JP3608864B2 - 組版方法及び装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組版方法及び装置に関し、特にスタイル名を示すタグが組み込まれた組版原稿を組版するための組版方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを利用した組版方式の一つに、ユーザが原稿中に組版スタイルを指定するタグをマークアップし、組版装置がそのタグを解釈して組版を行うという方式がある。
【0003】
この方式では、複数の組版スタイルの内容を示すデータ(以下、スタイル情報と呼ぶ)を、あらかじめテーブルとして組版装置に登録しておく。このテーブルのことをスタイルテーブルと呼ぶ。このスタイルテーブルでは、各スタイル情報は、その名称(以下、スタイル名と呼ぶ)と、書体や文字サイズなどの具体的なスタイル内容とを含んでいる。ユーザは、原稿の各部分ごとに対して、その部分に適用する組版スタイルのスタイル名を指定するタグを付加する。このようにして原稿中にタグを付加したものを、以下では「組版原稿」と呼ぶ。組版装置は、ユーザが作成した組版原稿を受け取り、その中からタグを検出するごとに、そのタグに対応するスタイル情報をスタイルテーブルから検索し、検索したスタイル情報に従って原稿中の当該タグに対応する部分の組版を行う。
【0004】
図11は、この方式における組版原稿の一例を示している。この組版原稿において、“<”と“>”とで囲まれた部分がタグであり、各タグは、その次のタグまでに記述されたテキスト部分のスタイルを指定する。例えば図11の例において、1行目のタグ<見出し1>は、「第1章、発明の概要」というテキストのスタイルを指定する。図12は、スタイルテーブルの一例を示す図である。図12に示すように、スタイルテーブルには、各スタイル名ごとに、それに対応するスタイル内容が登録されている。図12に示されたスタイルテーブルを有する組版装置にて図11の組版原稿を組版した結果を図13に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この方式においては、ユーザが、組版原稿中に、誤ってスタイルテーブルに登録されていないスタイル名を指定したタグ(以下、未登録タグと呼ぶ)を記述した場合、組版装置はそのタグについては組版処理を行うことができない。このような場合における対応処理の方式としては、従来より、次のような方式が知られている。
【0006】
まず第1の処理方式は、組版原稿中から未登録タグを検出した時点でエラーメッセージを出力し、組版処理を終了するというものである。この方式では、ユーザは、エラーメッセージに基づいて、組版原稿作成に用いたエディタなどを用いて組版原稿中の未登録タグを正しいものに修正し、この修正した組版原稿を再度組版装置に入力して組版をやり直していた。従って、この方式では、組版原稿から未登録タグが検出されるごとに、組版処理を終了し、組版原稿の修正、組版装置への修正原稿の入力、再組版という一連の処理を繰り返す必要があった。ページ物などのように組版原稿が大きくなるものの場合には、そのような未登録タグも多くなりがちであり、そのような処理の繰り返しは組版処理の効率を著しく低減させるものであった。
【0007】
また第2の処理方式は、未登録タグに対応する部分についてはあらかじめ設定されたデフォルトのスタイル情報を用いることにより、組版原稿全体をいったん仮組版してしまうというものである。この方式では、仮組版結果がディスプレイ等に表示され、ユーザはこの表示を見て不適切なスタイル付けが行われている部分を特定し、組版原稿においてこの部分に対応するタグを適切なものに修正する。そして、組版原稿全体についてタグの修正が終わると、修正原稿を組版装置に入力して再組版処理を行う。この方式では、1回の修正作業ですべての未登録タグに対する処理が終了するので前述の第1の方式のような欠点はないが、ユーザが仮組版結果を見て修正の必要な箇所を特定する必要があるため、修正作業に時間を要するという問題があった。
【0008】
また、第2の方式を用いる組版装置には、未登録タグを検出する度にログにエラーメッセージを書き込む機能を有するものがあり、この装置ではログを参照することにより要修正箇所の特定が容易となる。しかしながら、この装置でも、要修正箇所が複数ある場合には、各箇所ごとにユーザが正しいスタイルを判定しなくてはならず、例えば組版原稿中に同じ誤り(未登録タグ)が数箇所にわたって存在する場合でも、この方式では各箇所ごとに仮組版結果を見て正しいスタイルを決定する必要があり、効率的とはいえなかった。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、スタイルテーブルに登録されたスタイル情報を用いて組版原稿中に組み込まれたタグを逐次解釈して組版処理を行う組版方法及び装置において、組版原稿中に未登録タグが含まれる場合の修正処理を効率化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明に係る組版方法は、スタイル名にて検索可能なスタイル情報が登録されたスタイルテーブルを有し、スタイル名を示すタグが組み込まれた組版原稿を読み込んで順次タグを検出し、検出したタグに対応するスタイル情報を前記スタイルテーブルから検索して組版処理を行う組版装置において、組版原稿からタグを検出するごとにスタイルテーブルを検索し、当該タグに対応するスタイル情報がスタイルテーブルに登録されている場合はそのスタイル情報を用いて組版を行い、登録されていない場合は所定の仮スタイル情報を用いて組版を行うと共に当該タグに示されたスタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録する仮組版工程と、仮組版工程にて仮登録されたスタイル名を表示する仮組版結果表示工程と、仮登録スタイル名の表示に基づき行われたユーザからのスタイル情報入力に基づき、前記スタイルテーブルの各仮登録スタイル名に対してスタイル情報を登録するテーブル修正工程と、テーブル修正工程にて修正されたスタイルテーブルを用いて、前記組版原稿を本組版する本組版工程とを含む。
【0011】
この構成では、タグに指定されたスタイル名がスタイルテーブルに登録されていない場合には所定の仮スタイル情報を用いて組版を行うことにより、組版原稿全体をいったん仮組版してしまう。このとき、スタイルテーブルに登録されていなかったスタイル名は、スタイルテーブルに仮登録する。この仮登録されたスタイル名を表示することにより、ユーザは、誤って記述したタグを一目瞭然に知ることができる。そして、ユーザは各仮登録スタイル名に対して正しいスタイル情報を入力する。これら入力された各スタイル情報は、各仮登録スタイル名と対応づけて前記スタイルテーブルに登録される。そして、このようにして修正されたスタイルテーブルを用いて前記組版原稿を本組版する。
【0012】
すなわち、本構成では、組版原稿中の誤記のタグはそのままにして、そのタグに対応するスタイル情報を追加することによりスタイルテーブルを修正し、この修正されたスタイルテーブルを用いて本組版を行う。この構成によれば、ユーザは、修正の必要な部分を容易に特定することができると共に、組版原稿中で同じタグの誤記が複数箇所にわたっている場合においては、当該タグに対応する1つの仮登録スタイル名についてスタイル情報の設定を行えば全箇所の修正が一度に済むため、修正作業の効率が向上する。
【0013】
本発明の別の態様では、前記仮組版結果表示工程において、さらに前記仮組版工程における仮組版結果をイメージ表示し、前記仮組版結果表示工程での仮登録スタイル名の表示においては、各仮登録スタイル名をそれぞれ異なる表示形態で表示するとともに、前記仮組版結果のイメージ表示においては、各仮登録スタイル名に対応する部分を、各仮登録スタイル名の表示形態に対応する表示形態で表示する。
【0014】
