JP3603670B2 - 伝送終端装置用の保守装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速のデジタル信号を伝送する伝送路網に用いられる伝送終端装置に関し、特に伝送終端装置が設置された局において任意の保守局から他局にある伝送終端装置の監視および保守を可能とする改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
顧客家屋に設置された電話機や私設構内交換機に故障が発生した場合に、電話サービス事業者は遠隔保守局により故障原因が機器側、回線側、若しくは網側の何れにあるか分離して、故障からの復旧を行うことは、例えば特開平6−37891号公報に開示されている。
他方、電話サービス事業者は、自社の伝送終端装置が設置された局については、従来は保守員が各局に入局して保守作業やソフトウェアのバージョンアップを実施しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電話サービス事業者は、伝送網の増大と共に長距離電話料の単価逓減という環境の中で、従来と比較して低コストで効率の良い伝送終端装置の保守作業やソフトウェアのバージョンアップを実現する必要性を生じている。
【0004】
そこで、特開平9−321729号公報では、ディジタル伝送装置の保守作業において、伝送装置や通信網の監視保守運用を行うためのオーバヘッドと呼ばれる信号を、多重化した主信号に付加した同期多重化信号を用いて、伝送網の増設や変更に対して柔軟に対応する技術が開示されている。しかし、この技術はオーバヘッドを送受信する伝送区間で発生した誤りを検出する技術であり、伝送終端装置自体の保守作業に適したものではなかった。
【0005】
本発明は上述する課題を解決するもので、低コストで効率の良い伝送終端装置の保守作業やソフトウェアのバージョンアップを実現する伝送終端装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の伝送終端装置について、図1及び図2に示す、主信号の終端を行う伝送終端装置6を用いて説明する。伝送終端装置6は伝送終端装置6自体の監視を行う監視制御部14と、経路情報を含む遠隔保守用信号の送受信及び切替えを行う遠隔保守機能部13と、対向局Aとの通信に主信号のオーバヘッドを行う伝送多重分離部12とを有している。遠隔保守機能部13は、局内の他の伝送終端装置7及び/又は保守対象機器と接続されるLANインタフェース部21bと、伝送多重分離部12とのインタフェースを行う伝送インタフェース部23bと、経路情報により遠隔保守用信号の転送経路を、LANインタフェース部21bを介して局内の他の伝送終端装置7及び/又は保守対象機器に転送するか、若しくは伝送インタフェース部23b並びに伝送多重分離部12を経由して対向局Aに転送するか、切替える演算処理部22bとを備えている。
【0007】
このように構成された装置において、遠隔保守用信号が自伝送終端装置6宛てのときは、遠隔保守機能部13は監視制御部14から監視情報を入手して、LANインタフェース部21bを介して局内の他の伝送終端装置7、若しくは伝送インタフェース部23b並びに伝送多重分離部12を経由して対向局Aに返送する。他方、遠隔保守用信号が他の伝送終端装置宛てのときは、自伝送終端装置6は中継装置として働く。即ち、伝送多重分離部12並びに伝送インタフェース部23bを経由して対向局Aから受信した遠隔保守用信号については、演算処理部22bは、LANインタフェース部21bを介して局内の他の伝送終端装置7及び/又は保守対象機器に転送する。他方、LANインタフェース部21bを介して局内の他の伝送終端装置7から受信した遠隔保守用信号については、演算処理部22bは伝送インタフェース部23b並びに伝送多重分離部12を経由して対向局Aに転送する。
【0008】
好ましくは、遠隔保守用信号は、伝送終端装置6又は伝送終端装置のLANインタフェース部21bと接続された保守対象機器に対する監視情報の要求、又は該監視情報の要求に対する返事とするとよい。また、遠隔保守機能部13は、遠隔保守用信号を送受信する保守端末4を接続するインタフェース手段21bを有するとよい。保守端末4を備えた伝送終端装置6は、マスタ局として働く。
【0009】
