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JP3638293B2 - インクジェットヘッド - Google Patents
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JP3638293B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、インクジェットプリンタに使用されるインクジェットヘッドに関するものである。
【0002】
インクジェットプリンタは、効率が良く、小型で、解像度が高く、印字が静かに行われるという特徴があり、近年の普及は目覚ましいものがあるが、最近では、携帯用プリンタに代表される小型プリンタに対する需要が大きいため、さらに小型化,高効率化を図ることが急務になっている。
【0003】
これらの要望に対応するため、インクジェットヘッドも、薄板状ヘッドの端面にノズルが設けられているいわゆるエッジシュート型だけでなく、薄板の平面上にノズルが設けられているいわゆるサイドシュート型が検討され、その中でも特に、ノズルのほぼ直下に圧力発生源を設けて小型化,高効率化を図ったもの(以下、直下型と呼ぶ)が開発され始めた。
【0004】
【従来の技術】
この方式の従来の直下型インクジェットヘッドの例を図18(A)乃至図18(D)に示す。これらの構成は次の通りである。図18(A)は、圧力発生源として圧電素子を用いたものであり、圧力発生部である圧力室1が2列のノズル2の両側に各ノズル2にそれぞれ連絡してほぼ円弧状に配列され、該各圧力室1に接する振動板上には該各圧力室1に対向する圧電素子3がそれぞれ取り付けられている。矢印A方向はノズル2からのインク噴出方向で、矢印B方向はヘッド走査方向である。
【0005】
18(B)は、走査方向に対し交差して斜めに配列された各ノズルに連絡する各圧力室が平行に配列されたものを示し、各圧力室に接する振動板上には圧電素子3がそれぞれ取り付けられている。図18(C)は、ノズルが斜めに2列に配列され、各圧力室が2列に向き合わせて配列されたものを示している。
【0006】
また、図18(D)は、圧力発生源として電気熱変換素子4を用いたバブルジェット方式のもので、該電気熱変換素子4は、ノズル5のほぼ真下にある圧力室6の底面上に配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構造は次の欠点を有していた。すなわち、図18(A)の場合は、ノズルの外側へいくほどヘッドの性能に寄与しない無駄なスペースが広くなるため、ヘッドが比較的大型になり、かつ圧力室の形状が複雑になるとともに、印字の直後に媒体を押さえると汚れるというインクジェットプリンタ特有の問題を解決するための媒体送り機構にかなりの工夫が必要になる。
【0008】
また、図18(B)の場合は、解像度を上げるためにノズル数を増やすとヘッドの横幅が大きくなり、ヘッド走査の際に媒体と接触して、媒体を汚したり破ったりする危険が増加するとともに、各ノズル毎に駆動タイミング制御を行わねばならず、制御方法が複雑化し、印字品位を保つのが困難になる。
【0009】
また、図18(C)の場合は、圧力室を2列に向き合わせることにより上記欠点の改善を図っているが、制御方法が複雑化し印字品位を保つのが困難になるという欠点は依然として残っている。
【0010】
また、図18(D)の場合は、駆動源のエネルギ密度が高いため、比較的小さな圧力室を用いることが可能で、図18(A)〜図18(C)よりはかなり小型のヘッドが実現でき、欠点も少ない。しかし、この形状のままでは、解像度は300dpi程度が限界であり、それ以上の高解像度化を図るのが困難である。
【0011】
本発明は、高解像度,かつ小型のインクジェットヘッドを低コストで生産することを可能にするインクジェットヘッドを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、少なくとも1個以上のノズルから成るノズル列が2n本(但し、n≧2の整数)形成されたインクジェットヘッドにおいて、最上位のドットを印字するノズルを第一番目のノズルとして以下順に最下位のドットを印字するノズルまで番号を付けたとき、任意の第m番目のノズルの属するノズル列と第(m+n)番目のノズルの属するノズル列とが擬似的に1列として取り扱うことが可能なように間隔aがドットピッチpに対してp/2の整数倍となるように近接して配置されており、第m番目のノズルの属するノズル列と第(m+1)番目のノズルの属するノズル列とが前記近接して配置された間隔よりも相対的に離れて配置されており、前記2n本のノズル列に対応する圧力室が共通の部材に形成され、且つ、前記圧力室の平面形状が四角形状で、各圧力室におけるノズル位置とインク供給口とが四角形の角の互いに対角線の位置に配置されているとともに、前記近接して配置した2本のノズル列の印字タイミングを同期して擬似的に1列として駆動する手段を設けたことを特徴とする構成(第1の構成)とする。
