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JP3634740B2 - 根太振動防止金物 - Google Patents
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JP3634740B2 - 根太振動防止金物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は根太振動防止金物に関し、特にたとえば、スチールハウスのような建造物において、リップ溝形鋼で形成された根太どうしを接続して、根太の振動を防止する、根太振動防止金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示す従来のこの種の根太振動防止金物1は、長尺の鋼板で形成され、スチールハウスのような建造物に用いられる。スチールハウスでは、リップ溝形鋼によって形成された根太2が複数取り付けられている。この根太2の両端縁は、図示しないクリップアングル等を介して、胴差し3にドリリングタッピングねじ4によりねじ止めされる。また、根太2の上フランジ5は、二点鎖線で示される床合板6にねじ止めされている。そして、根太振動防止金物1は、根太2の下フランジ7にねじ止めされ、複数の根太2を接続していた。このようにして、根太2が振動するのを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来技術では、根太振動防止金物1は長尺の鋼板で形成されているため、取り付ける際に、根太振動防止金物1にたわみが生じないように、テンションを加える必要があった。また、根太振動防止金物1は、根太2の下フランジ7に下方からねじ止めするため、施工者は上向きでねじ止めする必要があり、固定しにくいという問題があった。このように、施工性が悪かった。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡単に取り付けることができる、根太振動防止金物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、リップ溝形鋼で形成された根太どうしを接続して、根太の振動を防止する根太振動防止金物であって、平板、および平板の長手方向における両端縁に連続して設けられるかつ隣接する根太に設けられたリップのそれぞれに係合される第1係合部および第2係合部を備える、根太振動防止金物である。
【0006】
【作用】
この発明の根太振動防止金物は、たとえば鋼板からなる平板を含み、この平板の長手方向における両端縁には第1係合部および第2係合部がそれぞれ設けられる。この根太振動防止金物は、たとえばスチールハウスの根太に取り付けられ、平板の長手方向の長さは、隣り合う根太どうしの間隔とほぼ同じに設定される。また、第1係合部および第2係合部は、根太の下フランジのリップに係合可能に形成される。根太振動防止金物を隣接された根太に取り付ける際には、第1係合部が一方の根太に設けられたリップに係合され、第2係合部が他方の根太に設けられたリップに係合する。したがって、隣り合う根太が、根太振動防止金物によって接続(連結)される。このようにして、スチールハウスに設置された根太が根太振動防止金物によって連結され、したがって、根太に振動が発生するのを可及的防止することができる。このため、振動音を抑えることができる。
【0007】
たとえば、平板と第1係合部との間および平板と第2係合部との間の少なくとも一方に、補強板を設けるので、根太振動防止金物を根太に取り付ける際に、平板が延びてしまったり、第1係合部および第2係合部の少なくとも一方が所望でない角度に曲がってしまったりするのを防止することができる。
【0008】
また、リップに当接する第1係合部および第2係合部のそれぞれの当接面に弾性部材を設けるようにすれば、弾性部材の復元力によって、第1係合部および第2係合部をリップから抜けにくくすることができる。つまり、根太振動防止金物を強固に取り付けることができる。このため、ねじ止め等をする必要がない。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、係合部をリップに係合させるだけで取り付けることができるので、簡単に根太どうしを接続することができる。すなわち、施工性を向上できる。
【0010】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】
図1を参照して、第1の実施例の根太振動防止金物10は平板12を含み、平板12の長手方向における両端縁から立ち上げて、連続した第1係合部14および第2係合部16が形成される。この根太振動防止金物10は、図2に示すように、たとえばスチールハウス100において、リップ溝形鋼で形成された根太18に取り付けられ、根太18に振動が発生したり、根太18が転んでしまったりするのを防止する。
