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JP3605378B2 - 蒸気拡散噴霧式加湿方法及び加湿装置 - Google Patents
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JP3605378B2 - 蒸気拡散噴霧式加湿方法及び加湿装置 - Google Patents

蒸気拡散噴霧式加湿方法及び加湿装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に使用される加湿方法及び加湿装置に関し、特に蒸気拡散噴霧式の加湿方法及び加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸気噴霧管の風下側に拡散板を設置し、拡散板によって生ずる渦流によって蒸気を拡散させる方法は公知である。
また、図16に示すような蒸気噴霧部の風上側に拡散板を配し、拡散板によって生ずる渦流によって蒸気を拡散させる方法も公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
蒸気加湿装置においては、速やかに蒸気が気流中に溶け込み、理想の加湿が行えるように思われるが、実際には噴霧後の蒸気が凝縮し、空調機内面やファン等に結露していることがよく見受けられる。この蒸気の凝縮や結露は、ダクト、ファンその他の部分の錆発生原因及び細菌繁殖の原因となる可能性もあり、きわめて好ましくない。一方近年の空調機は、小型化されており、この小型化された空調機内に具備される加湿装置では、蒸気噴霧後のきわめて短い距離において蒸気の充分な蒸発が望まれ、この短い距離における蒸発が得られなければ、上記したような発錆,細菌繁殖を防ぐとする課題が解決できないという問題点がある。
【0004】
また、図16に示すような加湿装置においては、拡散板の下方から蒸気を供給する構造となっているため、噴霧孔より鉛直上方に噴出される蒸気の立ち上がり距離は噴出される蒸気量によって異なり、図17に示すように蒸気量が少ない場合には低く、図18に示すように蒸気量が多い場合には高くなる。この時生じる蒸気の立ちあがり距離の差による噴霧面上の蒸気密度差は、上流に設置された拡散板の効果をもってしても均一化させることはできない。
【0005】
また、上記公知の加湿装置では、供給蒸気圧が噴霧管の末端噴霧孔で高くなる場合もあり、その結果、図19に示すように末端噴霧孔での蒸気量が多くなったりする場合がある。また、図20に示すようにその逆の場合もあるため、均一な蒸気供給ができないという問題点もある。
【0006】
また、蒸気は空気との比重差により、加湿装置後の気流において徐々に鉛直上方に集まる特性を有する。上記公知の加湿装置では、この現象に対する方策を有した機構が無いため、充分な距離を確保しても空調機内面やファン等を濡らすこととなる。
【0007】
本発明は、上記公知技術の問題点に鑑み、加湿空間への均一な蒸気供給をなし、しかも、蒸気の拡散距離及び蒸発距離の短縮を図り、効率の良い加湿を得るとともに、結露及び蒸気の凝縮を極力防止して、空調機各部への悪影響をなくし、衛生的とすることを目的としており、また、噴霧蒸気中にドレン水が混入することを防ぎ、加湿装置からは均質な蒸発しやすい蒸気だけが加湿空間に供給されるようにして、効果的な加湿を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明蒸気拡散噴霧式加湿方法及び蒸気拡散噴霧式加湿装置は、噴霧孔を有する噴霧管を設けて噴霧孔を風上側に配置し、開口部を有する拡散箱を設けてその開口部を風下側に配置し、上記噴霧管と拡散箱とを該噴霧管を該拡散箱が形成する負圧領域内に位置付けて対向配置し、噴霧管の噴霧孔から噴霧する蒸気を拡散箱によって生ずる渦流によって拡散するようにした。即ち、本発明では、蒸気の拡散を拡散箱とし、この拡散箱が形成する負圧領域内に位置付けて噴霧管を配置してあるから、噴霧孔から噴出される蒸気流速が変化しても、蒸気は常に同じ状態で拡散箱に誘引され、拡散箱内に誘引された蒸気は、拡散箱内壁に沿って渦を形成しながら移動していくため、その時に粗い蒸気粒子は拡散箱内壁に補足され、均質な蒸発のしやすい蒸気のみが拡散箱外に放出される。
