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JP3606223B2 - 車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置 - Google Patents
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車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における左右両側方の映像に基づいて接近車両を検出し、検出した接近車両を容易に視認すべく、該接近車両を映す側方映像を拡大表示する映像を生成するための車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、信号が設置されていない交差点へ車両を進入させる場合、ドライバは、車両の側方から接近してくる他の車両を車窓外に視線を投じて確認する必要があり、特に、ドライバからの視野範囲が狭小な場所などでは交差点への進入が困難となり、確認作業の煩瑣さ、及び危険性を伴うものであった。この問題に対処すべく、車両の側方を撮像して車両内部に備えたモニタに表示することにより、表示された映像を用いて接近車両等を把握し、交差点へ進入する場合の確認の煩瑣さ及び危険性を回避するための装置が開示されている(特開平6−171426号、特開平10−229512号参照)。
【0003】
前記装置によれば、車両前部にプリズムを突設させ、該プリズムを用いて車両の左右両側方映像を光学的に一つに合成した映像を、CCDカメラ等の撮像部を用いて撮像し、撮像した映像を車両内部に設置したモニタにて表示すべくなしてある。
【0004】
ところで、前記モニタは、近年普及が激しいカーナビゲーションシステムにて用いられるモニタを併用することが考えられる。しかしながら前記装置では、ナビゲーション情報及び左右両側方映像の何れをモニタにて表示するかは、ドライバのスイッチ操作により決定される。従って、交差点へ進入する都度スイッチ操作を行うのは煩瑣である。
【0005】
上記問題を解決することを目的とする装置が開示されている(特開平11−55656号、特開平11−249556号参照)。該装置によれば、車速センサを用いることにより、停止時又は低速時に左右両側方映像をモニタにて表示し、又は、カーナビゲーションシステムを用いて交差点の位置を認識し、交差点へ接近した場合に左右両側方映像をモニタにて表示すべくなしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記装置では、交差点へ接近する他の車両が存在するか否かに拘わらず、停止時、低速時、又は交差点への接近時に、モニタの表示は左右両側方映像に切り替わってしまう。また、車速センサとして用いられ、磁力に基づいて検出を行う車輪速センサ等では、略停止状態での速度を正確に検出することは困難である。
【0007】
接近車両の存否を判定すべく、撮像部にて撮像した映像を画像処理し、モニタの隣り合う画素の輝度に基づきエッジ検出を行うことにより、接近車両の存否を判定し、接近車両が存在する場合に警告を行うものが開示されているが(特開平11−306499号参照)、エッジ検出により接近車両の存否を判定するため、接近車両以外の静止物であっても映像上にて輝度差が大きい物体を車両として検出する場合がある。
【0008】
更に、例えば左折すべく交差点へ進入した車両のドライバにとっては、進入車線における右側方から接近してくる他の車両が存在するか否かが問題であり、必ずしも左側方の映像を必要とはしない。しかしながら前記装置の何れにおいても、接近車両の存否に基づき何れか一側方の映像のみをモニタにて全画面表示する機能を有していない。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る車両側方映像生成装置が備えられた車両(第1車両)に設置された撮像部によって撮像された左右両側方映像に関する映像データに基づき、前記左右両側方映像に表示される車両(第2車両)を検出し、該第2車両を検出した場合に該第2車両を表示する左右何れか一方の側方映像をモニタに拡大表示すべく表示データを生成することにより、第2車両が存在しない場合にモニタ表示せず、第2車両を検出した場合にのみモニタにて映像を表示することができ、更に、第2車両を表示する側の側方映像を拡大表示することができる車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置を提供することを目的とする。
【0010】
また例えば、第1車両が交差点へ進入する際に側方を視認するために停止したとき、又は低速になったときに第2車両の検出を行い、第2車両が接近してくる場合にモニタにて側方映像を表示することにより、停止時、低速時、又は交差点への接近時に、接近車両の存否に拘わらずモニタにて左右両側方映像が表示されることがない車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、所定時間を空けて取得した2つの映像データに基づき、夫々の映像データのうちモニタの各画素に対応する画素データの輝度に関する時間差分値を生成し、該時間差分値を所定の閾値(差分閾値)により2値化した2値データを生成し、該2値データにより第1車両の速度の検出、及び移動体の検出を行うことにより、略停止状態での速度をより正確に検出でき、また、静止物を移動体として誤検出することがない車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置を提供することを目的とする。
【0012】
更に、接近してくる第2車両が第1車両へ到達する到達予測時間を算出し、算出した到達予測時間が所定の閾値以下である場合に、警告情報を出力することにより、交差点への進入時等にドライバに対して接近車両の存在を認識させることができ、危険性を回避させることができる車両側方映像生成方法及び車両側方映像生成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る車両側方映像生成方法は、第1車両に設けた撮像部が撮像する左右両側方映像に関する映像データに基づき、接近する第2車両の存在を示す警告情報を生成して出力する車両側方映像生成方法において、前記映像データに基づき、前記左右両側方映像にて前記第1車両に接近する前記第2車両が存在するか否かを判定し、前記第2車両が存在すると判定した場合は該第2車両が前記第1車両に到達するまでの到達予測時間を算出し、該到達予測時間が所定の閾値以下であるか否かを判定し、前記到達予測時間が前記閾値以下であると判定した場合は警告情報を出力し、所定時間を空けて取得した2つの前記映像データに基づき、夫々の映像データのうち表示する複数の画素の夫々に対応する画素データに関して輝度の時間差分値を生成し、生成した時間差分値を所定の差分閾値に基づき2値化した2値データを生成し、生成した2値データに基づき前記第2車両を検出し、前記第1車両が具備する車外ライトの点灯状況を示すライト信号を受信し、受信したライト信号に基づき前記差分閾値を補正することを特徴とする。
【0014】
第1発明に係る車両側方映像生成方法による場合は、左右両側方映像に関する映像データに基づき、接近してくる第2車両が存在すると判定した場合に、到達予測時間を算出し、該到達予測時間が所定の閾値以下である場合に警告情報を出力することにより、例えば、交差点へ第1車両が進入する場合に、第2車両が近傍に接近していることをドライバに認識させることができ、交差点への進入時の危険性を回避させることができる。
また、所定時間を空けて撮像された2つの映像データの夫々が有する画素データの輝度に関する差分値(時間差分値)を生成して2値化した2値データに基づいて移動体を検出することにより、前記所定時間中に移動した物体のみを検出することができ、静止物を車両と誤検出することを防止することができる。
さらに、第1車両が有する車外ライトの点灯状況を示すライト信号に基づいて、前記時間差分値を2値化する場合の差分閾値を補正することにより、ライトを点灯しない昼間に撮像する映像と、ライトを点灯する夜間に撮像する映像とのコントラストの差による移動体の検出誤差を抑制することができる。
