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JP3636487B2 - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は画像処理装置およびその方法に関し、例えば、画像を形成するための画像処理や、画像入力装置などから入力された画像に施す画像処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータなどから画像データを受信して画像を形成するプリンタシステムは、図1に示すように画像処理装置1と画像形成装置2から構成されている。
図に示すように、外部通信回路4で受信したホストコンピュータなどの外部機器3から送られてきた画像データは、CPU8によってフルページの画像メモリ5に書込まれる。このとき、ROM9はCPU8のプログラムを保持するのに使われ、RAM10はCPU8が作業するためのワークRAMとして使われる。また、11はそれらを結ぶCPUバスである。一方、画像形成装置2は、例えば電子写真方式のカラープリンタであり、画像メモリ5から読出されて画像処理回路6により様々な画像処理を施された画像信号に基づいて、プリンタエンジン19により画像を形成する。画像処理装置1のCPU8は、デバイス側通信回路17によって、画像形成装置2の制御部15と通信を行う。
【0003】
画像メモリ5はRGB(Red,Green,Brue)画像データをそれぞれ保持し、画像処理回路6はRGBデータをCMYKデータに変換して画像形成装置2に送る。このCMYK(Cyan,Magenta,Yellow,Black)データは、画像形成装置2の形成色トナーに対応し、画像形成装置2の特性に依存したデータであり、RGBからCMYKへの変換関数は画像形成装置2毎に固定化されていて、ROM9に保持されている。
【0004】
このようなプリンタシステムは、画像処理装置1と画像形成装置2とを別々に製造して、両者をインタフェイスケーブルで接続して構成することができる。従って、画像形成装置2を開発した第一のメーカとは異なる無関係な第二のメーカが、独自に画像処理装置1を開発し、これを第一のメーカの画像形成装置2に接続して、プリンタシステムを構成する場合が考えられるが、このような構成は以下の問題を含んでいる。
【0005】
(1)画像形成装置2に適した使い方をするとは限らないため、その画像形成装置2にダメージを与える場合があり、正常な使用を想定して設定された寿命よりも速く壊れる可能性がある。例えば、画像形成装置2においては、一画素に重ねられるCMYKトナーの総量に制限があり、通常はその制限内に収まるように画像処理を施すが、第二のメーカが開発した画像処理装置1では、その制限を超える画像データを出力する危険があり、トナーがうまく付着しなかったり飛散して装置内部を汚したり、定着器を痛めて寿命を短くするなどの不具合が発生する。
【0006】
(2)とくにカラー画像を形成する場合は、色に関する画像処理が異なると、同一の画像形成装置2であっても形成される画像の色味が異なってしまう。この問題は、画像形成装置だけでなく画像入力装置にも当てはまる。
このため、画像形成装置2に接続する画像処理装置1は、自社製品またはその特性を確認して認定した他社製品が好ましく、好ましくない画像処理装置1を接続できないようにする仕組みが必要になる。その一方式として、以下に説明するデータスクランブル方式が考えられる。
【0007】
画像処理回路6で画像処理を施した画像データを、ROMで構成するデータスクランブル回路を通してデータ変換fを施した後、画像形成装置2へ送る。画像形成装置2は、受信したデータに逆変換f-1を施して画像データを再生する。つまり、fは可逆変換であり、変換前の画像データと逆変換後の画像データとは同一である。このデータ変換関数fは画像処理装置1のデータスクランブル回路のROMに、その逆変換関数f-1は画像形成装置2のデータスクランブル回路のROMに、それぞれLUTとして書込む。
【0008】
このようにすれば、スクランブルされた状態の画像データが入力されないと、画像形成装置2は正しくプリントしない。言い換えると、画像データにスクランブルを施せる画像処理装置1だけしか接続できなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例においては、次のような問題点があった。
つまり、スクランブル関数がROM化されているので、ROM交換を行わない限り関数を変更できず、認定したメーカの画像処理装置についてその関数を変更したい場合は、ROM交換作業に手間がかかるという問題もある。また、リバースエンジニアリングによりその変換関数を解明したり、ROM自体をコピーしてしまえば、認定されていないどんな画像処理装置でも接続することができる。さらに、認定したメーカにはスクランブル関数を公開したり、その使用方法を伝える必要があり、機密が洩れ易く手間がかかるという問題もある。
【0010】
