存在していれば、2番目のジョブを追加登録する際に、その作成が行われるが、いま、送信データ結合情報Cが無ければ、それを作成すると共に、結合元(最初)のジョブの「結合情報へのポインタ」にアドレスを設定する(ステップA16)。そして、既に作成あるいは今回作成した送信データ結合情報Cをアクセスし、今回のジョブIDを追加登録する(ステップA17)。図11(A)は「連続送信の指定」、(B)は「結合送信の指定」の場合で、「優先順位」の指定があるか否かにかかわらず、今回のFAX送信要求ジョブは、それらと連続/結合関係にあるジョブの最後に追加される。
【0021】
図6はタイマ制御部8から一定時間毎に出力されるタイマイベントにしたがって実行開始される待機中ジョブ監視処理を示したフローチャートである。先ず、FAXポート管理情報Aから最初のFAX制御情報を指定して呼び出し(ステップB1)、その「状態識別子」を参照して”使用中か”(送信中か)を調べる(ステップB2)。いま、使用中であれば、ステップB13に進み、未処理(選択)ポートは他に有るかを調べるが、有れば、ステップB1に戻り、次のFAX制御情報を指定して呼び出す。このようにして送信中ではない空きポートを検索してゆく。この結果、空きポートが検索された場合には、そのポートの最初のジョブ制御情報Bを指定して呼び出し(ステップB3)、その「ジョブ状態識別子」は”送信待ち”かを調べる(ステップB4)。ここで、送信中や送信完了であれば、ステップB3に戻り、次のジョブ制御情報Bを指定して呼び出し、その「ジョブ状態識別子」を判別する。このようにして送信待ちのジョブを探してゆき、その「送信開始日時」を取得し、送信タイミングに達しているかを判別し(ステップB5)、送信タイミングに達していれば、そのジョブを送信対象として選択する(ステップB6)。
【0022】
そして、選択されたジョブに対応付けられているジョブ制御情報を参照することによって、その「現在送信頁番号」以降のデータを読み出して選択ポートの送信データバッファBに書き込むと共に(ステップB7)、選択されたジョブの「状態識別子」を”送信中”に設定する(ステップB8)。この場合、選択されたジョブが今回新規に送信するものであれば、「現在送信頁番号」は通常、「1」にセットされているので、1頁目から「総頁数」分の全てのデータが読み出されて選択ポートの送信データバッファBに書き込まれる。
一方、選択されたジョブが前回の送信で送信エラーとなって中断し、リトライ間隔の時間経過後にそのジョブを再送信する場合、そのジョブの「現在送信頁番号」には、前回、送信エラーが発生されるまでの間に正常に送信することができた頁番号がセットされているので、今回、選択ポートの送信データバッファBに書き込まれるデータは、途中頁以降のデータ、つまり、その「現在送信頁番号」の次頁以降から「総頁数」分の全てのデータとなる。
【0023】
次に、選択されたジョブの「結合情報へのポインタ」で示される送信データ結合情報Cを参照し、未処理の結合ジョブを選択し(ステップB9)、結合ジョブがあれば(ステップB10)、そのジョブIDで示されるジョブ制御情報Bを選択取得し(ステップB11)、その結合ジョブの「現在送信頁番号」以降のデータを選択ポートの送信データバッファBに書き込むと共に(ステップB7)、選択されたジョブの「状態識別子」を”送信中”に設定する(ステップB8)。以下、結合ジョブが検出される毎に上述の動作を繰り返す。これによって送信データ結合情報Cに定義されている複数ジョブの結合関係にしたがって選択ポートの送信データバッファBには、結合関係にある複数ジョブ分の送信データが連続して書き込まれる。
図12はこの場合の状態を示し、FAX送信要求ジョブ▲1▼のデータとFAX送信要求ジョブ▲2▼のデータが1つにまとめられて選択ポートの送信データバッファBに書き込まれた場合である。ここで、FAX送信要求ジョブ▲1▼は、前回の送信で送信エラーとなって中断し、リトライ間隔の時間経過後に再送信する時、その「現在送信頁番号」に前回、送信エラーが発生されるまでの間に正常に送信することができた頁番号として”2”がセットされている場合である。このような場合に、FAX送信要求ジョブ▲1▼の3頁以降の全データと、FAX送信要求ジョブ▲2▼の全頁分のデータとが1つにまとめられて選択ポートの送信データバッファBに書き込まれる。
【0024】
このようにして1ポート分の送信データバッファBにデータを書き込む処理が終わると、選択ポート対応の送信実行制御部9にFAX送信要求を通知すると共に(ステップB12)、選択ポートの「状態識別子」を”使用中”に設定する(ステップB13)。そして、他に未処理ポートは有るかを調べ(ステップB14)、有れば、ステップB1に戻り、上述の動作を繰り返す。このように送信中のポートはスキップし、空きポートがあれば、それを1ポートずつ順次指定してゆき、その空きポートの待ち行列内において、送信タイミングとなったジョブを検出し、そのジョブのデータを読み出して当該ポートの送信データバッファBに書き込むと共に、その送信実行制御部9にFAX送信要求を与える。