この態様では、各仮登録スタイル名とそれに対応する仮組版結果の各部分とを、互いに対応する表示形態、例えば同じ色など、にて表示する。このような表示によれば、各仮登録スタイル名と、仮組版結果における対応部分とを容易に判別することができるので、ユーザは各仮登録スタイル名に対して設定すべき正しいスタイル情報を容易に判別することが可能となる。
【0015】
一方、本発明に係る組版装置は、スタイル名にて検索可能なスタイル情報が登録されたスタイルテーブルと、組版原稿からタグを検出して当該タグに指定されたスタイル名を前記スタイルテーブルから検索し、当該タグに対応するスタイル情報が前記スタイルテーブルに登録されている場合はそのスタイル情報を読み出して組版処理を行い、登録されていない場合には当該タグに示されたスタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録すると共に所定の仮スタイル情報を用いて組版処理を行う組版処理部と、前記スタイルテーブルから、仮登録されたスタイル名を検出するとともに、仮登録スタイル名に対するユーザからのスタイル情報の入力を受け、このスタイル情報を前記スタイルテーブルに登録するテーブル修正処理部と、前記テーブル修正処理部にて検出された仮登録スタイル名を表示するスタイル名表示部とを備える。
【0016】
この構成では、まず組版原稿が入力されると、組版処理部はスタイルテーブルを参照して組版処理を行う。このとき、組版処理部は、スタイルテーブルに未登録のスタイル名を指定するタグを発見した場合は、所定の仮スタイル情報を用いて組版処理を行い、当該スタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録する。本構成では、このようにして組版原稿全体をいったん仮組版してしまう。そして、テーブル修正処理部は、この仮組版後にスタイルテーブルから仮登録スタイル名を読み出し、仮登録スタイル名の一覧情報を生成する。この情報はスタイル名表示部に表示される。ユーザは、この表示を見ることにより、タグの記述誤りを識別することができる。そして、ユーザは、表示された各仮登録スタイル名に対して正しいスタイル情報を入力する。テーブル修正処理部は、この入力を受け取って前記スタイルテーブルに登録する。この処理を全仮登録スタイル名について行うことにより、組版原稿中のすべてのタグについて正しいスタイル情報が設定される。従って、この処理によって修正されたスタイルテーブルを用いて組版原稿を本組版することにより、ユーザが意図した組版結果を得ることができる。
【0017】
この発明の別の態様では、前記スタイルテーブルは、各スタイル名ごとに、当該スタイル名が仮登録されたものか否かを示す仮登録フラグを有し、前記組版処理部は、前記スタイルテーブルへスタイル名を仮登録した場合に当該スタイル名についての前記仮登録フラグをセットし、前記テーブル修正処理部は、前記仮登録フラグに基づき仮登録スタイル名の判別を行う。
【0018】
この態様では、スタイルテーブルに対して仮登録フラグを設け、スタイル名の仮登録の際にそのフラグをセットすることにより、テーブル修正処理部は、スタイルテーブルに登録された各スタイル名が仮登録スタイル名であるか否かの判別を容易に行うことができる。
【0019】
また、本発明のさらに別の態様では、テーブル修正処理部は、仮登録スタイル名に対するユーザからのスタイル情報入力を前記スタイルテーブルに登録した場合に、当該仮登録スタイル名についての仮登録フラグをリセットする。
【0020】
すなわち、この態様では、ユーザからのスタイル情報の登録がなされた仮登録スタイル名については仮登録フラグをリセットすることにより、仮登録スタイル名のうち、スタイル情報の登録が完了したものと未完了のものとを識別することができる。従って、この仮登録フラグを参照して、スタイル情報の登録が完了したものから順次仮登録スタイル名の表示を取り止める構成とすれば、すべての仮登録スタイル名についてもれなくスタイル情報の登録を行うことが可能となる。
【0021】
また、本発明のさらに別の態様では、スタイルテーブルは、各スタイル名ごとに、当該スタイル名を表示する際の表示形態の種類を示す表示識別子を有し、組版処理部は、前記スタイルテーブルにスタイル名を仮登録する際に各スタイル名ごとに異なる前記表示識別子を設定すると共に、前記表示識別子に対応する表示形態にて組版処理を行い、この組版処理の結果を前記仮登録スタイル名の表示と同時にイメージ表示する。
【0022】
この態様では、スタイルテーブルにおいて各スタイル名ごとに表示識別子を設定可能とし、組版処理部にてスタイル名の仮登録を行う際に表示識別子の設定を行う。このとき、表示識別子は、各仮登録スタイル名ごとに異なったものを設定する。これにより、スタイル名表示部における表示においては、各スタイル名ごとの表示形態にて表示を行うことができる。そして、組版処理部は、各仮登録スタイル名に対応する部分の組版処理を行う際に、その対応部分が当該仮登録スタイル名に与えた表示識別子に対応する表示形態にて表示されるように組版を行う。これにより、各仮登録スタイル名とそれに対応する仮組版結果の各部分とを、互いに対応する表示形態、例えば同じ色など、にて表示することができるので、ユーザは各仮登録スタイル名に対して設定すべき正しいスタイル情報を容易に判別することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る組版装置の構成を示した機能ブロック図である。
【0025】
図1において、スタイルテーブル24には、あらかじめ1又は複数のスタイル情報がテーブルとして登録されている。このスタイルテーブル24では、各スタイル情報は、例えば図5に示すように、スタイル名、フラグ、スタイル内容を含んでおり、各スタイル情報がそのスタイル名にて検索可能となっている。なお、スタイルテーブルにおける「フラグ」は、スタイル名が仮登録されたものか否かを示す仮登録フラグであり、これについては後に詳述する。このスタイルテーブル24には、ユーザ自身が、使用したい組版スタイルのデータをあらかじめ登録しておく。一度構築したスタイルテーブル24は、そのままで又は内容を更新して再利用することができる。
【0026】
一方、組版原稿100は、例えば図4のように、元の文書原稿に組版スタイルを指定するタグが挿入されたテキストデータである。この組版原稿100は、各ユーザがエディタなどを用いて作成する。作成された組版原稿100は、例えばネットワークを介して、本組版装置の原稿入力部10に入力される。原稿入力部10から読み込まれた組版原稿100のデータは、メモリ12に保持される。
【0027】
組版処理部14は、メモリ12に保持された組版原稿100のデータを順次読み出して、組版処理を行う。すなわち、組版処理部14は、組版原稿100からタグを検出するごとに、当該タグに指定されたスタイル情報をスタイルテーブル24から検索し、この検索結果に基づき組版処理を行う。ここで、組版原稿100中に、スタイルテーブル24に登録されていないスタイル名を指定したタグが含まれていた場合は、組版処理部14は、スタイルテーブル24に対してこのスタイル名を仮登録すると共に、スタイルテーブル24にあらかじめ設定されているデフォルトスタイル情報を読み出し、これを仮のスタイル情報として用いて組版処理を行う。従って、本実施形態では、組版原稿中に、スタイルテーブル24に登録されていないタグが含まれる場合でも、処理を中断せずにいったん最後まで組版処理が行われる。組版処理部14の組版処理の結果は、表示制御部16を介して表示部18に表示される。
【0028】
テーブル修正処理部20は、スタイルテーブル24の修正のために、スタイルテーブル24に対してデータの読み書きを行う。ここで、テーブル修正処理部20には、大まかにいって次の2つの機能がある。
【0029】
