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JP3607119B2 - 車速対応の施設名検索用音声認識装置 - Google Patents
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JP3607119B2 - 車速対応の施設名検索用音声認識装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車速対応の施設名検索用音声認識装置に関し、特に、入力された人声の音声分析と特徴抽出を行ったデータを音節HMMによる出力確率計算を行い、地名や施設名等が格納された辞書部から上位のN個をゆう度計算によって求めて認識結果とする施設名検索用音声認識装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両走行誘導装置は、運転者の負担を減らし安全運転に集中できるため広く普及していて、目的地と道路地図データ等に基づいて作成された誘導路の表示を行ったり、目的地までの距離や所要時間を表示することが行われ、その一環として施設名の検索を音声(人声)による指令に基づいて行えるように音声認識装置を設けた場合がある。
【0003】
このような音声認識装置の具体例としては主として次に説明する第1ないし第3の方式を用いたものがある
【0004】
第1の方式は、全ての辞書を探索して人声を認識する方式であり、図3に示すように、音声分析特徴抽出部1に入力された話者の音声(人声)は、音声分析されてその特徴部分が抽出されそのデータが、音声区間検出部2と出力確率計算部4に送出され、音声区間検出部2で音声区間がいずれであるかの検出が行われ、出力確率計算部4で音節HMM部6の出力に基づく出力確率計算を行うことができる。この音節HMM部6は、音節単位の行うHMM、つまり隠れマルコフモデル(Hidden Malkov Model)を指し、このHMMとは、定常信号源を確率的に切り替えることによって表現する非定常信号源のモデルのことである。
【0005】
このような出力確率計算部4の出力データは、ゆう度計算部5によって音節HMM部6の出力と認識辞書部7の格納データに基づいてゆう度計算が行なわれる。このゆう度計算とは出力確率計算部4、音節HMM部6、認識辞書部7のそれぞれの出力データの中で一番優れているものを計算して求めるものであり、当該ゆう度計算部5から、上位N個のデータが認識制御部3に出力される。この認識制御部3は、最上位のデータを認識結果として後段回路部の図示しないスピーカ発声部等に送出される。
【0006】
認識制御部3による認識結果(最上位)が、音声分析特徴抽出部1に入力された話者の音声(人声)と異なる場合に認識指令の信号により次候補コマンドが発せられると第2位の認識結果を出力することができる。以下同様に最大としてN個まで繰り返させることができる。
【0007】
認識辞書部7には、「地名や施設名」が日本全国を対象として網羅されていて、市役所、区役所、救急告知病院、公園、フェリーターミナル、ホテル、動物園、植物園、遊園地、公会堂、デパート、国際空港等々の位置データが格納されている。
【0008】
第2の方式は、認識辞書に全ての地名施設名を網羅させず、所定の分割基準でもって複数に分割して構成し、複数の認識辞書の中から選択して使用することによって1回の認識率が高い状態で人声を認識する方式であり、前述説明した図3と異なる構成は、図4に示すように第1認識辞書部7aと第2認識辞書部7bに2分割して認識辞書部が構成され、この両者のデータを辞書判断部8に介してゆう度計算部5に入力するように構成したもので、また、辞書判断部8は、認識制御部3から出力される選択指令信号によって第1認識辞書部7aと第2認識辞書部7bのいずれを使用するかを切り分けるように構成されている。
【0009】
第1認識辞書部7aと第2認識辞書部7bは、住所辞書を県名、市名、区名に等々の分割基準に基づいて分けられたもので、分割数は2個に限らずこれ以上でもよい。
【0010】
