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JP3630508B2 - 色素レーザ装置 - Google Patents
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JP3630508B2 - 色素レーザ装置 - Google Patents

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JP3630508B2
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Central Research Institute of Electric Power Industry
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色素フローセル中に流れる色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は色素レーザ装置の構成図である。
色素レーザ発振器(以下、レーザ発振器と省略する)1から出力される色素レーザ光Qの光路上には、1段の増幅器2が配置されている。
【0003】
これらレーザ発振器1及び増幅器2は、それぞれ色素溶液3の流れる各色素フローセル4、5を備えている。
これら色素フローセル4、5には、それぞれ色素循環装置6、7が接続され、これら色素循環装置6、7により色素溶液3が各色素フローセル4、5に循環するようになっている。
【0004】
一方、励起レーザ装置8が備えられ、この励起レーザ装置8から出力されるパルス状の励起レーザ光Pの光路上に2つのビームスプリッタ9、10及びミラー11が配置されている。
【0005】
このうち、ビームスプリッタ9は、励起レーザ光Pの一部を分岐してレーザ発振器1の色素フローセル4に導くものとなっている。
又、ビームスプリッタ10は、ビームスプリッタ9を透過した励起レーザ光Pを2分割し、その一方の励起レーザ光Pをミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面に導き、かつ他方の励起レーザ光Pを各ミラー12、13を経由して増幅器2の色素フローセル5の他側面に導くものとなっている。
【0006】
このような構成であれば、励起レーザ装置8からパルス状の励起レーザ光Pが出力されると、この励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ9で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光がレーザ発振器1の色素フローセル4に流れる色素溶液3に照射される。
【0007】
このように色素溶液3に励起レーザ光Pが照射されると、この色素溶液3は励起され、レーザ共振器で共振が発生し、色素レーザ光Qが出力される。この色素レーザ光Qは、1段の増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3に入射する。
【0008】
これと共に、上記励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ10で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光Pがミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面から色素溶液3に照射され、他方の励起レーザ光Pが各ミラー12、13で反射して増幅器2の色素フローセル5の他側面から色素溶液3に照射される。
【0009】
すなわち、図9は増幅器2に色素フローセル5の増幅作用を示す模式図である。この色素フローセル5は、横励起方式の増幅作用を示すもので、図の上方から下方に向かって色素溶液3が流れている。
【0010】
この色素溶液3に対し、その流れ方向に対して直交する方向から色素レーザ光Qが入射し、これと共に色素溶液3の流れ方向に対して直交する両側の各方向から励起レーザ光Pが入射する。
【0011】
色素溶液3に励起レーザ光Pが入射すると、この色素溶液3は励起され、この励起状態の発生と共に色素レーザ光Qが入射するので、色素レーザ光Qは誘導放出作用により増幅されて出力される。
【0012】
このとき、色素溶液3の循環流量は、図9中に示す励起領域中の色素溶液3がパルス状の各励起レーザ光Pが入射する毎に完全に入れ替わるように設定されている。
【0013】
この色素溶液3の入れ替えにより、色素溶液3に励起レーザ光Pが入射したときに、その励起エネルギーの一部が熱に変わって色素溶液3中に屈折率分布(熱レンズ効果)が形成されるが、これは色素溶液3の流れによりパルス状の各励起レーザ光P間で取り去られる。これにより、波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが増幅出力される。
【0014】
しかしながら、色素溶液3の温度と色素フローセル5の部材の温度とに差があると、この温度差に起因して色素溶液3の液内に屈折率分布が形成される。
図10はかかる温度差に起因する色素溶液内の屈折率分布を示す。この屈折率分布は、色素溶液3の温度をTs、色素フローセル5の外部(外気)の温度をTaとしたとき、Ta>Tsの場合について示す。
【0015】
一般に、色素フローセル5は、石英ガラス等のガラス部材によって形成されており、これらの熱伝導率は金属部材に比べて小さい。例えば、石英ガラスの熱伝導率は、1.4(W/m・K、@0℃)であり、良熱伝導体として知られている銅(Cu)の熱伝導率403(W/m・K、@0℃)の約300分の1である。