第1は、スタイルテーブル24に登録されたスタイル情報を読み出して、スタイルテーブル24内のスタイル名のリストを作成する機能である。このリストは、スタイル名と仮登録フラグのデータを含む。このようにして作成されたスタイル名リストは、表示制御部16を介して表示部18に表示される。なお、表示制御部16は、組版処理部14及びテーブル修正処理部20の出力データを受け取り、これらデータに基づき例えば図7に示すようなウインドウ形式の表示データを形成して、表示部18に出力する。
【0030】
テーブル修正処理部20の第2の機能は、ユーザ入力部22を介してユーザから入力されたスタイル情報を用いてスタイルテーブル24を修正する機能である。ユーザ入力部22にはキーボードやマウスなどが含まれ、ユーザからの入力を受け付ける。テーブル修正処理部20は、表示部18の表示に従って行われたユーザからのスタイル情報入力を、前記のスタイル名リストを用いてスタイルテーブル24の各スタイル情報と対応づける。そして、スタイルテーブル24の各スタイル情報を、ユーザからの入力に従って修正する。
【0031】
本実施形態では、以上のような構成により、スタイルテーブル24に登録されていないタグが組版原稿100に含まれている場合は、いったん仮のスタイル情報を用いて仮組版を行い、この仮組版の結果を参照してユーザ入力によりスタイルテーブル24を修正し、この修正後のスタイルテーブル24を用いて組版原稿100を再度組版する。
【0032】
以下、本実施形態の組版装置の処理手順をさらに詳しく説明する。以下では、スタイルテーブル24に図5に示す内容が登録されている場合に、スタイルテーブル24にないスタイル情報の指定を含んだ図4の組版原稿が入力された場合を例にとって説明を行う。
【0033】
図2に示すように、本実施形態では、組版原稿100が入力されると、まずあらかじめ用意されたスタイルテーブル24を用いた仮組版を行い(S1)、この仮組版結果を表示し(S2)、次に仮組版結果を反映してスタイルテーブルを修正し(S3)、最後に修正されたスタイルテーブル24を用いて本組版を行う(S4)。以下、各工程について図2及び図3を用いて詳述する。
【0034】
まず、仮組版工程(S1)では、まず組版原稿100が原稿入力部10から読み込まれ、メモリ12に格納される(S11)。次に、組版処理部14は、メモリ12に格納された組版原稿100のデータを先頭から順に読み取っていく。このときタグを検出する(S12)と、組版処理部14はこのタグに指定されたスタイル情報をスタイルテーブル24より検索する(S13)。
【0035】
この検索処理において、指定されたスタイル情報がスタイルテーブル24に存在する場合(S14)は、組版処理部14は、そのスタイル情報をスタイルテーブル24から読み出し(S15)、そのスタイル情報に従って、組版原稿において当該タグの直後から次のタグまでに記述された文字列の組版を行う。この組版処理の結果、当該文字列の各文字の位置が決定され、これら各文字の位置情報を含む組版結果データが生成される。
【0036】
一方、S13の検索処理において、指定されたスタイル情報がスタイルテーブル24に存在しなかった場合(S14)は、当該タグに示されたスタイル名をスタイルテーブル24に仮登録する(S17)と共に、スタイルテーブル24にあらかじめ設定されているデフォルトスタイル情報を読み出し、これを仮のスタイル情報として用いて、次のタグまでに記述された文字列の組版を行う(S18)。なお、S17とS18とはどちらを先に行ってもよい。
【0037】
このようにして、検出したタグに対応する文字列の組版処理が終了すると、組版原稿において次のタグの有無を調べ(S19)、次のタグがなくなるまでS12以下の処理を繰り返す。
【0038】
以上の手順に従って図4の組版原稿を仮組版した場合について説明する。この場合、まず組版原稿の1行目についてはスタイルテーブル24にあらかじめ登録された情報(図5参照)に従って組版が行われる。しかしながら、2行目の<見出し2>というタグに記述されたスタイル名は、図5に示すスタイルテーブルには登録されていないので、この「見出し2」というスタイル名がスタイルテーブル24に仮登録される(S17)。このとき、当該スタイル名が仮登録されたことを示すために、「見出し2」についての仮登録フラグを「1」にセットする(図6参照)。また、組版処理部14は、タグ<見出し2>から次のタグ<本文2>までの文字列「第2章 発明の詳細」を、スタイルテーブル24が保持しているデフォルトのスタイル内容を仮のスタイル内容として用い、組版処理する(S18)。図6において、見出し2のスタイル内容として記述されている「書体c,サイズ15,横組1段・・・」がこのデフォルトスタイル内容である。このデフォルトスタイル内容は、タグ<本文3>についての仮組版においても用いられる。なお、図6の例では、仮登録されたスタイル名に対するスタイル内容として、このデフォルトスタイル内容が実際にスタイルテーブル24に設定されているが、このような設定は必須のものではなく、仮登録スタイル名に対応するスタイル内容を未設定のままにしておいても問題はない。
【0039】
以上のような処理を図4の組版原稿の末尾に達するまで行うことにより、書体、文字サイズなどのスタイル指定と各文字の位置情報とを含んだ仮組版結果データが生成され、スタイルテーブル24が図6に示した内容に更新される。
【0040】
このようにして組版原稿全体についての仮組版処理(S1)が終了すると、次にS2にて仮組版結果の表示を行う。すなわち、S2においては、まず表示制御部16が、組版処理部14から受け取った仮組版結果データに基づき、仮組版結果のイメージを生成して表示部18に表示する。またこれと並行して、テーブル修正処理部20が、スタイルテーブル24から各スタイル情報のスタイル名及び仮登録フラグを読み出しスタイル名リストを作成する。表示制御部16は、テーブル修正処理部20からこのスタイル名リストのデータを受け取って、スタイル名リストのイメージを生成し、表示部18に表示する。このとき、表示制御部16は、仮登録されたスタイル名を、あらかじめ登録されていたスタイル名と区別できるように、各スタイル名の表示形態を仮登録フラグの値に応じて変える。これには、例えばスタイル名表示の色を変えるなどの方法がある。
【0041】
図7は、このようにして得られた仮組版結果の表示部画面180の様子を示す。図7は、仮組版結果をマルチウインドウシステムで表示した場合の例を示す。この例では、組版処理部14で得られた仮組版結果のイメージが組版結果ウインドウ182に表示され、テーブル修正処理部20で得られたスタイル名リストのイメージがスタイル名ウインドウ184に表示される。スタイル名ウインドウ184では、仮登録スタイル名(見出し2、本文3)の表示が、他とは異なった表示形態で表示されている。
【0042】
このようにして、仮組版結果及びスタイル名リストが表示されると、ユーザがこの表示を見ながら、スタイルテーブルの修正を行う(S3)。この修正は、仮登録されたスタイル名について、ユーザが正しいスタイル情報を入力することにより行う。
【0043】
この修正処理においては、ユーザは、図7に示した表示部画面180において、スタイル名ウインドウ184内の所望のスタイル名をクリックし、当該スタイル名に対するスタイル情報ウインドウ186を開く。このスタイル情報ウインドウ186は、各スタイル情報の内容を表示するウインドウである。本実施形態では、このスタイル情報ウインドウ186において、スタイル内容の各項目のデータを書き替えることにより、スタイルテーブル24の内容を修正することができる。
【0044】
