JP3606642B2 - 電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水または食塩水等の処理水を電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水を生成する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置の一つとして、特開平6−304561号公報にて、流入口に供給される処理水を電解してアルカリ性イオン水と酸性イオン水を生成し各流出口から流出させる通水式の電解槽と、この電解槽の前記流入口に処理水を給水する給水手段と、前記電解槽の前記各流出口にそれぞれ接続される一対の排出管と、これら一対の排出管に流路切換弁を介して選択的に接続される一対の導出管とを備えるとともに、前記電解槽と前記給水手段と前記流路切換弁の各作動を制御する制御装置を備えてなる電解水生成装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の電解水生成装置においては、生成運転時、電解槽への電圧印加極性と流路切換弁の切換状態が同相となるように制御されていて、一方の導出管には常に酸性イオン水が導かれ、また他方の導出管には常にアルカリ性イオン水が導かれるようになっている。このため、アルカリ性イオン水の導出管には長期間の使用によりカルシウム、マグネシウム等がスケールとなって管内壁に付着して堆積し管路抵抗が順次増大する。
【0004】
本発明は、上記の問題に対処するため、給水手段によって供給される処理水をその内部に隔膜を介して形成した一対の電極室にて電圧を印加されたときアルカリ性イオン水と酸性イオン水を生成して各電極室に設けた流出口から流出させる通水式の電解槽と、該電解槽の各流出口に連通する一対の排出管に流路切換弁を介して接続した一対の導出管を備えて、前記電解槽への電圧印加極性と前記流路切換弁の切換状態が同相状態にあるとき処理水を電解処理して生成された所定特性の電解イオン水が前記導出管を通して流出する同相生成モードと前記電解槽への電圧印加極性と前記流路切換弁の切換状態が逆相状態にあるとき処理水を電解処理して生成された逆性の電解イオン水が前記導出管を通して流出する逆相生成モードにて交互に運転されるようにした電解水生成装置において、前記同相生成モードにての電解処理運転時間を計測してその計測時間が所定の運転時間に達したとき前記逆相生成モードに切換えて前記所定の運転時間に相当する時間が経過するまで同逆相生成モードにて運転を継続させ、前記逆相生成モードにての電解処理運転時間を計測してその計測時間が所定の運転時間に達したとき前記同相生成モードに切換えて前記所定の運転時間に相当する時間が経過するまで同相生成モードにて運転を継続させる手段を設けたことを特徴とする電解水生成装置を提供するものである。
【0006】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した本発明による電解水生成装置においては、その同相生成モードにての運転時には電解槽への電圧印加極性と流路切換弁の切換状態が同相状態にあって、処理水を電解処理して生成された酸性イオン水が一方の導出管を通して導出されアルカリ性イオン水が他方の導出管を通して導出される。また、同相生成モードの運転から逆相生成モードの運転に切換えられると、電解槽への電圧印加極性と流路切換弁の切換状態が逆相状態にされて処理水を電解処理して生成されたアルカリ性イオン水が一方の導出管を通して導出され酸性イオン水が他方の導出管を通して導出され、かくして各導出管には逆性の電解イオン水が導出される。
【0007】
したがって、本発明による電解水生成装置においては、同相生成モードの運転と逆相生成モードの運転が交互に実行されるようにすれば、各導出管にそれぞれ酸性イオン水とアルカリ性イオン水が交互に導かれるようになり、アルカリ性イオン水の流通によって各導出管の管内壁に付着堆積したカルシウム、マグネシウム等のスケールが酸性イオン水により溶解洗浄されて、長期間の使用に際しても各導出管の管内壁にスケールが設定値以上に付着堆積することはなく、各導出管の管路抵抗が増大するのを防止することが可能である。
【0010】
本発明の実施あたっては、前記同相生成モードから逆相生成モードに切換えられたとき、又は逆相生成モードから同相生成モードに切換えられたとき、その切換状態を使用者に報知する報知手段ことが望ましく、この場合には各電解イオン水の誤使用防止を図ることができる。 また、前記同相生成モードから逆相生成モードに切換えられるとき、又は逆相生成モードから同相生成モードに切換えられるとき、手動で解除可能なモード切換禁止手段を設けることが望ましく、この場合には使用者の意思によらないモード切換を禁止することができて、各イオン水の誤使用を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明による電解水生成装置を示していて、この電解水生成装置は電解槽20の両電極室に処理水(水道水)を給水管11を通して給水する給水弁V1を備えていて、この給水弁V1は常閉型の電磁開閉弁であり制御装置100によって作動を制御されるようになっている。給水管11は、上記した給水弁V1とフローセンサSを介装した接続部11aと、この接続部11aの先端から上方に延びる立上部11bと、この立上部11bの先端から分岐して上方に延び電解槽20の両流入口21a,21bにそれぞれ接続される分岐部11cによって構成されていて、接続部11aには周知の浄水器Fを介して給水ホース12が接続され、また立上部11bの下端には排水弁V2を介装した排水管13が接続されている。給水ホース12は、機外に延びていて、水道管(図示省略)に接続されるようになっている。