また、同様の問題として、画像処理回路のRGB-CMYK変換関数は画像形成装置や画像入力装置毎に固定で、それを容易に変更できない問題がある。これはとくに、認定された画像処理装置に、新しく開発した画像形成装置や画像入力装置を接続しようとする場合に問題になる。つまり、その新しい画像形成装置や画像入力装置に適した画像処理を行わせようとすると、画像処理装置のROMを交換しなければならずROM交換作業に手間がかかる。
【0011】
本発明は、上述の問題を個々にあるいはすべて解決するためのもので、画像処理装置のROMを交換することなく、任意にスクランブル関数を変更できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0013】
本発明にかかる画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された画像データに所定の画像処理を施す処理手段と、スクランブル情報に従って、前記処理手段によって処理された画像データにスクランブルを施して外部装置へ出力するスクランブル手段とを有する画像処理装置であって、前記スクランブル情報は、前記画像処理装置を制御するCPUとは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理装置のCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする。
【0014】
また、スクランブル情報に従って、外部装置から入力されたデータのスクランブルを解除するスクランブル解除手段と、前記スクランブル解除手段によって得られた画像データに所定の画像処理を施す処理手段と、前記処理手段によって処理された画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置であって、前記スクランブル情報は、前記画像処理装置を制御するCPUとは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理装置のCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする。
【0015】
本発明にかかる画像処理方法は、画像データを入力し、入力した画像データに所定の画像処理を施し、スクランブル情報に従って、前記画像処理した画像データにスクランブルを施し、前記スクランブルを施したデータを外部装置へ出力する各ステップを有する画像処理方法であって、前記スクランブル情報は、前記画像処理方法を実行するCPUとは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理方法を実行するCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする。
【0016】
また、外部装置からデータを入力し、スクランブル情報に従って、入力したデータのスクランブルを解除し、前記スクランブルを解除して得られた画像データに所定の画像処理を施し、前記画像処理された画像データを出力する画像処理方法であって、前記スクランブル情報は、前記画像処理方法を実行するCPUとは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理方法を実行するCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする。
【0019】
【実施例】
以下、本発明にかかる一実施例の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
【第1実施例】
本発明にかかる第1実施例は、画像処理装置とプリンタなどの画像形成装置とを備えた画像出力システムに関し、画像処理装置側のデータスクランブル回路を、画像形成装置側から直接プログラムできるようにしたものである。なお、画像形成装置は、プリンタに限定されるものではなく、ディスプレイ,複写機,フィルムレコーダなどであってもよい。以下、具体的に説明する。
【0021】
図2は本実施例の画像出力システムの構成例を示すブロック図である。なお、同図において、図1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
7は画像処理装置1のデータスクランブル回路で、画像処理回路6から入力された画像データに所定のスクランブルを施した後、画像形成装置2へ出力する。18は画像形成装置2のデータスクランブル回路で、画像処理装置1から入力されたデータのスクランブルを解除した後、プリンタエンジン19へ出力する。
【0022】
詳細は後述するが、データスクランブル回路7はデータ変換関数fを格納し、データスクランブル回路18は逆変換関数f^-1を格納する。この関数は画像形成装置2の制御部15によって直接書換えることができる。さらに、データスクランブル回路7はCPUバス11に接続せず、画像処理装置1のCPU8は、データスクランブル回路7の設定を行う必要はない。
【0023】
このような構成にすれば、画像形成装置2のROMを交換するだけでスクランブル関数を変更することができ、また、画像処理装置1の製造者側は、データスクランブルの内容や手法を一切関知する必要がない。さらに、異なるスクランブル関数をもつ画像形成装置2に、画像処理装置1を接続する場合も、画像処理装置1側ではスクランブルに関する設定を行う必要はない。
