JP3634826B2 - Oil mist removal device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルミストを含んだ排気からオイルミストを除去するためのオイルミスト除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からオイルミスト除去装置として、図13に示すような円筒状のフィルタ70、図14に示すようなプリーツ状フィルタ71などが知られており、図13に示すものは円筒状のフィルタ70の外側から内側にオイルミストを含んだ排気を流し、円筒状のフィルタ70の端部の開口から排気するようにしており、また、図14に示すものはプリーツ状フィルタ71の下方からプリーツ状フィルタ71の上方にオイルミストを含んだ排気を流していた。
【0003】
上記図13に示す従来例においては、円筒状のフィルタ70により捕捉されたオイルミストの粒子は重力により円筒状のフィルタ70に沿って下方に流れ、円筒状のフィルタ70の下部に集まり、オイルミストの凝集物72となる。ところが、筒状のフィルタ70の下部においても図13の矢印ヌに示すように外側から内側にかけて排気が流れるので、この筒状のフィルタの下部を流れる排気の流れにより筒状のフィルタ70の下部に溜まったオイルミストの凝集物72が吹き飛ばされて筒状のフィルタ70内に飛散し、筒状のフィルタ70内を筒状のフィルタ70の端部開口側に流れる排気流に乗って筒状のフィルタ70の端部の開口から外に出てしまうという問題がある。
【0004】
また、図14に示す従来例においては、プリーツ状フィルタ71の傾斜した片71aに捕捉されたオイルミストの粒子は傾斜した片71aに沿って重力により流下して傾斜した片71a同士のなす谷底部71bに集まってオイルミストの凝集物72となり、この傾斜した片71a同士のなす谷底部71b分に集まったオイルミストの凝集物72に図14の下方から吹き上げる排気流が衝突してオイルミストの凝集物72をプリーツ状フィルタ71の上方に飛散して該排気流とともに外部に排出してしまうという問題がある。
【0005】
このように、せっかくフィルタにより捕捉した排気中のオイルミストの粒子はこれを集めてオイルミストの凝集物になると、従来においては排気流により飛散し、オイルミストの除去効果があまりよくないという問題があった。
【0006】
また、従来、円筒状のフィルタはフィルタ枠に取付けてユニット化したものであり、フィルタの交換はユニット化したフィルタ枠に円筒状のフィルタを取付けてユニット化したものを交換していた。このため、交換用のフィルタとしてはフィルタ枠に円筒状のフィルタを取付けてユニット化したものであり、運搬、保管にスペースを取り、コストも高くなり、しかも、交換に当たってもフィルタ枠に円筒状のフィルタを取付けてユニット化したものを交換するため、交換作業が大掛かりになるという問題があった。
【0007】
更に、オイルミスト除去装置に前室74を設けて前室74内に筒状をした前フィルタ75を配設し、吸入口76から前室74内に吸入したオイルミストを含んだ排気を前フィルタ75の外側から内側に通して前フィルタ75により捕捉するようにしているが、図15に示すように、前室74の上面に排気の吸入口76を設け、この吸入口76を筒状をした前フィルタ75の軸方向と直交する方向に開口し、吸入口76から吸入されたオイルミストを含んだ排気を筒状をした前フィルタ75の外周を旋回させながら、前フィルタ75の外側から内側に通すようにしている。ここで、吸入口76から吸入された排気中のオイルミストの粒子の一部が前フィルタ75を通過する前に重力により排気から分離しようとするが、前室74の上面の吸入口76から前室74内に流れ込んでいったん重力により分離したオイルミストの粒子は図15の矢印ルに示すように下方に落下しようとするが、一方、円筒状の前フィルタ75の側方位置(つまり前室74の上面の吸入口76から前室74の下面まで落下する途中の位置)においては、前フィルタ75に吸い込まれようとする吸引力(図15の矢印ヲ方向)が生じており、上記矢印ル方向と矢印ヲ方向とは180°逆方向ではなく、略90°の角度となっている。ここで、矢印ル方向と矢印ヲ方向とは180°逆方向の場合には分離したオイルミストの粒子の重力によりそのまま前室74内を下方に落下できるが、略90°の角度だと重力で落下しようとするオイルミストの粒子が前フィルタ75側に向けて側方に吸引されて前フィルタ75に付着してしまう。
【0008】
