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JP3603304B2 - 記録装置における排紙スタッカ取り付け装置及び記録装置 - Google Patents
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JP3603304B2 - 記録装置における排紙スタッカ取り付け装置及び記録装置 - Google Patents

記録装置における排紙スタッカ取り付け装置及び記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の記録装置において適用できる湾曲変形可能な排紙スタッカ及びそれを備えた記録装置に係り、特に排紙スタッカのホルダに対する着脱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機等の記録装置における従来の排紙スタッカの一例としては、剛性材料で構成された回動部材を、使用時にはほぼ水平状態に回動して排紙スタッカとして利用できるようにし、非使用時にはほぼ垂直状態になるように回動してプリンタ本体の前面を閉鎖する構造となっている。また従来の排紙スタッカは、用紙の大きさに応じて回動部材から引き出し可能な延長スタッカを備えており、該延長スタッカを引き出すことによりサイズの大きい用紙を受け止めるようにしている。
【0003】
これに対し、本出願人は、湾曲変形可能な排紙受け面を備え、排紙スタッカ使用時には排紙受け面が用紙を受けるためにほぼ水平な形態をとり、排紙スタッカ収納時には排紙受け面がハウジングの外形形状に沿って変形することができるような排紙スタッカの開発を進め、その基本構造については既に特許出願に及んでいる。
このような排紙スタッカは、開発当初、1枚の排紙スタッカを使用し続けることを想定していたため、排紙スタッカをホルダに対して実質的に固定した構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような排紙スタッカは、元々ユーザーのライフスタイルに合わせて商品の多様化を図ることが開発の目的とされており、色や模様等の異なる排紙スタッカをユーザーがライフスタイルのシーンに合わせて取り替えることができればユーザーニーズにマッチするであろうし、そのような構造を備えること自体、消費者の需要を喚起するであろうと思われる。
【0005】
そこで本発明の目的は、ホルダに対して着脱可能な構造を備える湾曲変形可能な排紙スタッカの取り付け装置及び該装置を備える記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置は、湾曲変形可能な排紙受け面を備える排紙スタッカと、前記排紙スタッカの基端側を保持するスタッカ保持部を備えるホルダとを備え、前記排紙スタッカの基端側には弾性変形可能な変形係止部が設けられ、前記スタッカ保持部には、前記変形係止部がスナップ嵌め可能な受け入れ部が形成され、前記ホルダにおける受け入れ部は、前記排紙スタッカの表面と自然状態における前記変形係止部の最も突出している部分との距離よりも小さな高さを有する受入開口部によって形成されており、前記変形係止部の先端側には前記受入開口部の幅寸法より小さな押し込み片が形成され、該押し込み片の基部の両側には受入開口部の幅寸法より大きく取り外し規制部として機能する係止肩部が形成されており、前記ホルダには保持部が形成されており、前記排紙スタッカには該保持部によって保持される被保持辺が形成されており、前記排紙スタッカが前記ホルダに装着されている状態において、前記係止肩部が前記受入開口部の内側側方の壁に係止することによって前記排紙スタッカを前記ホルダに係止するとともに、前記被保持辺が前記保持部によって保持されることで前記排紙スタッカの姿勢が規制されつつ前記排紙スタッカが所定の装着位置以上に挿入されることが防止され、かつ前記押し込み片は前記受入開口部の入り口よりも前側に突出している状態となり、前記押し込み片を介して前記変形係止部を変形させることにより、前記係止肩部の係止が解除されて、前記排紙スタッカをホルダから取り外し可能であることを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、排紙スタッカの基端側には弾性変形可能な変形係止部が設けられ、スタッカ保持部には、前記変形係止部がスナップ嵌め可能な受け入れ部が形成され、前記排紙スタッカがホルダに装着されている状態において前記変形係止部を変形させることにより、前記排紙スタッカをホルダから取り外し可能であるので、ホルダを分解することなく、前記変形係止部を変形させることにより、種々の排紙スタッカを容易に取り替えることが可能となる。
