JP3635866B2 - 自動・手動切替可能なレンチ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ボルト・ナットやねじ等の締付や緩めを、選択的に、自動又は手動で行うことができる自動・手動切替可能なレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種製品の組立・連結作業において、ボルト・ナットやねじ棒等の締付や緩めに用いる工具として、例えば、手動式油圧トルクレンチや、ラチェット式レンチや、空圧作動式インパクトレンチ等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のレンチは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
即ち、手動式油圧トルクレンチやラチェット式レンチの場合、機械類の生産ライン等で多数のボルト・ナットやねじ等の締付や緩めを手動で行うため、必然的に生産効率が低くなり、一方、空圧等を利用して自動的にボルト・ナットやねじ等の締付や緩めたりする場合にはトルクの管理が困難であり、トルクの調整に失敗した場合は、ボルト・ナットやねじ等を破損したりするおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ハンドルに取り付けられたトリガー連動機構によって容易に自動・手動の切替を行うことができ、わずかのトルク調整ミスでボルト・ナットやねじ等が破損することなく締付・緩み作業を行うことができる自動・手動切替可能なレンチを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の自動・手動切替可能なレンチは、
軸杆からなるハンドルと、
該ハンドルの先部に取り付けられ、該ハンドルの軸線と直交する方向に回転軸を具備するエアモータと、
前記回転軸の先部に着脱自在に装着されるアタッチメントと、
前記ハンドル内に軸線方向に進退自在に配設されると共に先部に前記回転軸をクランプ可能なクランプ片を具備するストッパーと、
前記ハンドルに取り付けられ前記エアモータへ供給される圧縮ガスの一次供給圧を所定の圧力に設定する減圧弁と前記供給圧を表示する圧力計を備えると共に前記圧縮ガスの供給・停止を制御する開閉弁と、
基部が前記ハンドルの外周面に枢軸回りに前後方向に回転自在に取り付けられるトリガーと、
該トリガーの回転に連動して前記ストッパーを進退し前記クランプ片による前記回転軸の外周面に円周方向に間隔をあけて設けられている突起嵌入穴に着脱自在に嵌入されて、
クランプとその解除を行うと共に前記開閉弁の開閉を行うトリガー連動機構と、
を具備し、
前記トリガーの引き方向の回転によって、
前記クランプ片による前記回転軸のクランプを解除すると共に前記開閉弁を開にしてエアモータに圧縮ガスを供給し前記アタッチメントを前記回転軸と共に一体的に回転可能とし、かつ、前記トリガーの戻り方向の回転によって、
前記クランプ片により前記回転軸をクランプすると共に前記開閉弁を閉にしてエアモータへの圧縮ガスの供給を停止し、前記アタッチメントの回転を停止することができる。
【0005】
請求項2記載の自動・手動切替可能なレンチは、請求項1記載の自動・手動切替可能なレンチにおいて、前記ハンドルの後部にはスプリングが配設され、該スプリングの付勢力によって、前記ストッパーの前記クランプ片を前記回転軸に向けて付勢する。
【0006】
請求項3記載の自動・手動切替可能なレンチは、請求項1又は2記載の自動・手動切替可能なレンチにおいて、前記トリガー連動機構は、前記トリガーの先部に枢軸によってクランクリンクの一端を枢支すると共に該クランクリンクの他端を枢軸によって前記ストッパーに枢支し、前記トリガーの回転によって前記クランクリンクを介して前記ストッパーを進退すると共に、該トリガーの周縁面にカム面を設け、該カム面に、前記ハンドルの軸線と直交する方向に往復移動可能な弁棒の一端を当接し、該弁棒の他端を前記開閉弁の弁座を開閉する弁体に当接し、前記トリガーの回転によって前記弁体を軸線方向に移動して前記開閉弁を開閉できるように構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図に示す一実施の形態を参照して、本発明を具体的に説明する。(自動・手動切替可能なレンチAの全体構成)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施の形態に係る自動・手動切替可能なレンチAの全体構成を説明する。なお、図1はハンドルを水平状態に保持してボルト・ナットやねじ等の締付・緩みを行う場合の自動・手動切替可能なレンチAの正面図であり、図2は図1のI−I線による矢視平面図であり、図3は図1のII-II 線による矢視側面図である。
【0008】