従って、ユーザは、スタイル名ウインドウ184に表示された仮登録スタイル名をクリックし、この仮登録スタイル名についてのスタイル情報ウインドウ186を開き、スタイル内容の各項目を正しいデータに書き替えていく。例えば、<見出し2>が<見出し1>の書き誤りであった場合には、「見出し2」と「見出し1」についてのスタイル情報ウインドウをそれぞれ開き、「見出し1」のスタイル内容を参照しながら「見出し2」のスタイル内容の各項目を修正する。なお、「見出し2」のスタイル情報ウインドウ186を開いた後、スタイル名ウインドウ184の「見出し1」をクリックすると、「見出し1」のスタイル内容が「見出し2」にコピーされる構成としてもよい。このようにして修正されたスタイル内容により、スタイルテーブル24の内容が更新される。このとき、修正されたスタイル情報の仮登録フラグは「0」にリセットされる。すなわち、これ以降は、このスタイル情報は正式に登録されたスタイル情報として扱われる。すべての仮登録スタイル名に対してスタイル内容の修正が完了したときのスタイルテーブル24の内容の例を図8に示す。図8に示すように、修正完了後のスタイルテーブル24では、すべてのスタイル情報の仮登録フラグが「0」となっている。
【0045】
このようにしてスタイルテーブル24の修正が完了すると、この修正されたスタイルテーブル24を用いて、組版処理部14にて、メモリ12に保持されている組版原稿を再度組版する。今回の組版処理では、スタイルテーブル24には、組版原稿内のすべてのタグについて正しいスタイル情報が格納されているので、ユーザの意図する組版処理が行われる。そこで、今回の組版処理のことを本組版処理と呼ぶ。この本組版処理の手順は、図3に示した仮組版の手順からS17及びS18を除いたものと同様である。このような本組版処理の結果、ユーザの意図する正しい組版結果データが得られる。
【0046】
このように、本実施形態によれば、スタイル名リストにおいて仮登録スタイル名を明示的に表示することにより、ユーザは誤って記載したタグを容易に知ることができる。そして、この表示に従って、仮登録スタイル名に対して正しいスタイル情報を登録してスタイルテーブル24の修正を行い、この修正されたスタイルテーブル24を用いて再度組版を行うことにより、ユーザの意図した正しい組版結果を得ることができる。また、本実施形態では、図4における<見出し2>のように、組版原稿中で同じタグの誤記が複数箇所ある場合にも、当該タグに対応する1つの仮登録スタイル名についてスタイル情報の設定を行えば全箇所の修正が一度に済むため、修正作業の効率が向上する。
【0047】
次に、本実施形態の変形例について説明する。この変形例は、仮登録スタイル名に対する正しいスタイル情報の設定をより容易にすることを意図したものである。
【0048】
この変形例では、図9に示すようにスタイル名ウインドウ184の表示において、各仮登録スタイル名をそれぞれ異なる表示形態(例えば、異なる色付け)にて表示するとともに、仮組版結果のイメージ表示において、各仮登録スタイル名に対応する部分を、対応仮登録スタイル名と同じ又は容易に関連付け可能な表示形態で表示する。このような表示を採用することにより、ユーザは、各仮登録スタイル名が仮組版結果のどの部分に対応しているかを一目で把握できるので、各仮登録スタイル名に対して設定すべきスタイル内容の決定が容易となる。
【0049】
図9のような表示を実現するための方法としては、次のような方法が考えられる。この方法では、図10に示すように、スタイルテーブル24において各スタイル情報に表示識別子の項目を加え、スタイル名の仮登録を行う度(図3のS17)に、当該仮登録スタイル名に対して異なった表示識別子を割り当てていく。この表示識別子はスタイル名リストの表示の際に読み出され、これに基づき各スタイル名は各表示識別子に対応した表示形態で表示される。そして、当該仮登録スタイル名に対応する部分の組版処理を行う(図3のS18)際に、当該仮登録スタイル名に対して割り当てた表示識別子を組版指示データとして付加する。そして、表示制御部16は、仮組版結果データを表示する際に各表示識別子に対応した表示形態にて表示を行う。
【0050】
このような方法により、図9に示すような仮登録スタイル名と仮組版結果との関連付け表示を行うことにより、ユーザは各仮登録スタイル名に対して設定すべきスタイル内容を容易に決定することが可能となる。
【0051】
なお、以上の実施形態では、仮組版結果の表示においてスタイルテーブル24内のすべてのスタイル名を表示していたが、これに限らず、仮登録されたスタイル名のみを表示する構成とした場合でも、本発明の効果を得ることができる。
【0052】
また、上記実施形態では、スタイルテーブル24のデータを読み取ってスタイル名リストを作成したが、これに限らず、組版処理部14にて新たなスタイル名を発見するごとに、それをテーブル修正処理部20にてスタイル名リストに追加し、このリストを表示する構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組版装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施形態の全体的な処理手順を示すフローチャートである。
【図3】仮組版工程の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】組版原稿の一例を示す図である。
【図5】あらかじめ設定されたスタイルテーブル24の内容を示す図である。
【図6】仮組版処理によって更新されたスタイルテーブル24の内容を示す図である。
【図7】仮組版結果の表示例を示す図である。
【図8】ユーザ入力により修正されたスタイルテーブル24の内容を示す図である。
【図9】仮組版結果の表示において、仮登録スタイル名と仮組版結果とを関連付け表示する表示例を示す図である。
【図10】図9の表示を実現するためのスタイルテーブル24のデータ構造の一例を示す図である。
【図11】組版原稿の一例を示す図である。
【図12】従来の組版方式におけるスタイルテーブルの内容を示す図である。
【図13】図11の組版原稿を図12のスタイルテーブルを用いて組版した組版結果を示す図である。
【符号の説明】
10 原稿入力部、12 メモリ、14 組版処理部、16 表示制御部、18 表示部、20 テーブル修正処理部、22 ユーザ入力部、24 スタイルテーブル。
【発明の属する技術分野】
本発明は、組版方法及び装置に関し、特にスタイル名を示すタグが組み込まれた組版原稿を組版するための組版方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを利用した組版方式の一つに、ユーザが原稿中に組版スタイルを指定するタグをマークアップし、組版装置がそのタグを解釈して組版を行うという方式がある。
【0003】
この方式では、複数の組版スタイルの内容を示すデータ(以下、スタイル情報と呼ぶ)を、あらかじめテーブルとして組版装置に登録しておく。このテーブルのことをスタイルテーブルと呼ぶ。このスタイルテーブルでは、各スタイル情報は、その名称(以下、スタイル名と呼ぶ)と、書体や文字サイズなどの具体的なスタイル内容とを含んでいる。ユーザは、原稿の各部分ごとに対して、その部分に適用する組版スタイルのスタイル名を指定するタグを付加する。このようにして原稿中にタグを付加したものを、以下では「組版原稿」と呼ぶ。組版装置は、ユーザが作成した組版原稿を受け取り、その中からタグを検出するごとに、そのタグに対応するスタイル情報をスタイルテーブルから検索し、検索したスタイル情報に従って原稿中の当該タグに対応する部分の組版を行う。
【0004】
図11は、この方式における組版原稿の一例を示している。この組版原稿において、“<”と“>”とで囲まれた部分がタグであり、各タグは、その次のタグまでに記述されたテキスト部分のスタイルを指定する。例えば図11の例において、1行目のタグ<見出し1>は、「第1章、発明の概要」というテキストのスタイルを指定する。図12は、スタイルテーブルの一例を示す図である。図12に示すように、スタイルテーブルには、各スタイル名ごとに、それに対応するスタイル内容が登録されている。図12に示されたスタイルテーブルを有する組版装置にて図11の組版原稿を組版した結果を図13に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この方式においては、ユーザが、組版原稿中に、誤ってスタイルテーブルに登録されていないスタイル名を指定したタグ(以下、未登録タグと呼ぶ)を記述した場合、組版装置はそのタグについては組版処理を行うことができない。このような場合における対応処理の方式としては、従来より、次のような方式が知られている。