【0013】
また、上記第1の構成のインクジェットヘッドにおいて、ノズルを対向させて近接配置された2つのノズル列に対応する2つの圧力室列が、1つの圧力室群となるようにインク供給路によって全周をとりまかれていることを特徴とする構成(第2の構成)とする。
【0014】
また、上記第2の構成のインクジェットヘッドにおいて、圧力室群が複数個あって、これらを取り囲むインク供給路が圧力室群ごとに分離され、分離された各インク供給路がそれぞれ異なる色のインクの供給を受けることを特徴とする構成(第3の構成)とする。
【0015】
【作用】
第1の構成の場合は、圧力室が無駄な面積をとらずに無理なく配置できる。また、ノズル列は擬似的に1列として取り扱うことが可能なように間隔aがドットピッチpに対してp/2の整数倍となるように2列ずつ近接しているため、ヘッド駆動制御を行うときは該2列のノズル列の印字タイミングを同期して疑似的に1列として取り扱うことが可能となる、すなわち、制御は非常に容易になる。
また、圧力室の平面形状を四角形状とし、各圧力室におけるノズル位置とインク供給口とが四角形の角の互いに対角線の位置に配置することによって、インクの流れは淀み点がなくなり、インク注入時に気泡が残ることはなく、ヘッドの信頼性は一層向上する。
さらに、インクの噴射に寄与しない部分の面積がなくなって、結果的にヘッドをより小型化することができる。
【0016】
第2の構成の場合は、インク供給路をこのような形状とすることで、各圧力室に対して上下のいずれからでもインクを供給でき、実質的なインク供給能力が増大する。これにより、インク噴射はより安定し、また高速印字も可能になる。
【0017】
第3の構成の場合は、分離された各インク供給路にそれぞれ異なる色のインクが供給されて複数色の印字ができるようになっているため、色の数だけの微小改行によりカラー印字を行うことができる。
【0018】
以上を要約すると、本発明によれば、高解像度かつ小型のインクジェットヘッドを低コストで得ることができる。
【0019】
【実施例】
以下、図1乃至図17に関連して本発明の実施例を説明する。
【0020】
本発明は、圧力室を最小限の面積に無理なく配列させ、しかも従来例に挙げられた欠点を極力小さくできる構造を実現するものである。そのために、圧力室の縦方向は、仕切り壁を含めて、ヘッドの解像度ピッチの2n倍(但し、2nは前述したノズル列の本数)が最大幅になるように分割されている必要がある。インクジェットヘッドの走査方向は、駆動源の性能に応じて必要最小限の幅となるように決定され
【0021】
図1乃至図4に実施例を示す。
【0022】
図1は本実施例のインクジェットヘッドの構造説明図で、図1(A)は各圧力室,ノズルの標準的な配置を示している。この図1(A)のインクジェットヘッド11は、複数のノズル12を縦方向に並設して成るノズル列が2n本(但し、n≧2)形成され、各ノズル12はそれぞれ圧力室13に連結している。なお、本図ではn=2の場合を示している。
【0023】
各ノズル列は、最上位のドットを印字するノズル(一番左のノズル列の一番上のノズル)を第一番目のノズルとして以下順に最下位のドットを印字するノズル(一番右のノズル列の一番下のノズル)まで番号を付けたとき(図中、圧力室13内に付した<>付の数字がノズル番号になる)、任意の第〈m〉番目のノズルが属するノズル列と第(m+n)番目のノズルの属するノズル列とが近接して配置されており、第m番目のノズルの属する列と第(m+1)番目のノズルの属するノズル列とが離れて配置されている。
【0024】
これらの配置を具体的に説明すると、例えば、第9番目のノズル12が属するノズル列(一番左の列)と(9+2)の第11番目のノズル12が属するノズル列(左から2番目の列)とが近接し、第9番目のノズル12が属するノズル列と(9+1)の第10番目のノズル12の属するノズル列(左から3番目の列)とが離れている。
【0025】
このようなノズル及び圧力室の配置を行った場合、圧力室が無駄な面積をとらずに無理なく配置できる。また、ノズル列の数は4列あるが、2列ずつ間隔aを介し近接しているため、ヘッド駆動制御を行うときには疑似的に2列として取り扱うことが可能となる。これは、4列制御を行う場合と比較して制御が非常に容易になる。
【0026】
なお、図1(A)の距離a(例えば9番目のノズルのあるノズル列と、9+2番目のノズルのあるノズル列との列間距離)について説明を加えると、例えば解像度が360dpiの場合ドットピッチpは70.5μm(=360/25.4×1000μm)であり、aをpの整数倍に設定すれば、2本のノズル列の印字タイミングは同期させることができる。従って、タイミング信号の数は1本ですみ、制御が簡単になる。
【0027】
但し、一般にシリアルドットプリンタにおいては、斜め線のつながりを美しくするために、横方向について見かけ上2倍の解像度に相当する位置にドットを印字するということが行われている。これについても考慮した場合には、aがp/2の整数倍に設定すれば良いことになる。
