JP3612605B2 - 超薄型ジャッキ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、超薄型ジャッキに関するものである。例えば、竪型ピアノ等の様な底の少しの隙間に差し込んで、このピアノの様な重いものを持ち上げると言う様に、本体の畳んだ位置の高さが、非常に低く、且つ体積の小さいものでありながら、それに比しては可なりの重量物を当初の高さの数倍にも持ち上げる力を有するジッキである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、例えば、竪型ピアノ等を持ち上げる時の様に、ジッキ本体の背の高さに非常な制限を受けながら(竪型ピアノの底の隙間は一般的には約20ミリ)、且つ重量の大なる物体を、簡単に、しかも安定した状態で、且つ、当初の数倍も持ち上げるジャッキ類と言うものは、厳密的に言えば、これに相当するものは無かった。
【0003】
但し、一応この目的を果たすものとしては、従来は、先端の薄い板状の金属板の着いたバール式のもの、エアージャッキ式のもの等があるにはあった。又、クサビ状の鉄片を互いに向きを反対にして組み合わせ、その上側の鉄片をスクリューで引っ張りスライドさせ、これに因って上側の鉄片を持ち上げる様にしたレベリングブロック等も一応はあった。
【0004】
前記、バール式、エアージャッキ式のもの等は非常に不安定であり、又、レベリングブロックは本体の背の高さも低く、それに比しては可成の重量物を持ち上げる事も出来るが、残念ながらその作動する高さの寸法が本体の初期の高さ寸法の2倍にも満たない。
尚、パンタグラフ式のジャッキもあるにはあるが、これはその機能上、折り畳んだ時の状態の高さがある程度は必要となり、これを薄く(例えば3センチメートル以下と言う様に)すると極端に強度が劣り到底ピアノ等の様な重量物を持ち上げる事は出来ない。
【0005】
その他、フォークリフト等もあるが、之は本体が、大きさ、重量共に非常に大である為特別な場所でしか使えない。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】
本発明は、これら従来品の欠点に対して、全く新たな考え方に基づきその問題を解決するもので、本体作動部の畳んだ時の天地の厚みを極めて薄くして、少しの透き間等に差し入れる事を可能としながら、それに比し、可なりの重量物を本体の当初の厚みよりも数倍にも浮上させる事を得、且つ小型で、携帯も可能とするところにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
即ち、本発明の構成は、概略的に説明すると、次の様である。
先ず、土台となるガイドレール2を持ち、高さゼロの位置からガイドレール2の上部に乗り上げる割り込み子12備え、一方、この割り込み子12に割り込まれる事に因って、その一方の先端がガイドレール2と同等の水平上の高さから次第に持ち上がるアーム8が支点7を中心に回転する様に取り付けられている。
【0008】
そして、これらの作動をさせる為、割り込み子12の中央部を貫通するボルト14を設け、このボルト14の回転に因って割り込み子12が水平方向にスライドして、ガイドレール2とアーム8との間に割り込んだり離脱したりする様にしてある。
最上部にはアーム8の先端の浮上に因って持ち上げられる浮上台19が取り付けられている。
【0009】
【実施例】
【0010】
【第1実施例】
即ち、これを図1、図2に於いて第一実施例を示すと次の如く構成される。
(イ)先ず、本ジッキを設置する床の養生機能をも兼ねる皿台1(薄板の鉄板等から出来ている)の上面に、それ自身、適宜の高さの厚みを持ち、且つ互いに平行して一対となるガイドレール2を溶接等で固定する。(例えば、本発明を竪型ピアノの浮上等に使用する目的では、全体の厚みを20ミリ迄に押さえる必要上、ガイドレール2の厚みの高さは、皿台1と後述の浮上台19の厚みを差し引いて15〜16ミリが理想となる。)
そして又、このガイドレール2は皿台1の補強も兼ねている。
【0011】
(ロ)一対となって皿台に固定された2本のガイドレール2の両側の端部3、3は、その上面4、4がそれぞれガイドレール2の先端部分5、5に向かって次第に傾斜して下降して行き、ガイドレール2の底面6に交わって、ガイドレール2の先端部分5、5が尖った状態で終了する様にする。この場合先端は完全にナイフの様に尖らなくても多少の厚み、丸みがあってもよい。
【0012】
(ハ)対となるガイドレール2の各々の2カ所(計4カ所)に、回転軸である支点7、7に因ってその一端を支えられるアーム8、8を設ける。
この場合、各々2つ(計4箇所)の支点7、7の位置は、ガイドレール2のそれぞれの先端より互いに同距離だけ中央寄りに入った位置とする。一本のガイドレール上の2つの支点7、7は、ガイドレール2の中央であっても良いが、互いに適当寸法離れている方が後述の浮上台19の安定上良い。
【0013】
尚又、このアームの高さ(厚み)の寸法は、本発明が目指す超薄型と大重量浮上の目的からして、ガイドレール2自身の高さ(厚み)と同等が望ましい。
【0014】
(ニ)アーム8、8の一端で支点7、7に止められている側とは反対側にある一端は、その下面9、9がアーム8、8の先端部分10、10に向かって次第に傾斜して上昇して行き、やがてアームの上面11、11と交わろうとする時、適当な厚みを幾分残して終了する。