【0015】
第2発明に係る車両側方映像生成装置は、第1車両における左右両側方の映像である左右両側方映像に関する映像データに基づき、表示部にて表示すべく前記第1車両における側方の映像である側方映像に関する表示データを生成するために用いる車両側方映像生成装置において、前記映像データに基づき、前記左右両側方映像に表示される第2車両を検出する手段を備え、前記第2車両を検出する手段は、所定時間を空けて取得した2つの前記映像データに基づき、夫々の映像データのうち前記表示部が有する複数の画素の夫々に対応する画素データに関して輝度の時間差分値を生成する手段と、生成した時間差分値を所定の差分閾値に基づいて2値化した2値データを生成する手段と、生成した2値データに基づき移動体を検出する手段とを備え、前記第1車両が具備する車外ライトの点灯状況を示すライト信号を受信する手段と、受信したライト信号に基づき前記差分閾値を補正する手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0016】
第2発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、接近する第2車両を検出し、第2車両が存在する側方の映像を拡大表示するための表示データを生成することにより、例えば、青信号時の交差点を直進して通過する場合など、不必要時に側方映像が表示されることを防止することができる。
また、所定時間を空けて撮像された2つの映像データの夫々が有する画素データの輝度に関する差分値(時間差分値)を生成して2値化した2値データに基づいて移動体を検出することにより、前記所定時間中に移動した物体のみを検出することができ、静止物を車両と誤検出することを防止することができる。
さらに、第1車両が有する車外ライトの点灯状況を示すライト信号に基づいて、前記時間差分値を2値化する場合の差分閾値を補正することにより、ライトを点灯しない昼間に撮像する映像と、ライトを点灯する夜間に撮像する映像とのコントラストの差による移動体の検出誤差を抑制することができる。
【0019】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第2発明に係る車両側方映像生成装置において、前記第1車両の移動速度を検出する手段と、検出した前記移動速度が所定の速度閾値以下であるか否かを判定する手段と、速度閾値以下であると判定した場合に前記第2車両の検出を行う手段とを更に備えることを特徴とする。
【0020】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、検出した第1車両の移動速度が所定の閾値(速度閾値)以下であると判定した場合に、移動体の検出を行うことにより、第1車両の移動速度に基づき、例えば第1車両が交差点へ進入して停止した場合に他の移動体の検出、及び側方映像のモニタでの表示を可能とすることができる。
【0021】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第発明に係る車両側方映像生成装置において、前記第1車両の移動速度を検出する手段は、所定時間を空けて取得した2つの前記映像データに基づき、夫々の映像データのうち前記表示部が有する複数の画素の夫々に対応する画素データに関して輝度の時間差分値を生成する手段と、生成した時間差分値を所定の差分閾値に基づいて2値化した2値データを生成する手段と、生成した2値データに基づき移動速度を検出する手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、第1車両の移動速度を検出する際に、時間差分値を生成して2値化した2値データに基づき、移動速度を検出することにより、第1車両が停止しているか否かをより正確に判定することができる。
【0025】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第乃至第発明の何れかに係る車両側方映像生成装置において、同時的に取得した左右夫々の側方映像における隣接する画素に対する画素データに関する輝度の空間差分値を生成する手段と、生成した空間差分値に基づき前記差分閾値を補正する手段を更に備えることを特徴とする。
【0026】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、左右夫々の側方映像にて隣接画素の画素データの輝度に関する差分値(空間差分値)を生成し、該空間差分値に基づいて前記差分閾値を補正することにより、左右何れかの側方が逆光となるなどして左右夫々の側方映像におけるコントラストが比較的大きく異なる場合であっても、移動体の検出誤差を抑制することができる。
【0027】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第乃至第発明の何れかに係る車両側方映像生成装置において、検出された前記移動体の最下部が、予め設定された路面領域内に存在するか否かを判定する手段と、存在すると判定した場合に前記移動体を前記第2車両であると判定する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0028】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、検出した移動体の最下部が、路面領域内に存在すると判定した場合に、前記移動体を第2車両と判断することにより、空中を浮遊する木の葉、高架上を走行する電車等を車両として誤検出することを防止することができる。
【0029】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第発明に係る車両側方映像生成装置において、前記第1車両が具備するステアリングの回転角度に関する角度信号を受信する手段と、受信した角度信号に基づき前記路面領域を補正する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0030】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、第1車両のステアリングの回転角度に基づき前記路面領域を補正することにより、交差点へ進入する場合等における第1車両の進入角度に応じて路面領域を補正でき、移動体の最下部位置に基づく車両の検出において誤検出を抑制することができる。
【0031】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第又は第発明に係る車両側方映像生成装置において、前記映像データにて前記左右両側方映像に含まれる車道及び歩道の境界を示す境界線に関する境界線データを検出する手段と、検出した境界線データに基づき前記路面領域を補正する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0032】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、車道及び歩道の境界を示す境界線が左右両側方映像内に撮像されている場合は、前記境界線に基づいて路面領域を補正することにより、前記境界線を有する路面に関して路面領域をより正確に補正することができ、移動体の最下部位置に基づく車両の検出において誤検出を抑制することができる。
【0033】
発明に係る車両側方映像生成装置は、第乃至第発明の何れかに係る車両側方映像生成装置において、前記左右両側方映像における色相に関する色相データを生成する手段と、生成した色相データに基づき前記路面領域を補正する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0034】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、左右両側方映像における色相データに基づいて路面領域を補正することにより、色相が比較的均一な領域を路面領域として補正することができ、移動体の最下部位置に基づく車両の検出において誤検出を抑制することができる。
【0035】
