JP3621713B2 - 洗濯物収納スリングバッグの品種別搬送制御方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リネンサプライ工場のリネン搬送に使用される洗濯物収納スリングバッグの連続洗濯仕上システムにおける品種別搬送制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のリネンサプライ工場における連続洗濯仕上システムは、リネンサプライ工場に送られて来た洗濯前リネンをシーツ、枕カバー、浴衣、タオル等の各品種別にスリングバッグに仕分け収納した状態で連続洗濯機に送り、洗濯・脱水・乾燥等の内容の異なる各品種別の工程ルートを経て清潔なリネンを完成させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合において、各スリングバッグに収納されたリネンの種別、客先コード、重量データ等を管理し、かつ連続洗濯機に順次投入されるリネンの種類と量を、各スリングバッグ別に管理することによって、仕上工程が各リネンの品種別に異なっていても、各リネンの品種仕上工程のルートが正しく確保されていることから、洗濯仕上工程全体の流れを常に円滑にして、洗濯の生産性を高く維持することができる。
しかし現実問題として、このように管理制御された連続洗濯仕上装置の場合でも、各品種別仕上工程の機械の一部が故障、作業者の不調、休み等の何等かの理由によって停止又は処理能力が低下すると、機械の能力低下乃至停止した仕上ラインの搬送系統ばかりでなく、連続洗濯機の系統に迄処理能力低下及び結果として生ずる停止が遡及し、システム全体の流れが止まってしまうと云う欠点があった。
【0004】
即ち、図3に示す従来の連続洗濯仕上システムにおいては、例えば次のような不具合が発生する。
(1)シーツ用仕上げロールの処理がもたついて仕上げ前ストックレーンが一杯になる。
(2)シーツを予熱乾燥中のタンブラ内のシーツの行き先がなくなって排出不可になり、タンブラが空にならない。
(3)リフトコンベアは搬送先が塞がっているため、ストップしてシーツが停滞する。
(4)このようなインターロックが順次上流に遡及して連続洗濯機がストップする。
(5)ランドリの機械設備の大半がストップし、出来高がまともに影響を受ける。
【0005】
しかしこのような場合には、結局次のような対策をとらなければなかった。
即ち、先ず洗濯前スリングバッグの量、品種比率及び仕上げロールの処理能力を勘案して、逐次作業者が呼び出し、プログラムを定めなければならなかった。また作業者が仕上げ前スリングバッグストックの状況をモニタし、満杯レーンが生じないようにしばしば呼び出しプログラムを変更しなければならなかった。
本発明は、各リネン品種別仕上げ工程の機械の一部が、故障等の何等かの理由によって停止又は能力が低下しても、連続洗濯仕上装置全体の流れが止まることなく、十分な生産性を保持した状態で自動運転を継続することができる洗濯物収納スリングバッグの品種別搬送制御装置を提供し、前記従来の課題を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックしてなる洗濯前スリングバッグストックレーンから前記洗濯前スリングバッグを順次呼び出すと共に、前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯し、この洗濯された洗濯物を順次脱水すると共に、この脱水された洗濯物を順次ほぐし又は乾燥し、このほぐし又は乾燥された洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックしてなる仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、仕上げロールを用いて前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物を仕上げするようにした連続洗濯仕上方法において、前記洗濯乾燥済洗濯物を収納した前記仕上げ前スリングバッグの前記仕上げ前スリングバッグストックレーンにおける数量に基づき、前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出し順序を変更制御可能にするようにしてなるもので、これを課題解決のための手段とするものである。
【0007】