また、遠隔保守用信号にはソフトウェアのバージョンアップ情報を含み、演算処理部22bは遠隔保守用信号から伝送終端装置6に対するソフトウェアのバージョンアップ情報を読み込んで、伝送終端装置6のソフトウェアのバージョンアップを行う構成とするとよい。好ましくは、バージョンアップされる伝送終端装置6は、監視制御部14若しくはLANインタフェース部21bと接続される保守対象機器のソフトウェアとするとよい。また、演算処理部22bは、遠隔保守用信号に含まれる他の伝送終端装置に対するソフトウェアのバージョンアップ情報を、局内の他の伝送終端装置又は対向局に転送する構成とするとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を説明する構成ブロック図である。図において、遠隔保守局のマスタ局であるA局1は、遠隔保守を行う保守端末4と主信号の伝送終端を行う伝送終端装置5を有している。伝送終端装置5は、装置の監視を行う監視制御部9、遠隔保守用信号の送受信及び切り替えを行う遠隔保守機能部10、並びに主信号のオーバヘッド処理を行う伝送多重分離部11を有している。遠隔保守機能部10の経路情報交換用プロトコルには、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のような汎用の通信プロトコルを用いるとよい。
【0011】
B局は2つの伝送終端装置6、7を有している。伝送終端装置6は、監視制御部14、遠隔保守機能部13、並びに伝送多重分離部12を有する。伝送終端装置7は、監視制御部17、遠隔保守機能部15、並びに伝送多重分離部16を有する。伝送終端装置6は、A局の伝送終端装置5と対向しており、伝送終端装置7はC局の伝送終端装置8と対向している。
【0012】
C局も同様に伝送終端装置8があり、監視制御部20、遠隔保守機能部19、並びに伝送多重分離部18を有する。A局の遠隔保守機能部10とB局の遠隔保守機能部13は主信号を介して対向している。また、B局の遠隔保守機能部15とC局の遠隔保守機能部19も主信号を介して対向している。B局の遠隔保守機能部13と15は、例えば局内のLANを用いて互いに接続されている。
【0013】
各局の遠隔保守機能部の構成例を図2〜図5に示す。
図2はA局の遠隔監視機能部10の詳細を示す構成ブロック図である。
遠隔保守機能部10は、装置外のLAN(Local Area Network)とインタフェースを行うLANインタフェース部21a、経路情報の処理を行う演算処理部22a、そして主信号のオーバヘッド処理部とのインタフェースを行う伝送インタフェース部23aを有している。LANインタフェース部21aには保守端末4が接続され、伝送インタフェース部23aは、B局と対向している伝送多重分離部11に接続される。
【0014】
図3はB局の遠隔保守機能部13の詳細を示したものである。遠隔保守機能部13は、A局と同様にLANインタフェース部21b、演算処理部22b、そして伝送インタフェース部23bを有している。LANインタフェース部21bには、C局と対向する遠隔保守機能部15に接続するインタフェース24が設けられている。伝送インタフェース部23bはA局と対向している伝送多重分離部12に接続されている。
【0015】
図4はB局の遠隔保守機能部15の詳細を示したものである。
遠隔保守機能部15は、遠隔保守機能部13と同様にLANインタフェース部21d、演算処理部22d、そして伝送インタフェース部23dを有している。LANインタフェース部21dにはA局と対向の遠隔保守機能部に接続するインタフェース25が設けられている。伝送インタフェース部23dはC局と対向している伝送多重分離部12に接続されている。
【0016】
図5はC局の遠隔保守機能部19の詳細を示したものである。遠隔保守機能部19は、他局と同様にLANインタフェース部21c、演算処理部22c、そして伝送インタフェース部23cを有している。LANインタフェース部21cには監視・制御処理部20が接続されており、伝送インタフェース部23cはB局に対向している伝送多重分離部18に接続されている。
【0017】
このように構成された装置の動作を、図1乃至図5を用いて説明する。ここでは、遠隔保守局のマスタ局であるA局1に設置された保守端末4より操作し、B局2の伝送終端装置6、7を経由し、C局の伝送終端装置8の監視・制御を行う場合を例として説明する。
【0018】
図2において、A局の遠隔保守機能部10は保守端末4より経路情報を含んだデータをLANインタフェース部21aで受信する。演算処理部22aでは経路情報を処理し、経路情報に従って伝送路インタフェース部23aにデータを出力する。伝送路インタフェース部23aはデータを伝送路用のフォーマットに変換し、伝送多重分離部11にデータと経路情報を出力する。伝送多重分離部11は主信号のオーバヘッドにデータと経路情報を重畳し、B局の伝送端局装置6へデータを送信する。
【0019】
次に図3において、A局から伝送された主信号は伝送多重分離部12により受信され、オーバヘッドからデータと経路情報が分離される。データと経路情報は、遠隔保守機能部13の伝送インタフェース部23bを経由して演算処理部22bに入力される。演算処理部22bでは入力された経路情報を処理し、経路情報に従ってLANインタフェース部21bを介して伝送終端装置7の遠隔保守機能部15へデータと経路情報を転送する。
【0020】