このため、前フィルタ75に到る前において一部のオイルミストの粒子を分離して前室74内で下方に流して集めることができず、前フィルタ75で捕捉するオイルミストの量が多くなり、前フィルタ75の寿命が短くなるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でフィルタに捕捉して凝集したオイルミストの粒子の凝集物が飛散して外に出るのを防止し、また、円筒状のフィルタの交換が容易に行え、交換に使用するフィルタの搬送、保管に当たってスペースを取らず、低コスト化が図れ、更に、前室内において前フィルタに到る前にも効率的にオイルミストの粒子を重力で分離して回収できるオイルミスト除去装置を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るオイルミスト除去装置は、フィルタ収納室11内に筒状をしたフィルタ28を該フィルタ28の外周とフィルタ収納室11の内面との間に通気空間を形成するように横向きに配設し、この筒状のフィルタ28の端部開口をオイルミストを含んだ排気の流入部とし、フィルタ収納室の上面部に開口部24を設け、該開口部24に排気口25を有する排気蓋26を着脱自在に取付け、フィルタ収納室11内の対向する内面にそれぞれ環状をした内側受け片21を対向して突設すると共に、環状をした内側受け片21の外側に隙間を介して略半円状をした外側受け片22を突設し、略半円状をした外側受け片22の円の切り欠き部分がフィルタ収納室11の上面部の開口部24を向くようにし、内側受け片21と外側受け片22との間の嵌め込み溝29に平面状をしたフィルタ28の軸方向の両端部が嵌め込まれて筒状となっていると共にフィルタ28の両端部が接合手段により接合してあることを特徴とするものである。すなわち、排気が筒状のフィルタ28の内周から外に通過してフィルタ収納室11の上面部の排気口25に向けて流れる際、円筒状のフィルタ28を通過する排気の大部分はフィルタ収納室11の上面部の排気口25に近い円筒状のフィルタ28の上部及び両側部を主として通過して流れ、この部分を流れる風量が多く、排気口25から最も遠い円筒状のフィルタ28の下端部を流れる排気の風量が最も少ない。しかして、円筒状のフィルタ28の上部、両側部を排気の大部分が通過する際にフィルタ28の上部、両側部で捕捉された排気中のオイルミストの粒子は重力により筒状のフィルタ28を伝って筒状のフィルタ28の下端部に集まってオイルミストの凝集物となり、このオイルミストの凝集物が筒状のフィルタ28の下端部から下方に重力により落下してフィルタ収納室11の下面に滴下して収集されるものであり、この場合、筒状のフィルタ28下端部を通過して流れる排気の風量が少ないため、筒状のフィルタ28の下端部に溜まって重力により落下するオイルミストの凝集物が飛散することなく重力により落下してそのまま捕捉面であるフィルタ収納室11の下面部に流下して下面部に捕集されることになる。また、フィルタ28の交換に当たっては、排気蓋26を外して開口部24から面状のフィルタ28を内側受け片21と外側受け片22との間の嵌め込み溝29に差し込んで筒状とし、フィルタ28の両端部を接合することで、嵌め込み溝29に嵌め込み支持した状態で筒状をしたフィルタ28をフィルタ収納室11内に配設でき、また、フィルタ28を取り外す際には接合手段を外して開口部24から引き抜くことで、簡単に取り外すことができるものである。したがって、フィルタ28としては平面状をしたものを用意するのみでよいものである。
【0012】
また、フィルタ収納室11よりも上流側に前室9を設け、筒状をした前フィルタ19を該前フィルタ19の外周と前室9の内面との間に通気空間を形成するように横向きに配設し、前室9の壁面に排気の吸入口20を設け、この吸入口20を筒状をした前フィルタ19の軸方向と直交する方向に開口し、且つ、吸入口の中心が前フィルタ19の軸線よりも下となるようにし、前室9内に吸入口から吸入される排気を前室9内に斜め下方にガイドするためのガイド30を設けることも好ましい。このような構成とすることで、排気はガイド30にガイドされて旋回流となって筒状の前フィルタ19の外周を旋回しながら筒状の前フィルタ19の外周に対して直角方向から前フィルタ19内に吸引され、一方、排気中に含まれる工作機械から発生する切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等がガイド30に衝突して排気から分離され、重力により矢印ロで示すように下方に落下する。この時、旋回流にのって筒状をした前フィルタ19の下方位置まで移動するが、この場合における切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等の重力による下方への落下方向ロが、該切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等が前フィルタ19へ吸引される方向とはほぼ180°正反対方向となるため、気流中より前フィルタ19への吸引力の影響力を受けることなく下方に重力で落下して前室9の下面部に溜まって捕集されるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1乃至図4には本発明のオイルミスト除去装置が示してある。