JP3636482B2 - 封入球式遊技機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、所定数の遊技球を封入し、この封入球を遊技領域へ弾発して遊技を行い、入賞した封入球及び入賞しなかった封入球を供給樋へ誘導し、該誘導された封入球を遊技領域へ弾発して循環可能とする封入球式遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定数の遊技球を循環可能に封入し、これらの遊技球を順次弾発して遊技を行なうようにした封入球式遊技機(例えば、パチンコ機やアレンジボール機)が知られており、この封入球式遊技機を備えた遊技装置が、本願出願人により、例えば、実公昭63ー14876号公報あるいは実公平1ー22694号公報において提案されている。
【0003】
そして、これらの提案における遊技装置においては、各封入球式遊技機に封入された封入球を、所定期間使用した時点で、磨かれた新しい遊技球と交換するようにしている。
これは、遊技球が封入球式遊技機内で循環使用されるために、遊技球の表面に汚れが蓄積され、これによって、遊技球の弾発距離や、封入球式遊技機内での循環時の流れが不安定になったり、あるいは、遊技球に付着した汚れが、遊技盤やこの遊技盤に設けられている種々の遊技機器に付着してこれらを汚してしまうことを防止するための処置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現状においては、前述した遊技球の交換に際して、その交換時期が曖昧であり、効率的でかつ合理的な封入球の交換管理がなされていない。
【0005】
特に、最近では、遊技店の増加に伴う競争激化によるお客獲得のための対応策として、立地条件や客層に応じた流行の遊技機を迅速に導入する、いわゆる、新台入れ替えが頻繁に行なわれるようになってきている。
そして、この新台入れ替えは、不定期に行なわれるばかりでなく、複数のメーカーの遊技機を導入して行なわれることから、これらの各機種毎に封入球の汚れの進行やこれに基づく交換時期が異なり、前述した封入球の交換管理が一層煩雑なものとなっている。
【0006】
本発明は、前述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、封入球式遊技機における封入球の交換時期を判定するために封入球の汚れを検出することができる封入球式遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、所定数の遊技球を封入し、この封入球を遊技領域へ弾発して遊技を行い、入賞した封入球及び入賞しなかった封入球を供給樋へ誘導し、該誘導された封入球を遊技領域へ弾発して循環可能とする封入球式遊技機において、
前記供給樋に保持されている封入球を排出する排出装置と、
前記供給樋に新たな封入球を供給する供給装置と、
を備え、
前記供給樋は、
当該供給樋に誘導された封入球の転がり速度を測定することで、封入球に付着した汚れに起因する転がり抵抗の変化を検出する汚度検出手段を有していることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明によれば、封入球の転がり速度を測定することで、封入球に付着した汚れに起因する転がり抵抗の変化を検出する汚度検出手段を備えたので、封入球式遊技機における封入球の交換時期を判定することが可能となり、封入球の交換管理を効率よく行うことができる。.
【0025】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。
まず、本実施例が適用された封入球式遊技機、および、この封入球式遊技機を備えた封入球式遊技装置(以下、遊技装置と略称する)の全体構成について説明する。
【0026】
図1中、符号1は遊技装置を示し、この遊技装置1は、複数の封入球式遊技機2が取り付けられた島設備3と、前記各封入球式遊技機2を集中管理する集中管理装置(集中管理手段)4と、前記島設備3の端部に配設されたカード発行機5とによって概略構成されている。
【0027】
ついでこれらの詳細について説明すれば、前記封入球式遊技機2は、図2に示すように、矩形状に組み上げられた後枠6と、この後枠6の前面にヒンジ7を介して回動可能に取り付けられた前枠8と、この前枠8の内周部後方に取り付けられた遊技盤9(図3参照)と、前記前枠8の前面部に回動可能に取り付けられるとともに、前記遊技盤9とによって遊技空間を形成する透明板10が装着された枠体11と、前記前枠8の前面部で前記枠体11の下方に取り付けられた操作パネル12と、この操作パネル12の下方で前記前枠8の右側に設けられ、封入球式遊技機2内に封入された遊技球を弾発する発射装置の駆動をなす操作ダイヤル13と、この操作ダイヤル13の左側に設けられ、有価価値データーが記録されたカードが挿入されるカード挿入口14と、前記前枠8の上部に設けられ、遊技状態に応じて点灯ないし点滅させられるパイロットランプ15によって構成されている。