また本発明は、洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックしてなる洗濯前スリングバッグストックレーンから前記洗濯前スリングバッグを順次呼び出すと共に、前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯し、この洗濯された洗濯物を順次脱水すると共に、この脱水された洗濯物を順次ほぐし又は乾燥し、このほぐし又は乾燥された洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックしてなる仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、仕上げロールを用いて前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物を仕上げするようにした連続洗濯仕上方法において、運転前に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上における各品種別の仕上げ前スリングバッグ数を充分にしておき、運転に入った時に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上にストックされた各品種別の前記仕上げ前スリングバッグが各1バッグづつ減少したときに、減少した前記仕上げ前スリングバッグストックレーンへ当該品種の前記仕上げ前スリングバッグを優先的に供給するように前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出しを制御するようにしてなるもので、これを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
更に本発明は、洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックした洗濯前スリングバッグストックレーンと、前記洗濯前スリングバッグストックレーンから順次呼び出された前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯する連続洗濯機と、前記連続洗濯機からの洗濯物を順次脱水する脱水機と、前記脱水機からの洗濯物を順次ほぐし又は乾燥する乾燥機と、前記乾燥機からの洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックする仕上げ前スリングバッグストックレーンと、前記仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物の仕上げをする仕上げロールとの夫々からなる連続洗濯仕上装置において、前記洗濯乾燥済洗濯物を収納した前記仕上げ前スリングバッグの前記仕上げ前スリングバッグストックレーンにおける数量を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に基づき、前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出し順序を変更制御可能にした制御装置とを具備してなるもので、これを課題解決のための手段とするものである。
更にまた、本発明は、洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックした洗濯前スリングバッグストックレーンと、前記洗濯前スリングバッグストックレーンから順次呼び出された前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯する連続洗濯機と、前記連続洗濯機からの洗濯物を順次脱水する脱水機と、前記脱水機からの洗濯物を順次ほぐし又は乾燥する乾燥機と、前記乾燥機からの洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックする仕上げ前スリングバッグストックレーンと、前記仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物の仕上げをする仕上げロールとの夫々からなる連続洗濯仕上装置において、運転前に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上における各品種別の仕上げ前スリングバッグ数を充分にしておき、運転に入った時に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上にストックされた各品種別の前記仕上げ前スリングバッグが各1バッグづつ減少したときに、減少した前記仕上げ前スリングバッグストックレーンへ当該品種の前記仕上げ前スリングバッグを優先的に供給するように前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出しを制御する制御装置とを具備してなるもので、これを課題解決のための手段とするものである。
【0009】
【作用】
このように構成された請求項1の発明の場合、仕上工程機械の一部が、何らかの理由で能力が落ちたり、停止して、仕上前ストックレーンから仕上工程への特定品種のスリングバッグの払出しが減少して、ストックレーンでのストック量が増加した情報が当該計測手段からあったときには、制御装置は、連続洗濯機、脱水機から搬送コンベア、乾燥機、排出コンベアにおよぶ上流工程に存在する当該品種の分布の調査をする。この分布位置と、連続洗濯機の移送のサイクルタイムや、コンベアの搬送時間、乾燥時間、排出時間等を勘案すれば、当該品種の各スリングバッグが仕上前ストックレーンの入口に到達する時間が求められる。
