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JP3628352B2 - 火葬設備における火葬台車移送装置 - Google Patents
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JP3628352B2 - 火葬設備における火葬台車移送装置 - Google Patents

火葬設備における火葬台車移送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、葬祭場の前ホールから火葬台車に棺を載せ、火葬後に同じく前ホールで収骨できる火葬設備において、火葬台車を火葬室内に送り込み、また前ホールへ引き出すための火葬台車移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置として、例えば実開昭62−172919号公報によって開示してあり、この装置は、火葬台車を載せたキャリア台車を前ホールから前室内に出し入れされるもので、キャリア台車には火葬台車を移送する送り手段が設けてあって、前ホールでキャリア台車上の火葬台車に棺を載置し、そのキャリア台車を前室内に挿入し、次いで棺を載せた火葬台車を火葬室内に送り手段によって挿入するものであり、また火葬後には、火葬台車を送り手段によって前室に存在するキャリア台車上に引き出し、そのままキャリア台車を前ホールへ誘導して、収骨されるものである。ところで、キャリア台車は前ホールの床上を走行するものであるから、その車輪は床に傷を付けないように、少なくとも接地面がゴムで覆われており、また自由に自走するものである。一方火葬台車は耐熱性で重く、レール上を送行するものであるから、キャリア台車と火葬室の床にレールを敷設してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置で最も問題となったことは、キャリア台車上の火葬台車を前室から火葬室へ、また逆に火葬室からキャリア台車へ移し替える際に、両者のレールを確実に合致しないと脱線する恐れがあり、またキャリア台車に設けた送り手段が火葬台車に係合されなくなることから、キャリア台車を前室内に確実に所定位置に挿入しなければならないという繁雑さがあり、経年変形により両者のレールに高低差が生じ、移し替える時に火葬台車に衝撃が加わり、火葬台車の耐久性にも問題があった。
【0004】
本発明は以上の問題を解決することにあり、火葬台車を段差による抵抗もなく円滑に前室と火葬室とに移送することができようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による解決手段は、葬祭場の前ホールに続いて化粧扉で仕切られた前室を備え、該前室に続いて防火扉で仕切った火葬室が設置してある火葬設備において、棺を直接載せる火葬台車を載置したキャリア台車が箱状に形成してあると共に、前室から防火扉の下を通って火葬室内にまで至る長さに形成してあって、該キャリア台車に火葬台車をキャリア台車の長手方向に移送する送り手段と、キャリア台車に前ホール、前室及び火葬室の床面を走行する車輪を備えていることを特徴とする。
【0006】
キャリア台車の前室内に対応する前部に、火葬台車を覆う化粧カバーを設けることが好ましい。
【0007】
キャリア台車に自走する駆動手段を設けることが好ましい。
【0008】
前記前室及び火葬室の各床面に複数のガイドローラーを列設し、キャリア台車に各ガイドローラーが係合するガイド溝を設けることが好ましい。
【0009】
前記キャリア台車の防火扉の下を通過する部位に、前室内と火葬室内間を区切る仕切板を介在することが好ましい。
【0010】
【作用】
以上のようにキャリア台車が前室から火葬室に亘る長いもので、その上に火葬台車を送り手段で移送するものであるから、火葬台車を前室から火葬室へ、及び火葬室から前室を移送する際、キャリア台車の上でその前後方向に移動するものであるから、抵抗もなく円滑に且つ確実に移送することができる。
【0011】
また、火葬時にはキャリア台車の火葬室に突入する部分のみ加熱され、前室側の前部は加熱されないもので、火葬後に、火葬台車をキャリア台車の前部に引き出し、そのままキャリア台車の前部のみを前ホールに出して収骨されるが、キャリア台車の前部に化粧カバーを設けたものであれば、焼きただれた醜い火葬台車を覆い、収骨時の尊厳さを保持することができる。
【0012】
また、キャリア台車に自走する駆動手段を設けたものであれば、他に牽引車が不用となり、出し入れの作業の簡略化が図られる。
【0013】
更に、床にガイドローラーを設けキャリア台車にガイド溝を設けたものであれば、前ホールにレールなどのガイドを設けることなくして、規制された搬送路に沿って確実に移送することができる。
【0014】