【0016】
又、色素フローセル5の部材と外気(=空気)との境界を考えると、この外気の熱伝導率は0.0214(W/m・K、@0℃)とさらに小さい。
このため、定常状態において、色素フローセル5の境界面の温度Tcは、外気側、色素溶液側共に、これと接する外気の温度Ta、色素溶液3の温度Tsと一致しない。
【0017】
すなわち、色素フローセル5の境界面の温度Tcとして、Ta>Tc>Tsであり、この境界面は色素溶液3に対して熱源として作用する。
この色素フローセル5の境界面から色素溶液3への熱供給は、色素溶液3の流れにより大部分は取り去られるが、色素溶液3の流速分布が溶媒の粘性抵抗により、境界面に近付くにつれて小さくなるので、定常状態において図10に示すような境界面に局在する温度分布を形成する。
【0018】
このような温度分布が形成されると、色素溶液3の屈折率分布が変化し、その部分を透過する色素レーザ光Qの波面に歪みが生じる。
ここで、色素フローセル5の境界面と色素フローセル5の中心部との波面位相差をkとすると、この波面位相差kは波長λを単位として次式で表される。
【0019】
k=(dn/dT)*(Ts−Tc)*L/λ (単位:波長λ) …(1)
なお、(dn/dT)は色素溶液屈折率の温度依存性、Lは色素フローセル5のフローセル流路長(=励起領域長)である。
【0020】
例えば、色素溶液3の溶媒をエタノール(dn/dT=−4×10−4)、フローセル流路長(2cm)、波長λ(600nm)とすると、波面位相差kは13.3(Ts−Tc)となる。
【0021】
従って、フローセル境界面温度Tcと色素溶液温度Tsとの温度差が0.1℃あると、波長約1.3λの位相差が生じる。
このような波面位相差が色素溶液3に生じると、その屈折率分布の変化により波面に位相差が生じ、色素レーザ光Qの伝送特性が低下する。
【0022】
又、外気と色素溶液3との温度差が数℃となることは珍しくなく、この程度の初期温度差があれば、色素溶液3と色素フローセル5との境界面での温度差が0.1℃オーダとなる可能性は十分にある。
【0023】
このように色素溶液3の温度と色素フローセル5の部材の温度とは、互いに無関係であり、これらの温度差に起因して色素フローセル5と色素溶液3との境界面に生じる局所的な屈折率分布に対して一切考慮していない。
【0024】
このため、局所的な屈折率分布に起因する色素レーザ光Qの波面の歪みが生じ、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイル劣化の原因となっている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように色素フローセル5の境界面が熱源として作用して色素溶液3に局所的な屈折率分布が生じ、この屈折率分布に起因して色素レーザ光Qの波面の歪みが生じ、色素レーザ光Qのビームプロファイル劣化の原因となる。
【0026】
そこで本発明は、色素溶液に生じる局所的な屈折率分布に起因する色素レーザ光の波面の歪みを解消して、伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる色素レーザ装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる色素溶液に励起レーザ光を照射することにより色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、色素フローセル近傍の外気温度又は色素フローセルの温度を測定する温度測定手段と、色素溶液の温度を温度測定手段で測定された色素フローセル近傍の外気温度又は色素フローセルの温度とを一致させるよう制御する温度制御手段とを備えた色素レーザ装置である。
【0028】
このような色素レーザ装置であれば、色素フローセル近傍の外気温度又は色素フローセルの温度が温度測定手段により測定され、この温度測定手段で測定された色素フローセル近傍の外気温度又は色素フローセルの温度に一致させるように色素溶液の温度を温度制御手段により制御する。
【0029】
このように色素溶液の温度と色素フローセルの温度とが一致することにより、色素溶液に生じる局所的な屈折率分布が生ぜずに色素レーザ光の波面の歪みが解消され、伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光が出力される。
【0030】
第2の本発明は、色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる色素溶液に励起レーザ光を照射することにより色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、色素フローセルを外気と遮蔽する遮蔽構造物内に収納し、かつこの遮蔽構造物内の全体の温度を色素溶液の温度と一致するよう制御する温度制御手段を備えた色素レーザ装置である。
【0031】
このような色素レーザ装置であれば、色素フローセルを外気と遮蔽する遮蔽構造物内に収納し、この遮蔽構造物内の全体の温度を色素溶液の温度と一致させるので、色素フローセルの温度と色素溶液の温度とが一致するようになる。
【0032】
第3の発明は、第2の発明の色素レーザ装置において、温度制御手段は、色素フローセルを高い熱電導性の部材により覆い、かつこの部材の温度を色素溶液の温度と一致するよう制御する機能を有する。これにより、色素フローセルの温度と色素溶液の温度とが一致する。
【0033】