【0028】
また、図1(A)のb寸法(例えば第9番目のノズルのあるノズル列と、第(9+1)番目のノズルのあるノズル列との距離)についても、内容及び効果は上記とほぼ同様である。
【0029】
また、図1(B)のインクジェットヘッド21は、図1(A)のノズル列間の距離と、ノズル22の縦方向の間隔(解像度に依存する)とが一定の比率となるように設定されたもので、各ノズル列に対応する圧力室23の上下の仕切り壁が、横方向の2n本の圧力室列にわたって、点線で示すように直線をなしている。このため各圧力室23は図示のような形となっている。
【0030】
この場合は、仕切り壁の決め方によっては、図1(A)の場合よりも圧力室の面積が小さくなることもあるが、寸法検査が容易になるとともに、後述するように駆動源として圧電素子等を用いた場合に、駆動源を一体に形成した後分離する方法を採ることが可能となり、製造性が大幅に改善される。
【0031】
また、図1(C)のインクジェットヘッド31は、図1(B)の圧力室の面積を最大限に増やすために、上下の仕切り壁のつくる直線を平行として圧力室形状を平行四辺形にしたものである。図中、32はノズル、33は圧力室である。
【0032】
この場合は、仕切り壁の幅がどこでも一定となることにより、インクの噴射に寄与しない部分の面積がなくなって、結果的にヘッドを図1(B)より小型化できる。
【0033】
図2は図1(A)のインクジェットヘッド11のインク供給路の構造説明図で、図2(A)に示すように、左から一番目の列の各圧力室13はインク供給路41aに接続し、2番目と3番目の列の各圧力室13は該両列の間を通るインク供給路41bに接続し、4番目の列の各圧力室13はインク供給路41cに接続している。
【0034】
ところで、管路の摩擦抵抗は、ダルシー・ワイズバッハの式として知られるように、断面積の4乗に反比例する。従って、図2(B)に示したような従来方式と比較すると、インク供給路の共通化により、インク供給路に要する横方向の幅を縮めることが可能になる。これもヘッドの小型化に有効な手段である。
【0035】
インク供給路の他の例を図3に示す。
シリアルドットプリンタにおいては、全べた印字の場合を除いて、すべてのノズルが同時に駆動されることはまれである。従って、インク供給路42を図3(A)のような形状とする(ノズル同士が近接する2つのノズル列に対応する2つの圧力室列が、1つの圧力室群となるようにインク供給路42によって全周をとりまかれている)ことで、各圧力室13に対して共通のインク供給路42の上下どちらからもインクを供給できることになり、実質的なインク供給能力が増大する。これによって、インク噴射はより安定化し、高速印字も可能になる。
【0036】
図3(B)は、インク供給路を、各圧力室列にそれぞれ連絡するイエロー用のインク供給路43a,シアン用のインク供給路43b,マゼンタ用のインク供給路43c,及びブラック用のインク供給路43dに分離したものを示している。このヘッドでは1パスで4色の印字ができ、4回の微小改行によって文字を印字できる。勿論ブラックは3色の混合で印字することも可能で、その場合は圧力室群を3列に分離すれば良い。このようにすれば、小型で単一のカラーヘッドが実現できる。
【0037】
上記のようにインク供給路から各圧力室にインクを供給する際に、インク供給路,ノズルの位置を適切に設定することが気泡の滞留をなくす上で重要で、図4はこれらの位置設定要領を示している。以下図4(A)〜図4(E)を用いて詳細に説明する。
【0038】
図4(B)のように、ノズル51が圧力室52の角部にないときは、インク供給路53からの初期のインク注入時に圧力室52内に気泡54が残りやすく、また何かのタイミングでノズル51から気泡を吸い込んだ場合にも、同じ位置に気泡54が引っ掛かりやすくなる。この気泡は、インク排出操作を行っても、インクの流れの淀み点にあるため、なかなか排出されない。
【0039】
圧力室内部に気泡が存在すると、駆動源による圧力波が大幅に減衰し、インク噴射が停止してしまう。これに対し、ノズル51を図4(A)に示すように圧力室52の角部近傍に配置した場合には、気泡が存在しても、排出操作の際に矢印で示したインクの流れに乗るため、容易に排出でき、ヘッドの信頼性は向上する。
【0040】
また、このようにインク室角部にノズルを設けても、インク供給路53が圧力室52の中央に接続する場合は、図4(C)に示すように、初期のインク注入時に圧力室52内の右角部に気泡が残りやすい。この場所も、インク排出操作の際のインク流れの淀み点であり、気泡はなかなか排出されない。そこで、インク供給路53を図4(D)に示すようにノズル51と対角に配置すると、インクの流れは図中矢印線のようになって淀み点がなくなり、インク注入時に気泡が残ることはなく、ヘッドの信頼性は一層向上する。
【0041】
さらに、図4(E)に示すように、図4(D)の構造のものを点対称に配置すると、個々の圧力室52はインク供給路53からノズル51まで全く同じ形状とすることができる。これにより、ヘッド特性の確保が容易になる。
