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JP3601981B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、携帯電話機に用いられる送受信ユニット等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6から図8に従って従来の電子機器を説明すると、図6は従来の電子機器の斜視図、図7は従来の電子機器の一部を分解して示す斜視図、図8は従来の電子機器の要部断面図である。
これらの図において、プラスチック材料で成形されたケース41は、底壁部41aと、四つの側壁部41bと、底壁部41aに対向して上方が開放した開口部41cと、底壁部41aに設けられた大きなきな貫通孔41dと、ケーブルを引き出す貫通孔41eと、大きな貫通孔41dの外周部の数カ所に設けられ、大きな貫通孔41dに向かって凹部をもつL字状の爪部41fと、底壁部41aと同一面で、側壁部41bの外側に位置する角部に設けられた耳部41gと、耳部41gの中央に設けられた貫通孔41hと、側壁部41bに設けられた内方に突出する凸部41kと、凸部41k中央に設けられたネジ孔41mと、ケース41の表面全面に、メッキ等の手段によって被着された金属膜41nとを有している。
【0003】
金属板からなる矩形状の熱伝導部材42は、平板部42aと、平板部42aの数カ所において、一部を切り欠いて上方に切り起こされた舌片42dと、平板部42aに設けられた複数の貫通孔43とを有している。
【0004】
熱伝導部材42は、舌片42dの切り起こされた方向を上方に向けて、ケース41の内部に収納され、L字状の爪部41fの凹部に、平板部42の外周部を掛け止めして取り付けられ、平板部42aによって、ケース41の大きな貫通孔41dを塞ぐようになっている。
このとき、ケース41の爪部41fと熱伝導部材42の間には、爪部41fの凹部の高さと熱伝導部材42の厚さとの間において上下方向の遊びがあり、また、大きな貫通孔41dを挟んで対向する爪部41f間の距離と熱伝導板42の幅のとの間において、横方向の遊びがあり、このため、熱伝導部材42は、ケース41に対して、その遊び分、上下、横方向にガタツキが生ずる。
【0005】
プリント基板44は、貫通孔48と、導電パターン(図示せず)とを有し、このプリント基板44の下面44aには、ケーブルを接続するためのコネクタ45及び、発熱量の大きな発熱部品46等が設置され、また上面44bには、比較的発熱量の少ない電子部品47等が設置されている。
金属板から成る箱形の金属カバー49は、下面が開放され、上面に複数個の貫通孔50を有し、この金属カバー49は、上面44bの電子部品47を覆うようにプリント基板44に取り付けられ、金属カバー49により上面44bに設置された電子部品47が電気的にシールドされる構成となっている。
【0006】
また、プリント基板44は、発熱部品46の設置された下面44aを、ケース41の底壁部41aに対向させ、開口部41cを塞ぐようにケース41に載置され、そして、プリント基板44の貫通孔48に通したネジ51を、ケース41の凸部41kのネジ孔41mにねじ込むことにより、ケース41に取り付けられている。
そして、プリント基板44が、ケース41に取り付けられた状態では、熱伝導部材42は、プリント基板44の下面44aの発熱部品46を含む領域に対向すると共に、プリント基板44の下面44aに設けられた発熱部品46の表面には、熱伝導部材42の舌片42dが接触状態となっている。
【0007】
そして、プリント基板44、及び熱伝導部材42を取り付けられたケース41は、マザー基板52の導電パターン52aが形成された表面に載置され、ケース41はマザー基板52へ、ケース41の耳部41gの貫通孔41hに通したネジ53を、マザー基板52に設けられたネジ孔52bにねじ込みして、固定されている。
【0008】
