JP3609564B2 - 埋め込み形空気調和機の室内ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、埋め込み形空気調和機の室内ユニットに係り、特にその風路に関するものである。
説明の便宜上、以下の説明は天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットについて行う。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.
図7は従来の天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの断面図、図8は同吹き出し側風路での風の風速分布を示す概略図である。図において、1はユニット本体、2は空調空間の空気を吸い込む吸込口、3は吸い込んだ空気を熱交換する吸込口2より下流に位置する熱交換器、4は熱交換器3より下流に位置して送風作用を行う貫流送風機、7は送風機4により吸い込んだ空気を吹き出す吹出口で、吸込口2と同一面となっている。5は熱交換器3と送風機4の間に位置する吸い込み側風路、6は送風機4と吹出口7の間に位置して吸い込み側風路5とつながる、形状がある一定の関数にて形成され吹き出し側風路、8は吹出口7に設けた吹き出す風を上下方向に偏向する上下フラップ、9は吹出口7に設けた左右方向に偏向する左右ルーバである。
【0003】
次に動作を説明する。
貫流送風機4が回転し、その送風作用により吸込口2から吸い込まれ空調空間の空気は熱交換器3を通過して熱交換され、吸い込み側風路5を経て送風機4内を通過し吹き出し側風路6から吹出口7へと流れ、上下フラップ8及び左右ルーバ9により偏向されて再度空調空間へと吹き出されることになる。
【0004】
ここで貫流送風機4を通過した風は吹き出し側風路6内で風路(風の流れ)と交差する方向に図8に示すようにX方向に不均一な風速分布となっている。ここで天井カセット形空気調和機はユニットが天井内に隠蔽されることから、吸込口2と吹出口7が同一面となり吹き出し側風路6が長く、また送風機4を通過した風を90度方向を変える必要があるため、吸い込み側風路だけでなく吹き出し側風路を改善する必要がある。
【0005】
従来例2.
図9は例えば特公平5−248652号公報に示された他の従来の空気調和機の断面図である。図において、13は吸い込み側風路に設けたバックノーズ、20は空気流路である。その他は図7と同一である。
【0006】
吸込口2より吸い込まれた空調空間の空気は、送風機4による送風作用で熱交換器3で熱交換された後、吸い込み側風路5・バックノーズ12から吹き出し側風路6を通過して吹出口7より吹き出され、その際上下フラップ8によって風向を偏向される。
【0007】
そして、送風機4の上流側の吸い込み側風路5にて発生する逆流などの乱れをバックノーズ13に発生させ、最小限にすることによって騒音を減少させ効率の良い送風運転を行うことを目的としたものである。
【0008】
従来例3.
また、シロッコファンを使用した室内ユニットにおいて、吹き出し側風路内の屈曲部の内側に近い位置に空気流の一部を強制的に内側方向に曲げるための導風板を設けたものが実開平1−70034号公報に開示されている。
【0009】
従来例4.
また、吹出口の本体枠を覆蓋するように断熱部材を備えることにより結露を防止し、吹出口内に風向調整用の羽枠を吊支することも可能なものが実開平7−26645号公報に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機は以上のように構成されているので、次のような問題があった。
(1)吹き出し側風路6の形状がある一定の関数にて形成されていたが、天井カセット形空気調和機においては室内ユニットが天井内に隠蔽されることから、吸込口2と吹出口7が同一面となり吹き出し側風路6が長くなるため、従来の形状では吹き出し側風路の風路(風の流れ方向)と交差する方向の風速分布が均一とならず送風運転の効率が悪くなるという問題点があった。
【0011】
(2)吹出口7でも上下方向の風速が均一とならないため上下方向の風向が偏向しにくい、吹出口7での風の巻き込みが発生して冷房・ドライ運転時には着露に至るという問題点があった。
【0012】
(3)吸込口2から吸い込まれ熱交換器3を通過した後、送風機4に入る際に貫流送風機4には連結部があるため、その影響で送風機4の軸方向で不均一に吸い込まれ、その後不均一のまま吹き出し側風路6を通過して吹出口7より吹き出されるため、送風運転の効率が悪くなりサージング耐力が低くなり、逆吸い込みの発生により冷房・ドライ運転時には着露に至るという問題点があった。
【0013】
(4)吹出口でも左右方向の風速が均一とならないため左右方向の風向が偏向しにくいという問題点があった。
【0014】
(5)吹出口7端部においては風速が遅く、左右ルーバ9の使用位置によっては風の巻き込みが発生し、冷房・ドライ運転時には吹出口7周囲が着露に至るという問題があり、左右風向の偏向調整位置が制限されるという問題点があった。
【0015】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、効率の良い送風運転の実現、吹出口から吹き出す風の風速分布の均一化、風向の偏向性の改善、吹出口周囲の着露の防止を図ることの出来る埋め込み形空気調和機の室内ユニットを得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る埋め込み形空気調和機の室内ユニットは、室内ユニット本体と、本体に設けられ、空調空間の空気を吸い込む吸込口と、吸込口の下流に位置し、吸い込んだ空気を熱交換する熱交換器と、熱交換器の下流に位置する送風機と、送風機から送り出された空気を吹き出す吹出口と、送風機と吹出口との間に位置する吹き出し側風路と、吹き出し側風路の送風機から風の流れを曲げるまでの区間に設けられ、規則的な拡大幅よりも風路幅を一旦拡げて風速分布を均一化する風速分布均一化手段とを備え、吹き出し側風路は、風速分布均一化手段の下流において風路幅を狭めた後、吹出口まで徐々に拡大していくことを特徴とする。