10発明に係る車両側方映像生成装置は、第乃至第発明の何れかに係る車両側方映像生成装置において、検出された前記移動体の移動方向を算出する手段と、算出した移動方向が所定の範囲内にあるか否かを判定する手段と、所定の範囲内にあると判定した場合に前記移動体を前記第2車両であると判定する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0036】
10発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、検出した移動体の移動方向が所定範囲内にある場合に第2車両と判断することにより、車道を横断する方向に移動する移動体を車両として誤検出することを防止することができる。
【0037】
11発明に係る車両側方映像生成装置は、第10発明に係る車両側方映像生成装置において、前記移動方向に基づき、前記移動体が接近しているか否かを判定する手段と、接近していると判定した場合に、前記表示データを生成する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0038】
11発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、移動体の移動方向に基づき、第2車両が接近しているか否かを判定することにより、接近する第2車両が存在する場合にのみ表示データを生成することができる。
【0039】
12発明に係る車両側方映像生成装置は、第11発明に係る車両側方映像生成装置において、接近していると判定した前記移動体に関し、到達予測時間を算出する手段を更に備えることを特徴とする。
【0040】
12発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、接近する第2車両が第1車両へ到達する時間に関する到達予測時間を算出することにより、交差点への進入時等における危険性を判定することができる。
【0041】
13発明に係る車両側方映像生成装置は、第11又は第12発明に係る車両側方映像生成装置において、前記到達予測時間が所定の時間閾値以下であるか否かを判定する手段と、時間閾値以下であると判定した場合に警告信号を出力する手段とを備えることを特徴とする。
【0042】
13発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、到達予測時間が所定の閾値(時間閾値)以下である場合に警報信号を出力することにより、ドライバに対して危険を認識させることができる。
【0043】
14発明に係る車両側方映像生成装置は、第11乃至第13発明の何れかに係る車両側方映像生成装置において、接近していると判定した前記移動体を前記表示部にて識別可能に表示するための識別データを生成する手段を更に備えることを特徴とする。
【0044】
14発明に係る車両側方映像生成装置は、接近してくる第2車両を表示部にて識別可能に表示すべく識別データを生成することにより、例えば、接近してくる第2車両をデフォルメ表示し、又は、マーキングするなどしてドライバが認識しやすくさせることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係る車両側方映像生成装置1の構成を示すブロック図である。車両側方映像生成装置1はA/D変換器11を備え、CCDカメラ等を用いて構成された撮像部21との間にて通信可能に接続されている。また、D/A変換器17及び該D/A変換器17に接続された映像切替部18を備え、該映像切替部18は、液晶ディスプレイを用いて構成されたモニタ22及びカーナビゲーションシステム等を実現する外部装置23との間にて通信可能に接続されている。
【0046】
なお、本実施の形態におけるモニタ22は、前記カーナビゲーションシステムにて用いられる液晶ディスプレイを併用している場合について説明するが、専用のディスプレイを用いて構成してもよいことは言うまでもない。
【0047】
撮像部21とA/D変換器11との間における信号の伝送にはアナログ信号が用いられており、この場合、A/D変換器11は、RGBデコーダ(例えば、三菱電機製M52042)及び3チャンネルA/Dコンバータ(例えば、SONY製CXD2303)を組み合わせて構成する。また他に、ビデオデコーダ(例えば、沖電気製MSM7664BTB)1チップにより構成するなど、種々の構成にて実現することができる。
【0048】
また、D/A変換器17から映像切替部18を介してモニタ22との間にて行われる信号の伝送もアナログ信号が用いられており、この場合、D/A変換器17は、3チャンネルD/Aコンバータ(例えば、SONY製CXD2304)及びRGBエンコーダ(例えば、富士通製MB3516A)を組み合わせて構成する。また他に、ビデオエンコーダ(例えば、沖電気製MSM7654GA)1チップにより構成するなど、種々の構成により実現することができる。なお、モニタ22がNTSCコンポジット入力対応のものでなく、アナログRGB入力対応のものである場合、D/A変換器17はRGBエンコーダを省略した構成にすることができる。
【0049】
アナログ信号は、モニタ22における走査ラインに対応する複数の画素にて表示すべきRGB値(赤、緑、青信号成分)又はYUV値(輝度信号成分、色信号成分)を有しており、モニタ22にてインターレース表示できるようになっている。
【0050】
A/D変換器11は停止判定部12に接続されており、撮像部21にて撮像されてA/D変換器11へ入力された映像データは更に前記停止判定部12へ入力される。停止判定部12は本発明に係る車両側方映像生成装置1を搭載する車両(第1車両)の移動速度を検出し、停止しているか否かの判定を行う機能を有しており、入力された映像データを画像処理し、更に、車速センサから取得する車速信号、ブレーキのオン/オフを示すブレーキ信号等に基づき判定を行う。また、第1車両が停止状態であると判定した場合には映像切替部18へその旨を示す信号を出力すべくなしてある。
【0051】
また、A/D変換器11は接近車両検出部13に接続されており、A/D変換器11から出力された映像データは接近車両検出部13へ入力される。接近車両検出部13は、入力された映像データを画像処理し、後述する路面領域の補正、フレーム間差分、2値化、移動体の移動方向判定等を行うことにより接近してくる車両(第2車両)の検出を行う。また、路面領域の補正に用いるため、車外ライトのオン/オフを示すライト信号、ステアリングの回転角度を示すステア信号が入力され、また、モニタ22に表示する映像をドライバの要求に応じて切り替えるためのスイッチ信号が入力されるようになっている。更に、接近する第2車両を検出した場合に、ドライバへ報知するための警告信号を出力し、また、モニタ22が外部装置23に接続しているときにD/A変換器17の出力がモニタ22にて表示されるべくその旨を示す信号が映像切替部18へ出力されるようになっている。
【0052】
更に、A/D変換器11は映像選択部14に接続されており、A/D変換器11から出力された映像データは映像選択部14へ入力される。また、該映像選択部14へは、接近車両検出部13が接近してくる第2車両を検出した場合に、撮像部21にて撮像される左右両側方映像における左右何れの側方にて第2車両が検出されたかを示す信号が入力される。映像選択部14は、接近車両検出部13から入力された信号に基づき、A/D変換器11から入力された映像データにおいて、モニタ22が有する複数の画素に対応する画素データの選択を行う。即ち、左右何れか側方に第2車両が検出された場合、第2車両が検出された側方の映像に関する画素データを選択し、選択した画素データを映像保持部15へ出力する。
【0053】
映像保持部15は、入力された画素データのうち、モニタ22における1ライン分の映像に相当する量のデータを保持することができ、入力された順序にてデータを出力するFIFO(First In First Out)構造になっている。
【0054】