【0009】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿方法及び蒸気拡散噴霧式加湿装置は、上記拡散箱の外側に負圧部領域を設けて、蒸気を再拡散するようにした。即ち、一度拡散箱から放出された蒸気が拡散箱の外側の負圧部領域に再度誘引されることとなり、空気との接触時間が延長されて蒸発距離を短縮させるものである。
【0010】
さらに、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記噴霧孔からの蒸気を拡散箱の中心軸線位置に向けて噴射するように該噴霧孔を指向させてある。これによって、蒸気の四方への拡散を均一化し、蒸気の蒸発距離が短くなる。
【0011】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱の開口部の面積が、拡散箱の開口部と相反する面の投影面積より等しいか小さくなるような拡散箱の形状としてあり、拡散箱の外側に負圧部領域を形成する。例えば具体的には、上記拡散箱の外側に再拡散板を設けて、又は、上記拡散箱の側壁を内向きに傾けて、負圧部領域を形成してある。即ち、この構成によって拡散箱の周囲で形成される負圧領域が拡大され、蒸気の蒸発距離をより短縮させることができる。
【0012】
さらに、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱を複数有し、1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループごとに該拡散箱を対向して設けた。即ち、噴霧孔グループと拡散箱との対向配置により蒸気拡散の均一化が図れる。
【0013】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱間に気流が通過する空間を設け、拡散箱を間隔配置させた。即ち、噴霧孔グループにそれぞれ対向して設けられた拡散箱間に気流を通過させ、隣接する拡散箱で拡散される蒸気が下流で相互干渉することを防止できる。
【0014】
さらに、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱に対応する1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループごとの面積合計値が噴霧管への流入方向に対して先端側にて小さくなるように設定してある。即ち、これにより蒸気噴霧管の各噴霧孔での蒸気量を均等化でき、1噴霧孔当りの蒸気流速が3m/s以上となる場合においては、噴霧管の蒸気流入方向末端側における噴霧孔の蒸気量が多くなるため、蒸気流入方向から末端方向の噴霧孔径を順次小径となるように設定することにより、均一な面状噴霧ができることとなる。また、複数の拡散箱おのおのに対して蒸気噴霧管の噴霧孔径を等しくし、噴霧孔個数を蒸気流入方向から末端方向に対して順次減少させて設定することによっても均一な面状の蒸気噴霧ができることとなる。
【0015】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱に対応する1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループ間のピッチが噴霧管への蒸気流入方向に対して先端側にて大きくなるように設定し、拡散箱寸法をこの噴霧孔グループ間のピッチに対応させる設定としたものである。即ち、複数の噴霧孔を有する蒸気噴霧管において蒸気噴霧管の各噴霧孔径は等しくし、各噴霧孔の蒸気量に応じて噴霧孔グループ間のピッチを変化させて割り付けることとし、この噴霧孔グループ間ピッチに対応させて複数からなる拡散箱の寸法を設定すると、個々の寸法を有する拡散箱が各噴霧孔での蒸気量に応じた加湿空間の噴霧断面積に対して均一に蒸気を拡散するので、いずれの拡散箱においても蒸気密度は等しくなり、均一な面状に蒸気噴霧ができる。
