JP3624792B2 - 可撓性配線基板、フィルムキャリア、テープ状半導体装置、半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可撓性配線基板、フィルムキャリア、テープ状半導体装置、半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器に関する。
【0002】
【発明の背景】
従来、可撓性配線基板に半導体チップを実装するTAB(Tape Automated Bonding)が知られている。可撓性配線基板にはリードが形成されており、リードと半導体チップのパッドとが接合され、接合部は樹脂封止される。
【0003】
TAB方式によれば、可撓性配線基板を屈曲させて、リール・ツウ・リールで工程を行うが、半導体チップのパッドとリードとの接合部は樹脂封止されるため屈曲しない。そのため、パッドとリードとの接合部に応力が加えられるという問題があった。
【0004】
本発明は、この問題点を解決するためのものであり、その目的は、応力を緩和する可撓性配線基板、フィルムキャリア、テープ状半導体装置、半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る可撓性配線基板は、長尺状のベース基板と、前記ベース基板に形成された複数の配線パターンと、を含み、
各配線パターンは、電気的接続部を有し、
前記ベース基板には、その幅方向に前記電気的接続部からずれた位置に、前記ベース基板の長さ方向に延びるスリットが形成されてなる。
【0006】
本発明によれば、スリットによってベース基板が部分的に切断されているので、電気的接続部を通る幅方向の直線に沿ってベース基板を屈曲させたときに、電気的接続部の隣の部分(ベース基板の部分)は、電気的接続部に影響を与えずに屈曲できる。その結果、電気的接続部への応力を緩和することができる。
【0007】
(2)この可撓性配線基板において、
前記スリットは、前記ベース基板の長さ方向に、前記電気的接続部の大きさ以上の長さで形成されていてもよい。
【0008】
こうすることで、電気的接続部と、その隣の部分(ベース基板の部分)とを、スリットによってベース基板の幅方向に分離できる。
【0009】
(3)この可撓性配線基板において、
前記電気的接続部は、前記ベース基板の幅方向のほぼ中央部に形成され、
前記スリットは、前記ベース基板の幅方向の端部に形成されていてもよい。
【0010】
(4)この可撓性配線基板において、
前記スリットは、長穴であってもよい。
【0011】
(5)この可撓性配線基板において、
前記スリットは、切れ目であってもよい。
【0012】
(6)この可撓性配線基板において、
前記ベース基板には、複数のデバイスホールが形成され、
前記電気的接続部は、各デバイスホール内に突出する複数のインナーリードを含んでいてもよい。
【0013】
(7)本発明に係る可撓性配線基板において、
前記ベース基板には、前記スリットと前記電気的接続部との間に、前記ベース基板よりも硬い材質の補強部が形成されている。
【0014】
これによれば、ベース基板の屈曲によって電気的接続部に与える応力を、補強部によって緩和することができる。
【0015】
(8)この可撓性配線基板において、
前記補強部は、前記ベース基板の長さ方向に、前記電気的接続部の大きさ以上の長さで形成されていてもよい。
【0016】
こうすることで、電気的接続部の全体に対する応力を緩和することができる。
【0017】
(9)この可撓性配線基板において、
前記補強部は、前記配線パターンと同じ材料からなる部分を含んでいてもよい。
【0018】
(10)この可撓性配線基板において、
前記補強部は、ソルダーレジストからなる部分を含んでいてもよい。
【0019】
(11)この可撓性配線基板において、
前記ベース基板には、その端部に複数のスプロケットホールが長さ方向に並んで形成され、
前記スリットは、前記スプロケットホールよりも、前記ベース基板の中央側に形成されていてもよい。
【0020】
(12)この可撓性配線基板において、
いずれかの前記スプロケットホールは、前記ベース基板の幅方向に、前記電気的接続部からずれた位置に形成されていてもよい。
【0021】
これによれば、スプロケットホールも、上述したスリットと同じ効果を達成する。
【0022】
(13)本発明にかかるフィルキャリアは、上記可撓性配線基板の前記ベース基板を、幅方向に延びる直線で切断して得られた形状をなす。
【0023】
本発明によれば、上述した可撓性配線基板の効果を達成することができる。
【0024】
(14)本発明に係るテープ状半導体装置は、上記可撓性配線基板と、
前記可撓性配線基板の前記電気的接続部に、電気的に接続された複数の半導体チップと、
を有する。
【0025】