オイルミスト除去装置7は、箱体8内には前部に前室9、中央部にファン収納室10、後部にフィルタ収納室11とモータ収納室12とが設けてある。モータ収納室12は箱体8の後部中央に設けてあってモータ13が収納して取付けてある。モータ収納室12は周壁12aと前壁12bとで有底筒状に形成してあり、このモータ収納室12の周壁12aにより箱体8の後部の内部を仕切り、箱体8内の後部の周壁12aの外側の空間がフィルタ収納室11となっている。
【0015】
フィルタ収納室11の前後方向の両側壁(実施例では後述の仕切り板14と箱体8の後面板)には図1、図2に示すように、環状をした内側受け片21が突設してあり、内側受け片21は上記モータ収納室12の周壁12aの外方に周壁12aを隙間を介して囲むように設けてある。フィルタ収納室11の前後方向の両側壁には更に上記環状をした内側受け片21の外側に略半円状の外側受け片22が突設してあり、この外側受け片22の上部両端部から上方に一対のガイドレール23が連出してある。箱体8のフィルタ収納室11の上面部に相当する部位には開口部24が設けてあり、実施形態においては開口部24に多数の孔よりなる排気口25を有する排気蓋26が着脱ねじ27により着脱自在に取付けてある。上記前側の一対のガイドレール23、後側の一対のガイドレール23の上端部はぞれぞれ開口部24の前の巾方向の両端部、後の巾方向の両端部付近に位置している。
【0016】
環状をした内側受け片21にはフィルタ28が巻装してある。このフィルタ28は面状をしたものを環状をした内側受け片21に沿って円筒状に曲げて両端部を接合手段により接合したものである。
【0017】
上記フィルタ28の取付けに当たっては、上記排気蓋26を外して開口部24を開とし、図3に示すように開口部4から面状をしたフィルタ28の下端部の前後端をそれぞれ前後に対向するガイドレール23に沿わせて図3の矢印方向に差し込んで内側受け片21の外面に当てて更に挿入することで内側受け片21と外側受け片22との間の嵌め込み溝29に挿入し、この状態で更に面状をしたフィルタ28を押し込むことで、面状のフィルタ28が内側受け片21と外側受け片22との間の嵌め込み溝29に沿って湾曲されながら挿入先端が外側受け片22の両上端部間の位置(内側受け片21の上端部)まで到るので、この位置でフィルタ28の両端部を重ね又は突き合わせて止め具、接着テープなどの任意の接合手段により接合して筒状とするものである。このフィルタ28を取り外して掃除したり交換する場合には、上記接合手段による接合を解除してフィルタ28の一端部を手に持って引き上げることで開口部24から簡単に取り外すことができるものである。したがって、取付け状態で筒状となるフィルタ28の着脱に当たっては排気蓋26の着脱のみで簡単に行えるものである。
【0018】
箱体8の中央部には図1に示すように仕切り板14が設けてあり、この仕切り板14の中央部には中央孔部15が設けてあり、中央孔部15の周縁部に前室9内に突出するファンカバー16の後端外周部が固着してあって、ファンカバー16と、前述のモータ収納室12の前壁12bとに囲まれた部分がファン収納室10となっている。仕切り板14の中央孔部15とモータ収納室12の前壁12bの外周端部との間は隙間となっていて該隙間が出口部17を構成している。また、ファンカバー16の前面部中央には入口部18が設けてある。ファン収納室10内にはファン6が収納してあり、該ファン6はファン収納室10内に突出したモータ13のモータ軸1に取付けてある。
【0019】
ファン6は図5乃至図11に示すようなもので、モータ軸1に固定する円板部2の前方に中央部が気流が流入する開口部3となったリング状板部4を対向配置し、リング状板部4と円板部2との間に羽根部5を放射状に複数枚架設して構成してある。ファン6の羽根部5と羽根部5との間はリング状板部4の開口部3から流入した気流が流れる通気路となっている。羽根部5は図11に示すように、第1の羽根片5aと、第1の羽根片5aの外端縁から突出した第2の羽根片5bと、第2の羽根片5bの突出先端縁から突出した第3の羽根片5cとで構成してある。
【0020】
第1の羽根片5aは前面視において外端程回転方向と反対側にずれるように傾斜しており、更に前面視において回転方向の面が凸となるように弧状となっている。第1の羽根片5aの前後方向(モータ軸1の軸方向と同方向)の両外端はそれぞれ円板部2の外周端、リング状板部4の外周端とほぼ一致している。