【0006】
まず第1の処理方式は、組版原稿中から未登録タグを検出した時点でエラーメッセージを出力し、組版処理を終了するというものである。この方式では、ユーザは、エラーメッセージに基づいて、組版原稿作成に用いたエディタなどを用いて組版原稿中の未登録タグを正しいものに修正し、この修正した組版原稿を再度組版装置に入力して組版をやり直していた。従って、この方式では、組版原稿から未登録タグが検出されるごとに、組版処理を終了し、組版原稿の修正、組版装置への修正原稿の入力、再組版という一連の処理を繰り返す必要があった。ページ物などのように組版原稿が大きくなるものの場合には、そのような未登録タグも多くなりがちであり、そのような処理の繰り返しは組版処理の効率を著しく低減させるものであった。
【0007】
また第2の処理方式は、未登録タグに対応する部分についてはあらかじめ設定されたデフォルトのスタイル情報を用いることにより、組版原稿全体をいったん仮組版してしまうというものである。この方式では、仮組版結果がディスプレイ等に表示され、ユーザはこの表示を見て不適切なスタイル付けが行われている部分を特定し、組版原稿においてこの部分に対応するタグを適切なものに修正する。そして、組版原稿全体についてタグの修正が終わると、修正原稿を組版装置に入力して再組版処理を行う。この方式では、1回の修正作業ですべての未登録タグに対する処理が終了するので前述の第1の方式のような欠点はないが、ユーザが仮組版結果を見て修正の必要な箇所を特定する必要があるため、修正作業に時間を要するという問題があった。
【0008】
また、第2の方式を用いる組版装置には、未登録タグを検出する度にログにエラーメッセージを書き込む機能を有するものがあり、この装置ではログを参照することにより要修正箇所の特定が容易となる。しかしながら、この装置でも、要修正箇所が複数ある場合には、各箇所ごとにユーザが正しいスタイルを判定しなくてはならず、例えば組版原稿中に同じ誤り(未登録タグ)が数箇所にわたって存在する場合でも、この方式では各箇所ごとに仮組版結果を見て正しいスタイルを決定する必要があり、効率的とはいえなかった。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、スタイルテーブルに登録されたスタイル情報を用いて組版原稿中に組み込まれたタグを逐次解釈して組版処理を行う組版方法及び装置において、組版原稿中に未登録タグが含まれる場合の修正処理を効率化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明に係る組版方法は、スタイル名にて検索可能なスタイル情報が登録されたスタイルテーブルを有し、スタイル名を示すタグが組み込まれた組版原稿を読み込んで順次タグを検出し、検出したタグに対応するスタイル情報を前記スタイルテーブルから検索して組版処理を行う組版装置において、組版原稿からタグを検出するごとにスタイルテーブルを検索し、当該タグに対応するスタイル情報がスタイルテーブルに登録されている場合はそのスタイル情報を用いて組版を行い、登録されていない場合は所定の仮スタイル情報を用いて組版を行うと共に当該タグに示されたスタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録する仮組版工程と、仮組版工程にて仮登録されたスタイル名を表示する仮組版結果表示工程と、仮登録スタイル名の表示に基づき行われたユーザからのスタイル情報入力に基づき、前記スタイルテーブルの各仮登録スタイル名に対してスタイル情報を登録するテーブル修正工程と、テーブル修正工程にて修正されたスタイルテーブルを用いて、前記組版原稿を本組版する本組版工程とを含む。
【0011】
この構成では、タグに指定されたスタイル名がスタイルテーブルに登録されていない場合には所定の仮スタイル情報を用いて組版を行うことにより、組版原稿全体をいったん仮組版してしまう。このとき、スタイルテーブルに登録されていなかったスタイル名は、スタイルテーブルに仮登録する。この仮登録されたスタイル名を表示することにより、ユーザは、誤って記述したタグを一目瞭然に知ることができる。そして、ユーザは各仮登録スタイル名に対して正しいスタイル情報を入力する。これら入力された各スタイル情報は、各仮登録スタイル名と対応づけて前記スタイルテーブルに登録される。そして、このようにして修正されたスタイルテーブルを用いて前記組版原稿を本組版する。
【0012】
すなわち、本構成では、組版原稿中の誤記のタグはそのままにして、そのタグに対応するスタイル情報を追加することによりスタイルテーブルを修正し、この修正されたスタイルテーブルを用いて本組版を行う。この構成によれば、ユーザは、修正の必要な部分を容易に特定することができると共に、組版原稿中で同じタグの誤記が複数箇所にわたっている場合においては、当該タグに対応する1つの仮登録スタイル名についてスタイル情報の設定を行えば全箇所の修正が一度に済むため、修正作業の効率が向上する。
【0013】
本発明の別の態様では、前記仮組版結果表示工程において、さらに前記仮組版工程における仮組版結果をイメージ表示し、前記仮組版結果表示工程での仮登録スタイル名の表示においては、各仮登録スタイル名をそれぞれ異なる表示形態で表示するとともに、前記仮組版結果のイメージ表示においては、各仮登録スタイル名に対応する部分を、各仮登録スタイル名の表示形態に対応する表示形態で表示する。
【0014】
この態様では、各仮登録スタイル名とそれに対応する仮組版結果の各部分とを、互いに対応する表示形態、例えば同じ色など、にて表示する。このような表示によれば、各仮登録スタイル名と、仮組版結果における対応部分とを容易に判別することができるので、ユーザは各仮登録スタイル名に対して設定すべき正しいスタイル情報を容易に判別することが可能となる。
【0015】
一方、本発明に係る組版装置は、スタイル名にて検索可能なスタイル情報が登録されたスタイルテーブルと、組版原稿からタグを検出して当該タグに指定されたスタイル名を前記スタイルテーブルから検索し、当該タグに対応するスタイル情報が前記スタイルテーブルに登録されている場合はそのスタイル情報を読み出して組版処理を行い、登録されていない場合には当該タグに示されたスタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録すると共に所定の仮スタイル情報を用いて組版処理を行う組版処理部と、前記スタイルテーブルから、仮登録されたスタイル名を検出するとともに、仮登録スタイル名に対するユーザからのスタイル情報の入力を受け、このスタイル情報を前記スタイルテーブルに登録するテーブル修正処理部と、前記テーブル修正処理部にて検出された仮登録スタイル名を表示するスタイル名表示部とを備える。
【0016】
この構成では、まず組版原稿が入力されると、組版処理部はスタイルテーブルを参照して組版処理を行う。このとき、組版処理部は、スタイルテーブルに未登録のスタイル名を指定するタグを発見した場合は、所定の仮スタイル情報を用いて組版処理を行い、当該スタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録する。本構成では、このようにして組版原稿全体をいったん仮組版してしまう。そして、テーブル修正処理部は、この仮組版後にスタイルテーブルから仮登録スタイル名を読み出し、仮登録スタイル名の一覧情報を生成する。この情報はスタイル名表示部に表示される。ユーザは、この表示を見ることにより、タグの記述誤りを識別することができる。そして、ユーザは、表示された各仮登録スタイル名に対して正しいスタイル情報を入力する。テーブル修正処理部は、この入力を受け取って前記スタイルテーブルに登録する。この処理を全仮登録スタイル名について行うことにより、組版原稿中のすべてのタグについて正しいスタイル情報が設定される。従って、この処理によって修正されたスタイルテーブルを用いて組版原稿を本組版することにより、ユーザが意図した組版結果を得ることができる。