【0042】
本発明のインクジェットヘッドの主要構成及び効果については以上の通りであるが、次にこのヘッドの動作,製造方法等について説明する。
【0043】
は圧電素子を駆動源とするインクジェットヘッドの動作説明図で、図(A)は非動作時を示し、図(B)は動作時を示している。図中、71はノズル71aを備えたノズル板、72は圧力室72a及び該圧力室72aに連絡する図示しないインク供給路を備えた流路板、73は振動板で、これらの3枚の板は接着等により積層されている。74は圧電素子である。圧力室72aはノズル71aに連通し、圧電素子74は振動板73の表面に接着等により固定されて圧力室72aに対向している。
【0044】
(A)は圧電素子74に電圧を印加していない状態であり、振動板73はたわんでいない。図(B)は圧電素子74に電圧を印加した状態であり、圧電素子74の変位力によって振動板73がたわみ、インク粒子75がノズル71aから噴射される。
【0045】
は静電力利用インクジェットヘッドの動作説明図で、図(A)は非動作時を示し、図(B)は動作時を示している。図中、81はノズル81aを備えたノズル板、82は圧力室82a及び図示しないインク供給路を備えた流路板、83は振動板、84はエアギャップ84aを備えた絶縁層、85は基板である。
【0046】
(A)は電圧を印加していない状態であり、振動板83はたわんでいない。図(B)は図示のように電圧を印加した状態であり、静電力によって振動板83がたわみ、インク粒子86がノズル81aから噴射される。
【0047】
は電気熱変換素子使用インクジェットヘッドの動作説明図で、図(A)は非動作時を示し、図(B)は動作時を示している。図中、91はノズル91aを備えたノズル板、92は圧力室92a及び図示しないインク供給路を備えた流路板、93は基板、94は圧力室92a内で基板93上に配置された電気熱変換素子である。
【0048】
(A)は電気熱変換素子94に通電していない状態である。図(B)は電気熱変換素子94に通電した状態であり、発生した熱エネルギによってインクの一部が瞬時に沸騰して気泡96を形成する。この気泡の成長によって、ノズル91aからインク粒子95が噴射される。
【0049】
は圧電素子形成方法説明図である。通常、圧電素子は、前述(図)のように、各圧力室に対応する位置で振動板上に接合されているが、図の場合は、複数の圧力室を覆う大きさの圧電素子101を接合後、これを圧力室を仕切る仕切り壁の真上の位置で切断して、各圧力室にそれぞれ対応する圧力室を形成する。
【0050】
切断用の機械としては、半導体等の切り離しに用いられる精密スライサーを用いるのが有効である。この場合には、切断溝幅は約50μmと非常に薄くできるため、取り除かれる部分が小さくなってヘッドが不必要に大きくなることを防げるとともに、切断の位置精度も±5μm程度の誤差に収まるため、個々の圧電素子の大きさのばらつきを非常に小さくすることができる。
【0051】
は圧電素子の他の形成方法説明図で、すべての圧力室を覆うよりも大きい圧電素子100を接合後、これを図と同様の方法により切断して、各圧力室にそれぞれ対応する圧力室を形成する。これにより、圧電素子群の外周に不饗な部分(図中斜線記人部分)が残る。一般に圧電素子を振動板に接着する場合、接着剤の塗布量によっては、接着剤が素子の表面まではみ出して硬化することかある。
【0052】
このはみ出した接着剤が素子表面の電極を覆ってしまうと、導通不良を引き起こす。この問題は、図のように圧電素子群の外周に不要な部分を設けることによって解決できる。また、圧電素子を振動板に半田付けした場合には、一般に素子自身が薄いために、半田が圧電素子の外周で上下の電極間のブリッジとなり、絶縁不良を起こすことがある。絶縁不良がひどい場合には、装置そのものの破壊につながるため、大問題である。
【0053】
このような場合にも、不要な部分を素子の外周に設けておけば、半田ブリッジを生じても、実際に使用する部分は絶縁が確保されているために、使用上問題となることはない。さらに、圧電素子を切断する場合には、切り始めと切り終りにおいてチッピング(微小な欠け)が生じやすいが、不要な部分を外周に設けておけば、チッピングが起きた場合でも、実際に使用する部分には被害がないために不良品とならない。従って、ヘッドの歩留まりが良くなり、信頼性も向上する。
【0054】
10は圧電素子と圧力室の位置合わせ手段説明図で、1031 ,1032 は、圧電素子101の接着面上で接着範囲の外側に設けられた十字型の基準マークである。圧電素子を振動板に接着後切断する場合には、切断位置と圧力室の位置ずれが大きな問題となる。位置ずれが大きくなると、圧電素子の変位が振動板に有効に伝わらなくなると同時に、ある圧力室に対応した圧電素子を駆動した場合に、その素子の一部が隣接した別の圧力室にかかっていることになり、機械的干渉が起きるという問題を生じる。
【0055】