本発明によれば、上述した効果を達成できる可撓性配線基板を使用するので、電気的接続部への応力を緩和して、可撓性配線基板を巻き取ることができる。
【0026】
(15)このテープ状半導体装置は、
前記電気的接続部を封止するシール部をさらに有してもよい。
【0027】
これによれば、上述したスリットによって、シール部に対する応力を緩和することができる。
【0028】
(16)このテープ状半導体装置において、
前記シール部は、前記ベース基板の長さ方向に、前記スリットの長さの範囲内で形成されていてもよい。
【0029】
これによれば、シール部の全体に対する応力を緩和することができる。
【0030】
(17)このテープ状半導体装置において、
前記シール部は、前記ベース基板の長さ方向に、上述した補強部の長さの範囲内で形成されていてもよい。
【0031】
これによれば、シール部の全体に対する応力を緩和することができる。
【0032】
(18)本発明に係る半導体装置は、上記テープ状半導体装置の前記ベース基板を、いずれか1つの前記半導体チップの両側で幅方向に延びる直線で切断した形状をなす。
【0033】
(19)本発明に係る半導体装置は、上記テープ状半導体装置の前記ベース基板を、いずれか1つの前記半導体チップを囲む輪郭で打ち抜いた形状をなす。
【0034】
(20)本発明に係る回路基板は、上記半導体装置が電気的に接続されてなる。
【0035】
(21)本発明に係る電子機器は、上記半導体装置を有する。
【0036】
(22)本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記可撓性配線基板をリールに巻き取って用意し、前記リールから前記可撓性配線基板を引き出して行う工程を含む。
【0037】
本発明によれば、上述した効果を達成できる可撓性配線基板を使用するので、電気的接続部への応力を緩和して工程を行うことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した好適な実施の形態について図面を参照して説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0039】
(可撓性配線基板)
図1は、本実施の形態に係る可撓性配線基板を示す図である。可撓性配線基板1は、ベース基板10と、複数の配線パターン20と、を含む。可撓性配線基板1は、図2(A)に示すリール48に巻き取って取り扱うことができる。可撓性配線基板1は、TAB技術が適用される場合には、TAB用基板(フィルムキャリアテープ)であるが、これに限定されるものではなく、COF(Chip On Film)用基板や、COB(Chip On Board)用基板であってもよい。
【0040】
ベース基板10は、長尺状(テープ状)をなす基材であり、配線パターン20の支持部材である。ベース基板10は、フレキシブル性を有する。ベース基板10は、ポリイミド樹脂で形成されることが多いがそれ以外の周知の材料を使用することができる。ベース基板10の幅方向の両端部に、長さ方向に並ぶ複数のスプロケットホール12を形成すれば、これに図示しないツメを係合させて可撓性配線基板1を送り出すことができる。
【0041】
TAB技術が適用される場合には、ベース基板10には、各配線パターン20について1つの(全体では複数の)デバイスホール14が形成されている。デバイスホール14を介して、半導体チップ60(図3参照)と、それとの電気的接続部(例えばインナーリード26、28)とのボンディングを行うことができる。デバイスホール14の形状は特に限定されなず、半導体チップ60を完全に収容できる大きさであっても、一部を収容するだけの大きさであってもよい。
【0042】
ベース基板10には、複数の配線パターン20が形成されている。3層基板の可撓性配線基板1では、配線パターン20が接着剤(図示せず)を介してベース基板10に接着されている。2層基板の可撓性配線基板1では、配線パターン20が、ベース基板10上に直接形成され、接着剤が介在しない。
【0043】
配線パターン20は、長尺状のベース基板10の長手方向に並んで形成されてもよいし、幅方向に並んで形成されてもよいし、マトリクス状に(長手方向及び幅方向に並んで)形成されてもよい。それぞれの配線パターン20は、同一の形状であることが多いが、異なる形状であってもよい。例えば、n種類の形状をなすn個の配線パターン20が並んで構成される配線パターングループを、繰り返して形成してもよい。複数の配線パターン20は、電気メッキを行うために、図示しないメッキリードで電気的に接続されていてもよい。
【0044】
各配線パターン20は、複数の配線22、24を有する。詳しくは、ベース基板10の長手方向に沿って、デバイスホール14の一方の側(図1では上側)に複数の配線22が形成され、他方の側(図1では下側)に複数の配線24が形成されている。
