JP3607574B2 - トランザクション処理性能低下監視装置およびトランザクション処理性能低下監視方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランザクション処理性能低下監視装置およびトランザクション処理性能低下監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこのようなトランザクション処理性能低下監視装置についての一例が、特開平01−191950号公報に開示されている。
同公報に開示されているトランザクション処理性能低下監視装置は、トランザクシヨン処理待ち個数カウント手段と、トランザクション処理待ち個数監視手段と、トランザクション処理待ち個数格納手段と、警告メッセージ出力手段と、外部表示装置とから構成されている。
【0003】
かかる構成において、当該トランザクション処理性能低下監視装置は、トランザクション処理待ち個数カウント手段によりカウントされた処理待ちトランザクションの個数を調べ、トランザクション処理待ち個数監視手段がこの個数とシステム許容トランザクション登録個数を比較して前者が後者を越えているか否かを監視する。そして、処理待ち個数が許容範囲を超えている場合、警告メッセージを外部表示装置に出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のトランザクション処理性能低下監視装置においては、次の二つの課題があった。
第1の課題は、トランザクション投入件数が少ない場合、性能低下を即座に検出できないということである。その理由は、実行中のトランザクションで問題が発生し、処理が滞ったことにより次のトランザクションが長時間にわたり待ち状態になっていたとしても、その後にトランザクション投入され、待ち状態のトランザクションの件数が、設定されたしきい値に達しない限り警告メッセージが出力されないためである。
【0005】
第2の課題は、警告メッセージを見落とした場合、監視の効果が発揮されないということである。その理由は、この監視方式はトランザクション処理待ち数が増加したことを警告メッセージで通知するだけで、その原因解明および問題解決は操作員に委ねられているためである。
【0006】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、一定時間毎に採取したトランザクション処理情報をもとに、トランザクション処理性能低下を監視し、トランザクション処理性能低下が認められた場合、その原因を特定し、自動的に適切な対処を行なうことによって、トランザクション処理性能の回復を行なうことが可能なトランザクション処理性能低下監視装置およびトランザクション処理性能低下監視方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、一定期間毎に自動的に取得したトランザクション処理情報に基づいてトランザクション処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視装置であって、トランザクションを入力するとともにトランザクションキューへ登録するトランザクション入力制御手段と、上記トランザクション入力制御手段により起動され、上記トランザクションキューに登録されたトランザクションを実行するトランザクション実行制御手段と、所定の監視インターバル時間間隔にて起動され、上記トランザクション実行手段にて実行されるトランザクションの処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視手段と、上記トランザクション処理性能低下監視手段にて処理性能低下とされた場合、当該処理性能低下の原因となっている実行中のトランザクションを停止させるトランザクション停止制御手段とを具備し、上記トランザクション処理性能低下監視手段は、ある時刻におけるトランザクション処理率が、予め登録された性能低下限界係数を下回った場合に性能低下状態であると判断する構成としてある。
【0008】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、一定期間毎に自動的に取得したトランザクション処理情報に基づいてトランザクション処理性能低下を監視する機能を実現可能なトランザクション処理性能低下監視装置を提供する。かかる機能を実現するに際して、トランザクション入力制御手段は、トランザクションを入力するとともにトランザクションキューへ登録する。そして、トランザクション入力制御手段を起動する。このようにトランザクション入力制御手段にて起動されたトランザクション実行制御手段は、トランザクションキューに登録されたトランザクションを順次実行する。ここで、トランザクション処理性能低下監視手段は、所定の監視インターバル時間間隔にて起動され、上記トランザクション実行手段にて実行されるトランザクションの処理性能低下を監視する。そして、トランザクション停止制御手段は、トランザクション処理性能低下監視手段にて処理性能低下とされた場合、当該処理性能低下の原因となっている実行中のトランザクションを停止させる。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、上記トランザクション入力制御手段は、トランザクションを入力するに際して、当該トランザクションの件数をカウントしつつ上記トランザクションキューへ登録する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、トランザクション入力制御手段にてトランザクションを入力するにあたり、当該トランザクションの件数をカウントしつつ上記トランザクションキューへ登録する。
