JP3606626B2 - 貫通孔の充填材支持具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、構造体(例えば、床や天井や壁)を貫通する挿通体(例えば、配管やケーブル)の周囲を、防火のために耐火封止する充填材を保持する支持具に関し、詳しくは構造体に設けられた貫通孔に挿通された長尺体の挿通部分の周囲空間で、充填材を支持自在な貫通孔の充填材支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の貫通孔の充填材支持具としては、図5に示すように、貫通孔2への充填材Jの充填方向前方側で、前記貫通孔2内に充填される前記充填材Jを受止め自在な一体構成の環状支持部30を設け、前記貫通孔2の開口部の周囲に各別に係止自在な複数の係止片部31を設け、前記支持部30に対して前記係止片部31を各別に連結する複数の連結部32を設けたものがあり、前記係止片部31によって構造体1に該充填材支持具を係止させて、支持部30の中心部分に形成された挿通孔に長尺体Pを挿通させて、長尺体Pと貫通孔壁2aとの間に充填材Jを詰め込んで前記支持部30で支持するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の貫通孔の充填材支持具によれば、支持部を貫通孔内に押入して、係止片部によって構造体にこれを係止させ、その後に支持部に形成された挿通孔に長尺体を挿通させ、挿通させた長尺体と貫通孔壁とのあいだに充填材を指で詰め込むといった、手間の掛かる工事にならざるを得なかった。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解消し、貫通孔に長尺体を設置した後に手間をかけずに充填材支持具を設置すると同時に、充填材を前記貫通孔内に簡単に充填できる貫通孔の充填材支持具を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の「貫通孔の充填材支持具」の特徴構成は以下のとおりである。即ち、
本発明の特徴構成は、構造体に設けられた長尺体を挿通する貫通孔への充填材の充填方向前方側で、前記貫通孔内に充填される前記充填材を受止め自在な支持部を備えると共に、前記支持部を前記構造体に係止自在な係止部を備えたフレームを設け、前記貫通孔への前記充填材の充填方向後方側で、前記貫通孔に挿通された長尺体と前記構造体とにわたって配置自在な蓋部材を設け、前記フレームと前記蓋部材とを連結する連結部を設け、前記蓋部材で覆う空間を縮小自在にする縮小操作部を、前記蓋部材に設けてあり、前記蓋部材の内周面に、前記蓋部材を前記フレームに係合させた状態での前記長尺体の挿通部分に近づくほど前記フレームから遠ざかる傾斜面部を形成してある点にある。
なお、前記連結部をネジ嵌合自在に形成すると共に、前記連結部のねじ込み操作に伴って前記蓋部材が前記構造体側に近接するように前記連結部の螺進方向を設定して前記縮小操作部を構成してもよく、また、押込操作によって前記蓋部材内に侵入し、且つ、固定される押込操作部を設け、前記押込操作部と前記蓋部材とを結合する結合部を、前記押込操作部と前記蓋部材とに設けて前記縮小操作部を構成してもよく、さらに、前記結合部をネジ嵌合自在に形成すると共に、前記結合部のねじ込み操作によって前記押込操作部が前記蓋部材に侵入するように前記結合部の螺進方向を設定して上記結合部を構成してもよく、また、前記蓋部材への前記貫通孔の外方から内方への力を受けて前記蓋部材と前記フレームとを複数段階に係合可能に形成して前記連結部を構成してもよい。
そして、前記の特徴構成において、前記蓋部材で覆う空間を縮小自在にする縮小操作部に代えて、前記蓋部材で覆う空間を加圧自在にする加圧操作部を、前記蓋部材に設けておいてもよい。
さらに、上記の各構成において、前記貫通孔の径方向に前記フレームを分割形成してもよく、前記フレームが、前記支持部と前記係止部とに分離自在に形成してあってもよく、前記貫通孔の径方向に前記蓋部材を分割形成してもよく、そして、前記蓋部材に予め前期充填材が充填されてあればさらによい。
