JP3620653B2 - 自動車への車イスの乗り降り装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、車イスに人が座ったままで自動車に乗り降りさせる装置に関する。更に詳しくは、傾斜レールを用いて車イスを乗り降りさせる装置である。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開2002−204814号公報などに記載のように、車イスだけ、又は人が座った状態で自動車に乗り降りできるように、電動モータなどの動力で車イス用リフトを駆動する装置が知られている。また、動力系が故障したときの脱出用のスロープを設けた装置も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように車イスを動力で昇降させる装置は、操作が簡単で楽なため、介助者にとっても簡便となるが、高価であることが欠点である。
【0004】
そこで、特開2002−263138号公報などに記載のように、車室床と地面との間に設けたスロープに車イスを載せた状態で、ジャッキでスロープを昇降させる装置が提案されている。
【0005】
この装置は、一般の自動車に装備できる利点は有るが、車室内に車イスを安定良く固定支持することができない、スロープが車室床から分離できるため、危険であると共に、車検をパスすることができない、ジャッキが必須であり、またスロープ上に車イスを固定するための複雑な固定ベルト機構を要するなどの欠点がある。
【0006】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、ジャッキを必要とせずに、傾斜レールのみを用いた簡易な手段によって、車イスのみ又は人が座ったままで安全に自動車に乗り降りさせることのできる装置を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、自動車内に凹溝状の傾斜レールで車イスを乗り降りさせる装置であって、自動車の室内には、車イスの両輪を載置支持する凹溝状の水平レールが左右一対平行に固定されており、前記の傾斜レールは、前記の水平レールに対応して左右一対有していて、それぞれの傾斜レールの上端に直接またはヒンジ手段を介して連結した中継板が、自動車の乗り降り口の端部に固定された水平の支軸に対し、左右にスライド可能に軸支連結されていることによって、それぞれの傾斜レールが車室内に折り畳み可能となっていることを特徴とする車イスの乗り降り装置である。
【0008】
このように、自動車の室内には、車イスの両輪を載置支持する凹溝状の水平レールが左右一対固定してあるため、車イスを車室床に安定良く支持固定することができ、安定性が良く、安心して車イスを車室内に乗せて走行移動させることができる。
【0009】
また、左右の傾斜レール上端に直接またはヒンジ手段を介して連結した中継板が、自動車の乗り降り口端部の水平支軸に対し左右にスライド可能に軸支されているので、車イスを乗り降りさせる傾斜レールを自動車の乗り降り口の端部で車室内に折り畳むことができる。したがって、車イスの乗り降りに使用しないときは、傾斜レール上端を左右にスライドして車室床の水平レールからずらしてから、傾斜レール上端を軸支部を支点にして車室内に回転させ、車室床面に折り畳んで収納できる。
【0010】
一方、車イスの乗り降りに使用するときは、傾斜レール上端を左右にスライドして車室床の水平レールの凹溝と一致させることによって、傾斜レールと水平レールとを連続させることができる。その結果、車イスを水平レールから傾斜レールへ、又は傾斜レールから水平レールへと、スムーズに移動させることが可能となる。
【0011】
加えて、左右の傾斜レールが、車室内に折り畳み可能に、かつ左右にスライド可能に軸支連結されていて、車から分離不可能になっているので、安全であり、取り扱い操作も簡便である。
【0012】
請求項2は、前記の水平レールに中継レールが装備されており、傾斜レールをセットして、車イスを乗り降りさせる際には、中継レールを水平レールと傾斜レール上端との間に進出させて、中継レールの上を車イスの両輪が走行可能となっている車イスの乗り降り装置である。
【0013】
このように、車室内の水平レールに中継レールが装備されており、傾斜レールをセットして車イスを乗り降りさせる際は、中継レールを水平レールと傾斜レール上端との間に進出させて、中継レールの上を車イスの両輪が走行可能となっているので、中継レール上を経由して、車イスを水平レールから傾斜レールへ、又は傾斜レールから水平レールへ、よりスムーズに移動させることができる。
