JP3604774B2 - 処理液性能判定装置及び処理液性能判定方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、処理液性能判定装置及び処理液性能判定方法に係り、より詳しくは、ハロゲン化銀写真感光材料を脱銀処理するための処理液の性能を判定する処理液性能判定装置及び処理液性能判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真処理装置において、処理液状態の管理は、コントロールストップス処理によって行われている。このコントロールストップス処理は、予め一定の光強度、一定の露光時間、一定の光質の基準露光条件で露光を行なった感光材料〔コントロールストリップス(以下、コンストという)〕を現像処理し、該現像されたコンストの濃度を別途測定し、該測定の結果に基づいて、処理液の状態をチェックする処理(以下、コンスト処理という)である。斯かるコンスト処理は、ユーザーにとって面倒な作業であるため改善が求められていた。
【0003】
このような事実に鑑み、コンストを作成するために上記基準露光を行う基準露光部(以下、コンスト露光部と称する。)と、基準露光されたコンストを現像する現像部と、現像されたコンストの濃度を測定する濃度計と、測定結果から処理液状態を演算し、演算した処理液状態を表示する表示部とを設けたフィルム現像装置(特開平6−230543号公報)や上記基準露光条件でネガフィルムに露光を行う基準露光部と、基準露光された感光材料を現像処理する現像処理部と、現像処理された感光材料の濃度を測定する濃度計と、測定結果から処理液状態を演算し、演算した処理液状態を表示する表示部とを設けた写真焼付現像処理装置(特開平6−236018号公報)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したフィルム現像装置では、コンスト露光部や濃度計、写真焼付現像処理装置では基準露光部や濃度計を内蔵する必要があり、該装置が複雑となる。その結果、大きなコスト増加及び大型化を招くと共に小型化が要請されている小型現像装置(ミニラボ)には不適当なものである。
【0005】
また、コンストの濃度測定のみでは、例えば、最大濃度の上昇に対して、色素濃度の上昇か、あるいは、脱銀不良による銀濃度の上昇かは判断できず情報量に限界があった。
【0006】
本発明は、上記技術に鑑みなされたもので、簡易な構成で処理液状態の判定を行うことが可能な処理液性能判定装置及び処理液性能判定方法を提供することを目的とし、特に、簡便な脱銀不良の判定方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため請求項1記載の発明は、処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に赤外線を照射する赤外線照射手段と、前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段で検出された赤外線の量と基準値とを比較し、該比較の結果に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定する処理液性能判定手段とを備えている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記赤外線照射手段を、放射されるエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方が各々異なる複数の赤外線を照射するようにしている。
【0009】
請求項3記載の発明は、処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い第1の赤外線及び該スペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い第2の赤外線を照射する赤外線照射手段と、前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方をの量を検出する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて、水が前記第1の赤外線を吸収する第1の吸収率及び前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する第2の吸収率を求め、求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正することにより前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求め、求めた適性吸収率に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定する処理液性能判定手段とを備えている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第2の赤外線を、前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より長波長側に位置する第3の赤外線及び前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より短波長側に位置する第4の赤外線であるようにしている。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記赤外線検出手段を、前記カラー写真感光材料の最大露光部を透過した透過光又は該カラー感光材料の最大露光部から反射した反射光を検出するようにしている。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記赤外線の波長を、近赤外線としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に赤外線を照射し、前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出し、前記検出された赤外線の量と基準値とを比較し、該比較の結果に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定するようにしている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記カラー写真感光材料に照射される赤外線を、放射されるエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方が各々異なる複数種の赤外線としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い第1の赤外線及び該スペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い第2の赤外線を照射し、前記第1の赤外線及び前記第2の赤外線が放射されたカラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出し、前記検出された赤外線の量に基づいて、水が前記第1の赤外線を吸収する第1の吸収率及び前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する第2の吸収率を求め、求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正することにより前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求め、求めた適性吸収率に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定するようにしている。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記第2の赤外線を、前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より大きい第3の赤外線及び前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より小さい第4の赤外線としている。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の発明において、前記検出する赤外線を、前記カラー写真感光材料の最大露光部を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料の最大露光部から反射した赤外線の一方としている。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載の発明において、前記赤外線の波長を、近赤外線としている。
【0019】
【作用】
請求項1記載の発明では、赤外線照射手段は、処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に赤外線を照射する。なお、赤外線が照射される写真感光材料は、乾燥処理される前であって脱銀処理された写真感光材料、脱銀処理されかつ乾燥処理中の写真感光材料及び脱銀処理されかつ乾燥処理が終了した写真感光材料がある。
【0020】
ここで、赤外線照射手段は、請求項2記載の発明のように、照射されるエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方が各々異なる複数の赤外線を照射するようにしてもよい。すなわち、赤外線照射手段を、放射されるエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方が各々異なる赤外線を放射する複数の照射手段により構成して複数の赤外線を照射するようにしてもよく、また、赤外線を照射する照射手段と、照射手段により照射された赤外線のエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方を変更する変更手段と、により構成して複数の赤外線を照射するようにしてもよい。なお、変更手段としては、例えば、照射された赤外線のエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方を変更可能なフィルターを用いることができる。