図1〜図3に示すように、水平状態に配置されている大径の軸杆からなるハンドル10の先部には、ハンドル10の軸線と直交する方向に回転軸11を具備するエアモータ12が取り付けられている。回転軸11の先部にはボルトBの頭部に係合されるアタッチメント14が着脱自在に装着されており、このアタッチメント14は、エアモータ12の作動によって、回転軸11と一体的に回転される。
【0009】
図1に示すように、ハンドル10内には長尺の軸杆からなるストッパー15が軸線方向に進退自在に配設されており、ストッパー15の先部には、クランプ片の一例である小径突起16が設けられている。この小径突起16は、ストッパー15の進退に連動して、回転軸11の外周面に円周方向に間隔をあけて設けられている突起嵌入穴17に着脱自在に嵌入され、嵌入時には回転軸11をクランプして回転軸11の回転を規制することができる。
図1に示すように、ハンドル10の先部上面には、エアモータ12へ供給される圧縮ガスの供給・停止を制御する開閉弁13が取り付けられている。
図1に示すように、ハンドル10の先部下面には、トリガー18が枢軸19回りに前後方向に回転自在に取り付けられている。また、ハンドル10には、このトリガー18の回転に連動してストッパー15を進退し、クランプ片による回転軸11のクランプとその解除を行うと共に開閉弁13の開閉を行うトリガー連動機構20が取り付けられている。
【0010】
(各部の構成)
次に、図1〜図7を参照して、上記した全体構成を有する自動・手動切替可能なレンチAの各部の構成を説明する。
まず、ハンドル10について説明すると、図1に示すように、水平状態に配置されている大径の軸杆からなるハンドル10の内部には、その先部を除いて、小径の第1の貫通孔21と大径の第2の貫通孔22とがハンドル10の軸線上に設けられている。ハンドル10の先部には、ハンドル10の軸線と直交する方向に伸延する貫通孔23が設けられており、貫通孔23の後部は小径の貫通孔21の前部と連通している。また、ハンドル10の後部の外周面には、使用者がハンドル10を把持するためのグリップ面24が形成されている。
【0011】
次にエアモータ12、その回転軸11、及び、アタッチメント14について説明すると、図1に示すように、貫通孔23内にはエアモータ12の回転軸11が上、下軸受25、26を介して回転自在に取り付けられており、エアモータ12は、ハンドル10の先部の上面に固定されている。回転軸11の上部の外周面には、図4に示すように、円周方向に間隔を開けて複数の突起嵌入穴17が設けられている。回転軸11の先部は貫通孔21から下方に伸延しており、伸延端にはアタッチメント14の基部が取り付けられており、アタッチメンント14の先部にはボルトBの頭部に係合される係合穴27が設けられている。
【0012】
次にストッパー15について説明すると、図1に示すように、ハンドル10内に設けられた小径の第1の貫通孔21内には軸線方向(P方向)に進退自在に長尺のストッパー15が配設されている。ストッパー15の先部には小径突起16が設けられており、この小径突起16は、後述するように、自動操作の場合は、クランプ片として回転軸11に設けられた突起嵌入穴17に嵌入して回転軸11の回転を規制することができると共に、手動操作の場合は突起嵌入穴17から離脱して回転軸11の回転を可能とする。また、ストッパー15の後部にはストッパー進出量規制板28が取り付けられており、このストッパー進出量規制板28は、大径の第2の貫通孔22内に配設されたスプリング29の先部が弾性的に当接されている。従って、ストッパー15は、このスプリング29によって常時回転軸11に向けて付勢されており、また、ストッパー15の過度の進出はストッパー進出量規制板28によって規制されることになる。なお、図1に示すように、ストッパー15の後部にはスプリングガイド29aが同軸的に取り付けられ、ハンドル10の後端にはスプリング受けプラグ30が取り付けられている。
【0013】
次にエアモータ12へ供給される圧縮ガスの供給・停止を制御する開閉弁13について説明すると、図1及び図3に示すように、ハンドル10の先部上面であってエアモータ12の後部をなす個所には弁ケーシング31が一体的に取り付けられている。
【0014】
弁ケーシング31の内部には弁室32が形成されており、弁室32の上部に設けられた圧縮ガス供給口33は減圧弁36を介して圧縮ガス供給本管35に連通連結されている。また、減圧弁36には圧力計34が接続されている。一方、弁室の一側部には圧縮ガス流出口37が設けられており、この圧縮ガス流出口37は圧縮ガス供給配管38を介してエアモータ12の頂部に設けられている切替弁52の圧縮ガス流入口39に連通連結されている。なお、切替弁52は、回転軸11を正逆回転するため用いられるものであり、切替レバー53を具備する。また、弁室32内には、後述する弁棒50によって圧縮ガス流出口37を開閉する弁球40が配設されている。さらに、弁室32内には弁球40を弁棒50に向けて常時付勢するスプリング40aが配設されている。従って、後述するように、自動操作時には、弁棒50を弁室32内に進出して弁球40を圧縮ガス流出口37から離すことによって圧縮ガス流出口37を開け、圧縮ガスを切替弁52を介してエアモータ12に供給することができると共に、手動操作時には、弁棒50を後退させて弁球40で圧縮ガス流出口37を閉じ、圧縮ガスのエアモータ12への供給を停止することができる。なお、弁球40は好ましくはナイロン製とするのが好ましい。この場合、弁球40は弾性を有するため、圧縮ガス流出口37に対してパッキンとしての役目を果たし、シール効果を高めることができるからである。