一方仕上前ストックレーン出口から、仕上機械側に呼ばれて出て行くスリングバッグの払出し速度も、仕上前ストックレーンの特定品種の各品種別スリングバッグ数量を計測する計測手段により求められるので、仕上前のストックレーンの空き状況も把握しうる。従って特定品種の仕上前ストックレーン上のスリングバッグの出入りのバランスは逐次算出できるので、上流工程内の最上流で流れている当該品種リネンが、仕上前ストックレーンを満杯にするのか、否かの予測はできる。
【0010】
若し最上流の当該品種リネンが、仕上前ストックレーンを満杯にすると予測された場合は、洗濯前スリングバッグストックから呼び出される品種のスリングバッグは当該品種でない別のものとする。若し呼び出しの品種の順序がプログラムされていて、次に当該品種が来たとしても、その品種はスキップして次々と別品種を探し、呼び出しを実行するよう制御される。
また幸いにして最上流の当該品種がストックレーンに到達しても、当該品種のストックレーンが満杯にならないと予測される場合は、特段の制御変更は行われない。
【0011】
また特定品種仕上げ前ストックレーンのストックが仕上工程の能率向上等で減少した情報が当該計測手段からあったときには、洗濯前スリングバッグストックレーンからの当該特定品種のスリングバッグが他の品種のスリングバッグに優先して呼び出される。
その結果、連続洗濯仕上システム上における仕上げ作業員並びに機械が無意味に遊ぶことなく、連続洗濯仕上システムの高い稼働率を十分に維持することができる。
【0012】
また特定品種の仕上げ前ストックレーンのストックが、仕上前工程の能力向上等で減少した情報が計測手段からあったときには、特定品種の仕上げ前ストックレーンへ、スリングバッグが洗濯前スリングバッグストックレーンから十分に供給される状態にあるか否かが調査され、否のときには前記特定品種のスリングバッグの呼び出しが、他のリネンのスリングバッグに優先して呼び出される。
その結果、連続洗濯仕上システムの仕上げ作業員並びに機械が無意味に遊ぶことが、システム全体の流れが限界に達する前に未然に防止され、かつ停止したり、とどこおったりした仕上げ前ストックレーンのスリングバッグが連続洗濯機の運転を停止させることを未然に防止して、連続洗濯システムの高い稼働率を十分に維持することができる。
【0013】
次にこのように構成された第2番目の発明の場合、運転前に仕上げ前ストックレーン上における各品種別スリングバッグ数を十分にしておき、なおかつ、連続洗濯機から乾燥機、排出コンベアまでの上流工程に分布する各種に被洗濯物の量比と、洗濯前の各種スリングバッグの呼び出し頻度比を、仕上工程の各品種用機械の処理能力比に相応して設定してから運転に入る。運転に入って仕上げ前ストックレーン上にストックされた各品種別スリングバッグが各1バッグづつ減少したときに、減少した仕上げ前ストックレーンへ当該品種のスリングバッグを時期を失せずに供給し、仕上前ストックレーンのストックバッグ数は、平均的には一定不変で操業されるよう、洗濯前スリングバッグストックレーンからの当該品種のスリングバッグの優先的呼び出し制御をする。
その結果、停止したり、とどこおったりした仕上げ前ストックレーンのスリングバッグが、連続洗濯機の運転を停止させることなく、また連続洗濯仕上システムの仕上げ機械と作業員が無意味に遊ぶことなく、連続洗濯システムの高い稼働率を十分に維持することができる。
【0014】
【実施例】
以下本発明を図面の実施例について説明すると、図1は本発明の第1実施例を示す。図1において洗濯前の被洗濯物を各品種別に選択収納したスリングバッグを各品種毎に多数ストックした各洗濯前スリングバッグストックレーン1、即ちシーツ、タオル、浴衣、枕カバー、バスマット等のスリングバッグを収納した洗濯前スリングバッグストックレーン1と、同スリングバッグストックレーン1から順次呼び出されたスリングバッグ内の被洗濯物を順次洗濯する連続洗濯機2と、同連続洗濯機2からの被洗濯物を順次脱水する脱水機3と、同脱水機3からリフトコンベア4を介して送られて来た洗濯済被洗濯物を順次ほぐして乾燥するタンブラとドライヤからなる各品種別乾燥機5と、同乾燥機5からの洗濯乾燥済被洗濯物を収納したスリングバッグを各品種別にストックする仕上げ前ストックレーン6と、同仕上げ前ストックレーン6からのスリングバッグ内洗濯乾燥済洗濯物を、順次呼び出して仕上げをする仕上げロール7とを夫々備えた連続洗濯仕上システム8は、洗濯前スリングバッグストックレーン1から呼び出される各種リネン品種別スリングバッグの呼び出し順を制御するプログラム制御器9と、システム制御装置10で制御される。
【0015】
また各仕上げ前ストックレーン6には、ストックされた各品種別スリングバッグの数量を計測する計測手段13を取付ける。この計測手段13は、仕上げ前ストックレーン6に入ってくるスリングバッグ数を計測する入庫カウンタ11と、次の仕上げ工程へ出て行くスリングバッグ数を計測する払出カウンタ12よりなる。