【0017】
この発明の別の態様では、前記スタイルテーブルは、各スタイル名ごとに、当該スタイル名が仮登録されたものか否かを示す仮登録フラグを有し、前記組版処理部は、前記スタイルテーブルへスタイル名を仮登録した場合に当該スタイル名についての前記仮登録フラグをセットし、前記テーブル修正処理部は、前記仮登録フラグに基づき仮登録スタイル名の判別を行う。
【0018】
この態様では、スタイルテーブルに対して仮登録フラグを設け、スタイル名の仮登録の際にそのフラグをセットすることにより、テーブル修正処理部は、スタイルテーブルに登録された各スタイル名が仮登録スタイル名であるか否かの判別を容易に行うことができる。
【0019】
また、本発明のさらに別の態様では、テーブル修正処理部は、仮登録スタイル名に対するユーザからのスタイル情報入力を前記スタイルテーブルに登録した場合に、当該仮登録スタイル名についての仮登録フラグをリセットする。
【0020】
すなわち、この態様では、ユーザからのスタイル情報の登録がなされた仮登録スタイル名については仮登録フラグをリセットすることにより、仮登録スタイル名のうち、スタイル情報の登録が完了したものと未完了のものとを識別することができる。従って、この仮登録フラグを参照して、スタイル情報の登録が完了したものから順次仮登録スタイル名の表示を取り止める構成とすれば、すべての仮登録スタイル名についてもれなくスタイル情報の登録を行うことが可能となる。
【0021】
また、本発明のさらに別の態様では、スタイルテーブルは、各スタイル名ごとに、当該スタイル名を表示する際の表示形態の種類を示す表示識別子を有し、組版処理部は、前記スタイルテーブルにスタイル名を仮登録する際に各スタイル名ごとに異なる前記表示識別子を設定すると共に、前記表示識別子に対応する表示形態にて組版処理を行い、この組版処理の結果を前記仮登録スタイル名の表示と同時にイメージ表示する。
【0022】
この態様では、スタイルテーブルにおいて各スタイル名ごとに表示識別子を設定可能とし、組版処理部にてスタイル名の仮登録を行う際に表示識別子の設定を行う。このとき、表示識別子は、各仮登録スタイル名ごとに異なったものを設定する。これにより、スタイル名表示部における表示においては、各スタイル名ごとの表示形態にて表示を行うことができる。そして、組版処理部は、各仮登録スタイル名に対応する部分の組版処理を行う際に、その対応部分が当該仮登録スタイル名に与えた表示識別子に対応する表示形態にて表示されるように組版を行う。これにより、各仮登録スタイル名とそれに対応する仮組版結果の各部分とを、互いに対応する表示形態、例えば同じ色など、にて表示することができるので、ユーザは各仮登録スタイル名に対して設定すべき正しいスタイル情報を容易に判別することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る組版装置の構成を示した機能ブロック図である。
【0025】
図1において、スタイルテーブル24には、あらかじめ1又は複数のスタイル情報がテーブルとして登録されている。このスタイルテーブル24では、各スタイル情報は、例えば図5に示すように、スタイル名、フラグ、スタイル内容を含んでおり、各スタイル情報がそのスタイル名にて検索可能となっている。なお、スタイルテーブルにおける「フラグ」は、スタイル名が仮登録されたものか否かを示す仮登録フラグであり、これについては後に詳述する。このスタイルテーブル24には、ユーザ自身が、使用したい組版スタイルのデータをあらかじめ登録しておく。一度構築したスタイルテーブル24は、そのままで又は内容を更新して再利用することができる。
【0026】
一方、組版原稿100は、例えば図4のように、元の文書原稿に組版スタイルを指定するタグが挿入されたテキストデータである。この組版原稿100は、各ユーザがエディタなどを用いて作成する。作成された組版原稿100は、例えばネットワークを介して、本組版装置の原稿入力部10に入力される。原稿入力部10から読み込まれた組版原稿100のデータは、メモリ12に保持される。
【0027】
組版処理部14は、メモリ12に保持された組版原稿100のデータを順次読み出して、組版処理を行う。すなわち、組版処理部14は、組版原稿100からタグを検出するごとに、当該タグに指定されたスタイル情報をスタイルテーブル24から検索し、この検索結果に基づき組版処理を行う。ここで、組版原稿100中に、スタイルテーブル24に登録されていないスタイル名を指定したタグが含まれていた場合は、組版処理部14は、スタイルテーブル24に対してこのスタイル名を仮登録すると共に、スタイルテーブル24にあらかじめ設定されているデフォルトスタイル情報を読み出し、これを仮のスタイル情報として用いて組版処理を行う。従って、本実施形態では、組版原稿中に、スタイルテーブル24に登録されていないタグが含まれる場合でも、処理を中断せずにいったん最後まで組版処理が行われる。組版処理部14の組版処理の結果は、表示制御部16を介して表示部18に表示される。
【0028】
テーブル修正処理部20は、スタイルテーブル24の修正のために、スタイルテーブル24に対してデータの読み書きを行う。ここで、テーブル修正処理部20には、大まかにいって次の2つの機能がある。
【0029】
第1は、スタイルテーブル24に登録されたスタイル情報を読み出して、スタイルテーブル24内のスタイル名のリストを作成する機能である。このリストは、スタイル名と仮登録フラグのデータを含む。このようにして作成されたスタイル名リストは、表示制御部16を介して表示部18に表示される。なお、表示制御部16は、組版処理部14及びテーブル修正処理部20の出力データを受け取り、これらデータに基づき例えば図7に示すようなウインドウ形式の表示データを形成して、表示部18に出力する。
【0030】
テーブル修正処理部20の第2の機能は、ユーザ入力部22を介してユーザから入力されたスタイル情報を用いてスタイルテーブル24を修正する機能である。ユーザ入力部22にはキーボードやマウスなどが含まれ、ユーザからの入力を受け付ける。テーブル修正処理部20は、表示部18の表示に従って行われたユーザからのスタイル情報入力を、前記のスタイル名リストを用いてスタイルテーブル24の各スタイル情報と対応づける。そして、スタイルテーブル24の各スタイル情報を、ユーザからの入力に従って修正する。
【0031】
本実施形態では、以上のような構成により、スタイルテーブル24に登録されていないタグが組版原稿100に含まれている場合は、いったん仮のスタイル情報を用いて仮組版を行い、この仮組版の結果を参照してユーザ入力によりスタイルテーブル24を修正し、この修正後のスタイルテーブル24を用いて組版原稿100を再度組版する。
【0032】
以下、本実施形態の組版装置の処理手順をさらに詳しく説明する。以下では、スタイルテーブル24に図5に示す内容が登録されている場合に、スタイルテーブル24にないスタイル情報の指定を含んだ図4の組版原稿が入力された場合を例にとって説明を行う。
【0033】
図2に示すように、本実施形態では、組版原稿100が入力されると、まずあらかじめ用意されたスタイルテーブル24を用いた仮組版を行い(S1)、この仮組版結果を表示し(S2)、次に仮組版結果を反映してスタイルテーブルを修正し(S3)、最後に修正されたスタイルテーブル24を用いて本組版を行う(S4)。以下、各工程について図2及び図3を用いて詳述する。