【0012】
フローセンサSは、給水管11における接続部11a内の水の流れを検出するものであり、その検出信号は制御装置100に入力されるようになっている。排水管13は、機底部に沿って配置されていて機外に延びており、排水溝(図示省略)に排水可能となっている。排水弁V2は、常閉型の電磁開閉弁であり制御装置100によって作動を制御されるようになっている。
【0013】
電解槽20は、流入口に供給される処理水を電解してアルカリ性イオン水と酸性イオン水を生成し各流出口から流出させる通水式の電解槽であり、一対の流入口21a,21bと一対の流出口21c,21dを有する槽本体21と、この槽本体21内に対向配設した第1及び第2の電極22,23と、これら両電極22,23間に配設されて各電極22,23を収容する第1及び第2の電極室24,25を形成する隔膜26によって構成されていて、第1電極室24には流入口21aと流出口21cが連通し、第2電極室25には流入口21bと流出口21dが連通している。各電極22,23は、チタン基材の表面に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼成してなるもので、両電極22,23への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換(電圧印加極性の切換)は制御装置100によって制御されるようになっている。また、各流出口21c,21dには第1及び第2の排出管31,32が接続されていて、両排出管31,32は流路切換弁V3を介して第1及び第2の導出管33,34に接続されている。各導出管33,34は、各イオン水を大容量の各貯溜タンク(図示省略)に導くためのものであり、電解槽20より上方に立ち上がる立上部33a,34aを有していて、先端が大気に開口しており、各立上部33a,34aの下端にて流路切換弁V3に接続されている。
【0014】
流路切換弁V3は、酸・アルカリに耐える4ポート2位置切換バルブであって、電動モータ(図示省略)によって切換駆動されるものであり、図1の仮想線で示した逆状態(排出管31が導出管34に接続され排出管32が導出管33に接続されている状態)にて制御装置100から正信号を受けたとき図1の実線で示した正状態(排出管31が導出管33に接続され排出管32が導出管34に接続されている状態)に切り替わり、また図1の実線で示した正状態にて制御装置100から逆信号を受けたとき図1の仮想線で示した逆状態に切り替わるようになっており、図1の仮想線で示した逆状態にあるか実線で示した正状態にあるかはセンサ(図示省略)によって検出されるようになっている。
【0015】
制御装置100は、電源スイッチ101,生成スイッチ102(共にON−OFF切換スイッチである)とモード切換許可スイッチ103(自己復帰型のON−OFFスイッチ)を備えるとともに、第1設定時間taを可変設定するための第1設定装置104と、第2設定時間tbを可変設定するための第2設定装置105と、タイマ106(リセット信号によって計時を開始するタイマ)及び積算タイマ107(リセット信号によって計時を開始し、後述するプログラムの終了により計時を中断し、プログラムの開始により計時を再開するタイマ)を備え、また図2,図3及び図4に示したフローチャートに対応したプログラムを実行するマイクロコンピュータ(図示省略)を備えていて、各スイッチ101,102,103の操作とフローセンサSからの信号と流路切換弁V3の状態を検出するセンサからの信号とタイマ106及び積算タイマ107の計時値に基づいて、給水弁V1及び排水弁V2の開閉作動と流路切換弁V3の切換作動と電解槽20における両電極22,23への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換(電圧印加極性の切換)とを制御するとともに、音声による報知装置(図示省略)の作動及び各導出管33,34の出口に設けた表示ランプ(図示省略)の点灯・消灯等をそれぞれ制御するようになっており、以下に説明する各作動が得られるようになっている。
【0016】