【0045】
各配線22、24は、一方の端部に形成されるインナーリード26、28と、その間隔を拡げる方向に延びる傾斜部30、32と、他方の端部34、36と、を含む。
【0046】
インナーリード26、28は、デバイスホール14内に突出する。インナーリード26同士及びインナーリード28同士は、平行に形成されており、ベース基板10の長手方向に延びて形成されていてもよい。インナーリード26、28は、半導体チップ60との電気的接続部である。
【0047】
傾斜部30、32は、インナーリード26、28の間隔を拡げる方向に傾斜して形成される。傾斜部30、32は、直線を描いて形成してもよいし、曲線を描いて形成してもよい。
【0048】
端部34、36は、傾斜部30、32から、インナーリード26、28とは反対側に延設されてなる。端部34同士及び端部36同士は、平行に形成されており、ベース基板10の長手方向に延びて形成されていてもよい。端部34、36は、インナーリード26、28よりも、その幅及びピッチの少なくとも一方を広く形成してもよい。端部34、36は、他の電気部品と電気的に接続される。図1の例では、配線24の端部36は、アウターリードホール38をまたいで形成されており、端部36のうち、アウターリードホール38内の部分はアウターリードである。
【0049】
ベース基板10には、スリット40が形成されている。スリット40は、切れ目であっても長穴であってもよい。スリット40は、ベース基板10の長さ方向に延びて形成されている。スリット40は、上述した電気的接続部(例えばインナーリード26、28)から、ベース基板10の幅方向にずれた位置に形成されている。したがって、ベース基板10に加えられる応力が、スリット40によって伝達されなくなるので、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)に与える応力を緩和することができる。
【0050】
電気的接続部(例えばインナーリード26、28)のベース基板10の長さ方向の長さL1と、スリット40のベース基板10の長さ方向の長さL2とは、
L1≦L2
であることが好ましく、特に、L1<L2であることが最適である。こうすることで、スリット40の周囲を回り込んで電気的接続部(例えばインナーリード26、28)に伝えられる応力を少なくすることができる。
【0051】
電気的接続部(例えばインナーリード26、28)を、ベース基板10の幅方向のほぼ中央部に形成し、スリット40を、ベース基板10の端部に形成してもよい。この場合、ベース基板10の両端部にスリット40を形成すれば、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)の両側に加えられる応力を緩和できる。
【0052】
また、ベース基板10にスプロケットホール12が形成される場合には、スプロケットホール12と、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)との間に、スリット40を形成することが好ましい。
【0053】
なお、スプロケットホール12がスリット40と同じ効果を達成してもよい。例えば、スプロケットホール12を、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)から、ベース基板10の幅方向にずれた位置に形成すれば、スプロケットホール12を介して、応力を緩和することができる。
【0054】
ベース基板10には、補強部42が形成されている。補強部42は、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)と、スリット40と、の間に形成することが好ましい。補強部42は、ベース基板10の材質よりも硬い材質で形成されており、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)に加えられる応力を緩和する。
【0055】
補強部42は、配線パターン20と同じ材料で形成してもよい。その場合、配線パターン20の製造工程で同時に補強部42を形成してもよい。また、補強部42は、配線パターン20を覆う保護膜44(図5参照)と同じ材料(例えばソルダーレジスト)で形成してもよく、その場合、配線パターン20上に保護膜44を形成するときに、同時に補強部42を形成してもよい。さらに、補強部42を、配線パターン20と同じ材料で形成した部分と、保護膜44と同じ材料で形成した部分と、の両方を有する構成としてもよい。この場合も、配線パターン20及び保護膜44を形成する工程で同時に補強部42を形成してもよい。
【0056】
電気的接続部(例えばインナーリード26、28)のベース基板10の長さ方向の長さL1と、補強部42のベース基板10の長さ方向の長さL3とは、
L1≦L3