【0005】
【作用】
本発明の貫通孔の充填材支持具の特徴構成によれば、前記フレームを設けるとともに、前記蓋部材を設けてあるから、充填材は前記支持部材と前記蓋部材との間の内部空間に閉じ込められ、前記連結部を設けるとともに、前記縮小操作部を前記蓋部材に設けてあるから、前記蓋部材に充填材を充填しておくだけで、後は、前記縮小操作部を操作すれば、前記内部空間は縮小し、充填材は結果として充填空間内に押し込まれることになる。なお、前記連結部をネジ嵌合自在に形成すれば、連結後にねじ込み操作によって、また、前記押込操作部を設けることによって、また、前記連結部を前記蓋部材と前記フレームとを複数段階に係合可能に形成することによって前記蓋部材を押しつけるだけでも、前記内部空間を容易に圧縮でき、また、前記結合部をネジ嵌合自在に形成することによって、ねじ込み操作するだけで簡単に前記押込操作部を前記蓋部材に容易に侵入させることができるので、前記内部空間をさらに容易に圧縮でき、その結果、容易に充填材を充填空間内に押し込むことができる。さらに、充填材を押し込んだ状態で前記連結部は固定されるので、仮に火災が発生して充填材が膨張しても膨張した充填材が前記蓋部材に遮られるので、外に漏れ出すことを防止できる。なお、前記蓋部材と長尺体との間を封止可能な封止材を縮小操作部の操作の前に設けてあれば充填材の漏れ出しをさらに確実に防止することができる。
そして、前記蓋部材に、前記加圧操作部を設けた場合には、前記内部空間に外部から加圧流体を圧入し、その加圧流体の前記内部空間内で占める容積分だけ充填材を収容する空間の容積を減少し、さらに前記充填材に前記貫通孔に向けての圧力を附加することができるので、その加圧力によって容易に充填材を充填空間内に押し込むことができる。充填材が外に漏れ出すことを防止できるのは前記の特徴構成と同様である。
さらに、上記の各構成において、前記貫通孔の径方向に前記フレームを分割形成すれば、長尺体を貫通孔に挿通した後に充填材支持具を取り付けうるので、充填材支持具の取付が容易になり、前記フレームを、前記支持部と前記係止部とに分離自在に形成しておけば、長尺体の外径寸法に応じた支持部を前記係止部に組み合わせて用いることができ、前記貫通孔の径方向に前記蓋部材を分割形成しておけば、前記長尺体を前記貫通孔に挿通した後に前記フレームを構造体に取りつけ、その後から容易に前記蓋部材を取りつけることができ、そして、前記蓋部材の内周面に前記傾斜面部を形成してあれば、蓋部材に充填した充填材を貫通孔に向けて押し込む力が大きく働くので、充填材の前記充填空間内への押し込みが更に容易になり、また、前記蓋部材に予め前期充填材が充填されてあれば、充填材を取り扱う手間が省け、さらに、充填材を充填空間のサイズに合わせて適量充填しておくことができるのでなおさら取り扱いやすくなると同時に、充填材の過不足を防ぐことが出来る。
【0006】
【発明の効果】
従って、本発明の貫通孔の充填材支持具を用いることにより、長尺体を貫通孔に挿通後、フレームを貫通孔に係止させ、更に充填材を充填した蓋部材をこのフレームに取り付け、縮小操作部を操作するだけで、また、この縮小操作部に代えて加圧操作部を用いた場合には、その加圧操作部を加圧するだけで、簡単に充填材を充填空間内に充填でき、且つ、その後の充填材の漏れだしを防止できるので、構造体の貫通孔に長尺体を挿通した後の防火を確実にできる。
【0007】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図2は、スラブ1(構造体の一例)に設けられた配管挿通用の貫通孔2に、空調配管P(長尺体の一例)を挿通させて、貫通孔2の周壁部2aと、空調配管Pとの隙間に充填材Jを充填して、防火貫通部を構成してある状況を示す縦断面図で、前記充填材Jは、本発明の「貫通孔の充填材支持具」の一例である充填材支持具Sによって、前記貫通孔2内に支持されている。そして、前記空調配管Pは、銅管からなる配管本体3aを発泡樹脂製断熱部材3bで被覆して形成してある冷媒管3と、ケーブル4とから構成してある。