従って、一度に使用する辞書のデータ量を減らして1回当たりの認識率を高くすることができるものの、第1認識辞書部7aと第2認識辞書部7bのいずれを選択するか決定するために発声が必要となり、この発声のための認識と本来の発声(地名や施設名の発声)のための認識が必要となり認識回数が増える。このために、最終的に目的の言葉を探すまでの認識率は「1回の認識率」の回数のべき乗となり、結局、話者に発声回数の負担を増やすが最終的認識率はあまり変わらないことになる。
【0011】
第3の方式は、所在地からの距離に応じて認識辞書を自動的に切り替える方式であり、前述説明した図3と異なる構成は、図5に示す認識辞書部12が、所在地からの所定距離圏内に該当するデータに限定して検索を行い得るように構成され、また、現在地情報(緯度経度)データが入力される直線距離計算部9を設け、この出力を距離係数計算部10に入力して距離係数を計算し、認識辞書部12に入力し、所在地からの距離に応じた範囲の施設のみを対象とした検索を行うようにしている。
【0012】
このために、辞書の全てに対してデータ検索するのではなく、自車の所在地の周辺のみに対してデータ検索しているために、最終的に認識結果を得るに必要な時間が短縮化されると共に、認識率も向上する利点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の施設名検索用音声認識装置は、前述説明した第1の方式を用いた場合には、辞書の全てに対してデータ検索しているので、最終的に認識結果を得るに必要な時間が多くかかると共に、認識率が低下してしまうという問題がある。
【0014】
また、前述説明した第2の方式を用いた場合には、辞書の全てに対してデータ検索せずに、一度に使用する辞書のデータ量を減らして1回当たりの認識率を高くすることができるものの、複数辞書のいずれを選択するか決定するために発声が必要となり、この発声のための認識と本来の発声(地名や施設名の発声)のための認識が必要となり認識回数が増えてしまい、このために、最終的に目的の言葉を探すまでの認識率は「1回の認識率」の回数のべき乗となり、結局、話者に発声回数の負担を増やすが最終的認識率はあまり変わらないことになり、最終的に認識結果を得るに必要な時間が多くかかると共に、認識率が低下してしまうという問題は解消されない。
【0015】
さらに、前述説明した第3の方式を用いた場合には、辞書の全てに対してデータ検索せずに、一度に使用する辞書のデータ量を減らし、即ち、自車の所在地の周辺のみに対してデータ検索しているために、最終的に認識結果を得るに必要な時間が短縮化されると共に、認識率も向上する利点があるものの、車両の走行中に施設名検索を行った場合には、検索動作が進行している間に該当施設を通り越してしまう虞があり、そのときには自車をしかるべき場所でUターンさせたり、大回りルートで戻らなければならなくなってしまうという問題がある。
【0016】
この問題は、余計な走行をせざるを得ないために精神的に苦痛であると共に、無駄な燃料消費が生じたり、特に、高速道路を走行中に発生してしまった場合には、次インターチェンジまでかなりの距離を走行しなければ戻れないためにより顕著な問題となる。
【0017】
そこで、本発明の目的は、車速の大小には関わりなく音声認識の認識率を高くできると共に、施設検索のための認識動作が進行している間に該当施設を通り越してしまうことのない車速対応の施設名検索用音声認識装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明による車速対応の施設名検索用音声認識装置は、次のような特徴的構成を採用している。
【0019】
(1)入力された人声の音声認識を、 7 地名や施設名等が格納された複数の辞書部を用いて実行する車両走行誘導装置用の施設名検索用音声認識装置において、
自車の車速を検出する車速検出手段を備え、前記車速検出手段によって得られた車速が所定値を越えたときに、前記認識に用いる辞書部の数を減らすことを特徴とする車速対応の施設名検索用音声認識装置。
【0020】
(2)前記複数の辞書部のうち一つの辞書部は、比較的に近い位置に存在する複数の施設データを格納するように構成する上記(1)の車速対応の施設名検索用音声認識装置。
【0021】
(3)前記複数の辞書部のうち一つの辞書部は、複数の施設の住所データを格納するように構成する上記(1)の車速対応の施設名検索用音声認識装置。