【0021】
第2の羽根片5bは上記の第1の羽根片5aに沿って流れる気流の向きを遠心力方向に変えるためものであり、第1の羽根片5aの外端縁部から外方向に突出しており、その突出方向は気流の向きを遠心力方向に変えることができるようにファン6の遠心力方向(つまり前面視においてモータ軸1を通る任意の放射方向)とほぼ等しくなっている。このように第2の羽根片5bは円板部2の外周端、リング状板部4の外周端から外方に突出させるのであるが、この第2の羽根片5bの突出先端縁の円板部2側の端部又はリング状板部4側の端部のいずれかの描く回転軌跡の半径が他方よりも大きくなるように突出先端縁を前後方向に傾斜させてある(つまりモータ軸1に対して傾斜させてある)。また、この前後方向に傾斜した第2の羽根片5bの突出先端縁は図11に示すように前後方向において直線ではなく弧状となった弧状縁50となっている。
【0022】
第3の羽根片5cは第2の羽根片5bにより遠心力方向に向きを変えられた気流がほぼ垂直に衝突するように第2の羽根片5bから回転方向に向けて突出したもので、図8に示すようにモータ軸1と垂直に切断した断面形状がファン6の遠心力方向とほぼ垂直となっている。また、第3の羽根片5cは図11に示すように前後方向において上記第2の羽根片5bの弧状となった弧状縁50とほぼ平行となるように弧状面に形成してある。
【0023】
添付図面に示す実施形態では、第2の羽根片5bの突出先端縁の円板部2側の端部の描く回転軌跡の半径がリング状板部4側の端部の描く回転軌跡の半径よりも大きくなるように突出先端縁を前後方向に傾斜させてあり、このため、第3の羽根片5cは正面視で円板部2側に行くほど外側となるようになっており、第3の羽根片5cの後端縁(円板部2側の端縁部)と、隣りあう第2の羽根片5bの後端縁(円板部2側の端縁部)とに囲まれた部分が気流の出口40となっていて、ファン6の外周部の後端から後方に気流が流れるようにできるものである。
【0024】
もちろん、本発明において、第2の羽根片5bの突出先端縁のリング状板部4側の端部の描く回転軌跡の半径が円板部2側の端部の描く回転軌跡の半径よりも大きくなるように突出先端縁を前後方向に傾斜させてもよく、この場合にはファン6の外周部から前方に気流が流れ出るようにできるものである。
【0025】
前室9内にはファンカバー16の前面と箱体8の前面との間に筒状をした前フィルタ19が取付けてあり、筒状をした前フィルタ19の後端開口と入口部18とが連通している。箱体8の前部の側面には吸入口20が設けてあり、この吸入口20は図1、図4に示すように筒状をした前フィルタ19の軸方向と直交する方向に開口しており、しかも、前フィルタ19の中心軸線よりも吸入口20の吸入方向の軸線が下となるように位置している。また、吸入口20から吸入する気流を前室9内に斜め下方にガイドするためのガイド30が吸入口20の前室9への出口部分に設けてある。
【0026】
仕切り板14の下端には油が流れるための小孔31が設けてあり、箱体8の下面には油出口32が設けてあり、この油出口32にはオイルパンが直接又はホースを介して接続される。
【0027】
しかして、上記のような構成のオイルミスト除去装置7により例えば旋盤や研削盤等のオイルミスト発生源から発生するオイルミストを除去するのであるが、本発明のファン6を用いたオイルミストの除去は以下のようにして行われる。
【0028】
すなわち、モータ13を回転してファン6を回転すると、オイルミストを含んだ排気がフード(図示せず)、ダクト(図示せず)を経て吸入口20から前室9に流入するのであるが、この場合、図4のように吸入口20が筒状をした前フィルタ19の軸方向と直交する方向に開口し、且つ、前フィルタ19の中心軸線よりも吸入口20の吸入方向の軸線が下となるように位置し、更に、吸入口20から吸入する気流を前室9内に斜め下方にガイドするためのガイド30が吸入口20の前室9への出口部分に設けてあるので、排気はガイド30にガイドされて図4の矢印イで示す旋回流となって筒状の前フィルタ19の外周を旋回しながら筒状の前フィルタ19外周に対して直角方向から前フィルタ19内に吸引され、一方、排気中に含まれる工作機械から発生する切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等がガイド30に衝突して排気から分離され、重力により矢印ロで示すように下方に落下する。