また、前記充填材Jは、例えば、前記スラブ1で仕切られた上下空間の一方で火災が発生した場合に、前記貫通孔2を通して上下空間の他方側へ類焼するのを防止できる防火貫通部を構成するために、熱膨張性を有するパテJ1で構成してある。前記パテJ1によれば、火災による熱によってパテJ1そのものが膨張し、仮に、空調配管Pが燃焼したり収縮しても、その周囲に広がって隙間を埋めつくし、煙や炎が貫通孔2を通過しにくいようにすることが可能である。
前記充填材支持具Sについて説明すると、前記貫通孔2に嵌入して係止自在なフレームFと、このフレームFに取付自在な蓋部材10と、前記フレームFに係合させた状態で前記充填材Jを受止め自在な支持板14とを設けて構成してある。この支持板14は、前記フレームFの支持部5と協同して前記充填材Jを受止めることになる。
前記フレームFは、前記貫通孔2への前記充填材Jの充填方向前方側(即ち、下方側)で、前記支持板14を受止め自在な支持部5と、前記支持部5を前記スラブ1に係止自在な係止部6とを、複数の帯金部材7で一体的に連結して構成してある。この帯金部材7は、その下端部を前記支持部5に接合してあると共に、上端部分は、外側へ屈曲させて前記係止部6に接合してある。
具体的には、図1に示すように、前記支持部5は、環状の板金部材で構成してある。この支持部5は、同図(イ)に示すように径方向に二分割形成し、両分割支持部5a,5aから構成してある。両分割支持部5a,5aどうしは、図に見られるように、その連結部分に嵌め合い構造を設けてあり、径方向に沿って互いを嵌め合うことによって、同図(ロ)に示すように一体的に連結することが可能である。
前記係止部6は、環状の板金部材によって形成してあり、径方向に二分割して構成してある。そして、板金部材からなる両分割係止部18,18は、一端部どうしを重ねた状態で鳩目16aからなるヒンジ部16を介して揺動自在に連結してある。また、両分割係止部18,18の他端部には夫々係合部17が設けられており、両係合部17が重なった状態で厚み方向に貫通する固定用穴17aを両分割係止部18,18に各別に設けてあり、両分割係止部18,18を環状姿勢に整えて貫通孔2の開口周囲に係止させた状態で、前記鳩目の穴16aと固定用穴17aとに釘やネジを挿通させてスラブ1に固定できるようにしてある。さらに、環状の係止部6の外周部には、前記蓋部材10を内嵌め自在な環状の縦壁部6aを設けてあり、この環状の縦壁部6aには、前記蓋部材10を内嵌めするに伴って、蓋部材10の後記筒状部10aに備えた切起こし片10bが自身の弾性変形を伴いながら乗り越えて係合自在な複数の係合孔6bを各別に設けてあり、この縦壁部6aも前記係止部6とともに径方向に二分割してある。
前記蓋部材10は、図1に示すように、底無しの「おわん」をふせたような形に形成してあり、その内側に図2に示すように、前記蓋部材10の内側には前記「おわん」の縁に沿って前記「おわん」の内周面から前記縁の側に向けて円筒状の筒状部10aを一体に設けてあり、この筒状部10aに前記縦壁部6aの係合孔6bに係合可能な前記切起こし片10bが夫々に対応する位置に各1個設けてある。この蓋部材10を前記切起こし片10bで前記縦壁部6aに係止させ、さらに前記貫通孔2に向けて押しつけると、これに伴って、前記切起こし片10bが前記係合孔6bに順次係合するようにしてあり、さらに、この筒状部10aに内嵌して円筒状の縮小部材20がその軸芯方向に摺動自在に設けられており、図3に示すように、この縮小部材20が前記蓋部材10の内方に向けて摺動し、同図(イ)から同図(ロ)のようにパテJ1を前記貫通孔2内の充填空間Vに向けて押し込むようになっている。こうして前記筒状部10aとこの縮小部材20とで縮小操作部Lを形成している。
前記蓋部材10は、図3に示すように、その内周面と前記筒状部10a、縮小部材20とに亘って充填材Jを充填しておいた後に前記フレームFに取り付けられ、前記フレームFに係合させた状態で、スラブ1とその貫通孔2に挿通し空調配管Pの束との隙間を塞ぐことができるように寸法設定して形成してある。