【0021】
なお、赤外線の波長は、請求項6記載の発明のように、近赤外線とすることができる。すなわち、赤外線の波長は、通常0.75〔μm〕〜25〔μm〕であるが、このうち近赤外線として、0.75〔μm〕〜2.5〔μm〕を放射することができる。また、赤外線照射手段には、例えば、赤外線放射ダイオード、炭酸ガス(CO2 )レーザ、一酸化炭素(CO)レーザ等を用いることができる。
【0022】
赤外線検出手段は、上記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出する。なお、赤外線検出手段としては、照射された赤外線の放射エネルギーによる温度変化で発生した電圧変化を取り出す手段や光子−電子相互作用により発生する電圧変化を取り出す手段を用いることができる。なお、後者の手段としては、所定の分光感度特性を有する光起電力型シリコン光電変換素子を用いることができる。また、赤外線検出手段は、請求項5記載の発明のように、上記カラー写真感光材料の最大露光部を透過した透過光及び該カラー写真感光材料の最大露光部から反射した反射光の一方を検出するようにしてもよい。この最大露光部としては、曝光部を使用するのが好ましいが、曝光部が存在しない写真感光材料については、写真感光材料の所定部位を露光して曝光部と同様の部分を形成してもよい。
【0023】
ここで、写真感光材料には通常ハロゲン化銀と現像銀が含まれており、脱銀性能が良好な処理液内を写真感光材料が通過して脱銀処理された場合には、写真感光材料のハロゲン化銀や現像銀が処理液内に溶出する。従って、写真感光材料から銀が消失する。よって、該写真感光材料に赤外線を照射すると、照射された赤外線が写真感光材料を透過する。一方、脱銀性能が不良の処理液内を写真感光材料が通過した場合には、写真感光材料から銀が処理液内に溶出しにくくなる。従って、写真感光材料に銀が残留する。よって、写真感光材料に赤外線を放射すると、放射された赤外線は、残留する銀により反射して、写真感光材料を透過しにくくなる。
【0024】
よって、赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて処理液の脱銀性能を判定することができる。すなわち、赤外線検出手段が感光材料を透過した赤外線の量を検出する場合において、処理液の脱銀性能が良好であれば該検出された赤外線の量は多くなるが処理液の脱銀性能が不良であれば該検出された赤外線の量は少なくなる。これに対し赤外線検出手段が写真感光材料から反射した赤外線を検出する場合において、処理液の脱銀性能が良好であれば該検出された赤外線の量は少なくなるが処理液の脱銀性能が不良であれば該検出された赤外線の量は多くなる。
【0025】
このように、処理液の脱銀性能に応じて赤外線検出手段で検出された赤外線の量が変化することから、赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて処理液の脱銀性能を判定することができる。
【0026】
従って、処理液の脱銀性能が、例えば、良好、やや不良、不良等の各場合に対応させて赤外線検出手段で検出される赤外線の量(予想値)を基準値として設定し、実際に赤外線検出手段で検出さた赤外線の量とこの基準値とを比較すれば、該比較の結果に基づいて処理液の脱銀性能を判定することができる。
【0027】
そこで、処理液性能判定手段は、赤外線検出手段で検出された赤外線の量と基準値とを比較し、該比較の結果に基づいて処理液の脱銀性能を判定する。
【0028】
このように、赤外線が照射された写真感光材料を透過した赤外線及び該写真感光材料から反射した赤外線の一方を検出した量と基準値とを比較し、該比較の結果に基づいて処理液の脱銀性能を判定することから、コンスト露光部や濃度計を内蔵しなくとも処理液の脱銀性能を判定することができ、簡易な構成で処理液状態の判定を行うことができる。
【0029】
請求項3記載の発明では、赤外線照射手段は、処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に第1の赤外線及び第2の赤外線を照射する。なお、この第1の赤外線及び第2の赤外線が照射される写真感光材料は、乾燥処理される前であって脱銀処理された写真感光材料、脱銀処理されかつ乾燥処理中の写真感光材料及び脱銀処理されかつ乾燥処理が終了した写真感光材料がある。
【0030】
ここで、第1の赤外線とは、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い赤外線である。また、第2の赤外線とは、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い赤外線である。なお、第2の赤外線は、請求項4記載の発明のように、前述したピークの部分の波長域がそれぞれ、第1の赤外線の該ピークの部分の波長域より長波長側に位置する第3の赤外線及び該ピークの部分の波長域が第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より短波長側に位置する第4の赤外線とすることができる。
【0031】
赤外線検出手段は、上記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出する。なお、この赤外線検出手段は、請求項1記載の発明の赤外線検出手段と同様のものである。
【0032】
そして、処理液性能判定手段は、まず、赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて、第1の吸収率及び第2の吸収率を求める。
【0033】
ここで、第1の吸収率は水が第1の赤外線を吸収するときの吸収率であり、第2の吸収率は上記感光材料が第2の赤外線を吸収するときの吸収率である。なお、吸収率とは透過率や反射率である。
【0034】
なお、前述したように、処理液の脱銀性能に応じて赤外線検出手段で検出される赤外線の量が変化することから、赤外線検出手段で検出される赤外線の量は処理液の脱銀性能と対応する。また、この赤外線検出手段で検出される赤外線の量は前述した吸収率と対応する。よって、この吸収率は処理液の脱銀性能と対応し、吸収率に基づいて処理液の脱銀性能を判定することができる。
【0035】
そこで、処理液性能判定手段は、次に、求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正することにより上記カラー写真感光材料が第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求め、求めた適性吸収率に基づいて処理液の脱銀性能を判定する。
【0036】
ここで、第1の吸収率で第2の吸収率を補正するようにしているのは次の通りである。すなわち、脱銀処理された写真感光材料には、水が付着していたり水が吸収がされていることがある。このように、水が付着等している該写真感光材料に赤外線を放射すると、水に赤外線が吸収される。よって、単に、赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて上記写真感光材料の赤外線を吸収する吸収率を求めても、得られた吸収率には水に赤外線が吸収される吸収率も含まれていることから、正確に処理液の状態を判定することができないからである。
【0037】
そこで、前述したように、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い第1の赤外線及び放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い第2の赤外線をハロゲン化銀写真感光材料に照射すれば、赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて、前述した第1の吸収率及び第2の吸収率を求めることができ、求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正すれば、写真感光材料が第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求めることができ、これに基づいて正確に処理液の脱銀性能を判定することができる。
【0038】
なお、赤外線照射手段は、乾燥処理中の上記写真感光材料、乾燥処理が終了した上記写真感光材料にも第1の赤外線及び第2の赤外線を放射するようにしているのは、上記写真感光材料を乾燥処理したとしても完全に該写真感光材料から水が除去されるとは限らないからである。
【0039】
なお、請求項7記載ないし請求項12記載の発明は、それぞれ請求項1ないし請求項6の発明と同様の作用、効果を奏することから、請求項7ないし請求項12記載の発明の作用の説明を省略する。
【0040】
ここで、前述した処理液としては、例えば、カラー現像液、黒白現像液、漂白液、調整液、反転液、定着液、漂白定着液、安定液、リンス液等を挙げることができる。
【0041】
カラー現像液としては、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−δ−ヒドロキシブチルアニリン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は目的に応じ2種類以上併用することもできる。
【0042】