映像保持部15から出力されたデータは、映像生成部16へ入力される。また、映像生成部16へは、接近車両検出部13が接近してくる第2車両を検出した場合に、該第2車両に関するデータと、左右何れの側方に第2車両が検出されたかを示す信号とが入力される。映像生成部16は、前記信号に基づき、第2車両が検出された側方の映像をモニタ22にて拡大表示するため、映像保持部15から入力された左右何れか側方の映像に関する画素データを補完する補完データを生成する。また、モニタ22にて第2車両を識別しやすくするため、接近車両検出部13から入力された第2車両に関するデータに基づき、該第2車両を映像上にてCG表示、マーキング表示するための識別データを生成する。更に、前記画素データ、補完データ及び識別データを用い、モニタ22上にて表示するための表示データを生成する。
【0055】
映像生成部16にて生成された表示データは、D/A変換器17及び映像切替部18を介してモニタ22へ出力される。映像切替部18には、停止判定部12から第1車両が停止状態であることを示す信号が入力され、接近車両検出部13から接近してくる第2車両を検出したことを示す信号が入力される。映像切替部18は、停止判定部12及び/又は接近車両検出部13から信号が入力された場合はD/A変換器17を介して入力される表示データをモニタ22へ出力し、また、信号が入力されない場合は、カーナビゲーションシステム等の外部装置23をモニタ22に接続可能とすることにより、モニタ22における表示モードを切り替える。
【0056】
なお、上述した停止判定部12及び接近車両検出部13はCPU(SH7750)等により実現可能であり、また、映像選択部14、映像保持部15及び映像生成部16は、ASIC(Application Specified IC)又はFPGA(Field Programable Gate Array)等により容易に実現することができる。
【0057】
また、上述した構成では、撮像部21から送信する映像に関する信号としてアナログ信号を用いる場合について説明したが、前記A/D変換器11及びD/A変換器17に替えてディジタル入出力回路を備えることにより、撮像部21が撮像した映像に関するディジタル信号をそのまま送信することができる。
【0058】
この場合、撮像部21、モニタ22及びディジタル入出力回路のインタフェースには、例えば、物理層及びリンク層の規格としてIEEE1394などのプロトコルを使用し、また、撮像部21及びディジタル入出力回路の間でのデータの送受信では、1394−based Digital Camera Specification Ver.1.2に従ってYUV4:2:2フォーマットの映像信号を用いればよい。
【0059】
次に、上述した構成をなす本発明に係る車両側方映像生成装置1の動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
初めに、スイッチ信号に基づくモニタ22における表示状態、及び、外部装置23とモニタ22との接続状態等のモードチェックを行い(S1)、撮像部21にて撮像した映像をA/D変換器11へ取り込む(S2)。A/D変換器11へ取り込まれた映像に関する映像データを用い、接近車両検出部13は、フレーム間差分で得られる差分映像を2値化する際の差分閾値の補正を行う(S3)。
【0060】
差分閾値を補正する場合、第1車両に備えられた車外ライトが点灯しているか否かを示すライト信号を用いて補正を行う。即ち、車外ライトが点灯している場合は、夜間の標準の差分閾値を用い、また、車外ライトが点灯していない場合は、昼間の標準の差分閾値を用いるよう補正する。なお、夜間及び昼間の標準の差分閾値は予め算出しておいたものを用いる。
【0061】
また、左右それぞれの側方映像において、一方が逆光等となっていることによりそれぞれの側方映像間にてコントラストに比較的大きな差が生じている場合は、統計処理に基づき差分閾値の補正を行う。即ち、入力された映像データ中にて隣接画素における輝度の差分値を算出し、該差分値を有する画素数をリストアップしたヒストグラムを作成する。該ヒストグラムにおいて画素数が最大である差分値D を基にし、標準の差分閾値T に対して補正された差分閾値T を以下の式(1)により算出する。
=T +A(D −D ) ・・・(1)
なお、式(1)中、Aは定数、D は標準状態において作成したヒストグラムにて画素数が最大となる差分値である。
【0062】
次に第1車両の速度の検出を行い(S4)、停止判定部12にて第1車両が停止(速度V=0)しているか否かを判定する(S5)。第1車両が停止していると判定した場合は、接近する第2車両の存否を判定すべく左右両側方映像にて路面領域の補正を行う(S6)。速度検出及び停止判定は、A/D変換器11から入力された映像データ、車速センサ、ブレーキ信号、ナビゲーション情報、レーンマーカ、路車間通信等を利用して行う。以下、これらを利用する場合について夫々説明する。
【0063】
映像データに基づいて速度検出及び停止判定を行う場合について説明する。
第1車両が移動している場合、周辺の静止物は相対的に後方へ移動し、左側方映像では右から左へ平行移動し、右側方映像では左から右へ平行移動するように表示される。従って、時刻t及び時刻t+nでの映像中の同一平行位置にある所定領域(ブロック)において、輝度値に関する情報の変化を検出することにより、第1車両が停止しているか否かを判定することができる。
【0064】
初めに、時刻tにおいて左側方映像及び右側方映像の夫々について特徴点をブロック単位(例えば、8画素×8画素)で数点設定する。特徴点としては、輝度値の差に基づくエッジ抽出によりエッジ点を算出し、算出したエッジ点を特徴点とするが、この他、予め決められた位置に特徴点を設定してもよい。
【0065】
次に、時刻t+nにおいて、時刻tにて設定した特徴点の探索を行う。即ち、時刻tにて設定した特徴点の位置から、左側方映像では左へ、右側方映像では右へ1画素ずつ所定画素数分だけ探索し、時刻tにて設定した特徴点が有する輝度値と、探索するブロックが有する輝度値との差分和を算出し、算出した差分和が最小となるブロックを、時刻tにて設定した特徴点が移動した場所とみなす。
【0066】
時刻tから時刻t+nの間に前記特徴点が移動している場合は、第1車両が移動しているとみなす。また、前記特徴点が移動していない場合、即ち、時刻tにて設定した特徴点と同位置のブロックにおいて、時刻t+nにて輝度値の差分和が最小となった場合、第1車両は停止していると判定する。
【0067】
車速センサから得られる車速信号に基づき速度検出及び停止判定を行う場合について説明する。
車速信号に基づき速度検出を行う場合、所定の速度(例えば、5km/h)以下であるか否かの詳細な判定を行うことができる。ただし、一般の車輪速センサを車速センサとして使用する場合、主として磁気検出により車速を算出するため、第1車両が略停止状態であるときなど極低速を検出することが困難である。従って、極低速を検出可能なホールIC素子等を使用した車輪速センサを用いることにより停止判定を行う。
【0068】
映像データ、車速信号、及びブレーキ信号に基づき速度検出及び停止判定を行う場合について説明する。
極低速までを車速センサからの車速信号により速度検出し、極低速以下において映像データに基づく速度検出を行うことにより、停止判定の信頼性を向上させることができる。この場合のセンサ信号としては、車輪速センサからの信号、又は、エンジンECUからの信号の何れでもよい。また、ブレーキ信号を組み合わせることにより、特に、停止状態から移動し始める場合の判定の信頼性を向上させることができる。
【0069】
ナビゲーション情報を利用して速度検出及び停止判定を行う場合について説明する。
映像データ、車速信号、及びブレーキ信号に基づき車速検出及び停止判定を行う場合、例えば渋滞時などに交差点以外の単路部などにて停止した場合であっても、第2車両を検出すべく路面領域の補正(S6)が行われる可能性がある。従って、ナビゲーション情報に基づき交差点の検出を行った結果、第1車両が交差点に位置し、更に映像データ及び車速信号等により速度検出を行い第1車両が停止していると判定した場合にのみ、ステップ6での路面領域の補正を行う。
【0070】
なお、ナビゲーション情報を提供するカーナビゲーションシステムに自立航法が備えられており、ナビゲーション情報から車速情報を取得できる場合は、該車速情報及び映像データに基づいて速度検出を行うこともできる。
【0071】