【0015】
この先端部分10、10は、この箇所で後述の浮上台19を持ち上げる必要があるので余り鋭利にはせずに、必要な程度で、且つ後述の割り込み子12がその先端から割り込むのに支障のない程度に適当な厚みと丸みを持たせる。
尚、このアーム8、8の先端部分10、10には浮上台19を持ち上げる為の可なりの力が掛かるので、その材質は、鋼鉄、マンガン鋼、ステンレス等、出来るだけ硬質の材質の使用がベターである。この事は小面積に大量の力がの掛かる後述の割り込み子12にも言えるし、摩耗度の高いガイドレール2や浮上台19にも言える事である。
【0016】
(ホ)対となっているガイドレール2の上面4と、これ又対となっているアーム8、8の下面9、9との間に、それらの両端からスライドして割り込んで行く割り込み子12、12を設ける。
この割り込み子12は、本発明の超薄型ジャッキを畳んだ時は、ガイドレール2とアーム8の先端よりも遠ざかった外部の皿台上に外れるものとし、この皿台1と後述の浮上台19との間納まって、この時点では、ガイドレール2、アーム8、割り込み子12の三者が全て水平同列の高さに位置するものとする。
【0017】
又、この割り込み子12の高さ寸法(厚み)はガイドレール2の高さ寸法(厚み)と同等もしくは同等迄の寸法とするのが望ましい。
更に又、この割り込み子12の部分で、ガイドレールやアームに対応する側の面の部分は、これらに割り込み易くする為に傾斜を持たせたり丸みを持たせたりする必要がある。(本実施例の図では、割り込み子は丸棒状となっている)
【0018】
(ヘ)この割り込み子12、12には、それぞれその中央部に雌ネジ部13を持たせる。そして、この雌ネジ部13に対応して、これを貫通する雄ネジを持つボルト14を割り込み子とは垂直方向に設ける。
【0019】
(ト)このボルト14に切られる雄ネジは、ボルトの両端付近に位置する一対の割り込み子12、12が、このボルトの回転によって互いに引き寄せられたり、又、逆回転で互いに本体の両端方向に遠ざけられたりする様、その中央部付近を境に、左右の逆のネジに切り分ける(実施例では中央部分は無ネジである)。
【0020】
(チ)皿台1の一端には、ボルト14がその長手方向へ移動したり左右方向へ移動するのを防止する為、スクリューガイド15を設け、ボルト14の一端がこのスクリューガイドを貫通する様にする。
【0021】
(リ)スクリューガイド15に設けるボルト貫通用の穴16は、水平方向にはボルト14が十分貫通し得る丈の巾とし、垂直方向には、最低、ボルト貫通巾にガイドレール2の高さの寸法を加算した内径の巾とする。垂直方向に内径を広げるのは、割り込み子12がガイドレール2の上に昇る事で必然的にボルト14もガイドレールの高さ分だけ上方向に持ち上がる為である。
【0022】
(ヌ)ボルト14がスクリューガイド15を貫通する部分には、スクリューガイド15を挟む様にして、ボルトの長手方向への移動を防ぐ為のフランジ状の揺れ止め17、17をボルト14に固定して設ける。
【0023】
(ル)ボルトの一方の先端には、ボルトを回転させる為のラチェットハンドル、クランクハンドル等のハンドルを取り付ける為の接続口18(ソケット)を設ける。この接続口18に既述のラチェットハンドルやクランクハンドル等を接続させてボルトを回転させる訳であるが、ボルトが非常に低位置である為、斜め上方向からこれらのハンドルを操作する必要があるので、接続口18の箇所には予め自在継ぎ手24(ユニバーサルジョイント)を用いておくと良い。
【0024】
尚、ラチェットハンドルを用いる場合には、ラチェットハンドルと接続口に有る自在継ぎ手との間に、更に長手の棒状の継ぎ手(ジョイント)を仲介して、この継ぎ手の部分に片手を添えて回す方が、自在継ぎ手の部分がくねくねと歪まないので扱い易い。
【0025】
(ヲ)アーム8の上には、浮上台19を設ける。この浮上台19の裏面をアーム8がその尖った方の先端をスライドしながら立ち上がったり寝たりし、これに因って浮上台19が上下に昇降するのである。
【0026】
(ワ)浮上台19には、その下面に長手方向に、アーム8のスライドをガイドするアームガイド20を浮上台19に溶接等で溶着して一体化して設ける。
このアームガイド20の両端は、割り込み子12の割り込み侵入を妨害せぬ様に、その下面をアーム同様斜めに削り取る。
又、このアームガイド20は浮上台19を補強する役割をも合わせ持ち、その為、その高さ寸法はガイドレール2の高さを越えない範囲で出来る限り高さを持たせる事が理想である。尚、このアームガイドの取り付け位置は、その機能上アーム8とボルト14との間が理想的である。
【0027】
(カ)浮上台19が本体より離脱したり、又、昇降時に、その長手方向への移動を防ぐ為に、補助アーム21を設ける。補助アーム21の取り付け箇所は、浮上台19の一部であるアームガイド20と、アーム8との間に取り付けるのが望ましい一つの方法ではあるが、それのみとは限らず、アームガイド21とガイドレール2との間にパンタグラフ式に設けても良い。
【0028】
又、この補助アーム21の取り付けは、片側の一対のアーム側だけに設けてもその役割は果たせるものであるが、そうではなく、両側二対のアームの箇所に設けても良い。
更に又、補助アーム21とアームガイド20との間の支点22の箇所には、アーム先端部分10と支点22と支点23との間に構成される二等辺三角形に於ける二等辺間の僅かなズレを吸収する為、少しの遊びを設ける方が良い。