第4の発明は、色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる前記色素溶液に励起レーザ光を照射することにより前記色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、色素レーザ光の波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように色素溶液の温度を制御する温度制御手段を備えた色素レーザ装置である。
【0034】
このような色素レーザ装置であれば、色素レーザ光の波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように色素溶液の温度を制御することにより、色素溶液の温度と色素フローセルの温度とが一致する。
【0035】
第5の発明は、色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる色素溶液に励起レーザ光を照射することにより色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、色素フローセルを収納して外気と遮蔽し、かつ内部に恒温水を循環させる遮蔽構造物と、色素レーザ光の波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように恒温水の温度を制御する温度制御手段とを備えた色素レーザ装置である。
【0036】
このような色素レーザ装置であれば、色素レーザ光の波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように遮蔽構造物内に循環する恒温水の温度を制御することにより、色素溶液の温度と色素フローセルの温度とが一致する。
【0050】
【発明の実施の形態】
(1)以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図8と同一部分には同一符号を付してある。
図1は色素レーザ装置の構成図である。
【0051】
レーザ発振器1から出力される色素レーザ光Qの光路上には、1段の増幅器2が配置されている。
これらレーザ発振器1及び増幅器2は、それぞれ色素溶液3の流れる各色素フローセル4、5を備えている。これら色素フローセル4、5には、それぞれ色素循環装置20、21が接続され、これら色素循環装置20、21により色素溶液3が各色素フローセル4、5に循環するようになっている。
【0052】
一方、励起レーザ装置8が備えられ、この励起レーザ装置8から出力されるパルス状の励起レーザ光Pの光路上に2つのビームスプリッタ9、10及びミラー11が配置されている。
【0053】
このうち、ビームスプリッタ9は、励起レーザ光Pの一部を分岐してレーザ発振器1の色素フローセル4に導くものとなっている。
又、ビームスプリッタ10は、ビームスプリッタ9を透過した励起レーザ光Pを2分割し、その一方の励起レーザ光Pをミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面に導き、かつ他方の励起レーザ光Pを各ミラー12、13を経由して増幅器2の色素フローセル5の他側面に導くものとなっている。
【0054】
この色素レーザ装置は、各色素フローセル4、5の周囲温度をモニターし、この周囲温度と色素溶液3の温度とを一致させる温度制御手段としての機能を備えている。
【0055】
すなわち、レーザ発振器1及び増幅器2における各色素フローセル4、5の近傍には、それぞれ熱電対等の各温度センサ22、23が配置されている。
これら温度センサ22、23は、レーザ発振器1及び増幅器2における各色素フローセル4、5の外気温度をモニターし、この外気温度をそれぞれ各色素循環装置20、21にフィードバックする機能を有している。
【0056】
これら色素循環装置20、21は、それぞれ各温度センサ22、23によりモニターされた外気温度を入力し、これら外気気温に色素溶液3の温度を一致させるように温度制御する温度調整機構の機能を有している。
【0057】
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
励起レーザ装置8からパルス状の励起レーザ光Pが出力されると、この励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ9で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光がレーザ発振器1の色素フローセル4に流れる色素溶液3に照射される。
【0058】
このように色素溶液3に励起レーザ光Pが照射されると、この色素溶液3は励起され、レーザ共振器で共振が発生し、色素レーザ光Qが出力される。この色素レーザ光Qは、1段の増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3に入射する。
【0059】
これと共に、上記励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ10で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光Pがミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面から色素溶液3に照射され、他方の励起レーザ光Pが各ミラー12、13で反射して増幅器2の色素フローセル5の他側面から色素溶液3に照射される。
【0060】
すなわち、図9に示す増幅器2における色素フローセル5の増幅作用と同様に、色素溶液3に対し、その流れ方向に対して直交する方向から色素レーザ光Qが入射し、これと共に色素溶液3の流れ方向に対して直交する両側の各方向から励起レーザ光Pが入射する。