【0034】
まず、仮組版工程(S1)では、まず組版原稿100が原稿入力部10から読み込まれ、メモリ12に格納される(S11)。次に、組版処理部14は、メモリ12に格納された組版原稿100のデータを先頭から順に読み取っていく。このときタグを検出する(S12)と、組版処理部14はこのタグに指定されたスタイル情報をスタイルテーブル24より検索する(S13)。
【0035】
この検索処理において、指定されたスタイル情報がスタイルテーブル24に存在する場合(S14)は、組版処理部14は、そのスタイル情報をスタイルテーブル24から読み出し(S15)、そのスタイル情報に従って、組版原稿において当該タグの直後から次のタグまでに記述された文字列の組版を行う。この組版処理の結果、当該文字列の各文字の位置が決定され、これら各文字の位置情報を含む組版結果データが生成される。
【0036】
一方、S13の検索処理において、指定されたスタイル情報がスタイルテーブル24に存在しなかった場合(S14)は、当該タグに示されたスタイル名をスタイルテーブル24に仮登録する(S17)と共に、スタイルテーブル24にあらかじめ設定されているデフォルトスタイル情報を読み出し、これを仮のスタイル情報として用いて、次のタグまでに記述された文字列の組版を行う(S18)。なお、S17とS18とはどちらを先に行ってもよい。
【0037】
このようにして、検出したタグに対応する文字列の組版処理が終了すると、組版原稿において次のタグの有無を調べ(S19)、次のタグがなくなるまでS12以下の処理を繰り返す。
【0038】
以上の手順に従って図4の組版原稿を仮組版した場合について説明する。この場合、まず組版原稿の1行目についてはスタイルテーブル24にあらかじめ登録された情報(図5参照)に従って組版が行われる。しかしながら、2行目の<見出し2>というタグに記述されたスタイル名は、図5に示すスタイルテーブルには登録されていないので、この「見出し2」というスタイル名がスタイルテーブル24に仮登録される(S17)。このとき、当該スタイル名が仮登録されたことを示すために、「見出し2」についての仮登録フラグを「1」にセットする(図6参照)。また、組版処理部14は、タグ<見出し2>から次のタグ<本文2>までの文字列「第2章 発明の詳細」を、スタイルテーブル24が保持しているデフォルトのスタイル内容を仮のスタイル内容として用い、組版処理する(S18)。図6において、見出し2のスタイル内容として記述されている「書体c,サイズ15,横組1段・・・」がこのデフォルトスタイル内容である。このデフォルトスタイル内容は、タグ<本文3>についての仮組版においても用いられる。なお、図6の例では、仮登録されたスタイル名に対するスタイル内容として、このデフォルトスタイル内容が実際にスタイルテーブル24に設定されているが、このような設定は必須のものではなく、仮登録スタイル名に対応するスタイル内容を未設定のままにしておいても問題はない。
【0039】
以上のような処理を図4の組版原稿の末尾に達するまで行うことにより、書体、文字サイズなどのスタイル指定と各文字の位置情報とを含んだ仮組版結果データが生成され、スタイルテーブル24が図6に示した内容に更新される。
【0040】
このようにして組版原稿全体についての仮組版処理(S1)が終了すると、次にS2にて仮組版結果の表示を行う。すなわち、S2においては、まず表示制御部16が、組版処理部14から受け取った仮組版結果データに基づき、仮組版結果のイメージを生成して表示部18に表示する。またこれと並行して、テーブル修正処理部20が、スタイルテーブル24から各スタイル情報のスタイル名及び仮登録フラグを読み出しスタイル名リストを作成する。表示制御部16は、テーブル修正処理部20からこのスタイル名リストのデータを受け取って、スタイル名リストのイメージを生成し、表示部18に表示する。このとき、表示制御部16は、仮登録されたスタイル名を、あらかじめ登録されていたスタイル名と区別できるように、各スタイル名の表示形態を仮登録フラグの値に応じて変える。これには、例えばスタイル名表示の色を変えるなどの方法がある。
【0041】
図7は、このようにして得られた仮組版結果の表示部画面180の様子を示す。図7は、仮組版結果をマルチウインドウシステムで表示した場合の例を示す。この例では、組版処理部14で得られた仮組版結果のイメージが組版結果ウインドウ182に表示され、テーブル修正処理部20で得られたスタイル名リストのイメージがスタイル名ウインドウ184に表示される。スタイル名ウインドウ184では、仮登録スタイル名(見出し2、本文3)の表示が、他とは異なった表示形態で表示されている。
【0042】
このようにして、仮組版結果及びスタイル名リストが表示されると、ユーザがこの表示を見ながら、スタイルテーブルの修正を行う(S3)。この修正は、仮登録されたスタイル名について、ユーザが正しいスタイル情報を入力することにより行う。
【0043】
この修正処理においては、ユーザは、図7に示した表示部画面180において、スタイル名ウインドウ184内の所望のスタイル名をクリックし、当該スタイル名に対するスタイル情報ウインドウ186を開く。このスタイル情報ウインドウ186は、各スタイル情報の内容を表示するウインドウである。本実施形態では、このスタイル情報ウインドウ186において、スタイル内容の各項目のデータを書き替えることにより、スタイルテーブル24の内容を修正することができる。
【0044】
従って、ユーザは、スタイル名ウインドウ184に表示された仮登録スタイル名をクリックし、この仮登録スタイル名についてのスタイル情報ウインドウ186を開き、スタイル内容の各項目を正しいデータに書き替えていく。例えば、<見出し2>が<見出し1>の書き誤りであった場合には、「見出し2」と「見出し1」についてのスタイル情報ウインドウをそれぞれ開き、「見出し1」のスタイル内容を参照しながら「見出し2」のスタイル内容の各項目を修正する。なお、「見出し2」のスタイル情報ウインドウ186を開いた後、スタイル名ウインドウ184の「見出し1」をクリックすると、「見出し1」のスタイル内容が「見出し2」にコピーされる構成としてもよい。このようにして修正されたスタイル内容により、スタイルテーブル24の内容が更新される。このとき、修正されたスタイル情報の仮登録フラグは「0」にリセットされる。すなわち、これ以降は、このスタイル情報は正式に登録されたスタイル情報として扱われる。すべての仮登録スタイル名に対してスタイル内容の修正が完了したときのスタイルテーブル24の内容の例を図8に示す。図8に示すように、修正完了後のスタイルテーブル24では、すべてのスタイル情報の仮登録フラグが「0」となっている。
【0045】
このようにしてスタイルテーブル24の修正が完了すると、この修正されたスタイルテーブル24を用いて、組版処理部14にて、メモリ12に保持されている組版原稿を再度組版する。今回の組版処理では、スタイルテーブル24には、組版原稿内のすべてのタグについて正しいスタイル情報が格納されているので、ユーザの意図する組版処理が行われる。そこで、今回の組版処理のことを本組版処理と呼ぶ。この本組版処理の手順は、図3に示した仮組版の手順からS17及びS18を除いたものと同様である。このような本組版処理の結果、ユーザの意図する正しい組版結果データが得られる。
【0046】
このように、本実施形態によれば、スタイル名リストにおいて仮登録スタイル名を明示的に表示することにより、ユーザは誤って記載したタグを容易に知ることができる。そして、この表示に従って、仮登録スタイル名に対して正しいスタイル情報を登録してスタイルテーブル24の修正を行い、この修正されたスタイルテーブル24を用いて再度組版を行うことにより、ユーザの意図した正しい組版結果を得ることができる。また、本実施形態では、図4における<見出し2>のように、組版原稿中で同じタグの誤記が複数箇所ある場合にも、当該タグに対応する1つの仮登録スタイル名についてスタイル情報の設定を行えば全箇所の修正が一度に済むため、修正作業の効率が向上する。