図4において、伝送終端装置7の遠隔保守機能部15は、LANインタフェース部21dでデータと経路情報を受けとり、演算処理部22dで経路情報を処理する。そして、演算処理部22dは経路情報に従って、伝送インタフェース部23dから伝送多重分離部16へデータと経路情報を出力する。伝送多重分離部16は主信号のオーバヘッドにデータと経路情報を重畳してC局へ送信する。
【0021】
図5において、B局から伝送された主信号は伝送多重分離部18で受信され、オーバヘッドからデータと経路情報が分離される。データと経路情報は、遠隔保守機能部19の伝送インタフェース部23cを経由して演算処理部22cに入力される。演算処理部22cでは経路情報から自装置に送信されたデータと判断して、LANインタフェース部21cを通して監視・制御処理部20aにデータを出力し、C局の伝送終端装置8内の監視・制御を行う。監視制御を行った結果は遠隔保守機能部19から逆のルートでA局の遠隔保守機能部10へ送信され、保守端末4で結果を得ることができる。
【0022】
次に図1を参照して、遠隔保守局であるA局1に設置された保守端末4より操作し、A局1の監視制御部9、B局2の伝送終端装置6、7の監視制御部14、17及びC局3の伝送終端装置8の監視制御部20についてソフトウェアのバージョンアップを行う例を説明する。保守端末4から全局の伝送終端装置の監視制御部に対し、経路情報を指定してソフトウェアのダウンロードを実行することで、同時にソフトウェアのバージョンアップが行われる。
【0023】
図2においてA局の遠隔保守機能部10は保守端末4から経路情報とデータをLANインタフェース部21aに入力する。演算処理部22aでは経路情報を処理し、伝送路インタフェース部23aを介してB局へデータと経路情報の送信を行う。これと同時に、演算処理部22aでは自装置のダウンロード用のデータであることを判断し、監視・制御処理部9aにデータを出力し、監視・制御処理部9aのプログラムの書き換えを行う。
【0024】
次に図3において、A局から送信されたデータと経路情報は伝送多重分離部12で受信され、遠隔保守機能部13の伝送インタフェース部23bを介して演算処理部22bに入力される。演算処理機能部22bでは経路情報から自装置のダウンロード用のデータであることを判断し、監視・制御処理部14aにデータを出力して監視・制御処理部14aのプログラムの書き換えを行う。同時にC局向けの遠隔保守機能部15へもデータと経路情報を出力する。
【0025】
図4において、遠隔保守機能部15のLANインタフェース部21dは、データと経路情報を受けとり演算処理部22dにおくる。演算処理部22dは経路情報を判断して、監視・制御処理部17aへ送り監視・制御処理部17aのプログラムの書き換えを行う。同時に演算処理部22dは伝送インタフェース部23dを経由して伝送多重分離部16へデータを渡す。この結果、データと経路情報がB局からC局へと送信される。
【0026】
図5において、B局からのデータと経路情報は、C局の伝送多重分離部18で受信され、遠隔保守機能部19の伝送インタフェース部23cを介して演算処理部22cに入力される。演算処理部22cでは経路情報を処理し、自装置のダウンロードデータと判断して、LANインタフェース部21cを通して監視・制御処理部20にデータを出力し、監視・制御処理部20のプログラムの書き換えを行う。
【0027】
図6は、本発明の第2の実施の形態を説明する構成ブロック図で、A局とC局が中継局Bを経由することなく、直接接続される場合を示している。端末4a、4bは、例えばパーソナルコンピュータであって、各局A、Cの遠隔保守機能部12a、19aの経路情報交換用プロトコルと同じ経路情報交換用プロトコルによる通信機能を備える。このように構成すると、端末4aと端末4bとの間で、主信号のオーバヘッドを行う伝送多重分離部を用いたデータ通信にも使用することができる。
【0028】
図7は、本発明の第3の実施の形態を説明する構成ブロック図である。A局1の伝送終端装置5とC局3の伝送終端装置8が対向している場合、C局3の装置D26と装置E27に汎用なLANインタフェース部28a、28bを持たせ伝送終端装置8の遠隔保守機能部19と接続する。このように構成すると、A局1の端末装置4によって、C局3に設置される装置D26及び装置E27に対して遠隔での装置監視が可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、伝送終端装置は同一局内の装置に接続されるLANインタフェース部と、対向局と接続される伝送インタフェース部の複数のインタフェース(接続ポート)を有するので、対向する少なくとも2局間において、装置間の監視系ネットワークを構成することができる。また、LANインタフェース部に接続される機器は、伝送終端装置以外の装置も対象とすることができる。