【0016】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、噴霧管と拡散箱の対で、一対又は二対以上からなる装置の個々及び全体の周囲を覆うケーシングを有する。即ち、これによって蒸気と空気の攪拌効果が安定かつ最良なものとなり、均一な面状に蒸気噴霧ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施例について図面を参照して説明する。図1において、6が蒸気噴霧管であり、5が1個又は2個以上の複数からなる噴霧孔である。そして噴霧管6に設けた噴霧孔5を風上側に配置し、開口部を有する拡散箱7を設けてその開口部を風下側に配置し、上記噴霧管6と拡散箱7とを該噴霧管6を該拡散箱7が形成する負圧領域8内に位置付けて対向配置し、噴霧管6の噴霧孔5から噴霧する蒸気を拡散箱7によって生ずる渦流によって拡散するようにしてある。上記拡散箱の深さ、即ち、拡散箱の底面から開口面までの距離が大きいと拡散効果が望めないので、この距離は300mm以下が好ましい。噴霧孔6には噴霧管内方に向かう筒状突部16を有し、蒸気と配管内で発生するドレンの分離を行ない、拡散箱7に蒸気のみを供給するようにしてある。
【0018】
図2に示すように、噴霧管6の上流に拡散箱7が形成する負圧領域8内に噴霧管6を配置することによって、噴霧管6から噴出される蒸気流速が変化しても、蒸気は常に同じ状態で拡散箱に誘引される。即ち、蒸気の流速が遅い場合にも確実に拡散箱内に蒸気が導かれる。図2中に示した蒸気流れ9のように、拡散箱7内に誘引された蒸気は、拡散箱内壁に沿って渦を形成しながら移動していくため、その時に粗い蒸気粒子は拡散箱内壁に補足され、均質な10μm程度の蒸発しやすい蒸気のみが拡散箱外に放出されることとなる。また、一度拡散箱から放出された蒸気は拡散箱上流端周囲で形成される負圧部領域10,11によって再度誘引されることとなる。空気と蒸気の接触時間を延長させるための作用により、蒸発距離を短縮させる効果を有するものである。
拡散箱の上流で発生する負圧部領域で蒸気を再度誘引するのは、拡散箱の上流端の角で渦流が発生するためで、拡散箱の上流端の形状は直角に近いか直角未満が好ましく、緩い湾曲(R曲げ)や鈍角では渦流が発生しづらく効果がない。
【0019】
また、図3に示すように、拡散箱の周囲に再拡散用の再拡散板12,13を設置すると拡散箱周囲で形成される負圧部領域が拡大するため、より蒸発距離を短縮させることができる。そして、この再拡散板は気流に平行な面に対して角度を持つように配置される。ここで、特に拡散箱の下部で形成される負圧部領域11に蒸気が再誘引される現象により、蒸気噴霧装置後の下流における蒸気と空気の比重差による蒸気の鉛直上方への移行を抑制する効果がある。また、拡散箱周囲の負圧部領域の拡大効果を得るために、図4,5に示すように、拡散箱の開口面面積が相対する面の投影面積よりも小さくなるような形状としても良い。そのために、上記再拡散板12,13を設けてもよいし、拡散箱の側壁14,15を内向きに傾斜させてもよい。ここで側壁とは拡散箱の上下側壁であっても左右側壁であってもよい。
【0020】
均一な蒸気拡散効果を有するための拡散箱の幅寸法には限界があるため、噴霧管長手方向に対しひとつの拡散箱では幅方向に均一な密度で蒸気を拡散できないから、拡散箱を細分化し、噴霧管6の複数の噴霧孔5にそれぞれ対向して設けることにより横幅方向の蒸気拡散の均一化が図れる(図6参照)。また図7に示すように、噴霧孔5にそれぞれ設けられた拡散箱間に気流が通過する空間17を設けることにより、隣接する拡散箱より噴霧される蒸気が下流側にて相互干渉することを防止できる。したがって、より効率よく蒸発効果が得られることとなる。
【0021】
図8に本発明の蒸気噴霧装置における蒸気噴霧状態の一実施例を示してあり、図9に示すグラフは各噴霧孔5での蒸気量であり、蒸気噴霧管6での1孔当りの総平均蒸気流速が10m/sの場合で、噴霧孔径をφ10とした場合の一例である。噴霧管6の蒸気流入方向末端側の噴霧孔5ほど蒸気量が多くなっていることが判る。この各噴霧孔5での蒸気量を均一化するために、図10に示す例では、蒸気流入方向から順次孔径をφ21,φ19,φ17.5,φ15,φ13(mm)と設定することにより均一な面状噴霧ができることとなる。また図11に示す一例のように、複数の拡散箱おのおのに対して蒸気噴霧管の噴霧孔径を等しくし(φ9)、噴霧孔個数を蒸気流入方向から末端方向に対して順次6,5,4,3,2個と減少させて設定することによっても均一な面状の蒸気噴霧ができることとなる。
【0022】