【0028】
前記遊技盤9は、本実施例においては、図3に示すように、遊技形態を、遊技者にとって有利な特別遊技形態へ移行させる権利を発生させるための権利発生手段を有する構成のものが例示されており、発射装置によって発射された遊技球(封入球)を、前記遊技盤9の前面に形成された遊技領域Gへ案内するガイドレール16と、遊技盤9の略中央に配設され、可変表示ゲームを行ない、その停止時の表示形態が特定の表示形態となった際に前記特別遊技形態への移行の権利を発生させる権利発生装置としての可変表示装置17と、この可変表示装置17の下方に配設され、遊技球の入賞ないしは通過によって可変表示装置17における可変表示ゲームの開始信号を出力する特定入賞口18と、この特定入賞口18の下方に配設され、前記可変表示装置17における停止時の表示形態が特定の表示形態となった際に、遊技球が入賞し易い、遊技者にとって有利な第1状態に変換するとともに、それ以外では、遊技球が入賞しにくい、遊技者にとって不利な第2状態とする特別変動入賞装置19と、前記可変表示装置17の上方および左右、また、前記特別変動入賞装置19の左右に設けられた一般入賞口20と、前記特別変動入賞装置19の下方に設けられ、入賞せずに遊技盤9の下方に落下させられた遊技球を回収して前記遊技盤9の裏面側へ取り込むとともに、前記発射装置へと循環させる遊技球回収口21と、前記遊技領域Gの両側部、および、この遊技領域Gの外部で、遊技盤9の上方両端部には、遊技の形態に応じて点灯ないしは点滅させられる装飾ランプ22が装着されている。
【0029】
前記操作パネル12は、図2に示すように、斜め上方に向けられた操作面12aを有し、その中央部左側には、前記カード挿入口14へ挿入されたカードに記録されている有価データー(残額)を表示する残額表示部23が設けられ、その右隣には、遊技者の操作によって前記有価データーから変換された遊技球数に、入賞に伴う賞球としての遊技球数を加算し、また、遊技領域Gへ発射された遊技球数を減算した結果を表示する持ち球数表示部24と、遊技途中で封入球式遊技機2から離れる場合に、一時的にカードを排出するための保留ボタン25と、カードの有価データーを遊技球数に変換する球貸しボタン26と、遊技を終了する際に、カードの持ち球数や有価データー等のカード情報の書き換えやカードの排出を行なわせ、かつ、前記両表示部23・24の表示を初期状態にリセットするための終了ボタン27と、灰皿28とが設けられている。
【0030】
一方、前記遊技盤9の裏面側の下方には、図4に示すように、前記前枠8によって支持され、前記遊技領域Gへ向けて遊技球を弾発する発射装置29と、この発射装置29へ遊技球を1個ずつ供給する球送り装置30と、この球送り装置30に連設されて、遊技球を整列状態に保持する供給樋31と、前記遊技領域Gから遊技盤9の裏面側に誘導された遊技球を集合させる集合樋32と、前記供給樋31の下流側の端部に設けられ、この供給樋31に保持されている遊技球の排出を行なう排出装置33と、前記供給樋31の下流側の端部から連続して設けられ、排出される遊技球の案内をなす排出樋34と、前記供給樋31の上流側の端部から連続して設けられ、遊技球(封入球)の交換時において新しい遊技球が案内される充填樋35と、この充填樋35の上流側の端部に設けられ、交換すべき新しい遊技球の供給をなす新球供給装置36と、前記集合樋32に連続して設けられるとともに、集合樋32によって集合させられた遊技球の内の入賞球を前記供給樋31へ誘導する第1の誘導樋37と、前記遊技球回収口21によって回収された遊技球を前記供給樋31へ誘導する第2の誘導樋38と、この第2の誘導樋38の近傍に設けられ、前記遊技領域Gに至らなかったファウル球を前記供給樋31へ戻すためのファウル樋39とが設けられている。
【0031】
本実施例においては、前記排出装置33、排出樋34、充填樋35、および、新球供給装置36、また、後述する封入球交換制御部80とによって、封入球交換手段が構成されている。
【0032】
前記排出装置33は、前記供給樋31の底面の一部を構成するとともに、この供給樋31に対して摺動自在に設けられて、その摺動動作によって、供給樋31の底面の一部を開閉する開閉板40と、この開閉板40の摺動をなすソレノイド41と、このソレノイド41の動作を前記開閉板40へ伝達する揺動アーム42とによって構成されている。
【0033】
また、前記排出樋34の途中には、この排出樋34を通過させられる排出球を検出する排出球センサー43が設けられ、第1の誘導樋37および第2の誘導樋38には、それぞれ、入賞球センサー44およびアウト球センサー45が設けられ、前記新球供給装置36には、新球の供球数を検出する新球センサー46が設けられ、前記ファウル樋39には、ファウルセンサー47が設けられている。