【0010】
さらに、請求項3にかかる発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、上記トランザクション入力制御手段は、トランザクションを入力した際に、上記トランザクション処理性能低下監視手段にて監視する処理性能低下の状態を確認し、当該処理性能低下の状態に応じて、入力したトランザクションの入力受付あるいは入力拒否を行う構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、トランザクション入力制御手段にてトランザクションを入力した際に、トランザクション処理性能低下監視手段にて監視する処理性能低下の状態を確認する。そして、当該処理性能低下の状態に応じて、入力したトランザクションの入力受付あるいは入力拒否を行う。
【0011】
さらに、請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、上記トランザクション処理性能低下監視手段は、予め決められた上記監視インターバル時間間隔に制御信号を発生するタイマ通知手段を備え、当該トランザクション処理性能監視手段は同タイマ通知手段の制御信号に従って起動される構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、トランザクション処理性能低下監視手段に予め決められた上記監視インターバル時間間隔に制御信号を発生するタイマ通知手段を備えさせる。そして、当該トランザクション処理性能監視手段を同タイマ通知手段の制御信号に従って起動する。
【0012】
さらに、請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、上記トランザクション処理性能低下監視手段は、トランザクションの処理状況を記録するトランザクション処理情報管理表を備える構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、トランザクション処理性能低下監視手段にトランザクションの処理状況を記録するトランザクション処理情報管理表を備えさせる。
【0013】
また、一定期間毎に自動的に取得したトランザクション処理情報に基づいてトランザクション処理性能低下を監視する手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。このため、請求項6にかかる発明は、一定期間毎に自動的に取得したトランザクション処理情報に基づいてトランザクション処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視方法であって、トランザクションを入力するとともにトランザクションキューへ登録するトランザクション入力制御工程と、上記トランザクション入力制御工程にて起動され、上記トランザクションキューに登録されたトランザクションを実行するトランザクション実行制御工程と、所定の監視インターバル時間間隔にて起動され、上記トランザクション実行工程にて実行されるトランザクションの処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視工程と、上記トランザクション処理性能低下監視工程にて処理性能低下とされた場合、当該処理性能低下の原因となっている実行中のトランザクションを停止させるトランザクション停止制御工程とを具備し、上記トランザクション処理性能低下監視工程は、ある時刻におけるトランザクション処理率が、予め登録された性能低下限界係数を下回った場合に性能低下状態であると判断する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。
同図において、本発明の第1の実施形態は、トランザクション入力制御手段1と、トランザクション制御手段2と、トランザクションキュー3と、トランザクション処理性能低下監視手段4と、タイマ通知手段5と、トランザクション処理情報管理表6とから構成されている。ここで、トランザクション制御手段2は、トランザクション実行制御手段2aと、トランザクション停止制御手段2bとを内部に備えている。
【0015】
これらの手段はそれぞれ概略、以下のように動作する。トランザクション入力制御手段1は、性能状態のチェックによりトランザクションの入力可否を決定し、性能低下状態でなくトランザクション入力可の場合はトランザクション累計件数の加算を行ない、入力されたトランザクションをトランザクションキュー3へ登録し、トランザクション実行制御手段2aが起動されていない場合は、トランザクション実行制御手段2aを起動する。
【0016】
トランザクション実行制御手段2aは、トランザクション入力制御手段1から起動され、トランザクション実行を行なう。そして、性能低下状態の場合は、トランザクション停止制御手段2bによって実行中トランザクションの停止を行なう。トランザクションキュー3は、トランザクション入力制御手段1が、実行待ちのトランザクションを登録しておくためのキューを形成している。
タイマ通知手段5は、当該システムにおいて予め登録されている監視インターバル時間毎にシステム時刻の通知を行なう。
【0017】