であることが好ましく、特に、L1<L3であることが最適である。こうすることで、ベース基板10が巻き取られても、補強部42によって電気的接続部(例えばインナーリード26、28)の屈曲を抑えて、電気的接続部に与える応力を緩和できる。
【0057】
ただし、補強部42のベース基板10の長さ方向の長さL3と、スリット40のベース基板10の長さ方向の長さL2とは、
L3≦L2
であることが好ましく、特に、L3<L2であることが最適である。こうすることで、補強部42を形成しても、スリット40を挟んで電気的接続部(例えばインナーリード26、28)とは反対側の部分(ベース基板10の部分)が屈曲することができ、応力の集中が避けられる。
【0058】
配線パターン20上には、保護膜44(図5参照)を設けてもよい。保護膜44は、配線パターン20を酸化等から保護する。例えば、ソルダレジスト等の樹脂で保護膜44を形成してもよい。保護膜44は、配線パターン20のうち、半導体チップ等の他の部品と電気的に接続される部分(インナーリード、外部端子、アウターリード等)を除いた部分上を覆って設ける。
【0059】
図2(A)は、本実施の形態に係る可撓性配線基板の使用状態を示す図であり、図2(B)は、そのときの可撓性配線基板の一部の側面図である。図2(A)に示すように、上述した可撓性配線基板1は、リール48に巻き取られる。そのとき、ベース基板10の長手方向の軸線が曲げられるが、本実施の形態では、ベース基板10にスリット40が形成されている。したがって、図2(B)に示すように、ベース基板10の側端部は湾曲し、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)を含む領域(例えばデバイスホール14の開口端部)の湾曲を少なくすることができる。こうして、ベース基板10の側端部での湾曲による応力を、スリット40によって伝えないようにして、電気的接続部(例えばインナーリード26、28)への応力を緩和することができる。
【0060】
こうして、リール48から可撓性配線基板1を引き出して、工程を行うことができ、リール・ツウ・リールで工程を行うこともできる。
【0061】
(フィルムキャリア)
本発明を適用した実施の形態に係るフィルムキャリアは、図1に示す可撓性配線基板を、幅方向に示す直線(図1に符号46で示す二点鎖線)で切断した形状をなす。例えば、フィルムキャリアは、上述した可撓性配線基板から切断された個片のフィルムである。なお、可撓性配線基板を切断する位置は特に限定されない。図1に示す例では、1つの配線パターン20の両側を切断位置としたが、複数の配線パターン20の両側を切断位置としてもよい。
【0062】
(テープ状半導体装置の製造方法)
図3は、本発明を適用した実施の形態に係るテープ状半導体装置の製造方法を説明する図である。
【0063】
図3に示すように、可撓性配線基板1はリール48に巻き取られて用意され、半導体チップの搭載を行うボンディングユニット50に送り出される。リール48とボンディングユニット50との間にはバッファ領域(たるみ)52が設けられており、リール48の繰り出し量をボンディングユニット50のタクトタイムに同期させなくても半導体チップを可撓性配線基板1に搭載できるようにしている。
【0064】
バッファ領域52では、可撓性配線基板1を自重により垂らした形態としてあるので、その最下部は自重により屈曲が生じ、可撓性配線基板1に曲げ応力が加わることとなる。しかし、本実施の形態に係る可撓性配線基板1には、スリット40を形成するなど上述した構成を有するので、屈曲による曲げ応力が集中することがない。故に電気的接続部(例えばインナーリード26、28)に曲げ応力が集中してストレスがかかり、クラックや断線が生じるのを防止することができる。
【0065】
(テープ状半導体装置)
図4は、本発明を適用した実施の形態に係るテープ状半導体装置を示す図であり、ベース基板10の幅方向に延びる直線に沿った断面図である。
【0066】
テープ状半導体装置は、上述した可撓性配線基板1と、各配線パターン20に電気的に接続された複数の半導体チップ60と、を有する。
【0067】
半導体チップ60の平面形状は一般的には矩形であり、長方形であっても正方形であってもよい。半導体チップ60の一方の面に、複数の電極が形成されている。電極は、半導体チップの面の少なくとも1辺(多くの場合、2辺又は4辺)に沿って並んでいる。半導体チップ60の外形が長方形である場合には、例えば液晶駆動用ICのように長手方向に電極が配列されてもよいし、短手方向に電極が配列されてもよい。また、電極は、半導体チップ60の面の端部に並んでいる場合と、中央部に並んでいる場合がある。各電極は、アルミニウムなどで薄く平らに形成されたパッドと、その上に形成されたバンプと、からなることが多い。バンプが形成されない場合は、パッドのみが電極となる。電極の少なくとも一部を避けて半導体チップには、パッシベーション膜(図示しない)が形成されている。パッシベーション膜は、例えば、SiO2、SiN、ポリイミド樹脂などで形成することができる。