この蓋部材10もまた、フレームFと同様に、図1に示すように径方向に二分割に形成してあり、夫々の分割蓋部材8には蓋係合部9が形成されており、前記蓋係合部9は、一方の分割蓋部材8から他方の分割蓋部材8裏面側に延出する裏当て板部9aと、前記裏当て板部9aに形成した雌ネジ部9bと、前記両分割蓋部材8を合体させた状態での前記裏当て板部9aに重なる前記他方の分割蓋部材8部分に形成されたネジ穴部9cとによって構成してあり、前記ネジ穴部9cを通して雌ネジ部9bにボルトを螺合させることによって、両分割蓋部材8どうしを連結固定し、一体的な蓋部材10とすることができる。
また、蓋部材10の内周面には、蓋部材10をフレームFに係合させた状態で空調配管Pの挿通部分に近づくほど前記フレームFから遠ざかる傾斜面部Mを形成してあり、充填空間に充填されたパテJ1が膨張する際に、前記傾斜面部Mに接当しながら傾斜下手側に誘導され易くしてある。従って、仮に、空調配管Pが蓋部材10を貫通する部分に隙間があったにしても、その隙間でパテJ1が締め付けられるから、外部へ漏れ出し難くすることが可能となる。
前記縮小部材20も二分割されており、図1(イ)に示すように、一方の分割縮小部材21の周方向両端部は周方向先端に尖端を有する径方向内方の面が傾斜した楔状に形成され、その傾斜面部に軸芯方向に形成された突条21bと凹条21aが夫々並設されており、また、他方の分割縮小部材22の周方向両端部は周方向先端に尖端を有する径方向外方の面が傾斜した楔状に形成され、その傾斜面部にも軸芯方向に形成された突条22bと凹条22aが夫々並設されている。両分割縮小部材21,22を夫々両分割蓋部材8,8の筒状部10aに内嵌して、前記両分割蓋部材8を合体させる際に、両分割縮小部材21,22は、これらの両端部の凹条21a,22aに夫々両端部の突条22b,21bが夫々係合し、同図(ロ)に示すように、これらの分割縮小部材21,22はそのまま一体化されて縮小部材20となるようにしてある。
上述の前記係合孔6bと前記切起こし片10bとの係合構造は、貫通孔2に充填したパテJ1が膨張しても、その力を受けて前記フレームFと蓋部材10とが外れ難くなるように形成してある。
前記支持板14は、図1に示すように、板金製で環状に形成してあり、その外周部には係止手段15が設けられている。この支持板14もまた径方向に二分割されて、分割支持板24,24によって構成してある。支持板14は、挿通させる空調配管Pの最大外径にほぼ等しい寸法になるようにその内径を設定してあり、空調配管Pと支持板14との間に大きな隙間ができないように形成してある。なお、前記空調配管Pの外径が異なる場合には、その値に合う内径に形成した別の支持板を使用する。また、支持板14の外径は、前記フレームFの各帯金部材7の内方にきっちり納まるように寸法設定してある。
さらに、前記支持板14の外周部には、前記帯金部材7に対して、周方向に沿った係合方向で係合自在な複数の係合部14aを、前記帯金部材7に対応する位置に各別に設けてある。前記係合部14aは、図示のとおり、平面形状を『L』字形に形成してあり、前記帯金部材7に係合した状態においては、支持板14を、前記支持部5に対して貫通孔2の径方向内側へ移動するのを阻止できるように構成してある。即ち、前記係合部14aによって係止手段15を構成する。
本実施例の充填材支持具Sを用いた防火貫通部の形成方法は、空調配管Pを挿通させた後(空調配管Pを後記のフレームFを設置した後から挿通させることも可)、貫通孔2にフレームFを一体化した上で係止状態に設置し、一体化した支持部5上に支持板14を一体化して載置すると共に帯金部材7に前記係合部14aを係合させ、その上からパテJ1を充填した一体化した後の蓋部材10をフレームに係合させることによって簡単に実施することができる。