【0029】
【第2実施例】
第2実施例は図3に示すごとく次の様に構成される。
(イ)皿台1の上面に適宜の厚み寸法の高さを持ち、長手方向に於いて二分されたそれぞれ平行して二対となるガイドレール2、2を固定する。
【0030】
(ロ)2対となる4本のガイドレール2、2に於いて、その同方向に向かう一方の端部3、3は、その上面4、4がそれぞれ次第に傾斜して下降して行き、ガイドレール2の底面6、6に交わって、ガイドレール2、2の先端部分5、5が尖った様な状態で終了する様にする。
【0031】
(ハ)2対のガイドレール2、2の尖っていない方の一端の各々の箇所(計4カ所)に、回転軸である支点7、7に因ってその一端を支えられ、全て同方向を向くアーム8、8を設ける。
【0032】
(ニ)アーム8、8の下面9、9の支点7、7に因って支えられていない方の一端は、アームの先端部分10、10に向かって次第に傾斜して上昇して行き、アームの上面11、11と交わろうとする時、適当な厚みを幾分残して終了する。実施例では先端に適当な丸みを持たせている。
【0033】
(ホ)2対のガイドレール2、2の上面4、4と、これ又2対となっているアーム8、8の下面9、9との間に、それら各々の尖った方の一端からアームとガイドレールとの支点7、7方向に向かってスライドして割り込んで行く割り込み子12、12を設ける。
【0034】
(ヘ)この割り込み子12、12には、それぞれその中央部に雌ネジ部13を持たせ、又、雌ネジ部13に対応して、これを貫通する雄ネジを持つボルト14を割り込み子とは垂直方向に設ける。
【0035】
(ト)このボルト14に切られる雄ネジは、どちらの割り込み子12、12に対しても右又は左の同一方向のネジとする。
【0036】
(チ)皿台1の一端には、ボルト14の一端が貫通しボルトの長手方向への移動及び左右方向への移動を防止する為のスクリューガイド15を設ける。
この第2実施例に於けるスクリューガイドはボルト14が前後に引っ張られたり押されたりする力を一手に受け止めねばならないので第1実施例の場合以上に堅牢に作る必要がある。
【0037】
(リ)スクリューガイド15に設けるボルト貫通用の穴16は、水平方向にはボルト14が十分貫通し得る丈の巾とし、垂直方向には、最低、ボルト貫通巾にガイドレール2の高さの寸法を加算した内径の巾とする。
【0038】
(ヌ)ボルト14がスクリューガイド15を貫通する部分には、スクリューガイド15を挟む様にして、ボルトの長手方向への移動を防ぐ為のフランジ状の揺れ止め17、17を設ける。
【0039】
(ル)ボルトの一方の先端には、ボルトを回転させる為のラチェットハンドル、クランクハンドル等のハンドルを取り付ける為の接続口18を設ける。この第2実施例の場合にも第1実施例の場合同様に、この接続口18の部分に予め自在継ぎ手を取り付けておくと良い。
【0040】
(ヲ)アーム8の上には浮上台19を設ける。アームの尖った方の先端は、この浮上台19の下面をスライドしながら昇降するが、浮上台19もこれに伴って同じく昇降する。
【0041】
(ワ)浮上台19には、その下面の長手方向に、アーム8のスライドをガイドするアームガイド20を二対設ける。このアームガイド20の一端で、割り込み子12が割り込み侵入して来る方の一端は、その下部を割り込み子が侵入するのを妨害しない様に斜めにカットする。
【0042】
(カ)浮上台19が本体より離れたり、その長手方向へ移動したりするのを防ぐ為、補助アーム21を、アームガイド20等の浮上台19の一部と、アーム8等本体の一部との間に設ける。
第2実施例ではボルト14の雄ネジは左右に切り替える必要がなくコストは安く出来るが、ガイドレール2及びアームガイド20が途中で二分されるので第1実施例に比べ強度が弱くなり、その為に、ガイドレール、浮上台等は特に補強をする必要を生ずる。
【0043】
【作用】
本発明の超薄型ジャッキは次の様に操作する。
第1実施例に於いて説明すると、
先ず、持ち上下ようとする重量物(例えば、竪型ピアノ)の下部の隙間に本体を差し込む。
【0044】
本体にあるボルトの先端の接続口18に、クランクハンドルやラチェットハンドル等のハンドルを差し込み等に因って接続する。前述の如く、この時、この接続口18の部分には自在継ぎ手(ユニバーソルジョイント)を予め設けておくとハンドルが斜め上方から操作出来るので便利である。
【0045】
ハンドルを廻すとボルト14が回転し、この回転に因って、当初ガイドレール2とアーム8から外れて皿台1の上に横たわって居た一対の割り込み子12が本体の両端部から中央方向に互いに引き寄せられ、同時に割り込み子12がガイドレール2とアーム12との間に割り込んで来る。
【0046】
割り込み子12は次第にガイドレール2の上に乗って来、これと共にアーム8はその一方を支点7で止められているので、その尖った方の先端部分10が次第に持ち上がって来る。その結果、アーム8の上に乗っている浮上台19が持ち上がる事となり、そして、この浮上台の上に乗せた重量物(例えば竪型ピアノ)が持ち上がる。降ろす時は、ハンドルでボルトを反対に廻せば、重量物の重さで自然とジャッキが降りて来る。
【0047】