レーンマーカを利用して速度検出及び停止判定を行う場合について説明する。交差点の手前に、電波マーカ又は磁気マーカ等のレーンマーカが敷設されており、第1車両がレーンマーカ検出器を備えている場合、前記レーンマーカを検出することにより第1車両が交差点に進入したことを検出することができる。従って、レーンマーカ検出器による交差点への進入を検出し、更に映像データ及び車速信号等により速度検出を行い第1車両が停止していると判定した場合にのみ、ステップ6での路面領域の補正を行う。
【0072】
路車間通信を利用して速度検出及び停止判定を行う場合について説明する。
交差点の手前に、光ビーコン又はDSRC等の路車間通信装置が設置されている場合、第1車両との間にて無線によって通信することにより、交差点への接近を検出することができる。従って、路車間通信により交差点への進入を検出し、更に映像データ及び車速信号等に基づき速度検出を行い第1車両が停止していると判定した場合にのみ、ステップ6での路面領域の補正を行う。
【0073】
また上述したものの他に、映像データを利用し、左右両側方映像に「止まれ」の標識、交差点に設置されたミラー等が認識された場合に、第1車両が交差点へ接近していると判定することができる。従って、映像データを利用して「止まれ」の標識等を認識し、更に映像データ及び車速信号等に基づき速度検出を行い第1車両が停止していると判定した場合にのみ、ステップ6での路面領域の補正を行うようにしてもよい。
【0074】
次にステップ6での路面領域の補正について説明する。
左右両側方映像中における路面領域は予め設定されているが、交差点への第1車両の進入角度により、左右両側方映像中の実際の路面領域との間で誤差が生じる。図3は、進入道路に対して直角に交差点へ進入した場合の左右両側方映像(a)及びその時の第1車両の交差点への進入状況(b)を説明するための模式図である。また、図4は、進入道路に対して左へ傾いて交差点へ進入した場合の左右両側方映像(a)及びその時の第1車両の交差点への進入状況(b)を説明するための模式図である。
【0075】
直角に進入する場合と比較して左へ傾いて進入する場合、実際の路面領域は、右側方映像では進入道路の消失点が下方に位置し、左側方映像では進入道路の消失点が上方に位置する(図3(a)及び図4(a)参照)。また、進入道路に対して右へ傾いて進入する場合は逆に、右側方映像では消失点が上方に位置し、左側方映像では消失点が下方に位置する。従って、予め路面領域を設定した場合は、第1車両の姿勢により、実際の路面領域との間に誤差を生じる場合がある。
【0076】
前記誤差を解消するために接近車両検出部13にて路面領域の補正を行う。補正する方法としては、車線方向に対する車両の傾きとステアリングの回転角度との間に相関関係があると仮定してステア信号に基づき補正する方法、左右両側方映像にて白線(車道及び歩道の境界線)の位置を検出して該白線の傾きに基づき補正する方法、及び、カラー画像におけるHSI信号中の色相(H)により左右両側方映像中の路面領域を検出してこれに基づき補正する方法、等がある。
【0077】
ステア信号に基づき路面領域を補正する場合について説明する。
交差点にて左折する場合、ドライバはステアリングを左へ回転させ、右折する場合はステアリングを右へ回転させ、これに伴い、第1車両の姿勢は進入道路に対して左向き、右向きとなる。この様に、ステアリングの回転角度と第1車両の姿勢との間には相関関係が成立する。
【0078】
従って、ステア信号に基づき路面領域を補正することができる。ステア信号が示すステアリングの回転角度と補正量との関係は、予め実験での計測により、撮像された左右量側方映像における各画素位置と位置補正量との関係を示す変換テーブルとして作成しておき、該変換テーブルを参照することにより路面領域を補正する。
【0079】
白線の位置に基づき路面領域を補正する場合について説明する。
市街地などでは車道及び歩道の境界を表す白線が整備されており、撮像部21にて撮像した左右両側方映像に表示される白線を検出することにより、路面領域を補正することができる。
【0080】
予め設定された路面領域の中央線上等に探索点を数点設定し、該探索点を起点として、撮像された左右両側方映像上を上下方向にエッジ探索を行う。即ち、上下画素間の輝度の差分値が最大となる画素であるエッジ点を探索する。探索の結果得られたエッジ点の位置に基づき、最小2乗法等の直線近似により白線位置を算出する。算出した白線位置を用いて、予め設定された路面領域を補正する。
【0081】
色相に基づき路面領域を補正する場合について説明する。
路面、空などのように色相が均一的なものの場合、撮像される左右両側方映像に関するRGB値に基づいて色相値を算出することにより、実際の路面領域を推定することができる。以下の式(2)又は式(3)を用いることにより、RGB値を用いて色相値(H)を算出する。
【0082】
【数1】
Figure 0003606223
【0083】
【数2】
Figure 0003606223
【0084】
上記式(2)又は式(3)を用いて算出した色相値により、実際の路面領域を推定し、推定した路面領域に基づき、予め設定された路面領域を補正する。
【0085】
ステップ6における路面領域の補正を行った後、左右両側方映像中の移動体を検出するために、時刻t及び時刻t+nなど、所定時間(例えば、n=100ms、200ms)を空けて撮像した2つの左右両側方映像を用いて夫々のフレーム間にて輝度に関する差分値(時間差分値)を算出し、該時間差分値を所定の閾値(差分閾値)に基づき2値化する(S7)。
【0086】
ステップ5にて第1車両は停止(V=0)と判定されているため、所定の時間nの間に撮像される他の静止物の輝度はほとんど変化がない。これに対し、他の車両などの移動体が所定の時間nの間に存在する領域では輝度が比較的大きく変化する。従って、時刻t及び時刻t+nにて撮像した夫々の左右両側方映像にて輝度の時間差分値を算出し、算出した時間差分値を所定の差分閾値に基づいて2値化することにより、時間nの間に移動体が移動した領域、即ち動領域を抽出する(S8)。
【0087】
なお、既に説明したように、輝度に関する時間差分値は時間帯(昼間、夜間)、逆光などの日照状態により値が異なってくるため、ライト信号、及びコントラストに関する統計処理等を用いて適宜補正する。
【0088】
ステップ8にて動領域の抽出を行うが、移動体が車両である場合、背景と車両との間では輝度に関する時間差分値が大きく異なるのに対し、時刻tでの車両の存在領域と時刻t+nでの前記車両の存在領域との間で重複する領域では、輝度に関する時間差分値が比較的小さくなる場合がある。図5は、時刻t及び時刻t+nでの車両の存在領域(a)及び抽出された動領域(b)を説明するための模式図である。図5(a)に示すように、時刻tでの車両の存在領域A1と、時刻t+nでの車両の存在領域A2との間における重複する領域A3では、輝度に関する時間差分値が小さくなる。従って、2値化した場合は、図5(b)に示すように重複していない存在領域A4,A4のみが動領域として抽出される。そこで、2値データを用い存在領域A4,A4近傍にて上下左右に値1の画素(輝度に関する時間差分値が差分閾値以上の画素)を探索することにより、重複する領域A3を含む移動体の動領域A5を抽出する。
【0089】
ステップ8にて移動体の動領域を抽出した後、抽出した移動体のうち車両の可能性が低いものをノイズとして除去する(S9)。即ち、抽出した動領域における下端が、ステップ6にて補正した路面領域内に存在する移動体は車両と推定することができ、また、抽出した動領域における下端が、路面領域内に存在しない移動体は車両ではないと推定でき、ノイズとして除去することができる。
【0090】
図6は、動領域の下端と路面領域との関係により行うノイズの除去を説明するための模式図である。図6における左右両側方映像では、左上に原点を有し、右方向にx軸、下方向にy軸が設定されている。また、左側方映像における路面領域は、路面上方境界線が、
y=a x+b
路面下方境界線が、
y=a x+b
となっており、右側方映像における路面領域は、路面上方境界線が、
y=a x+b
路面下方境界線が、
y=a x+b
となっている。
【0091】
従って、左側方映像の場合は、移動体の動領域の下端座標(x ,y )が下記不等式を共に満たす場合に、前記移動体を車両と判定する。
y>a x+b
y<a x+b