【0025】
図7はCPU1からFAX送信要求を受け付けた際に実行開始される送信実行制御部9の動作を示したフローチャートである。
先ず、送信実行制御部9はFAX送信要求情報に含まれている送信先FAX番号を取得し、オートダイヤルによってそのFAX番号相手の通信回線に接続すると共に(ステップC1)、正常接続されたかを調べる(ステップC2)。ここで、通信相手先が通話中などの理由で、接続エラーが検出された場合には、通信回線の接続を中断すると共に、エラー終了イベントを発生してCPU1に与える(ステップC3)。
一方、正常接続されたことを確認した場合には、送信中頁を監視するカウンタN(図示せず)の値を「1」に初期化すると共に(ステップC4)、このカウンタNの値で示されるNページ目のデータを、対応する送信データバッファBから読み出して当該FAX送信ポートPから送信させる(ステップC5)。なお、通常と同様に送信データバッファBから読み出されたデータは、FAX送信ポートPを通して変調される。
【0026】
そして、頁送信エラーかを調べ(ステップC6)、1頁分のデータ送信中に送信エラーが発生した場合には、上述した接続エラーの場合と同様に、通信回線の接続を中断すると共に、エラー終了イベントを発生してCPU1に与えるが(ステップC3)、正常に1頁分のデータを送信することができた場合には、1頁送信終了イベントを発生してCPU1に通知すると共に(ステップC7)、カウンタNに「1」を加算してその値を更新する(ステップC8)。そして、このカウンタNで示されるN頁目のデータが送信データバッファBに有るか、つまり、送信データバッファB内の全頁分の送信が終わったかを調べ(ステップC9)、全頁分の送信が終わるまでステップC5に戻り、1頁ずつ上述の動作を繰り返す。この結果、全頁分の送信が終わった場合には、その旨を示す全頁分送信終了イベントを発生してCPU1に通知する(ステップC10)。
【0027】
図8は送信実行制御部9から1頁送信終了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフローチャートである。先ず、その1頁送信終了イベントに基づいて1頁分のデータ送信が完了したFAX送信ポートPを特定し、そのFAX送信ポートIDを取得すると共に(ステップD1)、1頁送信が完了したジョブIDを取得する(ステップD2)。そして、取得したFAX送信ポートIDおよびジョブIDに基づいてFAXポート管理情報Aを参照し、該当するジョブ制御情報Bを取得する(ステップD3)。このジョブ制御情報B内の「現在送信頁番号」と「総頁数」とを比較し(ステップD4)、「現在送信頁番号」>「総頁数」でなければ、つまり、そのジョブの全頁分の送信が全て終了していなければ、この「現在送信頁番号」に”1”を加算してその値の更新を行う(ステップD5)。
一方、「現在送信頁番号」>「総頁数」が成立し、そのジョブの全頁分の送信が全て終了していることが検出された場合には(ステップD4)、その「ジョブ状態識別子」に”完了”を設定する(ステップD6)。そして、その「結合情報へのポインタ」で示される送信データ結合情報Cを参照して未処理の結合ジョブを選択し(ステップD7)、結合ジョブがあれば(ステップD8)、その結合ジョブIDで示されるジョブ制御情報Bを取得し(ステップD9)、そのジョブ制御情報B内の「現在送信頁番号」と「総頁数」とを比較する(ステップD4)。この結果、この結合ジョブの全頁を全て送信していなければ、この「現在送信頁番号」の値を更新する処理が行われる(ステップD5)。
【0028】
図9は送信実行制御部9からエラー終了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフローチャートである。
先ず、そのエラー終了イベントに基づいてエラー終了したFAX送信ポートPを特定し、そのFAX送信ポート対応の「状態識別子」を”空き”に設定しておく(ステップE1)。次に、そのFAX送信ポートIDを取得すると共に(ステップE2)、エラー終了したジョブIDを取得する(ステップE3)。そして、取得したFAX送信ポートIDおよびジョブIDに基づいてFAXポート管理情報Aを参照し、該当するジョブ制御情報Bを取得する(ステップE4)。このジョブ制御情報B内の「現在リトライ回数」をプラス「1」し(ステップE5)、「現在リトライ回数」と「最大リトライ回数」とを比較する(ステップE6)。この結果、「現在リトライ回数」>「最大リトライ回数」であれば、FAX送信ジョブエラー終了として処理するが(ステップE9)、「現在リトライ回数」が「最大リトライ回数」以下があれば、そのジョブの「送信開始日時」に「リトライ間隔の時間」を加算して「送信開始日時」の更新を行うと共に(ステップE7)、その「ジョブ状態識別子」を”送信待ち”に設定する(ステップE8)。
