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JP3616004B2 - 生ごみ処理機 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、工場、飲食店、ホテル、一般家庭等から出る生ごみを加熱乾燥処理して減量化を計る生ごみ処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生ごみを加熱乾燥処理する生ごみ処理機としては、電気ヒータで高温に加熱する方式や、ガスまたは灯油等の液体燃料をバーナで燃焼させ、その燃焼熱と熱交換して得られる高温空気を生ごみに吹き付けて乾燥させる等の方式があるが、本出願人は灯油等の液体燃料をバーナで燃焼させる方式の生ごみ処理機として、図5に示すようなものを発明した。
【0003】
図5を説明すると、乾燥容器50に投入された生ごみを加熱乾燥するための燃焼熱を生成するバーナ51の下流に、臭い空気燃焼室52、脱臭触媒53、直交型の熱交換器54、排気筒55を配置している。そして、この熱交換器54は一方の経路を脱臭触媒53および排気筒55と連通し、他の経路を、乾燥容器内の空気を循環させる循環ダクト56および高温空気ダクト57と連通させた構成としたものである。
【0004】
この構成によれば、生ごみの加熱乾燥処理に伴い、乾燥容器50の内部から排出される臭い空気は、臭い空気ダクト58を通って臭い空気燃焼室52へ流入する。そして、臭い空気の臭気成分はバーナ51の燃焼火炎により臭い空気燃焼室52にて加熱分解され、加熱分解されなかった臭気成分も、バーナ51の燃焼熱にて活性化した脱臭触媒53により、酸化分解されてほとんど臭気成分が無い空気として排気筒55から外部に放出されることになる。
【0005】
また、乾燥容器内の空気は循環ダクト56を通って、熱交換器54へも流入する。バーナ51の燃焼熱により脱臭触媒53の下流に配置した熱交換器54も加熱されることから、循環ダクト56により熱交換器54に導入された乾燥容器50内の空気は、熱交換器54を通過する間に高温空気となり、高温空気ダクト57を介して再度乾燥容器50に入り生ごみを加熱乾燥する。このように乾燥容器50内では、内部を高温空気が拡散するため効率よく生ごみを乾燥でき、さらに、生ごみの乾燥時に発生する臭気成分も臭い空気燃焼室52及び脱臭触媒53にて分解されるため、臭気の少ない生ごみ乾燥機を供給できることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような構造では、構成各部を連通させるダクトが多いため、装置が複雑となり製造コストが非常に高い物となってしまっていた。また、熱交換器やダクトなど、外気よりも温度が高い部分からは装置外部に対して常に放熱が起こっているため、装置内部を循環する空気の温度が低下してしまい、これが乾燥効率低下の原因ともなっていた。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためのもので、装置の構成が簡単で製造コストが安く、更には放熱による乾燥効率低下の少ない生ごみ処理機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成するために本発明は、生ごみを乾燥する乾燥容器と、前記乾燥容器内に回動自在に設け生ごみを撹拌する撹拌手段と、液体燃料を燃焼させ燃焼熱を生成するバーナと、前記バーナの下流に設け前記乾燥容器から排出する臭い空気を前記バーナの燃焼火炎によって熱分解する臭い空気燃焼室と、前記乾燥容器と前記臭い空気燃焼室とを連通させる臭い空気吸引手段と、前記臭い空気燃焼室の下流に設けた脱臭触媒と、前記脱臭触媒を通過した臭い処理空気を外部に排出する排気筒と、前記バーナの燃焼熱により空気を加熱する直交熱交換器と、前記乾燥容器内部の空気を循環させる内部空気循環手段と、外部の空気を前記乾燥容器に導入する新気導入口と、前記乾燥容器の外壁と少なくとも一面を共用し、前記臭い空気燃焼室と前記脱臭触媒と前記直交熱交換器を囲繞する箱体とを備え、前記直交熱交換器は一方の経路を前記排気筒と前記脱臭触媒とに連通し、他方の経路を前記内部空気循環手段と連通した前記箱体と前記乾燥容器とに開口させることで前記乾燥容器内部の空気を加熱昇温させながら循環させる構成としたことを特徴とする生ゴミ処理機に係わるものである。