その上、キャリア台車に仕切板を設けたものであれば、火葬中に防火扉の下からの空気の侵入を大巾に抑制でき、燃焼エネルギーの削減を図ることができる。
【0015】
【実施例】
本発明を具体的に説明すると、火葬設備を図1の葬祭場によって示しているように、遺族や葬送者が見送りする前ホール1の奥に化粧扉2を介して前室3を備え、前室3に続いて火葬炉4の火葬室5を防火扉6で仕切って設けてある。火葬室5には棺を載置した火葬台車7を挿入してバーナー8で火葬するものであり、また前室3には火葬後の火葬台車7を冷却する冷気噴射手段9を備えるものである。
【0016】
上記火葬設備において、前室3内から火葬室5内に至る長さを持つキャリア台車10を装備するもので、その長さは、前室3のほぼ全長と火葬室5のほぼ全長に亘るもので、防火扉6の下を潜って挿通され、防火扉6を上から降ろして閉鎖した際、防火扉6の下面がシールパッキング11を介してキャリア台車10の上面に当接するようになっている。またキャリア台車10を前ホール1に引き出されるが、前室3に対応する部分のみを引き出すものである。
【0017】
更にキャリア台車10を図1から図4によって詳説すると、天板を備えた細長い箱型のフレームよりなり、その全長に亘る前部(前室側)と後部(火葬室側)の各左右部に車輪12,13を有し、前部の車輪12に減速機付きモーター14による駆動手段15が連結してあり、前室3に駆動手段15に電源を供給するケーブルベアー16を設けている。尚、後部の車輪13は火葬室5内で加熱されるので耐熱性のある材質となし、前部の車輪12は前ホール1の化粧床上を走行するものであるから、傷付けないように少なくとも接地面がゴムとなるように、例えばゴムタイヤあるいは鉄製の車輪の外周にゴム輪を嵌めたものが好ましい。
尚、キャリア台車10を駆動手段15によって自走するが、必ずしも自走手段によらず、他の牽引車(図示省略)によって引き出し、また挿入しても良い。
【0018】
以上のようにキャリア台車10は駆動手段15によって火葬室5の床、前室3の床及び前ホール1の床上を自走するが、曲がることなく規定の走行路を往復するように、火葬室5の床における長手方向の中間部と、前室3の床における長手方向の中間部と化粧扉2の近傍とにそれぞれガイドローラー17を設置し、キャリア台車10の裏面に長手方向に沿うガイド溝18を備え、これに各ガイドローラー17を係合してあるもので、これにより前ホール1にレールが不用となり、遺族や葬送者の足元の安全を確保するものである。
【0019】
またキャリア台車10の上面にはその長手方向にレール19を有し、レール19上に火葬台車7が載置してあり、キャリア台車10に火葬台車7を前後へ走行する送り手段20が設けてある。この送り手段20は、キャリア台車10内に前記とは別の減速機付きモーター21で駆動するチェーンコンベアー22で構成するもので、このモーター21も前記ケーブルベアー16より電源を供給するものである。更にフレームの天板には長手方向にスリット23が開けてあって、チェーンコンベアー22に取り付けた連結部材24をスリット23より突出し、連結部材24に火葬台車7をピンで連結してあって、送り手段20を駆動することにより、火葬台車7をレール19に沿いキャリア台車10の前後方向に移送されるものである。尚、前述のように防火扉6が天板に当接するから、レール19に切欠部を設けている。
【0020】
更にキャリア台車10内は空洞であり、このキャリア台車10内を通じて火葬室5と前室3とが連通し、多量の空気が火葬室5内に流入することになるので、キャリア台車10の防火扉6が当接する部位の内部に、火葬室5と前室3とを区切る仕切板25を介在している。尚、この仕切板25にチェーン及びガイドローラー17が挿通する切欠きが施してある。
【0021】
その上、キャリア台車10の前室3と対応する部分に、火葬台車7の両側面と前面を覆う化粧カバー26が設けてある。
【0022】
本発明の火葬台車移送装置は以上の構造であるから、図5の(イ)から(ハ)に処理の流れを示しているように、まず(イ)図の如く、キャリア台車10は前室3から火葬室5に亘って収めておき、また火葬台車7を前室3にまで引き出して置く。そこで化粧扉2を開けて棺を載せた棺台車27を前室3内に入れ、棺を火葬台車7に移し替え、ついで(ロ)図の如く、棺台車27を前ホール1に引きだし化粧扉2を閉めた後に、(ハ)図のように防火扉6を開け、キャリア台車10の送り手段20を始動して火葬台車7を火葬室5内に挿入し、防火扉6を閉鎖してから火葬を開始する。
【0023】
