JP3619772B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、発熱を伴う半導体素子を用いて構成される半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSIの微細化に伴って、半導体素子自身の自己加熱による電気的特性の劣化が問題になる。例えば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、MOSトランジスタという)では、チャネル領域のドレイン近傍に自己加熱領域があり、微細素子ではこの自己加熱領域での発熱がドレイン電流の低下の原因になることが知られている。
【0003】
図22は、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いたMOSトランジスタの集積化構造を示している。このMOSトランジスタ構造において、チャネル領域のドレイン近傍に自己加熱領域Aが発生する。これは、MOSトランジスタがオンのとき、ソースからチャネルを通ってドレインに電子が走行する間に、ドレインに与えられる電源電圧から電子にエネルギーが供給され、高エネルギー状態となった電子がフォノン散乱を起こし、フォノンを介してシリコン格子に熱としてエネルギーが伝達されるためである。この様な自己加熱領域Aが発生すると、フォノン散乱確率は更に増大し、局所的なキャリア移動度低下によりドレイン電流を減少させることになる。
【0004】
MOSトランジスタの側面は素子分離絶縁膜3に接しており、上部は層間絶縁膜4で覆われている。素子分離絶縁膜3や層間絶縁膜4は通常、シリコン酸化膜等により形成される。シリコン酸化膜の熱伝導率は、シリコンの1/100程度であるから、自己加熱領域Aで発生した熱は上方や側方には逃げにくい。特に、図22のようにSOI基板を用いた場合には、素子領域の下部にも分離用絶縁膜5があり、これも多くの場合シリコン酸化膜で形成されるから、自己加熱領域Aで発生した熱は、下方にも逃げられない。従って、素子領域に熱が集中して、特性劣化が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、微細な半導体素子を集積した構造では、素子の自己加熱領域に起因する特性劣化が問題になる。
この発明は、半導体素子の自己加熱による特性劣化を抑制することを可能とした半導体装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板に形成された半導体素子と、この半導体素子を他の領域から電気的に分離する絶縁膜と、前記半導体素子の発熱領域に隣接し且つ前記絶縁膜に覆われるように形成された前記絶縁膜より熱伝導率の高い熱伝導膜とを有し、前記半導体素子は、前記発熱領域と離れた位置に前記発熱領域に流れるキャリアを供給するキャリアソース領域を有し、前記熱伝導膜は、前記発熱領域と前記キャリアソース領域との間にまたがって形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によると、半導体素子を他から分離する絶縁膜、例えば素子分離絶縁膜や層間絶縁膜等に比べて熱伝導率の高い熱伝導膜を、半導体素子の発熱領域に隣接して配置することにより、発熱領域の熱が分散される。これにより、局所的なキャリア移動度低下を抑制し、半導体素子の特性劣化を抑制することができる。
【0008】
この発明においてより具体的には、半導体素子は、発熱領域と離れた位置に発熱領域に流れるキャリアを供給するキャリアソース領域を有し、熱伝導膜は、その発熱領域とキャリアソース領域との間にまたがって形成される。この様にすると、発熱領域の熱がキャリアソース領域に伝達される結果、キャリアの注入効率が高くなり、これが発熱による電流低下を補償する働きをする。
【0009】
半導体素子がMOSトランジスタの場合、発熱領域はチャネル領域のドレイン近傍にある。従って、熱伝導膜は、ドレイン領域とソース領域の間にまたがって、ドレイン領域近傍にある発熱領域の熱をソース領域側に伝えるように形成することが好ましい。
半導体素子がバイポーラトランジスタの場合、発熱領域はコレクタ加速領域にある。従って熱伝導膜は、コレクタ加速領域とエミッタ領域との間にまたがって、発熱領域の熱をエミッタ領域側に伝えるように形成することが好ましい。
【0010】
この発明は特に、半導体基板内部に、半導体素子の領域をその下地基板から電気的に分離する分離用絶縁膜が形成されている、いわゆるSOI基板を用いた場合に特に有効である。
【0011】
nチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)とpチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタ)を対にして隣接配置し、相補型トランジスタ回路(以下、CMOS回路)を構成する場合には、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの領域に連続して形成されるゲート電極の一方側で、NMOSトランジスタのドレイン領域とPMOSトランジスタのソース領域が素子分離領域を挟んで対向し、他方側でNMOSトランジスタのソース領域とPMOSトランジスタのドレイン領域が素子分離領域を挟んで対向するように、端子接続が行われるようにする。そして、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの間の素子分離膜部分に周囲の素子分離絶縁膜より熱伝導率の高い熱伝導膜を埋め込む。
【0012】
この様なCMOS回路構造とすれば、NMOSトランジスタのドレイン近傍の発熱領域の熱は、PMOSトランジスタのソース領域側に伝達され、PMOSトランジスタのドレイン近傍の発熱領域の熱はNMOSトランジスタのソース領域側に伝達される。この様な熱分散によって、CMOS回路の電流低下を効果的に抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1による集積回路の一つのNMOSトランジスタ領域の断面構造を示している。この実施の形態では、シリコン基板10に、分離用絶縁膜であるシリコン酸化膜11により分離されたp型シリコン層12が形成されたSOI基板を用いている。
【0014】
p型シリコン層12に、ゲート絶縁膜15を介して多結晶シリコン膜によるゲート電極16が形成され、ゲート電極16に自己整合されてn+型のソース領域13及びドレイン領域14が形成されている。ゲート電極16の側壁には側壁絶縁膜18が形成されている。ソース領域13、ドレイン領域14及びゲート電極16の表面には、サリサイド工程により金属シリサイド膜17が形成されている。
【0015】
MOSトランジスタ領域の周囲には、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法等による素子分離絶縁膜としてシリコン酸化膜19が埋め込まれている。MOSトランジスタ直上には、ソース領域13からドレイン領域14にまたがるように、且つソース領域13、ドレイン領域14及びゲート電極16の表面のシリサイド膜17に接した状態で、熱伝導膜としてのSiC膜20がパターン形成されている。
【0016】
SiC膜20で覆われたMOSトランジスタ領域は、層間絶縁膜であるシリコン酸化膜21により覆われ、このシリコン酸化膜21及びSiC膜20を貫通して、ソース、ドレイン及びゲートに対するコンタクト孔が開けられ、ここにW膜等のコンタクトプラグ22,23,24が埋め込まれている。層間絶縁膜21上に更にアルミ等の配線25,26,27が形成されている。
【0017】
SiC膜20は、バンドギャップの大きい半導体であり、不純物をドープしなければほぼ絶縁体であり、MOSトランジスタの特性には影響はない。そして、SiC膜20は、熱伝導率がシリコンの約3倍であり、MOSトランジスタ領域を囲むシリコン酸化膜11,19,21の約300倍である。従って、チャネル領域のドレイン領域14の近傍にある発熱領域(自己加熱領域)Aで発生した熱は、SiC膜20を介してソース領域13側に伝わり、MOSトランジスタ領域全体に亘って平均化される。
【0018】
図2は、図1の構造について、シミュレーションにより求めたp型シリコン層12の表面におけるチャネル長方向の格子温度分布である。SiC膜20がある場合(with SiC)の格子温度を実線で、SiC膜がない場合(w/o SiC)を破線で示している。格子温度のことを一般に熱という。素子条件は、チャネル幅Wとチャネル長LがW/L=1.0μm/0.14μm、ゲート絶縁膜厚がtox=3nm、p型シリコン層12の濃度がNsoi=5×1017/cm3である。バイアス条件は、Vg=Vd=1.5Vである。周囲温度は、Tamb=400K、基板底面温度は、Tbottom=300Kである。
【0019】
図2から明らかなように、MOSトランジスタ直上にSiC膜20を配置することにより、格子温度分布が平坦化されている。即ち、SiC膜がない場合のドレイン領域近傍での格子温度ピークが、SiC膜20を配置することで減少する。これにより、ドレイン領域近傍の発熱領域Aの熱に起因するドレイン電流低下が抑制されることになる。
【0020】
なお、ソース領域13近傍のチャネル領域、ソース領域13及びドレイン領域14内では、SiC膜20を配置することにより、逆に格子温度が上昇している。しかしこれらの領域でのキャリアの振る舞いは、界面散乱とクーロン散乱が支配的であり、これらの散乱機構は格子温度に依存しない。従って、これらの領域の格子温度上昇は、電流低下の原因にはならない。
【0021】
図3は、上述したシミュレーションに用いたSiC膜がある場合のMOSトランジスタのドレイン電流値の、SiC膜がない場合のMOSトランジスタのドレイン電流値に対する比のドレイン電圧依存性を示している。これは、ドレイン電圧が上昇して発熱が大きくなる程、SiC膜を持つ構造の方が多くのドレイン電流が流れ得ることを示している。
