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JP3606220B2 - 複合クッキング機器 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は台所等に設置して使用することの出来る、複数の調理機器および収納庫等の調理関連の機器を立体的に配置、収納した複合クッキング機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、システムキッチンやLDKの普及に伴いキッチン空間の快適性が望まれてきている。そのため今までキッチンのあちこちに無造作に置かれていた単機能型の調理機器の収納性の向上やスペースの有効利用、インテリア性の向上、さらには使い勝手の良い配置や機器の複合化等をねらいとしたビルトインおよび複合タイプの調理機器が考えられている。
【0003】
その中には、図9に示すようにキッチンの一部にビルトインされた調理機器38(電子レンジオーブン、炊飯器等)や、図10のような他の調理関連の機器39(米びつ等)を組み込んだキャビネットに単機能の調理機器38を収納や設置ができるようになっているものが市販されている。
【0004】
また、調理機器38を使用すると必ず調理時の排気(蒸気、油煙、におい)や排熱が出る。このため、従来の技術では図9に示すように排気や排熱を外に排出するための排気ファン40が設けられていたり、大きなオープンスペース41を設けているもの、また図10のようにほぼオープン状態で収納されているものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
快適なキッチン空間を作り出すためには、収納性の向上、スペースの有効利用、インテリア性の向上、使い勝手の向上等の課題を解決する必要がある。そのためには、キッチンのあちこちに散らばっている複数の調理機器を1ヶ所にまとめて収納し、さらには各調理機器を収納した状態でも安全に調理等の運転を可能とし、同時に各調理機器の運転によりその排気でキッチン空間の環境を悪化させることを無くし、外観は凹凸無く表面をすっきり収納させることによりインテリア性を向上させる必要がある。これらの点では図9、図10に示す機器では必ずしも十分とはいえない。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するための複合クッキング機器を提供し、特に、排気処理をするための吸気部がインテリア性を損なわないようにし、かつ簡単に吸気部のフィルタを取り外し出来るようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、複数の調理機器および調理に関連する機器と、これらを立体的に収納出来る空間部を有するキャビネットと、各調理機器からの蒸気を処理する蒸気処理手段と、蒸気処理手段と各調理機器を収納する空間部をつなぐダクトと、キャビネットの下方空間に設け、蒸気処理手段より発生するドレン水を処理するドレン処理手段と、各調理機器と蒸気処理手段の運転を制御する制御手段とを備え、キャビネットの下部空間の前方には、開閉可能なドレン部扉を設け、ドレン部扉とキャビネットの底面部との間に吸気孔部を設け、ドレン部扉の裏面には吸気フィルタを着脱自在に設けた複合クッキング機器としたものである。
【0008】
【作用】
本発明は、吸気部のフィルタがドレン部扉と同時に開閉するため、例えば、ドレンタンクなどを取り出すのにフィルタを外す必要がなく、また吸気孔部の穴や隙間が見えないため外観をすっきりさせる事が出来る。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面に基づいて説明する。図1〜図3において、キャビネット1は、レンジオーブン2、炊飯器3、給湯器4等の調理機器および調理関連の機器である小物や食品等を収納するための収納部5をそれぞれ収納する空間部6を有するものである。
【0010】
キャビネット1の上部空間7には第1のファン8、第2のファン9、熱交換器10よりなる蒸気処理手段11が設置されている。第1のファン8は蒸気処理手段11の前方側に位置し、各調理機器より発生した蒸気を引き込むためのファンで、熱交換器10のパイプ部10aとつながり、さらに、キャビネット1の背板12と前記空間部6との間で構成される後部空間13に設けられたダクト14につながり、このダクト14の一部が空間部6内に通じている。第2のファン9は蒸気処理手段11の後方側に設置され、吹き出し側は熱交換器10のフィン部10bに向け、吸気側は下方の後部空間13側に向いている。さらに、蒸気処理手段11前方には処理された空気の排出部を構成するルーバ部15が着脱自在に設けられている。
【0011】
キャビネット1の下部空間16には蒸気処理手段11により発生したドレン水の重量を検知する満水検知部18およびドレンタンク19よりなるドレン処理手段17が有り、ドレン処理手段17前方には開閉可能なドレン部扉20が有り、その裏面には吸気フィルタ21が着脱自在に設けられ、ドレン部扉20を開閉することにより吸気フィルタ21も一緒に取り出しまたはセットすることができる。ドレン部扉20を閉じた時、キャビネット1の底面部22との隙間が吸気孔部23となる。ドレンタンク19は前方のドレン部扉20側に把手部19aを設け、後方にフランジ状に延びたドレン水受け部19bがある。そして、このドレン水受け部19bのすぐ上にドレンホース24が有り、前記ダクト14の下方につながっている。またドレンタンク穴部19cは把手部19a側に設けてあり、溝部19dがドレン水受け部19bからドレンタンク穴部19cに向かって傾斜して設けてある。