【0029】
図10は送信実行制御部9から全頁正常終了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフローチャートである。
先ず、その全頁送信終了イベントに基づいて全頁分のデータ送信が完了したFAX送信ポートPを特定し、そのFAX送信ポートIDを取得すると共に(ステップF1)、全頁送信が完了したジョブIDを取得する(ステップF2)。そして、取得したFAX送信ポートIDおよびジョブIDに基づいてFAXポート管理情報Aを参照し、該当するジョブ制御情報Bを取得すると共に(ステップF3)、それに該当するFAXポート管理情報A内の「総ジョブ数」をマイナス「1」する(ステップF4)。そして、その「結合情報へのポインタ」で示される送信データ結合情報Cを参照して未処理の結合ジョブを選択し(ステップF5)、結合ジョブがあれば(ステップF6)、その結合ジョブIDで示されるジョブ制御情報Bを取得しながら(ステップF7)、「総ジョブ数」をマイナス「1」する処理(ステップF4)を結合ジョブ数分繰り返す。このようにして取得した1または2以上のジョブ制御情報Bと共に、それにリンクされている送信データ結合情報Cを全て削除する他(ステップF8)、そのFAX送信ポートPの「状態識別子」を”空き”に設定しておく(ステップF9)。
【0030】
以上のように、この第1実施形態おいては、通信回線時の接続エラーやデータ送信時の送信エラーが検出された際に、通信回線との接続を中断させると共に、中断されたFAX送信要求ジョブに対して一定のリトライ時間間隔を設定しておき、また、送信待機中の他のFAX送信要求ジョブがあれば、このジョブを割り込ませてそのFAX送信を開始させ、その後、中断ジョブに対して設定されているリトライ時間が経過した場合には、そのジョブに対するFAX送信を再開させるようにしたから、エラーの発生時に中断されたジョブのリトライ時間中であっても送信待機中の他のジョブを割り込ませて送信することができ、従来、無駄な空き時間となっていたリトライ間隔を有効に活用することが可能となり、それだけ通信効率を向上させることができる。
【0031】
また、複数頁分のデータ送信中に送信エラーが検出されて通信回線への接続を中断した際に、そのエラー発生時の送信途中頁を「現在送信頁番号」として記憶保持しておき、中断ジョブに対するFAX送信を再開する際に、送信途中頁からデータ送信を行うようにしたから、同一頁の重複送信を回避することができると共に、通信時間や通信コストの削減の他、送信相手先においても用紙の無駄を省くことができると共に、同一頁の重複送信による頁の誤認混同を防止することができる。
【0032】
また、複数のFAX送信ポートのいずれかにFAX送信要求を割り当てるための1または2以上の割当方法を任意に指定しておくと、FAX送信要求を受け付ける毎に、複数のFAX送信ポートの中から指定された割当方法にしたがった送信ポートを選択したり、そのFAX送信要求の送信順位を決定するようにしたから、予め任意の割当方法を指定しておくだけで、ユーザの要望に合った送信ポートを選択することができ、ユーザの使い方に合わせた方法で複数のポートを有効に利用することが可能となる。
ここで、送信相手先のFAX番号が同一である複数のFAX送信要求ジョブを同一のFAX送信ポートから連続して送信すべき「連続送信」がユーザ指定されている場合には、FAX送信要求を受け付ける毎に、そのFAX番号に基づいて複数のFAX送信ポートの中から同一FAX番号のジョブが存在するポートを選択し、この選択ポートに今回のFAX送信要求を割り当てる際、FAX番号が同一である複数のジョブが連続して送信されるようにその送信順番を制御するようにしたから、相手先のファクシミリ装置の占有率が上がり、複数ジョブを優先的に送信することが可能となり、また、回線の接続エラーを減らすことができる。
【0033】
また、「結合送信」がユーザ指定されている場合、FAX送信要求を受け付ける毎に、そのFAX番号に基づいて複数のFAX送信ポートの中から同一FAX番号のジョブが存在するポートを選択し、この選択ポートに今回のFAX送信要求を割り当てる際、FAX番号が同一である複数のジョブが連続して送信されるようにその送信順番を制御し、FAX送信時には、当該複数のジョブに対するデータを1つにまとめると共に、複数のジョブ毎に通信回線を遮断することなく、1つにまとめられた全てのデータを1回の通信回線への接続で送信するようにしたから、回線接続時のエラー発生を少なくし、また、通信時間や通信コストの大幅な削減が可能となる。
【0034】