トランザクション処理性能低下監視手段4は、前記タイマ通知手段5のシステム時刻の通知によって起動され、トランザクションの実行状況記録のためのトランザクション処理情報管理表6に格納する値を取得し、取得した値を格納し、生成したトランザクション処理情報管理表6をもとにトランザクション処理性能低下監視を行なう。
トランザクション処理情報管理表6は、前記トランザクション処理性能低下監視手段4により生成され、監視時刻毎の入力トランザクション累計件数、トランザクションキュー滞留件数、トランザクション処理可能件数、トランザクション実行件数、トランザクション処理率を記憶している。
【0018】
次に、図1〜図5を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
図2は、図1のトランザクション入力制御手段1の処理内容を示すフローチャートである。図3は、図1のトランザクション実行制御手段2aおよびトランザクション停止制御手段2bの処理内容を示すフローチャートである。図4は、図1のトランザクション処理性能低下監視手段4の処理内容を示すフローチャートである。そして、図5は、トランザクション処理情報管理表の一態様を示した図である。
【0019】
最初に、トランザクション入力制御手段1に対し、トランザクション投入が行なわれた場合について説明する。
図2において、トランザクション入力制御手段1は、まず、当該トランザクション入力制御手段1内の状態フラグが性能低下状態にあるかどうかを調べる(ステップS21)。性能低下状態にある場合は、そのまま終了しトランザクション入力は受け付けない。一方、性能低下状態でない場合は、次のステップへ進み、入力トランザクション累計件数格納領域の内容を1加算し(ステップS22)、トランザクションキューへトランザクションを登録する(ステップS23)。そして、トランザクション実行制御手段2aが未起動の場合には、トランザクション実行制御手段2aを起動する(ステップS24)。
【0020】
図3においては、トランザクション実行制御手段2aが起動されると、まず、トランザクションが実行中か否かを調べる(ステップS31)。トランザクションが実行中でない場合は、トランザクションキュー3に実行待ちのトランザクションがあるかどうかを調べ(ステップS35)、実行待ちトランザクションが存在する場合は、トランザクションキューからトランザクションを抽出し実行する(ステップS36)。ステップS35でトランザクションキュー3にトランザクションがないと判断した場合は処理を終了する。
【0021】
一方、ステップS31にてトランザクションが実行中であった場合、当該制御手段内状態フラグが性能低下状態かどうかを調べる(ステップS32)。性能低下状態でない場合は、ステップS34へ進み、性能低下状態である場合は、ステップS33へ進む。ステップS33においては、トランザクション停止制御手段2bを動作させて実行中トランザクションの停止を行い、ステップS34ではトランザクション終了後、状態フラグを性能低下状態から正常状態に変更する。
【0022】
一方、タイマ通知手段5は、予め当該システムに登録されている監視インターバル時間経過毎にトランザクション処理性能低下監視手段4に対し、システム時刻の通知を行い、トランザクション処理性能低下監視手段4の動作を開始させる。
【0023】
図4において、前記タイマ通知手段5から時刻通知をうけたトランザクション処理性能低下監視手段4は、まずトランザクション入力制御1が加算している入力トランザクション格納領域の値を取得し(ステップS41)、図5に示すトランザクション処理情報管理表6の入力トランザクション累計件数62に格納する。続いて、トランザクションキュー滞留件数を取得し(ステップS42)、トランザクション処理情報管理表6のトランザクションキュー滞留件数63に格納する。
【0024】
次に、トランザクション処理情報管理表6のトランザクション処理可能件数64、トランザクション実行件数65、トランザクション処理率66の値を、前回監視情報と、ステップS41、ステップS42にて取得した値を使用して算出する(ステップS43)。トランザクション処理可能件数64の算出式は、
(トランザクション処理可能件数)=(入力トランザクション累計件数)−(前回監視時入力トランザクション累計件数)+(前回監視時トランザクションキュー滞留件数)
となる。
【0025】
また、トランザクション実行件数65の算出式は、
(トランザクション実行件数)=(トランザクション処理可能件数)−(トランザクションキュー滞留件数)
となり、
トランザクション処理率66の算出式は、
(トランザクション処理率)=(トランザクション実行件数)÷(予め当該システムに登録されている処理能力値)
となる。
このように算出された値はトランザクション処理情報管理表6に格納される。ここで使用した処理能力値とは、予め当該システムに登録されている監視インターバル時間あたりに最大何件のトランザクションを実行するかを規定する値である。
【0026】
次に、ステップS43で取得したトランザクション処理率66と予め当該システムに登録されている性能低下限界係数を比較し(ステップS44)、トランザクション処理率66が前記性能低下限界係数を下回っていた場合、ステップS45へ進む。トランザクション処理率66が性能低下限界係数を上回っていた場合は、ステップS48へ進む。ステップS45では、トランザクション処理可能件数64とトランザクション処理件数の大小比較を行ない、性能低下判定を行なう。トランザクション処理件数が小さい場合は性能低下状態とみなし、ステップS46へ進み、トランザクション処理件数がトランザクション処理可能件数と同じ場合はステップS48へ進む。