本発明によれば、排紙スタッカのホルダへの挿入時に変形係止部が受入開口部の高さに従うように弾性変形し、その後弾性復帰してスナップ嵌めが実現する。
本発明によれば、排紙スタッカのホルダへの挿入時に、押し込み片が受入開口部に到達した時点で弾性復帰して受入開口部に入り込む。これにより、受入開口部の内側の壁面に係止肩部が係止して、排紙スタッカの取り外しが規制されるようになる。
本発明によれば、保持部が排紙スタッカの必要以上の挿入を防止するとともに、排紙スタッカの変形癖等に由来する捲り上がりを防止して排紙スタッカの形状を維持することができる。
【0008】
また、本願請求項2に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置は、請求項1において、前記変形係止部は、前記排紙スタッカの基端側の一部領域を使用して、基端側に位置する回動辺の周囲で回動可能に弾性変形でき且つ前記排紙スタッカの面から常時上側または下側に突出する傾向を有する変形係止片により構成されており、該変形係止片の先端側には、前記変形係止片が受け入れ部にスナップ嵌めされた際に受け入れ部の一部に係止して前記排紙スタッカのホルダからの取り外しを規制する取り外し規制部が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、排紙スタッカをホルダに取り付ける際に、変形係止片が一時的に弾性変形して受け入れ部にスナップ嵌めすることができる。一度スナップ嵌めされた変形係止片は取り外し規制部の作用によりそのままでは取り外すことができないから、排紙スタッカが不用意に外れてしまったり、向きがずれてしまうことがない。
【0010】
また、本願請求項3に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置は、請求項1において、前記変形係止部は、前記排紙スタッカの基端側の領域の上下いずれかの面又は上下両面に取り付けられる変形係止片により構成されており、該変形係止片が、基端側に位置する回動辺の周囲で回動可能に弾性変形でき、前記排紙スタッカの面から常時上側または下側に突出する傾向を有し、且つ前記変形係止片の先端側には、前記変形係止片が受け入れ部にスナップ嵌めされた際に受け入れ部の一部に係止して前記排紙スタッカのホルダからの取り外しを規制する取り外し規制部が形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明によれば、変形係止部は、排紙スタッカの基端側の領域の上下いずれかの面又は上下両面に取り付けられる変形係止片により構成されているので、該変形係止片を後付けで容易に排紙スタッカに設けることができる。また変形係止片の設けられていない排紙スタッカを有効利用することもできる。
【0014】
また、本願請求項4に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置は、請求項1〜3のいずれか1項において、前記変形係止部が前記排紙スタッカの幅方向の中央に位置することを特徴とするものである。
本発明によれば、排紙スタッカに引き抜き方向の力が作用した場合に、左右のバランス良く力が作用するようになるため、排紙スタッカの傾き等を防止することができる。
【0015】
また、本願請求項5に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記変形係止部が複数設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、排紙スタッカに引き抜き方向の力が作用した場合に、より強い取り外し防止作用が発揮される。
【0017】
また、本願請求項6に記載の記録装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置を備えることを特徴とするものである。本発明によれば、種々の色、模様、形態等の排紙スタッカをライフスタイルや季節の変化等に応じて容易に取り替えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る記録装置における排紙スタッカ取り付け装置を適用可能なプリンタ1を示す。
プリンタ1は、全体が幅方向に長く延びるほぼドーム型をした形状のハウジング3を備え、該ハウジング3の後方側には給紙部5が形成され、前方側には排紙スタッカ6を備える排紙部7が形成されている。ハウジング3の上部から前面にかけて窓部9が形成されており、該窓部9は透明な湾曲したプラスチックカバー11によって開放可能な状態で閉鎖されている。
【0019】
排紙部7には排紙口13が形成されており、該排紙口13の左右両端には軸突起受入孔15と該軸突起受入孔15の周囲に円弧状に形成された案内溝17とが形成されている。