なお、上述した第1実施形態においては、「エラーリトライ中の他のジョブ送信」、「送信エラー発生頁からのリトライ送信」、「同一FAX番号を持つ複数ジョブの連続送信」、「同一FAX番号を持つ複数ジョブの結合による1送信」を行うようにしたが、予め指定したジョブについては、上述したいずれかの送信を適用しないという条件を設定するようにしてもよい。また、上述したいずれかの送信を適用させるための指定は、FAX送信要求を毎に行ってもよい。
【0035】
また、上述した実施形態においては、「連続送信」、「結合送信」を行う場合に、FAX番号が同一であることを条件としたが、送信先相手が複数のFAX番号を持つ場合には、そのいずれかのFAX番号に該当すれば、「連続送信」、「結合送信」を行うようにしてもよい。この場合、送信先相手とその相手が持つ複数のFAX番号とを対応付けた索引テーブルを用意しておき、この索引テーブルを参照することによって同一送信先相手かを判別するようにしてもよい。
また、「エラーリトライ中の他のジョブ送信」を行う際、そのポートにおける次の送信待ちのジョブを指定して送信するようにしたが、そのジョブの頁数が多く、送信に時間がかかる場合には、送信待ち順位に拘わらず、頁数が少ない他のジョブを指定して送信するようにしてもよい。また、「送信エラー発生頁からのリトライ送信」を行う際に、そのリトライ開始時に途中頁からの送信であることを示すデータを送信するようにしてもよい。
【0036】
(第2実施形態)
以下、図13を参照してこの発明の第2実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態は、複数のFAX送信ポートのいずれかにFAX送信要求を割り当てるための1または2以上の割当方法や送信順位の制御を任意に指定するようにしたが、この第2実施形態においては、その割当方法や送信順位を予めユーザが指定しておかなくても、自動的に送信効率上最適な出力ポートや送信順位を決定するようにしたものである。この場合、出力ポート・送信順位の自動決定処理を指定する自動モード、上述したユーザ指定による手動モードとを任意に切り替え指定するモード切り替えボタン(図示せず)を有している。ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0037】
図13は自動的に送信効率上最適な出力ポートや送信順位を決定する自動決定処理の特徴部分を示したフローチャートであり、その他は上述した第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
ここで、FAX送信要求を受けた際、上述した自動モードが指定されていることを条件として図13のフローチャートが実行開始される。先ず、FAX送信要求された相手先のFAX番号に基づいて同一FAX番号を持つジョブが送信待ちとなっているFAX送信ポートPを全て選択し(ステップG1)、該当するポートが有るかを調べると共に、(ステップG2)、有れば、選択されたポートは1つかを調べる(ステップG3)。ここで、2以上のポートが選択された場合には、各選択ポートのうち送信待ちとなっているジョブ数が最も少ないポートを選択し(ステップG4)、選択ポートは1つかを調べるるが(ステップG5)、ここでも、2以上のポートが選択された場合には、更に、選択候補を絞り込むために、各選択ポートのうち送信待ちとなっているジョブ数の「総頁数」を累計した値が最も少ないポートを1つ選択する(ステップG6)。このようにして選択決定された決定ポートを割当対象とし、そのポートの同一FAX番号を持つジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加する(ステップG7)。
【0038】
一方、ステップG2で同一FAX番号を持つ該当ジョブが無いことが判別された場合には、ステップG8に進み、全てのポートのうち、送信待ちとなっているジョブ数が最も少ないポートを選択する。この結果、1つのポートに絞り込まれたかを判別し(ステップG9)、該当ポートが2以上であれば、更に、選択候補を絞り込むために、各選択ポートのうち送信待ちとなっているジョブ数の「総頁数」を累計した値が最も少ないポートを1つ選択する(ステップG10)。
このようにして選択決定された決定ポートを割当対象とするが、この場合、今回のFAX送信要求に「優先順位指定」があるかを調べ(ステップG11)、指定されていれば、決定ポートの待ち行列のうち、同一優先順位のジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加する(ステップG12)。また、今回のFAX送信要求に優先順位が指定されていなければ、決定ポートの最後のジョブに今回のFAX送信要求ジョブを追加する(ステップG13)。
【0039】