【0024】
なお、図2の構成において、データスクランブル回路7にCPUバス11を接続して、例えばデフォルトのスクランブル関数を設定するなどの作業をする構成であっても、制御部15からデータスクランブル回路7を直接操作できる構成であれば、本実施例の趣旨から外れるものではない。
さて、データスクランブル回路は、可逆変換の関数を設定できるものであれば何でもよく、例えばRAMによるLUTなども考えられる。しかし、RAMを用いると、関数を容易に変更できる利点がある反面、汎用部品のRAMであるがために容易にデータスクランブル回路7を構成でき、同一のデータスクランブル回路7を備えた画像処理装置であれば、認定品でなくても、本実施例の画像形成装置2に接続してプリントさせることができる。そこで、本実施例はRAMではなくプログラムできる例えばゲートアレーからなるカスタムICでデータスクランブル回路7を構成する。
【0025】
図3はこのカスタムICで構成したデータスクランブル回路7の一例を示すブロック図である。
画像処理回路6から送られたきた画像データは、制御レジスタ34に格納された情報に基づいて、ビット反転器31でビット単位に反転あるいはスルーされる。次に、ビット反転器31から出力された画像データは、制御レジスタ34に格納された情報に基づいて、ビット交換器32でその一部のビットがビット交換される。これは例えば、ビット0とビット6とを入替えるというものである。次に、ビット交換器32から出力された画像データは、制御レジスタ34に格納された情報に基づいて、加算器33で定数を加算される。例えば、画像データが8ビットの場合、加算結果の下位8ビットを出力することにより可逆演算になる。
【0026】
制御レジスタ34に格納された情報は、画像形成装置2の制御部15から制御部35へ送られてくる書込信号、書込データDIN,書込用クロックCLK,書込許可PROGによって書替えられる。つまり、これらの信号を制御部35が解釈して、制御レジスタ34に書込む。なお、制御レジスタ34は不揮発性であることが望ましいが、もし揮発性の場合は、電源オンやリセットなどによって画像処理装置1が初期化される度に、画像形成装置2から情報を書込む必要がある。
【0027】
データスクランブル回路7が行うスクランブルは可逆でありさえすれば、ビット反転,ビット交換,定数加算の何れか一つでも組合せでもよく、勿論処理の順番を入替えてもよい。さらに、ビット反転,ビット交換,定数加算以外の処理でもよいことはいうまでもない。なお、、このカスタムICは、画像形成装置2のデータスクランブル回路18と共通に使用するために、各処理の順序を逆にする必要があるので、各変換モジュールの順序を替えられる構成が好ましい。
【0028】
図4はこの書込信号を説明するタイミングチャート例である。
制御部15は、まず信号PROGをアクティブにして、これから書込みを行うことを知らせる。続いて、クロックCLKに同期して書込データDINをシリアル転送する。各処理モジュールに対応する情報が順次送られ、制御部35は、受信した情報を順次制御レジスタ34に書込む。このような書込方法を用いることにより書込アドレスを指定する必要はないが、勿論アドレスを指定するようなプロトコルであってもよい。また、書込信号は上述した信号に限定されるものではなく、制御部15からデータスクランブル回路7へ情報を書込める仕組みでありさえすればよい。
【0029】
なお、データスクランブル回路18については、その詳細を説明しないが、図3に示したデータスクランブル回路7と略同様に構成でき、制御部15から略同様にプログラムデータを書込めることは言うまでもない。
以上説明したように、本実施例によれば、カスタムICで構成した画像処理装置のデータスクランブル回路を、画像形成装置から直接プログラムすることができるので、画像形成装置の製造者は、画像処理装置のROMを交換することなく、任意にスクランブル関数を変更することができる。従って、第三者が画像処理装置のデータスクランブル回路を構成するのは困難であり、リバースエンジニアリングによりスクランブル関数を解析したり、ROM自体をコピーしたとしても、本実施例の画像形成装置に接続できる画像処理装置を製造することはできない。また、認定したメーカにスクランブル関数を公開したり、その使用方法を伝える必要がなく、機密が洩れ難く手間もかからない。
【0030】
【第2実施例】
以下、本発明にかかる第2実施例の画像処理装置を説明する。なお、第2実施例において、第1実施例と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
本発明にかかる第2実施例は、イメージスキャナなどの画像入力装置と画像処理装置とを備えた画像入力システムに関し、画像処理装置側のデータスクランブル回路を、画像入力装置側から直接プログラムできるようにしたものである。なお、画像入力装置は、イメージスキャナに限定されるものではなく、複写機,フィルムリーダ,ビデオカメラなどであってもよい。以下、具体的に説明する。
【0031】
図5は本実施例の画像入力システムの構成例を示すブロック図である。