【0027】
そして、性能低下が連続して検出された場合、その検出回数が、予めシステムに登録しているリトライカウント値より多いかどうかを判定し(ステップS46)、多い場合は、トランザクション実行制御手段内部の状態フラグを性能低下状態にする(ステップS47)。ステップS46にて性能低下検出が連続していない場合、あるいは、検出回数がリトライカウント値以下だった場合は、ステップS48へ進む。そして、トランザクション処理情報管理表6のトランザクションキュー滞留件数63と、予めシステムに登録されている最大滞留件数とを比較し(ステップS48)、トランザクションキュー滞留件数63が最大滞留件数を越えた場合、性能低下状態であるとみなし、ステップS49へ進む。
【0028】
トランザクションキュー滞留件数63が最大滞留件数を越えない場合は、ステップS51へ進み、トランザクション入力制御手段1の内部状態フラグとトランザクション実行制御手段2aの内部状態フラグを正常状態にして処理を終了する(ステップS51)。
【0029】
次にステップS49では、性能低下が連続して検出された場合、その検出回数が予めシステムに登録しているリトライカウント値より多いかどうかを判定し、多い場合はステップS50にてトランザクション入力制御手段の内部状態フラグを性能低下状態にする。ステップS49にて性能低下検出が連続していない場合、あるいは連続回数がリトライカウント値以下だった場合はそのまま処理を終了する。
【0030】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、トランザクション処理性能低下検出を、トランザクション処理率と実行待ちトランザクション件数を同時に監視することで行なっているため、トランザクション処理性能低下が発生した場合、即時に検出することが可能である。また、トランザクション処理性能低下の原因の特定、および原因の除去を自動的に行うことができるため、性能低下が発生した場合も操作員が介入することなくシステムの運転が継続できる。
【0031】
次に、本発明の実施例の動作について、トランザクション処理情報管理表6の一例をあげて詳細に説明する。
上述したように図5は当該トランザクション処理情報管理表6の一態様を示している。
ここでは、予め当該システムに以下の値、監視インターバル時間=10秒、最大滞留件数=200件、処理能力値=100件、性能低下限界係数=20%、リトライカウント=5回を登録しているものとする。
例えば、トランザクション処理情報管理表6の時刻aについて考える。時刻aは、トランザクション処理システム稼働後最初のトランザクション処理性能低下監視を行なった時刻とする。
トランザクション処理システム稼働開始から時刻aに到達するまでの間、トランザクション入力制御手段1から投入されたトランザクションは、トランザクション入力制御1によってトランザクションキュー3に登録され、実行可能なトランザクションはトランザクション実行制御手段2aによって実行されている。
【0032】
タイマ通知手段5は、時刻aになるとトランザクション処理性能低下監視手段4に対し、時刻aを通知する。トランザクション処理性能低下監視手段4は、タイマ通知手段5より時刻aの通知を受けると処理を開始し、図4に示すように、ステップS41、ステップS42、ステップS43により、図5のトランザクション処理情報管理表6の時刻aの入力トランザクション累計件数「10」、トランザクションキュー滞留件数「0」、トランザクション処理可能件数「10」、トランザクション実行件数「10」、トランザクション処理率「10」を取得し、トランザクション処理情報管理表6に格納する。
【0033】
図4のステップS44の判定にて、この例ではトランザクション処理率が性能低下限界係数20%を下回っていることになり、性能低下の可能性がある。更に、ステップS45にてトランザクション処理可能件数とトランザクション処理件数を比較し、共に「10」であるためステップS48へ進む。ステップS48において、トランザクション滞留件数と最大滞留件数を比較する。トランザクション滞留件数「0」、最大滞留件数200件であるため性能低下は発生していないと判断される。
【0034】
例えば、トランザクション処理情報管理表6の時刻cについて考える。トランザクション処理性能低下監視手段4は、タイマ通知手段5より時刻cの通知を受けると処理を開始し、図4のステップS41、ステップS42、ステップS43、によって、図5のトランザクション処理情報管理表6の時刻cの入力トランザクション累計件数「250」、トランザクションキュー滞留件数「150」、トランザクション処理可能件数「160」、トランザクション実行件数「10」、トランザクション処理率「10」を取得し、トランザクション処理情報管理表6に格納する。
【0035】
図4のステップS44の判定にて、この例でもトランザクション処理率が性能低下限界係数20%を下回っていることになり、性能低下の可能性がある。次に、ステップS45にてトランザクション処理可能件数とトランザクション処理件数を比較し、トランザクション処理件数「10」がトランザクション処理可能件数「160」を下回っているため、性能低下が発生しているとしてステップS46へ進む。
【0036】