【0012】
なお、簡単に説明するため、図2においては、スチールハウスの一部を示してある。
【0013】
金物10すなわち平板12は、たとえば鋼板からなり、平板12の長手方向の長さは、隣り合う根太18の間隔とほぼ同じに設定される。この平板12の板厚は、スチールハウス100を構成するリップ溝形鋼および溝形鋼等の構造部材と同様に、0.8mm〜1.6mm程度に設定される。
【0014】
第1係合部14および第2係合部16は、平板12の長手方向における端縁に連続的に形成される。第1係合部14は、平板12の一方主面12aに対してほぼ垂直に立ち上がる側板14aおよび側板14aから延びて形成される湾曲部14bを含む。同様に、第2係合部16は、平板12の一方主面12aに対してほぼ垂直に立ち上がる側板16aおよび側板16aから延びて形成される湾曲部16bを含む。この第1係合部14および第2係合部16の高さ(一方主面12aに対して垂直方向の長さ)は、リップ部22の高さとほぼ同じに設定される。
【0015】
なお、第1係合部14および第2係合部16の板厚も、0.8mm〜1.6mm程度に設定される。
【0016】
湾曲部14bおよび湾曲部16bは、根太18の下フランジ20に設けられたリップ22に係合する略逆U字形状(または略鉤形状等)に形成される。また、湾曲部14bは平板12と反対側に設けられ、湾曲部16bは平板12側に設けられる。つまり、第1係合部14および第2係合部16は同じ向きに形成される。さらに、湾曲部14aおよび16aは、U字の縦棒で挟まれる面の間隔(内面間隔)がリップ22の厚みとほほ同じに設定される。
【0017】
この根太振動防止金物10は、たとえば、所定長さの1枚の鋼板を曲げ加工することにより形成される。
【0018】
図2に示すように、複数の根太18は、たとえばスチールハウス100の上階と下階との境界部分において、一定間隔を隔てて設けられる。根太18の両端縁は、図示しないクリップアングルを介してドリリングタッピングねじ(以下、「ねじ」という。)24により胴差し26に固着される。また、根太18の上フランジ28は、二点鎖線で示される上階の床合板30にねじ止めされる。
【0019】
なお、胴差し26は、下階に設けられた複数の柱32の上端部を繋ぐ上枠34の上面に設置されている。
【0020】
この根太振動防止金物10を根太18に取り付ける際には、まず、第2係合部16の湾曲部16bが根太18のリップ22に係合される。次に、第1係合部14の湾曲部14bが、第2係合部16の湾曲部16aが係合された根太18に隣接する根太18のリップ22に係合される。したがって、図3に示すように、隣り合う2つの根太18の下フランジ20が接続(連結)される。つまり、隣り合う2つの根太18が連結される。
【0021】
このようにして、根太振動防止金物10がすべての根太18に対して取り付けられ、複数の根太18を一体化することにより、根太を補強することができる。したがって、根太18に振動が発生するのを可及的少なくすることができる。このため、振動音が発生するのを抑えることができる。
【0022】
第1の実施例によれば、係合部をリップに係合させるだけで、根太振動防止金物を取り付けることができる。つまり、従来のように、テンションを加える作業やねじ止め作業が必要でないので、簡単に取り付けることができる。したがって、施工性を向上することができる。
【0023】
図4に示す第2の実施例の根太振動防止金物10は、平板12と第1係合部14の側板14aとの間に三角リブプレートのような補強板36を設けた以外は、第1の実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0024】
この根太振動防振金物10では、補強板36は、図4に示すように、平板12および平板14aの両方に直交するように配置される。そして、アーク溶接などによって、平板12と側板14aとの間に固定される。つまり、平板12と第1係合部14とが補強される。このため、根太振動防止金物10を根太に取り付ける際等に、平板12が延びてしまったり、平板12と側板14aとの間の角度が所望でない角度すなわち直角以外の角度になったりするのを防止することができる。つまり、根太振動防止金物10が変形するのを防止することができる。
【0025】
図5(A)に示す第3の実施例の根太振動防止金物10は、第1係合部14および第2係合部16に、ゴム,樹脂またはエラストマのような弾性部材38を設けた以外は、第1の実施例とほぼ同じであるため、重複した説明は省略する。
【0026】