スキャナ部22から出力された原稿の画像データは、画像入力装置25のデータスクランブル回路18でスクランブルされた後、画像処理装置1へ送られる。画像処理装置1は、画像入力装置25から入力されたデータのスクランブルをデータスクランブル回路7で解除し、読取素子の色特性や読取光源の不均一など画像入力装置25に固有の特性を画像処理回路6で、例えばシェーディング補正や入力マスキング処理などによって補正した後、処理した画像データを画像メモリ5に書込む。画像メモリ5内の画像データはその後、CPU8によりコンピュータなどの外部機器3へ送られる。
【0032】
このようにすれば、カスタムICで構成した画像処理装置のデータスクランブル回路を、画像入力装置から直接プログラムすることができるので、第1実施例と略同様の効果が期待できる。
【0033】
【第3実施例】
以下、本発明にかかる第3実施例の画像処理装置を説明する。なお、第3実施例において、第1実施例と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
本発明にかかる第3実施例は、第1実施例と略同様の画像出力システムに関するが、第1実施例では画像処理装置のデータスクランブル回路を画像形成装置から直接プログラムするのに対して、本実施例は、通信により画像形成装置から画像処理装置へプログラムデータを送り、画像処理装置のCPUがそれをそのままデータスクランブル回路に書込むものである。以下、具体的に説明する。
【0034】
図6は本実施例の画像出力システムの構成例を示すブロック図である。
画像処理装置1のデータスクランブル回路7は、画像形成装置2の制御部15によって直接プログラムすることはできない。その代わり、データスクランブル回路7にはCPUバス11が接続され、CPU8による書込みができるようになっている。
【0035】
つまり、制御部15は、データスクランブル回路7へ書込むプログラムデータとともに書込指示を、画像処理装置1のデバイス側通信回路17へ送る。CPU8は、デバイス側通信回路17がこの書込指示を受信すると、一緒に受信されたプログラムデータをそのままデータスクランブル回路7へ書込む。なお、CPU8はデータスクランブル回路7に書込むデータの内容を知る必要はなく、書込指示によって起動され、受信されたデータを順に書込むプログラムを一つもてばよい。
【0036】
この構成によれば、第1実施例と略同様の効果が期待できるほか、第1実施例に比べると、画像処理装置のデータスクランブル回路にプログラムデータを書込むための簡単なプログラムが必要になるものの、データスクランブル回路へプログラムデータを書込む専用の信号線が不要になるので、従来のインタフェイスをそのまま利用できる利点がある。
【0037】
なお、本実施例の構成を第2実施例で説明した画像入力システムに適用して、画像処理装置1のデータスクランブル回路7を、画像入力装置25から間接的にプログラムすることもできる。
また、本発明は、画像形成装置1などから送られてきたプログラムデータを、そのままデータスクランブル回路7へ書込むだけに限らず、CPU8が、このデータの本質的意味を変えないような処理を行った後、データスクランブル回路7へ書込んでもよい。このCPU8が行う処理には、例えば、データを反転したり、特定のビットを付加または削除したり、特定の定数を加えたり、データの順番を換えたり、データを分割して送ったりすることが含まれる。要するに、そのプログラムデータの内容に関係なく、処理できるような処理であればよい。
【0038】
【第4実施例】
以下、本発明にかかる第4実施例の画像処理装置を説明する。なお、第4実施例において、第1実施例と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
本発明にかかる第4実施例は、画像処理装置とプリンタなどの画像形成装置とを備えた画像出力システムに関し、画像処理装置側の画像処理回路を、画像形成装置側から直接プログラムできるようにしたものである。なお、画像形成装置は、プリンタに限定されるものではなく、ディスプレイ,複写機,フィルムレコーダなどであってもよい。以下、具体的に説明する。
【0039】
図7は本実施例の画像出力システムの構成例を示すブロック図である。なお、同図の構成はデータスクランブルに関するものではないため、データスクランブル回路を削除してあるが、前述した実施例のようにデータスクランブル回路を備えることもできる。
画像処理回路6は、画像メモリ5から読出したRGB画像データをCMYKデータに変換して画像形成装置2へ送る。このCMYKデータは、画像形成装置2の形成色トナーに対応し、画像形成装置2の特性に依存したデータであり、RGBからCMYKへの変換関数またはテーブルは画像形成装置毎に異なる。従来、この変換関数またはテーブルは、例えばROM9などに格納されているので、ROM交換作業によって変更していた。本実施例は、この変換関数またはテーブルを、画像形成装置2の制御部15によりプログラムできるようにしたものである。
【0040】