【0014】
請求項3は、前記の傾斜レールは、複数の凹溝状のレールを伸縮又は折り畳み可能に構成してなる車イスの乗り降り装置である。このように、前記の傾斜レールは、複数の凹溝状のレールを伸縮又は折り畳み可能に構成してあるため、使用時には引き伸ばしたり、開いたりして長くできるので、傾斜レールの傾斜角度をゆるくし、車イスを楽にかつ安全に乗り降りできる。また、車室床に折り畳んで収納するときは、縮めたり折り畳んだりして縮小できるので、コンパクトとなり、収納に便利である。
【0015】
請求項4は、前記の傾斜レールに車イスを載せた状態で、左右の傾斜レールをジャッキ手段で昇降可能に構成されている車イスの乗り降り装置である。
【0016】
本発明の装置は、傾斜レールのみを利用することによって、車イスを傾斜レール上を押して車室内まで登ったり、傾斜レールに沿って降りたりできるが、請求項4のように、ジャッキ手段をセット可能な構造にすることによって、傾斜レールに車イスを載せた状態で、左右の傾斜レールをジャッキ手段で昇降することによっても、車イスを車室内に乗り降りできる。傾斜レールは、車から分離不可能に連結されているので、このようにジャッキ手段で傾斜レールを上下させる場合にも、安全であり、取り扱いも簡便である。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明による車イスの乗り降り装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は、ワンボックスカーなどの車室内に車イスを乗せた状態を示す斜視図である。この図から明らかなように、車室床に平行に固定された左右一対の水平レール1、2上に車イスの両輪W1、W2を乗せて支持し、バンドB1・B2…などど固定してある。
【0018】
車室床の前後には、金属製の支持バー3、4を左右方向に渡して、車室床に連結固定してある。水平レール1、2は、車イスの両輪W1、W2が丁度入るように凹溝状の部材で形成されており、それぞれの前端は、前方の支持バー3上に溶接またはボルト固定されており、後端は、後方の支持バー4上に溶接またはボルト固定されている。
【0019】
左側の水平レール1の凹溝中には、車イスの左側の大輪W1と左側の前輪(小輪)w1が入っており、右側の水平レール2の凹溝中には、車イスの右側の大輪W2と右側の前輪(小輪)w2が入っている。そして、車イス本体の後方の左右が、左右後方のベルトB1、B2で車室内の左右後方に固定され、車イス本体の前方の左右が、左右前方のベルトb1、b2で車室内の左右前方に固定されている。
【0020】
このように、車イスの前後左右の車輪w1、w2、W1、W2が凹溝状の水平レール1、2中に入った状態で前後のベルトb1、b2、B1、B2で車室床に固定されているので、自動車が走行したり揺れたりしても、車イスが移動したりする恐れはなく、安定良く固定される。
【0021】
車室床には、水平レール1、2の側方において、傾斜レール5、6が折り畳まれている。車室床の乗降口側の支持バー4の後方の側面には、水平方向に支軸7、8が溶接などで固定されており、前記の傾斜レール5、6の基端(上端)は、支軸7、8を支点にして回動し、図2のように、車室外の地面側に矢印a1方向に反転させて傾斜させることができる。
【0022】
図2は、右側の水平レール2側の傾斜レール6を車室の外側に反転させた状態であり、以下、図2から図5では、左側の水平レール1や傾斜レール5側は図示を省く。図2から明らかなように、傾斜レール5、6は、中継板9を介して、前記の支軸7、8に軸支されている。すなわち、傾斜レール5、6の基端(上端)と中継板9が蝶番(ヒンジ)機構10で連結されており、中継板9の他端に形成した円筒状部11に前記の支軸7、8を挿通した構造になっている。
【0023】
したがって、図2のような傾斜状態では、傾斜レール5、6を上向き、すなわち矢印a2方向に回動させると、支軸7、8とヒンジ手段10を軸にして、傾斜レール5、6は、図1のように車室床上に折り畳むことができる。(ヒンジ手段10を介在させずに、中継板9と傾斜レール5、6の上端とを一体構造にすることもできるが、この場合は、車室内に、一体部を逃げる凹部を設け、その中に一体が嵌入する構造とする必要がある。あるいは、当初から、一体部を逃げられるように、引っ込んだ形状になっておれば問題ない。)
【0024】