【0010】
また、前記箱体は臭い空気吸引手段から排出される臭い空気と乾燥容器内を循環する空気とを分離するための仕切板を有することを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理機に係わるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
係る構成とすれば、臭い空気燃焼室と脱臭触媒と直交熱交換室を囲繞する箱体を設け、乾燥容器内の空気が箱体の内部を通って循環するように構成したので、脱臭触媒及び直交熱交換器はこの循環空気に覆われるため、脱臭触媒及び直交熱交換器から装置外部への放熱も抑止され、乾燥効率の低下を押さえることとなり、さらに、前記箱体の少なくとも一面を前記乾燥容器の外壁と共用させることにより、箱体の乾燥容器と共有されている面からの放熱は全て乾燥容器内部に流入するため乾燥効率が向上すると共に配管構造を簡略化することとなる。
【0014】
また、箱体内に臭い空気吸引手段から排出される臭い空気と乾燥容器内を循環する空気とを分離するための仕切板を設けたので、臭い空気と乾燥容器内を循環する空気が箱体内で混ざることがない。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の第1の実施例について図1から図4をもとに説明する。まず図1,図2より、1は生ごみを乾燥する乾燥容器、2は生ごみを乾燥するために必要な燃焼熱を生成するバーナ部、3は乾燥容器1から排出される臭気成分をバーナ部2の燃焼火炎にて加熱分解する臭い空気燃焼室である。4はバーナ部2の燃焼熱により活性化し臭気成分を酸化分解する脱臭触媒であり、この脱臭触媒4の下流に直交熱交換器5を配設している。そして、6は乾燥処理した生ごみを排出する排出部、7は排気筒である。
【0017】
8は臭い空気燃焼室3と脱臭触媒4と直交熱交換器5を囲むように臭い空気燃焼室3の底部から延設させた箱体であって、臭い空気燃焼室3と脱臭触媒4と直交熱交換器5の周囲に空気の通路となる空隙を形成するように設けられている。また、箱体8は内部の臭い空気燃焼室3と脱臭触媒4の間に仕切板9を有している。
【0018】
乾燥容器1は上部に開閉自在の投入蓋10を有する他、高温空気流出口11、循環空気吸入口12、臭い空気排出口13、および外部より空気を導入するための新気流入口14の各々を有している。そして高温空気流出口11は直交熱交換器5と連通しており、また、循環空気吸入口12の外部には循環ファン15を配設し、該循環ファン15を介して循環空気吸入口12と循環ダクト16を連通するとともに、該循環ダクト16は箱体8と連通している。つまり、循環空気吸入口12、循環ファン15、循環ダクト16、高温空気流出口11、から構成された内部空気循環手段17が箱体8を介して直交熱交換器5と乾燥容器1に連通して空気循環経路を構成している。
【0019】
そして、19は乾燥容器1から臭い空気を吸引し臭い空気燃焼室3へ送風する臭い空気吸引ファン18と、臭い空気吸引ファン18と臭い空気燃焼室3を連通する臭い空気ダクト20からなる臭い空気吸引手段であり、21は新気流入口14と連通する新気導入口である。また、乾燥容器底部付近には生ごみを撹拌する撹拌手段22が内設され、外部に撹拌手段22を駆動する撹拌駆動手段23を配設している。この乾燥容器内部と撹拌手段22には生ごみのこびりつきを防ぐため、フッ素系の表面処理が施されている。
【0020】