これにより、画像形成装置2の状態、例えばトナーの種類,周辺温度,周辺湿度および記録紙の種類(例えばOHP用フィルム/普通紙/厚紙)などに応じて、変換関数またはテーブルを調整することができる。また、画像処理装置1に特別の設定を行うことなく、新しい画像形成装置2を接続することも可能になる。
本実施例の画像処理回路6は、前述した実施例におけるデータスクランブル回路7と同様に、例えばゲートアレーからなるカスタムICで構成される。図8はこのカスタムICで構成した画像処理回路6の一例を示すブロック図である。
【0041】
画像メモリ5から読込んだRGB画像データは、制御レジスタ64に格納された情報に基づいて、ログ変換用LUT61で輝度情報から濃度情報に変換される。
次に、ログ変換用LUT61から出力された濃度データは、色空間変換器62でCMYKデータに変換される。このRGB-CMYK変換は、画像処理装置1に入力された画像データの色空間(RGB)を、画像形成装置の色空間(CMYK)に変換する色空間変換処理であり、この変換には色々な方法があるが、基本的には三入力四出力の行列演算で規定される。この行列演算は乗算器と加減算器で構成でき、よく知られているため説明を省略する。なお、行列演算の各係数は制御レジスタ64に格納されている。
【0042】
また、同じRGB画像データでも色空間の異なるRGB画像データが存在し、例えばイメージスキャナのRGB色空間と、モニタに表示するのに適したRGB色空間とは一般的に異なる。このようなRGB色空間の変換を行うものも色空間変換である。例えば、画像形成装置2がRGB色空間の画像データを扱う場合、色空間変換器62はRGB-RGBの色空間変換を行うことになる。
【0043】
次に、色空間変換器62から出力されたCMYK画像データは、例えばCMYKそれぞれのLUTで構成される濃度補正器63により濃度補正される。これは、画像形成装置2の濃度特性に応じた補正を施す処理で、前述した画像形成装置2の状態に応じた補正を施す必要があり、色空間変換などに比べて頻繁に補正関数が変化する可能性がある。なお、LUTの内容は制御レジスタ64に格納されている。
【0044】
さて、画像処理回路6の制御レジスタ64へプログラムデータを書込む方法は、第1実施例で説明した制御部15からデータスクランブル回路7へ直接書込む方法や、第3実施例で説明したCPU8を介して間接的に書込む方法と同様の方法が使用できる。
また、本実施例の画像処理回路6は、プログラム可能な三つの変換モジュールを備えているが、一般に、これらの変換モジュールをすべて用意する必要はなく、すべての変換モジュールを画像形成装置2からプログラムできる必要もない。さらに、これらとは別の変換モジュールを用意していもよい。
【0045】
以上説明したように、本実施例によれば、カスタムICで構成した画像処理装置の画像処理回路を、画像形成装置からプログラムすることができるので、任意に画像処理の関数を変更できる。例えば、画像処理装置のROMを交換しなくとも、新しい画像形成装置に適した画像処理を行わせることができるほか、画像形成装置の状態、例えばトナーの種類,周辺温度,周辺湿度および記録紙の種類(例えばOHP用フィルム/普通紙/厚紙)などに応じた画像処理を行わせることができる。
【0046】
また、本実施例は画像形成システムについて説明したが、第2実施例で説明したような画像入力システムにおいて、その画像処理装置の画像処理回路を、園が像入力装置からプログラムすることができるのはいうまでもない。
【0047】
【変形例】
上述した実施例では、受信したRGB画像データに基づいて画像を形成する画像形成システムについて説明したが、他の形式の画像データ、例えばCMYK画像データやPDL(Page Description Language)で記述されたPDLデータに基づいて画像を形成する画像形成システムでもよい。
【0048】
また、上述した実施例では、外部機器と画像処理装置とは別々に構成される例を説明したが、外部機器に画像処理装置がボードとして組込まれる場合もある。さらに、外部機器,画像入力装置,画像処理装置および画像形成装置などの一部あるいは全部が一体に構成される場合でも、外部インタフェイスなどによって、各機能部から画像信号を取出すことができれば本発明を適用することができる。
【0049】
また、上述した実施例では、外部機器から通信によって画像データを受取る例を説明したが、例えばフロッピディスク,ハードディスク,CD-ROM,光磁気ディスク,レーザディスク,光ディスクなどの記憶媒体を介して受取ることもできる。
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0050】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像処理装置のROMを交換することなく、任意にスクランブル関数を変更することができる。
【0052】