また、伝送路網が3局以上から構成される場合でも、伝送多重分離部で送受信される各局間の主信号のオーバーヘッドを使用する事により、経路情報プロトコルによる監視系ネットワークを構築することができる構成としたので、保守端末を伝送終端装置に接続することで、任意の局から伝送路網内の全ての局内装置に対する監視・保守等が可能となる。
【0030】
また遠隔保守用信号にはソフトウェアのバージョンアップ情報を含み、演算処理部は遠隔保守用信号から伝送終端装置に対するソフトウェアのバージョンアップ情報を読み込んで、伝送終端装置のソフトウェアのバージョンアップを行う構成とすると、ソフトウェアのバージョンアップが、任意の局からの操作によって伝送路網内の全ての装置に対し容易かつ短時間で実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する構成ブロック図である。
【図2】A局の遠隔監視機能部10の詳細を示す構成ブロック図である。
【図3】B局の遠隔監視機能部13の詳細を示す構成ブロック図である。
【図4】B局の遠隔監視機能部15の詳細を示す構成ブロック図である。
【図5】C局の遠隔監視機能部19の詳細を示す構成ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を説明する構成ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を説明する構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 A局(マスタ局)
2 B局(中継局)
3 C局(保守対象局)
4 保守端末
5、6、7、8 伝送終端装置
9、14、17、20 監視制御部
9a、14a、17a、20a 監視制御処理部
10、13、15、19 遠隔保守機能部
11、12、16、18 伝送多重分離部
21a、21b、21c、21d、28a、28b LANインタフェース部
22a、22b、22c、22d 演算処理装置
23a、23b、23c、23d 伝送インタフェース部
Claims (6)
- 自伝送終端装置の監視を行う監視制御部と、経路情報を含む遠隔保守用信号の送受信及び切替えを行う遠隔保守機能部と、対向局との通信に主信号のオーバヘッドを行う伝送多重分離部とを有し、該主信号の終端を行う伝送終端装置において、
前記遠隔保守機能部は、
同一局内の装置間を接続するインタフェースであって、局内の他の伝送終端装置及び/又は局内の保守対象機器と接続されるLANインタフェース部と、
前記伝送多重分離部とのインタフェースを行うものであると共に、局間の伝送路の一部をなすものであって、局内のデータのフォーマットを局間の伝送路用のフォーマットに変換する伝送インタフェース部と、
前記経路情報により前記遠隔保守用信号の転送経路を、該LANインタフェース部を介して同一局内の他の伝送終端装置及び/又は保守対象機器に転送するか、若しくは該伝送インタフェース部並びに前記伝送多重分離部を経由して対向局に転送するか、切替える演算処理部と、
を具備し、
さらに、前記遠隔保守機能部は、
前記遠隔保守用信号が自伝送終端装置宛てのときは、前記LANインタフェース部を介して、前記監視制御部から監視情報を入手して、該監視情報を該遠隔保守用信号の送信元に向けて返送する機能と、
前記遠隔保守用信号が他局の伝送終端装置宛てのときは、前記伝送インタフェース部及び前記伝送多重分離部を経由して該遠隔保守用信号を対向局に転送する機能とを有する伝送終端装置。 - 前記遠隔保守用信号は、伝送終端装置又は伝送終端装置のLANインタフェース部と接続された保守対象機器に対する監視情報の要求、又は該監視情報の要求に対する返事であることを特徴とする請求項1に記載の伝送終端装置。
- 前記遠隔保守機能部は、前記遠隔保守用信号を送受信する保守端末を接続するインタフェース手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の伝送終端装置。
- 前記遠隔保守用信号にはソフトウェアのバージョンアップ情報を含み、
前記演算処理部は前記遠隔保守用信号から自伝送終端装置に対するソフトウェアのバージョンアップ情報を読み込んで、該伝送終端装置のソフトウェアのバージョンアップを行うことを特徴とする請求項1に記載の伝送終端装置。 - 前記自伝送終端装置は、前記監視制御部又は前記インタフェース部と接続される保守対象機器であることを特徴とする請求項4に記載の伝送終端装置。
- 前記演算処理部は、前記遠隔保守用信号に含まれる他の伝送終端装置に対するソフトウェアのバージョンアップ情報を、局内の他の伝送終端装置及び/又は保守対象機器、若しくは対向局に転送することを特徴とする請求項4に記載の伝送終端装置。
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