また、右側方映像の場合は、移動体の動領域の下端座標(x ,y )が下記不等式を共に満たす場合に、前記移動体を車両と判定する。
y>a x+b
y<a x+b
【0092】
次に、ステップ9にてノイズ除去を行った結果、残った動領域が示す移動体の輪郭を抽出する(S10)。即ち、ステップ8にて抽出した移動体の動領域は、時刻t及び時刻t+nの左右両側方映像に基づいて抽出しているため、最新の時刻である時刻t+nにおける実際の車両位置とは時間nだけ誤差が生じているため、時刻t+nでの移動体のより正確な輪郭を抽出する。図7は、移動体に関して抽出された動領域(a)と、移動体の実際の輪郭(b)との一例を示す模式図である。
【0093】
時刻t+nにおける左右両側方映像において、抽出された動領域A5の近傍にてエッジ抽出を行うことにより移動体の輪郭をより正確に抽出することができる。具体的には、動領域A5の垂直方向の輪郭上にて数点の輪郭代表点を設定し、設定した各輪郭代表点において左右方向に探索し(図7(a)参照)、隣接画素間の輝度の差分値が最大となるエッジ点を抽出する。抽出したエッジ点に基づき、最小2乗法を用いて移動体の垂直方向の輪郭線を算出することにより移動体の輪郭A6を抽出する(図7(b)参照)。なお、動領域の水平方向の輪郭上に輪郭代表点を設定し、上下方向にエッジ探索を行ってもよい。
【0094】
次に、ステップ10にて抽出した時刻t+nでの輪郭A6に対応する移動体の移動方向を判定し、これに基づき車両である可能性が低い移動体をノイズとして更に除去する(S11)。図8は、移動体の移動方向を予測してノイズを除去する処理を説明するための模式図である。時刻t+nにて移動体の輪郭A6を抽出した場合と同様にして時刻tにおいても該移動体の輪郭を抽出している。従って、時刻tでの移動体の輪郭と、時刻t+nでの移動体の輪郭A6とに基づき、時刻t+nでの移動体が有する速度ベクトルv7を予測し、該予測に基づき時刻t+2nでの前記移動体の位置A7を予測する。
【0095】
時刻t+2nに、予測した位置A7近傍において前記移動体が存在するか否かを探索する。探索の結果、予測した位置A7の近傍に移動体の輪郭A8を抽出できた場合、輪郭A8及び時刻t+nに抽出した輪郭A6に基づき、速度ベクトルv8を算出する。
【0096】
算出した速度ベクトルv8と、予測した速度ベクトルv7とにおいて絶対値、方向などを比較することにより、輪郭A6が示す移動体と輪郭A8が示す移動体とが同一のものか否かを判定する。また、輪郭A6及び輪郭A8の形状、サイズなどを比較して同一の移動体を示しているか否かを判定する。
【0097】
予測した位置A7に最も近い移動体であっても、輪郭A6が示す移動体と同一のものではない場合があるため、前述した比較を行う際の夫々のパラメータについて評価関数を作成し、評価関数の値を最大とする移動体を、輪郭A6が示す移動体と同一のものとする。
【0098】
更に、算出した速度ベクトルv8が路面領域の方向、即ち、路面上方境界線及び路面下方境界線が有する夫々の方向ベクトルの範囲内であるか否かを判定し、範囲外である場合は、速度ベクトルv8を有する移動体をノイズとして除去する。範囲内にある移動体に関しては、速度ベクトルv8の向きにより接近しているか否かを判定し、接近している移動体のみ後述する警告・表示の対象とする。
【0099】
なお、時刻t+2nにて抽出した輪郭A8に対応する時刻t+nでの移動体が存在しない場合、時刻t+2nの段階では移動体としてリストアップするが、後述する警告・表示の対象とはせず、時刻t+3nにて対応する移動体が存在する場合に警告・表示の対象とする。
【0100】
次に、車両として検出された移動体のうち接近してくる第2車両について、第1車両までの到達予測時間を算出する(S12)。即ち、検出された車両のうち、速度ベクトルに基づき接近している第2車両であるか否かを判定し、左側方映像又は右側方映像の夫々において、撮像部21の画角、設置高、俯角などに基づき、モニタ22内座標を、第1車両を中心とした実座標へ変換し、第2車両と第1車両との距離、及び第2車両の速度を算出する。更に算出した距離及び速度に基づき、第2車両が第1車両へ到達するまでの到達予測時間を算出する。
【0101】
算出した到達予測時間が所定の閾値以下である場合は、接近車両検出部13は、ドライバへの警告のため警告信号を出力すると共に、接近してくる第2車両をマーキングするための処理を行い(S13)、モニタ22にて表示する(S14)。
【0102】
出力した警告信号は、ブザー、計器パネルに設置されたLED、又は、オーディオ等へ入力される。ブザー又はオーディオへ入力された場合は警告音によりドライバへ報知し、計器パネルに設置されたLEDへ入力された場合は該LEDの点灯によりドライバへ報知することができる。なお、オーディオへ入力された場合は、第2車両の接近側のスピーカから例えば「左方向(右方向)に注意して下さい」などのメッセージを出力するようにしてもよく、また、計器パネルに設置されたLEDを点灯させる場合は、左右を夫々示すべくLEDを設置し、第2車両の接近側を示すようにLEDを点灯させてもよい。
【0103】
図9は、接近してくる第2車両をマーキングしたものをモニタ22にて表示した映像の一例を示す模式図である。図9(a)は接近してくる第2車両を矩形枠にてマーキングしたものを示し、図9(b)は接近してくる第2車両の上部にマーキングしたものを示している。
【0104】
接近してくる第2車両のマーキングとしては、図9に示したものの他、種々のものがある。例えば、前記第2車両をCG化し、更に比較的大きく表示することにより、ドライバは第2車両を容易に識別することが可能となる。
【0105】
また、背景映像をモノクロに表示し、前記第2車両のみをカラー表示することによっても、ドライバは第2車両を容易に識別することができる。この場合、背景映像をモノクロ表示するには、映像保持部15の出力、又は映像選択部14の出力の何れかの映像データを用いてモノクロデータに変換する。モノクロデータへの変換は下式により行い、また、ASIC又はFPGAなどにより容易に実現することができる。
=0.299R +0.587G +0.114B
=0.299R +0.587G +0.114B
=0.299R +0.587G +0.114B
なお、上式中、R ,G ,B は変換前のRGB値であり、R ,G ,B は変換後のRGB値である。
【0106】
また、第2車両をカラー表示する場合は、接近車両検出部13に入力される映像データに関するRGB値をグラフィックメモリに記録し、ステップ11にて車両として残された移動体の輪郭内部に、グラフィックメモリに記録されたRGB値を書き込むことにより実現することができる。
【0107】
また、第2車両以外の背景映像の輝度を落とすことにより、第2車両を容易に識別可能とすることができる。この場合、背景映像に関する映像データにおけるRGB値をYCbCr値(Yは輝度値、Cb,Crは色信号)に変換し、Yの値をより小さい値Yに変換し、再度RGB値に変換することにより、背景映像の輝度を落とすことができる。この輝度値の変換はモノクロデータの変換の場合と同様、映像保持部15の出力、又は映像選択部14の出力の何れかの映像データを用いて行う。
【0108】
なお、RGB値からYCbCr値への変換は以下の式により行うことができ、ASIC又はFPGAなどにより容易に実現することができる。
Y=0.299R+0.587G+0.114B
Cb=−0.299R−0.587G+0.886B
Cr=0.701R−0.587G−0.114B
【0109】
また他に、第2車両以外の背景映像を2値化して表示することにより、第2車両を容易に識別可能とすることができる。即ち、RGB値に基づき輝度値(Y値)を算出し、Y値が所定の閾値以上である場合は、白色として(R,B,G)=(255,255,255)に設定し、閾値より小さい場合は黒色として、(R,B,G)=(0,0,0)に設定する。
【0110】
閾値の設定としては、左右両側方映像の輝度に関するヒストグラムを使用して行う。左右両側方映像の輝度に関してヒストグラムを算出した場合、空領域及び路面領域においてピークを得ることができるため、夫々のピークの間にて閾値を設定することにより、空領域と路面領域とを識別できる2値化された背景映像を表示することができる。
【0111】