カラー現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衡剤、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像制御剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、N,N−ジ(スルホエチル)ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコールジスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、カルボキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N´,N´−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミンージ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例として上げることができる。
【0043】
これらのカラー現像液のpHは9〜12であることが一般的である。
またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル当たり1リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させておくことにより400ml以下にすることもできる。好ましくは30ml〜300ml/m2 である。補充量を低減する場合には処理槽の空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることにより補充量を低減することもできる。
【0044】
カラー現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし(漂白定着処理)、個別に行われてもよい。更に処理の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂白剤としてはフェリシアン化物:重クロム酸塩:鉄(III)もしくはコバルト(III)の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミンジコハク酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、カルボキシエチルイミノジ酢酸などのアミノポリカルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩:過硫酸塩:臭素酸塩:過マンガン酸塩:ニトロベンゼン類などを用いることができる。これらのうちエチレンジアミン四酢酸鉄(III)錯酸を始めとするアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても特に有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.5〜8であるが、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理することもできる。
【0045】
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されている:米国特許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、特開昭53−95630号、リサーチ・ディスクロージャーNo.17129号(1978年7月)などに記載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化合物;特開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3,706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58−16235号に記載の沃化物塩;西独特許第2,748,430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭45−8836号記載のポリアミン化合物;臭化物イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジスルフイド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独特許第1,290,812号、特開昭53−95630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4,552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特に有効である。
【0046】
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸塩、ベンゼンスルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
【0047】
更に脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の関係は、Journal of the Society of Motion Picture and Television Engineers 第64巻、P248〜253(1955年5月号)に記載の方法で、求めることができる。
【0048】
前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明のカラー感光材料の処理において、このような問題の解決策として、特開昭62−288838号に記載のカルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有効に用いることができる。また、特開昭57−8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載の殺菌剤を用いることもできる。
【0049】
本発明の感光材料の処理における水洗水のPHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更に、本発明の感光材料処理装置は、上記水洗に代り、直接安定液によって処理することもできる。このような安定化処理においては、特開昭57−8543号、特開昭58−14834号、特開昭60−220345号に記載の公知の方法は全て用いることができる。
【0050】
この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロー液は脱銀工程等の他の工程において再利用することもできる。
【0051】
次に本発明に用いうることにできるハロゲン化銀写真感光材料について説明する。
【0052】
本発明は如何なる感光材料にも適用することができるがカラーネガフィルム及びカラーペーパーに適用するのが好ましい。
【0053】
本発明において適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層配置など)、並びにこの感材を処理するために適用される処理法や処理用添加剤としては、下記の特許公報、特に欧州特許EPO,355,660A2号(特願平1−107011号)に記載されているものが好ましく用いられる。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀、臭化銀、塩化銀等の各種ハロゲン組成の乳剤を用いることができる。とりわけ、カラーネガフィルムの場合には、沃臭化銀乳剤を含有する層を有する事が好ましく、ヨード含量が0.1〜10モル%程度含有する乳剤の使用が好ましい。また、カラーペーパーの場合には、90モル%以上が塩化銀からなるハロゲン化銀粒子を含有する乳剤層を少なくとも一層有することが好ましい。より好ましくは95〜99.9モル%以上、更に好ましくは98〜99,9モル%以上が塩化銀からなる乳剤であり、全層が98〜99,9モル%以上の塩化銀からなる塩臭化銀乳剤であることが特に好ましい。また、塗布銀量としては、特に制限はないが、カラーネガフィルムの場合には2g〜10g/m2 程度、カラーペーパーの場合には0.2〜0.9g/m2 程度含有する場合が好ましい。
【0060】
また、本発明に用いられる感光材料には各種カプラーを含有することができるが詳細は表2に記載した通りである。
【0061】
更に、シアンカプラーとして、特開平2−33144号に記載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーの他に、欧州特許EPO,333,185A2号に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラー(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64−32260号に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ましい)に使用も好ましい。
【0062】
また、本発明に係わる感光材料には、画像のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EPO,337,490A2号の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12重量%以上(より好ましくは14重量%以上)含有させるのが好ましい。
【0063】
また、本発明に係わるカラー写真感光材料には、カプラーと共に欧州特許EPO,277,589A2号に記載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好ましい。特にピラゾロアゾールカプラーとの併用が好ましい。
【0064】
即ち、発色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)および/または発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時または単独に用いることが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応による発色色素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上で好ましい。
【0065】
