JP3603170B2 - 出力調整機構を備えたインバ−タ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、螢光灯、EL板などのドライバ−として、また、イオン、オゾンの発生器のドライバ−として利用するところのインバ−タに関し、特に、ロ−コスト化に適する出力調整機構を備えたインバ−タに係る。
【0002】
【従来の技術】
図4は螢光灯のドライバ−として使用されたインバ−タ回路図で、昇圧トランス11は、中間タップPを有する入力コイル11P、出力コイル11S、フィ−ドバックコイル11fとを備えている。
なお、入力コイル11Pには共振用のコンデンサ12が並列接続され、出力コイル11Sから交流電圧を出力させるようになっている。
【0003】
また、トランジスタ13、14はON、OFFを繰り返すスイッチングトランジスタで、トランジスタ13が中間タップPより一方側の入力コイル11Pに流れる電流を断続させ、トランジスタ14がその他方側の入力コイル11Pに流れる電流を断続させる。
【0004】
なお、これらトランジスタ13、14は電池電源15より起動抵抗16を介して流れる起動電流をベ−ス入力して交互にONするが、ベ−ス接続されたフィ−ドバックコイル11fによって帰還作用を受けて急速動作する。
【0005】
上記した昇圧トランス11の中間タツプPには、スイッチングトランジスタ17とチョ−クコイル18を通って電源電流が入力するが、このスイッチングトランジスタ17が調光用IC回路19からパルス信号をベ−ス入力してON、OFF動作する。
なお、20はチョ−クコイル18の逆起電力を吸収するためのダイオ−ドである。
【0006】
調光用IC回路19は、昇圧トランス11の出力電圧レベルを調整して螢光灯21の明るさを変えるもので、調整抵抗22の設定値にしたがったデュ−ティ比のパルス信号を出力し、このパルス信号によりスイッチングトランジスタ17を導通動作させる。
なお、23はスタ−トスイッチである。
【0007】
また、昇圧トランス11の出力コイル11Sには、バラストコンデンサ24を介して螢光灯21が接続されている。
なお、抵抗25、ダイオ−ド26、コンデンサ27は負荷電流の検出回路を形成しており、コンデンサ27の充電々圧が検出信号として調整抵抗22を介して調光用IC回路19に送られる。
【0008】
このインバ−タ回路は、スタ−トスイッチ23を閉成することにより、調整抵抗22の設定値に応じたデュ−ティ比のパルス信号が調光用IC回路19より出力し、このパルス信号によってスイッチングトランジスタ17がON、OFF動作する。
【0009】
このスイッチングトランジスタ17の動作によって、電源電流がこのトランジスタ17とチョ−クコイル18を通って昇圧トランス11の中間タップPに入力する。
【0010】
このとき、起動抵抗16を通ってトランジスタ13、14のベ−スに起動電流が流れ、これらトランジスタ13、14が導通状態となるように移行するが、回路条件やトランジスタ特性によっていずれか一方のトランジスタが先に導通するようになる。
例えば、トランジスタ13が先に導通すると、中間タップPから一方側の入力コイル11Pとトランジスタ13とを通って電源電流が流れる。
【0011】
なお、入力コイル11Pに入力電流が流れることにより、フィ−ドバックコイル11fに発生した誘導電圧がトランジスタ13のベ−スに加わり、この帰還作用によってトランジスタ13が急速にON動作する。
【0012】
トランジスタ13は昇圧トランス11の磁気飽和やトランジスタ特性によってONからOFFに切換わり、続いて、トランジスタ14がON動作する。
これより、中間タップPの他方側となる入力コイル11Pとトランジスタ14とを通って電源電流が流れ、また、フィ−ドバックコイル11fに発生した誘導電圧がトランジスタ14のベ−スに加わって帰還作用する。
【0013】
トランジスタ14は昇圧トランス11の磁気飽和とトランジスタ特性によってONからOFFに切換わり、続いてトランジスタ13がON動作する。
このようにトランジスタ13、14が交互にONを繰り返すことによってインバ−タ回路が発振動作し、出力コイル11Sには高電圧の交流電圧が発生する。
【0014】
螢光灯21は出力コイル11Sが出力する交流電圧によって点灯するが、この管電流(負荷電流)が抵抗25、ダイオ−ド26、コンデンサ27からなる検出回路によって検出される。
つまり、管電流の変動が検出され、その検出信号が調光用IC回路19に送られる。
【0015】
上記したインバ−タ回路は、調光用IC回路19が出力するパルス信号にしたがってスイッチングトランジスタ17がON、OFF動作するから、昇圧トランス11の入力コイル11Pに入力する電流量がそのパルス信号にしたがって定まる。
つまり、昇圧トランス11より出力する交流電圧のレベルが上記したパルス信号のデュ−ティ比によって定まる。
【0016】