そして、本実施例においては、前記球送り装置30の上部に、その遊技機2の種類に応じて設定された封入球数を表示するシール48が貼付されている。
【0034】
さらに、前記集合樋32の、封入球式遊技機2の裏面側の面には、図4に鎖線で示すように、封入球式遊技機2の種々の制御をなす制御装置49が設けられているとともに、前記供給樋31の途中には、この供給樋31に保持されている遊技球の表面の汚れ度合いを検出する汚れセンサー50が設けられ、また、前記球送り装置30には、この球送り装置30によって発射装置29へ送り込まれる遊技球の検出ならびに計数をなす発射センサー51が設けられている。
【0035】
そして、本実施例においては、前記汚れセンサー(汚度検出手段)50と、後述する封入球交換時期判定のための制御部(本実施例においては、集中管理制御部60に組み込まれている)とによって交換時期判定手段が構成されている。
【0036】
前記汚れセンサー50は、汚れの付着による転がり抵抗の増大に起因した、遊技球の転がり速度の変化を測定する速度検出器等が用いられる。
【0037】
また、本実施例においては、前記可変表示装置17が、前記交換時期判定手段からの判定信号に基づいて、前記封入された遊技球の交換時期に至ったことを表示する報知手段となされており、遊技時における表示を切り替えることによって前述した表示を行なうようになっている。
【0038】
ついで、このように構成された遊技装置1の制御について、図5に示すブロック図を参照して説明する。
【0039】
本実施例における封入球式遊技機2の制御は、図5に示すように、集中管理制御部60、遊技盤制御部70、封入球交換制御部80、発射制御部90、および、カード制御部100とによって行なわれ、前記集中管理制御部60は、前記集中管理装置4に設けられ、それ以外の制御部は、前記封入球式遊技機2側に設けられる。
以下に、これらの制御部間の大まかな信号の授受について説明する。
【0040】
前記集中管理制御部60は、遊技店に設置されている多数の封入球式遊技機2の遊技状態を集中管理するために設けられたもので、封入球式遊技機2個々の出玉状況、稼働率、あるいは、封入球の交換時期判定等の諸制御を行なうようになっており、封入球の交換に関連して、可変表示装置17の表示を可変表示ゲーム用の特図から遊技球の交換時期に関する情報へ切り替えるための特図切り替え指令信号と、切り替え後における表示内容を指示する特図切り替え表示情報信号とを遊技盤制御部70へ出力し、かつ、封入球交換制御部80へ封入球交換指令を出力するようになっているとともに、封入球交換制御部80から、遊技球(以降、封入球と称す)の交換時における抜取数に関する信号、および、封入球の交換終了の信号が入力され、また、汚れセンサー50から、封入球の汚れ度合いに関する信号が入力され、さらに、発射制御部90から遊技中における封入球の発射数に関する信号が入力されるようになっている。
【0041】
また、前記遊技盤制御部70は、本実施例においては、前記特定入賞口18からの信号に基づいて、可変表示装置17へ駆動信号を出力して可変表示ゲームを開始させるとともに、この可変表示ゲームのゲーム結果に基づいて、前記特別変動入賞装置19の作動を制御し、また、遊技状態に応じて装飾ランプ22の点灯ないしは点滅を行なわせる等、遊技に関する制御を行なうものである。
そして、前記遊技に関連して、前記封入球式遊技機2が遊技中であることを認識させる信号が、封入球交換制御部80へ出力され、遊技の開始条件となる、有価データー(残高あるいは持ち球に関する情報)等が記憶された磁気カードあるいはICカードが挿入中であることを示す信号、および、遊技が中断中であることを示す信号が、カード制御部100から入力されるようになっている。
【0042】
前記封入球交換制御部80は、封入球の交換状況を検出するためのもので、前記集中管理制御部60へ、封入球の抜取数に関する信号や封入球の交換終了に関する信号を出力するとともに、封入球の交換中であることを示す信号を発射制御部90へ出力するようになっている。
【0043】
前記発射制御部90は、本実施例においては、遊技中における封入球(遊技球)の発射数に関する信号、ならびに、遊技盤中を落下している途中の状態にある浮遊球の数に関する信号、発射球数やアウト球数、ファウル球数、および、賞球数の情報に基づき、持ち球数の加減算を行ない、前記発射数に関する信号を前記集中管理制御部60へ出力するとともに、浮遊球に関する信号および持ち球数に関する信号をカード制御部100へ出力するようになっている。
【0044】
ついで、これらの各制御部において行なわれる制御について、さらに詳述する。