また、図3に示すように直交熱交換器5の一方の経路は脱臭触媒4と排気筒7に連通している(斜線の矢印)。そして、他方の経路は箱体8と乾燥容器1に連通し、バーナ部2の燃焼熱により前述した空気循環経路を循環する空気(白抜き矢印)を加熱昇温する構成となっている。従って、循環ダクト16から箱体8へ流入した空気は脱臭触媒4及び直交熱交換室5と箱体8の間に設けられた空隙を黒矢印で示すように流れ、直交熱交換器5を通って乾燥容器1へ流入する。
【0021】
バーナ部2は図4に示すように、燃焼ファン24、バーナ25、バーナ25に燃料の気化ガスを噴出供給する気化器26からなっている。また、バーナ24は二次空気噴出用の二次空気孔27を多数穿設した二次空気噴出板28が火口29の両側に対向立設し、さらに、臭い空気燃焼室3は、臭い空気ダクト20と連通する周縁通路30を外方に備えた二重構造をなし、その内外は対向壁面に多数穿設された臭い空気噴出孔31を介して連通している。
【0022】
次に上記構成における動作を説明する。投入蓋10を開けて生ごみを投入し運転操作を行うと、気化器26を予熱する等の燃焼準備に入る。予熱が完了すると、図示しない送油ポンプが始動して気化器26に灯油が流入し、加熱気化した気化ガスがバーナ25に噴出する。その一方で燃焼ファン24も低回転始動し一次空気がバーナ25に流入する。
【0023】
よって、気化ガスと一次空気の予混合気が火口29より噴出し、図示しない着火装置により着火し燃焼開始となる。さらに燃焼火炎に二次空気噴出板28から二次空気が強制的に供給されて完全燃焼する。そして、この燃焼排ガスの燃焼熱は、臭い空気燃焼室3、脱臭触媒4、直交熱交換器5を加熱した後、排気筒7より外部に排気される。
【0024】
また、燃焼開始と相前後して撹拌駆動手段23により撹拌手段22が回転し、生ごみを粉砕・撹拌して表面積を大きくすることで、乾燥効率を高める。さらに撹拌・粉砕時において、撹拌駆動手段23は正逆回転することで、乾燥容器内で生ごみが片寄らないようにしている。
【0025】
そして、燃焼開始とほぼ同時に循環ファン15が始動すると、乾燥容器1内の空気は循環空気吸入口12より循環ダクト16に流入して箱体8に送られ、箱体8内の空隙を通り、直交熱交換器5に流入する。そして、直交熱交換器5を通過する間に燃焼排ガスの燃焼熱と熱交換して高温空気となり、高温空気流出口11より乾燥容器1に入り、粉砕・撹拌されて表面積の拡大した生ごみを効率よく乾燥することになる。
【0026】
ここで、脱臭触媒4や直交熱交換器5はバーナ部2からの燃焼熱により高温となっているため、装置外部に対して放熱することとなる。しかし、前述のように乾燥容器1内の空気が箱体8の空隙を通ることにより、脱臭触媒4及び直交熱交換器5は比較的低温の循環空気に覆われるため、脱臭触媒4や直交熱交換器5からの放熱はこの循環空気に吸収される。よって、装置外部への放熱が抑止され、乾燥効率の低下を押さえることになる。
【0027】
更には、箱体8の少なくとも一面は乾燥容器1の外壁と共用しているので、共用されている面からの放熱は全て乾燥容器1に流入し、生ごみを乾燥させるための熱エネルギーとして消費されるようになり、乾燥効率を向上させると共に、箱体8と乾燥容器1を連通するダクトが不要となることから配管構造が簡略化される。
【0028】
また、臭い空気吸引ファン18が強制的に乾燥容器1内部の臭い空気を臭い空気排出口13を介して吸引することから、乾燥容器1内部は負圧となり、乾燥容器1の新気流入口14に新気導入口21から外部の空気が導入され、生ごみより水蒸気を奪い高湿の臭い空気となる。また、乾燥容器1のシール部より臭気成分が外部に漏れ出すことも防止している。
【0029】
そして、臭い空気吸引ファン18の吸引により臭い空気ダクト20を通って臭い空気燃焼室3に噴出された臭い空気の臭気成分は、バーナ部2の燃焼火炎によって加熱分解される。さらに、臭い空気燃焼室3で加熱分解されずに残った臭気成分は、臭い空気燃焼室3下流の脱臭触媒4に流入し完全に酸化分解されることになる。この時、臭い空気吸引ファン18によって臭い空気燃焼室3に送られる臭い空気の量は最小限に設定して臭い空気燃焼室3及び脱臭触媒4の温度低下を抑えているから、臭い空気を効率よく処理することができる。