この時、旋回流にのって筒状をした前フィルタ19の下方位置まで移動するが、この場合における切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等の重力による下方への落下方向ロが、該切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等が前フィルタ19へ吸引される方向(矢印ハ)とはほぼ180°正反対方向となるため、気流中より前フィルタ19への吸引力の影響力を受けることなく下方に重力で落下して前室9の下面部に溜まることになる。これにより前フィルタ19に到る以前で効果的に切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等を分離して捕捉することができて、分離回収効率が向上し、切粉や砥石粉によって不織布よりなる前フィルタ19が目詰まりすることがなく、したがって、不織布よりなる前フィルタ19の掃除、交換等までの期間を長くできるものである。
【0029】
更に、上記のように重力よる落下で分離がなされた後に、この重力による落下で分離できなかった切削屑、切粉、砥粒、オイルミスト等を前フィルタ19を排気が通過する際に捕捉される。
【0030】
前フィルタ19内に吸引された排気にはかなりのオイルミストが分離されずに含まれているが、このオイルミストを含んだ排気はファン収納室10の入口部18からファン収納室10内に入り、ファン6のリング状板部4の中央の開口部3からファン6内部に流入する。
【0031】
開口部3から流れ込んだ排気はファン6の羽根部5間に形成される通気路に流れ込む。ここで、通気路を通過する際、ファン6の回転により第1の羽根片5aの回転方向側の面が負圧になり、この負圧となった面に通気路を流れる排気中のオイルミストの粒子が引きつけられて分離する。この場合、第1の羽根片5aは前面視において外端程回転方向と反対側にずれるように傾斜しているので、第1の羽根片5aがファン6の遠心力が作用する方向(つまり円板部2の半径方向)となったものに比べて第1の羽根片5aの内端から外端までの長さを長くできて上記オイルミストの粒子の捕捉距離を長く取ることができるものである。
【0032】
図8の矢印ニのように第1の羽根片5aに沿って流れる排気は第2の羽根片5bに衝突して矢印ホのようにファン6の遠心力方向に向きを変えられる。ここで、排気が第2の羽根片5bに衝突して遠心力方向に向きを変えられる際に、バッフル効果により排気中のオイルミストの粒子が分離される。更に、遠心力方向に変えられた排気の気流はファン6の遠心力により効果的に第3の羽根片5cにほぼ垂直に衝突する。このようにして排気の気流の向きを遠心力方向に変えると、排気に比べ重いオイルミストの粒子がファン6の遠心力により第3の羽根片5cにほぼ垂直に衝突するので、ファン6の遠心力を最も効果的に利用して排気中に含まれるオイルミストの粒子が気流から最も効果的に分離されることになる。
【0033】
このように第1の羽根片5aにより第1段階におけるオイルミストの粒子の分離捕捉を行い、第2の羽根片5bにより第2段階におけるオイルミストの粒子の分離捕捉を行い、第3の羽根片5bにより第3段階におけるオイルミストの粒子の分離捕捉を行って、効果的に排気中のオイルミストの分離捕捉を行うことができるものである。
【0034】
ここで、第1の羽根片5aで分離されたオイルミストは第1の羽根片5aに沿って気流により第2の羽根片5b側に移動され、更に、第2の羽根片5bで分離されたオイルミストは上記第1の羽根片5aで分離されたオイルミストと共に第2の羽根片5bに沿って気流により第3の羽根片5cに移動され、更に、第3の羽根片5cで分離されたオイルミストは上記第1、第2の羽根片5a、5bで分離されたオイルミストと共に第3の羽根片5cに沿って気流により第3の羽根片5cの後端縁(円板部2側の端縁)に移動される。第3の羽根片5cの後端縁からオイルミストの凝集物がファン6の遠心力によりファン6の外周方向に飛ばされてファンカバー16の内面に当たり、ファンカバー16の内面に沿って流れて、ファンカバー16の下端に設けた排出孔16aから前室9に流下し、油出口32から排出されるようになっている。
【0035】
第2の羽根片5bで遠心力方向に向きを変えられた排気の気流は第3の羽根片5cにほぼ垂直に衝突した後、図8の矢印ヘのように第3の羽根片5cに沿って軸流となってファン6の出口40から後方に排出される。
【0036】
第1の羽根片5aに沿って流れる気流の向きを遠心力方向に変えるための第2の羽根片5bを設けているので、第1の羽根片5aを前面視において外端程回転方向と反対側にずれるように傾斜してオイルミストの粒子の捕捉距離を長く取るようにしたにもかかわらず、ファン6を回転してほぼ遠心方向を向いた第2の羽根片5bを設けることで、このほぼ遠心方向を向いた第2の羽根片5bにより風を起こすことができて少ない動力で大きな風量を確保することができて、省エネルギー化が図れるものである。