更にシステム制御装置10には、各仕上げ前ストックレーン6の前記計測手段13からの情報と、連続洗濯機、脱水機から搬送コンベア、乾燥機、排出コンベアにおよぶ上流工程に存在する各仕上げ前ストックレーン6に対応する品種のリネン分布の情報を元に、今後の仕上げ前ストックレーン6での当該品種のスリングバッグのストック量を予測し、その予測に基づいて洗濯前スリングバッグストックレーン1からの当該スリングバッグの呼び出し順序の変更を、プログラム制御器9に指令する機能を具備する。
【0016】
ここで連続洗濯機、脱水機から搬送コンベア、乾燥機、排出コンベアにおよぶ上流工程に存在する各仕上げ前ストックレーン6に対応する品種のリネン分布情報については、洗濯前スリングバッグストックレーン1からの当該品種リネン払出し時間と、洗濯前スリングバッグストックレーン1から仕上げ前ストックレーン6までにある各機器の処理速度及び搬送速度をモニターすることにより、当該品種リネンの分布情報を把握する。
更に計測手段13によるスリングバッグ数量の計測は、前回の作業終了時の保管数をメモリーしておいた始動時の保管数と、その後の入庫カウンタ11のデータと、払出カウンタ12の差より計測でき、ある時間の単位時間当たりのスリングバッグの増減も入庫カウンタ11のデータと払出カウンタ12の差より計測できるものとするが、仕上げ前ストックレーン6のスリングバッグの各置場毎に、光電管又はリミットスイッチを付けてカウントし、ある時間の単位時間当たりのスリングバッグの増減も計測できることはいうまでもない。
【0017】
次に以上の如く構成された本発明の第1実施例について作用を説明すると、連続洗濯仕上システムの場合、各仕上前ストックレーン6で保管されているスリングバッグ数量を計測手段13で計測し、その数量が予め設定された範囲を越えて増えたり減ったりした場合、又は或る時間の単位時間当たりの増減が、予め設定された設定値より急激な場合、その特定品種の仕上前ストックレーン6への特定品種のスリングバッグの供給が適切がどうかを、システム制御装置10で予測する。
その予測結果により、ある特定品種の仕上前ストックレーン6が満杯になると予測された場合、システム制御装置10はプログラム制御器9に指令を出し、洗濯前スリングバッグストックレーン1からの当該品種のスリングバッグの呼び出しを他の品種のスリングバッグに変更する。
【0018】
またその予測結果が、或る特定品種の仕上前ストックレーン6が不足するとなった時には、システム制御装置10はプログラム制御9に指令を出し、洗濯前スリングバッグストックレーンからの当該品種のスリングバッグの呼び出しを、他の品種のスリングバッグに優先して呼び出す。
更にその予測結果は、また或る特定品種の仕上げ前ストックレーン6が満杯になることも、不足となることもないとなった時には、洗濯前スリングバッグストックレーン1からの当該スリングバッグの呼び出しに特段の変更を与えず、プリセットされた呼び出しプログラムの通りに、スリングバッグは呼び出される。
【0019】
その結果、連続洗濯仕上システム上における仕上げ作業員並びに機械が無意味に遊ぶことがシステム全体の流れが限界に達する前に未然に防止され、かつ停止したり、とどこおったりした仕上げ前ストックレーン6のスリングバッグが連続洗濯機2の運転を停止させることを未然に防止して、連続洗濯仕上システム8の高い稼働率を十分に維持することができる。
【0020】
即ち、図1の記載に基づいて作用を順番に説明すると、次のようになる。
(1)各仕上げ前ストックレーン6からの各仕上げロール7における仕上前スリングバッグの呼び出しサイクルと、洗濯前スリングバッグの各品種毎の呼び出しサイクル、即ち各品種毎の連続洗濯投入サイクルが一致するように呼び出しプログラムをプリセットしておく。
(2)何らかの理由で特定品種の仕上げロール7からの仕上前ストックレーン6で保管中の仕上前スリングバッグの呼び出しサイクルが長くなったとき、当該品種の計測手段13からは、払出カウンタ12の保管スリングバッグの払出し数量が減少した情報が、システム制御装置10に伝達される。
(3)システム制御装置10は、払出カウンタ12の当該品種スリングバッグの払出し数量が減少した情報と、同じく計測手段13から伝達される入庫カウンタ11の情報により、当該品種の仕上げ前ストックレーン6での保管量を把握し、その在庫量が予め設定された保管数量を越えた場合、又はその単位時間当たりの増減の量が、予め設定された値を越えた場合には、予測作業を開始する。
【0021】
(4)次にシステム制御装置10は、システム内にあるすべての当該品種の分布(図1の場合では枕カバー)を調査し、若し洗濯前スリングバッグストックレーン1の当該品種のスリングバッグを呼び出した場合、当該スリングバッグが十分後に当該品種の仕上前ストックレーン6に到達したときに、当該品種の仕上前ストックレーン6が満杯になるか否かを予測する。
(5)予測方法としては、洗濯前スリングバッグストックレーン1からの仕上前ストックレーン6までの各機器の稼働状況をモニターしておき、洗濯前スリングバッグストックレーンからの払出し時間より、どれだけ後に払出した当該品種のリネンが、仕上前ストックレーン6まで到達するかによって行う。