また、本発明に係わる感光材料には、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載のような防黴剤を添加するのが好ましい。
【0066】
本発明において、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の支持体を除いた乾燥膜厚が25μm以下である場合が、キャリーオーバー量を少なくし、銀回収率を高めるという意味で好ましい。とりわけ、カラーネガフィルムの場合には13〜23μm程度、カーペーパーの場合には7〜12μm程度が好ましい。
【0067】
これらの膜厚の低減はゼラチン量、銀量、オイル量、カプラー量等を減少させることで達成できるが、ゼラチン量の低減して達成するのが最も好ましい。ここで、膜厚は、試料を25°C60RH%2週間放置後、常法により測定することができる。
【0068】
本発明に用いられるハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、写真層の膜潤度が、1,5〜4.0であることが、ステインの改良や画像保存性の改良の点で好ましい。特に、1.5〜3.0において、より一層の効果を得ることができる。本発明の膨潤度とは、カラー感光材料を33°Cの蒸留水に2分間浸潰した後の写真層の膜厚を乾いた写真層の膜厚で割った値を言う。
【0069】
また、ここで写真層とは、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含み、この層と相互に水浸透性の関係にある積層された親水性コロイド郡層をいう。支持体を隔てて写真感光層と反対側に設けられたバック層は含まない。写真層は写真画像形成に関与する通常は複数の層から形成され、ハロゲン化銀乳剤層の外に中間層、フィルター層、ハレーション防止層、保護層などが含まれる。
【0070】
上記の膨潤度に調整するためにはいかなる方法を用いても良いが、例えば写真膜に使用するゼラチンの量及び種類、硬膜剤の量及び種類、または写真層塗布後の乾燥条件や経時条件を変えることにより調整することができる。写真層にはゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以上の親水性コロイドも用いることができる。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルローズ硫酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いることができる。
【0071】
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、ゼラチン酵素分解物も用いることができる。ゼラチン誘導体としては、ゼラチンにたとえば酸ハライド、酸無水物、イソシアナート類、ブロモ酢酸、アルカンサルトン類、ビニルスルホンアミド類、マレインイミド化合物類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合物類等種々の化合物を反応させて得られるものが用いられる。
【0072】
前記ゼラチン・グラフトポリマーとしては、ゼラチンにアクリル酸、メタアクリク酸、それらのエステル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、スチレンなどの如き、ビニル系モノマーの単一(ホモ)または共重合体をグラフトさせたものを用いることができる。ことに、ゼラチンとある程度相溶性のあるポリマーたとえばアクリル酸、メタアクリル酸、アクリルアミド、メタアクリルアミド、ヒドロキシアクキルメタアクリレート等の重合体とのグラフトポリマーが好ましい。これらの例は米国特許2,763,625号、同2,831,767号、同2,956,884号などに記載がある。代表的な合成親水性高分子物質はたとえば西独特許出願(OLS)2,312,708号、米国特許3,620,751号、同3,879,205号、特公昭43−7561号に記載されている。
【0073】
硬膜剤としては、例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサール、グリタールアルデヒドなど)、N−メチロール化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスルホニル)メチルエーテル、N,N’−メチレンビス−〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕など)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)、イソオキサゾール類、ジアルデヒドでん粉、2−クロル−6−ヒドロキシトリアジニル化ゼラチンなどを、単独または組合わせて用いることができる。
【0074】
特に好ましい硬膜剤としては、アルデヒド類、活性ビニル化合物及び活性ハロゲン化合物である。
【0075】
また、本発明に係わる感光材料に用いられる支持体としては、デイスプレイ用に白色ポリエステル系支持体または白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側または裏面に塗設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもデイスプレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0076】
本発明に係わる感光材料は可視光で露光されても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場合には一画素当りの露光時間が10−4秒より短いレーザー走査露光方式が好ましい。
【0077】
また、露光に際して、米国特許第4,880,726 号に記載のバンド・ストップフイルターを用いるのが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
【0078】
本発明の方法は各種感光材料に適用することができる。カラーネガフルム、カラーネガペーパー、カラー反転ペーパー、オートポジペーパー、カラー反転フィルム、映画用ネガフィルム、映画用ポジフィルム、レントゲンフィルム、リスフィルムなどの製版用フィルム、黒白ネガフィルム等を挙げることができるが、とりわけ、カラーネガフィルムやカラーネガペーパーへの適用が好ましい。
【0079】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。本実施例の処理液性能判定装置を内蔵するフィルムプロセッサは、図1に示すように、ネガフィルムNを装填する装填部10Nを備えている。この装填部10Nは、図示しない蓋を開けることにより露出され、撮影されて画像が露光されたネガフィルムNが装填され、その後、装填されたネガフィルムNをプロセッサ部10P内へ搬送する。プロセッサ部10Pには、発色現像処理槽10A、漂白槽10B、漂白定着槽10C、定着槽10D、スーパーリンス槽10E、安定槽10F、10Gが順に配置されており、各処理槽内にはそれぞれ発色現像処理液、漂白液、漂白定着液、定着液、水洗水(リンス液)、安定液が貯留されている。また、各処理槽には上部ローラ及び下部ローラが設けられ、各処理槽間及び処理槽内の搬送経路を構成しており、ネガフィルムNは、上部ローラ及び下部ローラにより各処理槽を通過すると共に各処理液に浸漬されて処理される。
【0080】
また、プロセッサ部10Pの隣には乾燥部10Hが配置されている。乾燥部10Hは、ネガフィルムNを鉛直方向に往復搬送してネガフィルムNを乾燥する。
【0081】
さらに、フィルムプロセッサは、乾燥部10Hの出口10HEよりも下流側に、赤外線センサユニット120を備えている。
【0082】
なお、フィルムプロセッサには、赤外線センサユニット120を通過したネガフィルムNが収容される収容ボックス22が備えられていると共に表示パネル24及び制御部26を備えている。
【0083】
次に、赤外線センサーユニット120を、図2を参照して詳細に説明する。この赤外線センサーユニット120は、赤外線照射手段としての赤外線放射ダイオード(以下、放射ダイオードと称する。)12A、12B、12Cを備えている。この放射ダイオード12A、12B、12Cには、ガリウム砒素(GaAs)を用いた液相エピタキシャル型の放射ダイオードを用いることができる。なお、放射ダイオードに代えて、炭酸ガス(CO2 )レーザ、一酸化炭素(CO)レーザ等を用いることもできる。
【0084】
この放射ダイオード12A、12B、12Cに対向するように、赤外線検出手段としての光起電力型光電変換素子14A、14B、14Cが配置されている。この光起電力型光電変換素子14A、14B、14Cには、ホトダイオードやホトトランジスタを用いることができ、本実施例は、ホトダイオードを用いている。なお、以下、光起電力型光電変換素子をホトダイオードと称する。
【0085】
放射ダイオード12A及びホトダイオード14A(以下、センサ124Aと称する。)、放射ダイオード12B及びホトダイオード14B(以下、センサ124Bと称する。)、放射ダイオード12C及びホトダイオード14C(以下、センサ124Cと称する。)は、それぞれ遮光箱20A、遮光箱20B、遮光箱20Cにより遮光されている。
【0086】
センサ124AのネガフィルムN搬送方向上流側、センサ124A及びセンサ124Bの間、センサ124B及びセンサ124Cの間、及びセンサ124CのネガフィルムN搬送方向下流側には、それぞれ一対のローラからなる搬送ローラ16A、16B、16C、16Dが設けられ、ネガフィルムNが、放射ダイオード12A及びホトダイオード14Aと間、放射ダイオード12B及びホトダイオード14Bと間、放射ダイオード12C及びホトダイオード14Cと間を通過するようになっている。なお、センサ124A及びセンサ124Bと、センサ124B及びセンサ124Cとは、等しい間隔で配置されている。
【0087】