このことから、調光用IC回路19が出力するパルス信号のデュ−ティ比を変えることによって螢光灯21の点灯光の明るさを変えることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のインバ−タ回路は、螢光灯21の点灯光の明るさを変える調光手段として調光用IC回路19を備えているため、回路構成が簡単とならず、また、構成部品も高価なものとなっている。
この結果、インバ−タの生産コストの低廉化が困難となっていた。
【0018】
本発明は上記した実情にかんがみ、構成簡単にして生産のロ−コスト化に適する出力調整機構を備えたインバ−タを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明では、発振動作によって出力する昇圧トランスを備え、この昇圧トランスの出力電圧レベルを変えて出力調整する構成のインバ−タにおいて、発振動作にしたがって周期的に変化する昇圧トランスの入力電圧を加えるポテンショメ−タと、その入力電圧にしたがって上記ポテンショメ−タから出力する脈動電圧信号を予め定めた一定の電圧信号と比較し、脈動電圧信号が一定の電圧信号を越える毎に制御信号を出力する制御手段と、昇圧トランスの入力電流路に設け、上記制御信号によって制御するスイッチング部材とからなる出力調整機構を備えたことを特徴とするインバ−タを提案する。
【0020】
昇圧トランスの入力電圧は発振動作毎に周期的に変化する繰返し波形の電圧(正弦波全波整流電圧)となるから、この入力電圧を加えたポテンショメ−タの出力信号がこの入力電圧と操作設定値にしたがった波形の脈動電圧信号となる。
【0021】
制御手段はポテンショメ−タから出力する脈動電圧信号が繰返される毎に、この脈動電圧信号を一定の電圧信号と比較し、脈動電圧信号が一定の電圧信号を越える毎に制御信号を出力する。
そして、昇圧トランスの入力電流路に設けたスイッチング部材が、上記の制御信号によって導通、非導通制御される。
【0022】
このように構成したインバ−タは、ポテンションメ−タを調整操作して脈動電圧信号レベルを変えることによって出力調整することができる。
なお、ポテンショメ−タの脈動電圧信号を変えないで、この脈動電圧信号と比較する制御手段の一定電圧信号を変えても出力調整することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面に沿って説明する。
図1は螢光灯のドライバ−として実施した本発明の第1実施形態を示すインバ−タ回路図である。
なお、図4に従来例として示したインバ−タ回路と同一の回路及び部品については同符号を付してその説明を省略する。
【0024】
このインバ−タ回路は、チョ−クコイル18と昇圧トランス11の中間タップPとの間の入力電流路aと、電池電源15の負極側に接続された電流路bとの間にポテンショメ−タ30を接続し、このポテンショメ−タ30に昇圧トランス11の入力電圧Voを加えるようになっている。
【0025】
そして、ポテンションメ−タ30の出力端子30aより出力する出力信号VS1をスイッチング動作用のトランジスタ32のベ−スに入力させる構成としてある。
【0026】
つまり、出力信号VS1がトランジスタ32のスイッチング電圧(ベ−ス〜エミッタ間電圧Vbe)を越えることにより、このトランジスタ32がONして制御信号VS2を出力する。
なお、出力端子30aと電池電源15との間に接続した抵抗31は電源電圧の変動に対して昇圧トランス11の出力電圧を安定化させるものである。
【0027】
制御信号VS2はスイッチング動作用の今一つのトランジスタ33のベ−スに入力させる。
このトランジスタ33はコレクタがスイッチングトランジスタ17のベ−スに、エミッタがスイッチングトランジスタ17のエミッタに各々接続してあり、制御信号VS2をベ−ス入力してONし、スイッチングトランジスタ17のエミッタ〜ベ−ス間を短絡する。
【0028】
つまり、トランジスタ33のONによってスイッチングトランジスタ17が非導通となり、このトランジスタ33のOFFによってこのスイッチングトランジスタ17が導通する。
【0029】
上記したインバ−タ回路は電源スイッチ34の投入によって発振動作を開始する。
すなわち、電源スイッチ34の投入によってトランジスタ13、14のベ−スに起動電流が入力するから、従来例と同様にしてこれらトランジスタ13、14が交互にONを繰り返す。
【0030】
これより、昇圧トランス11の入力コイル11Pには中間タップPの一方側コイルと他方側コイルとに交互に入力電流が流れる。
したがって、出力コイル11Sに発生した高電圧の交流電圧が螢光灯21に印加され、この螢光灯21が点灯する。
【0031】
上記のように発振動作する場合は、ポテンショメ−タ30に加わる電圧Voは、図2(A)に示すように正弦波形の半波が連続に繰返されるものとなる。