浮上台19は補助アームがパンタグラフの作用をするので長手方向の前後にずれる事はない。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明のジャッキは可成の重量物を持ち上げる事が可能であるのに、それにも拘わらず超薄型である。それは、このジャッキを畳んだ時、揚力としての働きをする全ての部品、即ち、ガイドレール2もアーム8も割り込み子12も最低限度の高さの水平同一列の範囲の中に納まるからである。
【0049】
例えば、従来よりあるジッキの中で、比較的畳んだ時に背が低いとされるパンタグラフ式のジャッキでも、之を畳んだ時の状態は、パンタグラフを構成する各部分が、当初からある程度持ち上った状態で角度が付いいる。そうでないと、角度ゼロの状態からでは持ち上がる事は不可能である。しかし、本発明では、揚力を与えるアーム8の部分が角度ゼロの位置から立ち上がる事が可能なので、その為、大きな揚力を備えるにも拘わらず超薄型にする事が可能となったのである。
【0050】
そして又、パンタグラフ式の様に初期作動時に特に大きな力を必要とする様な事がなく初めからスムーズに持ち上がる。
【0051】
又、レベリングブロックの場合の等は、可成の重量物を持ち上げる揚力はあるが、その作動する揚げ幅が当初の2倍にも満たず、且つ、持ち上がりながら次第に前方にずれて来ると言う欠点があるが、本発明では、作動する上げ幅は当初の数倍をも得る事が可能であり、更に又、補助アーム21の働きで、持ち上げようとする重量物の位置がずれると言う心配も無い。
【0052】
尚、更に、浮上台19は前後のアーム8で支えられているので水平を保ったまま持ち上がって来るので、バールでの浮上やエアージャッキでの浮上の場合の様な不安定さも無く、女性一人でも安心して楽に操作出来るものである。
又、浮上台19は前後二対のアーム8に支えられているので、例えば、浮上台19の端の一部分に丈に重量物を載せて浮上させる事も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超薄型ジャッキの第1実施例を示す斜視図。
【図2】同第1実施例を畳んだ時の状態を示す、一部断面を表した側面図。
【図3】本発明の第2実施例の畳んだ時の状態を示す一部断面を表した側面図。
【符号の説明】
1 皿台
2 ガイドレール
3 端部
4 上面
5 先端部分
6 底面
7 支点
8 アーム
9 下面
10 先端部分
11 上面
12 割り込み子
13 雌ネジ部
14 ボルト
15 スクリューガイド
16 穴
17 揺れ止め
18 接続口
19 浮上台
20 アームガイド
21 補助アーム
22 支点
23 支点
24 自在継ぎ手
【産業上の利用分野】
本発明は、超薄型ジャッキに関するものである。例えば、竪型ピアノ等の様な底の少しの隙間に差し込んで、このピアノの様な重いものを持ち上げると言う様に、本体の畳んだ位置の高さが、非常に低く、且つ体積の小さいものでありながら、それに比しては可なりの重量物を当初の高さの数倍にも持ち上げる力を有するジッキである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、例えば、竪型ピアノ等を持ち上げる時の様に、ジッキ本体の背の高さに非常な制限を受けながら(竪型ピアノの底の隙間は一般的には約20ミリ)、且つ重量の大なる物体を、簡単に、しかも安定した状態で、且つ、当初の数倍も持ち上げるジャッキ類と言うものは、厳密的に言えば、これに相当するものは無かった。
【0003】
但し、一応この目的を果たすものとしては、従来は、先端の薄い板状の金属板の着いたバール式のもの、エアージャッキ式のもの等があるにはあった。又、クサビ状の鉄片を互いに向きを反対にして組み合わせ、その上側の鉄片をスクリューで引っ張りスライドさせ、これに因って上側の鉄片を持ち上げる様にしたレベリングブロック等も一応はあった。
【0004】
前記、バール式、エアージャッキ式のもの等は非常に不安定であり、又、レベリングブロックは本体の背の高さも低く、それに比しては可成の重量物を持ち上げる事も出来るが、残念ながらその作動する高さの寸法が本体の初期の高さ寸法の2倍にも満たない。
尚、パンタグラフ式のジャッキもあるにはあるが、これはその機能上、折り畳んだ時の状態の高さがある程度は必要となり、これを薄く(例えば3センチメートル以下と言う様に)すると極端に強度が劣り到底ピアノ等の様な重量物を持ち上げる事は出来ない。
【0005】
その他、フォークリフト等もあるが、之は本体が、大きさ、重量共に非常に大である為特別な場所でしか使えない。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】
本発明は、これら従来品の欠点に対して、全く新たな考え方に基づきその問題を解決するもので、本体作動部の畳んだ時の天地の厚みを極めて薄くして、少しの透き間等に差し入れる事を可能としながら、それに比し、可なりの重量物を本体の当初の厚みよりも数倍にも浮上させる事を得、且つ小型で、携帯も可能とするところにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
即ち、本発明の構成は、概略的に説明すると、次の様である。
先ず、土台となるガイドレール2を持ち、高さゼロの位置からガイドレール2の上部に乗り上げる割り込み子12備え、一方、この割り込み子12に割り込まれる事に因って、その一方の先端がガイドレール2と同等の水平上の高さから次第に持ち上がるアーム8が支点7を中心に回転する様に取り付けられている。
【0008】