【0020】
また、この発明に係る埋め込み形空気調和機の室内ユニットは、室内ユニット本体と、本体に設けられ、空調空間の空気を吸い込む吸込口と、吸込口の下流に位置し、吸い込んだ前記空気を熱交換する熱交換器と、熱交換器の下流に位置する送風機と、送風機から送り出された空気を吹き出す吹出口と、熱交換器と送風機との間に位置する吸い込み側風路と、送風機と吹出口との間に位置する吹き出し側風路と、吹出口に設けられ、吹き出す空気を左右方向に偏向する左右ルーバと、吹出口の端部と平行に設けられ、吹出口の端部との間から空気を吹出口に対して直角に吹き出し、左右ルーバを介して吹き出される空気を吹出口に対して直角方向に誘導する誘導手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットを図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの断面図、図2は同吹き出し側風路での風の風速分布を示す概略図である。
【0022】
図において、15は、送風機4直後から風を曲げるまでの区間Aで、規則的な拡大幅よりも風路幅を一旦拡げて風速分布を均一化する風速分布均一化手段である整流部風路である。その他は従来例1と同一であり、説明は省略する。
【0023】
次に動作を説明する。
送風機4を通過したX方向に不均一な風速分布を有する風を、吹き出し側風路6全体を従来のようにある一定の規則的に拡大していく形状とはせずに、送風機4直後から風を曲げるまでの区間Aで、規則的な拡大幅よりも風路幅を一旦拡げて風速分布を均一化する整流部風路15を設けてから狭めた後、吹出口7まで徐々に拡大していくことにより、風速分布の均一化を図った後で風を曲げることで、吹き出し側風路6内に強制的に風を曲げるための導風板を設けることなく効率的に風を曲げることが出来、吹き出し側風路6内及び吹出口7から吹き出される風の風速を均一化することが出来る。
【0024】
その結果、効率の良い送風運転によるユニットの静音化等の空力性能の向上が可能となる。また更に効果として吹出口7より吹き出される風が均一となることから、上下方向の風向の偏向性の改善、及び吹出口7での風の巻き込みの発生防止により冷房・ドライ運転時の吹出口7周囲への着露を防止することが可能となる。
【0025】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットを図について説明する。図3はこの発明の実施の形態2による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの断面図、図4は同要部平面図である。
図において、10は吸い込み側風路5に送風機4の連結部に合わせて1枚から複数枚設置された整流手段である吸い込み側整流板、11は吹き出し側風路6に送風機4の連結部に合わせて1枚から複数枚設置された整流手段である吹き出し側整流板である。
【0026】
貫流送風機4には軸方向に連結部があるため、吸い込み側風路5に送風機4の連結部に合わせて1枚から複数枚の吸い込み側整流板10、及び吹き出し側風路6に送風機4の連結部に合わせて1枚から複数枚の吹き出し側整流板11を設置することにより、送風機4に吸い込まれる時と吹き出される時の両方で整流することにより、送風機4を通過する際の送風機4の軸直角方向での風の乱れを防ぎ風の流れを均一化することが出来る。その結果、効率の良い送風運転によるユニットの静音化等の空力性能の向上が可能となる。また送風機4の軸直角方向の風の流れが均一化されることにより、吹出口7の左右方向の風の流れが均一となるため左右ルーバ9による風向の偏向性の改善、及びサージングによる冷房・ドライ運転時の吹出口7周囲・送風機4への着露を防止することが可能となる。
【0027】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットを図について説明する。図5はこの発明の実施の形態3による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの要部断面図、図6は同吹出口部風向概略図である。図において、12は吹出口の左右ルーバ9の近傍に設けた左右ルーバ9を介して吹き出される風を所定方向に誘導する誘導手段である案内板である。
【0028】
吹出口9に案内板12を設けることにより、吹出口7の端部において風速が遅くなるのを防ぎ、また案内板12を吹出口7の端部と平行に配置することで吹出口端部と案内板12の間からは風が吹出口7に対して直角に吹き出され、その風の効果により左右ルーバ9の使用位置による風の巻き込みが発生することがなく、吹出口7周囲への着露を防止することが出来る。
また、左右ルーバ9の偏向調整を着露防止から制限されることなく風向の偏向幅を拡大することが可能となる。
更に吹出口7の外枠を覆蓋するように断熱部材を備えることなく吹出口7周囲への着露を防止することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】
この発明に係る埋め込み形空気調和機の室内ユニットは、室内ユニット本体と、本体に設けられ、空調空間の空気を吸い込む吸込口と、吸込口の下流に位置し、吸い込んだ空気を熱交換する熱交換器と、熱交換器の下流に位置する送風機と、送風機から送り出された空気を吹き出す吹出口と、送風機と吹出口との間に位置する吹き出し側風路と、吹き出し側風路の送風機から風の流れを曲げるまでの区間に設けられ、規則的な拡大幅よりも風路幅を一旦拡げて風速分布を均一化する風速分布均一化手段とを備え、吹き出し側風路は、風速分布均一化手段の下流において風路幅を狭めた後、吹出口まで徐々に拡大していく構成にしたので、吹き出し側風路内及び吹出口から吹き出される風の風速を均一化することが出来、効率の良い送風運転によるユニットの静音化等の空力性能の向上を可能とし、更に上下方向の風向の偏向性の改善及び吹出口での風の巻き込みの発生防止により冷房・ドライ運転時の吹出口周囲への結露を防止するという効果がある。