【0037】
また、既に述べたように、第2の羽根片5bの突出先端縁を弧状とし、第3の羽根片5cを上記第2の羽根片5bの突出先端縁とほぼ平行となるように弧状面に形成してあるので、第2の羽根片5bに遠心力方向に略垂直に衝突した気流を軸流方向にスムーズ且つ急激に変化させることができて第3の羽根片5cへの遠心力による衝突によるバッフル効果を最大に発揮することができて、効果的にオイルミストの分離ができるものである。
【0038】
ファン6の出口40から後方に排出される排気はファン収納室10の出口部17からフィルタ収納室11内に設けた筒状のフィルタ19の端部開口から筒状のフィルタ19内に入り、筒状のフィルタ19の内部から図2の矢印トのようにフィルタ19を通過して筒状のフィルタ19の外部に流れ、この間フィルタ19により排気中に残ったオイルミストの凝集物を捕捉し、フィルタ19を通過した排気はフィルタ収納室11の上面部に存在する排気口25から外部に排出される。
【0039】
ここで、排気が筒状のフィルタ28の内周から外に通過してフィルタ収納室11の上面部の排気口25に向けて流れる際、円筒状のフィルタ28を通過する排気の大部分はフィルタ収納室11の上面部の排気口25に近い円筒状のフィルタ28の上部及び両側部を主として通過して流れ、この部分を流れる風量が多く、排気口25から最も遠い円筒状のフィルタ28の下端部を流れる排気の風量が最も少ないものである。しかして、円筒状のフィルタ28の上部、両側部を排気の大部分が通過する際にフィルタ28の上部、両側部で捕捉された排気中のオイルミストの粒子は重力により筒状のフィルタ28を伝って筒状のフィルタ28の下端部に集まってオイルミストの凝集物60となり、このオイルミストの凝集物60が筒状のフィルタ28の下端部から図2の矢印チのように重力により下方に落下してフィルタ収納室11の下面部に滴下して収集されることになる。この場合、上記したように筒状のフィルタ28下端部を通過して流れる排気の風量が少ないため、筒状のフィルタ28の下端部に溜まって重力により落下するオイルミストの凝集物60が飛散することなく滴となって重力により落下してそのまま捕捉面であるフィルタ収納室11の下面部に流下して下面部に捕集されるものであり、この結果、オイルミストの凝集物60が気流により再飛散して気流に乗って排気口25側に流れることなく、重力で落下して確実にフィルタ収納室11の下面部に捕集されるのである。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、フィルタ収納室内に筒状をしたフィルタを該フィルタの外周とフィルタ収納室の内面との間に通気空間を形成するように横向きに配設し、この筒状のフィルタの端部開口をオイルミストを含んだ排気の流入部とし、フィルタ収納室の上面部に開口部を設け、該開口部にフィルタを通過した排気を排出するための排気口を有する排気蓋を着脱自在に取付け、フィルタ収納室内の対向する内面にそれぞれ環状をした内側受け片を対向して突設すると共に、環状をした内側受け片の外側に隙間を介して略半円状をした外側受け片を突設し、略半円状をした外側受け片の円の切り欠き部分がフィルタ収納室の上面部の開口部を向くようにし、内側受け片と外側受け片との間の嵌め込み溝に平面状をしたフィルタの軸方向の両端部が嵌め込まれて筒状となっていると共にフィルタの両端部が接合手段により接合してあるので、円筒状のフィルタの上部、両側部を排気の大部分が通過する際にフィルタの上部、両側部で捕捉された排気中のオイルミストの粒子が重力により筒状のフィルタを伝って筒状のフィルタの下端部に集まってオイルミストの凝集物となって、筒状のフィルタの下端部から下方に重力により下方に落下してフィルタ収納室の下面に滴下して収集されるものであり、この場合、筒状のフィルタ下端部を通過して流れる排気の風量が少ないため、筒状のフィルタの下端部に溜まって重力により落下するオイルミストの凝集物が飛散することがなく、効果的にフィルタ収納室の下面部にオイルミストの凝集物を流下させて捕集することができるものであり、また、フィルタ交換に当たっては平面状のフィルタを嵌め込み溝に差し込んで筒状にするだけで交換でき、従来のようにあらかじめフィルタ枠に円筒状のフィルタを取付けてユニット化したものを交換する場合に比べて、交換が容易で、コストも安く、しかも、フィルタとして平面状のものを用意すればよいので、搬送や保管に要するスペースが小さくてよいものである。