また、ホトダイオード14A、14B、14Cには、それぞれ、アンプ18A、18B、18Cが接続されている。なお、このアンプ18A、18B、18Cは、それぞれ、抵抗、コンデンサおよびオペアンプから構成されている。
【0088】
次に、図3を参照して、主に処理液性能の判定を行うための制御部26を説明する。制御部26は、マイクロコンピュータにより構成されている。マイクロコンピュータは、CPU28、ROM30、RAM32及び入出力ポート34を備え、これらはバス36によって相互に接続されている。
【0089】
入出力ポート34には、放射ダイオード12A、12B、12C、アンプ18A、18B、18Cを介してホトダイオード14A、14B、14C及び表示パネル24が接続されている。なお、この入出力ポート34には、図示していない他の搬送系が接続されている。
【0090】
ここで、放射ダイオード12A、12B、12Cから放射される赤外線について説明する。放射ダイオード12A、12B、12Cから放射される赤外線は、放射されるエネルギーのスペクトル分布が略同一で放射エネルギーが各々異なるものである。すなわち、該スペクトル分布は、図4に示すようになっており、該スペクトル分布のピークの部分が0.95〔μm〕となっている。また、放射ダイオード12A、12B、12Cから放射される赤外線の放射エネルギー(以下、放射量という)は、図6に示すように、放射ダイオード12Aは放射量W1であり、放射ダイオード12Bは放射量W2(W1より小さな値)であり、放射ダイオード12Cは放射量W3(W2より小さな値)である。この放射量W1は、処理液の脱銀性能が不良であっても該処理液で処理されたネガフィルムNを赤外線が透過する値である。また、放射量W2は、脱銀性能が不良な処理液で処理されたネガフィルムNを透過する限界値より若干小さい値である。さらに、放射量W3は、やや不良の脱銀性能の処理液で処理されたネガフィルムNを透過する限界値より若干小さい値である。
【0091】
ホトダイオード14A、14B、14Cの分光感度特性は、図5に示すように、0.85〔μm〕がピークとなっている。
【0092】
次に、本発明の作用を制御ルーチンを示したフローチャート(図7参照)を参照して説明する。
【0093】
ネガフィルムNが装填されると装填部10Nは、装填されたネガフィルムNをプロセッサ部10P内へ搬送する。プロセッサ部10P内に搬送されたネガフィルムNは、上部ローラ及び下部ローラによって、発色現像処理槽10A、漂白槽10B、漂白定着槽10C、定着槽10D4、スーパーリンス槽10E、安定槽10F、10Gを順に通過して、各処理槽内の現像液、漂白液、漂白定着液、水洗水、安定液に浸漬されて処理される。
【0094】
このようにプロセッサ部10Pの各処理液で処理されたネガフィルムNは乾燥部10Hに案内され、乾燥部10H内を鉛直方向に往復した後、ネガフィルムの暴光部としての先端部(ベロ部)(図8参照)が赤外線センサーユニット120に到達する。一方、放射ダイオード12Aからは常時赤外線が放射されている。
【0095】
従って、ネガフィルムNが搬送され放射ダイオード12Aとホトダイオード14Aとの間にさしかかると、放射ダイオード12Aから放射された赤外線を受光するホトダイオード14Aの赤外線の検出量が変化する。
【0096】
このように、検出量が変化したことを検知すると、本処理がスタートし、まず、ステップ102で、所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間とは、ネガフィルムNのベロ部NBが放射ダイオード12Bとホトダイオード14Bとの間に到達する時間である。この所定時間が経過した場合には、該ベロ部NBが、放射ダイオード12Bから放射された赤外線が入射可能な領域に到達したことになるので、ステップ104で、放射ダイオード12Bを放射させる。
【0097】
ステップ106で、検出信号Bを入力したか否かを判断する。
すなわち、処理液の脱銀性能が良好又はやや不良(脱銀処理すなわち脱銀性能が許容範囲)の場合にはネガフィルムNに含まれているハロゲン化銀等の銀は、該処理液に溶出して、ネガフィルムNから喪失している。従って、放射ダイオード12Bから放射した赤外線はベロ部NBを透過しホトダイオード14Bに到達する。この場合には、ホトダイオード14Bから信号が出力され、該信号は、アンプ18Bによって増幅され検出信号Bとして入力される。従って、この場合には、ステップ106の判断が肯定され、ステップ110に進む。なお、このように、検出信号Bが入力される場合には、処理液の脱銀性能は、『良好』及び『やや不良』のいずれかである。
【0098】
一方、処理液が不良で脱銀性能が許容範囲以上に低下した場合には、放射ダイオード12Bから放射された赤外線はネガフィルムNに存在する銀により略反射する。このため、赤外線がネガフィルムNを透過しなくなる。従って、ホトダイオード14Bの放射ダイオード12Bから放射された赤外線の検出量が極めて小さくなる。よって、検出信号Bも出力されないことになる。
【0099】
従って、この場合には、ステップ106の判断が否定され、ステップ108で、検出信号Bを入力しなかったことを記憶してステップ110に進む。
【0100】
ステップ110で、所定時間が経過したか否かを判断する。この所定時間はネガフィルムNのベロ部NBが放射ダイオード12Cとホトダイオード14Cとの間に到達する時間である。この所定時間が経過した場合には、該ベロ部NBが、放射ダイオード12Cから放射された赤外線が入射可能な領域に到達したことになるので、ステップ112で、放射ダイオード12Cを放射する。
【0101】
ステップ114で、検出信号Cを入力したか否かを判断する。
処理液状態がやや不良で脱銀性能が許容範囲限界を下回った場合には、放射ダイオード12Bから放射された赤外線は透過するが、放射ダイオード12Cから放射された赤外線は透過しにくくなる。よって、ホトダイオード14Cの該検出量が極めて少なくなり、検出信号Cが出力されない。よって、この場合には、ステップ114の判断が否定され、ステップ116で、検出信号Cを入力しなかったことを記憶してステップ118に進む。
【0102】
ステップ118では、処理液状態を表示する。すなわち、図9に示すように、検出信号Bと検出信号Cの入力の有無の組合せに基づいて、処理液状態を表示する。例えば、検出信号B及び検出信号Cを入力した場合には、処理液状態が良好であるので、『良好』と表示パネル24に表示する。また、検出信号Bは入力したが検出信号Cを入力しなかった場合には、処理液状態がやや不良となっているため、表示パネル24に『やや不良』を表示する。さらに、検出信号B及び検出信号Cを入力しなかった場合には処理液状態が不良となっているため、表示パネル24に『不良』と表示する。
【0103】
以上説明した実施例では、放射量が異なる赤外線がネガフィルムNを透過したか否かを判断することにより処理液状態を判定していることから、コンスト露光部や濃度計を内蔵しなくとも処理液の脱銀性能を判定することができ、簡易な構成で処理液状態の判定を行うことができる。
【0104】
以上説明した実施例では、放射ダイオードから放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が0.95〔μm〕としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、略0.75〔μm〕〜略2.5〔μm〕とすることができる。すなわち、赤外線の該ピーク部分は通常0.75〔μm〕〜25〔μm〕であるが、ネガフィルムNのフィルムベース樹脂の赤外線の吸収率が高い部分を除外した略0.75〔μm〕〜略2.5〔μm〕とすることができる。
【0105】
また、前述した実施例では、処理液状態を判定し、判定結果を表示パネルに表示するようにしているが、本発明はこれに限定するものでなく、判定結果を通信でオペレータが待機しているホストコンピュータに連絡するようにしてもよい。
【0106】
更に、前述した実施例では、センサ124Aを放射ダイオード及びホトダイオードにより構成しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、赤外線を用いないフィルム検出センサであってもよい。すなわち、ネガフィルムNの先端が接触したことを機械的に検出する構成でもよい。
【0107】
また、前述した実施例では、放射ダイオード12A、12B、12Cのそれぞれの放射量は放射量W1、W2、W3のようにそれぞれ異なるようにしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、放射ダイオード12A、12B、12Cのそれぞれから放射量(例えば放射量W1)が略同一で放射されるエネルギーのスペクトル分布が各々異なる赤外線を放射するようにしもよい。
【0108】
すなわち、例えば、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が、例えば、図10に示すように、0.80〔μm〕、0.95〔μm〕、1.00〔μm〕とすることができる。なお、この場合、ホトダイオードの各々の分光感度特性は略同一(例えば、0.85〔μm〕)とする。これにより、放射ダイオードとホトダイオードとの組合せにより、センサを高感度、中感度、低感度とすることができる。よって、処理液状態を3段階で判定することができる。
【0109】
さらに、前述した実施例では、処理液状態を3段階で判定しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、他の複数の段階で判定するようにしてもよい。
【0110】
また、前述した実施例では、放射量及び放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分の少なくとも一方が異なる赤外線を複数の放射ダイオードから放射するようにしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、所定の透過率のフィルターを用いて1つの放射ダイオードから放射された赤外線の放射量を変更し、波長シフト特性を有するフィルターを用いて1つの放射ダイオードから放射された赤外線のエネルギーのスペクトル分布のピークの部分をシフトさせて、又は広い波長範囲の赤外線を放射できる赤外線放射源を使用して、必要な波長を選択的に透過させるフィルターや放射量を調節できるフィルターを使用して、放射量及び放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分の少なくとも一方が異なる赤外線を放射するようにしてもよい。