【0033】
また、この発明に係る埋め込み形空気調和機の室内ユニットは、室内ユニット本体と、本体に設けられ、空調空間の空気を吸い込む吸込口と、吸込口の下流に位置し、吸い込んだ前記空気を熱交換する熱交換器と、熱交換器の下流に位置する送風機と、送風機から送り出された空気を吹き出す吹出口と、熱交換器と送風機との間に位置する吸い込み側風路と、送風機と吹出口との間に位置する吹き出し側風路と、吹出口に設けられ、吹き出す空気を左右方向に偏向する左右ルーバと、吹出口の端部と平行に設けられ、吹出口の端部との間から空気を吹出口に対して直角に吹き出し、左右ルーバを介して吹き出される空気を吹出口に対して直角方向に誘導する誘導手段とを備えた構成にしたので、吹出口の端部において風速が遅くなってしまうのを防ぎ、左右ルーバの使用位置によって風の巻き込みが発生することもなく吹出口周囲への着露を防止することが出来き、また左右ルーバ偏向調整を着露防止から位置を制限されることなく風向の偏向幅を拡大することが可能とし、更に吹出口の外枠を覆蓋するように断熱部材を備えることなく吹出口周囲への着露を防止するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの概略断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの吹き出し側風路風速分布図である。
【図3】この発明の実施の形態2による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの概略断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの要部平面図である。
【図5】この発明の実施の形態3による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの要部断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3による天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの吹出口部風向概略図である。
【図7】従来の天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの概略断面図である。
【図8】従来の天井埋め込み形空気調和機の室内ユニットの吹き出し側風路風速分布図である。
【図9】従来の空気調和機の断面図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体、2 吸込口、3 熱交換器、4 送風機、5 吸い込み側風路、6 吹き出し側風路、7 吹出口、8 上下フラップ、9 左右ルーバ、10 吸い込み側整流板、11 吹き出し側整流板、12 案内板、15 整流部風路。
Claims (2)
- 室内ユニット本体と、
前記本体に設けられ、空調空間の空気を吸い込む吸込口と、
前記吸込口の下流に位置し、吸い込んだ前記空気を熱交換する熱交換器と、
前記熱交換器の下流に位置する送風機と、
前記送風機から送り出された前記空気を吹き出す吹出口と、
前記送風機と前記吹出口との間に位置する吹き出し側風路と、
前記吹き出し側風路の前記送風機から風の流れを曲げるまでの区間に設けられ、規則的な拡大幅よりも風路幅を一旦拡げて風速分布を均一化する風速分布均一化手段と、
を備え、前記吹き出し側風路は、前記風速分布均一化手段の下流において前記風路幅を狭めた後、前記吹出口まで徐々に拡大していくことを特徴とする埋め込み形空気調和機の室内ユニット。 - 室内ユニット本体と、
前記本体に設けられ、空調空間の空気を吸い込む吸込口と、
前記吸込口の下流に位置し、吸い込んだ前記空気を熱交換する熱交換器と、
前記熱交換器の下流に位置する送風機と、
前記送風機から送り出された前記空気を吹き出す吹出口と、
前記熱交換器と前記送風機との間に位置する吸い込み側風路と、
前記送風機と前記吹出口との間に位置する吹き出し側風路と、
前記吹出口に設けられ、吹き出す前記空気を左右方向に偏向する左右ルーバと、
前記吹出口の端部と平行に設けられ、前記吹出口の端部との間から前記空気を前記吹出口に対して直角に吹き出し、前記左右ルーバを介して吹き出される前記空気を前記吹出口に対して直角方向に誘導する誘導手段と、
を備えたことを特徴とする埋め込み形空気調和機の室内ユニット。
Priority Applications (1)
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| JP31971296A JP3609564B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 埋め込み形空気調和機の室内ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31971296A JP3609564B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 埋め込み形空気調和機の室内ユニット |
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ID=18113342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31971296A Expired - Lifetime JP3609564B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 埋め込み形空気調和機の室内ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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1996
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