また、図1のように折り畳んだ状態において、図2の矢印a1方向に傾斜レール5、6を回動させると、支軸7、8とヒンジ手段10を軸にして、傾斜レール5、6は、図2のように、車室床の外側に反転させて傾斜させることができる。このとき、傾斜レール5、6の先端は、地面上に接した状態となる。
【0025】
ただし、図2の状態では、水平レール1、2と傾斜レール5、6とが連続していないので、水平レール1、2上の車イスを傾斜レール5、6上に移動させることはできない。そこで、中継板9を、支軸7、8に支持された状態で、水平レール1、2の後端の真下まで矢印a3方向にスライドさせて移動させると、図3のように、水平レール1、2と傾斜レール5、6とが一直線上に揃うことになる。
【0026】
この状態でも、水平レール1、2上の車イスは傾斜レール5、6上に移動できるが、中継板9は凹溝状になっていないため、水平レール1、2と傾斜レール5、6との間は、凹溝状部が中断することになる。そこで、水平レール1、2の後端側には、中継レール12を挿入してある。この中継レール12は、図1〜図3のように、水平レール1、2中に収納した状態から、図4のように、後方すなわち車室外方向に引き出したりできる。
【0027】
したがって、図3のように水平レール1、2の後端側に傾斜レール5、6上端をスライドさせて揃えた状態で、中継レール12を引き出すと、その先端が図4、図5のように、傾斜レール5、6の上端上に延びるため、中継レール12の凹溝状部を介して、水平レール1、2の凹溝状部と傾斜レール5、6の凹溝状部が連続することになり、車イスの車輪は、これらの凹溝中を円滑に移動できる。
【0028】
図4からも明らかなように、中継レール12の先端のみ底板部を凹状に切り欠いてあるので、底板部12bと傾斜レール5、6の底板部5b、6bとが連続することになり、車イスの車輪は、切り欠き部12a中を通過できる。また、中継レール12の先端両側壁12cが切り欠かれずに残っており、その先端側が前下がりに傾斜しているので、図5のように、この先端両側が傾斜レール5、6の上端両側壁の内面に嵌入することになり、中継レール12と傾斜レール5、6との連続性がより確実になる。
【0029】
このようにして、左右両側の傾斜レール5、6を車室の外側に反転させセットすると、図6の状態になる。すなわち、傾斜レール5、6は傾斜した状態となるため、傾斜レール5、6の先端5e、6e側は地面E上に接することになる。したがって、図1の車室内の水平レール1、2上の車イスを、傾斜レール5、6上に引き出し、次いで傾斜レール5、6上を下降させて、地面E上まで引き出すことができる。このとき、前後左右の車輪は、水平レール1、2上から、中継レール12を経由して、傾斜レール5、6上に移動し、次いで傾斜レール5、6上を下って、地面E上に降りることになる。
【0030】
このようにして、車室内の車イスを地上に下ろした後は、左右の傾斜レール5、6を車室内に折り畳んで収納する。このときは、図5の状態から中継レール12を水平レール1、2中に押し込んで収納し、図3の状態にしてから、図2のようにずらして、車室内に矢印a2方向に反転させて折り畳む。
【0031】
逆に、地面E上から車室内に車イスを乗せる場合は、傾斜レール5、6を地上に斜めにセットしてから、図7のように、先ず前輪(小輪)w1、w2を傾斜レール5、6の凹溝中に入れ、次いで後輪W1、W2を凹溝中に入れる。この状態で、傾斜レール5、6上を押し上げると、車イスは、傾斜レール5、6→中継レール12→水平レール1、2の順に移動する。最後に、図1のように、車イス本体の前後左右をベルトb1、b2、B1、B2で車室床上に固定する。そして、前記の要領で、傾斜レール5、6を車室内に折り畳む。
【0032】
傾斜レール5、6は、それぞれ1本の凹溝状のレール状体で構成することもできるが、1本構成では短いために、勾配が急になり、車イスの乗り降りに注意と大きな力を要する。充分に長くすると、勾配はゆるくなるが、反転時に車室の天井部に当たるため、車室内に反転させて折り畳むことができない。
【0033】
したがって、図8のように、伸縮構造にすると便利である。この図は、伸縮部のみを示しており、図の上側の傾斜レール61と下側の傾斜レール62とから成っている。上側傾斜レール61と下側傾斜レール62とはほぼ同程度の長さであり、上側の傾斜レール61の中に下側の傾斜レール62が嵌入できるように、上側の傾斜レール61より下側の傾斜レール62の断面形状を多少小さめに形成してある。
【0034】
