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JP3639717B2 - コンビネーションミル - Google Patents
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニバーサルミル、2HIミル(水平二重ミル)兼用のコンビネーションミルにおいて、ロール組替えを容易に行うコンビネーションミルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製鉄所の形鋼工場では、多数の各規格寸法のH形鋼、溝形鋼等の多品目の鋼材をユニバーサルミル等のコンビネーションミルによって圧延しており、コンビネーションミルでは、圧延時の圧延反力を考慮して各ロールを取付けたロールチョックアッセンブリ等がプレストレスロッドによって締結されている。
従来のコンビネーションミルのプレストレス構造として、例えば、特公昭63−49562号公報に記載の形態のものが知られている。本公報に記載のユニバーサルミルでは、偏心スリーブ圧下機構を備えた上、下ロールチョックアッセンブリの間に、竪ロールを内蔵した中間ハウジングを着脱自在に配設して、前記3つのブロックの貫通孔に挿通する4本のプレストレスロッドの上端部のネジ部とナットとでねじ締結されると共に、プレストレスロッドの下端に設けた、片ロッドタイプのプレストレスシリンダの作動によってプレストレスが作用して、3つのブロックが一体構造となっている。中間ハウジングは床面に固着されたソールプレート上にスタンドクランプによって固定されている。各ブロックのロールを組替えする時は、プレストレスシリンダの作動を解除すると共に、ねじ締結を解除して行っている。
ロール及びベアリングの摩耗や破損等により、ロールチョックアッセンブリの交換が頻繁に行われ、特に、仕上げミルが連続ミルタイプの形鋼工場では、圧延機(ミル)台数が多く、交換作業が大変であるので、この交換作業を容易にし、交換作業に要する時間を極力短縮する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のコンビネーションミルにおいては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
ロールチョックアッセンブリの交換時、プレストレスロッドの上端部のネジ部のナットを外し、その後、所要のロールチョックアッセンブリを、揚重機等を使用してプレストレスロッドに沿って上昇させて、プレストレスロッドの上端から取り外しているので、交換作業が大変で、交換時間もかかると共に、危険を伴う作業であった。
また、プレストレスロッドに圧力をかけるプレストレスシリンダが片ロッドタイプであるため、圧延作業中に常時油圧力を作用させておく必要があるが、もし、圧延作業中に油圧力が低下すると、ミスロール及び機械破損につながるという問題もあった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ロールチョックアッセンブリの交換作業が簡単で、交換時間も短く、かつ安全であり、またミスロールや機械破損を確実に防止できるコンビネーションミルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載のコンビネーションミルは、上水平ロールを有する上ロールチョックアッセンブリと、一対の竪ロールを有する中間ハウジングと、下水平ロールを有する下ロールチョックアッセンブリとを段積みして複数のプレストレスロッドによって締結するコンビネーションミルにおいて、
前記上ロールチョックアッセンブリ、前記中間ハウジング及び前記下ロールチョックアッセンブリそれぞれに前記プレストレスロッドを水平方向に挿入可能な開口部を設け、
前記プレストレスロッドの上端部又は下端部に、該プレストレスロッドの一部をロッドとする両ロッドタイプの油圧シリンダ部を形成し、しかも、該油圧シリンダ部の先端部側の前記ロッドに、該油圧シリンダ部のシリンダカバーの背面にセットされる取付けナットが螺合するオネジ部を形成している。
請求項記載のコンビネーションミルは、請求項記載のコンビネーションミルにおいて、前記下ロールチョックアッセンブリに車輪を備えている。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るコンビネーションミルを構成する上ロールチョックアッセンブリ、中間ハウジング及び下ロールチョックアッセンブリの斜視図、図2は同コンビネーションミルの一部切欠き正面図である。
【0007】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施の形態に係るコンビネーションミル10は、上水平ロール11を備えた上ロールチョックアッセンブリ12と、図示しない対向する一対の竪ロールを備えた竪ロールチョック13を内蔵する中間ハウジング14と、下水平ロール15を備えた下ロールチョックアッセンブリ16と、上ロールチョックアッセンブリ12、中間ハウジング14及び下ロールチョックアッセンブリ16を締結する4本のプレストレスロッド17とを有して構成されている。以下、これらについて図を参照しながら詳しく説明する。
【0008】