従って、位置ずれをいかに小さくするかが重要になってくるが、圧電素子は不透明なため、素子を透かして圧力室と位置合わせをするのは不可能である。この問題は、流路板を形成する際に、圧力室の切断位置の基準となる基準マーク103を同時に形成することによって、切断位置決めを正確かつ容易にして解決することができる。
【0056】
11はヘッドの組立工程図である。このヘッドは、ノズル111aを備えたノズル板111と、圧力室112a及び該圧力室112aに連絡するインク供給路(図示せず)を備えた流路板112(図の流路板72と振動板73を一体化したものに相当)と、圧電素子113とを積層したもので、その組立工程は次の通りである。
【0057】
まず、図11(A)に示すノズル板111,流路板112を作成する。ノズル板111は、感光性ガラス(品名:PEG3,ホーヤ株式会社製)のエッチングにより製作する。なお、ノズル径は50μm,板厚は200μmとした。また、ノズルの製造方法としては、この方法にこだわらず、電鋳法等を用いても良い。流路板112は、感光性ガラスをエッチングして製作した。板厚は150μm,エッチング深さは50μmとした。材料としては、シリコン,ステンレススチールを使用し、エッチングにより流路を形成しても良い。また、プレス加工により一枚の板に凹凸の加工を行って流路板を形成することもできる。
【0058】
次に、この2枚を図11(B)に示すように接合する。接合には、▲1▼使用中に部品の脱落が起きないと同時に、隣接圧力室とのクロストークが起こらないように、非常に細い仕切り壁の部分で漏れがなく強固に接合されていること、▲2▼接合用の接着剤やバインダが圧力室内にあふれて、ノズルを塞いだり、気泡がたまりやすくなったり、インクの流れを阻害したりすることのないようにすること、の2点を満足する必要がある。
【0059】
そのため、各種接合実験を行ったところ、次の3種類の接合方法が有効であることが確認された。すなわち、エポキシ系接着剤を用いる方法、紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いる方法、ろう接方法の3種類が有効である。次にそれぞれの場合について詳述する。
【0060】
エポキシ系接着剤を用いる場合には、比較的高い粘度の二液混合タイプを用いるのが望ましく、その塗布は、ゴムローラまたはバーコータを用いて、少量の接着剤を流路板に薄く均一に行うようにする。その後ノズル板と合わせ、加圧しながら加熱,硬化させる。エポキシ接着剤としては、AW106,HV953Uチバガイギー製(80℃,3時間硬化)を用いる。
【0061】
紫外線硬化型嫌気性接着剤(LI210,ロックタイト)を用いる場合には、塗布方法はエポキシ系接着剤と同様だが、硬化させる場合に、加圧しながら紫外線を照射することが異なる。ノズル板または流路板のどちらかが透明な場合には、紫外線を直接接着剤に照射できるが、両方とも不透明な場合でも、端部に露出した接着剤が紫外線により硬化して、内部の接着剤は空気から遮断され、その後は嫌気性のために徐々に内部まで硬化が進む。
【0062】
接着剤を用いる場合の特長は、流路板とノズル板の材質がかなり自由に選択することができることと、100℃以下という比較的低い温度で作業できるために、寸法の狂いや反り,材質の変成が起きにくいという点である。
【0063】
また、ろう接の場合は、流路板とノズル板が両方とも金属であることが必要となる。ろう接の手順は、流路板表面にバインダとしてはんだメッキやニッケルメツキ等を施し、ノズル板と合わせて強く加圧しながら、バインダ剤の融点以上に加熱して接合を行う。ろう付の特徴としては、強度が非常に高く、漏れやあふれが殆んど起こらず、インク内に強い溶媒が混ざっていても接合部分がダメージを受けることはない、ということが挙げられる。
【0064】
次に、図11(C)に示すように、流路板112の流路形成していない面に、銀ペースト(シルベスト,PS707,徳力化学研究所製)を塗布し、160℃,1時間で焼き付けて、電極114を形成する。なお、流路板としてステンレススチール板を使用すると、この電極形成は不要である。
【0065】
次に、図11(D)に示すように、トーキン製の圧電素子113を流路板112上に接合する。この接合については、▲1▼圧電素子の変位エネルギを振動板(流路板112の圧力室112aに接する部分)に効率良く伝達すると同時に、繰り返し荷重に耐えるように強固に接合されていること、▲2▼圧電素子の下部電極と電極114の間に電気的な導通がとれていないと圧電素子が作動しないため、接合層に導電性があるか、または接合層が非常に薄く(10μm以下程度)圧電素子の下部電極の一部が電極114と接していること、の2点を満足する必要がある。
【0066】
そのため各種接合実験を行ったところ、次の各種の接合方法が有効であることが確認された。すなわち、エポキシ系接着剤を用いる方法、紫外線硬化型接着剤を用いる方法、導電性接着剤を用いる方法、はんだ付けによる方法が有効である。
【0067】