【0022】
(4)前記所定値は、高速道路で定められている最低速度に基づいて設定するように構成する上記(1)の車速対応の施設名検索用音声認識装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1と図2を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態による車速対応の施設名検索用音声認識装置の概略回路を示すブロック図である。本形態の構成は、前述説明した図5と一部が異なって構成されたもので、図5に示す辞書部11が辞書部16とされ、図5に示す認識辞書部12が認識辞書部17とされ、図5に示す直線距離計算部9と距離係数計算部10が直線距離計算部13と距離係数計算部14とされ、距離係数計算部14の出力端が速度判断部15を介してゆう度計算部5に接続されている。
【0025】
こうして、入力された人声の音声分析と特徴抽出を音声分析特徴抽出部1で行ったデータを音節HMM部6による出力の確率計算を出力確率計算部4で行い、地名や施設名等が格納された辞書部(辞書部16、認識辞書部17)から上位のN個をゆう度計算部5によって求めて認識結果とする施設名検索用音声認識装置が構成される。
【0026】
辞書部16は周辺辞書部で構成され、認識辞書部17は、施設名辞書部と地名辞書部とで構成され、自車の車速を検出する車速検出手段で得られた速度情報が速度判断部15に入力され、その車速が高速道路走行に対応する所定値を越えたときに、辞書部16と認識辞書部17(周辺辞書部と施設名辞書部と地名辞書部との3種の辞書)を使用し、所定値を下回ったときに、辞書部16を使用せず認識辞書部17(施設名辞書部と地名辞書部の2種の辞書)を使用するように制御する制御手段が具備されている。この所定値は、走行する高速道路に定められている最低速度に基づいて設定するように構成されている。
【0027】
辞書部16による周辺辞書部は、比較的に近い位置に存在する複数の施設データを格納するように構成され、認識辞書部17による施設名辞書部は、複数の施設名データを格納するように構成され、認識辞書部17による地名辞書部は、複数の施設の住所データを格納するように構成されている。
【0028】
さて、速度判断部15による速度判断は図2に符号aで示すような判断基準でもってなされ(×印は辞書を使用しないことを意味し、○印は辞書を使用することを意味する)、車速が81km/hを越えた場合には、辞書部16(周辺辞書)を使用せず、認識辞書部17(地名辞書と施設名辞書)を使用し、0〜40〜80の場合には、辞書部16(周辺辞書)と認識辞書部17(地名辞書と施設名辞書)を使用するようにしている。
【0029】
また、「周辺辞書」とは、コンビニエンス・ストア、ファミリー・レストラン、銀行等の所在地が格納された辞書であり、「施設名辞書」とは、ホテル、遊園地、スキー場、駅名等の所在地が格納された辞書であり、「地名辞書」とは、住所名の所在地が格納された辞書である。
【0030】
したがって、音声分析特徴抽出部1に入力された話者の音声(人声)は、音声分析されてその特徴部分が抽出されてそのデータが、音声区間検出部2と出力確率計算部4に送出され、音声区間検出部2で音声区間がいずれであるかの検出が行われ、出力確率計算部4で音節HMM部6の出力に基づく出力確率計算を行うことができる。
【0031】
このような出力確率計算部4の出力データは、ゆう度計算部5によって音節HMM部6の出力と認識辞書部17の格納データと速度判断部15の出力に基づいてゆう度計算が行なわれる。
【0032】
このゆう度計算とは出力確率計算部4、音節HMM部6、認識辞書部17のそれぞれの出力データの中で一番優れているものを計算して求めるものであり、当該ゆう度計算部5から、上位N個のデータが認識制御部3に出力される。この認識制御部3は、最上位のデータを認識結果として出力する。
【0033】
このとき、速度判断部15によって、図2に符号aで示すような判断基準でもってなされ、車速が81km/hを越えた場合には、辞書部16(周辺辞書)を使用せず、認識辞書部17(地名辞書と施設名辞書)を使用し、0〜40〜80の場合には、辞書部16(周辺辞書)と認識辞書部17(地名辞書と施設名辞書)を使用するようにしている。