そして、上側の傾斜レール61には、下端寄りにストッパー13を溶接固定してあり、下側の傾斜レール62の上端には、ストッパー13に当たる突起部14を設けてある。そのため、車室内に折り畳む際は、上側傾斜レール61中に下側傾斜レール62を矢印a4方向に押して、全部押し込んだ状態で、図2の矢印a2方向に反転させ、車室内に折り畳む。
【0035】
図6のように、地面E上に倒して傾斜させ、傾斜レール5、6として使用する場合は、下側傾斜レール62を上側傾斜レール61中から矢印a4と逆向きに引き出して、伸長させる。このとき、下側傾斜レール62の上端の突起部14が上側傾斜レール61のストッパー13に当たって、それ以上引き出し不可能となるので、この状態で、下側傾斜レール62の先端(下端)を地面E上に載置し、車イスの登り降りに使用する。
【0036】
図9は、折り畳み構造の傾斜レール6であり、図8の断面形状が大きい方の上側傾斜レール61のみを、蝶番状のヒンジ機構15で連結した構造になっている。従って、それぞれの傾斜レール61、61は、矢印a5、a6方向に二つ折りに折って、重ねることができる。
【0037】
傾斜レール61、61の片側の中に、図8の断面形状が小さい方の下側傾斜レール62と同じ断面サイズの中継ぎレール62を内蔵してある。傾斜レール6として使用する際は、この中継ぎレール62を引き出して、半分を他方の傾斜レール61中に挿入した状態にすると、傾斜レール61、61がヒンジ部15で折れることはなく、傾斜レール6として使用可能となる。
【0038】
本発明による車イスの乗り降り装置は、ジャッキ手段の併用も可能である。すなわち、図6に鎖線16で示すように、左右の傾斜レール5、6の下側に支持板をセットし、この支持板16をジャッキ手段で押し上げることによって、車イスが乗った状態の傾斜レール5、6を水平状態までジャッキアップする。
【0039】
図10は、傾斜レール5、6の下側にジャッキ手段をセットした状態であり、支持板16の左右の凹部に傾斜レール5、6を嵌め込み、支持板16上に傾斜させた傾斜レール5、6を載置しセットしてある。そして、支持板16の中央部の下側にジャッキ手段17をセットし、そのヘッド部18を支持板16の中央部下面に当接させてある。なお、ヘッド部18は、360度方向の任意の位置において、矢印a7、a8方向にシーソー揺動して、傾斜レール5、6の勾配の変化に追従できる。
【0040】
従って、傾斜レール5、6上に予め車イスを載せて、車止めなどを取付けた状態で、ジャッキ手段17を駆動すると、ヘッド部18で支持板16上の傾斜レール5、6を押し上げることができる。そして、傾斜レール5、6が水平状態になったら、車止めを外して、傾斜レール5、6上の車イスを車室内に軽い力で押し込むだけで、車室内に移動し搭載できる。次いで、中継レール12を水平レール1、2中に収納してから、傾斜レール5、6を水平レール1、2からずらし、かつ縮小してから、車室内に折り畳む。
【0041】
車室内から車イスを地上に下ろす場合は、予め中継レール12をセットし、しかもジャッキ手段で傾斜レール5、6を水平状態までジャッキアップした状態で、車イスを水平レール1、2上から車室の外側の傾斜レール5、6先端位置まで移動させて、車止めを取付けてから、ジャッキ手段17を解除して、加圧力を開放すると、傾斜レール5、6の先端5e、6e側が徐々に下降する。そして、先端5e、6e側が地上に着地してから、車止めを取り外して、車イスを傾斜レール5、6上から地上に移動させる。
【0042】
なお、車止めは、楔状体を各車輪w1、w2、W1、W2の下に、滑らないように敷く仕組みでもよいし、各車輪w1、w2、W1、W2を傾斜レール5、6に固定する仕組みでもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1のように、自動車の室内には、車イスの両輪を載置支持する凹溝状の水平レールが左右一対固定してあるため、車イスを車室床に安定良く支持固定することができ、安定性が良く、安心して車イスを車室内に乗せて走行移動させることができる。
【0044】
また、左右の傾斜レール上端に直接またはヒンジ手段を介して連結した中継板が、自動車の乗り降り口端部の水平支軸に対し左右にスライド可能に軸支されているので、車イスを乗り降りさせる傾斜レールを自動車の乗り降り口の端部で車室内に折り畳むことができる。したがって、車イスの乗り降りに使用しないときは、傾斜レール上端を左右にスライドして車室床の水平レールからずらしてから、傾斜レール上端を軸支部を支点にして車室内に回転させ、車室床面に折り畳んで収納できる。
【0045】