【0012】
また、レンジオーブン2等の加熱調理を行なう調理機器を収納する空間には、レンジオーブン2を収納した状態でレンジオーブン2自体の吸気孔部2aと排気孔部2bを仕切るための隔壁部25があり、隔壁部25の上面にはフィルタからなる油煙処理手段26が装着されている。
【0013】
更に、図4に示すように、前記上部空間7の横の空間には制御手段27が設置され、電源及び各機器及び各検知部とそれぞれ接続されている。制御手段27は、各機器に電源を供給するための電源入力部27a、各機器の運転状態を検知する電流検知回路部27b、各機器の運転を制御する機器運転制御回路部27c、および満水検知部18の信号を検知したりする満水検知回路部27d、蒸気処理手段11の第1、第2のファン8、9の運転を制御するファン運転制御回路部27e、蒸気処理手段11の第1、第2のファン8、9の異常を検知する異常検知回路部27f、満水検知および第1、第2のファン8、9の異常を報知する報知回路部27gと報知手段27hを備えている。また、各調理機器および関連の機器は、先に説明したようにキャビネット1の空間部6に設けられ、制御手段27に接続されている電源コンセント28に接続される。
【0014】
また、炊飯器3、給湯器4、収納部5はスライドレール29によりキャビネット1に引き出し自在に取り付けられている。そして、全ての機器が収納された状態では全ての機器の前面がほぼフラット状態になっているものである。
【0015】
図6において、満水検知部18は次のようになっている。上記キャビネット1の下部空間16に取り付けられた満水検知部筺体30にほぼU字形のアーム31の一端を軸支し、他端をバネ36で満水検知部筺体30に吊り下げ、ドレンタンク19をアーム31のU字形部の上に載せている。さらに、満水検知部筺体30にはマイクロスイッチ32とスイッチ動作をさせる第2のレバー34を同様に満水検知部筺体30に設けている。さらに、マイクロスイッチ32と対向し第2のレバー34を挟む位置に第1のレバー33を設けている。レバー33はアーム31に固定された板35上でシーソー構成のように軸支され、一端を第2のレバー34を押しつける位置に、他端はアーム31上にドレンタンク19を載せたときにその端が来る位置に設置している。さらに、第2のレバー34は下端の第1のレバー33に押される部分は途中で切れ、その他の下端の部分は「く」の字に曲げた曲げ部34aとなっており、アーム31に固定された板35の上下時に摺動するようになっている。
【0016】
図7、図8において、キャビネット1に収納される給湯器4(ほかの機器も同様な構成である)の両サイドにスライドレール19を長穴部19aを通してネジにより固定し、その上方前後の給湯器4の2カ所にスライドレール19の上端と当接して給湯器4の高さ調節する調整用ボルト35を頭を下に向けて取付け、さらに、スライドレール19を取付穴19bを通してキャビネット1に固定している。
【0017】
次に本発明の動作について図1から図8にもとずいて説明する。キャビネット1に収納されている、複数の調理機器のいずれか、あるいは各調理機器を同時に運転開始すると、制御部27に設けられた電流検知回路部27bによりある設定値以上の電流が流れる。これにより、それぞれの調理機器の運転状態が検知され、ファン運転制御回路部27eにより、蒸気処理手段11の第1、第2のファン8、9の運転を開始する。それと同時に、ファン8、9が正常に運転しているか否かを異常検知回路部27fにより常に監視している。そして、ファン8、9に何らかの異常が発生し、ファン8、9のいずれか、または両方が停止した場合は、機器運転制御回路部27cによりすべての調理機器の運転が停止される。
【0018】
各調理機器を運転するとファン8、9が運転され、第1のファン8によって炊飯器3、給湯器4より排出される蒸気をすべてダクト14に引き込み、さらに熱交換器10のパイプ10a内を通過する。このとき第2のファン9により冷却風が熱交換器10のフィン部10bに当たりパイプ10a内を通過する蒸気と熱交換を行い結露してドレン水となる。熱交換を行ない蒸気処理された空気と、冷却風は前方のルーバ部15より室内に排出される。また、結露したドレン水は再度ダクト14内を通り下方へ流れ、ホース24を通して下部空間16に設けられたドレンタンク19のドレン水受け部19bに落ちるようになっている。
【0019】
第2のファン9の運転により発生する冷却風は、キャビネット1下部の吸気部23より室内の空気が吸い込まれ、下部空間16、後部空間13を通過する。このとき、蒸気の通過するダクト14をこの空間内に配置しているため、ここでも熱交換が行われる。
【0020】
さらに、レンジオーブン等が運転されると、その熱によりキャビネット1内部の温度があがるのをこの冷却風の流れによってこれらの熱を奪うことによって防止している。
【0021】
また、レンジオーブン2等の調理機器の排気後部2bから排出される油煙は、第2のファン9によって油煙処理手段26を通過する間に捕集され、同様にルーバ部15より室内に排出される。また、このとき隔壁部25があるため、排出された油煙がキャビネット1の全体に広がることもなく、レンジオーブン2の吸気孔部2aより冷却風が引き込まれる。この場合、1つの経路を構成しているため、熱気が再度吸い込まれたりこもったりすることがなく、レンジオーブン本体内部の温度上昇を抑えることができる。そのため、レンジオーブンが収納状態でも問題なく使用できる。