また、図1の構造では、ソース領域13及びドレイン領域14の表面にシリサイド膜17が形成されている。この場合、シリサイド膜17の格子温度もSiC膜20の存在により上昇することから、シリサイド/シリコン界面のコンタクト抵抗が低減し、これもドレイン電流を増加させる一因となっている。
【0022】
図1の集積回路構造を得るための製造工程を簡単に説明する。図4に示すように、SOI基板にゲート絶縁膜15を形成してゲート電極16を形成する。ゲート電極16の側壁にシリコン窒化膜等による側壁絶縁膜18を形成した後、イオン注入を行って、ソース領域13及びドレイン領域14を形成する。次いで、サリサイド工程により、ソース領域13、ドレイン領域14及びゲート電極16の表面に金属シリサイド膜17を形成する。その後、素子分離領域にRIEにより溝を加工し、この溝にシリコン酸化膜19を埋め込む。
【0023】
ここまでは、通常の工程である。この後、図5に示すように、SiC膜20を堆積し、これをRIEによりパターニングして、MOSトランジスタ領域のみに残す。SiC膜20の堆積には、低温でのCVD法を利用する。
その後、図1に示すように、層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜21を堆積する。そして、RIEによりシリコン酸化膜21及びSiC膜20を貫通するコンタクト孔を開口し、コンタクトプラグ22,23,24を埋め込む。その後配線25,26,27を形成する。
【0024】
[実施の形態2]
図6は、別の実施の形態による集積回路構造を示している。図1と対応する部分には図1と同じ符号を付して詳細な説明は省く。この実施の形態では、SiC膜20が、MOSトランジスタ表面には直接接触しない状態で、層間絶縁膜であるシリコン酸化膜21の内部に、ソース領域13からドレイン領域14にまたがるように埋め込まれている。
SiC膜20がソース領域13及びドレイン領域14に直接接触しなくても、ドレイン領域近傍で発生した熱は、ドレイン側のコンタクトプラグ23を介し、SiC膜20を介し、ソース側のコンタクトプラグ22を介して、ソース領域13に良好に伝達される。従って、実施の形態1と同様に、格子温度の平坦化が図られ、局所発熱によるドレイン電流低下が抑制される。
【0025】
[実施の形態3]
図7は、更に別の実施の形態による集積回路構造を示している。図1の実施の形態との相違は、図1の場合SiC膜20をMOSトランジスタ領域のみに残すようにパターニングしているのに対し、この実施の形態ではSiC膜20をパターニングすることなく、基板全面に堆積したままとしている点である。
この様にすれば、実施の形態1と同様の効果が得られる上、MOSトランジスタ領域の冷却効果が期待できる。
【0026】
[実施の形態4]
図8は、この発明をCMOS回路に適用した実施の形態の平面図である。図9、図10及び図11は、それぞれ図8のA−A’断面、B−B’断面及びC−C’断面を示している。シリコン基板30の互いに隣接する位置にNMOSトランジスタQNとPMOSトランジスタQPが形成される。
【0027】
NMOSトランジスタQNの素子領域はp型シリコン層32nであり、PMOSトランジスタQPの素子領域はn型シリコン層32pである。各素子領域を取り囲むように素子分離絶縁膜であるシリコン酸化膜31が形成されている。但し、NMOSトランジスタQNとPMOSトランジスタQPにより挟まれた素子分離領域には、シリコン酸化膜に代わって、熱伝導膜としてのSiC膜41が埋め込まれている。
【0028】
NMOSトランジスタQNのドレイン領域35n及びソース領域36nは、n+型拡散層により形成され、PMOSトランジスタQPのドレイン領域35p及びソース領域36pは、p+型拡散層により形成されている。ゲート電極34は、両トランジスタQN,QPに対して連続的にパターン形成されている。この実施の形態の場合も、ゲート電極、ソース及びドレイン領域には、金属シリサイド膜37が形成されている。
トランジスタ領域は層間絶縁膜38により覆われ、この層間絶縁膜38の各ソース、ドレイン領域にはコンタクトプラグ39n,40n,39p,40pが埋め込まれている。
【0029】
この実施の形態の場合、CMOS回路を構成するNMOSトランジスタQNとPMOSトランジスタQPのソース領域(S)とドレイン領域(D)の配置関係は、図8に示すように、通常のCMOS回路の場合と異なる。即ち、ゲート電極34の一方側では、NMOSトランジスタQNのドレイン領域D(35n)とPMOSトランジスタQPのソース領域S(36p)が、SiC膜41が埋め込まれた素子分離領域を挟んで対向する。ゲート電極34の他方側では、NMOSトランジスタQNのソース領域S(36n)とPMOSトランジスタQPのドレイン領域D(35p)が、SiC膜41が埋め込まれた素子分離領域を挟んで対向する。
【0030】