図12に示す一例のように、複数の噴霧孔5を有する蒸気噴霧管6において、蒸気噴霧管6の各噴霧孔径は等しくし、噴霧孔5を2ケで1つのグループとして、各グループごとの蒸気量に対応し、噴霧孔グループ間ピッチを変化させて割り付けることとする。これは、各噴霧孔グループの蒸気量差に対して噴霧孔グループ間ピッチを設定し、噴霧孔グループを蒸気流入方向手前から順次、第1孔グループ,第2孔グループ,第3孔グループとし、それぞれの蒸気量をG1,G2,G3とすると、第2孔グループでは第1孔グループが拡散噴霧する面積に対して(G2/G1)倍の面積に蒸気を拡散噴霧させ、第3孔グループは第1孔グループの拡散噴霧する面積に対して(G3/G1)倍の面積に蒸気を噴霧させることにより気流断面の蒸気密度の均一化を図ることを意味する。したがって、この噴霧孔グループ間ピッチに対応させて複数からなる拡散箱の幅寸法を個々に設定するため、各噴霧孔の蒸気量の違いに対しても拡散箱が加湿空間の幅方向へ均一に蒸気を拡散するので、気流断面上における蒸気密度は均一となる。因みに、図9のグラフでのデータをもとに、幅寸法1000mmの拡散箱で考えた例を図13に示す。
【0023】
本発明の蒸気噴霧装置においては、拡散箱周囲の負圧部が常時安定したものであることが重要となり、常に拡散箱周囲に安定した気流が供給されてはじめて上述した蒸気と空気の攪拌及び拡散効果が得られることとなる。したがって、図14および図15に示すように、噴霧管6と拡散箱周囲を覆うケーシング18を設置することにより、安定かつ均一な面状蒸気噴霧効果が得られることとなる。
【0024】
本発明装置にて次の条件の下で試験した。
条件、入口空気温度=15℃,風速=2.5m/s,
蒸気量=飽和効率60%相当
次の通りの結果が得られた。
ケーシング有り:蒸発距離500mm
ケーシング無し:蒸発距離800mm
同じく、従来の上流側に拡散板を有した蒸気噴霧装置と本発明蒸気噴霧装置との蒸発距離を比較するため、次の条件の下で試験した。
条件、入口空気温度=15℃,風速=2.5m/s,
蒸気量=飽和効率60%相当
次の通りの結果が得られた。
従来の上流側に拡散板を有した蒸気噴霧装置の蒸発距離:1500mm
本発明による蒸気噴霧装置の蒸発距離 : 500mm
【0025】
【発明の効果】
本発明蒸気拡散噴霧式加湿方法及び蒸気拡散噴霧式加湿装置は、噴霧孔を有する噴霧管を設けて噴霧孔を風上側に配置し、開口部を有する拡散箱を設けてその開口部を風下側に配置し、上記噴霧管と拡散箱とを該噴霧管を該拡散箱が形成する負圧領域内に位置付けて対向配置し、噴霧管の噴霧孔から噴霧する蒸気を拡散箱によって生ずる渦流によって拡散するようにしたから、噴霧孔から噴出される蒸気流速が変化しても、蒸気は常に同じ状態で拡散箱に誘引され、拡散箱内に誘引された蒸気は、拡散箱内壁に沿って渦を形成しながら移動していくため、その時に粗い蒸気粒子は拡散箱内壁に補足され、均質な蒸発のしやすい蒸気のみが拡散箱外に放出され、加湿空間への均一な面状蒸気供給をなし得るもので、蒸気の拡散距離及び蒸発距離を短縮することができ、衛生的で効率のよい加湿が得られる。また、蒸気噴霧管の各噴霧孔での蒸気量の均一化や加湿空間断面の蒸気密度を一定とする効果を有する。さらに、蒸気拡散と蒸発距離の短縮によって、空調機、ダクト等の加湿スペースを縮小可能とし、また、小スペースへの組込みも可能となり、空調機のコンパクト化につながるだけでなく、ダクト内及び空調機内の各部品の寿命を長引かせる経済効果もある。
【0026】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿方法及び蒸気拡散噴霧式加湿装置は、上記拡散箱の外側に負圧部領域を設けて、蒸気を再拡散するようにしたから、一度拡散箱から放出された蒸気が拡散箱の外側の負圧部領域に再度誘引されることとなり、空気との接触時間が延長されて蒸発距離を短縮させる効果がある。
【0027】
さらに、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記噴霧孔からの蒸気を拡散箱の中心軸線位置に向けて噴射するように該噴霧孔を指向させてあるから、蒸気の四方への拡散を均一化し、蒸気の蒸発距離が短くなる利点がる。
【0028】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱の開口部の面積が、拡散箱の開口部と相反する面の投影面積より等しいか小さくなるような拡散箱の形状としてあり、拡散箱の外側に負圧部領域を形成する。例えば具体的には、上記拡散箱の外側に再拡散板を設けて、又は、上記拡散箱の側壁を内向きに傾けて、負圧部領域を形成してあるから、拡散箱の周囲で形成される負圧領域が拡大され、蒸気の蒸発距離をより短縮させることができる。