【0022】
さらに、油煙処理手段26を構成するフィルタはルーバ部15を取り外し、26aの状態に引き出すことによって、掃除が簡単にできるものである。
【0023】
ドレンタンク19のドレン水受け部19bに落ちたドレン水は溝部19dを流れてドレンタンク穴部19cよりドレンタンク19内に溜められる。この量がある一定レベル以上たまると、満水検知部18により満水状態を検知し、制御手段27の満水検知回路部27dにその信号が伝えられ、各調理機器の運転が停止してから各調理機器の運転を禁止し、ファン8、9をある時間運転させた後で停止し、報知手段27hによって満水を報知する。その報知により、ドレン扉20をあけ、ドレンタンク19を取り出し、中の水を捨て、再度ドレンタンク19を所定位置にセットすることによって各調理機器が再度使用可能な状態に戻るものである。
【0024】
図6(a)は満水検知部18におけるドレンタンク19が空の状態、(c)は満水状態、(b)はその中間の状態を表している。ドレンタンク19が空の状態では第2のレバー34がアーム31に設けた板35により押され、マイクロスイッチ32を押した状態にしている。(b)のようにドレン水がたまってくるとその重量によりアーム31は下降し、同時に板35も下降して第2のレバー34と離れるが、第1のレバー33が第2のレバー34に当たりマイクロスイッチ32を押した状態を保っている。さらにドレン水がたまり、(c)のように第1のレバー33が第2のレバー34の34bの部分をこえて下降すると、マイクロスイッチ32の持っているバネの力によって第2のレバー34が押されマイクロスイッチ32が反転する。これにより満水状態を検知する。
【0025】
また、 満水状態になりドレン部扉20を開けてドレンタンク19を取り出すと、バネ36の力でアーム31はひきあげられる。このとき、第2のレバー34の34b部と第1のレバー33が引っかかり状態となるが、第1のレバー33は矢印方向に回転するため引っかからずにセット状態にもどすことができる。そして再度ドレンタンク19を挿入する事によって、第1のレバー33を元の状態に回転させることができる。また、空のドレンタンク19を挿入するとき誤ってアーム31を下に押してしまうと、ドレンタンク19が第1のレバー33に載っているためレバー33は回転せず第1のレバー33と第2のレバー34が引っかかる。そのためバネ36の強さを強くしないと元に戻らなくなることがある。しかし、アーム31が上がるとき、第2のレバー34の下端の曲げ部34aをアーム31に設けた板35が押すことによって第2のレバー34が先にもどり、第1のレバー33を回転し易くすることができ、確実にもとのセット状態にもどすことが出来る。
【0026】
図7、8は炊飯器3、給湯器4、収納部5等のキャビネット1からスライド式に引き出すことのできる機器の高さや傾きを調整する方法を示しており、各機器にスライドレール19を取り付けている長穴部19aのネジをゆるめ、調整用ボルト37を回して高さや傾きを必要位置にいつでも設定することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明は、吸気部の吸気フィルタがドレン部扉と同時に開閉するため、例えば、ドレンタンクなどを取り出すのに吸気フィルタを外す必要がなく、吸気孔部も見えないため外観もすっきりさせる事が出来る複合クッキング機器を実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の複合クッキング機器における全体の構成を表す縦断面図
(b)は(a)のA−A断面図
【図2】同複合クッキング機器の正面図
【図3】同複合クッキング機器のドレン処理部を表す部分断面図
【図4】同複合クッキング機器の全体の制御を示すブロック図
【図5】同複合クッキング機器のドレンタンクを示す斜視図
【図6】同複合クッキング機器の満水検知部の動作状態を示す断面図
【図7】同複合クッキング機器の引き出し構成を示す斜視図
【図8】同引き出し構成の詳細断面図
【図9】従来例のビルトイン調理機器の縦断面図
【図10】従来例の調理機器組み込みタイプの斜視図
【符号の説明】
1 キャビネット
8 第1のファン
9 第2のファン
10 熱交換器
11 蒸気処理手段
14 ダクト
17 ドレン処理手段
18 満水検知部
19 ドレンタンク
25 隔壁部
26 油煙処理手段
27 制御手段
29 スライドレール
31 アーム
32 スイッチ(マイクロスイッチ)
37 調整用ボルト

Claims (1)

  1. 複数の調理機器および調理に関連する機器と、これらを立体的に収納出来る空間部を有するキャビネットと、各調理機器からの蒸気を処理する蒸気処理手段と、蒸気処理手段と各調理機器を収納する空間部をつなぐダクトと、キャビネットの下方空間に設け、蒸気処理手段より発生するドレン水を処理するドレン処理手段と、各調理機器と蒸気処理手段の運転を制御する制御手段とを備え、キャビネットの下部空間の前方には、開閉可能なドレン部扉を設け、ドレン部扉とキャビネットの底面部との間に吸気孔部を設け、ドレン部扉の裏面側には吸気フィルタを着脱自在に設けた複合クッキング機器。
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