図5(A)から分かるように、この根太振動防止金物10では、弾性部材38は、第1係合部14および第2係合部16がリップ22に当接する面(当接面)14cおよび16cに接着される。したがって、図5(B)に示すように、根太振動防止金物10を根太18に取り付けると、弾性部材38が第1係合部14および第2係合部16とリップ22とによって収縮される。つまり、弾性部材38の復元力によって、第1係合部14および第2係合部16がリップ22から抜けるのを防止することができるので、根太振動防止金物10をより強固に根太18に取り付けることができる。また、根太18が振動しても、弾性部材38が介在するため、第1係合部14および第2係合部16とリップ22とが直接擦り合わないので、異音が発生することがない。
【0027】
ただし、弾性部材38の厚みを考慮して、湾曲部14bおよび湾曲部16bの内面間隔を確保し、第1係合部14および第2係合部16を形成する必要がある。
【0028】
また、第2実施例で示したように、補強板36をさらに設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0029】
なお、上述の実施例では、胴差し26に一定間隔で取り付けられた根太18に、根太振動防止金物10を取り付けるようにしているが、根太18どうしを根太振動防止金物10で接続した根太ユニットを形成してから、この根太ユニットを胴差し26に取り付けるようにしてもよい。この場合には、この根太振動防止金物10がスペーサとしても機能するため、根太18の取付間隔を規定することができる。すなわち、根太18の位置決めが簡単である。したがって、施工性をさらに向上することができる。
【0030】
また、上述の実施例では、第1係合部14および第2係合部16の湾曲部14bおよび16bは同じ方向に湾曲されているが、これらが湾曲される方向は、接続すべき根太18の向きにより適宜変更される。たとえば、隣接する根太18に設けられたリップ22が互いに向かい合うように、根太18が配置されている場合には、湾曲部14bおよび湾曲部16bは、平板12と反対側に湾曲される。また、隣接する根太18に設けられたリップ22が互いに反対に向く(ウェブが互いに向かい合う)ように、根太18が配置されている場合には、湾曲部14aおよび16aは、互いに向かい合う方向すなわち平板12側に湾曲される。
【0031】
ただし、このような場合には、隣接する根太18に設けられるリップ22どうしの間の距離に応じて平板12の長手方向の長さを適宜変更する必要がある。
【0032】
また、前者のように、湾曲部14bおよび湾曲部16bを平板12と反対側に湾曲させる場合には、平板12と第1係合部14との間および平板12と第2係合部16との間に第2の実施例で示したような補強板36をそれぞれに設けて、補強することができる。
【0033】
さらに、後者のように、湾曲部14bおよび湾曲部16bが平板12側に湾曲される場合には、根太振動防止金物10の取り付けが困難になるため、補強板36を設けることはできない。
【0034】
さらにまた、いずれの場合にも、第3の実施例で示したような弾性部材38を、第1係合部14および第2係合部16がリップ22に当接する当接面14cおよび16cに設けてもよいことは言うまでもない。
【0035】
したがって、根太18の向きを不規則にする必要がある場合であっても、根太振動防止金物10を取り付けて、根太18が振動するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す図解図である。
【図2】図1に示す根太振動防止金物の取り付け形態の一例を示す図解図である。
【図3】図1に示す根太振動防止金物を隣接する根太に取り付けた状態を示す拡大図解図である。
【図4】この発明の第2の実施例を示す図解図である。
【図5】この発明の第3の実施例を示す図解図である。
【図6】従来の根太振動防止金物を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …根太振動防止金物
12 …平板
14 …第1係合部
14a,16a …側板
14b,16b …湾曲部
14c,16c …当接面
16 …第2係合部
18 …根太
22 …リップ
36 …補強板
38 …弾性部材

Claims (3)

  1. リップ溝形鋼で形成された根太どうしを接続して、前記根太の振動を防止する根太振動防止金物であって、
    平板、および
    前記平板の長手方向における両端縁に連続して設けられるかつ隣接する前記根太に設けられたリップのそれぞれに係合される第1係合部および第2係合部を備える、根太振動防止金物。
  2. 前記平板と前記第1係合部および前記第2係合部の少なくとも一方との間に補強板を設けた、請求項1記載の根太振動防止金物。
  3. 前記リップに当接する前記第1係合部および前記第2係合部の当接面に弾性部材を設けた、請求項1または2記載の根太振動防止金物。
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