上記のような構成を有する電子機器は、その使用時において、発熱部品46から発生した熱は、発熱部品46の表面に接触した舌片42dを伝わり、熱伝導部材42の全体へと拡散し、そして、熱伝導部材42から放熱されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子機器では、熱伝導部材42が、ケース41のL字状の爪部41fに掛け止めされて取り付けられているため、爪部41fと熱伝導部材42との間にガタツキを生じ、このため、電子機器の使用時における振動、衝撃等において、熱伝導部材42のガタツキ音が発生するという問題があった。また、熱伝導部材42のガタツキ時、舌片42dと発熱部品46の表面との摩擦により、発熱部品46が破損するという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第一の解決手段として、プリント基板と、該プリント基板上に設置された発熱部品と、前記プリント基板を取り付けて前記発熱部品を収納する樹脂からなるケースと、該ケースに取り付けられ、前記発熱部品と接続状態にある金属板からなる熱伝導部材とを有し、前記ケースは、先端に抜け止め部を有するL字型の爪部と、該爪部の両側に間隔をおいて設けられた、突起部、あるいは孔部からなる係止部とを有し、前記熱伝導部材は、貫通孔あるいは凸部からなる係止部を有し、前記熱伝導部材は側縁部が前記爪部の側部に圧接され、前記熱伝導部材の一部が前記爪部の前記抜け止め部に掛け止めされた状態で、前記ケースの前記係止部と前記熱伝導部材の前記係止部とを互いに係止させた構成とした。
【0011】
また、第二の解決手段として、前記熱伝導部材に形成された係止部は、貫通孔で構成され、前記ケースに形成された係止部は、突起部で構成され、該突起部を前記貫通孔に貫通させて係止させる構成とした。
【0012】
また、第三の解決手段として、前記熱伝導部材の前記側縁部には、外側に突出した突出部が間隔をおいて配設され、該突出部には、前記熱伝導部材の前記係止部を設け、また、前記突出部間の前記熱伝導部材の前記側縁部には、内側に凹んだ凹部を形成し、該凹部には、底辺から外側に突出した舌片部を形成し、前記爪部が前記凹部に嵌入された状態で、前記熱伝導部材の前記側縁部は、前記舌片部において前記爪部の前記側部に圧接され、前記熱伝導部材の前記舌片部が前記爪部の抜け止め部に掛け止めされている構成とした。
【0013】
また、第四の解決手段として、前記熱伝導部材には、前記爪部と対向する前記側縁部近傍に、前記爪部の幅と同等か、幅広のスリットが設けられた構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1から図5において、本発明の電子部品を説明すると、図1は本発明の電子機器の一部を分解して示す斜視図、図2は本発明の電子機器の要部の断面図、図3から図5は、本発明の電子機器に係わり、熱伝導部材のケースへの取付方法を示す説明図である。
これらの図において、プラスチック材料で成形されたケース1は、底壁部1aと、四つの側壁部1bと、底壁部1aに対向して上方が開放した開口部1cと、底壁部1aに設けられた矩形の大きなきな貫通孔3と、ケーブルを引き出す貫通孔4とを有している。そして、ケース1の大きな貫通孔3の外周部には、爪部5と、突起部からなる係止部6が形成されており、爪部5は、底壁部1aに垂直な側部5aと、側部5a先端に設けられた抜け止め部5bとを有するL字型であり、突起部からなる係止部6は、底壁部1aに垂直であり、大きな貫通孔3に向かい高さ寸法が減少する傾斜がある円柱で形成されている。爪部5は、大きな貫通孔3を挟んで対向するように配設されており、突起部からなる係止部6は、爪部5のそれぞれ間隔をおいた両側に設置されている。
さらに、ケース1は、底壁部1aと同一面で、側壁部1bの外側に位置する角部に設けられた耳部7と、耳部7の中央に設けられた貫通孔7aと、側壁部1bに設けられた内方に突出する凸部8と、凸部8の中央に設けられたネジ孔8aと、ケース1の表面全面には、メッキ等の手段によって被着された金属膜9を有している。
【0015】
金属板からなる矩形の熱伝導部材10は、側縁部10aにおいて、外側に突出し、間隔をあけて配設された突出部11と、突出部11に、それぞれ形成された貫通孔からなる係止部12と、突出部11の間に挟まれた側縁部10aにおいて設けられ、内側に凹んだ凹部13と、凹部13の底辺から外側に突出した舌片部14と、凹部13の内側近傍に設けられた、凹部13の幅とほぼ同等か幅広のスリット15とを有し、突出部11と、突出部11に設けられた貫通孔からなる係止部12、および、突出部11の間に形成された凹部13と舌片部14は、熱伝導部材10の対向する両辺に少なくとも一組ずつ配設されている。 さらに、熱伝導部材10は、平板部10bの数カ所において、一部を切り欠いて上方に切り起こされた舌片16と、平板部10bに設けられた複数の貫通孔17とを有している。貫通孔17には、熱伝導部材2の軽量化の目的がある。さらに、熱伝導部材10は、ケース1の大きな貫通孔3に合致した形状で下方に突出した膨出部を有している。
【0016】
図3から図5において、熱伝導部材10のケース1への取付方法を説明する。