【0020】
また排紙口13には、上下方向に回動可能なホルダ19が取り付けられており、該ホルダ19は図3に示す如く、下ホルダ部材21と上ホルダ部材23とから構成されている。図4に示す如く下ホルダ部材21のほぼ中央には2つの第1立ち上げ案内部25が形成されており、第1立ち上げ案内部25の後方には2つの第2立ち上げ案内部26が形成されている。下ホルダ部材21の左右両端にはそれぞれ2つの突起部、即ち軸突起部27と案内突起部29とが形成されている。軸突起部27は、軸突起受入孔15内に挿入されることによりホルダ19の回動軸となり、また案内突起部29は、案内溝17内に受け入れられることによりホルダ19が回動するときの案内となる。
【0021】
下ホルダ部材21の排紙方向側は長く延びており、そこに延長支持部31が形成されている。延長支持部31の中央には第1保持部33が形成されており、延長支持部31の左右端には前縁から突出するように第2保持部35が形成されている。第1保持部33は図6(a)に拡大して示す如く、突出部37と、該突出部37から前方(用紙の送り出し方向下流側)へ突き出ている保持突部39とを有し、保持突部39の下側には後述する排紙スタッカの一部を受け入れることができる保持受入部41が形成されている。第1保持部33の用紙の送り出し方向上流側は滑らかな傾斜状に形成されており、用紙が該傾斜部分に沿って第1保持部33を乗り越えることができるようになっている。第2保持部35も図4(b)に示す如く、第1保持部33の各部と同様な機能を果たす突出部37、保持突部39及び保持受入部41を備えている。
下ホルダ部材21の後端には、2カ所に切り欠き部43が形成されており、該切り欠き部43の内側には、切り欠き部43の底辺45より上方に突出する係止爪47が形成されている。
【0022】
一方、上ホルダ部材23は、図5に示す如く下ホルダ部材21の延長支持部31を除く部分の輪郭とほぼ同じ輪郭を有し、その下面には、下ホルダ部材21における第1立ち上げ案内部25及び第2立ち上げ案内部26に対応する位置にそれぞれ第1被案内部49及び第2被案内部50が形成されている。第1被案内部49は2つの長く延びる突起部分から構成されており、下ホルダ部材21に上ホルダ部材23を取り付ける際に、2つの第1立ち上げ案内部25がそれぞれ第1被案内部49の2つの突起部分の間に案内されるようになっている。また第2被案内部50は間隔を開けて形成された2つの突起部分から形成されており、下ホルダ部材21に上ホルダ部材23を取り付ける際に、2つの第2立ち上げ案内部26の外側に第2被案内部50の突起部分が案内されるようになっている。
【0023】
上ホルダ部材23の下面には、複数の箇所に下ホルダ部材21との間隔を維持するためのスペーサ機能を有する支持突起51が形成されている。また、上ホルダ部材23の前端にはフランジ部52が形成されており、上ホルダ部材23を下ホルダ部材21に取り付けたとき、該フランジ部52と下ホルダ部材21の上面との間に後述する排紙スタッカを挿入できる程度の僅かな隙間54(図1)が形成されるようになっている。本発明では、このような隙間54が形成される前後の領域及び下ホルダ部材21の延長支持部31を含む領域のように実質的に排紙スタッカ6の基端側を保持するのに寄与する領域をスタッカ保持部57と定義する。
【0024】
上ホルダ部材23の前端の中央には、開口部形成切り欠き53が形成されている。この開口部形成切り欠き53は、上ホルダ部材23が下ホルダ部材21に取り付けられたときに下ホルダ部材21の上面と隣接することにより受入開口部55を形成する。そして、この受入開口部55は、本発明における受け入れ部を構成している。
【0025】
また、上ホルダ部材23の後端には、上記下ホルダ部材21における切り欠き部43と対応する位置に係止突起部56が形成されている。図7に示す如く、係止突起部56には、係止作用部58が形成されており、上ホルダ部材23が下ホルダ部材21に取り付けられた状態では、該係止作用部58が下ホルダ部材21側の係止爪47に係止して両ホルダ部材21、23の一体性を維持できるようになっている。その一方、係止突起部56の外側には、斜めに形成された解除作用部60が形成されており、この解除作用部60と切り欠き部43の底辺45との間にドライバ等を差し込んで係止突起部56を押し上げることにより、上ホルダ部材23を下ホルダ部材21から容易に分離できる構造となっている。
【0026】
次に、上記ホルダ19に対して着脱可能に保持可能な排紙スタッカ6について図3、図8に基づいて説明する。図3に示す如く、上下のホルダ部材23、21の間のスタッカ保持部57には排紙スタッカ6の基端側が支持されている。