エポキシ系接着剤を用いる場合は、使用接着剤,塗布方法については上述の場合(ノズル板と流路板の接合)と同様なので詳細説明を省略するが、気泡の残存が少なく接着状態は良好である。なお、接着剤塗布後真空槽内で脱泡処理を行うと、一層良い結果が得られる。
【0068】
紫外線硬化型嫌気性接着剤を用いる場合には、上述の場合と同様に接着が行われるが、100℃以下の比較的低い温度で作業できるために、圧電素子の劣化が起きにくい。
【0069】
一方、はんだ付けの場合は、流路板が金属であることが必要となる。はんだ付けの手順は、流路板表面にはんだメッキを施し、圧電素子と合わせて強く加圧しながら、はんだの融点以上に加熱して接合を行う。はんだ付けの特徴としては、強度が非常に高く、導電性があるために導通不良が起きることはなく、はんだをメッキで振動板にのせるために、接合層は非常に薄くなる。なお、はんだ付けを行った場合は、圧電素子が高温にさらされるため、素子の再分極措置を行うのが望ましい。
【0070】
その後、図11(E)に示すように、ダイシングソー(DAD25P/6T,(株)ディスコ)により切断した後、図11(F)に示すように供給口にジョイント115を取り付けてインクカートリッジ(図示せず)に接続する。そして、図11(G)に示すように、圧電素子駆動源に接続するフレキシブルケーブル116を圧電素子直前まで引き回し、ワイヤボンディングで各圧電素子に接続する。
【0071】
上記ワイヤボンディングによる接続部の詳細を図12(A)に示す。本図に明らかなように、フレキシブルケーブル116の導体116aの露出面と圧電素子はワイヤボンディングにより接続される。116b及び116cは、フレキシブルケーブル116のベースフィルム及びカバーフィルムである。この場合の特徴は、設備の汎用性があり、低コストなことである。但し、圧電素子が振動する構造のため、防湿効果を兼ねた接合強度の補強(シリコン塗布等)が必要である。
【0072】
次に、上記ワイヤボンディング以外の接続方法について説明する。
【0073】
12(B)は熱圧着方式で、フレキシブルケーブル116の導体露出面と圧電素子113の表面に厚さ数μm〜十数μmのはんだ117を表面処理し、ヒータ118により熱加圧してはんだ付けするものである。その特徴は、安価で、接続強度の信頼度が高いことである。但し、隣同士の電極のショートを避けるため、ピッチとはんだ表面処理の厚さの管理を注意深く行う必要がある。
【0074】
12(C),(D)はバンプボンダ方式で、まず図12(C)に示すように圧電素子113上に数μm〜十数μm程度の外径のはんだバンプ(はんだボール)119を設け、これをヒータ118により熱加圧して図12(D)に示すようにはんだ付けを行うものである。この方式の特徴は、熱圧着方式に比べ、隣同士のショートの可能性を低減できることである。
【0075】
12(E)は異方導電ゴム方式で、図12(E)に示すように、圧電素子113とフレキシブルケーブル116との間に異方導電ゴム120を挿入し、これを、導体露出部分にのみ凸部121aを設けた弾性材121を介し加圧板122で加圧することにより導通をとるものである。この方式の特徴は、圧電素子を加熱する必要がないため、再分極処理が不要となることである。但し、圧電素子の振動を妨げないように、弾性材の硬度,加圧力を適切に設定する必要がある。
【0076】
12(F)は異方導電フィルム方式で、異方導電ゴム方式を改善したものである。この場合は、圧電素子113とフレキシブルケーブル116との間に異方導電フィルム123を挿入し、導体露出部分をヒータ118で熱加圧することにより導通をとる方式である。異方導電フィルム(商品名:アニソルム等)は、熱硬化樹脂に導電性粉末を混練したものであり、その特徴は、熱加圧後に熱硬化樹脂が硬化するため、異方導電ゴムのように常加圧する必要がなく、加熱温度もはんだ付けに必要な温度よりも低く抑えることができることである。
【0077】
11に関連して説明したノズル板,流路板の各種製造方法を詳細に補足説明すると次の通りである。
【0078】
ノズル板は、電鋳,感光性ガラスエッチング,シリコンエッチング,マイクロプレス等で製造される。電鋳方式の場合は、図13(A)に示すように、基板131上にパターン132を形成した上に、図示形状のNi133を付け、これを成長させてノズル板134を形成する。134aはノズルである。この電鋳品を基板131からはがして製品が得られる。この方式の特徴は、安価で量産性に優れていることである。
【0079】
感光性ガラスエッチング方弐の場合は、図13(B)に示すように、感光性ガラス135の上にマスクパターン136を重ね、露光,エッチングを行って、ノズル137aを備えたノズル板137を得る。この方式の特徴は、ノズルの長さを長くすることが可能で、インク粒子の飛翔方向の精度を高くするとともに、噴射の安定性を確保しやすいということである。また、透明なため、ヘッド組立後も外部からの検査等が可能である。
【0080】