以上のようにこの第2実施形態においては、FAX送信要求を受け付けた際に、複数のFAX送信ポートのいずれかにFAX送信要求を割り当てるための複数の割当条件と各FAX送信ポートの現状とに基づいて送信効率上最適なポートを選択し、選択されたポートに今回のFAX送信要求を割り当てると共に、そのFAX送信要求の送信順位を決定するようにしたから、オペレータが特別に意識しなくても、最適なポートが自動選択されて当該ポートにそのFAX送信要求を割り当てたり、その送信順位を決定することができ、送信効率の大幅な向上を期待することが可能となる。
【0040】
なお、上述した第2実施形態においては、ポートを決定する際に、先ず、送信待ちとなっているジョブ数が最も少ないポートを選択し、その結果、該当ポートが2以上であれば、更に、選択候補を絞り込むために、各選択ポートのうち送信待ちとなっているジョブ数の「総頁数」を累計した値が最も少ないポートを1つ選択するようにしたが、ジョブ数による選択を行わず、頁累計値による選択だけで1つのポートを選択するようにしてもよい。
また、ポートの自動割当を行う場合、上述した第1実施形態で示したように同一FAX番号の連続割当を行った後の送信態様、つまり、「連続送信」、「結合送信」のいずれかを実行させるかをユーザによって予め任意に指定しておく必要があることは上述した第1実施形態と同様である。この場合、「連続送信」を行わず、「結合送信」のみを行うようにすれば、勿論、その指定は不要である。
【0041】
【発明の効果】
請求項1及び請求項3記載の発明によれば、FAX送信要求ジョブを受け付けた際に、FAX送信を待機する複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを記憶する送信待機ジョブ記憶手段に今回のFAX送信要求ジョブと同じFAX番号のFAX送信要求ジョブがある場合は、そのFAX送信要求ジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加記憶し、一度通信回線が接続された場合は、同じFAX番号ならば複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを連続して送信するようにしたので、通信回線接続時の接続エラーが発生しにくい状態を利用して、効率よくFAX送信要求ジョブに対するデータを送信することができる。
請求項2記載の発明によれば、同じFAX番号ならば複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを結合して通信回線への1回の通信接続で送信するようにしたので、FAX送信要求ジョブ毎にその都度通信接続を行うことがなく、通信料金を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】FAX送信機能を備えたデータ処理装置の全体構成を示したブロック図。
【図2】CPU1、タイマ制御部8、送信実行制御部9、FAX送信ポートPとの関係を概念的に示した図。
【図3】FAXポート管理情報Aと、それにリンクされているジョブ制御情報B、送信データ結合情報Cのデータ構造を示した図。
【図4】一般アプリケーションからFAX送信要求イベントを受ける毎に実行開始されるFAX送信要求処理を示したフローチャート。
【図5】図4に続くFAX送信要求処理を示したフローチャート。
【図6】タイマ制御部8から一定時間毎に出力されるタイマイベントにしたがって実行開始される待機中ジョブ監視処理を示したフローチャート。
【図7】図7はCPU1からFAX送信要求を受け付けた際に実行開始される送信実行制御部9の動作を示したフローチャート。
【図8】送信実行制御部9から1頁送信終了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフローチャート。
【図9】送信実行制御部9からエラー終了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフローチャート。
【図10】送信実行制御部9から全頁正常終了イベントを受けた際に実行開始されるCPU1の動作を示したフローチャート。
【図11】各FAX送信ポートPに対応して送信待ちとなっているジョブの待ち行列を示し、今回のFAX送信要求がどのポートに割り当てられるかを説明するための図。
【図12】「結合送信」が指定された場合に、同一FAX番号のFAX送信要求ジョブのデータが1つにまとめられて送信データバッファBに書き込まれることを示した図。
【図13】第2実施形態において、自動的に送信効率上最適な出力ポートや送信順位を決定する自動決定処理の特徴部分を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU
2 記憶装置
3 記憶媒体
8 タイマ制御部