【0015】
次に、トリガー18及びトリガー18の回転に連動してストッパー15を進退し、クランプ片による回転軸11のクランプとその解除を行うと共に開閉弁13の開閉を行うトリガー連動機構20について説明する。
図1に示すように、開閉弁13の直下をなすハンドル10の下面側には、上、下部が開口されている所要の幅の横長スリット41が形成されており、横長スリット41の上部開口は小径の第1の貫通孔21に連通されている。
【0016】
図1、図5及び図6に示すように、横長スリット41内には厚肉板からなるトリガー18が枢軸19回りに前後方向(X方向)に回転自在に配設されている。トリガー18の先部は、トリガー18の回転動作によって横長スリット41から出没自在に形成されている。また、トリガー18の先部にはクランクリンク43の一端が枢軸44によって枢支連結されており、クランクリンク43の他端はストッパー15の中途部に枢軸45によって枢支連結されている。なお、ストッパー15にも下面開口の横長スリット46aが形成されており、クランクリンク43の他端は横長スリット46aの下面開口を通して横長スリット46aに挿入された後、枢軸45によって枢支されることになる。かかる構成によって、トリガー18の回転動作を、クランクリンク43を介して、ストッパー15の進退動作に容易に変換することができる。
【0017】
また、図1、図5及び図6に示すように、自動・手動切替可能なレンチAが手動操作状態の場合、トリガー18の上面には、ハンドル10の軸線と略平行な第1のカム面47と、第1のカム面47と直角な角部48を介して連絡する第2のカム面49とが形成されている。また、図1において、第1のカム面47にはハンドル10の軸線と直交する方向(E方向)に軸線を有する弁棒50の一端が当接状態に載置されており、弁棒50の他端はハンドル10及び弁ケーシング31内に形成されている弁棒案内孔51内に、開閉弁13の弁室32に向けて進退自在に配設されている。かかる構成によって、トリガー18の回転動作によって第1のカム面47と第2のカム面49とを傾斜させ、弁棒50の先端を第1のカム面47と第2のカム面49との間で軌跡Fに沿って移動させることができ、この移動によって弁棒50を容易に進退させることができる。
【0018】
(自動・手動切替可能なレンチAの作動)
次に、上記した構成を有数自動・手動切替可能なレンチAによるボルトBの締結作業について説明する。
【0019】
(自動操作)
例えば、機械類の生産ライン等において、多数のボルト・ナットやねじ等を締めつける場合、手作業で行えば、時間もかかるし、締付量も一定に保持することは困難である。このような場合、自動・手動切替可能なレンチAを自動レンチとして使用すれば、作業効率も良く、一定のトルク管理の下で締めつけることができる。
【0020】
まず、所定のトルクによってボルトBを締めつけるために、減圧弁36により圧縮ガスの一次供給圧を所定の圧力に設定する。図1に示すように、この一次供給圧の圧力は圧力計34を見ながら行うことができる。即ち、トルク調整をインパクトレンチより正確かつ容易に行うことができ、トルク管理が容易となる。
【0021】
図1に示すように、ボルトBに合ったアタッチメント14をエアモータ12の回転軸11の先端に取り付ける。なお、締めつける部材の種類(ボルト、ナット、ねじ等)及びサイズに応じて、アタッチメント14は適宜交換することができる。なお、エアモータ12の回転トルクは静トルクであり、回転の際に、インパクトレンチのような高速振動を発生しないため、アタッチメント14にピン等を入れて回転軸11に固定する必要がない。従って、アタッチメント14を容易かつ迅速に回転軸11に取り付け、取り外しすることができる。
【0022】