つまり、図3(イ)に示すように予め両分割蓋部材8,8に両分割縮小部材21,22夫々の端部を夫々内嵌させた状態で、前記蓋部材10の傾斜面部Mならびに筒状部10a及び縮小部材20の各内面と空調配管Pとの間の内部空間Kに相当する部分にパテJ1を充填しておき、両分割蓋部材8,8を空調配管Pを内挿させる状態で合体させて、両分割縮小部材21,22が合体して円筒状になった縮小部材20を前記フレームFの環状の縦壁部6aに内挿し、そのまま近接させて前記筒状部10aを前記縦壁部6aに内嵌する。ここで、前記縮小部材20はスラブ1に接し、パテJ1を内部空間K内にほぼ封入することができる。次いで同図(ロ)に示すように、前記蓋部材10を前記貫通孔2に向けてさらに押しつける。この結果、前記縮小部材20は、前記筒状部10aに沿って前記傾斜面部Mに向けて押し込まれ、その結果、前記内部空間Kは縮小し、パテJ1は前記傾斜面部Mに押されて貫通孔2内の充填空間Vに向けてはみ出し、前記支持板14に達するので、パテJ1を前記長尺体Pと前記貫通孔2の周壁部2aとの間の充填空間V内に充填することができるようになる。
前記充填材支持具Sによれば、挿通させる空調配管Pの外径寸法に合う支持板14を選択するだけでフレームFの兼用化を図りながら、且つ、空調配管Pの挿通部周りに隙間のでき難い状態に防火貫通部を構成することができると共に、前記縮小操作部Lを設けてあることによって、予め内部空間K内に充填した充填材Jを前記充填空間V内に押し込み充填することができ、且つ、パテJ1の膨張力が蓋部材10に作用してもパテJ1が外部へ膨出することを防止でき、より信頼性の高い防火貫通部を形成することが可能となる。
【0008】
〔別実施例〕
以下に別実施例を説明する。
〈1〉 前記フレームFは、先の実施例で説明した支持部5と係止部6とを一体的に形成してあるものに限定されるものではなく、例えば、前記支持部5と係止部6とを着脱自在な別部材から構成してあってもよい。
また、径方向に二分割に形成してあるものに限らず、例えば、三分割以上の複数分割構成や、分割せずに一体的に構成してあるものであってもよい。
〈2〉 前記縮小操作部Lは、縮小部材20と蓋部材10の筒状部10aをネジ嵌合させて構成してもよく、前記縮小部材20を環状の縦壁部6aに係合させて、前記縮小部材20に螺設したネジと前記筒状部10aに螺設したネジを螺合させ、蓋部材10を螺進して内部空間Kを縮小するようにしてあってもよい。また、前記筒部材10aと前記環状の縦壁部6aをネジ嵌合させるように構成してもよい。
〈3〉 前記縮小操作部Lは、押し込み操作によって前記蓋部材10内に侵入し、且つ、固定される押込操作部12を設け、この押込操作部12と前記蓋部材10とを結合する結合部13を前記押込操作部12と前記蓋部材10とに設けるようにしてあってもよく、例えば、図4に示すように、蓋部材10の前記「おわん」状の部分に押込操作部12を設けてあってもよい。つまり、前記「おわん」状の部分に開口部分を設けてその開口部分に雌ネジ部13bを螺設するとともに、この雌ネジ部13bに螺合可能な雄ネジ部13aを備えたボルト状の押込部材12aを螺合させるようにして前記雄ネジ部13aと前記雌ネジ部13bとで結合部13を構成し、前記蓋部材10に前記押込部材12aを前記結合部13で結合し、この押込部材12aを前記蓋部材10の内方に向けて螺進させて押し込み、内部空間Kを減容させるように構成してもよい。この押込操作部12は必要に応じて複数箇所に設けてもよい。
なお、前記押込操作部12の結合部13を蓋部材10の長尺体Pの貫通部に設けてもよく、この場合は、前記押込部材12aを筒状に形成し、螺進可能なようにフランジを設けることにしてもよい。また、この場合、前記押込部材12aは前記蓋部材10と同様に二分割してあってもよい。
さらに、前記結合部13は螺合させるものに限らず、前記押込部材12aを押し込むに従ってその位置にその押込部材12aを固定できるように構成してあれば良く、例えば段階的に係止できるように構成してあってもよい。
〈4〉 前記連結部11を構成するのに、前記筒状部10aの内面に上方への移動を阻止する、平行な断面鋸刄状の係合段を設けるとともに、前記縦壁部6aの前記切起こし片10bを下方に向けて係止力を作用させるように設けて連結部11とすると同時に縮小操作部Lとし、蓋部材10を押し込みながら段階的に前記縮小部材20に係合させつつ内部空間Kを縮小するようにしてもよい。この係合段を前記縦壁部6aに設けた係合孔66と同数の複条ネジ(例えば、4条ネジ)とすれば、取り外しに際しては蓋部材10をネジ回すだけで前記蓋部材10を簡単に取り外すことができるようになる。