排紙スタッカ6は、一枚の可撓性のプラスチックシート59を折り曲げ加工して形成されており、プラスチックシート59の上面側は排紙口13から排出された用紙を積み重ねておくための排紙受け面61となっている。
【0027】
排紙受け面61の紙幅方向両端部には屈曲部63が形成されている。屈曲部63は、プラスチックシート59を上側へ折り曲げることにより形成されているが、下側へ折り曲げたり、斜め上方または下方に折り曲げたり、丸めたりすることにより形成しても構わない。屈曲部63は、排紙スタッカ6の使用時にのみ屈曲させ、排紙スタッカ6の収納時には排紙受け面61と面一な状態とすることができる。
【0028】
因みに、排紙スタッカ使用時に屈曲部63を屈曲させることにより、排紙スタッカ収納時に湾曲していた排紙受け面61の湾曲ぐせを取りやすくして用紙を載せるための平坦面を形成維持することができるとともに、排紙スタッカ6上に用紙が積み重ねられたときに、用紙の重量による排紙スタッカ6の排紙方向での撓みをより確実に防止することができる。更に、排紙スタッカ収納状態から排紙スタッカ使用状態への変更時に、プラスチックシート59の両端を折り曲げるだけで、容易に且つ素早く排紙スタッカ6を使用可能な状態にすることができるという利点がある。
【0029】
排紙スタッカ6の先端側の左右両端には、係止孔65が形成されており、該係止孔65は、排紙スタッカ6の収納時にハウジング3の上面両端に形成されている係止突起67に係止することにより、収納状態を維持することができるようになっている。
【0030】
図8に示す如く、係止孔65は、ダルマの形をしており、係止突起67は下側にスリット69が形成されている。係止孔65は、ダルマ形の大きな方の孔から係止突起67に受け入れられ、排紙スタッカ6の形状復帰力により排紙スタッカ6が若干自然変形することにより係止突起67のスリット69にダルマ形の小さな孔が入り込み、自然状態では抜けなくなるような構造になっている。
【0031】
また、本例では排紙スタッカ6を構成するプラスチックシート59は青色透明であり、排紙スタッカ6の収納時に該プラスチックシート59を介してハウジング3が透けて見えるようになっている。プラスチックシート59の色彩は、種々選択することができ、また透明、半透明、不透明の選択もできるし、プラスチックシート59の色彩とハウジング3との色彩や模様との融合を考慮して色彩や模様等を選択することもできる。因みに本発明の排紙スタッカ取付装置では、後述する構成により、このような種々の排紙スタッカ6をライフスタイルの変化や季節の変化等に応じて容易に取り替えることができるというメリットがある。
【0032】
また、排紙スタッカ6の基端側(排紙方向上流側)には、第1立ち上げ案内部25と対応する位置に、該案内部との衝突を避けるように2つの切り欠き凹部64が形成されている。これら2つの切り欠き凹部64によって挟まれた領域には、中央切り欠き部71が形成されており、該中央切り欠き部71の先端には、第1保持部33の保持受入部41に入り込むことができる被保持辺66が形成されている。また、排紙スタッカ6の左右端付近には受入孔68が形成されており、該受入孔の先端には第2保持部35の保持受入部41に入り込むことができる被保持辺70が形成されている。
【0033】
また、中央切り欠き部71内の基端側には、変形係止片75が形成されている。変形係止片75は、排紙スタッカ6の面から常時上側に突出しており、中央切り欠き部71の基端側に位置する回動辺73の周囲で回動できるように弾性変形可能である。変形係止片75の先端側には前方に突出するように押し込み片76が形成されており、押し込み片76の基部の両側には取り外し規制部として機能する係止肩部78が形成されている。押し込み片76の幅寸法は受入開口部55の幅寸法よりも小さく、その両側の係止肩部78も含めた変形係止部の幅寸法は受入開口部55の幅寸法より大きく設定されている。
【0034】
次に、このような変形係止片75とホルダ19における受入開口部55との関係について説明する。受入開口部55の高さは、自然状態における排紙スタッカ6の表面と変形係止片75の最も突出している部分(変形係止部75の先端)との距離よりも小さく設定されている。これにより排紙スタッカ6の基端側をホルダ19の隙間54に押し込んだとき、変形係止片75が受入開口部55の上端に当接し、下方に弾性変形した状態で受入開口部55内に入り込む要領でスナップ嵌めを行うことができる。
【0035】
本発明の排紙スタッカ取り付け装置は、以上のような構成を備えるものであり、以下、上下ホルダ部材23、21の組立工程を簡単に説明するとともに、排紙スタッカ6をホルダ19のスタッカ保持部57に取り付けるときの作用について説明する。
【0036】