【0111】
次に本発明の第2の実施例を図面を参照して詳細に説明する。本実施例は赤外線のネガフィルムの透過率を求め、求めた透過率に応じて処理液状態を判定するものである。なお、以下、前述した第1の実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0112】
ここで、本実施例のフィルムプロセッサ(図11参照)は、赤外線センサユニット120を乾燥部10H内に設けている。この場合、ネガフィルムNに付着、吸収された水と、ネガフィルムの残留銀量による赤外線の反射とにより、単に、ホトダイオードの赤外線の検出量では、正確に赤外線の透過率を求めることはできない。
【0113】
そこで、本実施例では、赤外線の水の透過率を求め、求めた透過率で赤外線のネガフィルムの透過率を補正することにより、適正透過率を求め、求めた適性透過率に応じて処理液状態を判定するようにしている。
【0114】
なお、処理液性能が良好、すなわち、脱銀性能が良好である場合には、ネガフィルムN内に含まれた銀が処理液内に溶出し、ネガフィルムNの銀の残留量が極めて少なくなる。よって、赤外線はネガフィルムNを透過し易くなり、透過率が高くなる。これに対して、処理液性能が不良、すなわち、脱銀性能が不良である場合には、ネガフィルムN内に含まれている銀が処理液内に溶出しにくくなり、ネガフィルムNの銀の残留量が多くなる。よって、赤外線は、ネガフィルムNに残留する銀により反射されてネガフィルムNを透過しにくくなり、透過率が小さくなる。このように、赤外線の透過率と処理液の性能とが対応していることから、赤外線の透過率に基づいて処理液の性能を判定することができる。
【0115】
すなわち、本実施例では、赤外線の水に対する透過率を求めるため、放射ダイオード12Bから、放射エネルギーのスペクトル分布のピーク部分が水に吸収されやすい赤外線を放射させる。すなわち、図12に示すように、放射エネルギーのスペクトル分布のピーク部分が水に吸収されやすい赤外線は、波長が1.43〔μm〕、1.94〔μm〕、その他3.0〔μm〕である。そこで、本実施例では、放射ダイオード12Bから、該ピーク部分の波長が1.43〔μm〕の赤外線を放射するようにしている(図13参照)。
【0116】
また、放射ダイオード12A、12Cからはそれぞれ、放射エネルギーのスペクトル分布のピークの部分の波長が、放射ダイオード12Bから放射される赤外線の該ピークの部分の波長より長波長側及び短波長側に位置する赤外線(放射エネルギーのスペクトル分布のピーク部分が水に吸収されにくい赤外線)を放射させるようにしている。すなわち、放射ダイオード12Aからは該ピーク部分の波長が0.95〔μm〕、放射ダイオード12Cからは該ピーク部分の波長が1.70〔μm〕の赤外線を放射するようにしている(図13参照)。なお、放射ダイオード12A、12B、12Cから放射される赤外線の放射量は全て同一の放射量W1である。
【0117】
次に、本実施例の作用を制御ルーチンを示したフローチャート(図14)を参照して説明する。
【0118】
本ルーチンは、図示しないフィルム検出センサーによりネガフィルムNが検出されネガフィルムNのベロ部NBが赤外線センサーユニット120のセンサー124Aに到達したと判断した場合にスタートし、まず、ステップ150で、放射ダイオードを識別する変数Cを0に初期化する。ここで、放射ダイオード12Aは変数C=1で識別され、放射ダイオード12Bは変数C=2で識別され、放射ダイオード12Cは変数C=3で識別される。
【0119】
ステップ152で変数Cを1インクリメントし、ステップ154で、変数Cで識別される放射ダイオードから赤外線を放射させる。
【0120】
次のステップ156で、該放射ダイオードに対応するホトダイオードが赤外線を検出したか否か判断する。該判断が否定された場合には処理液状態が不良であるので、ステップ164で表示パネル24に『不良』と表示して本処理を終了する。一方、ステップ156の判断が肯定された場合には、ステップ158で、透過率を求める。即ち、放射ダイオード12A、12B、12Cから放射された赤外線〔放射ダイオード12A、12B、12Cの出力を図15(a)に示した。〕をホトダイオード14A、14B、14Cが検出した場合に出力される信号は図15(b)に示す検出信号(透過率に比例した出力値)となって、制御部26に入力される。従って、図15(b)に示すように、検出信号の大きさにより、透過率が求められる。そこで、ステップ158では、入力した検出信号の大きさに基づいて赤外線のネガフィルムに対する透過率を求める。
【0121】
次のステップ160で、所定時間が経過したか否かを判断する。この所定時間は、ベロ部NBが次の放射ダイオード(変数C+1で識別される)から放射される赤外線の入射可能な領域に到達するまでの時間である。この所定時間が経過した場合には、ベロ部NBが該放射ダイオード(変数C+1で識別される)から放射される赤外線の入射可能な領域に到達したことから、ステップ162で、変数CがC0以上(本実施例では3)以上であるか否かを判断する。該判断が否定された場合には全ての放射ダイオードに対する処理が行われていないため、ステップ152に進み以上の処理(ステップ152〜162)を再度実行する。
【0122】
一方、ステップ162の判断が肯定された場合には、全ての放射ダイオード12A、12B、12Cに対する処理が行われたことから、ステップ166で、比率を演算する。
【0123】
すなわち、例えば、図16に示すように、放射ダイオード12Aから放射された赤外線(前述したピーク波長λ1 (0.95〔μm〕))の透過率をR1、放射ダイオード12Bから放射された赤外線(前述したピーク波長λ0 (1.43〔μm〕))の透過率をS0 及び放射ダイオード12Cから放射された赤外線(前述したピーク波長λ2 (1.70〔μm〕))の透過率をR2とする。
【0124】
まず、赤外線の水の透過率を求めるため、透過率S0の透過率R1(透過率R2でもよい)に対する比率を求める。
【0125】
ここで、このように、比率を求めて赤外線の水の透過率を求める理由を図18を参照して説明する。例えば、図18(a)に示すように、放射ダイオード12Bから放射された赤外線の放射エネルギーをW1、ネガフィルムNに付着した水NWを透過した直後の赤外線の放射エネルギーをW2、さらに、ネガフィルムNを透過した後の赤外線の放射エネルギーをW3とする。なお、図18(a)は、説明の便宜上、ネガフィルムN上に水が付着している様子を示しているが、実際は、水が、ネガフィルムNの上下に付着すると共にネガフィルムN内に吸収されている。一方、図18(b)に示すように、放射ダイオード12Bから放射された赤外線の放射エネルギーをW1、水が付着していないネガフィルムNを透過した後の赤外線の放射エネルギーをW4とする。
【0126】
この場合、透過率S0及び透過率R1はそれぞれ次式(1)、(2)により求められる。
【0127】
【数1】
S0=(W3/W1)×100・・・(1)
【0128】
【数2】
R1=(W4/W1)×100・・・(2)
一方、赤外線の水NWの透過率T1NWは、次式(3)から求められる(図18(a)参照)。
【0129】
【数3】
T1NW=(W2/W1)×100・・・(3)
ここで、以下の関係式(4)が成り立つ。
【0130】
【数4】
W3/W2=W4/W1・・・(4)
以上の式(1)から(4)から赤外線の水の透過率T1NWは、次式(5)となる。
【0131】
【数5】
T1NW=(S0/R1)×100・・・(5)
このように赤外線の水の透過率T1NWは、透過率S0の透過率R1に対する比率(式(5)に対応する。)から得られる。
【0132】
以上は理想的な状態で赤外線の水の透過率を求める式であるが、実際は、ネガフィルムNの表面状態や色、画像濃度などの要因によって図17のようにベースに傾きを生じ波長に対する透過率のベースラインが傾くことがある。このように、ベースが傾くと波長の吸収比率がわずか(γ)変化する。この傾きの度合いによっては、水の吸収をキャンセルしても、γ分の違いを残留銀量の吸収による影響と誤る可能性がある。γの割合は少ないため実際には使用する波長と検出するフィルムの状態を選べば問題ないが、より高い精度で残留銀量の検出を行う場合には、制度よく水の吸収の補正を行うことが好ましい。
【0133】
そこで、本実施例では、この現象を補正するために水の吸収域(λ0 )をはさんで二つの波長(λ1 、λ2 )の透過率を測定し、次式(6)のようにγを相殺して適性な赤外線の水の透過率T0NWを求めるようにしている。なお、これは、いわゆる三色赤外線水分計の原理である。
【0134】
【数6】
T0NW=[S0/(R1+R2)]×100・・・(6)
以上のように比率を演算した後、ステップ168で、透過率R1+γ(透過率R1−γでもよい)を水の透過率T0NWで補正して、赤外線のネガフィルムNの適性透過率を演算し、ステップ170で、演算した適性透過率から処理液状態を推定し、ステップ172で、推定した処理液状態を表示して、本処理を終了する。
【0135】
以上説明したように本実施例では、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い赤外線及び該ピークの部分が水に吸収され難い2種類の赤外線をフィルムに放射し、ホトダイオードの該検出量に基づいて、赤外線の水及びネガフィルムNの透過率を求め、求めた水の透過率でネガフィルムの透過率を補正していることから、赤外線のネガフィルムの適性な透過率を求めることができ、これに基づいて正確に処理液の脱銀性能を判定することができる。