【0042】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、フィルタ収納室よりも上流側に前室を設け、筒状をした前フィルタを該前フィルタの外周と前室の内面との間に通気空間を形成するように横向きに配設し、前室の壁面に排気の吸入口を設け、この吸入口を筒状をした前フィルタの軸方向と直交する方向に開口し、且つ、吸入口の中心が前フィルタの軸線よりも下となるようにし、前室内に吸入口から吸入される排気を前室内に斜め下方にガイドするためのガイドを設けてあるので、排気中に含まれる工作機械から発生する切削屑、切粉、砥粒、粒径の大きなオイルミスト等の一部を、前フィルタに到る手前で気流中より前フィルタへの吸引力の影響力を受けることなく重力で落下させて前室の下面部に捕集できるものであって、分離捕集効果が向上し、また、前フィルタの寿命を長くできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファンを用いたオイルミスト除去装置の側面断面図である。
【図2】同上のフィルタ収納室の断面図である。
【図3】同上のフィルタ収納室内にフィルタを内装している状態を示す説明図である。
【図4】同上の前室の断面図である。
【図5】同上に使用するファンの斜視図である。
【図6】同上の正面図である。
【図7】同上の背面図である。
【図8】同上の気体の流れを説明するための正面側から見た説明図である。
【図9】同上の気体の流れを説明するための側面から見た説明図である。
【図10】同上のファンの要部斜視図である。
【図11】同上の羽根部の斜視図である。
【図12】同上のフィルタの両端部の支持を示す説明図である。
【図13】従来例を示す説明図である。
【図14】他の従来例を示す説明図である。
【図15】更に他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 フィルタ収納室
19 前フィルタ
20 吸入口
21 内側受け片
22 外側受け片
24 開口部
25 排気口
28 フィルタ
29 嵌め込み溝
30 ガイド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil mist removing device for removing oil mist from exhaust gas containing oil mist.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an oil mist removing device, a
[0003]
In the conventional example shown in FIG. 13, the oil mist particles captured by the
[0004]
Further, in the conventional example shown in FIG. 14, oil mist particles trapped in the
[0005]
As described above, when oil mist particles in the exhaust gas captured by the filter are collected and become oil mist aggregates, conventionally, the oil mist particles are scattered by the exhaust flow and the effect of removing the oil mist is not so good. there were.
[0006]
Conventionally, a cylindrical filter is attached to the filter frame to form a unit, and the filter is replaced by replacing the unitized filter frame by attaching the cylindrical filter to the unit. For this reason, as a filter for replacement, a cylindrical filter is attached to the filter frame to form a unit, which takes up space for transportation and storage, increases costs, and the filter frame has a cylindrical shape even when it is replaced. There is a problem that the replacement work becomes large because the filter is attached and replaced as a unit.
