JP3601730B2 - 乾式浮床構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、集合住宅等の建築物において上階からの振動を遮断し遮音性能を向上させるための乾式浮床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の浮床構造は、スラブと浮床(現場打ちコンクリート)との間に緩衝材を挟んで防振する構造であり、緩衝材を防振用のバネとして、浮床に加えられた衝撃のエネルギーがスラブにできるだけ伝わらないようにするものである。浮床構造では、低い周波数まで有効に遮断するために、緩衝材のバネ定数を小さくして浮床の固有振動数を十分に低くする必要があり、一方、床としての機能を果たすためには余り柔らかいバネにすることはできないから、緩衝材の上に載せる浮床は十分に重くしなければならない。従って、浮床の重量と緩衝材のバネ定数の設計が重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の浮床構造は、現場打ちコンクリートによる湿式工法により浮床を構築するため、グラスウール等の緩衝材の緩衝効果が不充分で遮音性能が満足できない場合、浮床コンクリートを解体しなければ、緩衝材の変更ができないという問題を有し、また、湿式工法のため室内に湿気がこもりカビ等が発生するという問題を有している。
【0004】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、緩衝材の変更を可能にすることにより、遮音性能を満足させると共に、室内に湿気がこもることがない乾式浮床構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の乾式浮床構造は、スラブ上に間隔を設けて配設された複数の緩衝材と、各緩衝材の上に固定されたパネル結合板と、該パネル結合板上に固定された複数の浮床パネルとからなり、前記緩衝材及びパネル結合板を包装材で包み、緩衝材及びパネル結合板を緩衝材ユニットにし、前記緩衝材をスラブの周辺部に密になるように配置し、前記パネル結合板の面積は浮床パネルの10%〜90%としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の乾式浮床構造の1例を示し、図1(A)は斜視図、図1(B)は断面図である。
【0007】
本発明の乾式浮床構造1は、スラブ2上に間隔を設けて配設された複数の緩衝材3と、各緩衝材3の上に固定されたパネル結合板4と、パネル結合板4上に固定された複数の浮床パネル5とからなり、1枚のパネル結合板4が、4枚の浮床パネル5の当接部6の下側周辺を支持するように構成されている。
【0008】
浮床パネル5は、モルタルパネル、合板、合成樹脂板、鉄板であって、面密度が20kg/m3〜250kg/m3の平板とし、パネル結合板4は、合板、合成樹脂板、鉄板であって、面積は浮床パネル5の10%〜90%とする。
【0009】
緩衝材3は、バネ定数が1.0×105N/m3〜1.0×107N/m3のもので、材質としては、グラスウール(密度32kg/m3〜96kg/m3)、ロックウール(密度65kg/m3〜250kg/m3)、ゴム(硬度30〜100)、植物繊維からなる綿(密度32kg/m3〜96kg/m3)、化学繊維からなる綿(密度32kg/m3〜96kg/m3)を採用する。
【0010】
図2は、図1に示す浮床構造を対象に日本工業規格JIS−A1418「建築物の現場における床衝撃音レベルの測定方法に規定されている重量床衝撃発生器を用いて測定した床衝撃音レベルの結果を示している。結果は、日本建築学会の「建築物の遮音等級」(「床衝撃音レベル」)で評価すると、「特級」(L−45)となっており、裸スラブ(浮床を施工していないコンクリート床)の「2級」(L−55)よりも2ランク良い値となっている。
【0011】
図3は、本発明における緩衝材3及びパネル結合板4の他の例を示し、図3(A)は断面図、図3(B)は斜視図である。本例は、緩衝材3及びパネル結合板4を布等の包装材7で包み、包装材7の上端をステープル、錨等の固定部材9で固定し、緩衝材3及びパネル結合板4を緩衝材ユニット10にしたものである。これにより、グラスウール、ロックウール等の綿状の緩衝材の繊維は飛散しなくなり、施工者の作業性を改善することができる。
【0012】
図4は、本発明における緩衝材ユニット10の配置例を示し、ある室のスラブ11上に浮床パネル5を配設する際、図のハッチングで示したように、緩衝材ユニット10をスラブ11の周辺部に密になるように配置し、周辺部の浮床パネル5に荷重が加わったときの撓みを従来の1/2以下に減少させるようにした例である。なお、緩衝材ユニットを用いるのではなく図1の実施例のものを適用してもよいことは勿論である。
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明においては、浮床構造を現場打ちコンクリートを用いない乾式工法にすることにより、緩衝材の変更を可能にし遮音性能を満足させることができる。また、室内に湿気がこもることがなくカビ等の発生を防止することができる。さらに、配管、配線の収納を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾式浮床構造の1例を示し、図1(A)は斜視図、図1(B)は断面図である。
【図2】本発明による床衝撃音レベルの測定結果を示す図である。
【図3】本発明で用いる緩衝材及びパネル結合板の他の例を示し、図3(A)は断面図、図3(B)は斜視図である。
【図4】本発明における緩衝材ユニットの配置例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…乾式浮床構造、2、11…スラブ、3…緩衝材、4…パネル結合板
5…浮床パネル、7…包装材、9…固定部材、10…緩衝材ユニット
Claims (1)
- スラブ上に間隔を設けて配設された複数の緩衝材と、各緩衝材の上に固定されたパネル結合板と、該パネル結合板上に固定された複数の浮床パネルとからなり、前記緩衝材及びパネル結合板を包装材で包み、緩衝材及びパネル結合板を緩衝材ユニットにし、前記緩衝材をスラブの周辺部に密になるように配置し、前記パネル結合板の面積は浮床パネルの10%〜90%としたことを特徴とする乾式浮床構造。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP22036395A JP3601730B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 乾式浮床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22036395A JP3601730B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 乾式浮床構造 |
Publications (2)
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| JPH0960273A JPH0960273A (ja) | 1997-03-04 |
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ID=16749969
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| JP22036395A Expired - Fee Related JP3601730B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 乾式浮床構造 |
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