【0029】
さらに、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱を複数有し、1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループごとに該拡散箱を対向して設けたから、複数の拡散箱の対向配置により蒸気拡散の均一化が図れる利点がある。
【0030】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱間に気流が通過する空間を設け、拡散箱を間隔配置させたから、噴霧孔グループにそれぞれ対向して設けられた拡散箱間に気流を通過させ、隣接する拡散箱で拡散される蒸気が下流で相互干渉することを防止でき、効率のよい加湿が得られる。
【0031】
さらに、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱に対応する1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループごとの面積合計値が噴霧管への流入方向に対して先端側にて小さくなるように設定してあるから、蒸気噴霧管の各噴霧孔での蒸気量を均等化でき、1孔当りの蒸気流速が3m/s以上となる場合においては、噴霧管の蒸気流入方向末端側における噴霧孔の蒸気量が多くなるため、蒸気流入方向から末端方向の噴霧孔径を順次小径となるように設定することにより、均一な面状噴霧ができることとなる。また、複数の拡散箱おのおのに対して蒸気噴霧管の噴霧孔径を等しくし、噴霧孔個数を蒸気流入方向から末端方向に対して順次減少させて設定することによっても均一な面状の蒸気噴霧ができる効果がある。
【0032】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、上記拡散箱に対応する1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループ間のピッチが噴霧管への蒸気流入方向に対して先端側にて大きくなるように設定し、拡散箱寸法をこの噴霧孔グループ間のピッチに対応させる設定としたものであるから、複数の噴霧孔を有する蒸気噴霧管において蒸気噴霧管の各噴霧孔径は等しくし、各噴霧孔の蒸気量に応じて噴霧孔グループ間のピッチを変化させて割り付けることとし、この噴霧孔グループ間のピッチに対応させて複数からなる拡散箱の寸法を設定すると、個々の寸法を有する拡散箱が各噴霧孔での蒸気量に応じた加湿空間の噴霧断面積に対して均一に蒸気を拡散するので、いずれの拡散箱においても蒸気密度は等しくなり、均一な面状に蒸気噴霧ができる利点がある。
【0033】
また、本発明蒸気拡散噴霧式加湿装置では、噴霧管と拡散箱の対で、一対又は二対以上からなる装置の個々及び全体の周囲を覆うケーシングを有するから、これによって蒸気と空気の攪拌効果が安定かつ最良なものとなり、均一な面状に蒸気噴霧ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明加湿装置の拡散箱と蒸気噴霧管との組合せを示す断面図
【図2】本発明加湿装置の蒸気流れを示す説明図
【図3】拡散箱に再拡散板を設けた実施例の断面図
【図4】拡散箱の側壁を内方斜めに傾斜させた実施例の断面図
【図5】再拡散板と側壁を内方斜めに傾斜させたものとを組み合わせた実施例の断面図
【図6】拡散箱を複数の蒸気噴霧孔にそれぞれ設けたものの概要図
【図7】拡散箱間に気流が通る空間を設けたものの概要図
【図8】本発明の蒸気噴霧管での蒸気分布説明図
【図9】図8図示の蒸気噴霧管での1孔当たりの蒸気流量を示すグラフ
【図10】図7の蒸気噴霧管の噴霧孔径を個々に設定した場合の概要図
【図11】図7の蒸気噴霧管の噴霧孔数を個々に設定した場合の概要図
【図12】図7の蒸気噴霧管と拡散箱の組合せにおいて、各蒸気噴霧孔グループの蒸気量に応じて噴霧孔グループ間ピッチと拡散箱の幅寸法を設定した場合の概要図
【図13】図12の設定方法における実施例
【図14】蒸気噴霧管と拡散箱の組合せにおいて、周囲にケーシングを設置した場合の正面概要図