上記のように構成した本実施形態においては、当該電解水生成装置が使用可能な状態で電源スイッチ101がオン操作されると、制御装置100のマイクロコンピュータが図2のステップ200にてプログラムの実行を開始し、ステップ201にて生成スイッチ102がオン操作されているか否かが判定される。このとき、生成スイッチ102がオン操作されていなければ、ステップ201にて「NO」と判定されてステップ201の処理が繰り返し実行され、また生成スイッチ102がオン操作されていれば、ステップ201にて「YES」と判定されてステップ202,203,204の処理が実行される。ステップ202では、導出管33の出口に設けた表示ランプを点灯維持する点灯信号が出力されるとともに、導出管34の出口に設けた表示ランプを消灯維持する消灯信号が出力されて、導出管33の出口に設けた表示ランプが点灯し、導出管33からアルカリ性イオン水が導出され導出管34から酸性イオン水が導出されることが表示される。
【0017】
ステップ203では給水弁V1に開信号が出力され、ステップ204ではフローセンサSがONか否かが判定される。給水弁V1は、正常であれば開信号にて開作動するため、水道が断水状態でなければ、給水管11を水道水が流れてフローセンサSがONとなり、ステップ204にて「YES」と判定されてステップ205,206または207の処理が実行される。なお、給水弁V1が開信号にて開作動しないか、水道が断水状態であるときには、ステップ204にて「NO」と判定されてステップ208の断水警報ルーチンが実行されて警報が発せられる。水道が断水状態から通水状態となったときには、水道の通水によりフローセンサSがONとなり、ステップ204にて「YES」と判定されてステップ205,206または207の処理が実行される。
【0018】
ステップ205では流路切換弁V3が図1の実線に示した正状態に保持されているか否かが判定され、「YES」と判定されたときにはステップ206が処理された後にステップ209,210が実行され、また「NO」と判定されたときにはステップ207が処理された後にステップ209,210が実行される。ステップ206では電解槽20の両電極22,23に所定値の直流電圧が正電圧印加されて、電極22がマイナス極となり電極23がプラス極となる。一方、ステップ207では電解槽20の両電極22,23に所定値の直流電圧が逆電圧印加されて、電極22がプラス極となり電極23がマイナス極となる。
【0019】
ステップ209ではタイマ106がリセットされて計時値t1がゼロとされ再スタートされ、ステップ210ではステップ209にてリセットされたタイマ106の計時値t1が第1設定値ta以上か否かが判定される。ステップ209にてリセットされたタイマ106の計時値t1が第1設定値taに満たないときにはステップ210にて「NO」と判定されてステップ211の処理が実行され、また上記した計時値t1が第1設定値taに達するとステップ210にて「YES」と判定されて図3のステップ215以降の処理が実行される。上記した第1設定値taは、図1に示した第1設定装置104によって例えば10分〜90分の範囲で適宜に変更可能である。
【0020】
ステップ211では生成スイッチ102がオフ操作されているか否かが判定される。このとき、生成スイッチ102がオフ操作されていなければ、ステップ211にて「NO」と判定されてステップ210に戻り、また生成スイッチ102がオフ操作されていれば、ステップ211にて「YES」と判定されてステップ212,213,214の処理が実行される。ステップ212では電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、ステップ213では給水弁V1に閉信号が出力され、ステップ214ではプログラムの実行が終了する。
【0021】
このため、流路切換弁V3が図1の実線にて示した正状態で、電源スイッチ101と生成スイッチ102のオン操作により当該装置が正常に起動するときには、上記したステップ200,201,202,203,204,205,206,209,210,211の処理が実行されて、給水ホース12から浄水器Fを通過した水道水が給水弁V1とフローセンサSと給水管11を通って電解槽20の各電極室24,25に供給されるとともに、電解槽20内で電解されて各イオン水が生成され、マイナス側電極22の電極室24からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が排出管31と正状態の流路切換弁V3と導出管33を通して大容量のアルカリ性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られ、またプラス側電極23の電極室25からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出管32と正状態の流路切換弁V3と導出管34を通して大容量の酸性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られる。なお、流路切換弁V3が図1の仮想線にて示した逆状態で、電源スイッチ101と生成スイッチ102のオン操作により当該装置が正常に起動するときには、上記したステップ206に代えてステップ207の処理が実行されて、プラス側電極22の電極室24からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出管31と逆状態の流路切換弁V3と導出管34を通して大容量の酸性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られ、またマイナス側電極23の電極室25からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が排出管32と逆状態の流路切換弁V3と導出管33を通して大容量のアルカリ性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られる。