【0136】
前述した実施例では、乾燥槽内でネガフィルムの赤外線の透過率を求める際、水の透過率も求めていることから、乾燥槽内の水分量(ネガフィルムNに付着及び吸収されている水分量及び空気中の水分量)を検出することができ、これにより、乾燥槽内の図示しない乾燥条件(ヒータの温度やファンの回転速度)を適切な値に変更することができる。
【0137】
ここで、従来、乾燥後のネガフィルムNの光沢が部分的に失われる、いわゆる、ヘイズ(もや)が発生することがある。特に、迅速乾燥を行なう場合、乾燥部出口付近が高湿度になるためヘイズが発生しやすく、仕上がりに光沢の違った箇所が生ずる画像ムラが発生しやすい。このような場合、前述した赤外線センサユニットを乾燥部内に設け、ネガフィルムNの水の量や、乾燥部の出口雰囲気の水の量(空気中の赤外線吸収量)を検出し、乾燥条件をフィードバックするようにすれば、上記ヘイズの発生を防止することができる。
【0138】
また、前述した実施例では、ネガフィルムのフィルムプロセッサからの排出の有無を非接触で検出することができため、ジャミングの管理を行うことができる。
【0139】
以上説明した実施例では、赤外線の透過率を求めるようにしているが、本発明はこれ限定するものでなく、赤外線の反射率を求めるようにしてもよい。
【0140】
また、前述した実施例では、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い赤外線及び該ピークの部分が水に吸収され難い2種類の赤外線をネガフィルムNに放射するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い赤外線及び該ピークの部分が水に吸収され難い1種類や2以外の複数の種類の赤外線をネガフィルムNに放射するようにしてもよい。
【0141】
さらに、前述した実施例では、露光量の多いネガフィルムのベロ部(先端部)が曝光されていることから最も残留銀量が多いことに鑑み、該ベロ部を透過した赤外線の検出量に基づいて処理液の状態を判定しているが、本発明はこれ限定するものでなく、ネガフィルムのベロ部以外の他の部分でもよい。なお、曝光部が存在しない場合には、処理装置等で予め所定部位を露光して曝光部に相当する部分を形成するようにしてもよい。所定部位を露光する場合には、露光量を調整することができるので、センサの感度に応じた露光を行うことができる。
【0142】
また、前述した第2の実施例では、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い赤外線及び上記ピークの部分が水に吸収され難い2種類の赤外線を複数の放射ダイオードから放射するようにしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、波長シフト特性を有するフィルターを用いて1つの放射ダイオードから放射された赤外線のエネルギーのスペクトル分布のピークの部分をシフトさせて、又は広い波長範囲の赤外線を放射できる赤外線放射源から放射された赤外線を必要な波長を選択的に透過させるフィルターを透過させて、ピークの部分が水に吸収され易い赤外線及びピークの部分が水に吸収され難い2種類の赤外線を放射するようにしてもよい。
【0143】
また、前述した第1の実施例では赤外線センサユニットを乾燥部よりネガフィルムの搬送方向下流側に、また、前述した第2の実施例では赤外線センサユニットを乾燥部内に設置する例を説明したが、本発明はこれ限定するものでなく、ネガフィルムNに脱銀処理する処理液を貯留している処理槽より該ネガフィルムNの搬送方向下流側の位置でもよい。例えば、スーパーリンス槽、安定槽等に赤外線センサユニットを設置するようにしてもよい。なお、この場合、ネガフィルムNに水が付着、吸収されていることが予想される場合には、前述した第2の実施例のように赤外線の水の透過率を求めて、赤外線のネガフィルムNの透過率を補正するか、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い赤外線をネガフィルムNに照射するようにすればよい。
【0144】
また、前述した実施例では、フィルムプロセッサを例にとり説明したが、本発明はこれ限定するものでなく、プリンタプロセッサに対しても適用することができる。すなわち、該プリンタープロセッサは、図19に示すように、C、M、Yフィルターからなる調光フィルター、反射ミラー及びハロゲンランプを備えた光源部12と、感光材料としてのカラーペーパー16Pを収納したペーパーマガジン部16を備えている。
【0145】
光源部12から発光された光は、ネガキャリア18を介して露光部14に照射される。また、ペーパーマガジン部16から引き出されたカラーペーパー16Pは露光部14においてネガフィルムNの画像が焼き付けられ、プロセッサ部10K内に搬送される。
【0146】
このプロセッサ部10は、発色現像槽10N1、漂白定着槽10N2、リンス槽10N3〜10N6及び乾燥部10N7から構成されている。すなわち、発色現像槽10N1で現像されたカラーペーパー16Pが漂白定着槽10N2で定着処理された後リンス槽10N3〜10N6で水洗されて、カラープリントが作成される。水洗されたカラープリントは乾燥部10N7で乾燥処理された後、ソーター部10N8に載置される。
【0147】
そして、カラーペーパー16Pに脱銀処理する処理液を貯留している処理槽より該カラーペーパー16Pの搬送方向下流側の位置に、赤外線センサユニット120Vを設置するようにすればよい。すなわち、リンス槽10N3〜10N6や、乾燥部10N7内等である。なお、図19では、乾燥部10N7内に赤外線センサユニットを設置している例を示している。なお、この場合、赤外線はペーパー部分を透過しないので、赤外線センサユニット120Vはカラーペーパーに向けて赤外線を照射する放射ダイオードとカラーペーパーで反射された赤外線を受光するホトダイオードとで構成された反射型のセンサで構成すればよい。
【0148】
また、前述した実施例では、フィルムプロセッサ又はプリンタープロセッサを例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルムプロセッサ及びプリンタープロセッサを一体型の写真処理装置(図20参照)にしたものにも適用可能である。すなわち、この写真処理装置10Lでは、ネガフィルム12Lをパトローネ14Lから引き出して現像処理するフィルム処理部16L、マガジン18Lにロール状に巻き取られて収容されているカラーペーパー20Lを引出して、現像処理したネガフィルム12Lに記録された画像に応じて露光する画像露光部22L、画像露光の終了したカラーペーパー20Lを現像処理するペーパー処理部24Lを備えており、図示しないケーシングに一体で収容している。
【0149】
フィルム処理部16Lには、現像液を貯留する現像槽26L、漂白液を貯留する漂白槽28L、それぞれに定着液を貯留する第1定着槽30L、第2定着槽32L、水洗水を貯留する水洗槽34L、それぞれに安定浴液を貯留する第1安定浴槽36L、第2安定浴槽38Lが連続して配置され、第2安定浴槽38Lの下流側に乾燥室42L及びリザーバ部44Lが設けられている。
【0150】
パトローネ14Lから引き出されたネガフィルム12Lは、図示しない搬送手段によって現像槽26L、漂白槽28L、第1定着槽30L、第2定着槽32L、水洗槽34L、第1安定浴槽36L、第2安定浴槽38L内を順次搬送され、現像液、漂白液、定着液、水洗水及び安定浴液による処理液処理が施される。処理液処理の終了したネガフィルム12Lは、乾燥室42L内で、図示しないヒータと乾燥ファンによって発生された乾燥風が吹き付けられて乾燥処理され、リザーバ部44Lへ送り出される。
【0151】
一方、画像露光部22Lでは、リザーバ部44Lから現像処理の終了したネガフィルム12Lを引き入れると共に、マガジン18Lからカラーペーパー20Lを引出して、カラーペーパー20Lにネガフィルム12Lに記録されている画像を順次露光する。なお、この画像露光部22Lの構成としては、ネガフィルム12Lとカラーペーパー20Lをそれぞれ所定の速度で搬送しながらネガフィルム12Lに記録された画像をカラーペーパー20Lへ露光するスリット露光や、ネガフィルム12Lに記録されている画像を画像読取手段によって読み取った後、この読み取った画像をカラーペーパー20Lへレーザ光等によって走査露光する等の種々の露光方式を用いることができる。このようにして画像露光されたカラーペーパー20Lは、画像露光部22Lとペーパー処理部24Lの間に設けられたリザーバ部46Lへ送り出される。
【0152】
ペーパー処理部24Lには、カラーペーパー20Lの現像用の現像液を貯留する現像槽48L、漂白定着液を貯留する漂白定着槽50L、それぞれにリンス液を貯留する第1リンス槽52L、第2リンス槽54L、第3リンス槽56Lが設けられ、第3リンス槽56Lのカラーペーパー搬送方向の下流側には、乾燥室58Lが設けられている。リザーバ部46Lに送り出された画像露光されたカラーペーパー20Lは、図示しない搬送手段によってペーパー処理部24Lへ引き入れら、さらに、現像槽48L、漂白定着槽50L、第1リンス槽52L、第2リンス槽54L、第3リンス槽56L内を順次搬送され、現像液、漂白定着液、リンス液による処理液処理が施される。処理液処理の終了したカラーペーパー20Lは、乾燥室58L内を搬送され、図示しないヒータと乾燥ファン等によって発生された乾燥風が吹き付けられて乾燥処理される。
【0153】
乾燥処理の終了したカラーペーパー20Lは、例えば画像コマ毎に切断されて写真プリントとして排出される。
【0154】
そして、ネガフィルムN、カラーペーパー16Pに脱銀処理する処理液を貯留している処理槽よりネガフィルムN、カラーペーパー16Pの搬送方向下流側の位置の各々またはいずれか一方に、赤外線センサユニットを設置するようにすればよい。
【0155】