【0068】
半導体チップ60の電極は、TAB技術を適用して、デバイスホール14を介して、配線パターン20のインナーリード26、28にボンディングしてもよい。
【0069】
あるいは、デバイスホール14が形成されない可撓性配線基板を使用した場合には、半導体チップ60をフェースダウンボンディングしてもよい。その場合、可撓性配線基板は、半導体チップ60の能動面(電極が形成された面)とベース基板とが対向した状態で実装される基板、すなわちCOF(Chip On Film)であってもよい。
【0070】
あるいは、ワイヤボンディングなどを適用して、半導体チップ60をフェースアップボンディングしてもよい。その場合、可撓性配線基板は、半導体チップ60の能動面(電極が形成された面)がベース基板の搭載面と同じ方向を向いて、例えば金線などのワイヤ(細線)にて半導体チップ60の電極と配線パターン20とが接続されるフェースアップ型の実装基板であってもよい。
【0071】
テープ状半導体装置は、シール部62を有してもよい。シール部62は、少なくとも半導体チップ60の電極と配線パターン20との電気的接続部(例えばインナーリード26、28)を封止するものである。シール部62は、樹脂で形成されることが多い。
【0072】
また、配線パターン20における保護膜44によって覆われる部分と覆われない部分との境界では、シール部62は、保護膜44の端部と重複することが好ましい(図5参照)。こうすることで、配線パターン20が露出することを防止できる。シール部62は、ポッティングによって設けてもよいし、トランスファモールドによって設けてもよい。
【0073】
(半導体装置及びその製造方法)
図5は、本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置及びその製造方法を示す図である。半導体装置は、図5に示すテープ状半導体装置を、幅方向に延びる直線で切断した形状をなす。例えば、図5に示すように、切断ジグ64(カッタやパンチ等)で、1つの配線パターン20の両側で、テープ状半導体装置を切断してもよい。その切断位置は、図1に二点鎖線46で示す位置であってもよい。
【0074】
本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置は、上述したテープ状半導体装置のベース基板10を打ち抜いた形状をなしていてもよい。打ち抜きの位置は、1つの配線パターン20を囲む輪郭であってもよい。
【0075】
(半導体装置及び回路基板)
図6は、本発明を適用した実施の形態に係る回路基板を示す図である。図6に示すように、回路基板70には、上述した半導体装置72が電気的に接続されている。回路基板70は、例えば液晶パネルであってもよい。半導体装置72は、テープ状半導体装置のベース基板10を、半導体チップ60を囲む輪郭で打ち抜いた形状なす。
【0076】
図6に示すように、半導体装置72のベース基板10は、屈曲させて設けてもよい。例えば、回路基板70の端部の回りにベース基板10を屈曲させてもよい。
【0077】
(電子機器)
本発明を適用した半導体装置を有する電子機器として、図7には、携帯電話80が示されている。この携帯電話80は、本発明を適用した回路基板70(液晶パネル)も有する。図8には、本発明を適用した半導体装置(図示せず)を有するノート型パーソナルコンピュータ90が示されている。
【0078】
なお、本発明の構成要件「半導体チップ」を「電子素子」に置き換えて、半導体素子と同様に電子素子(能動素子か受動素子かを問わない)を、可撓性配線基板に実装して電子部品を製造することもできる。このような電子素子を使用して製造される電子部品として、例えば、光素子、抵抗器、コンデンサ、コイル、発振器、フィルタ、温度センサ、サーミスタ、バリスタ、ボリューム又はヒューズなどがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した実施の形態に係る可撓性配線基板を示す図である。
【図2】図2(A)及び図2(B)は、本発明を適用した実施の形態に係る可撓性配線基板の使用状態を示す図である。
【図3】図3は、本発明を適用した実施の形態に係るテープ状半導体装置の製造方法を示す図である。
【図4】図4は、本発明を適用した実施の形態に係るテープ状半導体装置を示す図である。
【図5】図5は、本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。
【図6】図6は、本発明を適用した実施の形態に係る回路基板を示す図である。