シリコンエッチング方式の場合は、図13(C)に示すように、シリコン板138の上にレジスト139を塗布してマスクパターン141を重ね、露光,現像,エッチングを行って、ノズル141aを備えたノズル板141を得る。この方式の特徴は、エッチング速度が低く寸法管理がしやすいため、加工精度が高いことである。
【0081】
マイクロプレス方式の場合は、図13(D)に示すように、基板にエンボス加工,プレス抜き加工,ラップ仕上げを行って、ノズル142aを備えたノズル板142を得る。この方式の特徴は、ノズル長さを長くできることと、加工精度が高いことである。
【0082】
流路板は、ステンレスエッチングまたはガラスエッチング,シリコンエッチング,感光性ガラスエッチング,プラスチックモールド等で製造される。ステンレスエッチングまたはガラスエッチング方式の場合は、図14(A)に示すように、ステンレスまたはガラスの基板143上にレジスト144を塗布してマスクパターン145を重ね、露光,エッチング液によるエッチングを行ってレジストを除去し、流路146aを備えた流路板146を得る。この方式の特徴は、材料費が安く、加工が容易なことである。
【0083】
シリコンエッチング方式の場合は、図14(B)に示すように、4インチ厚さのSi(100)の基板147の上にSiO2等のレジスト148を塗布し、露光,現像及びエッチング(KOH(10%)水溶液を用いて50℃,40分)を行って流路149aを備えた流路板149を得る。この方式の特徴は、エッチング速度が低く寸法管理がしやすいため、加工精度が高いことである。
【0084】
感光性ガラスエッチング方式の場合は、図14(C)に示すように、感光性ガラス150の上にマスクパターン151を重ね、露光,エッチングを行って、ノズル152aを備えた流路板152を得る。この方式の特徴は、加工精度が比較的高く、透明なため外部からも検査等ができることである。
【0085】
プラスチックモールド方式の場合は、図14(D)に示すように、左側に示す工程で型を製作する。まず、ガラス基板153にフォトレジスト154を所定のパターンで塗布し、その表面にスパッタによりNi155を形成し、さらに電鋳によりNi156を付ける。次に、その表面に基板157を張り付け、ガラス基板153から剥離して型158が得られる。製品成形時には、右側に示すように、この型を平板状の下型159上にセットし、2P材を注型後UV照射を行うことによって、流路160aを備えた流路板160が得られる。この方式の特徴は、量産性に優れていることである。
【0086】
上述の図11以降の説明では一体型の流路板について述べたが、その外観を、図11の流路板112を例にとり示すと図15に示す通りで、その特徴は、部品点数,加工工数が少ないという点である。流路板は一体型だけでなく張り付け型にしても良く、その一例を図16に示す。
【0087】
この張り付け型流路板は、振動板161の上に感光性樹脂162をラミネート加工により形成した後、フォトマスクを通してパターンを感光させ、不要部分を溶剤で除去することにより得られる。163は圧力室、164はインク供給路である。この方式の特徴は、振動板と仕切り壁に、それぞれに要求される性能に最適な材料を選択できることと、仕切り壁の高さの精度管理が容易にできることである。
【0088】
ヘッドを構成する各板接合時の位置合わせ方式を図17に示す。本図は図11に示したものに適用する場合を示しており、2本のガイドピンを用いるものである。一般に、ピンガイド方式での位置合わせ精度は±10μm程度と言われており、ノズル相互の位置をピンガイドで決定しようとすると、解像度が高いヘッドにおいては、印字精度に問題がでる。
【0089】
しかし、本図のヘッドのような形状の場合は、ノズル相互の位置精度はノズル板そのもので確保されており、流路とノズルの相対位置の±10μm程度のずれは、特性上問題とならない。その場合に、ピンガイド方式は簡単かつ有効な組立手段である。本図の場合の組立手順は次の通りである。
【0090】
165は2本のガイドピン166を備えた位置合わせ治具である。ノズル板111,流路板112,圧電素子113,及びフレキシブルケーブル116の各部材にはそれぞれ2本のガイドピン166に対応するガイド穴が設けられており、これらのガイド穴をガイドピン166に嵌合させることによって、各部材は位置決めされる。
【0091】
上記のようなヘッド構造において、流路板の圧電素子接合面の接合領域外の外部から見える位置に、ヘッド解像度や部品番号等のデータを彫り込んでおけば、類似のヘッドの判別を容易化することができ、部品の取り違え等をなくすことができる。しかも、そのためにコストアップすることもない。
【0092】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、高解像度かつ小型のインクジェットヘッドを低コストで大量生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のインクジェットヘッドの構造説明図で、図1(A)は各圧力室,ノズルの標準的な配置を示し、図1(B)及び図1(C)はそれぞれ仕切り壁の配置を示している。