また、前述した実施例及び変型例において、複数の波長の赤外線を使用し、ネガフィルムNの銀量と水分の吸収を検出し、演算によって、ネガフィルムNの有無が分かるため、赤外線センサユニットをプロセッサ部内(ネガフィルムNに脱銀処理する処理液を貯留している処理槽より該ネガフィルムNの搬送方向下流側の位置)に設ければ、ネガフィルムNの位置を検出することもできる。
【0156】
ここで、富士写真フィルム社製のカラーネガプロセッサFP360B(商品名)を使用して、富士写真フィルム社製の処理液『CN−16FA』(商品名)で富士写真フィルム社製のカラーネガフィルム スーパーG Ace 400(商品名)を処理しかつ乾燥した後に、前述した赤外線センサユニットを用いて赤外線を照射してカラーネガフィルムを透過した赤外線の透過量に基づいて処理液『CN−16FA』の処理性能を判定したところ、この判定の結果と、実際に処理液の処理性能を測定して得られた測定結果とが精度よく一致していた。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、赤外線が照射されたカラー写真感光材料を透過して又は該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量と基準値とを比較し、該比較結果に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定することから、コンスト露光部や濃度計を内蔵しなくとも処理液の脱銀性能を判定することができ、簡易な構成で処理液状態の判定を行うことができる、という優れた効果を有する。
【0158】
請求項3記載の発明は、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い第1の赤外線及び放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い第2の赤外線をカラー写真感光材料に放射し、赤外線検出手段により検出された赤外線の量に基づいて、第1の吸収率及び第2の吸収率を求め、求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正していることから、カラー写真感光材料が第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求めることができ、これに基づいて正確に処理液の脱銀性能を判定することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のフィルムプロセッサの概略図である。
【図2】赤外線センサユニットの電気回路図である。
【図3】本実施例の処理液性能を判別する部分の制御部を示したブロック図である。
【図4】放射ダイオードから放射される赤外線のスペクトル分布を示した線図である。
【図5】ホトダイオードの分光感度特定を示した線図である。
【図6】放射ダイオードの放射量を示した表である。
【図7】本実施例の処理液性能判別処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図8】ネガフィルムの暴光部(ベロ部)を示した図である。
【図9】検出信号の入力の有無と処理液状態との関係を示したマップである。
【図10】本実施例の変形例における放射ダイオードの放射量を示した表である。
【図11】第2の実施例に係るフィルムプロセッサを示した概略図である。
【図12】放射エネルギーのスペクトル分布のピークの部分の波長に対する該ピークの水の透過率を示した線図である。
【図13】放射ダイオードから放射される赤外線の放射エネルギーのスペクトル分布のピークの部分の波長を示した表である。
【図14】本実施例の処理液状態判定処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図15】放射ダイオードの出力(a)及びホトダイオードから出力される信号と透過率と関係(b)を示した図である。
【図16】標準状態における赤外線の波長と透過率との関係を示した線図である。
【図17】標準状態でない状態における赤外線の波長と透過率との関係を示した線図である。
【図18】赤外線の透過率を求める計算を説明するための説明図である。
【図19】本発明が適用可能なプリンタプロッセッサを示した概略図である。
【図20】フィルムプロッセッサ及びプリンタプロッセッサが一体型の写真処理装置を示した概略図である。
【符号の説明】
12A、12B、12C 放射ダイオード
14A、14B、14C ホトダイオード
26 制御部
Claims (12)
- 処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に赤外線を照射する赤外線照射手段と、
前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出する赤外線検出手段と、
前記赤外線検出手段で検出された赤外線の量と基準値とを比較し、該比較の結果に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定する処理液性能判定手段と、
を備えた処理液性能判定装置。 - 前記赤外線照射手段は、放射されるエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方が各々異なる複数の赤外線を照射することを特徴とする請求項1記載の処理液性能判定装置。
- 処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い第1の赤外線及び該スペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い第2の赤外線を照射する赤外線照射手段と、
前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出する赤外線検出手段と、
前記赤外線検出手段で検出された赤外線の量に基づいて、水が前記第1の赤外線を吸収する第1の吸収率及び前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する第2の吸収率を求め、求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正することにより前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求め、求めた適性吸収率に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定する処理液性能判定手段と、
を備えた処理液性能判定装置。 - 前記第2の赤外線は、前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より長波長側に位置する第3の赤外線及び前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より短波長側に位置する第4の赤外線であることを特徴とする請求項3記載の処理液性能判定装置。
- 前記赤外線検出手段は、前記カラー写真感光材料の最大露光部を透過した透過光及び該カラー写真感光材料の最大露光部から反射した反射光の一方を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の処理液性能判定装置。
- 前記赤外線の波長は、近赤外線であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の処理液性能判定装置。
- 処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に赤外線を照射し、
前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出し、
前記検出された赤外線の量と基準値とを比較し、該比較の結果に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定する、
処理液性能判定方法。 - 前記カラー写真感光材料に照射される赤外線は、放射されるエネルギーのスペクトル分布及び放射エネルギーの少なくとも一方が各々異なる複数種の赤外線であることを特徴とする請求項7記載の処理液性能判定方法。
- 処理液内を通過して脱銀処理されたカラー写真感光材料に、放射されるエネルギーのスペクトル分布のピークの部分が水に吸収され易い第1の赤外線及び該スペクトル分布のピークの部分が水に吸収され難い第2の赤外線を照射し、
前記カラー写真感光材料を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料から反射した赤外線の一方の量を検出し、
前記検出された赤外線の量に基づいて、水が前記第1の赤外線を吸収する第1の吸収率及び前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する第2の吸収率を求め、
求めた第1の吸収率で第2の吸収率を補正することにより前記カラー写真感光材料が前記第2の赤外線を吸収する適性吸収率を求め、
求めた適性吸収率に基づいて前記処理液の脱銀性能を判定する、
処理液性能判定方法。 - 前記第2の赤外線は、前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より大きい第3の赤外線及び前記ピークの部分の波長域が前記第1の赤外線の前記ピークの部分の波長域より小さい第4の赤外線であることを特徴とする請求項9記載の処理液性能判定方法。
- 前記検出する赤外線は、前記カラー写真感光材料の最大露光部を透過した赤外線及び該カラー写真感光材料の最大露光部から反射した赤外線の一方であることを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の処理液性能判定方法。
- 前記赤外線の波長は、近赤外線であることを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載の処理液性能判定方法。
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