〈5〉 前記縮小操作部Lに代えて、前記蓋部材10にその内周面と、前記係止部6及び長尺体Pの外面との間の内部空間Kに圧力を加える手段を設けて加圧操作部としてもよい。この加圧手段としては、流体圧を用いてもよく、また、蓋部材10の内面を充填材に対して加圧可能に形成してあってもよい。
〈6〉 前記蓋部材10の形状は「おわん」状のものに限らず、前記縮小操作部L或いは前記加圧操作部の構成に合わせて適宜形状を選定でき、例えば中心部に貫通孔を備えた中空円盤を用いて前記押込操作部12或いは前記加圧操作部を構成する場合には、円筒状の外壁に中心部に貫通孔を有する底部を備えた形状の蓋部材10を用いると効果的である。
さらに、この場合、中空円盤を前記蓋部材10の前記構造体1側に向かって凹状に形成された曲面状或いは回転曲面状に形成して、その外周縁を前記係止部6側に向けるとともに、上記円筒状の外壁の内面に摺動するようにすれば、前記充填空間V内に充填材Jを押し込むのに有効である。
〈7〉 前記充填材Jは、フレームFを貫通孔に挿入係止した後で、そのフレームFの中に押し込んで充填してもよく、また、予め縮小操作部Lを操作する前の蓋部材10の中と前記環状の縦壁部6aの内部とに充填しておき、縮小操作部Lの操作によって充填材Jを前記充填空間V内に押し込んで充填すると効率的である。なお、これは加圧操作部の操作によってもよい。
〈8〉 前記縮小部材20は、パテJ1を前記蓋部材10の内周面及び筒状部10aの内側にはみ出し充填した後に蓋部材10の筒状部10aに内嵌させてもよく、また、前記係止部6上の長尺体Pの周囲の前記縦壁部6aの内側にパテJ1を充填し、さらに盛り上げておいてもよい。
【0009】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明用分解斜視図
【図2】本発明の実施例の構造体への取り付け状態を示す縦断面図
【図3】本発明の実施例の充填材の充填操作説明用の要部断面図
【図4】本発明の別実施例の充填材の充填操作の説明用縦断面図
【図5】従来例の説明用分解斜視図
【符号の説明】
1 構造体
2 貫通孔
5 支持部
6 係止部
10 蓋部材
11 連結部
12 押込操作部
13 結合部
F フレーム
J 充填材
L 縮小操作部
M 傾斜面部
P 長尺体
Claims (10)
- 構造体(1)に設けられた貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)部分の周囲空間で、充填材(J)を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、
前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向前方側で、前記貫通孔(2)内に充填される前記充填材(J)を受止め自在な支持部(5)を備えると共に、前記支持部(5)を前記構造体(1)に係止自在な係止部(6)を備えたフレーム(F)を設け、前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向後方側で、前記貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)と前記構造体(1)とにわたって配置自在な蓋部材(10)を設け、前記フレーム(F)と前記蓋部材(10)とを連結する連結部(11)を設け、
前記蓋部材(10)で覆う空間を縮小自在にする縮小操作部(L)を、前記蓋部材(10)に設けてあり、
前記蓋部材(10)を前記フレーム(F)に係合させた状態での前記長尺体(P)の挿通部分に近づくほど前記フレーム(F)から遠ざかる傾斜面部(M)を、前記蓋部材(10)の内周面に形成してある貫通孔の充填材支持具。 - 前記縮小操作部(L)を構成するに、前記連結部(11)をネジ嵌合自在に形成すると共に、前記連結部(11)のねじ込み操作に伴って前記蓋部材(10)が前記構造体(1)側に近接するように前記連結部(11)の螺進方向を設定してある請求項1記載の貫通孔の充填材支持具。