したがって、ポテンショメ−タ30の出力信号VS1が図2(B)に示したように、出力端子30aの操作設定値にしたがった電圧レベルの繰返し脈動信号となる。
【0032】
この出力信号VS1がトランジスタ32のベ−ス〜エミッタ間電圧Vbeを越えることによって、このトランジスタ32がONするから、このONによって出力される制御信号VS2が図2(C)に示すようなパルス信号となる。
【0033】
そして、トランジスタ33は制御信号VS2のベ−ス入力によって繰返しONしスイッチングトランジスタ17を非導通制御するため、このスイッチングトランジスタ17が導通、非導通を繰返し、これより、スイッチングトランジスタ17のコレクタ電圧Vcが図2(D)に示すようになる。
【0034】
このようにこのインバ−タ回路は、ポテンショメ−タ30の操作設定値にしたがったパルス制御信号VS2によってスイッチングトランジスタ17を非導通制御して昇圧トランス11の入力電流を制限する。
【0035】
つまり、ポテンショメ−タ30の操作設定値によって昇圧トランス11の入力電流量を変えることによって、このトランス11の出力電圧レベルが変わるから、螢光灯21の灯光の明るさを調整することができる。
【0036】
図3は第2実施形態として示したインバ−タ回路図である。
このインバ−タ回路は、周囲温度の影響を少なくするために、制御手段としてのトランジスタ32のエミッタにツエナ・ダイオ−ド35が接続してある。
【0037】
また、電源電圧の変動による昇圧トランス11の出力変化を抵抗31によって防止しているが、図示するように出力端子30aにコンデンサ36を接続して出力電圧の安定化を一段と高める構成となっている。
【0038】
さらに、抵抗25、ダイオ−ド26、コンデンサ27からなる負荷電流の検出回路を設ける場合には、ポテンショメ−タ30に検出抵抗37を直列接続し、その接続部cに検出回路の検出信号を送るようにする。
【0039】
このような構成によって、負荷電流の増加のときは、検出信号の増大によって出力信号VS1のレベルが高くなり、制御信号VS2のデュ−ティ比が大きくなる。
このため、トランジスタ33のON時間が長くなり、スイッチングトランジスタ17の導通時間が短くなることから、入力電流量が減少して出力電流が減少する。
【0040】
負荷電流が減少したときは上記とは逆動作となる。
つまり、制御信号VS2のデュ−ティ比が小さくなることから、トランジスタ33のON時間が短く、スイッチングトランジスタ17の導通時間が長くなる。
この結果、昇圧トランス11の入力電流量が増加し、出力電流が増加する。
【0041】
なお、この第2実施形態では、トランジスタ32のコレクタと電池電源15の負荷側線路との間にスタ−トスイッチ38が設けてある。
このスタ−トスイッチ38を閉成させるとトランジスタ33が常時ONしてスイッチングトランジスタ17が非導通を継続し、このスタ−トスイッチ38を開放させると上記したように発振動作する。
【0042】
上記した通り、本発明によれば、出力調整機構が一つのポテンショメ−タ30と、2つのトランジスタ32、33によって構成することができるから、回路部品を少なくして構成簡単とした出力調整機構を備えたインバ−タとなり、生産のロ−コスト化に極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態として示したインバ−タ回路図である。
【図2】インバ−タ回路部の電圧波形を簡略的に示した動作説明図である。
【図3】第2実施形態として示したインバ−タ回路図である。
【図4】従来例として示したインバ−タ回路図である。
【符号の説明】
11 昇圧トランス
13 トランジスタ
14 トランジスタ
17 スイッチングトランジスタ
21 螢光灯
30 ポテンショメ−タ
30a 出力端子
32 トランジスタ
33 トランジスタ
35 ツエナ・ダイオ−ド
Claims (1)
- 発振動作によって出力する昇圧トランスを備え、この昇圧トランスの出力電圧レベルを変えて出力調整する構成のインバ−タにおいて、発振動作にしたがって周期的に変化する昇圧トランスの入力電圧を加えるポテンショメ−タと、その入力電圧にしたがって上記ポテンショメ−タから出力する脈動電圧信号を予め定めた一定の電圧信号と比較し、脈動電圧信号が一定の電圧信号を越える毎に制御信号を出力する制御手段と、昇圧トランスの入力電流路に設け、上記制御信号によって制御するスイッチング部材とからなる出力調整機構を備えたことを特徴とするインバ−タ。
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| JP17724696A JP3603170B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 出力調整機構を備えたインバ−タ |
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