[0007]
Further, a
[0008]
For this reason, before reaching the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above points, and prevents the aggregate of oil mist particles trapped and agglomerated by a filter with a simple configuration from scattering and going outside. The filter can be easily replaced, saves space when transporting and storing the filter used for replacement, lowers the cost, and efficiently collects oil mist particles before reaching the front filter in the front chamber. An object of the present invention is to provide an oil mist removing device that can be separated and collected by gravity.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an oil mist removing apparatus according to the present invention forms a
[0012]
In addition, the front chamber 9 is provided upstream of the
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0014]
1 to 4 show an oil mist removing apparatus of the present invention. The oil
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, annular
[0016]
A
[0017]
When attaching the
[0018]
As shown in FIG. 1, a
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
In the embodiment shown in the accompanying drawings, the radius of the rotation locus drawn by the end portion on the
[0024]
Of course, in the present invention, the radius of the rotation locus drawn by the end on the ring-shaped
[0025]
In the front chamber 9, a cylindrical
[0026]
A
[0027]
Thus, the oil mist generated from an oil mist generating source such as a lathe or a grinding machine is removed by the oil
[0028]
That is, when the
[0029]
Further, after the separation by the gravity drop as described above, the chips, chips, abrasive grains, oil mist, etc. that could not be separated by the gravity fall are captured when the exhaust passes through the
[0030]
Exhaust air sucked into the
[0031]
The exhaust gas flowing from the
[0032]
The exhaust gas flowing along the
[0033]
Thus, the
[0034]
Here, the oil mist separated by the
[0035]
The exhaust airflow whose direction is changed in the centrifugal force direction by the
[0036]
Since the
[0037]
Further, as described above, the protruding tip edge of the
[0038]
Exhaust gas exhausted rearward from the
[0039]
Here, when the exhaust gas passes from the inner periphery of the
[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the cylindrical filter in the filter storage chamber is horizontally oriented so as to form a ventilation space between the outer periphery of the filter and the inner surface of the filter storage chamber. The end opening of this cylindrical filter is used as an inflow part of exhaust gas containing oil mist, and the upper surface part of the filter storage chamberAn opening is provided in the opening, and an exhaust lid having an exhaust port for exhausting the exhaust gas that has passed through the filter is detachably attached to the opening. The outer receiving piece having a substantially semicircular shape is protruded from the outer side of the annular inner receiving piece through a gap, and the notch portion of the outer semicircular receiving piece is a filter. Both ends in the axial direction of the flat filter are fitted into the fitting groove between the inner receiving piece and the outer receiving piece so as to face the opening on the upper surface of the storage chamber, and the filter is cylindrical. Both ends of the are joined by joining meansTherefore, when most of the exhaust gas passes through the upper part and both sides of the cylindrical filter, the oil mist particles in the exhaust gas trapped at the upper part and both sides of the filter pass through the cylindrical filter by gravity and become cylindrical. Collected at the lower end of the filter to become an agglomerate of oil mist, dropped downward by gravity from the lower end of the cylindrical filter and collected by dropping on the lower surface of the filter storage chamber, In this case, since the air volume of the exhaust flowing through the lower end of the cylindrical filter is small, the oil mist aggregates that accumulate at the lower end of the cylindrical filter and fall due to gravity are not scattered and effectively. Oil mist aggregates can flow down and collect on the lower surface of the filter storage chamber.In addition, when replacing the filter, it is possible to replace it simply by inserting a flat filter into the groove and making it into a cylindrical shape, as in the past, when replacing a unit with a cylindrical filter attached in advance to the filter frame Compared to the above, replacement is easy, the cost is low, and a flat filter may be prepared, so that a space required for transportation and storage may be small.
[0042]
Also,Claim 2In the described invention, the aboveInvention of Claim 1In addition to the above effects, a front chamber is provided upstream of the filter storage chamber, and the cylindrical front filter is disposed sideways so as to form a ventilation space between the outer periphery of the front filter and the inner surface of the front chamber. An exhaust inlet is provided in the wall of the front chamber, the inlet is opened in a direction perpendicular to the axial direction of the cylindrical front filter, and the center of the inlet is below the axis of the front filter. In the front chamber, a guide is provided for guiding the exhaust sucked from the suction port obliquely downward into the front chamber, so that cutting waste, chips and abrasives generated from the machine tool contained in the exhaust are contained. A part of the oil mist, etc., with a large particle size is dropped by gravity without being affected by the suction force to the front filter rather than in the airflow before reaching the front filter, and collected on the lower surface of the front chamber The separation and collection effect is improved, and the pre-filter Life in which the it can be long.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of an oil mist removing apparatus using a fan of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the same filter storage chamber.
FIG. 3 is an explanatory view showing a state in which a filter is housed in the filter storage chamber.
FIG. 4 is a sectional view of the anterior chamber.
FIG. 5 is a perspective view of a fan used in the above.
FIG. 6 is a front view of the above.
FIG. 7 is a rear view of the above.
FIG. 8 is an explanatory view seen from the front side for explaining the gas flow.
FIG. 9 is an explanatory view seen from the side for explaining the gas flow.
FIG. 10 is a perspective view of main parts of the fan.
FIG. 11 is a perspective view of the same blade portion.
FIG. 12 is an explanatory view showing support of both end portions of the filter of the above.
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a conventional example.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing another conventional example.
FIG. 15 is an explanatory view showing still another conventional example.
[Explanation of symbols]
12 Filter storage room
19 Pre-filter
20 Suction port
21 Inner receiving piece
22 Outer receiving piece
24 opening
25 Exhaust port
28 Filter
29 Insertion groove
30 guides
Claims (2)
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