【0022】
(6)ここで予測結果が満杯になるとなった場合、システム制御装置10は、プログラム制御器9に当該品種のスリングバッグ(図1の場合には枕カバー)の呼び出しをスキップし、他品種を呼び出すよう指示する(図1の場合には枕カバーをスキップして、その後の浴衣が呼び出されることになる)。
(7)また予測結果が満杯にならないとなった場合には、システム制御装置10は、プログラム制御器9に変更指令を出すことはなく、次の呼び出しはプリセットされた通り実行される(図1の場合は当初プログラム通り枕カバーが呼び出される)。
(8)システム制御装置10は予測を行った都度、当該品種と予測をした結果を別置の警告盤(図示せず)に表示する。予測のタイミングは1回目の予測以降、2回目からは当該品種のスリングバッグが洗濯前スリングバッグストックレーン1で呼び出される直前に行うものとし、仕上げスリングバッグ6での保管量が、予め設定された値内になるまで続けられる。
【0023】
次に何らかの理由で特定品種の仕上前ストックレーン6でのストック量が減少した場合(例えば、仕上げロール7での作業能率が上がった場合等)について順をおって説明するが、前に説明したストック量が増加した場合と同様の時は省略する。
(1)当該品種の仕上前ストックレーン6での計測手段13からは、払出しカウンタ12の保管スリングバッグ払出数量が増加した情報が、システム制御装置10に伝達される。
(2)システム制御装置10は、払出カウンタ12の当該品種スリングバッグの払出数量が、増加した情報と同じく計測手段13から伝達される入庫カウンタ11の情報により、当該品種の仕上げ前ストックレーン6での保管量を把握し、その在庫量が予め設定された保管数量より減った場合、又はその単位時間当たりの増加減の量が、予め設定された値を越えた場合には、予測作業を開始する。
【0024】
(3)次にシステム制御装置10は、システム内にあるすべての当該分布を調査し、若しシステム内にあるすべての当該品種のリネンが入庫しても、仕上前ストックレーン6での予め設定された値を越えることができないと予測した場合には、システム制御装置10はプログラム制御器9に信号を出し、呼び出しプログラム上において、次に呼び出されるものを当該品種のスリングバッグ(リネン)に強制的に変更する。
なお、前記第1引例では、計測手段13による仕上前ストックレーン6でのスリングバッグ数量の計測は常時行っているが、或るサイクルタイムで行ってもよいし、またシステム制御装置の予測を或るサイクルタイムで行い、それに合わせて計測手段13による計測を行ってもよい。
【0025】
次に本発明の第2実施例を図2によって説明する。
この図2の第2実施例では、システム制御装置10を仕上げロール7が稼働を開始する際に、洗濯前スリングバッグストックレーン1から呼び出されるスリングバッグの呼び出し順プログラムを、平均呼び出しに切り替えるようにした平衡制御装置10′を設けた他は、前記第1実施例の構成とほぼ同様である。
次にこのように構成された第2実施例の場合、各仕上ロール7の運転前に連続洗濯機2、脱水機3、搬送コンベア4、乾燥機5、排出コンベア、清潔リネンスリングバッグ等を稼働して仕上げ前ストックレーン6における各品種別スリングバッグストック数を必要十分にしておく。また各仕上ロール7が運転に入ると、清潔リネンを仕上ロール7にかけて仕上げるために、仕上げ前ストックレーン6上にストックされた各品種別スリングバッグは、順次1バッグづつ呼び出され、ストック数が一時的に減少する。また平衡制御装置10′は、その呼び出し信号に対応し、プログラム制御器9に対して呼び出し仕上前リネンと同一品種のスリングバッグを洗濯前スリングバッグストックレーン1から連続洗濯機2に優先的に呼び出すように指令を与え、プログラム制御器9はそれを実行する。
【0026】
その結果停止したり、とどこおったりした仕上前ストックレーン6のスリングバッグが連続洗濯機2の運転を停止させることはなく、またロール仕上システム上における仕上げ作業員並びに機械が無意味に遊ぶこともなく、連続洗濯仕上システムの高い稼働率を十分に維持することができる。
次に図2の実施例に基づいて作用を順番に説明すると、次のようになる。
(1)朝スタートする際洗濯前スリングバッグストックレーン呼び出しプログラム(プリセット)連洗機2、脱水機3、搬送コンベア4、乾燥機5、排出コンベア、仕上げ前ストックレーン等を稼働して、仕上げ前ストックレーン6に規定量のバッグを仕込む。このとき妥当な呼び出しプログラムを使い、タオルラインも含めた各仕上げラインにバランス良く、自動的にスリングバッグ(リネン)を仕込む。
【0027】
(2)各仕上げロールの稼働を開始する際に、呼び出しプログラム(プリセット)から平衡呼び出しに切り替え、平衡制御装置10′を機能させ、洗濯前スリングバッグの呼び出し表示の窓も変更する。