- 前記縮小操作部(L)を構成するに、押込操作によって前記蓋部材(10)内に侵入し、且つ、固定される押込操作部(12)を設け、前記押込操作部(12)と前記蓋部材(10)とを結合する結合部(13)を、前記押込操作部(12)と前記蓋部材(10)とに設けてある請求項1記載の貫通孔の充填材支持具。
- 前記結合部(13)を構成するに、前記結合部(13)をネジ嵌合自在に形成すると共に、前記結合部(13)のねじ込み操作によって前記押込操作部(12)が前記蓋部材(10)に侵入するように前記結合部(13)の螺進方向を設定してある請求項3記載の貫通孔の充填材支持具。
- 前記縮小操作部(L)を構成するに、前記連結部(11)を前記蓋部材(10)への前記貫通孔(2)の外方から内方への力を受けて前記蓋部材(10)と前記フレーム(F)とを複数段階に係合可能に形成してある請求項1記載の貫通孔の充填材支持具。
- 構造体(1)に設けられた貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)部分の周囲空間で、充填材(J)を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、
前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向前方側で、前記貫通孔(2)内に充填される前記充填材(J)を受止め自在な支持部(5)を備えると共に、前記支持部(5)を前記構造体(1)に係止自在な係止部(6)を備えたフレーム(F)を設け、前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向後方側で、前記貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)と前記構造体(1)とにわたって配置自在な蓋部材(10)を設け、前記フレーム(F)と前記蓋部材(10)とを連結する連結部(11)を設け、
前記蓋部材(10)で覆う空間を加圧自在にする加圧操作部を、前記蓋部材(10)に設けてあり、
前記蓋部材(10)を前記フレーム(F)に係合させた状態での前記長尺体(P)の挿通部分に近づくほど前記フレーム(F)から遠ざかる傾斜面部(M)を、前記蓋部材(10)の内周面に形成してある貫通孔の充填材支持具。 - 前記フレーム(F)が、前記貫通孔(2)の径方向に分割形成してある請求項1〜6の何れかに記載の貫通孔の充填材支持具。
- 前記フレーム(F)が、前記支持部(5)と前記係止部(6)とに分離自在に形成してある請求項1〜7の何れかに記載の貫通孔の充填材支持具。
- 前記蓋部材(10)が前記貫通孔(2)の径方向に分割形成してある請求項1〜8の何れかに記載の貫通孔の充填材支持具。
- 前記蓋部材(10)に予め前記充填材(J)が充填されてある請求 項1〜9の何れかに記載の貫通孔の充填材支持具。
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| JP04676995A JP3606626B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 貫通孔の充填材支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP04676995A JP3606626B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 貫通孔の充填材支持具 |
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| JPH08239920A (ja) | 1996-09-17 |
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