【0061】
色素溶液3に励起レーザ光Pが入射すると、この色素溶液3は励起され、増幅器2におけるレーザ発振器で共振が発生する。このレーザ共振の発生と共に色素レーザ光Qが入射するので、色素レーザ光Qは増幅されて出力される。
【0062】
このとき、色素溶液3の循環流量は、図9中に示す励起領域中の色素溶液3がパルス状の各励起レーザ光Pが入射する毎に完全に入れ替わるように設定されているので、色素溶液3に励起レーザ光Pが入射したときに、その励起エネルギーの一部が熱に変わって色素溶液3中に屈折率分布(熱レンズ効果)が形成されるが、これは色素溶液3の流れによりパルス状の各励起レーザ光P間で取り去られる。
【0063】
一方、レーザ発振器1の色素フローセル4、及び増幅器2の色素フローセル5の各近傍に配置されている各温度センサ22、23は、それぞれ各色素フローセル4、5の各近傍の外気温度をモニターし、これら外気温度をフィードバック制御信号として各色素循環装置20、21に送る。
【0064】
これら色素循環装置20、21は、それぞれ温度調整機構により各温度センサ22、23によりモニターされた外気温度を入力し、これら外気温度に一致するように色素溶液3の温度を制御する。
【0065】
この温度制御によりレーザ発振器1の色素フローセル4、及び増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3の温度は、これら色素フローセル4、5の外気温度と一致する。
【0066】
これにより、例えば色素フローセル5の境界面の各温度Tcは、外気側、色素溶液側共に、外気の温度Taと一致する。すなわち、色素フローセル5の境界面の温度Tc、外気の温度Ta、色素溶液3の温度Tsとの関係は、略Ta=Tc=Tsとなる。
【0067】
このように色素フローセル5及び色素溶液3の間に温度差が生じないことから、色素溶液3には、局在的に屈折率分布が生ぜず、かつ色素溶液3に透過する色素レーザ光Qの波面に歪みは生じない。
【0068】
この結果として、レーザ発振器1からは、波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが出力されて増幅器2に入射し、この増幅器2からも波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが増幅出力される。
【0069】
このように上記第1の実施の形態においては、外気温度をモニターする各温度センサ22、23を配置し、レーザ発振器1及び増幅器2における各色素フローセル4、5にそれぞれ流れる色素溶液3の温度を外気温度に一致するように温度制御するので、色素溶液3に局所的な屈折率分布が生ぜず、色素レーザ光Qの波面の歪みが解消され、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイルが劣化せず、長距離伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる。
【0070】
なお、この第1の実施の形態では、1段増幅の色素レーザ装置の構成としているが、増幅段のない色素レーザ装置、又は複数段の色素レーザ装置の構成にも適用できる。
(2) 以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0071】
図2は色素レーザ装置の構成図である。
この色素レーザ装置は、色素フローセル4、5自体の温度をモニターし、この色素フローセル4、5の温度に色素溶液3の温度を一致させる温度制御手段としての機能を有している。
【0072】
すなわち、レーザ発振器1及び増幅器2における各色素フローセル4、5には、それぞれ熱電対等の各温度センサ30、31が配置されている。
これら温度センサ30、31は、レーザ発振器1及び増幅器2における各色素フローセル4、5の温度を直接モニターし、このフローセル温度をそれぞれフィードバック制御信号として各色素循環装置32、33に送る機能を有している。
【0073】
これら色素循環装置32、33は、それぞれ各温度センサ30、31によりモニターされたフローセル温度を入力し、これらフローセル温度に色素溶液3の温度を一致させるように温度制御する温度調整機構の機能を有している。
【0074】
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
励起レーザ装置8からパルス状の励起レーザ光Pが出力されると、この励起レーザ光Pは、上記同様に、ビームスプリッタ9で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光がレーザ発振器1の色素フローセル4に流れる色素溶液3に照射される。
【0075】
さらに、励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ10で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光Pがミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面から色素溶液3に照射され、他方の励起レーザ光Pが各ミラー12、13で反射して増幅器2の色素フローセル5の他側面から色素溶液3に照射される。
【0076】
このようにレーザ発振器1に流れる色素溶液3に励起レーザ光Pが照射されると、この色素溶液3は励起され、レーザ共振器で共振が発生し、色素レーザ光Qが出力される。この色素レーザ光Qは、1段の増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3に入射する。