一方、車イスの乗り降りに使用するときは、傾斜レール上端を左右にスライドして車室床の水平レールの凹溝と一致させることによって、傾斜レールと水平レールとを連続させることができる。その結果、車イスを水平レールから傾斜レールへ、又は傾斜レールから水平レールへと、スムーズに移動させることが可能となる。
【0046】
加えて、左右の傾斜レールが、車室内に折り畳み可能に、かつ左右にスライド可能に軸支連結されていて、車から分離不可能になっているので、安全であり、取り扱い操作も簡便である。
【0047】
請求項2のように、車室内の水平レールに中継レールが装備されており、傾斜レールをセットして車イスを乗り降りさせる際は、中継レールを水平レールと傾斜レール上端との間に進出させて、中継レールの上を車イスの両輪が走行可能となっているので、中継レール上を経由して、車イスを水平レールから傾斜レールへ、又は傾斜レールから水平レールへ、よりスムーズに移動させることができる。
【0048】
請求項3のように、前記の傾斜レールは、複数の凹溝状のレールを伸縮又は折り畳み可能に構成してあるため、使用時には引き伸ばしたり、開いたりして長くできるので、傾斜レールの傾斜角度をゆるくし、車イスを楽にかつ安全に乗り降りできる。また、車室床に折り畳んで収納するときは、縮めたり折り畳んだりして縮小できるので、コンパクトとなり、収納に便利である。
【0049】
請求項4のように、ジャッキ手段をセット可能な構造にすることによって、傾斜レールに車イスを載せた状態で、左右の傾斜レールをジャッキ手段で昇降することによっても、車イスを車室内に乗り降りできる。傾斜レールは、車から分離不可能に連結されているので、このようにジャッキ手段で傾斜レールを上下させる場合にも、安全であり、取り扱いも簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワンボックスカーなどの車室内に車イスを乗せた状態を示す斜視図である。
【図2】右側の傾斜レールを車室の外側に反転させた状態の斜視図である。
【図3】水平レールと傾斜レールとを一直線上に揃えた状態の斜視図である。
【図4】中継レールを車室外方向に引き出した状態の斜視図である。
【図5】中継レールで、水平レールの後端と傾斜レールの上端とを連続させた状態の斜視図である。
【図6】左右両側の傾斜レールを車室の外側に反転させセットした状態の斜視図である。
【図7】傾斜レールを用いて、地面上から車室内に車イスを乗せる場合の斜視図である。
【図8】伸縮構造の傾斜レールにおける、伸縮部の斜視図である。
【図9】折り畳み構造の傾斜レールにおける、折り畳み部の斜視図である。
【図10】左右の傾斜レールの下側にジャッキ手段をセットした状態の正面図である。
【符号の説明】
1・2 水平レール
W1、W2 車イスの両輪
B1・B2… バンド
3・4 金属製の支持バー
5・6 傾斜レール
7・8 支軸
9 中継板
10 ヒンジ手段
11 円筒状部
12 中継レール
13 ストッパー
14 突起部
15 ヒンジ機構 E 地面
Claims (4)
- 自動車内に凹溝状の傾斜レールで車イスを乗り降りさせる装置であって、
自動車の室内には、車イスの両輪を載置支持する凹溝状の水平レールが左右一対平行に固定されており、
前記の傾斜レールは、前記の水平レールに対応して左右一対有していて、それぞれの傾斜レールの上端に直接またはヒンジ手段を介して連結した中継板が、自動車の乗り降り口の端部に固定された水平の支軸に対し、左右にスライド可能に軸支連結されていることによって、それぞれの傾斜レールが車室内に折り畳み可能となっていることを特徴とする車イスの乗り降り装置。 - 前記の水平レールに中継レールが装備されており、
傾斜レールをセットして、車イスを乗り降りさせる際には、中継レールを水平レールと傾斜レール上端との間に進出させて、中継レールの上を車イスの両輪が走行可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の車イスの乗り降り装置。 - 前記の傾斜レールは、複数の凹溝状のレールを伸縮又は折り畳み可能に構成してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車イスの乗り降り装置。
- 前記の傾斜レールに車イスを載せた状態で、左右の傾斜レールをジャッキ手段で昇降可能に構成されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の車イスの乗り降り装置。
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