まず、集中管理制御部60においては、図6に示すように、店員によって操作されるキーボード入力(ステップS601)、各遊技機2やカード発行機5等からの出球率や稼働率あるいは売り上げ等の情報収集(ステップS602)、封入球の交換時における封入球の抜取数が不足している場合における抜取不足処理(ステップS603)、サブルーチンとして行なわれる封入球の交換時期の判定(ステップS604)、各種処理のための指令信号送信(ステップS605)、各種の数値データーの演算記憶処理(ステップS606)、および、前記指定された情報のモニター表示(ステップS607)の各処理が所定のサイクルで繰り返し行なわれている。
【0045】
そして、本発明の特徴部分である、封入球の交換時期の判定は、つぎの手順で行なわれる。
封入球交換時期判定処理が開始されると、図7に示すように、まず、封入球の交換が終了したか否かの判断がなされ(ステップS608)、交換が終了している場合には、次回の交換時期に関する情報が設定されて(ステップS609)図6に示す集中管理制御のメインルーチンへ戻る。
ここで、前記ステップS609において設定された次回の交換時期に関する情報は、集中管理制御部60において記憶される。
一方、ステップS608において封入球の交換が終了していないと判断されると、つぎのステップS610の汚れ検出へ移行する。
【0046】
このステップS610においては、各封入球式遊技機2毎、あるいは、各機種毎に任意に選ばれた遊技機に設けられた汚れセンサー50からの出力信号に基づき、封入球の汚れ度合いが検出され、その汚れ度合いが設定値以上であるか否かの判断がなされ、設定値以下である場合にはつぎのステップS611へ移行され、設定値を越えた汚れ度合いが検出されるとステップS612において封入球の交換判定が行なわれるとともに、その結果により前記集中管理制御部60のステップS605の指令信号送信処理において、図5に示すように、遊技盤制御部70へ、特図表示切り替え指令および特図切り替え表示情報が、また、封入球交換制御部80へ封入球交換指令がそれぞれ送信される。
【0047】
ステップS611においては、封入球式遊技機2単位、あるいは、同種の封入球式遊技機2が設置されている島設備3単位での稼働期間が所定の稼働期間以上となったか否かが判定され、所定稼働期間を越えた場合には、前記ステップS612以降の制御がなされ、所定稼働期間以下の場合には、つぎのステップS613へ移行する。
ここで、稼働期間とは、封入球式遊技機2の実稼働期間を示し、稼働させられた時間、日、週、月等の中の任意の単位で設定されるものである。
【0048】
ステップS613においては、封入球式遊技機2の設置後の経過期間を設定しておき、その設定された期間を経過した否かが判定され、設定期間を経過した場合には、前記ステップS612以降の制御がなされ、設定期間以下の場合には、集中管理制御のメインルーチンへ戻る。
この設定期間も、前記ステップ611における稼働期間と同様に、時間、日、週、月等の中の任意の単位で設定される。
【0049】
ついで、遊技盤制御部70における制御について、図8を参照して説明する。遊技盤制御部70において遊技盤制御が開始されると、カード制御部100からの信号に基づいて、遊技が中断中であるか否かの判断がなされる(ステップS701)。
この中断中の信号は、例えば、遊技者が一時的に遊技を中断して、遊技機から離れる場合に、遊技者が、封入球式遊技機2の保留ボタン25を操作した際に、カード制御部100を介して遊技盤制御部70へ出力される。
【0050】
そして、前記ステップS701において遊技が中断中と判断された場合には、ステップS702において遊技の中断処理が行なわれて、ステップS701へ戻る。
また、ステップS701において遊技が中断中でないと判断されると、前記カード制御部100からの出力信号に基づいて、カード挿入中か否かの判断がなされる(ステップS703)。
このステップS703において、カードが挿入中であると判断されると、封入球遊技機2が遊技状態であることから、ステップS704へ移行して、例えば、可変表示装置17における可変表示ゲームの制御や、そのゲーム結果に基づく特別変動入賞装置19に駆動制御等の遊技処理が行なわれ、前記ステップS701へ戻る。
【0051】
一方、前記ステップS703においてカードが挿入されていないと判断されると、この封入球式遊技機2が使用されていない状態であると判断され、つぎのステップS705へ移行する。
【0052】
このステップS705においては、集中管理制御部60からの特図表示切り替え指令の有無が判断され、特図表示切り替え指令がない場合には、封入球の交換時期ではないと判断されて前記ステップS701へ戻る。