なお、ヒストグラムの算出は、映像切替部18にて外部装置23の出力から左右両側方映像の出力へと切り替えられたときに1度行えばよい。また、RGB値からのY値の算出、ヒストグラムの算出、及び閾値による背景映像の2値化は、映像保持部15の出力、又は映像選択部14の出力の何れかの映像データを用いて行えばよく、ASIC又はFPGAにより実現可能であり、CPUを用いて行えば更に容易に実現することができる。
【0112】
また、接近してくる第2車両をモニタ22での映像によりドライバが識別可能であるマーキングであれば、上述したものの他、どのようなものであってもよい。
【0113】
更に、ステップ14におけるモニタ22での表示においては、接近してくる第2車両が撮像されている左右何れかの側方映像のみを拡大して全画面表示することも可能である。この場合、接近車両検出部13から映像選択部14へ、何れの側方映像に接近してくる第2車両が存在するかを示す信号が送信される。映像選択部14は、受信した信号に示された側方映像に関する映像データを画素単位で選択する。即ち、左側方映像中に第2車両が表示されている場合であれば、A/D変換器11から入力された映像データのうち、各1ライン毎に1〜320画素に対応する画素データを選択し、右側方映像中に第2車両が表示されている場合であれば、321〜640画素に対応する画素データを選択する。
【0114】
次に、映像選択部14は、選択した画素データを映像保持部15へ出力する。映像保持部15は、入力された画素データを1画素ずつ1ライン単位で映像生成部16へ送信し、映像生成部16は、左右何れかの側方映像を拡大した映像をモニタ22にて表示すべく前記画素データを補完するための補完データを生成する。
【0115】
画素データ及び補完データにより、左右何れかの側方映像を拡大表示するための表示データを生成し、該表示データが示す映像に、前述したマーキングをオーバレイ表示する。図10は、右側方から接近してくる第2車両にマーキングして拡大表示した映像の一例を示す模式図である。
【0116】
また、ステップ5にて第1車両が停止状態でないと判定した場合であり、更に第1車両の移動速度Vが、0<V<αであると判定した場合は(S15)、ステップ6以降ステップ13までの処理は行わず、左右両側方映像をモニタ22にて表示する(S14)。また、ステップ15にて第1車両の移動速度Vが、V>αであると判定した場合は、モニタ22は外部装置23に接続された状態を維持する。なお、速度αは、例えばα=5km/hなどと適宜値を予め設定しておく。
【0117】
本実施に係る警報情報生成方法及び車両側方映像生成装置1によれば、撮像した左右両側方映像に関する映像データに基づき、接近してくる第2車両を検出し、該第2車両の到達予測時間を算出し、該到達予測時間が所定の閾値以下であると判定した場合に、前記第2車両を容易に識別可能にモニタ22にて表示し、オーディオ等の音声情報による警告を行い、また、前記第2車両が含まれている側方映像のみをモニタ22にて拡大表示するため、例えば、交差点へ第1車両が進入する場合であり、更に、接近車両が近傍に存在する場合にのみ、即ち、ドライバが必要とする場合にのみモニタ22にて側方映像を表示でき、視覚及び聴覚を通じて接近車両を容易に認識させることができ、第2車両との衝突等の危険性を回避することができる。
【0118】
また、第1車両の停止判定を行うため、特に、左右両側方映像に基づきフレーム間差分を行い2値化した2値データに基づき停止判定を行うため、更に正確に交差点での停止状態を検出することができ、不必要時にモニタ22にて側方映像を表示することがない。
【0119】
また、接近する第2車両を検出するに際し、輝度に関して得たフレーム間差分値を2値化した2値データに基づいて検出するため、静止物を車両として誤検出することなく、従来に比してより正確に移動体のみを検出することができる。
【0120】
また、2値化する際に、ライト信号、輝度に関する空間差分値に基づき閾値を補正するため、夜間及び昼間でのコントラストの違い、又は、逆光時における左右夫々の側方映像のコントラストの違い等を補正でき、第2車両の誤検出を抑制することができる。
【0121】
また、検出した移動体の最下部が路面領域内に存在しない場合は、該移動体をノイズとして除去するため、第2車両の検出精度を向上させることができる。また、前記路面領域をステア信号、車道及び歩道の境界線、色相データ等に基づき補正するため、第1車両の姿勢に拘わらず比較的正確に路面領域を設定することができ、更に、移動体の速度ベクトルと路面領域の上下境界線の方向ベクトルとを用いた車両判定を行うため、ノイズの除去を的確に行うことが可能である。
【0122】
【発明の効果】
第1発明に係る車両側方映像生成方法による場合は、例えば、交差点へ第1車両が進入する場合に、第2車両が近傍に接近していることをドライバに認識させることができ、交差点への進入時の危険性を回避させることができる。
また、所定時間中に移動した物体のみを検出することができ、静止物を車両と誤検出することを防止することができる。
さらに、ライトを点灯しない昼間に撮像する映像と、ライトを点灯する夜間に撮像する映像とのコントラストの差による移動体の検出誤差を抑制することができる。
【0123】
第2発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、例えば、青信号時の交差点を直進して通過する場合など、不必要時に側方映像が表示されることを防止することができる。
また、所定時間中に移動した物体のみを検出することができ、静止物を車両と誤検出することを防止することができる。
さらに、ライトを点灯しない昼間に撮像する映像と、ライトを点灯する夜間に撮像する映像とのコントラストの差による移動体の検出誤差を抑制することができる。
【0125】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、第1車両の移動速度に基づき、例えば第1車両が交差点へ進入して停止した場合に他の移動体の検出、及び側方映像のモニタでの表示を可能とすることができる。
【0126】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、第1車両が停止しているか否かをより正確に判定することができる。
【0128】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、左右何れかの側方が逆光となるなどして左右夫々の側方映像におけるコントラストが比較的大きく異なる場合であっても、移動体の検出誤差を抑制することができる。
【0129】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、空中を浮遊する木の葉、高架上を走行する電車等を車両として誤検出することを防止することができる。
【0130】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、交差点へ進入する場合等における進入角度に応じて路面領域を補正でき、移動体の最下部位置に基づく車両の検出において誤検出を抑制することができる。
【0131】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、前記境界線を有する路面に関して路面領域をより正確に補正することができ、移動体の最下部位置に基づく車両の検出において誤検出を抑制することができる。
【0132】
発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、色相が比較的均一な領域を路面領域として補正することができ、移動体の最下部位置に基づく車両の検出において誤検出を抑制することができる。
【0133】
10発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、車道を横断する方向に移動する移動体を車両として誤検出することを防止することができる。
【0134】
11発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、接近する第2車両が存在する場合にのみ表示データを生成することができる。
【0135】