そして、これらの作動をさせる為、割り込み子12の中央部を貫通するボルト14を設け、このボルト14の回転に因って割り込み子12が水平方向にスライドして、ガイドレール2とアーム8との間に割り込んだり離脱したりする様にしてある。
最上部にはアーム8の先端の浮上に因って持ち上げられる浮上台19が取り付けられている。
【0009】
【実施例】
【0010】
【第1実施例】
即ち、これを図1、図2に於いて第一実施例を示すと次の如く構成される。
(イ)先ず、本ジッキを設置する床の養生機能をも兼ねる皿台1(薄板の鉄板等から出来ている)の上面に、それ自身、適宜の高さの厚みを持ち、且つ互いに平行して一対となるガイドレール2を溶接等で固定する。(例えば、本発明を竪型ピアノの浮上等に使用する目的では、全体の厚みを20ミリ迄に押さえる必要上、ガイドレール2の厚みの高さは、皿台1と後述の浮上台19の厚みを差し引いて15〜16ミリが理想となる。)
そして又、このガイドレール2は皿台1の補強も兼ねている。
【0011】
(ロ)一対となって皿台に固定された2本のガイドレール2の両側の端部3、3は、その上面4、4がそれぞれガイドレール2の先端部分5、5に向かって次第に傾斜して下降して行き、ガイドレール2の底面6に交わって、ガイドレール2の先端部分5、5が尖った状態で終了する様にする。この場合先端は完全にナイフの様に尖らなくても多少の厚み、丸みがあってもよい。
【0012】
(ハ)対となるガイドレール2の各々の2カ所(計4カ所)に、回転軸である支点7、7に因ってその一端を支えられるアーム8、8を設ける。
この場合、各々2つ(計4箇所)の支点7、7の位置は、ガイドレール2のそれぞれの先端より互いに同距離だけ中央寄りに入った位置とする。一本のガイドレール上の2つの支点7、7は、ガイドレール2の中央であっても良いが、互いに適当寸法離れている方が後述の浮上台19の安定上良い。
【0013】
尚又、このアームの高さ(厚み)の寸法は、本発明が目指す超薄型と大重量浮上の目的からして、ガイドレール2自身の高さ(厚み)と同等が望ましい。
【0014】
(ニ)アーム8、8の一端で支点7、7に止められている側とは反対側にある一端は、その下面9、9がアーム8、8の先端部分10、10に向かって次第に傾斜して上昇して行き、やがてアームの上面11、11と交わろうとする時、適当な厚みを幾分残して終了する。
【0015】
この先端部分10、10は、この箇所で後述の浮上台19を持ち上げる必要があるので余り鋭利にはせずに、必要な程度で、且つ後述の割り込み子12がその先端から割り込むのに支障のない程度に適当な厚みと丸みを持たせる。
尚、このアーム8、8の先端部分10、10には浮上台19を持ち上げる為の可なりの力が掛かるので、その材質は、鋼鉄、マンガン鋼、ステンレス等、出来るだけ硬質の材質の使用がベターである。この事は小面積に大量の力がの掛かる後述の割り込み子12にも言えるし、摩耗度の高いガイドレール2や浮上台19にも言える事である。
【0016】
(ホ)対となっているガイドレール2の上面4と、これ又対となっているアーム8、8の下面9、9との間に、それらの両端からスライドして割り込んで行く割り込み子12、12を設ける。
この割り込み子12は、本発明の超薄型ジャッキを畳んだ時は、ガイドレール2とアーム8の先端よりも遠ざかった外部の皿台上に外れるものとし、この皿台1と後述の浮上台19との間納まって、この時点では、ガイドレール2、アーム8、割り込み子12の三者が全て水平同列の高さに位置するものとする。
【0017】
又、この割り込み子12の高さ寸法(厚み)はガイドレール2の高さ寸法(厚み)と同等もしくは同等迄の寸法とするのが望ましい。
更に又、この割り込み子12の部分で、ガイドレールやアームに対応する側の面の部分は、これらに割り込み易くする為に傾斜を持たせたり丸みを持たせたりする必要がある。(本実施例の図では、割り込み子は丸棒状となっている)
【0018】
(ヘ)この割り込み子12、12には、それぞれその中央部に雌ネジ部13を持たせる。そして、この雌ネジ部13に対応して、これを貫通する雄ネジを持つボルト14を割り込み子とは垂直方向に設ける。
【0019】
(ト)このボルト14に切られる雄ネジは、ボルトの両端付近に位置する一対の割り込み子12、12が、このボルトの回転によって互いに引き寄せられたり、又、逆回転で互いに本体の両端方向に遠ざけられたりする様、その中央部付近を境に、左右の逆のネジに切り分ける(実施例では中央部分は無ネジである)。
【0020】
(チ)皿台1の一端には、ボルト14がその長手方向へ移動したり左右方向へ移動するのを防止する為、スクリューガイド15を設け、ボルト14の一端がこのスクリューガイドを貫通する様にする。
【0021】
(リ)スクリューガイド15に設けるボルト貫通用の穴16は、水平方向にはボルト14が十分貫通し得る丈の巾とし、垂直方向には、最低、ボルト貫通巾にガイドレール2の高さの寸法を加算した内径の巾とする。垂直方向に内径を広げるのは、割り込み子12がガイドレール2の上に昇る事で必然的にボルト14もガイドレールの高さ分だけ上方向に持ち上がる為である。
【0022】
(ヌ)ボルト14がスクリューガイド15を貫通する部分には、スクリューガイド15を挟む様にして、ボルトの長手方向への移動を防ぐ為のフランジ状の揺れ止め17、17をボルト14に固定して設ける。
【0023】