【0022】
上記した当該装置の起動に伴うイオン水の生成運転は、生成スイッチ102がオフ操作されるかステップ209にてリセットされたタイマ106の計時値t1が第1設定値taに達するまで、ステップ210,211の処理が繰り返し実行されて維持され、生成スイッチ102がオフ操作されると、ステップ212,213,214の処理が実行されて、電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、給水弁V1が閉作動して、電解槽20への給水及び給電が停止して生成運転が停止する。一方、上記した計時値t1が第1設定値taに達すると、図3のステップ215以降の処理が実行されて、以下に説明する再運転が開始される。
【0023】
図3のステップ215では電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、ステップ216では給水弁V1に閉信号が出力され、ステップ217ではフローセンサSがOFFか否かが判定される。給水弁V1は、正常であれば閉信号にて閉作動するため、給水弁V1の閉作動により給水管11を水が流れなくなるとフローセンサSがOFFとなり、ステップ217にて「YES」と判定されてステップ219,220,221,222の処理が順次実行される。なお、給水弁V1が閉作動しないときにはフローセンサSがOFFとならずステップ217にて「NO」と判定されてステップ218の故障警報ルーチンが実行されて警報が発せられる。
【0024】
ステップ219では、流路切換弁V3の切換ルーチンが実行されて、流路切換弁V3が正状態である場合には逆状態に、また逆状態である場合には正状態に切り換えられる。ステップ220では、排水弁V2に開信号が出力されて排水弁V2が開作動し、ステップ221ではタイマ106がリセットされて計時値t1がゼロとされ再スタートされる。また、ステップ222ではステップ221にてリセットされたタイマ106の計時値t1が排水設定値ts以上か否かが判定され、「NO」と判定されたときにはステップ222の処理が繰り返し実行され、「YES」と判定されたときにはステップ223,224の処理が実行される。なお、上記した排水設定値tsは、当該装置において生成運転が中断して各導出管33,34内のイオン水が流路切換弁V3と各排出管31,32を通して電解槽20の各電極室24,25に逆流し各電極室24,25の水が中和または逆イオン化されるまでの時間を実験により測定した実測値を基にして決定されていて、通常は20秒程度(排水弁V2のサイズによって変わる)に設定されている。
【0025】
ステップ223では排水弁V2に閉信号が出力されて排水弁V2が閉作動し、ステップ224では積算タイマ107の計時値t2が第2設定値tb以上か否かが判定される。積算タイマ107の計時値t2が第2設定値tbに満たないときにはステップ224にて「NO」と判定されて図2のステップ202以降の処理が実行され、また上記した計時値t2が第2設定値tb以上となっているときにはステップ224にて「YES」と判定されてステップ225,226,227,228の処理が実行された後に、図4のステップ230以降の処理が実行される。上記した第2設定値tbは、図1に示した第2設定装置104によって例えば100時間〜500時間の範囲で適宜に変更可能である。
【0026】
ステップ225では第1報知実行ルーチンが実行されて、音声にて「同相状態でのイオン水生成累計時間が設定値以上となりました。同相状態でのイオン水生成から逆相状態でのイオン水生成に変更するためにモード切換許可スイッチを押して下さい。」との報知がなされる。この報知により使用者がモード切換許可スイッチ103を押すと、ステップ226にて「YES」と判定されてステップ227,228が実行され、また上記した報知が使用者に伝わらなくて使用者がスイッチ103を押さない場合(例えば、使用者がいない夜間運転中に報知がなされたような場合)にはステップ226にて「NO」と判定されて図2のステップ203以降の処理が実行される。これによって、生成運転の無用な停止及び使用者の予期しない同相状態でのイオン水生成から逆相状態でのイオン水生成への変更が防止される。
【0027】