【0077】
この増幅器2は、励起レーザ光Pの入射により色素溶液3が励起され、レーザ発振器で共振が発生し、入射する色素レーザ光Qを増幅出力する。
一方、各温度センサ30、31は、それぞれ各色素フローセル4、5の温度を直接モニターし、これらフローセル温度をフィードバック制御信号として各色素循環装置32、33に送る。
【0078】
これら色素循環装置32、33は、それぞれ温度調整機構により各温度センサ30、31によりモニターされたフローセル温度を入力し、これらフローセル温度に一致するように色素溶液3の温度を制御する。
【0079】
この温度制御によりレーザ発振器1の色素フローセル4、及び増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3の温度は、これら色素フローセル4、5の温度と一致する。
【0080】
このように色素フローセル5と色素溶液3との温度が一致すると、色素溶液3には、局在的に屈折率分布が生ぜず、かつ色素溶液3に透過する色素レーザ光Qの波面に歪みは生じない。
【0081】
この結果として、レーザ発振器1からは、波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが出力されて増幅器2に入射し、この増幅器2からも波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが増幅出力される。
【0082】
このように上記第2の実施の形態においては、色素フローセル4、5自体の温度を直接モニターする各温度センサ30、31を配置し、レーザ発振器1及び増幅器2における各色素フローセル4、5にそれぞれ流れる色素溶液3の温度をフローセル温度に一致するように温度制御するので、色素溶液3に局所的な屈折率分布が生ぜず、色素レーザ光Qの波面の歪みが解消され、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイルが劣化せず、長距離伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる。
(3) 以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0083】
図3は色素レーザ装置の構成図である。
この色素レーザ装置は、色素フローセル4、5を外気と遮蔽する遮蔽構造物40、41内に収納し、この遮蔽構造物40、41内の全体の温度を所定温度に制御する温度制御手段としての機能を備えている。
【0084】
すなわち、レーザ発振器1には、遮蔽構造物40が備えられ、この遮蔽構造物40内に色素フローセル4が収納されている。
この遮蔽構造物40には、恒温水循環装置42が接続されている。この恒温水循環装置42は、例えば色素溶液3の温度をモニターし、この色素溶液3の温度と同一温度に恒温水の温度を制御し、この恒温水を遮蔽構造物40内に循環する機能を有している。
【0085】
又、増幅器2の遮蔽構造物41内には、色素フローセル5が収納されている。この遮蔽構造物41には、恒温水循環装置43が接続されている。この恒温水循環装置43は、例えば色素溶液3の温度をモニターし、この色素溶液3の温度と同一温度に恒温水の温度を制御し、この恒温水を遮蔽構造物41内に循環する機能を有している。
【0086】
図4はかかる遮蔽構造物40、41の具体的な構成図である。
これら遮蔽構造物40、41は、立方体状に形成され、その内部に色素フローセル4、5が収納されている。
【0087】
又、これら遮蔽構造物40、41には、励起レーザ光Pを入射するための光透過性の各レーザ入出射窓44、45が互いに対向する位置に設けられ、かつ色素レーザ光Qを入射するための光透過性の各色素レーザ増幅用窓46、47が互いに対向する位置に設けられている。
【0088】
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
励起レーザ装置8からパルス状の励起レーザ光Pが出力されると、この励起レーザ光Pは、上記同様に、ビームスプリッタ9で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光がレーザ発振器1の色素フローセル4に流れる色素溶液3に照射される。
【0089】
さらに、励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ10により2方向に分岐され、その一方がミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面から色素溶液3に照射され、他方が各ミラー12、13で反射して増幅器2の色素フローセル5の他側面から色素溶液3に照射される。
【0090】
このようにレーザ発振器1に流れる色素溶液3に励起レーザ光Pが照射されると、この色素溶液3は励起され、レーザ共振器で共振が発生し、色素レーザ光Qが出力される。この色素レーザ光Qは、1段の増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3に入射する。
【0091】
この増幅器2は、励起レーザ光Pの入射により色素溶液3が励起され、レーザ発振器で共振が発生し、入射する色素レーザ光Qを増幅出力する。
一方、各恒温水循環装置42、43は、例えばそれぞれ色素溶液3の温度をモニターし、これら色素溶液3の温度と同一温度に恒温水の温度を制御し、この恒温水を遮蔽構造物40、41内に循環する。
【0092】