(ル)ボルトの一方の先端には、ボルトを回転させる為のラチェットハンドル、クランクハンドル等のハンドルを取り付ける為の接続口18(ソケット)を設ける。この接続口18に既述のラチェットハンドルやクランクハンドル等を接続させてボルトを回転させる訳であるが、ボルトが非常に低位置である為、斜め上方向からこれらのハンドルを操作する必要があるので、接続口18の箇所には予め自在継ぎ手24(ユニバーサルジョイント)を用いておくと良い。
【0024】
尚、ラチェットハンドルを用いる場合には、ラチェットハンドルと接続口に有る自在継ぎ手との間に、更に長手の棒状の継ぎ手(ジョイント)を仲介して、この継ぎ手の部分に片手を添えて回す方が、自在継ぎ手の部分がくねくねと歪まないので扱い易い。
【0025】
(ヲ)アーム8の上には、浮上台19を設ける。この浮上台19の裏面をアーム8がその尖った方の先端をスライドしながら立ち上がったり寝たりし、これに因って浮上台19が上下に昇降するのである。
【0026】
(ワ)浮上台19には、その下面に長手方向に、アーム8のスライドをガイドするアームガイド20を浮上台19に溶接等で溶着して一体化して設ける。
このアームガイド20の両端は、割り込み子12の割り込み侵入を妨害せぬ様に、その下面をアーム同様斜めに削り取る。
又、このアームガイド20は浮上台19を補強する役割をも合わせ持ち、その為、その高さ寸法はガイドレール2の高さを越えない範囲で出来る限り高さを持たせる事が理想である。尚、このアームガイドの取り付け位置は、その機能上アーム8とボルト14との間が理想的である。
【0027】
(カ)浮上台19が本体より離脱したり、又、昇降時に、その長手方向への移動を防ぐ為に、補助アーム21を設ける。補助アーム21の取り付け箇所は、浮上台19の一部であるアームガイド20と、アーム8との間に取り付けるのが望ましい一つの方法ではあるが、それのみとは限らず、アームガイド21とガイドレール2との間にパンタグラフ式に設けても良い。
【0028】
又、この補助アーム21の取り付けは、片側の一対のアーム側だけに設けてもその役割は果たせるものであるが、そうではなく、両側二対のアームの箇所に設けても良い。
更に又、補助アーム21とアームガイド20との間の支点22の箇所には、アーム先端部分10と支点22と支点23との間に構成される二等辺三角形に於ける二等辺間の僅かなズレを吸収する為、少しの遊びを設ける方が良い。
【0029】
【第2実施例】
第2実施例は図3に示すごとく次の様に構成される。
(イ)皿台1の上面に適宜の厚み寸法の高さを持ち、長手方向に於いて二分されたそれぞれ平行して二対となるガイドレール2、2を固定する。
【0030】
(ロ)2対となる4本のガイドレール2、2に於いて、その同方向に向かう一方の端部3、3は、その上面4、4がそれぞれ次第に傾斜して下降して行き、ガイドレール2の底面6、6に交わって、ガイドレール2、2の先端部分5、5が尖った様な状態で終了する様にする。
【0031】
(ハ)2対のガイドレール2、2の尖っていない方の一端の各々の箇所(計4カ所)に、回転軸である支点7、7に因ってその一端を支えられ、全て同方向を向くアーム8、8を設ける。
【0032】
(ニ)アーム8、8の下面9、9の支点7、7に因って支えられていない方の一端は、アームの先端部分10、10に向かって次第に傾斜して上昇して行き、アームの上面11、11と交わろうとする時、適当な厚みを幾分残して終了する。実施例では先端に適当な丸みを持たせている。
【0033】
(ホ)2対のガイドレール2、2の上面4、4と、これ又2対となっているアーム8、8の下面9、9との間に、それら各々の尖った方の一端からアームとガイドレールとの支点7、7方向に向かってスライドして割り込んで行く割り込み子12、12を設ける。
【0034】
(ヘ)この割り込み子12、12には、それぞれその中央部に雌ネジ部13を持たせ、又、雌ネジ部13に対応して、これを貫通する雄ネジを持つボルト14を割り込み子とは垂直方向に設ける。
【0035】
(ト)このボルト14に切られる雄ネジは、どちらの割り込み子12、12に対しても右又は左の同一方向のネジとする。
【0036】
(チ)皿台1の一端には、ボルト14の一端が貫通しボルトの長手方向への移動及び左右方向への移動を防止する為のスクリューガイド15を設ける。
この第2実施例に於けるスクリューガイドはボルト14が前後に引っ張られたり押されたりする力を一手に受け止めねばならないので第1実施例の場合以上に堅牢に作る必要がある。
【0037】
(リ)スクリューガイド15に設けるボルト貫通用の穴16は、水平方向にはボルト14が十分貫通し得る丈の巾とし、垂直方向には、最低、ボルト貫通巾にガイドレール2の高さの寸法を加算した内径の巾とする。
【0038】
(ヌ)ボルト14がスクリューガイド15を貫通する部分には、スクリューガイド15を挟む様にして、ボルトの長手方向への移動を防ぐ為のフランジ状の揺れ止め17、17を設ける。
【0039】
(ル)ボルトの一方の先端には、ボルトを回転させる為のラチェットハンドル、クランクハンドル等のハンドルを取り付ける為の接続口18を設ける。この第2実施例の場合にも第1実施例の場合同様に、この接続口18の部分に予め自在継ぎ手を取り付けておくと良い。
【0040】
(ヲ)アーム8の上には浮上台19を設ける。アームの尖った方の先端は、この浮上台19の下面をスライドしながら昇降するが、浮上台19もこれに伴って同じく昇降する。