また、特図表示切り替え指令が出力されている場合には、封入球の交換時期に至ったと判断されてステップS706へ移行し、このステップS706において、前記集中管理制御部60から出力される特図切り替え表示情報の有無が判断され、特図切り替え表示情報がある場合には、その情報に基づきステップS707において可変表示装置17の表示が切り替えられて、封入球の交換時期が報知される。
さらに、集中管理制御部60からの特図切り替え表示情報が出力されていない場合には、ステップS708において、予め遊技盤制御部70に格納されている保有情報が可変表示装置17において表示されて、封入球の交換時期であることが報知される。
以降、この制御サイクルが繰り返し行なわれる。
【0053】
図9は、封入球交換制御部80における制御フローを示すもので、ここで行なわれる封入球交換制御は、まず、封入球交換時期判定の制御フローのステップS612において封入球の交換判定がなされると、前記集中管理制御部60から封入球交換制御部80へ封入球交換指令が出力されることによって開始されるもので、まず、ステップS801において前記封入球交換指令が入力されたか否かの判断がなされる。
【0054】
そして、封入球交換指令が入力されていないと判断された場合においては、その指令が入力されるまで、繰り返しその指令の有無の判断を行なう。
【0055】
一方、前記ステップS801において封入球交換指令が入力されたと判断されると、まず、排出装置33のソレノイド41へ駆動信号が出力されて、開閉板40がアーム42を介して摺動させられることにより、供給樋31の下流側の端部が排出樋34へ連通させられて、前記供給樋31内の封入球が前記排出樋34を経て封入球式遊技機2の外部へ排出される(ステップS802)。
【0056】
ついで、このような封入球の抜取処理後につぎのステップS803へ移行し、前記封入球抜取処理が終了したか否かの判断を行なう。
この封入球抜取処理の終了の判断は、例えば、球抜き処理の開始後、所定時間経過した時点で前記排出装置33の作動を停止させるとともに、この停止とともに終了信号を出力することによって行なわれる。
【0057】
このステップS803において、球抜き処理が終了していないと判断された場合には、球抜き処理が終了するまで前記ステップS802へ繰り返し戻り、球抜き処理が終了したことを条件として、つぎのステップS804へ移行する。
【0058】
ステップS804においては、前述した球抜き処理が行なわれている間に排出球センサー43において検出される抜き取り球数に基づいて、封入球が所定数抜き取られたか否かの判断がなされ、抜取数が所定数である場合には、ステップS809へ移行し、このステップS809において、新球供給装置36へ駆動信号が出力されて新球の装填が開始される。
【0059】
そして、このステップS809における封入球装填処理につづいて、ステップS810において装填終了の判断がなされ、装填終了を条件として前記ステップS801へ戻り、それ以外はステップS809へ戻り、繰り返し処理を行なう。この封入球の装填終了の判断は、前記新球供給装置36から供給される新球の供球数を、前記新球供給装置36に併設されている新球センサー46によって計数し、この計数値が所定値(すなわち、封入すべき球数)に至った時点で、前記新球供給装置36による新球の供給動作が停止させられるが、この供給動作の停止と同時に封入球交換制御部70へ出力される装填終了信号に基づいて行なわれる。
【0060】
一方、ステップS804において封入球の抜取数が所定数でないと判断された場合には、抜取数が多いか少ないかに拘わらず、その数が集中管理制御部へ出力され(ステップS805)、さらに、その抜取数が少ないか否かの判断がステップS806においてなされ、少ない場合には、例えば、可変表示装置17において抜取数不足の表示がなされて(ステップS807)、店員等への報知が行なわれ、多い場合には、つぎのステップS809以降の制御がなされる。
この抜き球数の過多は、遊技中のサービス等により余分の遊技球をいれた場合等に生じるもので、また、抜取数不足は、封入球が正規の数封入されていることを条件とした場合、封入球が遊技盤9の遊技領域Gの釘に引っ掛かっている状態や、遊技領域Gから供給樋31に至る間の途中で停止させられた状態にある場合に発生するもので、以下、この状態にある封入球を浮遊球と称す。
【0061】
そして、前記ステップS807で、前述した抜取数不足の表示が行なわれたのちに、ステップS808へ移行して、制御続行許可があるか否かの判断がなされ、制御続行許可がある場合にはステップS809以降の処理が行なわれ、制御続行許可がない場合には、その指令が出力されるまで待機する。
【0062】
これは、例えば、集中管理制御部60から出力される指令であって、前記抜取不足表示に基づく浮遊球の処理(例えば、店員による浮遊球の確認や除去処理等)が完了したのち、あるいは、浮遊球の処理を行なうことなく、浮遊球の情報のみを収集したのちに、店員等の操作により出力される。