これにより、レーザ発振器1の色素フローセル4及び増幅器2の色素フローセル5の周囲温度は、恒温水により色素溶液3と同一温度に制御され、これに伴って色素フローセル4、5の温度と色素溶液3の温度とは一致する。
【0093】
このように色素フローセル5と色素溶液3との温度が一致すると、色素溶液3には、局在的に屈折率分布が生ぜず、かつ色素溶液3に透過する色素レーザ光Qの波面に歪みは生じない。
【0094】
この結果として、レーザ発振器1からは、波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが出力されて増幅器2に入射し、この増幅器2からも波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが増幅出力される。
【0095】
このように上記第3の実施の形態においては、各色素フローセル4、5を各遮蔽構造物40、41内に収納し、これら遮蔽構造物40、41内を恒温水により色素溶液3の温度と一致するように温度制御するので、色素溶液3に局所的な屈折率分布が生ぜず、色素レーザ光Qの波面の歪みが解消され、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイルが劣化せず、長距離伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる。
(4) 以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0096】
図5は色素レーザ装置の構成図である。
この色素レーザ装置は、色素フローセル4、5を高い熱電導性の部材、例えば鋼材から形成された各ジャケット50、51により覆い、これらジャケット50、51の温度を所定温度に制御する温度制御手段としての機能を備えている。
【0097】
すなわち、レーザ発振器1には、ジャケット50が備えられ、このジャケット50内に色素フローセル4が収納されている。
このジャケット50には、恒温水循環装置52が接続されている。この恒温水循環装置52は、例えば色素溶液3の温度をモニターし、この色素溶液3の温度と同一温度に恒温水の温度を制御し、この恒温水をジャケット50内に循環する機能を有している。
【0098】
又、増幅器2のジャケット51内には、色素フローセル5が収納されている。このジャケット51には、恒温水循環装置53が接続されている。この恒温水循環装置53は、例えば色素溶液3の温度をモニターし、この色素溶液3の温度と同一温度に恒温水の温度を制御し、この恒温水をジャケット51内に循環する機能を有している。
【0099】
図6はかかるジャケット50、51の具体的な構成図である。
これらジャケット50、51は、立方体状に形成され、その内部に各色素フローセル4、5が設けられている。
【0100】
これらジャケット50、51には、励起レーザ光Pを入射するための各レーザ入出射孔54、55が互いに対向する位置に形成され、かつ色素レーザ光Qを入射するための各色素レーザ増幅用孔56、57が互いに対向する位置に形成されている。
【0101】
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
励起レーザ装置8からパルス状の励起レーザ光Pが出力されると、この励起レーザ光Pは、上記同様に、ビームスプリッタ9で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光がレーザ発振器1の色素フローセル4に流れる色素溶液3に照射される。
【0102】
さらに、励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ10により2方向に分岐され、その一方がミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面から色素溶液3に照射され、他方が各ミラー12、13で反射して増幅器2の色素フローセル5の他側面から色素溶液3に照射される。
【0103】
このようにレーザ発振器1に流れる色素溶液3に励起レーザ光Pが照射されると、この色素溶液3は励起され、レーザ共振器で共振が発生し、色素レーザ光Qが出力される。この色素レーザ光Qは、1段の増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3に入射する。
【0104】
この増幅器2は、励起レーザ光Pの入射により色素溶液3が励起され、レーザ発振器で共振が発生し、入射する色素レーザ光Qを増幅出力する。
一方、各恒温水循環装置52、53は、それぞれ色素溶液3の温度をモニターし、これら色素溶液3の温度と同一温度に恒温水の温度を制御し、この恒温水を各ジャケット50、51に循環する。
【0105】
これにより、これらジャケット50、51は、恒温水の供給により色素溶液3と同一温度となり、かつ鋼材が熱伝導性に優れていることからこの色素溶液3と同一温度に保持される。
【0106】
このように各ジャケット50、51の温度が色素溶液3と同一温度に保持されると、これに伴って色素フローセル4、5の温度は、色素溶液3の温度とは一致するようになる。
【0107】
このように色素フローセル5と色素溶液3との温度が一致すると、色素溶液3には、局在的に屈折率分布が生ぜず、かつ色素溶液3に透過する色素レーザ光Qの波面に歪みは生じない。
【0108】
この結果として、レーザ発振器1からは、波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが出力されて増幅器2に入射し、この増幅器2からも波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが増幅出力される。