(3)仕上げロールを稼働させる直前に、仕上前ストックレーン6から担当品種バッグを作業員が呼び出す。このとき平衡制御装置10′は、当該ストックレーンから1バッグ払い出されたことを検知し、プログラム制御器9に、当該品種の洗濯前スリングバッグを呼び出すよう指令を発する(図2例示の場合、シール用仕上げロールと浴衣用仕上げロールが同時に、シーツバッグと浴衣バッグを仕上前ストックレーン6から呼び出したので、平衡制御装置10′は、プログラム制御器9を介して次の洗濯前スリングバッグの呼び出しをシーツバッグ、更にその次を浴衣バッグとしたことを示す)。
【0028】
(4)連続洗濯機2はタオル、バスタオルという仕上げロールにかけない品種も洗うので、ドライヤの排出コンベアの出口部にもスリングバッグの排出を検知する排出センサ14を設置し、平衡制御層10′へ信号を送り、シーツや浴衣と同様に洗濯前スリングバッグの呼び出し制御を行う。
(5)システムをスタートする際、仕上前ストックレーン6に充分な量のスリングバッグの仕込みを行う。この状態からスタートし、仕上げ処理を行っている途中、何らかの理由で仕上前スリングバッグのストック量が減少し、予め設定した数量以下になってしまった場合、平衡制御装置10′は問題品種のバッグを直ちに2バッグづつ、他品種バッチから予約呼び出しがないときは、引続き2バッグ呼び出すというパターンで繰り返し呼び出し、予め設定した数量以上になると、予測が成立する迄これを繰り返す。なお、この時平衡制御装置10′は、問題のリネン品種と2バッグづつの緊急呼び出しに入っている事実を、別置の警告盤に表示する。
【0029】
(6)何らかの理由で仕上げ前ストックレーン6のバッグ量が増加し、予め設定した数量以上になったときは、問題品種の仕上前スリングバッグがストックレーンから払い出されてストックが減じた場合でも、平衡制御装置10′は問題品種の洗濯前スリングバッグを呼び出さない。そして当該ストックレーンのストック量が適正量になるまで(この量は予めプリセットしておく)、この状態は維持される。なお、この場合も平衡制御装置10′は、問題のリネン品種とストックオーバの状態であることを、別置の警告盤に表示する。
【0030】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如く本発明によると、仕上前スリングバッグが満杯となる事を調査予測して防止する請求項1の発明の場合には、次にような効果を得ることができる。
即ち、連続洗濯仕上システムの予定外のストップがなくなり、ランドリの出来高が計画通りに向上する。
また洗濯プログラムの不備や仕上げ処理の不具合が自動的に補正されて、仕上げ処理能力から見た最適洗濯プログラムが実現する。
更に仕上げロールの処理能力の低下や、異常増進についての警報がでるため、仕上げ作業管理が容易になると共に、設備改善の手掛かりが得易くなる。
【0031】
次にスリングバッグの出と入りを平衡制御する請求項2の発明の場合、次のような効果を得ることができる。
即ち、連続洗濯システムの予定外のストップがなくなり、ランドリの出来高が計画通り向上する。
また仕上げロールの実処理能力(バッグの払出しサイクルタイム)に基づいて制御するので、プロセス条件や作業員の技能レベルに合致した最適能力が得られる。
更に洗濯脱水仕上げの一貫ラインのどこかの異常を、ストックレーンのストック量の異常でモニターして警報が出るため、ラインの生産管理が容易になると共に、設備保全の手掛かりが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の連続洗濯装置のシステム図である。
【図2】本発明第2実施例の連続洗濯装置のシステム図である。
【図3】従来の実施例を連続洗濯装置のシステム図である。
【符号の説明】
1 洗濯前スリングバッグストックレーン
2 連続洗濯機
3 脱水機
4 リフトコンベア
5 乾燥機
6 仕上前ストックレーン
7 仕上げロール
8 連続洗濯仕上システム
9 プログラム制御器
10 システム制御装置
11 入庫カウンタ
12 払出カウンタ
13 計測手段
Claims (4)
- 洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックしてなる洗濯前スリングバッグストックレーンから前記洗濯前スリングバッグを順次呼び出すと共に、前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯し、この洗濯された洗濯物を順次脱水すると共に、この脱水された洗濯物を順次ほぐし又は乾燥し、このほぐし又は乾燥された洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックしてなる仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、仕上げロールを用いて前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物を仕上げするようにした連続洗濯仕上方法において、