以上のように火葬が終了した後、図6の(イ)のように火葬台車7を前室3に引き出し、防火扉6を閉鎖してから冷気噴射手段9を稼働して冷却を行う。次いで、化粧扉2を開いてキャリア台車10を、(ロ)図のようにその火葬台車7が前ホール1に出される程度にまで引き出す。その引き出す長さは前室3に設けたリミットスイッチ(図示省略)によるが、そこで収骨が行われ、終了後にキャリア台車10を再び前室3及び火葬室5内に返送し、(ハ)のように化粧扉2を閉めて火葬台車7を次期に備えて清掃して待機しておくものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明による火葬設備の火葬台車移送装置によれば、前ホール、前室、火葬室と連続して設けている火葬設備に対して、前室から火葬室に連続する長さを持ったキャリア台車を設置し、その前室に対応する部分を前ホールへ引き出すことができ、またキャリア台車上に棺を載せる火葬台車を送り手段で長手方向に往復動可能に設けたものであるから、火葬台車を前室から火葬室内へ円滑に挿入及び引き出すことができる。
【0025】
また、前記キャリア台車の前室に対応する部分に火葬台車を覆う化粧カバーを設けたものであれば、火葬後に火葬台車を前室に引き出した際、火葬台車が化粧カバーで覆われ、そのまま更にキャリア台車の前室に対応する部分を前ホールに引き出せば、加熱された火葬台車の熱を遮ることができ、焼きただれた醜い火葬台車が覆われていることから、遺骨を拾う遺族に対して尊厳さを保持することができる。
【0026】
更に、キャリア台車に駆動手段を設け自走するものであれば、他に牽引車が不必要になり、前ホールでの遺族への安全を確保することができる。
【0027】
また、火葬室及び前室の床にガイドローラーを設け、キャリア台車にガイドローラーが係合するガイド溝を設けたものであれば、キャリア台車が自走する際、キャリア台車がガイドローラーに規制されて移送されるので、常に定められた軌跡に沿って確実に移送でき、従って前述のように前ホールにレールなどを敷設する必要がなく、前ホールでの遺族への安全を確保することができる。
【0028】
その上、キャリア台車内の防火扉と対向する部分に火葬室と前室とを区切る仕切板を介在したものであれば、前室から火葬室内へ流入する空気量を最小限に止めることができ、火葬中の熱降下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による火葬設備の火葬台車移動装置を示す断面図である。
【図2】同じく火葬台車移送装置のキャリア台車と火葬台車の連結部分を示す断面図である。
【図3】キャリア台車の仕切板を設けた部分を示す断面図である。
【図4】キャリア台車の化粧カバーを設けた部分を示す断面図である。
【図5】(イ)(ロ)(ハ)火葬台車に棺を載せて火葬室内に移送する間の流れを示す説明図である。
【図6】(イ)(ロ)(ハ)火葬後の処理の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 前ホール
2 化粧扉
3 前室
5 火葬室
6 防火扉
7 火葬台車
10 キャリア台車
15 駆動手段
17 ガイドローラー
18 ガイド溝
20 送り手段
25 仕切板
26 化粧カバー

Claims (5)

  1. 葬祭場の前ホール(1)に続いて化粧扉(2)で仕切られた前室(3)を備え、該前室(3)に続いて防火扉(6)で仕切った火葬室(5)が設置してある火葬設備において、棺を直接載せる火葬台車(7)を載置したキャリア台車(10)が箱状に形成してあると共に、前室(3)から防火扉(6)の下を通って火葬室(5)内にまで至る長さに形成してあって、該キャリア台車(10)に火葬台車(7)をキャリア台車(10)の長手方向に移送する送り手段(20)と、キャリア台車(10)に前ホール(1)、前室(3)及び火葬室(5)の床面を走行する車輪(12,13)を備えていることを特徴とする火葬設備における火葬台車移送装置。
  2. キャリア台車(10)の前室(3)内に対応する前部に、火葬台車(7)を覆う化粧カバー(26)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の火葬設備における火葬台車移送装置。
  3. キャリア台車(10)に自走する駆動手段(15)を設けていることを特徴とする請求項1または2に記載の火葬設備における火葬台車移送装置。
  4. 前記前室(3)及び火葬室(5)の各床面に複数のガイドローラー(17)を列設し、キャリア台車(10)に各ガイドローラー(17)が係合するガイド溝(18)を設けていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の火葬設備における火葬台車移送装置。
  5. 前記キャリア台車(10)の防火扉(6)の下を通過する部位に、前室(3)内と火葬室(5)内間を区切る仕切板(25)を介在していることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の火葬設備における火葬台車移送装置。
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