【0041】
(ワ)浮上台19には、その下面の長手方向に、アーム8のスライドをガイドするアームガイド20を二対設ける。このアームガイド20の一端で、割り込み子12が割り込み侵入して来る方の一端は、その下部を割り込み子が侵入するのを妨害しない様に斜めにカットする。
【0042】
(カ)浮上台19が本体より離れたり、その長手方向へ移動したりするのを防ぐ為、補助アーム21を、アームガイド20等の浮上台19の一部と、アーム8等本体の一部との間に設ける。
第2実施例ではボルト14の雄ネジは左右に切り替える必要がなくコストは安く出来るが、ガイドレール2及びアームガイド20が途中で二分されるので第1実施例に比べ強度が弱くなり、その為に、ガイドレール、浮上台等は特に補強をする必要を生ずる。
【0043】
【作用】
本発明の超薄型ジャッキは次の様に操作する。
第1実施例に於いて説明すると、
先ず、持ち上下ようとする重量物(例えば、竪型ピアノ)の下部の隙間に本体を差し込む。
【0044】
本体にあるボルトの先端の接続口18に、クランクハンドルやラチェットハンドル等のハンドルを差し込み等に因って接続する。前述の如く、この時、この接続口18の部分には自在継ぎ手(ユニバーソルジョイント)を予め設けておくとハンドルが斜め上方から操作出来るので便利である。
【0045】
ハンドルを廻すとボルト14が回転し、この回転に因って、当初ガイドレール2とアーム8から外れて皿台1の上に横たわって居た一対の割り込み子12が本体の両端部から中央方向に互いに引き寄せられ、同時に割り込み子12がガイドレール2とアーム12との間に割り込んで来る。
【0046】
割り込み子12は次第にガイドレール2の上に乗って来、これと共にアーム8はその一方を支点7で止められているので、その尖った方の先端部分10が次第に持ち上がって来る。その結果、アーム8の上に乗っている浮上台19が持ち上がる事となり、そして、この浮上台の上に乗せた重量物(例えば竪型ピアノ)が持ち上がる。降ろす時は、ハンドルでボルトを反対に廻せば、重量物の重さで自然とジャッキが降りて来る。
【0047】
浮上台19は補助アームがパンタグラフの作用をするので長手方向の前後にずれる事はない。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明のジャッキは可成の重量物を持ち上げる事が可能であるのに、それにも拘わらず超薄型である。それは、このジャッキを畳んだ時、揚力としての働きをする全ての部品、即ち、ガイドレール2もアーム8も割り込み子12も最低限度の高さの水平同一列の範囲の中に納まるからである。
【0049】
例えば、従来よりあるジッキの中で、比較的畳んだ時に背が低いとされるパンタグラフ式のジャッキでも、之を畳んだ時の状態は、パンタグラフを構成する各部分が、当初からある程度持ち上った状態で角度が付いいる。そうでないと、角度ゼロの状態からでは持ち上がる事は不可能である。しかし、本発明では、揚力を与えるアーム8の部分が角度ゼロの位置から立ち上がる事が可能なので、その為、大きな揚力を備えるにも拘わらず超薄型にする事が可能となったのである。
【0050】
そして又、パンタグラフ式の様に初期作動時に特に大きな力を必要とする様な事がなく初めからスムーズに持ち上がる。
【0051】
又、レベリングブロックの場合の等は、可成の重量物を持ち上げる揚力はあるが、その作動する揚げ幅が当初の2倍にも満たず、且つ、持ち上がりながら次第に前方にずれて来ると言う欠点があるが、本発明では、作動する上げ幅は当初の数倍をも得る事が可能であり、更に又、補助アーム21の働きで、持ち上げようとする重量物の位置がずれると言う心配も無い。
【0052】
尚、更に、浮上台19は前後のアーム8で支えられているので水平を保ったまま持ち上がって来るので、バールでの浮上やエアージャッキでの浮上の場合の様な不安定さも無く、女性一人でも安心して楽に操作出来るものである。
又、浮上台19は前後二対のアーム8に支えられているので、例えば、浮上台19の端の一部分に丈に重量物を載せて浮上させる事も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超薄型ジャッキの第1実施例を示す斜視図。
【図2】同第1実施例を畳んだ時の状態を示す、一部断面を表した側面図。
【図3】本発明の第2実施例の畳んだ時の状態を示す一部断面を表した側面図。
【符号の説明】
1 皿台
2 ガイドレール
3 端部
4 上面
5 先端部分
6 底面
7 支点
8 アーム
9 下面
10 先端部分
11 上面
12 割り込み子
13 雌ネジ部
14 ボルト
15 スクリューガイド
16 穴
17 揺れ止め
18 接続口
19 浮上台
20 アームガイド
21 補助アーム
22 支点
23 支点
24 自在継ぎ手
Claims (2)
- 以下の如くにして構成される超薄型ジャッキ。
(イ)皿台1の上面に適宜の厚み寸法の高さを持ち、平行して一対となるガイドレール2を固定する。
(ロ)対となる2本のガイドレール2両側の端部3、3の形状は、それぞれその上面4、4をガイドレール2の先端部分5、5に向かって次第に下降する様傾斜させ、やがてガイドレールの底面6に交わって終了する様にする。
(ハ)対となるガイドレール2の途中の地点に、各々の2箇所づつ(計4カ所)に、回転軸より成る支点7、7に因ってその一端を支えられるアーム8、8を設ける。