上ロールチョックアッセンブリ12には、上水平ロール11が上水平チョック18へロールネックベアリング及び偏心スリーブ19を介して取付けられている。また、図1(A)に示すように、偏心スリーブ19は、両側に設けた電動モータ20の動力をウォーム減速機21を介して、図2に示すように、ウォーム軸22に伝達し、ウォーム軸22に形成されたウォームギア23によって、偏心スリーブ19の外周の一部に取付けられたウォームホイールギア24を噛合することによってロールネックベアリング回りを回転し、これによってロールネックベアリングに回転支持された上水平ロール11を圧下することができる。なお、図に示すように、2台のウォーム減速機21の出力軸21aはカップリング25を介して連結されており、両側の偏心スリーブ19が同期回転するようになっている。偏心スリーブ19を回転するための電動モータ20、ウォーム減速機21、ウォーム軸22、ウォームホイールギア24等を有して偏心圧下機構26が構成されている。
【0009】
上水平チョック18を平面視して左右、前後の4つの突出部27には、コンビネーションミル10の組立時に、プレストレスロッド17を水平方向から挿入可能なように、先端部の中央部が断面視U字状に開口部28が形成されている。なお、突出部27の開口部28上に取付けられた断面視U字状の小片は、位置決め部材29を表している。
【0010】
中間ハウジング14の両側には、対向する竪ロールチョック13に設けられた一対の竪ロールの間隙を調整する竪ロール圧下機構30が取付けられている。竪ロール圧下機構30は図1(B)に示すように、電動モータ31によってウォーム軸32を回転し、ウォーム軸32の回転によってウォーム軸32のウォームギアと噛合するウォームホイールギアを有する2つの回転圧下軸33を回転する構造となっている。2つの回転圧下軸33は所定の間隔を開けて配置され、かつ中間ハウジング14によって水平方向にガイドされた竪ロールチョック13の背面側に形成された雌ねじに先端の雄ねじが噛合するようになっている。従って、電動モータ31の回転によって2本の回転圧下軸33の同期回転により、竪ロールチョック13を、偏荷重を生ずることなく進退することができる。
【0011】
中間ハウジング14にも、上水平チョック18を載置した際の4つの突出部27に相当する個所に、断面視U字状に開口部34が形成され、プレストレスロッド17を水平方向から挿入可能なようになっている。また、開口部34上にも位置決め部材35が取付けられている。なお、図1(B)中の符号36は床面に固着されたソールプレート36a上にスタンドクランプによって固定される取付け座を表している。
【0012】
下ロールチョックアッセンブリ16は、偏心圧下機構37を有し、基本的には上ロールチョックアッセンブリ12と略同様の構造となっているので、符号を付すだけで、詳しい説明は省略する。符号38は電動モータ、符号39はウォーム減速機、符号39aはウォーム減速機39の出力軸、符号40はウォーム軸、符号41はウォームギア、符号42はウォームホイールギア、符号43は突出部、符号44は断面視U字状の開口部、符号45は位置決め部材を表している。なお、符号46は突出部43の下端に設けた位置決め部材を表している。
【0013】
プレストレスロッド17の上端部には、プレストレスロッド17の一部をロッドとする両ロッドタイプの油圧シリンダ部47が形成されている。油圧シリンダ部47は、図2に示すように、プレストレスロッド17のピストン48を取付け、ピストン48の外周面が摺動するシリンダ49を備えている。シリンダ49のヘッド側には、プレストレスロッド17が摺動する貫通孔50が形成され、シール材51によって密封され、ロッド側はプレストレスロッド17が摺動し、図示しないシール材によって密封された貫通孔52が形成されたシリンダカバー53が取付けられている。シリンダ49のヘッド側及びロッド側には、それぞれ図示しない油圧供給(又は排出)口が形成され、油圧供給口には油圧配管が接続されている。
プレストレスロッド17の下端部には、図2に示すように、位置決め部材46に対応する位置決め部材54が背面にセットされる取付けナット55が螺合するオネジ部56が形成されている。また、プレストレスロッド17の油圧シリンダ部47の中間位置から先端部にかけて、シリンダカバー53の背面にセットされる取付けナット57が螺合するオネジ部58が形成されている。
【0014】
従って、図2のように上ロールチョックアッセンブリ12、中間ハウジング14及び下ロールチョックアッセンブリ16を段積み、位置決めしてプレストレスロッド17を側方から開口部28、34、44に挿入し、油圧シリンダ部47のヘッド側に圧力油を供給すると、ピストン48が上昇して、ピストン48と取付けナット55間でプレストレスロッド17に引張力が作用しており、この状態で取付けナット57をネジ込んでシリンダカバー53の背面にセットする。この状態では、取付けナット57と取付けナット55間でプレストレスロッド17に引張力が作用しており、この引張力の作用によって上ロールチョックアッセンブリ12、中間ハウジング14及び下ロールチョックアッセンブリ16は、強固に締結されて、圧延時の圧延抵抗に耐えることができる。なお、図2中の符号62は下ロールチョックアッセンブリ16の下部に図示しない軸受を介して設けられた車輪を、符号59は位置決め部材29に対応する位置決め部材を、符号60は位置決め部材35に対応する位置決め部材を、符号61は位置決め部材45に対応する位置決め部材を表している。なお、位置決め部材59と位置決め部材29、位置決め部材60と位置決め部材35、位置決め部材61と位置決め部材45、位置決め部材46と位置決め部材54はそれぞれ自動調芯構造としている。
【0015】