また、ステップ227では積算タイマ107がリセットされて計時値t2がゼロとされ再スタートされ、ステップ228では第2報知実行ルーチンが実行されて、音声にて「同相状態でのイオン水生成から逆相状態でのイオン水生成に変更します。各イオン水の出口が変わりますので使用に注意して下さい。」との報知がなされる。この報知により使用者は、導出管33の出口を大容量の酸性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に合わせるとともに、導出管34の出口を大容量のアルカリ性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に合わせて、逆相状態でのイオン水生成に備える。なお、上記した各音声での報知(第1報知及び第2報知)内容は適宜変更可能であり、数回繰り返して行うことも可能である。また、各音声での報知に代えて表示ランプの点滅やブザーの呼鳴等の報知手段にて報知するようにして実施することも可能である。
【0028】
図4のステップ230〜242は図2のステップ202〜214と基本的には同じもの(ステップ230,234,235のみが異なる)であり、ステップ230では、導出管33の出口に設けた表示ランプを消灯維持する消灯信号が出力されるとともに、導出管34の出口に設けた表示ランプを点灯維持する点灯信号が出力されて、導出管34の出口に設けた表示ランプが点灯され、導出管33から酸性イオン水が導出され導出管34からアルカリ性イオン水が導出されることが表示される。また、ステップ231では給水弁V1に開信号が出力され、ステップ232ではフローセンサSがONか否かが判定される。ステップ232にて「YES」と判定されると、ステップ233,234または235の処理が実行され、またステップ232にて「NO」と判定されると、ステップ236の処理が実行されてステップ232に戻り、ステップ236では断水警報ルーチンが実行されて警報が発せられる。
【0029】
ステップ233では流路切換弁V3が図1の実線に示した正状態に保持されているか否かが判定され、「YES」と判定されたときにはステップ234が処理された後にステップ237,238が実行され、また「NO」と判定されたときにはステップ235が処理された後にステップ237,238が実行される。ステップ234では電解槽20の両電極22,23に所定値の直流電圧が逆電圧印加されて、電極22がプラス極となり電極23がマイナス極となる。一方、ステップ235では電解槽20の両電極22,23に所定値の直流電圧が正電圧印加されて、電極22がマイナス極となり電極23がプラス極となる。
【0030】
ステップ237ではタイマ106がリセットされて計時値t1がゼロとされ再スタートされ、ステップ238ではステップ237にてリセットされたタイマ106の計時値t1が第1設定値ta以上か否かが判定される。ステップ237にてリセットされたタイマ106の計時値t1が第1設定値taに満たないときにはステップ238にて「NO」と判定されてステップ239の処理が実行され、また上記した計時値t1が第1設定値taに達するとステップ238にて「YES」と判定されて図5のステップ243以降の処理が実行される。
【0031】
ステップ239では生成スイッチ102がオフ操作されているか否かが判定される。このとき、生成スイッチ102がオフ操作されていなければ、ステップ239にて「NO」と判定されてステップ238に戻り、また生成スイッチ102がオフ操作されていれば、ステップ239にて「YES」と判定されてステップ240,241,242の処理が実行される。ステップ240では電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、ステップ241では給水弁V1に閉信号が出力され、ステップ242ではプログラムの実行が終了する。
【0032】
このため、流路切換弁V3が図1の実線にて示した正状態で、同相状態でのイオン水生成から逆相状態でのイオン水生成に変更されるときには、上記したステップ230,231,232,233,234,237,238,239の処理が実行されて、給水ホース12から浄水器Fを通過した水道水が給水弁V1とフローセンサSと給水管11を通って電解槽20の各電極室24,25に供給されるとともに、電解槽20内で電解されて各イオン水が生成され、プラス側電極22の電極室24からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出管31と正状態の流路切換弁V3と導出管33を通して大容量の酸性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られ、またマイナス側電極23の電極室25からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が排出管32と正状態の流路切換弁V3と導出管34を通して大容量のアルカリ性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られる。