12発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、交差点への進入時等における危険性を判定することができる。
【0136】
13発明に係る車両側方映像生成装置による場合は、ドライバに対して危険を認識させることができる。
【0137】
14発明に係る車両側方映像生成装置は、例えば、接近してくる第2車両をデフォルメ表示し、又は、マーキングするなどしてドライバが認識しやすくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両側方映像生成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る車両側方映像生成装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】進入道路に対して直角に交差点へ進入した場合の左右両側方映像(a)及びその時の第1車両の交差点への進入状況(b)を説明するための模式図である。
【図4】進入道路に対して左へ傾いて交差点へ進入した場合の左右両側方映像(a)及びその時の第1車両の交差点への進入状況(b)を説明するための模式図である。
【図5】時刻t及び時刻t+nでの車両の存在領域(a)及び抽出された動領域(b)を説明するための模式図である。
【図6】動領域の下端と路面領域との関係により行うノイズの除去を説明するための模式図である。
【図7】移動体の抽出された動領域(a)と、移動体の実際の輪郭(b)との一例を示す模式図である。
【図8】移動体の移動方向を予測してノイズを除去する処理を説明するための模式図である。
【図9】接近してくる第2車両をマーキングしたものをモニタにて表示した映像の一例を示す模式図である。
【図10】右側方から接近してくる第2車両にマーキングして拡大表示した映像の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 車両側方映像生成装置
11 A/D変換器
12 停止判定部
13 接近車両検出部
14 映像選択部
15 映像保持部
16 映像生成部
17 D/A変換器
18 映像切替部

Claims (14)

  1. 第1車両に設けた撮像部が撮像する左右両側方映像に関する映像データに基づき、接近する第2車両の存在を示す警告情報を生成して出力する車両側方映像生成方法において、前記映像データに基づき、前記左右両側方映像にて前記第1車両に接近する前記第2車両が存在するか否かを判定し、前記第2車両が存在すると判定した場合は該第2車両が前記第1車両に到達するまでの到達予測時間を算出し、該到達予測時間が所定の閾値以下であるか否かを判定し、前記到達予測時間が前記閾値以下であると判定した場合は警告情報を出力し、
    所定時間を空けて取得した2つの前記映像データに基づき、夫々の映像データのうち表示する複数の画素の夫々に対応する画素データに関して輝度の時間差分値を生成し、生成した時間差分値を所定の差分閾値に基づき2値化した2値データを生成し、生成した2値データに基づき前記第2車両を検出し、
    前記第1車両が具備する車外ライトの点灯状況を示すライト信号を受信し、受信したライト信号に基づき前記差分閾値を補正することを特徴とする車両側方映像生成方法
  2. 第1車両における左右両側方の映像である左右両側方映像に関する映像データに基づき、表示部にて表示すべく前記第1車両における側方の映像である側方映像に関する表示データを生成するために用いる車両側方映像生成装置において、前記映像データに基づき、前記左右両側方映像に表示される第2車両を検出する手段を備え、
    前記第2車両を検出する手段は、所定時間を空けて取得した2つの前記映像データに基づき、夫々の映像データのうち前記表示部が有する複数の画素の夫々に対応する画素データに関して輝度の時間差分値を生成する手段と、生成した時間差分値を所定の差分閾値に基づいて2値化した2値データを生成する手段と、生成した2値データに基づき移動体を検出する手段とを備え、
    前記第1車両が具備する車外ライトの点灯状況を示すライト信号を受信する手段と、受信したライト信号に基づき前記差分閾値を補正する手段とを更に備えることを特徴とする車両側方映像生成装置。
  3. 前記第1車両の移動速度を検出する手段と、検出した前記移動速度が所定の速度閾値以下であるか否かを判定する手段と、速度閾値以下であると判定した場合に前記第2車両の検出を行う手段とを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の車両側方映像生成装置。
  4. 前記第1車両の移動速度を検出する手段は、所定時間を空けて取得した2つの前記映像データに基づき、夫々の映像データのうち前記表示部が有する複数の画素の夫々に対応する画素データに関して輝度の時間差分値を生成する手段と、生成した時間差分値を所定の差分閾値に基づいて2値化した2値データを生成する手段と、生成した2値データに基づき移動速度を検出する手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の車両側方映像生成装置。
  5. 同時的に取得した左右夫々の側方映像における隣接する画素に対する画素データに関する輝度の空間差分値を生成する手段と、生成した空間差分値に基づき前記差分閾値を補正する手段を更に備えることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の車両側方映像生成装置。
  6. 検出された前記移動体の最下部が、予め設定された路面領域内に存在するか否かを判定する手段と、存在すると判定した場合に前記移動体を前記第2車両であると判定する手段とを更に備えることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の車両側方映像生成装置。
  7. 前記第1車両が具備するステアリングの回転角度に関する角度信号を受信する手段と、受信した角度信号に基づき前記路面領域を補正する手段とを更に備えることを特徴とする請求項6に記載の車両側方映像生成装置。
  8. 前記映像データにて前記左右両側方映像に含まれる車道及び歩道の境界を示す境界線に関する境界線データを検出する手段と、検出した境界線データに基づき前記路面領域を補正する手段とを更に備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の車両側方映像生成装置。
  9. 前記左右両側方映像における色相に関する色相データを生成する手段と、生成した色相データに基づき前記路面領域を補正する手段とを更に備えることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の車両側方映像生成装置。
  10. 検出された前記移動体の移動方向を算出する手段と、算出した移動方向が所定の範囲内にあるか否かを判定する手段と、所定の範囲内にあると判定した場合に前記移動体を前記第2車両であると判定する手段とを更に備えることを特徴とする請求項2乃至9の何れか一項に記載の車両側方映像生成装置。
  11. 前記移動方向に基づき、前記移動体が接近しているか否かを判定する手段と、接近していると判定した場合に、前記表示データを生成する手段とを更に備えることを特徴とする請求項10に記載の車両側方映像生成装置。
  12. 接近していると判定した前記移動体に関し、到達予測時間を算出する手段を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の車両側方映像生成装置。
  13. 前記到達予測時間が所定の時間閾値以下であるか否かを判定する手段と、時間閾値以下であると判定した場合に警告信号を出力する手段とを備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の車両側方映像生成装置。
  14. 接近していると判定した前記移動体を前記表示部にて識別可能に表示するための識別データを生成する手段を更に備えることを特徴とする請求項11乃至13の何れか一項に記載の車両側方映像生成装置。
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