【0034】
認識制御部3による認識結果(最上位)が、音声分析特徴抽出部1に入力された話者の音声(人声)と異なる場合に外部からの認識指令の信号により次候補コマンドが発せられると第2位の認識結果を出力することができる。以下同様に最大としてN個まで繰り返させることができる。
【0035】
よって、現在走行中の自動車の速度情報から高速走行中(81km/h以上)は、周辺辞書を所有しないことで認識辞書を小さくして認識制度を上げる。また、音声認識作業を行っている時間に認識結果の目的地を通り過ぎてしまうことを回避する。
【0036】
また、現在走行中の自動車の速度情報から低速走行中(81km/h以下)の場合には、辞書部16と認識辞書部17の両方の辞書を用いて「周辺辞書と地名辞書と施設名辞書」の3種の辞書を使用し、検索動作が進行している間に該当施設を通り越してしまうことはない。
【0037】
なお、速度判断部15による車速判断の境界値は、80km/hの場合のみならず、走行する高速道路に定められている最低走行速度に基づいて設定するようにすればより実態に即した辞書切り替えを行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明による車速対応の施設名検索用音声認識装置は、一度に使用する辞書のデータ量を減らし、即ち、高速走行中に自車の所在地の周辺のみに対してデータ検索しているために、最終的に認識結果を得るに必要な時間が短縮化されると共に、認識率も向上する利点があり、検索動作が進行している間に該当施設を通り越してしまうことがなく、そのときには自車をしかるべき場所でUターンさせたり、大回りルートで戻らなければならなくなってしまうという非常に煩わしい問題が解消される。
【0039】
したがって、本発明の車速対応の施設名検索用音声認識装置は、車速の大小には関わりなく音声認識の認識率を高くできると共に、施設検索のための認識動作が進行している間に該当施設を通り越してしまうことのない車速対応の施設名検索用音声認識装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による車速対応の施設名検索用音声認識装置の全体構成を示すブロック回路図である。
【図2】図1に示す速度判断部による車速基準と使用辞書の関係を示す図である。
【図3】従来の施設名検索用音声認識装置の一例の概略回路構成を示すブロック回路図である。
【図4】従来の施設名検索用音声認識装置の他例の概略回路構成を示すブロック回路図である。
【図5】従来の施設名検索用音声認識装置のさらに他の例の概略回路構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1 音声分析特徴抽出部
2 音声区間検出部
3 認識制御部
4 出力確率計算部
5 ゆう度計算部
6 音節HMM部
7 認識辞書部
7a 第1認識辞書部
7b 第2認識辞書部
8 辞書判断部
9 直線距離計算部
10 距離係数計算部
11 辞書部
12 認識辞書部
13 直線距離計算部
14 距離係数計算部
15 速度判断部
16 辞書部
17 認識辞書部

Claims (4)

  1. 入力された人声の音声認識を、地名や施設名等が格納された複数の辞書部を用いて実行する車両走行誘導装置用の施設名検索用音声認識装置において、
    自車の車速を検出する車速検出手段を備え、前記車速検出手段によって得られた車速が所定値を越えたときに、前記認識に用いる辞書部の数を減らすことを特徴とする車速対応の施設名検索用音声認識装置。
  2. 前記複数の辞書部のうち一つの辞書部は、比較的に近い位置に存在する複数の施設データを格納するように構成することを特徴とする請求項1に記載の車速対応の施設名検索用音声認識装置。
  3. 前記複数の辞書部のうち一つの辞書部は、複数の施設の住所データを格納するように構成することを特徴とする請求項1に記載の車速対応の施設名検索用音声認識装置。
  4. 前記所定値は、高速道路で定められている最低速度に基づいて設定するように構成することを特徴とする請求項1に記載の車速対応の施設名検索用音声認識装置。
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