9 送信実行制御部
P FAX送信ポート
M 送信待機ジョブ記憶部
A FAXパート管理情報
B ジョブ制御情報
C 送信データ結合情報

Claims (3)

  1. 複数のFAX通信ポートから選択された1つのFAX通信ポートにFAX送信要求ジョブを割り当て、前記複数のFAX通信ポートに通信回線を接続すると共に、通信回線を通してFAX送信を行うファクシミリ送信制御装置において、
    前記複数のFAX通信ポート毎に設けられ、FAX送信を待機する複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを夫々記憶する複数の送信待機ジョブ記憶手段と、
    前記複数の送信待機ジョブ記憶手段に夫々記憶された複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを前記複数のFAX通信ポートに接続された前記通信回線を通してFAX送信させる送信手段と、
    FAX送信要求ジョブを受け付ける毎に、その送信先に基づいて前記FAX通信ポートに同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが存在するか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが存在すると判別された場合は、今回のFAX送信要求ジョブに対するデータが前記他のFAX送信要求ジョブに対するデータに連続して送信されるように、前記同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが割り当てられているFAX通信ポートを選択し、選択されたFAX通信ポートに対応する前記送信待機ジョブ記憶手段に記憶された前記他のFAX送信要求ジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加記憶させる記憶制御手段と、
    を具備したことを特徴とするファクシミリ送信制御装置。
  2. 前記送信待機ジョブ記憶手段に記憶され、送信先が同一である複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを前記FAX通信ポートから連続して送信する際に、当該複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを結合する結合手段と、
    前記結合手段により結合された前記複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを前記通信回線への1回の通信接続で送信する送信制御手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ送信制御装置。
  3. コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、
    前記複数のFAX通信ポート毎に設けられ、FAX送信を待機する複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを複数の送信待機ジョブ記憶手段に夫々記憶させるコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、
    前記複数の送信待機ジョブ記憶手段に夫々記憶された複数のFAX送信要求ジョブに対するデータを前記複数のFAX通信ポートに接続された前記通信回線を通してFAX送信させるコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、
    FAX送信要求ジョブを受け付ける毎に、その送信先に基づいて前記FAX通信ポートに同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが存在するか否かを判別させるコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、
    同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが存在すると判別された場合は、今回のFAX送信要求ジョブに対するデータが前記他のFAX送信要求ジョブに対するデータに連続して送信されるように、前記同一送信先の他のFAX送信要求ジョブが割り当てられているFAX通信ポートを選択し、選択されたFAX通信ポートに対応する前記送信待機ジョブ記憶手段に記憶された前記他のFAX送信要求ジョブの最後に今回のFAX送信要求ジョブを追加記憶させるコンピュータが読み取り可能なプログラムコードと、
    を有する記録媒体。
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