ステップS46では、性能低下検出の回数を調べ、リトライカウント5回と比較する。この例で性能低下検出回数が連続で5回以内であった場合はステップS48へ進み、トランザクションキュー滞留件数「150」と最大滞留件数「200」の比較を行い、性能低下は発生していないと見なされる。この例で性能低下検出が連続5回を越えたとすると、ステップS47においてトランザクション実行制御手段の内部状態フラグを性能低下状態に変更し、処理を終了する。このとき、トランザクション処理実行制御手段2aは、図3に示すように、ステップS32において、状態フラグの判定を行ない、性能低下状態であると認識するとステップS33において、実行中トランザクションの停止を行なう。その後、ステップS34にて状態フラグを正常状態に戻して、トランザクション実行処理を継続して行なう。
【0037】
例えば、トランザクション処理情報管理表6の時刻mについて考える。トランザクション処理性能低下監視手段4は、タイマ通知手段5より時刻mの通知を受けると処理を開始し、図4に示すように、ステップS41、ステップS42、ステップS43により、図5のトランザクション処理情報管理表6の時刻mの入力トランザクション累計件数「2000」、トランザクションキュー滞留件数「220」、トランザクション処理可能件数「310」、トランザクション実行件数「90」、トランザクション処理率「90」を取得し、トランザクション処理情報管理表6に格納する。
【0038】
図4のステップS44の判定にて、この例ではトランザクション処理率が性能低下限界係数20%を上回っていることになるので、ステップS48へ進む。ステップS48において、トランザクションキュー滞留件数「220」と最大滞留件数「200」の比較を行い、性能低下が発生していると判断され、次のステップS49において、この性能低下検出の回数を調べ、リトライカウント5回と比較する。
この例で、性能低下検出が連続5回より少ない場合は、そのまま終了し、連続5回より多い場合はステップS50にてトランザクション入力制御手段1の内部状態フラグを性能低下状態にし処理を終了する。このとき、トランザクション入力制御手段1は、図2に示すように、トランザクションが入力されたとき、ステップS21において状態フラグの判定を行ない、性能低下状態であると判断するとそのまま終了してトランザクションの入力を拒否することになる。
【0039】
次に、トランザクション処理情報管理表6の時刻nについて考える。時刻nは前記例時刻mの次の監視時刻とする。トランザクション処理性能低下監視制御手段4における時刻nでの監視において、図5のトランザクション処理情報管理表6の入力トランザクション累計件数「2000」、トランザクションキュ−滞留件数「130」、トランザクション処理可能件数「220」、トランザクション実行件数「90」、トランザクション処理率「90」を取得し、トランザクション処理情報管理表6に格納する。
この例では、ステップS44の判定でも、ステップS48の判定でも性能低下状態と判断されないため、前回の監視によって性能低下状態になっていたトランザクション入力制御手段内部状態フラグがステップS51において正常状態に変更される。このとき、トランザクション入力制御手段1では、トランザクションが入力されると、図2よりステップS21において状態フラグの判定を行ない、性能低下状態でないと認識するとステップS22以降の処理を実施しトランザクションの入力を再開する。
【0040】
これにより、実行しているトランザクションで何らかの異常が発生し、トランザクション処理性能低下が発生した場合には、その性能低下の検出と、異常が発生しているトランザクションの特定、当該トランザクションの停止によるトランザクション処理性能回復を操作員を介すこと無く実行できる。また、トランザクションの大量投入に伴うトランザクション処理性能低下が発生した場合、その性能低下の検出とトランザクショ入力拒否によるトランザクション処理性能低下回復を操作員を介すこと無く実行できる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、一定時間毎に採取したトランザクション処理情報をもとに、トランザクション処理性能低下を監視し、トランザクション処理性能低下が認められた場合、その原因を特定し、自動的に適切な対処を行なうことによって、トランザクション処理性能の回復を行なうことが可能なトランザクション処理性能低下監視装置を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、トランザクションをカウントするため、カウント数に応じて制御を実行することが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、処理性能低下の状態の場合には新たにトランザクションの入力を拒否することにより、さらなる処理性能低下を防止することが可能になる。
【0042】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、簡易な手法によりトランザクション処理性能低下監視手段を起動させることが可能になる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、トランザクションの処理状況を簡易な方法により把握することが可能になる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、一定時間毎に採取したトランザクション処理情報をもとに、トランザクション処理性能低下を監視し、トランザクション処理性能低下が認められた場合、その原因を特定し、自動的に適切な対処を行なうことによって、トランザクション処理性能の回復を行なうことが可能なトランザクション処理性能低下監視方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の図1中のトランザクション入力制御手段のフローチャートを示す図である。