【0063】
ついで、発射制御部90における処理手順を、図10に示す制御フローに基づき説明する。
まず、封入球式遊技機2における発射装置29が発射処理中であるか否かの判断がなされ(ステップS901)、発射処理中である場合には、ステップS912へ移行して発射処理が行なわれたのちにステップS901へ戻る。
【0064】
ステップS901において発射処理中でないと判断された場合には、ステップS902へ移行して、球送り装置30による球送り処理の最中か否かの判断がなされる。
そして、球送り中である場合には、ステップS903へ移行して球送り処理が実行され、この球送り処理が終了したことを条件として(ステップS904)、ステップS905へ移行し、このステップS905において封入球の球抜き中か否かの判断がなされて、球抜き中である場合には、ステップS906においてファール発射情報が発射装置29へ出力されて、このファウル発射情報に基づき前記ステップS912においてファウル発射処理がなされ、ステップS901へ戻る。
このファウル発射処理は、封入球抜取中において球送り装置30内に残存する封入球を遊技領域G中へ発射することなくファウル樋39から回収し、排出樋34へ送り込むための処理である。
このような処理を行なうことにより、球抜き中であるにも拘わらず、残存する封入球が誤って遊技領域Gに設けられた一般入賞口20へ入賞してしまったり、あるいは、特定入賞口18への入賞による可変表示装置17の誤作動を生じることが防止される。
【0065】
一方、ステップS904において球送りが終了していないと判断された場合には、ステップS901へ戻りそれ以降の制御がなされ、また、ステップS905において封入球の抜取中でないと判断された場合には、遊技者の操作に応じた発射情報が発射装置29へ出力されて(ステップS907)、ステップS912において封入球の通常発射が行われる。
【0066】
また、前記ステップS902において球送り処理中でないと判断された場合には、ステップS908へ移行して、カードが挿入されているか否かの判断がなされる。
【0067】
このステップS908において、カードが挿入されている場合には、ステップS909へ移行して持ち球の有無が判断され、また、カードが挿入されていない場合には、ステップS910へ移行して封入球の球抜き中か否かの判断がなされる。
【0068】
前記ステップS909においては、挿入されているカードの有価情報から持ち球の有無の判断がなされ、持ち球がない場合には前記ステップS901へ戻り、持ち球がある場合には、つぎのステップS911へ移行する。
【0069】
このステップS911においては、遊技者による発射操作が行なわれているか否かの判断がなされ、発射操作がなされていない場合には、前記ステップS901へ戻り、発射操作中である場合には、前記ステップS903以降の処理へ移行する。
【0070】
一方、前記ステップS910において封入球の抜取中であると判断された場合には、前記ステップS903以降のステップへ移行し、また、封入球の抜取が行なわれていないと判断された場合には、前記ステップS901へ戻る。
【0071】
さらに、図11のフロー図に基づき、カード制御部100における処理手順について説明する。
【0072】
カード制御が開始されると、まず、カードの挿入時、すなわち、遊技開始のためにカードが挿入されたことに基づく処理(ステップS102以降)が既に行なわれたか否かの判断がなされ(ステップS101)、カードが挿入された時点である場合には、ステップS102へ移行してカードに記録されている有価データの残高の有無が判断され、カードを挿入した時点ではない状態である場合には、ステップS103へ移行する。
【0073】
前記ステップS102において残高無しと判断された場合には、つぎのステップS104において持ち球の有無が判断されて、持ち球が無い場合には、つぎのステップS105において、挿入されているカードが排出されたのちにステップS101へ戻る。
【0074】
また、前記ステップS102において残高有りと判断された場合、および、ステップS104において持ち球有りと判断された場合には、ステップS106へ移行し、挿入されているカードが中断カード(遊技を中断して再挿入されたカード)であるか否かの判断がなされ、中断カードであると判断された場合には、ステップS107において対応するカード(すなわち、遊技が中断された遊技機から抜き取られたカード)であるか否かの判断がなされ、対応カードでない場合には、ステップS105において当該カードが排出されたのちに、ステップS101へ戻り、対応カードである場合には、つぎのステップS108において、遊技盤制御部70へ遊技中断信号の解除信号が出力される。