図3に示す如く、上ホルダ部材23を下ホルダ部材21の上に配置し、上ホルダ部材23を後方へ押し込むようにすることで、下ホルダ部材21の係止爪47に上ホルダ部材23における係止突起部56の係止作用部58を係止させ、上下ホルダ部材23、21を一体にしホルダ19を完成する。これにより上ホルダ部材23の前端と下ホルダ部材21の上面との間には排紙スタッカ6を挿入するための隙間54が形成され、また変形係止部75が入り込むための受入開口部55が形成される。このようにして形成されたホルダ19をプリンタ1の排紙部7に取り付ける。
【0037】
次に、排紙スタッカ6の基端側を上記隙間54に臨ませて変形係止部75が受入開口部55の位置と整合するように位置合わせする。この状態で排紙スタッカ6を隙間54内に押し込むと、図9(a)に示す如く、受入開口部55の上端に変形係止部75が当接し、更に押し込むことで変形係止部75が下方へ弾性変形しながら受入開口部55内を進行する。
【0038】
図9(b)に示す如く、押し込み片76が受入開口部55の位置へ来るところまで排紙スタッカ6が押し込まれると、受入開口部55の幅より狭い押し込み片76は、受入開口部55内に入り込むように上方へ弾性復帰するため、係止肩部78が受入開口部55内側側方の壁に係止する。また、排紙スタッカ6の押し込み時に、各被保持辺66、70が第1保持部33及び第2保持部35の保持受入部41内に入り込むため、排紙スタッカ6はそれ以上の挿入ができなくなるとともに、該排紙スタッカ6が上方へ捲り上がることも規制される。また、係止肩部78が受入開口部55の内側側方の壁に係止しているとき、図9(b)に示す如く、押し込み片76はフランジ部52よりも前側に突出している状態となっている。
【0039】
次に、排紙スタッカ6を色や模様の異なる他のものに取り替えたい場合には、押し込み片76を下方へ押し込んで係止肩部78の係止状態を解除し、この状態で排紙スタッカ6を手前側に引き出して取り外し、新たな排紙スタッカ6を上記同様な方法で取り付ければよい。
【0040】
以上、本発明の排紙スタッカ取り付け装置の一実施の形態について説明したが、本発明では変形係止部75が種々の変形形態を採ることが可能である。例えば図10(a)に示す如く、基部79と、基部79に対して弾性変形可能であり、先端側に上記実施の形態と同様な構造を有する変形部81とを備えて成る変形係止片75を準備し、基部79を排紙スタッカ6の上面(下面でも可能)に貼付するようにしてもよい。このような実施の形態では、排紙スタッカ6自体を加工しなくても容易に変形係止部75を形成することができる。
【0041】
また、図10(b)に示す如く、図10(a)に示すような変形係止片75の基部79の上面を排紙スタッカ6の下面に貼付し、変形部81が排紙スタッカ6に形成した開口83を介して上方に延びるようにしてもよい。
【0042】
更にまた、図10(c)に示す如く、下ホルダ部材21にも受入開口部55を有するフランジ部85を形成し、図10(a)に示すような変形係止片75を排紙スタッカ6の上下の面に貼付して、各変形係止片75の係止肩部78が受入開口部55の内側の上下の面に当接できるような形態とすることもできる。
【0043】
更にまた、図10(d)に示す如く、係止肩部78を形成する代わりに、変形係止片75の前端側にフランジ部52の下端に係止することができる係止凹部87を取り外し規制部として形成し、排紙スタッカ6が容易に抜けないようにすることもできる。
【0044】
また、上記実施の形態では変形係止片75を一カ所にのみ設けたが、排紙スタッカ6の幅方向の複数箇所に同時に機能するように設けてもよい。更に、変形係止部は、変形係止片75のように排紙スタッカ6の構成材料の弾性力を使用するものの他、その他の弾性材料を組み合わせてスナップ嵌めの構造を実現してもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、ホルダを分解することなく、種々の排紙スタッカを容易に取り替えることが可能となる。従って、種々の色、模様、形態等の排紙スタッカをライフスタイルや季節の変化等に応じて容易に取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリンタにおいて排紙スタッカの使用時の状態を示す斜視図であり、一部が拡大されて示されている。
【図2】本発明を適用可能なプリンタにおいて排紙スタッカの収納時の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明を適用可能な排紙スタッカ及びホルダを分解して示す斜視図である。
【図4】下ホルダ部材の平面図である。
【図5】上ホルダ部材の裏面図である。
【図6】(a)は第1保持部を示す平面図、(b)は第2保持部を示す平面図、(c)は第1保持部を示す側断面図、(d)は第2保持部を示す側断面図である。