MOSトランジスタのソース領域とドレイン領域は、通常の対象構造の場合、いずれをソース、ドレインとして用いてもよい。一般には、図8のようなレイアウトとした場合、ゲート電極の一方側をドレイン同士とし、他方側をソース同士とする。これは端子接続が容易だからである。これに対してこの実施の形態では、図1にCMOSインバータを構成する場合の端子接続を示したように、出力端子Voutに共通につながる二つのドレイン領域Dがゲート電極を挟んで斜め方向に位置するため、端子接続は少し複雑になる。しかし、敢えてこの様な端子配置をしたのは、理由があってのことである。
【0031】
即ち、上述のように端子配置を行ったとすると、NMOSトランジスタQNの発熱領域A1とPMOSトランジスタQPの発熱領域A2とは、図8に示したように位置する。この結果、NMOSトランジスタQNの発熱領域A1の熱は、矢印で示したように、SiC膜41を介してPMOSトランジスタQPのソース領域側に伝わる。同様にPMOSトランジスタQPの発熱領域A2の熱は、矢印で示したように、SiC膜41を介してNMOSトランジスタQNのソース領域側に伝わる。
【0032】
従って、ゲート電極の同じ側で二つのドレインが対向するようにした通常の配置の場合と異なり、CMOS回路全体の熱が極めて良好に分散される。更に、ソース領域に熱が伝えられれることから、実施の形態1で説明したようにキャリア注入効率が高くなり、ドレイン電流低下が効果的に抑制される。また、ソース側でシリサイドとシリコンのコンタクト抵抗が減少して、これも自己加熱による電流低下を補償する働きをする。以上により、CMOS回路の自己加熱による特性劣化が効果的に抑制される。
【0033】
具体的に、この様なCMOS回路の製造工程を、図12〜図15を参照して説明する。図12〜図15は、図11に対応する断面での製造工程図である。図12に示すように、シリコン基板30にまず、素子分離絶縁膜となるシリコン酸化膜31を形成する。次に、図13に示すように、シリコン酸化膜31の素子形成領域部分をエッチングにより除去し、ここに選択的にSiC膜41を埋め込み形成する。
【0034】
次いで、SiC膜41をRIEにより選択エッチングして、図14に示すように、NMOSトランジスタQN及びPMOSトランジスタQPを形成する二つの素子形成領域の間の素子分離領域のみに残す。その後、図15に示すように、各トランジスタ形成領域にはシリコン層32n,32pを選択成長させ、それぞれにイオン注入を行って、p型,n型とする。
以下、図示しないが、通常の工程に従って、NMOSトランジスタQNとPMOSトランジスタQPを形成する。
【0035】
[実施の形態5]
図16及び図17は、この発明をバイポーラトランジスタを含む集積回路に適用した実施の形態の平面図(但し電極を除く)とそのA−A’断面図である。この例では、p型シリコン基板50にn+型コレクタ埋め込み層52を介して、コレクタ加速領域となるn型シリコン層53が形成されたウェハを用いている。素子分離領域には、シリコン酸化膜51が埋め込まれている。n型シリコン層53にp型ベース層54を形成し、更にその中にn+型エミッタ層55を形成して、npnトランジスタが構成される。
【0036】
この様なトランジスタ構造のエミッタ領域に接する素子分離領域に、熱伝導膜としてSiC膜59が埋め込まれている。SiC膜59には、n+型エミッタ層55、p型ベース層54及びn型コレクタ層53の一側面が接する状態とする。そして、コレクタ埋め込み層52に達するコンタクト孔を開口して、W膜の堆積とパターニングにより、エミッタ、ベース、コレクタの各電極56,57,58が形成される。エミッタ電極56は、好ましくは、図17に示すように、SiC膜59上に延在するようにパターン形成される。
【0037】
バイポーラ・トランジスタの場合、エミッタから注入された少数キャリアは、ベースを走行してコレクタに達し、コレクタ領域で加速されて高エネルギー状態になり、フォノン散乱により自己加熱が生じる。即ち、図17に示したように、n型コレクタ層53内に発熱領域Aが発生する。この実施の形態の場合、発熱領域Aの熱は、SiC膜59によって上方に伝達され、エミッタ電極56に伝わる。これにより、発熱が分散されると同時に、エミッタ電極56の加熱によってエミッタコンタクト抵抗の低下、従ってエミッタ注入効率の向上が図られ、発熱によるコレクタ電流低下が抑制される。
【0038】
この実施の形態の製造工程を、図17の断面に対応する図18〜図21を参照して簡単に説明する。図18,は、通常の工程に従って、素子分離を行い、トランジスタを形成した状態を示している。この後、図19に示すように、素子分離領域ののシリコン酸化膜51のトランジスタに接する部分をRIEによりエッチングして、溝を形成する。続いて、図20に示すように、溝にSiC膜59を埋め込み形成する。そして、図21に示すように、コレクタコンタクト用の開口を開けた後、図17に示すように各電極56,57,58を形成する。
【0039】