(ニ)各アーム8、8の一端で、支点7、7で支えられている側とは反対側の端の下面9、9は、アーム8、8の先端部分10、10に向かって次第に傾斜して上昇して行き、やがてアームの上面11、11と交わろうとする時、適当な厚みを幾分残して終了する。
(ホ)対となっているガイドレール2の上面4と、これ又対となっているアーム8、8の下面9、9との間に、それらの両端、即ち、上記(ロ)(ニ)に示す傾斜部分からスライドして割り込んで行く割り込み子12、12を設ける。
(ヘ)この割り込み子12、12には、それぞれその中央部に雌ネジ部13を持たせ、又、雌ネジ部13に対応して、これを貫通する雄ネジを持つボルト14を割り込み子とは垂直方向に設ける。
(ト)このボルト14に切られる雄ネジは、ボルト14の両側に位置する一対の割り込み子12、12が、このボルトの回転によって互いに中央部に引き寄せられたり、又、逆回転で互いに本体の両端方向に遠ざけられたりする事を可能とする為に、その途中部分を境に、左右の逆のネジに切り分ける。
(チ)皿台1の一端には、ボルト14自身の長手方向への移動及び左右方向への移動を防止する為のスクリューガイド15を設け、このスクリューガイド15にボルト14の一端を貫通させる。
(リ)スクリューガイド15に設けるボルト貫通用の穴16は、水平方向にはボルト14が十分貫通し得る丈の巾とし、垂直方向には、最低、ボルト貫通巾にガイドレール2の高さの寸法を加算した内径の巾とする。
(ヌ)ボルト14がスクリューガイド15を貫通するボルト部分には、スクリューガイド15を挟む様にして、ボルトの長手方向への移動を防ぐ為のフランジ状の揺れ止め17、17をボルト14に固定して設ける。
(ル)ボルトの一方の先端には、ボルトを回転させる為のラチェットハンドル、クランクハンドル等のハンドルを取り付ける為の接続口18を設ける。
(ヲ)アーム8の上部には、アームの尖った方の先端が裏面をスライドしながら昇降し、これに因ってその自らも昇降する浮上台19を設ける。
(ワ)浮上台19には、その下面の長手方向に、アーム8がスライドするのをガイドするアームガイド20を溶着等で一体化して設ける。且つ、このアームガイド20の両端は、割り込み子12の割り込み侵入を妨害せぬ様、その下面をアーム同様斜めに削り取る。
(カ)浮上台19が本体より離れたり、その自らの長手方向への移動を防ぐ為の補助アーム21を、アームガイド20等の浮上台19の一部と、アーム8等本体の一部との間に設ける。 - 以下の如くにして構成される超薄型ジャッキ。
(イ)皿台1の上面に、適宜の厚み寸法の高さを持ち、長手方向に於いて二分されたそれぞれ平行して2対となるガイドレール2、2を固定する。
(ロ)2対となる4本のガイドレール2、2に於いて、その同方向に向かう一方の端部3、3の形状は、それぞれの上面4、4が次第に傾斜して下降して行き、やがてガイドレール2の底面6、6に交わって、ガイドレール2、2の先端部分5、5が尖った様な形で終了する。
(ハ)2対のガイドレール2、2の尖っていない方の一端の各々の箇所(計4カ所)に、回転軸である支点7、7に因ってその一端を支えられ、全て同方向を向くアーム8、8を設ける。
(ニ)アーム8、8のそれぞれの下面9、9に於いて、支点7、7に因って支えられていない方の一端は、アームの先端部分10、10に向かって次第に傾斜して上昇して行き、やがてアームの上面11、11と交わろうとする時、適当な厚みを幾分残して終了する。
(ホ)2対のガイドレール2、2の上面4、4と、これ又2対となっているアーム8、8の下面9、9との間に、それらの尖った方の一端からアームとガイドレールとの支点7、7方向に向かってスライドして割り込んで進んで行く割り込み子12、12を一対設ける。
(ヘ)この割り込み子12、12には、それぞれその中央部に雌ネジ部13を持たせ、又、雌ネジ部13に対応して、これを貫通する雄ネジを持つボルト14を割り込み子とは垂直方向に設ける。
(ト)このボルト14に切られる雄ネジは、どちらの割り込み子12、12に対しても右又は左の同一方向のネジとする。
(チ)皿台1の一端には、ボルト14の一端が貫通しボルト自身の長手方向への移動及び左右方向への移動を防止する為のスクリューガイド15を設ける。
(リ)スクリューガイド15に設けるボルト貫通用の穴16は、水平方向にはボルト14が十分貫通し得る丈の巾とし、垂直方向には、最低、ボルト貫通巾にガイドレール2の高さの寸法を加算した内径の巾とする。
(ヌ)ボルト14がスクリューガイド15を貫通する部分には、スクリューガイド15を挟む様にして、ボルトの長手方向への移動を防ぐ為のフランジ状の揺れ止め17、17をボルトに固定して設ける。
(ル)ボルトの一方の先端には、ボルトを回転させる為のラチェットハンドル、クランクハンドル等のハンドルを取り付ける為の接続口18を設ける。
(ヲ)アーム8の上には、アームの尖った方の先端がスライドしながら昇降し、これに因ってその自らも昇降する浮上台19を設ける。
(ワ)浮上台19には、その下部の長手方向に、アーム8のスライドをガイドするアームガイド20を設ける。
(カ)浮上台19が本体より離れたり、その自らの長手方向への移動を防ぐ為の補助アーム21を、アームガイド20等の浮上台19の一部と、アーム8等本体の一部との間に設ける。
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