【図3】本実施の形態の図1中のトランザクション実行制御手段のフローチャートを示す図である。
【図4】本実施の形態の図1中のトランザクション処理性能低下監視手段のフローチャートを示す図である。
【図5】本実施の形態の図1中のトランザクション処理情報管理表の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 トランザクション入力制御手段
2 トランザクション制御手段
2a トランザクション実行制御手段
2b トランザクション停止制御手段
3 トランザクションキュー
4 トランザクション処理性能低下監視手段
5 タイマ通知手段
6 トランザクション処理情報管理表
61 監視時刻
62 入力トランザクション累計件数
63 トランザクションキュー滞留件数
64 トランザクション処理可能件数
65 トランザクション実行件数
66 トランザクション処理率
Claims (6)
- 一定期間毎に自動的に取得したトランザクション処理情報に基づいてトランザクション処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視装置であって、
トランザクションを入力するとともにトランザクションキューへ登録するトランザクション入力制御手段と、
上記トランザクション入力制御手段により起動され、上記トランザクションキューに登録されたトランザクションを実行するトランザクション実行制御手段と、
所定の監視インターバル時間間隔にて起動され、上記トランザクション実行手段にて実行されるトランザクションの処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視手段と、
上記トランザクション処理性能低下監視手段にて処理性能低下とされた場合、当該処理性能低下の原因となっている実行中のトランザクションを停止させるトランザクション停止制御手段とを具備し、
上記トランザクション処理性能低下監視手段は、ある時刻におけるトランザクション処理率が、予め登録された性能低下限界係数を下回った場合に性能低下状態であると判断することを特徴とするトランザクション処理性能低下監視装置。 - 上記請求項1に記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、
上記トランザクション入力制御手段は、トランザクションを入力するに際して、当該トランザクションの件数をカウントしつつ上記トランザクションキューへ登録することを特徴とするトランザクション処理性能低下監視装置。 - 上記請求項1または2のいずれかに記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、
上記トランザクション入力制御手段は、トランザクションを入力した際に、上記トランザクション処理性能低下監視手段にて監視する処理性能低下の状態を確認し、当該処理性能低下の状態に応じて、入力したトランザクションの入力受付あるいは入力拒否を行うことを特徴とするトランザクション処理性能低下監視装置。 - 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、
上記トランザクション処理性能低下監視手段は、予め決められた上記監視インターバル時間間隔に制御信号を発生するタイマ通知手段を備え、当該トランザクション処理性能監視手段は同タイマ通知手段の制御信号に従って起動されることを特徴とするトランザクション処理性能低下監視装置。 - 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトランザクション処理性能低下監視装置において、
上記トランザクション処理性能低下監視手段は、トランザクションの処理状況を記録するトランザクション処理情報管理表を備えることを特徴とするトランザクション処理性能低下監視装置。 - 一定期間毎に自動的に取得したトランザクション処理情報に基づいてトランザクション処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視方法であって、
トランザクションを入力するとともにトランザクションキューへ登録するトランザクション入力制御工程と、
上記トランザクション入力制御工程にて起動され、上記トランザクションキューに登録されたトランザクションを実行するトランザクション実行制御工程と、 所定の監視インターバル時間間隔にて起動され、上記トランザクション実行工程にて実行されるトランザクションの処理性能低下を監視するトランザクション処理性能低下監視工程と、
上記トランザクション処理性能低下監視工程にて処理性能低下とされた場合に、当該処理性能低下の原因となっている実行中のトランザクションを停止させるトランザクション停止制御工程とを具備し、
上記トランザクション処理性能低下監視工程は、ある時刻におけるトランザクション処理率が、予め登録された性能低下限界係数を下回った場合に性能低下状態であると判断するトランザクション処理性能低下監視方法。
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|---|---|---|---|
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