この発明は上記実施の形態に限られない。例えば上記各実施の形態では、熱伝導膜としてSiC膜を用いたが、素子分離絶縁膜や層間絶縁膜等の絶縁材料に比べて、熱伝導率が高い他の絶縁材料、例えばAlN,Al2O3等の金属窒化物や金属酸化物を用い得る。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、半導体素子の自己加熱による特性劣化を抑制することができ、微細素子を用いたLSIの更なる高集積化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるMOSトランジスタ領域の断面図である。
【図2】同実施の形態によるMOSトランジスタ表面の格子温度分布をシミュレーションした結果を示す図である。
【図3】同実施の形態によるMOSトランジスタのドレイン電流の従来構造のドレイン電流との比のトレイン電圧依存性を示す図である。
【図4】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図5】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図6】他の実施の形態によるMOSトランジスタ領域の断面図である。
【図7】他の実施の形態によるMOSトランジスタ領域の断面図である。
【図8】他の実施の形態によるCMOS回路の平面図である。
【図9】図8のA−A’断面図である。
【図10】図8のB−B’断面図である。
【図11】図8のC−C’断面図である。
【図12】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図13】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図14】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図15】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図16】他の実施の形態によるバイポーラ・トランジスタ部の平面図である。
【図17】図16のA−A’断面図である。
【図18】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図19】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図20】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図21】同実施の形態の製造工程を示す断面図である。
【図22】従来のMOSトランジスタの自己発熱の様子を示す断面図である。
【符号の説明】
10…シリコン基板、11…シリコン酸化膜、12…p型シリコン層、13…ソース領域、14…ドレイン領域、15…ゲート絶縁膜、16…ゲート電極、17…金属シリサイド膜、18…側壁絶縁膜、19…シリコン酸化膜(素子分離絶縁膜)、20…SiC膜(熱伝導膜)、21…シリコン酸化膜(層間絶縁膜)、22,23,24…コンタクトプラグ、25,26,27…配線、30…シリコン基板、31…シリコン酸化膜(素子分離絶縁膜)、32n,32p…シリコン層、34…ゲート電極、35n,35p…ドレイン領域(D)、36n,36p…ソース領域(S)、37…金属シリサイド膜、38…シリコン酸化膜(層間絶縁膜)、39n,39p,40n,40p…コンタクトプラグ、41…SiC膜(熱伝導膜)、50…シリコン基板、51…シリコン酸化膜(素子分離絶縁膜)、52…コレクタ埋め込み層、53…コレクタ層、54…ベース層、55…エミッタ層、56,57,58…電極、59…SiC膜(熱伝導膜)。
Claims (1)
- 半導体基板と、
この半導体基板に形成された素子分離領域と、
この素子分離領域に埋め込まれる素子分離絶縁膜と、
前記半導体基板に前記素子分離絶縁膜により囲まれて隣接するように形成された少なくとも二つの素子形成領域と、
これら二つの素子形成領域に連続するゲート電極をもって形成されたnチャネル型の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ及びpチャネル型の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを有し、前記ゲート電極の両側で、前記第1の絶縁ゲート型電界効果型トランジスタのドレイン領域及び前記第2の絶縁ゲート型電界効果型トランジスタのソース領域が前記素子分離絶縁膜を挟んで対向すると共に、前記第1の絶縁ゲート型電界効果型トランジスタのソース領域及び前記第2の絶縁ゲート型電界効果型トランジスタのドレイン領域が前記素子分離絶縁膜を挟んで対向するように前記ドレイン領域及び前記ソース領域が端子接続されて構成された相補型トランジスタ回路と
を備え、
前記二つの素子形成領域の間の前記素子分離領域に埋め込まれた前記素子分離絶縁膜は、他の素子分離領域に埋め込まれた前記素子分離絶縁膜よりも熱伝導率の高い熱伝導膜とされた
ことを特徴とする半導体装置。
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