熱伝導部材10は、舌片16の切り起こされた方向を上方に向けて、ケース1の内部に収納される。そして、図3に示すように、熱伝導部材10の凹部13には、ケース1に形成された対向する爪部5がそれぞれ嵌入される。このとき、図4に示すように、熱伝導部材10は、凹部13の底辺から突出した舌辺部14において、爪部5の抜け止め部5bにより掛け止めされた状態となり、また、突出部11は、ケース1の突起部からなる係止部6の傾斜に乗り上げて、突出部11に形成された貫通孔からなる係止部12は、ケース1の突起部からなる係止部6に導かれる。そして、図5に示すように、熱伝導部材10の舌片部14における側縁部10aを、爪部5の側部5aに圧接させた状態で、ケース1の突起部からなる係止部6を、熱伝導部材10の貫通孔からなる係止部12に係止して、熱伝導部材10を、ケース1の大きな貫通孔3を塞ぐように取り付ける。
そして、熱伝導部材10が取り付けられたとき、舌片部14は抜け止め部5bに掛け止めされた状態で、側縁部10aが爪部5に圧接されると共に、この圧接によって、熱伝導部材10の係止部12がケース1の係止部6に圧接して、熱伝導部材10とケース1とは、遊びなく結合された状態となる。
上記のように、熱伝導部材10がケース1に取り付けられたとき、ケース1の大きな貫通孔3の形状に一致するようにして形成された熱伝導部材10の平板部10bの膨出部は、大きな貫通孔3から下方に露出して、ケース1の底壁部1aと面一、あるいは、底壁部1aから突出した構成となっている。
【0017】
また、熱伝導性が良く、且つ弾性のあるシート30は、例えばポリイミドフィルムの両面にアクリル系粘着材を塗布したもので、熱伝導部材10の、ケース1の大きな貫通孔3から露出した表面に接着されて取り付けられている。
【0018】
プリント基板18は、貫通孔22と、導電パターン(図示せず)とを有し、このプリント基板18の下面18aには、ケーブルを接続するためのコネクタ19及び、発熱量の大きな発熱部品20等が設置され、また上面18bには、比較的発熱量の少ない電子部品21等が設置されている。
金属板から成る箱形の金属カバー23は、下面が開放され、上面に複数個の貫通孔24を有し、この金属カバー23は、プリント基板18の上面18bの電子部品21を覆うように取り付けられ、金属カバー23により上面18bに設置された電子部品21が電気的にシールドされる構成となっている。
【0019】
また、プリント基板18は、発熱部品20の設置された下面18aを、ケース1の底壁部1aに対向させ、開口部1cを塞ぐようにケース1に載置され、そして、プリント基板18の貫通孔22に通したネジ25を、ケース1の凸部8のネジ孔8aにねじ込むことにより、ケース1に取り付けられている。
そして、プリント基板18が、ケース1に取り付けられた状態では、熱伝導部材10は、プリント基板18の下面18aの発熱部品21を含む領域に対向すると共に、プリント基板18の下面18aに設けられた発熱部品21の表面には、熱伝導部材10の舌片16が接触した状態となっている。
【0020】
そして、プリント基板18、及びシート30が接着された熱伝導部材10を取り付けられたケース1は、マザー基板26の導電パターン27が形成された表面に載置され、ケース1はマザー基板26へ、ケース1の耳部7の貫通孔7aに通したネジ29を、マザー基板26に設けられたネジ孔28にねじ込みして、固定されている。
【0021】
上記のような構成を有する電子機器は、その使用時において、発熱部品20から発生した熱は、舌片16を伝わり、熱伝導部材10の全体へと拡散し、そして熱伝導部材10に密着したシート30を介して、シート30に密着したマザー基板26の導電パターン27へと放熱されるようになっている。即ち、発熱部品20からの熱は、熱伝導部材10から速やかにシート30、導電パターン27を介してケース1の外部に放出され、ケース1の内部の温度上昇は抑えられるようになっている。
【0022】
なお、前記実施例においては、ケース1の係止部6を突起部で説明したが、孔部とし、熱伝導部材10の係止部12を貫通孔で説明したが、凸部として、互いを係止させてもよい。
また、前記実施例においては、熱伝導部材10の側縁部10aは、爪部5が嵌入される凹部13を設けたが、凹部13を設けることなく、爪部5を熱伝導部材10の側縁部10aに圧接させてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明の電子機器においては、熱伝導部材10の側縁部10aが、ケース1の爪部5の側部5aに圧接させ、且つ、爪部5の抜け止め部5bに掛け止めされた状態で、爪部5の両側に間隔をおいて設けられた、ケース1の突起部からなる係止部6と、熱伝導部材10の貫通孔からなる係止部12とを互いに係止させたので、熱伝導部材10のガタツキがなく、ガタツキ音のない、製品価値の高い電子機器が提供できる。また、従来のように舌片42と発熱部品46との摩擦による発熱部品46の破損がなく、長寿命の電子機器を提供できる。