【0109】
このように上記第4の実施の形態においては、各色素フローセル4、5を熱伝導性に優れたジャケット50、51により囲い、これらジャケット50、51の温度を恒温水により色素溶液3の温度と一致するように温度制御するので、色素溶液3に局所的な屈折率分布が生ぜず、色素レーザ光Qの波面の歪みが解消され、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイルが劣化せず、長距離伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる。
(5) 以下、本発明の第5の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0110】
図7は色素レーザ装置の構成図である。
この色素レーザ装置は、増幅出力された色素レーザ光Qの波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように色素溶液3の温度を制御する温度制御手段としての機能を備えている。
【0111】
すなわち、増幅器2から増幅出力される色素レーザ光Qの光路上には、波面検知手段としての例えばマッハツェンダー干渉計60が配置されている。
このマッハツェンダー干渉計60は、増幅出力される色素レーザ光Qを入射し、この色素レーザ光Qの波面を測定してその波面情報をフィードバック制御信号として各色素循環装置61、62に送る機能を有している。
【0112】
なお、マッハツェンダー干渉計60に入射する色素レーザ光Qは、例えば増幅器2から増幅出力される色素レーザ光Qをビームスプリッタによりその一部を分岐したものを用いている。
【0113】
各色素循環装置61、62は、マッハツェンダー干渉計60により測定された色素レーザ光Qの波面情報を入力し、この色素レーザ光Qの波面の歪みが最小となるように色素溶液3の温度を制御する温度調整機能を有し、かつこの温度制御された色素溶液3を各色素フローセル4、5に循環させる機能を有している。
【0114】
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
励起レーザ装置8からパルス状の励起レーザ光Pが出力されると、この励起レーザ光Pは、上記同様に、ビームスプリッタ9で2方向に分岐され、その一方の励起レーザ光がレーザ発振器1の色素フローセル4に流れる色素溶液3に照射される。
【0115】
さらに、励起レーザ光Pは、ビームスプリッタ10により2方向に分岐され、その一方がミラー11を介して増幅器2の色素フローセル5の一側面から色素溶液3に照射され、他方が各ミラー12、13で反射して増幅器2の色素フローセル5の他側面から色素溶液3に照射される。
【0116】
このようにレーザ発振器1に流れる色素溶液3に励起レーザ光Pが照射されると、この色素溶液3は励起され、レーザ共振器で共振が発生し、色素レーザ光Qが出力される。この色素レーザ光Qは、1段の増幅器2の色素フローセル5に流れる色素溶液3に入射する。
【0117】
この増幅器2は、励起レーザ光Pの入射により色素溶液3が励起され、レーザ発振器で共振が発生し、入射する色素レーザ光Qを増幅出力する。
ここで、この増幅出力された色素レーザ光Qの一部は、ビームスプリッタにより分岐されてマッハツェンダー干渉計60に入射する。
【0118】
このマッハツェンダー干渉計60は、色素レーザ光Qを入射し、この色素レーザ光Qの波面を測定してその波面情報をフィードバック制御信号として各色素循環装置61、62に送る。
【0119】
これら色素循環装置61、62は、マッハツェンダー干渉計60により測定された色素レーザ光Qの波面情報を入力し、この色素レーザ光Qの波面の歪みが最小となるように色素溶液3の温度を制御する。
【0120】
又、これら色素循環装置61、62は、温度制御された色素溶液3を各色素フローセル4、5に循環させる。
このように色素溶液3の温度が色素レーザ光Qの波面の歪みが最小となるように温度制御されるということは、色素溶液3の温度と色素フローセル4、5の温度とが一致し、色素フローセル4、5と色素溶液3との境界面において温度分布変化が生じていないことである。
【0121】
このように色素フローセル4、5と色素溶液3との温度が一致すると、色素溶液3には、局在的に屈折率分布が生ぜず、かつ色素溶液3に透過する色素レーザ光Qの波面に歪みは生じない。
【0122】
この結果として、レーザ発振器1からは、波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが出力されて増幅器2に入射し、この増幅器2からも波面歪みの少ない高品質な色素レーザ光Qが増幅出力される。
【0123】
このように上記第5の実施の形態においては、増幅出力された色素レーザ光Qの波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように色素溶液3の温度を制御するようにしたので、色素溶液3に局所的な屈折率分布が生ぜず、色素レーザ光Qの波面の歪みが解消され、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイルが劣化せず、長距離伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる。
【0124】
なお、この第5の実施の形態は、次のように変形してもよい。
例えば、レーザ発振器1及び増幅器2の各色素フローセル4、5を、それぞれ図4に示す各遮蔽構造物40、41内に収納し、かつこれら遮蔽構造物40、41内に恒温水循環装置42、43により恒温水を循環させる。