次に、トリガー18を引き後方に回転すると、トリガー連動機構20を構成するクランクリンク43によってスプリング29の付勢力に抗してストッパー15が後退し、このストッパー15の後退と共に、回転軸11を固定していたクランプ片である小径突起16が突起嵌入穴17から抜き取られ、回転軸11は回転可能になる。また、上記したトリガー18の後方回転によって、同時に、トリガー連動機構20を構成する第1のカム面47、第2のカム面49及び弁棒50の協働によって、弁棒50が第1のカム面47から第2のカム面49に向けて移動した後第2のカム面49上に保持される。この移動によって弁棒50がスプリング40aの付勢力に抗して開閉弁13の弁室32内に進出して弁球40を押し上げ、圧縮ガス流出口37を開にすると共に、開位置を保持する。これによって所定圧の圧縮ガスが切替弁52に供給され、その後、エアモータ12に供給され、回転軸11及びアタッチメント14とを一体的に回転する。この際、回転軸11の回転方向は切替弁52の切替レバー53の切替動作によって予め決定されているので、アタッチメント14に係合されているボルトBをいずれかの回転方向に回転でき、自動的に、ボルトBを締め付けたり、又は、緩めたりすることができる。この際、エアモータ12は静トルクモータなので、インパクトレンチのように繰返衝撃荷重が作用せず、わずかなトルク調整ミスでボルトBが破損するのを防止することができる。
【0023】
また、エアモータ12は締付完了と同時に自動的に停止するので、作業時間を短縮でき、しかも無駄な空気消費はしない。
さらに、図1に示すように、本実施の形態では、自動・手動切替可能なレンチAは、ハンドル10とエアモータ12とによってL字状に形成されているため、ハンドル10をグリップ面24を手でもって自動で締め付けるときには、手に感じる反力から締付トルクのチェックをその場ですることができる。なお、手動時においても、上記した反力から締付トルクのチェックを行うことができる。
【0024】
(手動操作)
上記した自動操作の状態にある、即ち、十分に後方に引いた状態にあるハンドル10を放す、即ち、ハンドル10を前方に回転すると、圧縮状態にあるスプリング29の付勢力によってストッパー15は前方に向けて進出し、その先部に連設されている小径突起16が回転軸11の外周面に円周方向に間隔を開けて設けられている複数の突起嵌入穴17のいずれかに嵌入して回転軸11の回転を規制する。
【0025】
一方、上記ハンドル10の前方回転によって、同時に、トリガー連動機構20を構成する第1のカム面47、第2のカム面49及び弁棒50の協働及びスプリング40aの付勢力によって、弁棒50が第2のカム面49から第1のカム面47に移動して弁棒50が弁室32から後退し、この弁棒50の後退によって弁球40が押し下げられ、圧縮ガス流出口37を閉にする。これによって所定圧の圧縮ガスのエアモータ12への供給が停止され、回転軸11の回転が停止し、ストッパー15の先部に連設されている小径突起16を破損することはない。
【0026】
なお、このとき、回転軸11に設けられた突起嵌入穴17とストッパー15の小径突起16との位置が多少ずれることも考えられる。しかし、図4に示すように突起嵌入穴17は6個所設けられており、回転軸11の外径と小径突起16の外径との関係から、回転軸11の回転が停止したとき、ストッパー15の小径突起16の近傍には必ずいずれかの突起嵌入穴17が存在するので、アタッチメント14をつけたまま回転軸11を指で少し回転するのみで必ずストッパー15の小径突起16はいずれかの突起嵌入穴17に嵌入することになり、回転軸11を固定することができる。
【0027】
このように、自動・手動切替可能なレンチAを自動操作状態から手動操作状態に切替えた後、自動・手動切替可能なレンチAを手動レンチとして用いることができる。即ち、アタッチメント14をボルトBに係合して自動・手動切替可能なレンチAの全体を回転させることによって、通常のレンチとして用いることができる。即ち、トリガー18を放すだけで自動から手動へ切り替えることができるため、自動でボルト・ナットやねじ等を締めつけておいて、手動に切り替え、増締めを容易に行うことができる。
【0028】
また、錆びついて緩み難いボルトBをまず手動で初期は緩めて、後で自動で締めつけることによって作業性を向上できる。
【0029】
以上、本発明を、図示の一実施の形態に係る自動・手動切替可能なレンチを参照して説明してきたが、自動・手動切替可能なレンチAは以下の構成とすることもできる。
【0030】
図7に示すように、自動・手動切替可能なレンチAの不使用時には、トリガー18をハンドル10から取り外すと共に、クランクリンク43を枢軸45と連結軸54によって横長スリット46a内に固定状態に収納することができる。
【0031】
トリガー18を指で引きながら回転軸11の回転方向と同一方向に自動・手動切替可能なレンチAを回転することもできる。
【0032】
エアモータ12にトルク検出センサを取り付け、そのセンサ出力によってエアモータ12を自動停止する機能を追加することもできる。
【0033】
圧縮ガスは圧縮空気に限定されるものではなく、圧縮窒素ガスを用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の自動・手動切替可能なレンチにおいては、軸杆からなるハンドルと、
該ハンドルの先部に取り付けられ、該ハンドルの軸線と直交する方向に回転軸を具備するエアモータと、
前記回転軸の先部に着脱自在に装着されるアタッチメントと、
前記ハンドル内に軸線方向に進退自在に配設されると共に先部に前記回転軸をクランプ可能なクランプ片を具備するストッパーと、