また、本発明の電子機器において、熱伝導部材10の係止部12を貫通孔とし、ケース1の係止部6を突起部としたので、熱伝導部材10の係止部12と、ケース1の係止部6とを互いに係止させる作業は容易であり、且つ、破損することがない。
また、本発明の電子機器では、熱伝導部材10の側縁部10aにおいて、突出部11を間隔をあけて配置し、突出部11に熱伝導部材の係止部12を設け、また、突出部11の間に挟まれた側縁部10aにおいて、内側に凹んだ凹部13を設け、凹部13の底辺から外側に突出した舌片部14を形成してたので、爪部5を凹部13の位置に嵌入することで、熱伝導部材10の係止部12が、ケース1の係止部6に導かれるので、組立の位置合わせが容易となり、また、ケース1の熱伝導部材10を取り付けるために要する面積を小さくすることができる。
また、スリット15を設けることで、熱伝導部材10が爪部5の側部5aに圧接されたときの歪みはスリット15で吸収され、熱伝導部材10の撓みは抑えられて、マザー基板26の導電パターン27との密着性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の一部を分解して示す斜視図。
【図2】本発明の電子機器の要部の断面図。
【図3】本発明の電子機器に係わり、熱伝導部材のケースへの取付方法を示す説明図。
【図4】本発明の電子機器に係わり、熱伝導部材のケースへの取付方法を示す説明図。
【図5】本発明の電子機器に係わり、熱伝導部材のケースへの取付方法を示す説明図。
【図6】従来の電子機器の斜視図。
【図7】従来の電子機器の一部を分解して示す斜視図。
【図8】従来の電子機器の要部の断面図。
【符号の説明】
1 ケース
1a 底壁部
1b 側壁部
1c 開口部
3 大きな貫通孔
4 ケーブルを引き出すための貫通孔
5 爪部
5a 側部
5b 掛け止め部
6 係止部
7 耳部
7a 貫通孔
8 凸部
8a ネジ孔
9 金属膜
10 熱伝導部材
10a 側縁部
10b 平板部
11 突出部
12 係止部
13 凹部
14 舌片部
15 スリット
16 舌片
17 貫通孔
18 プリント基板
18a 下面
18b 上面
19 コネクタ
20 発熱部品
21 電子部品
22 貫通孔
23 金属カバー
24 貫通孔
25 ネジ
26 マザー基板
27 導電パターン
28 ネジ孔
29 ネジ
30 シート

Claims (4)

  1. プリント基板と、該プリント基板上に設置された発熱部品と、前記プリント基板を取り付けて前記発熱部品を収納する樹脂からなるケースと、該ケースに取り付けられ、前記発熱部品と接続状態にある金属板からなる熱伝導部材とを有し、前記ケースは、先端に抜け止め部を有するL字型の爪部と、該爪部の両側に間隔をおいて設けられた、突起部、あるいは孔部からなる係止部とを有し、前記熱伝導部材は、貫通孔あるいは凸部からなる係止部を有し、前記熱伝導部材は側縁部が前記爪部の側部に圧接され、前記熱伝導部材の一部が前記爪部の前記抜け止め部に掛け止めされた状態で、前記ケースの前記係止部と前記熱伝導部材の前記係止部とを互いに係止させたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記熱伝導部材に形成された係止部は、貫通孔で構成され、前記ケースに形成された係止部は、突起部で構成され、該突起部を前記貫通孔に貫通させて係止させたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記熱伝導部材の前記側縁部には、外側に突出した突出部が間隔をおいて配設され、該突出部には、前記熱伝導部材の前記係止部を設け、また、前記突出部間の前記熱伝導部材の前記側縁部には、内側に凹んだ凹部を形成し、該凹部には、底辺から外側に突出した舌片部を形成し、前記爪部が前記凹部に嵌入された状態で、前記熱伝導部材の前記側縁部は、前記舌片部において前記爪部の前記側部に圧接され、前記熱伝導部材の前記舌片部が前記爪部の抜け止め部に掛け止めされていることを特徴とする請求項1、または2記載の電子機器。
  4. 前記熱伝導部材には、前記爪部と対向する前記側縁部近傍に、前記爪部の幅と同等か、幅広のスリットが設けられていることを特徴とする請求項1、または2、または3記載の電子機器。
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