【図15】蒸気噴霧管と拡散箱の組合せにおいて、周囲にケーシングを設置した場合の側面概要図
【図16】従来の蒸気加湿器の噴霧状態の一例を示す説明図
【図17】従来の蒸気加湿器の蒸気量の少ない鉛直方向蒸気分布の一例を示す説明図
【図18】従来の蒸気加湿器の蒸気量の多い鉛直方向蒸気分布の一例を示す説明図
【図19】従来の蒸気加湿器への供給蒸気圧が高い場合の蒸気分布の一例を示す説明図
【図20】従来の蒸気加湿器への供給蒸気圧が低い場合の蒸気分布の一例を示す説明図
【符号の説明】
5 噴霧孔
6 蒸気噴霧管
7 拡散箱
8 負圧領域
9 蒸気流れ
10,11 負圧部領域
12,13 再拡散板
14,15 側壁
16 筒状突部
17 空間
18 ケーシング

Claims (11)

  1. 噴霧孔を有する噴霧管を設けて噴霧孔を風上側に配置し、開口部を有する拡散箱を設けてその開口部を風下側に配置し、上記噴霧管と拡散箱とを該噴霧管を該拡散箱が形成する負圧領域内に位置付けて対向配置し、噴霧管の噴霧孔から噴霧する蒸気を拡散箱によって生ずる渦流によって拡散するようにし、上記拡散箱の外側に負圧部領域を設けて、蒸気を再拡散するようにした蒸気拡散噴霧式加湿方法。
  2. 噴霧孔を有する噴霧管を設けて噴霧孔を風上側に配置し、開口部を有する拡散箱を設けてその開口部を風下側に配置し、上記噴霧管と拡散箱とを該噴霧管を該拡散箱が形成する負圧領域内に位置付けて対向配置し噴霧管の噴霧孔から噴霧する蒸気を拡散箱によって生ずる渦流によって拡散するようにし、上記拡散箱の外側に負圧部領域を設けて、蒸気を再拡散するようにしてある蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  3. 上記噴霧孔からの蒸気を拡散箱の中心軸線位置に向けて噴射するように該噴霧孔を指向させてある上記請求項2に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  4. 上記拡散箱の開口部の面積が、拡散箱の開口部と相反する面の投影面積より等しいか小さくなるような拡散箱の形状としてあり、拡散箱の外側に負圧部領域を形成する上記請求項2又は3に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  5. 上記拡散箱の外側に再拡散板を設けて、負圧部領域を形成する上記請求項4に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  6. 上記拡散箱の側壁を内向きに傾けて、負圧部領域を形成する上記請求項4に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  7. 上記拡散箱を複数有し、1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループごとに該拡散箱を対向して設けた上記請求項2乃至6の何れかに記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  8. 上記拡散箱間に気流が通過する空間を設け、拡散箱を間隔配置させた上記請求項7に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  9. 上記拡散箱に対応する1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループごとの面積合計値が噴霧管への流入方向に対して先端側にて小さくなるように設定した上記請求項7又は8に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  10. 上記拡散箱に対応する1個又は2個以上の噴霧孔からなる噴霧孔グループ間のピッチが噴霧管への蒸気流入方向に対して先端側にて大きくなるように設定し、拡散箱寸法をこの噴霧孔グループ間のピッチに対応させる設定とした上記請求項7又は8に記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
  11. 噴霧管と拡散箱の対で、一対又は二対以上からなる装置の個々及び全体の周囲を覆うケーシングを有する上記請求項2乃至10の何れかに記載の蒸気拡散噴霧式加湿装置。
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