前記洗濯乾燥済洗濯物を収納した前記仕上げ前スリングバッグの前記仕上げ前スリングバッグストックレーンにおける数量に基づき、前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出し順序を変更制御可能にしたことを特徴とする洗濯物収納スリングバッグの品種別搬送制御方法。 - 洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックしてなる洗濯前スリングバッグストックレーンから前記洗濯前スリングバッグを順次呼び出すと共に、前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯し、この洗濯された洗濯物を順次脱水すると共に、この脱水された洗濯物を順次ほぐし又は乾燥し、このほぐし又は乾燥された洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックしてなる仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、仕上げロールを用いて前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物を仕上げするようにした連続洗濯仕上方法において、
運転前に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上における各品種別の仕上げ前スリングバッグ数を充分にしておき、運転に入った時に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上にストックされた各品種別の前記仕上げ前スリングバッグが各1バッグづつ減少したときに、減少した前記仕上げ前スリングバッグストックレーンへ当該品種の前記仕上げ前スリングバッグを優先的に供給するように前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出しを制御することを特徴とする洗濯物収納スリングバッグの品種別搬送制御方法。 - 洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックした洗濯前スリングバッグストックレーンと、
前記洗濯前スリングバッグストックレーンから順次呼び出された前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯する連続洗濯機と、
前記連続洗濯機からの洗濯物を順次脱水する脱水機と、
前記脱水機からの洗濯物を順次ほぐし又は乾燥する乾燥機と、
前記乾燥機からの洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックする仕上げ前スリングバッグストックレーンと、
前記仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物の仕上げをする仕上げロールとの夫々からなる連続洗濯仕上装置において、
前記洗濯乾燥済洗濯物を収納した前記仕上げ前スリングバッグの前記仕上げ前スリングバッグストックレーンにおける数量を計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果に基づき、前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出し順序を変更制御可能にした制御装置と、
を具備してなることを特徴とする洗濯物収納スリングバッグの品種別搬送制御装置。 - 洗濯前の洗濯物を各品種別に選択収納した洗濯前スリングバッグを多数ストックした洗濯前スリングバッグストックレーンと、
前記洗濯前スリングバッグストックレーンから順次呼び出された前記洗濯前スリングバッグ内の洗濯物を順次洗濯する連続洗濯機と、
前記連続洗濯機からの洗濯物を順次脱水する脱水機と、
前記脱水機からの洗濯物を順次ほぐし又は乾燥する乾燥機と、
前記乾燥機からの洗濯乾燥済洗濯物を収納した仕上げ前スリングバッグを各品種別にストックする仕上げ前スリングバッグストックレーンと、
前記仕上げ前スリングバッグストックレーンから前記仕上げ前スリングバッグを順次呼び出し、前記仕上げ前スリングバッグ内の前記洗濯乾燥済洗濯物の仕上げをする仕上げロールとの夫々からなる連続洗濯仕上装置において、
運転前に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上における各品種別の仕上げ前スリングバッグ数を充分にしておき、運転に入った時に前記仕上げ前スリングバッグストックレーン上にストックされた各品種別の前記仕上げ前スリングバッグが各1バッグづつ減少したときに、減少した前記仕上げ前スリングバッグストックレーンへ当該品種の前記仕上げ前スリングバッグを優先的に供給するように前記洗濯前スリングバッグストックレーンからの前記洗濯前スリングバッグの呼び出しを制御する制御装置と、
を具備してなることを特徴とする洗濯物収納スリングバッグの品種別搬送制御装置。
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