【図7】図7は、本実施の形態に係る半導体装置を有する電子機器を示す図である。
【図8】図8は、本実施の形態に係る半導体装置を有する電子機器を示す図である。
【符号の説明】
1 可撓性配線基板
10 ベース基板
12 スプロケットホール
14 デバイスホール
20 配線パターン
26、28 インナーリード(電気的接続部)
40 スリット
42 補強部
44 保護膜
60 半導体チップ
62 シール部
70 回路基板
72 半導体装置
Claims (21)
- 長尺状のベース基板と、前記ベース基板に形成された複数の配線パターンと、を含み、
各配線パターンは、電気的接続部を有し、
前記ベース基板には、その幅方向に前記電気的接続部からずれた位置に、前記ベース基板の長さ方向に延びるスリットが形成され、前記スリットと前記電気的接続部との間に、前記ベース基板よりも硬い材質の補強部が形成されてなる可撓性配線基板。 - 請求項1記載の可撓性配線基板において、
前記スリットは、前記ベース基板の長さ方向に、前記電気的接続部の大きさ以上の長さで形成されてなる可撓性配線基板。 - 請求項1又は請求項2記載の可撓性配線基板において、
前記電気的接続部は、前記ベース基板の幅方向のほぼ中央部に形成され、
前記スリットは、前記ベース基板の幅方向の端部に形成されてなる可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記スリットは、長穴である可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記スリットは、切れ目である可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記ベース基板には、複数のデバイスホールが形成され、
前記電気的接続部は、各デバイスホール内に突出する複数のインナーリードを含んでなる可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記補強部は、前記ベース基板の長さ方向に、前記電気的接続部の大きさ以上の長さで形成されてなる可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記補強部は、前記配線パターンと同じ材料からなる部分を含む可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記補強部は、ソルダーレジストからなる部分を含む可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の可撓性配線基板において、
前記ベース基板には、その端部に複数のスプロケットホールが長さ方向に並んで形成され、
前記スリットは、前記スプロケットホールよりも、前記ベース基板の中央側に形成されてなる可撓性配線基板。 - 請求項10記載の可撓性配線基板において、
いずれかの前記スプロケットホールは、前記ベース基板の幅方向に、前記電気的接続部からずれた位置に形成されてなる可撓性配線基板。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の可撓性配線基板の前記ベース基板を、幅方向に延びる直線で切断して得られた形状をなすフィルムキャリア。
- 請求項1から請求項11のいずれかに記載の可撓性配線基板と、
前記可撓性配線基板の前記電気的接続部に、電気的に接続された複数の半導体チップと、
を有するテープ状半導体装置。 - 請求項13記載のテープ状半導体装置において、
前記電気的接続部を封止するシール部をさらに有するテープ状半導体装置。 - 請求項14記載のテープ状半導体装置において、
前記シール部は、前記ベース基板の長さ方向に、前記スリットの長さの範囲内で形成されてなるテープ状半導体装置。 - 請求項14又は請求項15記載のテープ状半導体装置において、
前記シール部は、前記ベース基板の長さ方向に、前記補強部の長さの範囲内で形成されてなるテープ状半導体装置。 - 請求項13から請求項16のいずれかに記載のテープ状半導体装置の前記ベース基板を、いずれか1つの前記半導体チップの両側で幅方向に延びる直線で切断した形状をなす半導体装置。
- 請求項13記載から請求項16のいずれかに記載のテープ状半導体装置の前記ベース基板を、いずれか1つの前記半導体チップを囲む輪郭で打ち抜いた形状をなす半導体装置。
- 請求項17又は請求項18記載の半導体装置が電気的に接続された回路基板。
- 請求項17又は請求項18記載の半導体装置を有する電子機器。
- 請求項1から請求項11のいずれかに記載の可撓性配線基板をリールに巻き取って用意し、前記リールから前記可撓性配線基板を引き出して行う工程を含む半導体装置の製造方法。
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