前記ハンドルに取り付けられ前記エアモータへ供給される圧縮ガスの一次供給圧を所定の圧力に設定する減圧弁と前記供給圧を表示する圧力計を備えると共に前記圧縮ガスの供給・停止を制御する開閉弁と、
基部が前記ハンドルの外周面に枢軸回りに前後方向に回転自在に取り付けられるトリガーと、
該トリガーの回転に連動して前記ストッパーを進退し前記クランプ片による前記回転軸の外周面に円周方向に間隔をあけて設けられている突起嵌入穴に着脱自在に嵌入されて、
クランプとその解除を行うと共に前記開閉弁の開閉を行うトリガー連動機構と、
を具備し、
前記トリガーの引き方向の回転によって、
前記クランプ片による前記回転軸のクランプを解除すると共に前記開閉弁を開にしてエアモータに圧縮ガスを供給し前記アタッチメントを前記回転軸と共に一体的に回転可能とし、かつ、前記トリガーの戻り方向の回転によって、
前記クランプ片により前記回転軸をクランプすると共に前記開閉弁を閉にしてエアモータへの圧縮ガスの供給を停止し、前記アタッチメントの回転を停止することができるようにしている。
【0035】
このようにトリガー連動機構によって自動・手動操作の切り替え、トルクの管理及びアタッチメントの交換等を容易に行うことができるので、ボルト・ナットやねじ等を破損することなく締めつけたり緩めたりすることができ、機械類の生産ラインの生産効率を向上させることができる。
【0036】
請求項2記載の自動・手動切替可能なレンチにおいては、ハンドルの後部にはスプリングが配設され、スプリングの付勢力によって、ストッパーのクランプ片を前記回転軸に向けて付勢するようにしている。従って、指で引いた状態にあるトリガーから指を放すことのみによって自動的にストッパーのクランプ片が回転軸を固定して回転を停止することができ、自動・手動切替可能なレンチを確実に自動操作から手動操作に切り替えることができる。
【0037】
請求項3記載の自動・手動切替可能なレンチにおいては、トリガー連動機構は、トリガーの先部に枢軸によってクランクリンクの一端を枢支すると共にクランクリンクの他端を枢軸によって前記ストッパーに枢支し、トリガーの回転によってクランクリンクを介してストッパーを進退すると共に、トリガーの周縁面にカム面を設け、カム面に、ハンドルの軸線と直交する方向に往復移動可能な弁棒の一端を当接し、弁棒の他端を開閉弁の弁座を開閉する弁体に当接し、トリガーの回転によって弁体を軸線方向に移動して開閉弁を開閉できるように構成されている。
【0038】
従って、トリガーの回転によって、ストッパーの進退による回転軸の固定及びその解除、及び、開閉弁の開閉によるエアモータへの圧縮ガスの供給及びその停止を同時に行うことができ、トリガー連動機構を簡易な構造とすることによって自動・手動切替可能なレンチをコンパクトにすることができ、かつ、安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドルを水平状態に保持してボルト・ナットやねじ等の締付・緩みを行う場合の本発明の一実施の形態に係る自動・手動切替可能なレンチの正面図である。
【図2】図1のI−I線による矢視平面図である。
【図3】図1のII-II 線による矢視側面図である。
【図4】エアモータの回転軸の横断面図である。
【図5】トリガー連動機構の要部斜視図である。
【図6】トリガー連動機構の要部斜視図である。
【図7】トリガー連動機構のクランクリンクの搬送時の収納状態説明図である。
【符号の説明】
A: 自動・手動切替可能なレンチ
B: ボルト
10: ハンドル
11: 回転軸
12: エアモータ
13: 開閉弁
14: アタッチメント
15: ストッパー
16: 小径突起
17: 突起嵌入穴
18: トリガー
19: 枢軸
21,22,23: 貫通孔
24: グリップ面
25: 上軸受
26: 下軸受
27: 係合穴
28: ストッパー進出量規制板
29: スプリング
29a: スプリングガイド
30: ストッパー受けプラグ
31: 弁ケーシング
32: 弁室
33: 圧縮ガス供給口
34: 圧力計
35: 圧縮ガス供給本管
36: 減圧弁
37: 圧縮ガス流出口
38: 圧縮ガス供給配管
39: 圧縮ガス流入口
40: 弁球
40a: スプリング
41: 横長スリット
43: クランクリンク
44,45: 枢軸
46a: 横長スリット
47: 第1のカム面
48: 角部
49: 第2のカム面
50: 弁棒
51: 弁棒案内孔
52: 切替弁
53: 切替レバー
54: 連結軸
Claims (3)
- 軸杆からなるハンドルと、
該ハンドルの先部に取り付けられ、該ハンドルの軸線と直交する方向に回転軸を具備するエアモータと、
前記回転軸の先部に着脱自在に装着されるアタッチメントと、
前記ハンドル内に軸線方向に進退自在に配設されると共に先部に前記回転軸をクランプ可能なクランプ片を具備するストッパーと、
前記ハンドルに取り付けられ前記エアモータへ供給される圧縮ガスの一次供給圧を所定の圧力に設定する減圧弁と前記供給圧を表示する圧力計を備えると共に前記圧縮ガスの供給・停止を制御する開閉弁と、