【0030】
また、箱体8と脱臭触媒4及び直交熱交換室5の間に形成された空隙は循環ダクト16により乾燥容器1と連通しているため負圧となっている。一方、バーナ部2及び臭い空気燃焼室3は燃焼ファン24と臭い空気吸引ファン18の回転により内部の圧力が正圧となっており、このように圧力差が生じると、空気は正圧から負圧の方へ流れ込んでしまう。そこで、箱体8に仕切板9を設け箱体8内を分割することで、臭い空気燃焼室3に流入した臭い空気が内部空気循環手段17により装置内部を循環する空気に流入するのを防ぎ、臭い空気を脱臭して排出する経路と装置内部を循環して乾燥容器1を加熱する経路が混ざり合わないようにしているのである。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の生ごみ処理機は、臭い空気燃焼室と脱臭触媒と直交熱交換室を囲繞する箱体を設けて、内部空気循環手段から流入した空気が箱体の空隙を通って装置内を循環するように構成したので、脱臭触媒及び直交熱交換器は循環空気に覆われるため、装置外部への放熱が抑止され、乾燥効率の低下を押さえることができる。
【0032】
また、箱体の乾燥容器と共用されている面からの放熱は全て乾燥容器内部に流入することとなり、生ごみを乾燥させるための熱エネルギーとして消費されるため、さらに乾燥効率の良い生ごみ処理機となると共に、配管構造も簡略化することができる。
【0033】
また、請求項の発明においては、箱体は仕切板によって内部を分割されるため、臭い空気を脱臭して排出する経路と装置内部を循環して乾燥容器を加熱する経路が混ざり合うことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す生ごみ処理機の側面の構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す生ごみ処理機の正面の構成図である。
【図3】本発明の実施例の直交熱交換器の概略を示す傾斜図である。
【図4】本発明の実施例のバーナ部、臭い空気燃焼室、脱臭触媒及び直交熱交換器の構成図である。
【図5】従来例を示す生ごみ処理機の側面の構成図である。
【符号の説明】
1 乾燥容器
22 撹拌手段
25 バーナ
3 臭い空気燃焼室
19 臭い空気吸引手段
4 脱臭触媒
7 排気筒
5 直交熱交換器
17 内部空気循環手段
21 新気導入口
8 箱体
9 仕切板

Claims (2)

  1. 生ごみを乾燥する乾燥容器と、前記乾燥容器内に回動自在に設け生ごみを撹拌する撹拌手段と、液体燃料を燃焼させ燃焼熱を生成するバーナと、前記バーナの下流に設け前記乾燥容器から排出する臭い空気を前記バーナの燃焼火炎によって熱分解する臭い空気燃焼室と、前記乾燥容器と前記臭い空気燃焼室とを連通させる臭い空気吸引手段と、前記臭い空気燃焼室の下流に設けた脱臭触媒と、前記脱臭触媒を通過した臭い処理空気を外部に排出する排気筒と、前記バーナの燃焼熱により空気を加熱する直交熱交換器と、前記乾燥容器内部の空気を循環させる内部空気循環手段と、外部の空気を前記乾燥容器に導入する新気導入口と、前記乾燥容器の外壁と少なくとも一面を共用し、前記臭い空気燃焼室と前記脱臭触媒と前記直交熱交換器を囲繞する箱体とを備え、前記直交熱交換器は一方の経路を前記排気筒と前記脱臭触媒とに連通し、他方の経路を前記内部空気循環手段と連通した前記箱体と前記乾燥容器とに開口させることで前記乾燥容器内部の空気を加熱昇温させながら循環させる構成としたことを特徴とする生ゴミ処理機。
  2. 前記箱体は臭い空気吸引手段から排出される臭い空気と乾燥容器内を循環する空気とを分離するための仕切板を有することを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理機。
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