【図7】下ホルダ部材の切り欠き部及び上ホルダ部材の係止突起部の周辺を示す側断面図である。
【図8】排紙スタッカの平面図である。
【図9】受入開口部及び変形係止片の関係を示す側断面図であり、(a)は排紙スタッカを押し込んでいる途中の状態を示し、(b)は排紙スタッカの係止状態を示す。
【図10】(a)乃至(d)は、それぞれ変形係止片の他の実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
6 排紙スタッカ
19 ホルダ
21 下ホルダ部材
23 上ホルダ部材
25 第1立ち上げ案内部
26 第2立ち上げ案内部
37 突出部
39 保持突部
41 保持受入部
47 係止爪
49 第1被案内部
50 第2被案内部
53 開口部形成切り欠き
54 隙間
55 受入開口部
56 係止突起部
57 スタッカ保持部
58 係止作用部
60 解除作用部
61 排紙受け面
63 屈曲部
64 切り欠き凹部
66、70 被保持辺
68 受入孔
71 中央切り欠き部
73 回動辺
75 変形係止片
76 押し込み片
78 係止肩部
79 基部
81 変形部
83 開口
85 フランジ部
87 係止凹部

Claims (6)

  1. 湾曲変形可能な排紙受け面を備える排紙スタッカと、前記排紙スタッカの基端側を保持するスタッカ保持部を備えるホルダとを備え、
    前記排紙スタッカの基端側には弾性変形可能な変形係止部が設けられ、
    前記スタッカ保持部には、前記変形係止部がスナップ嵌め可能な受け入れ部が形成され、
    前記ホルダにおける受け入れ部は、前記排紙スタッカの表面と自然状態における前記変形係止部の最も突出している部分との距離よりも小さな高さを有する受入開口部によって形成されており、
    前記変形係止部の先端側には前記受入開口部の幅寸法より小さな押し込み片が形成され、該押し込み片の基部の両側には受入開口部の幅寸法より大きく取り外し規制部として機能する係止肩部が形成されており、
    前記ホルダには保持部が形成されており、前記排紙スタッカには該保持部によって保持される被保持辺が形成されており、
    前記排紙スタッカが前記ホルダに装着されている状態において、前記係止肩部が前記受入開口部の内側側方の壁に係止することによって前記排紙スタッカを前記ホルダに係止するとともに、前記被保持辺が前記保持部によって保持されることで前記排紙スタッカの姿勢が規制されつつ前記排紙スタッカが所定の装着位置以上に挿入されることが防止され、かつ前記押し込み片は前記受入開口部の入り口よりも前側に突出している状態となり、
    前記押し込み片を介して前記変形係止部を変形させることにより、前記係止肩部の係止が解除されて、前記排紙スタッカをホルダから取り外し可能であることを特徴とする記録装置における排紙スタッカ取り付け装置。
  2. 請求項1において、前記変形係止部は、前記排紙スタッカの基端側の一部領域を使用して、基端側に位置する回動辺の周囲で回動可能に弾性変形でき且つ前記排紙スタッカの面から常時上側または下側に突出する傾向を有する変形係止片により構成されており、該変形係止片の先端側には、前記変形係止片が受け入れ部にスナップ嵌めされた際に受け入れ部の一部に係止して前記排紙スタッカのホルダからの取り外しを規制する取り外し規制部が形成されていることを特徴とする記録装置における排紙スタッカ取り付け装置。
  3. 請求項1において、前記変形係止部は、前記排紙スタッカの基端側の領域の上下いずれかの面又は上下両面に取り付けられる変形係止片により構成されており、該変形係止片が、基端側に位置する回動辺の周囲で回動可能に弾性変形でき、前記排紙スタッカの面から常時上側または下側に突出する傾向を有し、且つ前記変形係止片の先端側には、前記変形係止片が受け入れ部にスナップ嵌めされた際に受け入れ部の一部に係止して前記排紙スタッカのホルダからの取り外しを規制する取り外し規制部が形成されていることを特徴とする記録装置における排紙スタッカ取り付け装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記変形係止部が前記排紙スタッカの幅方向の中央に位置することを特徴とする記録装置における排紙スタッカ取り付け装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記変形係止部が複数設けられていることを特徴とする記録装置における排紙スタッカ取り付け装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置における排紙スタッカ取り付け装置を備えることを特徴とする記録装置。
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