なお、流路切換弁V3が図1の仮想線にて示した逆状態で、同相状態でのイオン水生成から逆相状態でのイオン水生成に変更されるときには、上記したステップ234に代えてステップ235の処理が実行されて、マイナス側電極22の電極室24からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が排出管31と逆状態の流路切換弁V3と導出管34を通して大容量のアルカリ性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られ、またプラス側電極23の電極室25からは水素イオンが増加した酸性イオン水が排出管32と逆状態の流路切換弁V3と導出管33を通して大容量の酸性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に送られる。
【0033】
上記した逆相状態でのイオン水の生成運転は、生成スイッチ102がオフ操作されるかステップ237にてリセットされたタイマ106の計時値t1が第1設定値taに達するまで、ステップ238,239の処理が繰り返し実行されて維持され、生成スイッチ102がオフ操作されると、ステップ240,241,242の処理が実行されて、電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、給水弁V1が閉作動して、電解槽20への給水及び給電が停止して生成運転が停止する。一方、上記した計時値t1が第1設定値taに達すると、図5のステップ243以降の処理が実行されて、以下に説明する再運転が開始される。
【0034】
図5のステップ243〜256は図3のステップ215〜228と基本的には同じもの(ステップ253,256のみが異なる)であり、ステップ243では電解槽20の両電極22,23への電圧印加が停止され、ステップ244では給水弁V1に閉信号が出力され、ステップ245ではフローセンサSがOFFか否かが判定される。ステップ245にて「YES」と判定されると、ステップ247,248,249,250の処理が順次実行され、またステップ245にて「NO」と判定されると、ステップ246の処理が実行されてステップ245に戻り、ステップ246では故障警報ルーチンが実行されて警報が発せられる。
【0035】
ステップ247では、流路切換弁V3の切換ルーチンが実行されて、流路切換弁V3が正状態である場合には逆状態に、また逆状態である場合には正状態に切り換えられる。ステップ248では、排水弁V2に開信号が出力されて排水弁V2が開作動し、ステップ249ではタイマ106がリセットされて計時値t1がゼロとされ再スタートされる。また、ステップ250ではステップ249にてリセットされたタイマ106の計時値t1が排水設定値ts以上か否かが判定され、「NO」と判定されたときにはステップ250の処理が繰り返し実行され、「YES」と判定されたときにはステップ251,252の処理が実行される。
【0036】
ステップ251では排水弁V2に閉信号が出力されて排水弁V2が閉作動し、ステップ252では図3のステップ227にてリセットされた積算タイマ107の計時値t2が第2設定値tb以上か否かが判定される。積算タイマ107の計時値t2が第2設定値tbに満たないときにはステップ252にて「NO」と判定されて図4のステップ230以降の処理が実行され、また上記した計時値t2が第2設定値tb以上となっているときにはステップ252にて「YES」と判定されてステップ253,254,255,256の処理が実行された後に、図2のステップ202以降の処理が実行される。
【0037】
ステップ253では第3報知実行ルーチンが実行されて、音声にて「逆相状態でのイオン水生成累計時間が設定値以上となりました。逆相状態でのイオン水生成から同相状態でのイオン水生成に変更するためにモード切換許可スイッチを押して下さい。」との報知がなされる。この報知により使用者がモード切換許可スイッチ103を押すと、ステップ254にて「YES」と判定されてステップ255,256が実行され、また上記した報知が使用者に伝わらなくて使用者がスイッチ103を押さない場合にはステップ254にて「NO」と判定されて図4のステップ230以降の処理が実行される。これによって、生成運転の無用な停止及び使用者の予期しない逆相状態でのイオン水生成から同相状態でのイオン水生成への変更が防止される。
【0038】
また、ステップ255では積算タイマ107がリセットされて計時値t2がゼロとされ再スタートされ、ステップ256では第4報知実行ルーチンが実行されて、音声にて「逆相状態でのイオン水生成から同相状態でのイオン水生成に変更します。各イオン水の出口が変わりますので使用に注意して下さい。」との報知がなされる。この報知により使用者は、導出管33の出口を大容量のアルカリ性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に合わせるとともに、導出管34の出口を大容量の酸性イオン水用貯溜タンク(図示省略)に合わせて、同相状態でのイオン水生成に備える。なお、上記した各音声での報知(第3報知及び第4報知)内容は適宜変更可能であり、数回繰り返して行うことも可能である。また、各音声での報知に代えて表示ランプの点滅やブザーの呼鳴等の報知手段にて報知するようにして実施することも可能である。