基部が前記ハンドルの外周面に枢軸回りに前後方向に回転自在に取り付けられるトリガーと、
該トリガーの回転に連動して前記ストッパーを進退し前記クランプ片による前記回転軸の外周面に円周方向に間隔をあけて設けられている突起嵌入穴に着脱自在に嵌入されて、
クランプとその解除を行うと共に前記開閉弁の開閉を行うトリガー連動機構と、
を具備し、
前記トリガーの引き方向の回転によって、
前記クランプ片による前記回転軸のクランプを解除すると共に前記開閉弁を開にしてエアモータに圧縮ガスを供給し前記アタッチメントを前記回転軸と共に一体的に回転可能とし、かつ、前記トリガーの戻り方向の回転によって、
前記クランプ片により前記回転軸をクランプすると共に前記開閉弁を閉にしてエアモータへの圧縮ガスの供給を停止し、前記アタッチメントの回転を停止することができる自動・手動切替可能なレンチ。 - 前記ハンドルの後部にはスプリングが配設され、該スプリングの付勢力によって、前記ストッパーの前記クランプ片を前記回転軸に向けて付勢するようにしていることを特徴とする請求項1記載の自動・手動切替可能なレンチ。
- 前記トリガー連動機構は、前記トリガーの先部に枢軸によってクランクリンクの一端を枢支すると共に該クランクリンクの他端を枢軸によって前記ストッパーに枢支し、前記トリガーの回転によって前記クランクリンクを介して前記ストッパーを進退すると共に、該トリガーの周縁面にカム面を設け、該カム面に、前記ハンドルの軸線と直交する方向に往復移動可能な弁棒の一端を当接し、該弁棒の他端を前記開閉弁の弁座を開閉する弁体に当接し、前記トリガーの回転によって前記弁体を軸線方向に移動して前記開閉弁を開閉できるように構成されていることを特徴とする請求項1又2記載の自動・手動切替可能なレンチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14452597A JP3635866B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 自動・手動切替可能なレンチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14452597A JP3635866B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 自動・手動切替可能なレンチ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10315149A JPH10315149A (ja) | 1998-12-02 |
| JP3635866B2 true JP3635866B2 (ja) | 2005-04-06 |
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ID=15364363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14452597A Expired - Lifetime JP3635866B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 自動・手動切替可能なレンチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3635866B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2759377A3 (en) * | 2013-01-24 | 2018-01-03 | Ingersoll-Rand Company | Power tool with spindle lock |
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-
1997
- 1997-05-20 JP JP14452597A patent/JP3635866B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2759377A3 (en) * | 2013-01-24 | 2018-01-03 | Ingersoll-Rand Company | Power tool with spindle lock |
| EP3563976A3 (en) * | 2013-01-24 | 2019-12-18 | Ingersoll-Rand Company | Power tool with spindle lock |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10315149A (ja) | 1998-12-02 |
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