【図2】本発明の実施例のインク供給路の構造説明図で、図2(A)は本発明のものを示し、図2(B)は従来のものを示している。
【図3】本発明の実施例の他のインク供給路の構造説明図で、図3(A)は共通インク供給路の場合を示し、図3(B)はインク供給路分離型の場合を示している。
【図4】本発明の実施例のノズル,インク供給路の位置設定要領説明図で、図4(A)〜(C)はインク供給路が圧力室の中央に接続する場合を示し、図4(D),(E)はインク供給路がノズルと対角の位置に接続する場合を示している。
【図5】圧電素子使用インクジェットヘッドの動作説明図で、図5(A)は非動作時を示し、図5(B)は動作時を示している。
【図6】静電力利用インクジェットヘッドの動作説明図で、図6(A)は非動作時を示し、図6(B)は動作時を示している。
【図7】電気熱変換素子使用インクジェットヘッドの動作説明図で、図7(A)は非動作時を示し、図7(B)は動作時を示している。
【図8】圧電素子の形成方法説明図である。
【図9】圧電素子の他の形成方法説明図である。
【図10】圧電素子と圧力室の位置合わせ手段説明図である。
【図11】ヘッドの組立工程図で、図11(A)〜(G)は各工程を順に示している。
【図12】フレキシブルケーブルと圧電素子の各種接続方式説明図で、図12(A)はワイヤボンディング方式を示し、図12(B)は熱圧着方式を示し、図12(C ), (D)はバンプボンダ方弐を示し、図12(E)は異方導電ゴム方式を示し、図12(F)は異方導電フィルム方式を示している。
【図13】ノズル板の各種製造方法説明図で、図13(A)は電鋳方式の場合を示し、図13(B)は感光性ガラスエッチング方式の場合を示し、図13(C)はシリコンエッチング方式の場合を示し、図13(D)はマイクロプレス方式の場合を示している。
【図14】流路板の各種製造方法説明図で、図14(A)はステンレスまたはガラスエッチング方式を示し、図14(B)はシリコンエッチング方式を示し、図14(C)は感光性ガラスエッチング方式を示し、図14(D)はプラスチックモールド方式を示す。
【図15】図11の流路板の実際の形状を示す斜視図である。
【図16】張り付け型流路板の形状を示す斜視図である。
【図17】各板の接合方式を示す斜視図である。
【図18】従来の各種直下型インクジェットヘッドの構造概要を示す斜視図で、図18(A)〜(D)は圧力発生源,圧力室の各種配置をそれぞれ示している。
【符号の説明】
11,21,31 インクジェットヘッド
12,22,51,71a,81a,91a,111a,134a,137a,141a,142a ノズル
13,23,52,72a,82a,
92a,112a,163 圧力室
41a〜41c,42,53,164 インク供給路
71,81,91,111,134,137,
141,142 ノズル板
72,82,92,112,146,149,
160 流路板
73,83,104,161 振動板
74,101,102,113 圧電素子
94 電気熱変換素子

Claims (3)

  1. 少なくとも1個以上のノズルから成るノズル列が2n本(nは2以上の整数)形成されたインクジェットヘッドにおいて、
    最上位のドットを印字するノズルを第1番目として以下順に最下位のドットを印字するノズルまで番号を付けたとき、任意の第m番目のノズルの属するノズル列と第(m+n)番目のノズルの属するノズル列とが擬似的に1列として取り扱うことが可能なように間隔aがドットピッチpに対してp/2の整数倍となるように近接して配置されており、第m番目のノズルの属するノズル列と第(m+1)番目のノズルの属するノズル列とが前記近接して配置された間隔よりも相対的に離れて配置されており、前記2n本のノズル列に対応する圧力室が共通の部材に形成され、且つ、前記圧力室の平面形状が四角形状で、各圧力室におけるノズル位置とインク供給口とが四角形の角の互いに対角線の位置に配置されているとともに、前記近接して配置した2本のノズル列の印字タイミングを同期して擬似的に1列として駆動する手段を設けたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 請求項1記載のインクジェットヘッドにおいて、
    ノズルを対向させて近接配置された2つのノズル列に対応する2つの圧力室列が、1つの圧力室群となるようにインク供給路によって全周をとりまかれていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 請求項2記載のインクジェットヘッドにおいて、
    圧力室群が複数個あって、これらを取り囲むインク供給路が圧力室群ごとに分離され、分離された各インク供給路がそれぞれ異なる色のインクの供給を受けることを特徴とするインクジェットヘッド。
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