【0039】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、制御装置100のマイクロコンピュータが図2及び図3に示した同相制御プログラムを実行する同相生成モードにて、電解槽20への電圧印加極性と流路切換弁V3の切換状態が同相状態で処理水が電解処理され、導出管33にはアルカリ性イオン水が導かれ、また導出管34には酸性イオン水が導かれる。また、制御装置100のマイクロコンピュータが図4及び図5に示した逆相制御プログラムを実行する逆相生成モードにて、電解槽20への電圧印加極性と流路切換弁V3の切換状態が逆相状態で処理水が電解処理れ、導出管33には酸性イオン水が導かれ、また導出管34にはアルカリ性イオン水が導かれる。
【0040】
上記した同相生成モードから逆相生成モードへの切換及び逆相生成モードから同相生成モードへの切換は、積算タイマ107の計時値t2が第2設定値tb以上となった状態でスイッチ103がONとされることにより、行われるようになっていて、同相生成モードと逆相生成モードが交互に実行されることにより、各導出管33,34にそれぞれ酸性イオン水とアルカリ性イオン水が交互に導かれるため、アルカリ性イオン水の流通によって各導出管33,34の管内壁に付着堆積するカルシウム、マグネシウム等のスケールは酸性イオン水により自動的に溶解洗浄されて、長期間の使用に際しても各導出管33,34の管内壁にスケールが設定値以上に付着堆積することはなく、各導出管33,34の管路抵抗が異常に増大するのを防止することができる。
【0041】
また、本実施形態においては、上記した同相生成モード及び逆相生成モードにて、電解槽20への電圧印加極性と流路切換弁V3の切換状態が第1設定時間ta毎に共に切換えられるようになっているため、電解槽20内の各電極22,23に付着するスケールを的確に除去することができて、質及び量の略均一な電解イオン水を継続して得ることができる。また、上記した第1設定時間ta毎の切換に際しては、各導出管33,34から電解槽20の各電極室24,25に逆イオン水が逆流供給されて、各電極室24,25を含む各流通路内の水が素早く中和または逆イオン化される。したがって、当該装置の再起動初期において、マイナスとされている電極を収容する電極室内の電極が水素イオンにより侵されるのを抑制することができて電極の寿命を長くすることができる。また、各導出管33,34から電解槽20の各電極室24,25に逆イオン水が逆流供給されるときに、給水弁V1より電解槽20側の給水管11と電解槽20の両電極室24,25内の水を上記した逆流を殆ど阻害しない開状態の排水弁V2と排水管13を通して外部に排出することができて、逆イオン水の逆流供給時間を短時間に行わせることができ、これによって電圧印加停止時間を短く設定することができ、当該装置のイオン水生成運転の中断時間を短くすることができてイオン水生成能力を向上させることができる。
【0042】
また、本実施形態においては、上記した同相生成モード及び逆相生成モードへのモード切換時に音声にて報知するようにしているため、各イオン水の誤使用防止を図ることができる。また上記した同相生成モードまたは逆相生成モードへのモード切換時に、スイッチ103がON操作されない場合には、モード切換が禁止されるようにしてある(図3のステップ226及び図5のステップ254参照)ため、使用者の意思によらないモード切換を禁止することができて、各イオン水の誤使用を防止することができる。
【0043】
上記実施形態においては、積算タイマ107の計時値t2が第2設定値tb以上となった状態でスイッチ103がONとされることにより、同相生成モードから逆相生成モードへの切換及び逆相生成モードから同相生成モードへの切換が行われるようにしたが、積算タイマ107に代えて同相或いは逆相の生成モードでの電解槽20への電圧印加極性と流路切換弁V3の切換状態の切換回数をカウントするカウンタを設けて、このカウンタでのカウント値が設定値となった状態にて生成モードの切換えが可能となるようにして(図3のステップ224,227の処理内容と図5のステップ252,255の処理内容を代えて)実施することも可能である。また、上記した積算タイマ107或いはカウンタを設けないで実施する(図3のステップ224,227と図5のステップ252,255無くして実施する)ことも可能である。また、上記実施形態では、積算タイマ107がリセット信号によって計時を開始し、プログラムの終了により計時を中断し、プログラムの開始により計時を再開するようにして、電解処理運転時間が概略的に積算されるようにしたが、積算タイマ107がリセット信号によって計時を開始し、生成運転の中断(図3のステップ215,216及び図5のステップ243,244)により計時を中断し、生成運転の再開(図2のステップ202〜209及び図4の230〜237)により計時を再開するようにして、電解処理運転時間が正確に積算されるようにして実施することも可能である。