ここで、前記中断カードは、例えば、遊技の中断を行なって封入球式遊技機2から離れる場合等において、遊技者が封入球式遊技機2の保留ボタン25を押すことにより、前記カードに、中断中のカードであるとの識別情報や、中断された封入球式遊技機2の台番号や、その時点における有価データー等の書き込みが行なわれたのちに一時的に排出されるもので、前記識別情報等によりステップS106において中断カードであるか否かの判定が行われる。
また、中断カードである場合に、例えば、前記カードに記録された台番号の照合により、前記ステップS107において、そのカードが中断中の封入球式遊技機2に対応したカードか否かの判断がなされる。
【0075】
そして、前記ステップS103においてカード挿入中と判断された場合、また、前記ステップS106において中断カードでないと判断された場合、さらに、ステップS108の処理が終了すると、ステップS109へ移行する。
【0076】
このステップS109においては、封入球式遊技機2の変換ボタン(本実施例では、球貸しボタン26)が操作されたか否かの判断がなされ、球貸しボタン26の操作がなされた場合には、カード情報に基づきその残高を確認し(ステップS110)、残高がある場合には、その残高の範囲内で、有価データーを球数に変換し(ステップS111)、また、残高がない場合、あるいは、貸し球の最小単位に満たない残高である場合等に、ステップS101へ戻る。
【0077】
また、前記ステップS109において球貸しボタン26が操作されていない場合には、ステップS112において保留ボタン25が操作されているか否かの判断がなされ、保留ボタン5が操作されている場合には、ステップS113において、前記遊技盤制御部70へ中断信号を送信したのちに、現在の遊技状態や有価データー等の情報をもとに、カード情報を書き換え(ステップS114)たのちにカードを排出し(ステップS115)、ステップS101へ戻り、保留ボタン25の操作がなされていない場合には、つぎのステップS116へ移行する。
【0078】
このステップS116においては、封入球式遊技機2が遊技中であるか否かの判断がなされ、遊技中である場合には、ステップS101へ戻り、また、遊技中でない場合には、つぎのステップS117において終了ボタン27が操作されたか否の判断がなされる。
【0079】
このステップS117において、終了ボタン27の操作がなされていると判断された場合には、ステップS118において、浮遊球の有無の判断がなされ、浮遊球がない場合には、前記ステップS114以降の処理へ移行し、浮遊球がある場合には、ステップS101へ戻る。
【0080】
そして、前記ステップS117において、終了ボタン27が操作されていないと判断された場合には、つぎのステップS119において持ち球の有無の判断がなされ、持ち球が無い場合には、ステップS120において残高の有無の判断がなされ、残高がない場合には、前記ステップS118以降の処理へ移行する。
【0081】
そして、前記ステップS103においてカードが挿入されていないと判断された場合、また、ステップS119において持ち球が有ると判断された場合、さらに、ステップS120において残高有りと判断された場合には、それぞれ前記ステップS101へ戻る。
【0082】
以上の手順によって、本実施例における封入球式遊技機の管理装置における制御が行なわれる。
【0083】
このように、本実施例に係わる封入球式遊技機の管理装置によれば、汚れセンサー50によって封入球の汚れ度合いが、予め設定されている汚れ度合い以上に至った場合や、稼働日数、あるいは、遊技機の設置後の経過期間が所定日数あるいは所定期間を過ぎた時点で、可変表示装置17によって交換時期に至ったことが報知される。
これと同時に、封入球交換手段が作動させられることによって、古い封入球が排出装置33によって排出されたのちに、新しい封入球が新球供給装置36によって供給されて、封入球の交換が自動的に行なわれる。
これによって、封入球の適切な交換が可能となり、封入球の汚れによる遊技盤9の汚れの進行が抑制されるとともに、遊技中における封入球の飛距離むら、あるいは、循環むらによる発射装置への供給遅れ等の発生が抑制されて、安定した遊技状態が得られる。
【0084】
なお、前記実施例においては、封入球の交換時期判定を、汚れセンサー50による封入球の汚れ度合いの検出、設定された稼働時間の経過状況の検出、また、設定された経過時間の経過状況の検出によって行なう例について説明したが、これらを単独に用いて交換時期の判定を行なってもよいものであり、また、図5に示すように、発射制御部90から集中管理制御部60へ出力される発射数に基づき、発射数が所定数に達した時点で交換時期と判定することも可能である。
このように、実発射数を交換時期の判定手段に用いることにより、封入球の実使用時間に応じた交換時期の判定が行なわれることから、ほぼ直接的な汚れ度合いの検出が可能となる。