【0125】
このとき各恒温水循環装置42、43は、マッハツェンダー干渉計60により測定された色素レーザ光Qの波面情報を入力し、この色素レーザ光Qの波面の歪みが最小となるように恒温水の温度を制御する。
【0126】
このような構成であれば、色素フローセル4、5と色素溶液3との温度を一致させることができ、上記同様に、色素溶液3に局所的な屈折率分布が生ぜず、色素レーザ光Qの波面の歪みが解消され、色素レーザ光Qの伝送時におけるビームプロファイルが劣化せず、長距離伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる。
【0127】
又、レーザ発振器1及び増幅器2の各色素フローセル4、5を、それぞれ図6に示す各ジャケット50、51内に設け、かつこれらジャケット50、51内に恒温水循環装置52、53により恒温水を循環させる。
【0128】
このとき各恒温水循環装置52、53は、マッハツェンダー干渉計60により測定された色素レーザ光Qの波面情報を入力し、この色素レーザ光Qの波面の歪みが最小となるように恒温水の温度を制御する。
このような構成であっても上記第5の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0129】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、色素溶液に生じる局所的な屈折率分布に起因する色素レーザ光の波面の歪みを解消して、伝送特性に優れた高品質な色素レーザ光を出力できる色素レーザ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる色素レーザ装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わる色素レーザ装置の第2の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明に係わる色素レーザ装置の第3の実施の形態を示す構成図。
【図4】同装置における遮蔽構造物の具体的な構成図。
【図5】本発明に係わる色素レーザ装置の第4の実施の形態を示す構成図。
【図6】同装置におけるジャケットの具体的な構成図。
【図7】本発明に係わる色素レーザ装置の第5の実施の形態を示す構成図。
【図8】従来装置の構成図。
【図9】色素フローセルにおける増幅作用を示す図。
【図10】外気温度と色素溶液の温度との差に起因する屈折率分布を示す図。
【符号の説明】
1…レーザ発振器、
2…増幅器、
3…色素溶液、
4,5…色素フローセル、
8…励起レーザ装置、
20,21,32,33,61,62…色素循環装置、
22,23,30,31…温度センサ、
40,41…遮蔽構造物、
42,43,52,53…恒温水循環装置、
50,51…ジャケット、
60…マッハツェンダー干渉計。

Claims (5)

  1. 色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる前記色素溶液に励起レーザ光を照射することにより前記色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、
    前記色素フローセル近傍の外気温度又は前記色素フローセルの温度を測定する温度測定手段と、
    前記色素溶液の温度を前記温度測定手段で測定された前記色素フローセル近傍の外気温度又は前記色素フローセルの温度とを一致させるよう制御する温度制御手段と、
    を具備したことを特徴とする色素レーザ装置。
  2. 色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる前記色素溶液に励起レーザ光を照射することにより前記色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、
    前記色素フローセルを外気と遮蔽する遮蔽構造物内に収納し、かつこの遮蔽構造物内の全体の温度を前記色素溶液の温度と一致するよう制御する温度制御手段、
    を具備したことを特徴とする色素レーザ装置。
  3. 前記温度制御手段は、前記色素フローセルを高い熱電導性の部材により覆い、かつこの部材の温度を前記色素溶液の温度と一致するよう制御する機能を有することを特徴とする請求項2記載の色素レーザ装置。
  4. 色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる前記色素溶液に励起レーザ光を照射することにより前記色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、
    前記色素レーザ光の波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように前記色素溶液の温度を制御する温度制御手段、
    を具備したことを特徴とする色素レーザ装置。
  5. 色素溶液の流れる流路が形成された色素フローセルを備え、この色素フローセルに流れる前記色素溶液に励起レーザ光を照射することにより前記色素溶液を励起して色素レーザ光を出力する色素レーザ装置において、
    前記色素フローセルを収納して外気と遮蔽し、かつ内部に恒温水を循環させる遮蔽構造物と、
    前記色素レーザ光の波面を計測し、この波面の歪みを最小とするように前記恒温水の温度を制御する温度制御手段と、
    を具備したことを特徴とする色素レーザ装置。
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