【0044】
また、上記実施形態においては、上記した同相生成モード及び逆相生成モードにて、電解槽20への電圧印加極性と流路切換弁V3の切換状態が第1設定時間ta毎に共に切換えられるようにしたが、上記した同相生成モード及び逆相生成モードにて、電解槽20への電圧印加極性と流路切換弁V3の切換状態が切換えられないようにして実施することも可能である。
【0045】
また、上記実施形態においては、図1に示した構成の電解水生成装置に本発明を実施したが、本発明は、流入口に供給される処理水を電解してアルカリ性イオン水と酸性イオン水を生成し各流出口から流出させる通水式の電解槽と、この電解槽の前記流入口に処理水を給水する給水手段と、前記電解槽の前記各流出口にそれぞれ接続される一対の排出管と、これら一対の排出管に流路切換弁を介して選択的に接続される一対の導出管とを備えるとともに、前記電解槽と前記給水手段と前記流路切換弁の各作動を制御する制御装置を備えてなる電解水生成装置には同様に実施できるものであり、例えば、特開平6−304561号公報に示されている電解水生成装置にも実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解水生成装置の一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】図1に示した電解水生成装置の制御装置が備えるマイクロコンピュータにて実行される同相制御プログラムの一部を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した電解水生成装置の制御装置が備えるマイクロコンピュータにて実行される同相制御プログラムの残部を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した電解水生成装置の制御装置が備えるマイクロコンピュータにて実行される逆相制御プログラムの一部を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した電解水生成装置の制御装置が備えるマイクロコンピュータにて実行される逆相制御プログラムの残部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…給水管、20…電解槽、21a,21b…流入口、21c,21d…流出口、22,23…電極、24,25…電極室、26…隔膜、31,32…排出管、33,34…導出管、100…制御装置、101…電源スイッチ、102…生成スイッチ、103…モード切換許可スイッチ、106…タイマ、107…積算タイマ、V1…給水弁、V2…排水弁、V3…流路切換弁。
Claims (4)
- 給水手段によって供給される処理水をその内部に隔膜を介して形成した一対の電極室にて電圧を印加されたときアルカリ性イオン水と酸性イオン水を生成して各電極室に設けた流出口から流出させる通水式の電解槽と、該電解槽の各流出口に連通する一対の排出管に流路切換弁を介して接続した一対の導出管を備えて、前記電解槽への電圧印加極性と前記流路切換弁の切換状態が同相状態にあるとき処理水を電解処理して生成された所定特性の電解イオン水が前記導出管を通して流出する同相生成モードと前記電解槽への電圧印加極性と前記流路切換弁の切換状態が逆相状態にあるとき処理水を電解処理して生成された逆性の電解イオン水が前記導出管を通して流出する逆相生成モードにて交互に運転されるようにした電解水生成装置において、
前記同相生成モードにての電解処理運転時間を計測してその計測時間が所定の運転時間に達したとき前記逆相生成モードに切換えて前記所定の運転時間に相当する時間が経過するまで同逆相生成モードにて運転を継続させ、前記逆相生成モードにての電解処理運転時間を計測してその計測時間が所定の運転時間に達したとき前記同相生成モードに切換えて前記所定の運転時間に相当する時間が経過するまで同相生成モードにて運転を継続させる手段を設けたことを特徴とする電解水生成装置。 - 前記同相生成モードから逆相生成モードに切換えられるとき、又は逆相生成モードから同相生成モードに切換えられるとき、その切換時期を使用者に報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
- 前記同相生成モードから逆相生成モードに切換えられたとき、又は逆相生成モードから同相生成モードに切換えられたとき、その切換状態を使用者に報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
- 前記同相生成モードから逆相生成モードに切換えられるとき、又は逆相生成モードから同相生成モードに切換えられるとき、手動で解除可能なモード切換禁止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
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