従って、例えば、認定したメーカの画像処理装置についてスクランブル関数を変更したい場合でも、ROM交換作業が不要になる。また、リバースエンジニアリングによりその変換関数を解明したり、ROM自体をコピーしても、認定されていない画像処理装置は接続することができない。さらに、認定したメーカにはスクランブル関数を公開したり、その使用方法を伝える必要がなく、機密が洩れ難く手間がかからない、などの効果がある。また、例えば、画像処理装置のROMを交換することなく、いつでも画像処理の関数を変更できる画像処理装置および画像処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像を形成するプリンタシステムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる一実施例の画像出力システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のデータスクランブル回路の一例を示すブロック図である。
【図4】図3のデータスクランブル回路に情報を書込む信号を説明するタイミングチャート例である。
【図5】本発明にかかる第2実施例の画像入力システムの構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明にかかる第3実施例の画像出力システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる第4実施例の画像出力システムの構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の画像処理回路の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
4 外部通信回路
6 画像処理回路
7 データスクランブル回路
2 画像形成装置
15 制御部
18 データスクランブル回路

Claims (7)

  1. 画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された画像データに所定の画像処理を施す処理手段と、
    スクランブル情報に従って、前記処理手段によって処理された画像データにスクランブルを施して外部装置へ出力するスクランブル手段とを有する画像処理装置であって、
    前記スクランブル情報は、前記画像処理装置を制御する CPU とは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理装置のCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記外部装置は、前記スクランブル情報に従い、前記スクランブル手段とは逆の変換を行うスクランブル解除手段を備えた画像形成装置であることを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. スクランブル情報に従って、外部装置から入力されたデータのスクランブルを解除するスクランブル解除手段と、
    前記スクランブル解除手段によって得られた画像データに所定の画像処理を施す処理手段と、
    前記処理手段によって処理された画像データを出力する出力手段とを有する画像処理装置であって、
    前記スクランブル情報は、前記画像処理装置を制御する CPU とは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理装置のCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記外部装置は、前記スクランブル情報に従い、画像データにスクランブルを施すスクランブル手段を備えた画像入力装置であることを特徴とする請求項3に記載された画像処理装置。
  5. 前記スクランブル手段および前記スクランブル解除手段は、前記スクランブル情報を記憶するレジスタと、前記レジスタに記憶された情報に基づいて、入力されたデータに演算を施す演算部とを備えた一つのチップで構成されることを特徴とする請求項2または請求項4に記載された画像処理装置。
  6. 画像データを入力し、
    入力した画像データに所定の画像処理を施し、
    スクランブル情報に従って、前記画像処理した画像データにスクランブルを施し、
    前記スクランブルを施したデータを外部装置へ出力する各ステップを有する画像処理方法であって、
    前記スクランブル情報は、前記画像処理方法を実行する CPU とは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理方法を実行するCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする画像処理方法。
  7. 外部装置からデータを入力し、
    スクランブル情報に従って、入力したデータのスクランブルを解除し、
    前記スクランブルを解除して得られた画像データに所定の画像処理を施し、
    前記画像処理された画像データを出力する画像処理方法であって、
    前記スクランブル情報は、前記画像処理方法を実行する CPU とは独立の、前記外部装置の制御部から入力され設定され、前記画像処理方法を実行するCPUはスクランブルに関する設定を行う必要はないことを特徴とする画像処理方法。
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