【0085】
また、封入球交換時期判定を、集中管理制御部60において行なうようにし、交換時期の報知を封入球式遊技機2の可変表示装置17において行なわせるようにした例について示したが、前記報知を集中管理装置4において行なうようにしてもよいものであり、また、これらの封入球交換時期判定手段や報知手段の一方、または、両方を封入球式遊技機2に設けるようにしてもよいものである。
【0086】
さらに、前記報知手段として、前述した可変表示装置17の表示切り替えによる表示によって行なわせるようにした例について示したが、これに代えて、専用の表示装置を、例えば、封入球式遊技機2の正面や裏面に設けるようにしてもよく、また、音による報知を行なうようにしてもよいものである。
音による報知手段を用いる場合には、報知手段を封入球式遊技機2に設ける場合には、この封入球式遊技機2に設けられている、遊技に応じて発音されるスピーカーを兼用することができる。
【0087】
また、封入球の交換時期判定を封入球式遊技機2毎に行なう例について説明したが、例えば、機種毎に数台を選定して前記交換時期の判定を行なって、その結果により、全機の封入球の交換を行なうようにしてもよいものである。
これによって、管理装置の構成を簡素化することができる。
【0088】
また、前記汚れセンサー50は、汚れの付着による封入球表面の反射光の減少量を検出する光センサーや、重量増加を検出する重量センサー、あるいは、転がり時の速度変化を検出する速度センサー、さらには、電気的な接触抵抗の変化を検出する抵抗検出器等が用いられる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、封入球の転がり速度を測定することで、封入球に付着した汚れに起因する転がり抵抗の変化を検出する汚度検出手段を備えたので、封入球式遊技機における封入球の交換時期を判定することが可能となり、封入球の交換管理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された封入球式遊技機を備えた遊技装置の概略を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施例が適用された封入球式遊技機の外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施例が適用された封入球式遊技機に用いられる遊技盤を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施例が適用された封入球式遊技機の背面図である。
【図5】本発明の一実施例の管理装置の制御ブロック図である。
【図6】本発明の一実施例における集中管理制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例における集中管理制御部において、サブルーチンとして行なわれる封入球交換時期判定の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例における遊技盤制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例における封入球交換制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例における発射制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施例におけるカード制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 遊技領域
2 封入球式遊技機
31 供給樋
33 排出装置
36 新球供給装置(供給装置)
50 汚れセンサー(汚度検出手段)
Claims (1)
- 所定数の遊技球を封入し、この封入球を遊技領域へ弾発して遊技を行い、入賞した封入球及び入賞しなかった封入球を供給樋へ誘導し、該誘導された封入球を遊技領域へ弾発して循環可能とする封入球式遊技機において、
前記供給樋に保持されている封入球を排出する排出装置と、
前記供給樋に新たな封入球を供給する供給装置と、
を備え、
前記供給樋は、
当該供給樋に誘導された封入球の転がり速度を測定することで、封入球に付着した汚れに起因する転がり抵抗の変化を検出する汚度検出手段を有していることを特徴とする封入球式遊技機。
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1993
- 1993-11-15 JP JP28498593A patent/JP3636482B2/ja not_active Expired - Fee Related
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