【0047】
次に、本実施形態の変形例について説明する。この変形例は、仮登録スタイル名に対する正しいスタイル情報の設定をより容易にすることを意図したものである。
【0048】
この変形例では、図9に示すようにスタイル名ウインドウ184の表示において、各仮登録スタイル名をそれぞれ異なる表示形態(例えば、異なる色付け)にて表示するとともに、仮組版結果のイメージ表示において、各仮登録スタイル名に対応する部分を、対応仮登録スタイル名と同じ又は容易に関連付け可能な表示形態で表示する。このような表示を採用することにより、ユーザは、各仮登録スタイル名が仮組版結果のどの部分に対応しているかを一目で把握できるので、各仮登録スタイル名に対して設定すべきスタイル内容の決定が容易となる。
【0049】
図9のような表示を実現するための方法としては、次のような方法が考えられる。この方法では、図10に示すように、スタイルテーブル24において各スタイル情報に表示識別子の項目を加え、スタイル名の仮登録を行う度(図3のS17)に、当該仮登録スタイル名に対して異なった表示識別子を割り当てていく。この表示識別子はスタイル名リストの表示の際に読み出され、これに基づき各スタイル名は各表示識別子に対応した表示形態で表示される。そして、当該仮登録スタイル名に対応する部分の組版処理を行う(図3のS18)際に、当該仮登録スタイル名に対して割り当てた表示識別子を組版指示データとして付加する。そして、表示制御部16は、仮組版結果データを表示する際に各表示識別子に対応した表示形態にて表示を行う。
【0050】
このような方法により、図9に示すような仮登録スタイル名と仮組版結果との関連付け表示を行うことにより、ユーザは各仮登録スタイル名に対して設定すべきスタイル内容を容易に決定することが可能となる。
【0051】
なお、以上の実施形態では、仮組版結果の表示においてスタイルテーブル24内のすべてのスタイル名を表示していたが、これに限らず、仮登録されたスタイル名のみを表示する構成とした場合でも、本発明の効果を得ることができる。
【0052】
また、上記実施形態では、スタイルテーブル24のデータを読み取ってスタイル名リストを作成したが、これに限らず、組版処理部14にて新たなスタイル名を発見するごとに、それをテーブル修正処理部20にてスタイル名リストに追加し、このリストを表示する構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組版装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施形態の全体的な処理手順を示すフローチャートである。
【図3】仮組版工程の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】組版原稿の一例を示す図である。
【図5】あらかじめ設定されたスタイルテーブル24の内容を示す図である。
【図6】仮組版処理によって更新されたスタイルテーブル24の内容を示す図である。
【図7】仮組版結果の表示例を示す図である。
【図8】ユーザ入力により修正されたスタイルテーブル24の内容を示す図である。
【図9】仮組版結果の表示において、仮登録スタイル名と仮組版結果とを関連付け表示する表示例を示す図である。
【図10】図9の表示を実現するためのスタイルテーブル24のデータ構造の一例を示す図である。
【図11】組版原稿の一例を示す図である。
【図12】従来の組版方式におけるスタイルテーブルの内容を示す図である。
【図13】図11の組版原稿を図12のスタイルテーブルを用いて組版した組版結果を示す図である。
【符号の説明】
10 原稿入力部、12 メモリ、14 組版処理部、16 表示制御部、18 表示部、20 テーブル修正処理部、22 ユーザ入力部、24 スタイルテーブル。
Claims (6)
- スタイル名にて検索可能なスタイル情報が登録されたスタイルテーブルを有し、スタイル名を示すタグが組み込まれた組版原稿を読み込んで順次タグを検出し、検出したタグに対応するスタイル情報を前記スタイルテーブルから検索して組版処理を行う組版装置において、
組版原稿からタグを検出するごとにスタイルテーブルを検索し、当該タグに対応するスタイル情報がスタイルテーブルに登録されている場合はそのスタイル情報を用いて組版を行い、登録されていない場合は所定の仮スタイル情報を用いて組版を行うと共に当該タグに示されたスタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録する仮組版工程と、
仮組版工程にて仮登録されたスタイル名を表示する仮組版結果表示工程と、
仮登録スタイル名の表示に基づき行われたユーザからのスタイル情報入力に基づき、前記スタイルテーブルの各仮登録スタイル名に対してスタイル情報を登録するテーブル修正工程と、
テーブル修正工程にて修正されたスタイルテーブルを用いて、前記組版原稿を本組版する本組版工程と、
を含むことを特徴とする組版方法。 - 請求項1記載の組版方法であって、
前記仮組版結果表示工程は、前記仮組版工程における仮組版結果をイメージ表示する工程を含み、
前記仮組版結果表示工程での仮登録スタイル名の表示においては、各仮登録スタイル名をそれぞれ異なる表示形態で表示するとともに、前記仮組版結果のイメージ表示においては、各仮登録スタイル名に対応する部分を、各仮登録スタイル名の表示形態に対応する表示形態で表示することを特徴とする組版方法。 - スタイル名にて検索可能なスタイル情報が登録されたスタイルテーブルと、
組版原稿からタグを検出して当該タグに指定されたスタイル名を前記スタイルテーブルから検索し、当該タグに対応するスタイル情報が前記スタイルテーブルに登録されている場合はそのスタイル情報を読み出して組版処理を行い、登録されていない場合には当該タグに示されたスタイル名を前記スタイルテーブルに仮登録すると共に所定の仮スタイル情報を用いて組版処理を行う組版処理部と、
前記スタイルテーブルから、前記仮登録されたスタイル名を検出するとともに、仮登録スタイル名に対するユーザからのスタイル情報の入力を受け、このスタイル情報を前記スタイルテーブルに登録するテーブル修正処理部と、
前記テーブル修正処理部にて検出された仮登録スタイル名を表示するスタイル名表示部と、
を備えることを特徴とする組版装置。 - 請求項3記載の組版装置において、
前記スタイルテーブルは、各スタイル名ごとに、当該スタイル名が仮登録されたものか否かを示す仮登録フラグを有し、
前記組版処理部は、前記スタイルテーブルへスタイル名を仮登録した場合に当該スタイル名についての前記仮登録フラグをセットし、
前記テーブル修正処理部は、前記仮登録フラグに基づき仮登録スタイル名の判別を行うことを特徴とする組版装置。 - 請求項4記載の組版装置において、
前記テーブル修正処理部は、仮登録スタイル名に対するユーザからのスタイル情報入力を前記スタイルテーブルに登録した場合に、当該仮登録スタイル名についての前記仮登録フラグをリセットすることを特徴とする組版装置。 - 請求項3〜5のいずれかに記載の組版装置であって、
前記スタイルテーブルは、各スタイル名ごとに、当該スタイル名を表示する際の表示形態の種類を示す表示識別子を有し、
前記組版処理部は、前記スタイルテーブルにスタイル名を仮登録する際に各スタイル名ごとに異なる前記表示識別子を設定すると共に、前記表示識別子に対応する表示形態にて組版処理を行い、
この組版処理の結果を前記仮登録スタイル名の表示と同時にイメージ表示することを特徴とする組版装置。
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1996
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