次いで、本発明の一実施の形態に係るコンビネーションミル10を適用したロールチョックの交換作業について図を参照しながら説明する。なお、交換前は図2に示す状態となっているとする。
まず、4本のプレストレスロッド17の油圧シリンダ部47のヘッド側に圧力油を供給して、圧延操業時の引張力より大きな力を作用させて、シリンダカバー53の背面と取付けナット57との接触状態を解き、この状態で取付けナット57を回転させながら緩めてプレストレスロッド17の上端から取り外して、圧力油の供給を停止する。
【0016】
次に、4本のプレストレスロッド17をコンビネーションミル10の外側方に移動させて、コンビネーションミル10から取り外し、次いで、上ロールチョックアッセンブリ12、中間ハウジング14及び下ロールチョックアッセンブリ16の内交換対象のものを取り出して、取り出したものに代わる新しいものを含めて、段積み、位置決めする。
その後、4本のプレストレスロッド17をコンビネーションミル10の外側方から開口部28、34、44に挿入し、さらに、油圧シリンダ部47のヘッド側に圧力油を供給してピストン48を上昇させて、所定の引張力となる位置で、取付けナット57を締め付けた後、圧力油の供給を停止して交換作業を終了する。
交換作業を終了した状態では、油圧シリンダ部47による引張力はプレストレスロッド17には作用しておらず、プレストレスロッド17上端部の取付けナット57と、下端部の取付けナット55との間で引張力が作用していることになる。
【0017】
従って、ロールチョックアッセンブリ等の交換時、従来のように所要のロールチョックアッセンブリを、揚重機等を使用してプレストレスロッドに沿って上昇させる必要が無いので、交換作業が容易にでき、交換も短時間ででき、安全に行うことができる。
また、プレストレスロッド17に引張力をかける油圧シリンダ部47が、従来のような片ロッドタイプではなく、両ロッドタイプであるので、圧延作業中に常時油圧力を作用させておく必要がないため、ミスロール及び機械破損等の問題を確実に防止することができる。
【0018】
前記実施の形態においては、プレストレスロッド17の上端部に油圧シリンダ部47を形成したが、必要に応じて、逆にプレストレスロッドの下端部に油圧シリンダ部47を形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1及び2記載のコンビネーションミルにおいては、上ロールチョックアッセンブリ、中間ハウジング及び下ロールチョックアッセンブリそれぞれに複数のプレストレスロッドを水平方向に挿入可能な開口部を設けているので、ロールチョックアッセンブリの交換作業を容易に、短時間で、かつ安全に行うことができる。
特に、プレストレスロッドの上端部又は下端部に、プレストレスロッドの一部をロッドとする両ロッドタイプの油圧シリンダ部を形成しているので、圧延作業中に常時油圧力を作用させておく必要がないため、油圧低下トラブル等によって発生するミスロール及び機械破損等の問題を確実に防止することができる。
請求項2記載のコンビネーションミルにおいては、下ロールチョックアッセンブリに車輪を備えているので、オフラインでの搬送作業が容易となり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るコンビネーションミルを構成する上ロールチョックアッセンブリ、中間ハウジング及び下ロールチョックアッセンブリの斜視図である。
【図2】同コンビネーションミルの一部切欠き正面図である。
【符号の説明】
10:コンビネーションミル、11:上水平ロール、12:上ロールチョックアッセンブリ、13:竪ロールチョック、14:中間ハウジング、15:下水平ロール、16:下ロールチョックアッセンブリ、17:プレストレスロッド、18:上水平チョック、19:偏心スリーブ、20:電動モータ、21:ウォーム減速機、21a:出力軸、22:ウォーム軸、23:ウォームギア、24:ウォームホイールギア、25:カップリング、26:偏心圧下機構、27:突出部、28:開口部、29:位置決め部材、30:竪ロール圧下機構、31:電動モータ、32:ウォーム軸、33:回転圧下軸、34:開口部、35:位置決め部材、36:取付け座、36a:ソールプレート、37:偏心圧下機構、38:電動モータ、39:ウォーム減速機、39a:出力軸、40:ウォーム軸、41:ウォームギア、42:ウォームホイールギア、43:突出部、44:開口部、45:位置決め部材、46:位置決め部材、47:油圧シリンダ部、48:ピストン、49:シリンダ、50:貫通孔、51:シール材、52:貫通孔、53:シリンダカバー、54:位置決め部材、55:取付けナット、56:オネジ部、57:取付けナット、58:オネジ部、59:位置決め部材、60:位置決め部材、61:位置決め部材、62:車輪

Claims (2)

  1. 上水平ロールを有する上ロールチョックアッセンブリと、一対の竪ロールを有する中間ハウジングと、下水平ロールを有する下ロールチョックアッセンブリとを段積みして複数のプレストレスロッドによって締結するコンビネーションミルにおいて、
    前記上ロールチョックアッセンブリ、前記中間ハウジング及び前記下ロールチョックアッセンブリそれぞれに前記プレストレスロッドを水平方向に挿入可能な開口部を設け、
    前記プレストレスロッドの上端部又は下端部に、該プレストレスロッドの一部をロッドとする両ロッドタイプの油圧シリンダ部を形成し、しかも、該油圧シリンダ部の先端部側の前記ロッドに、該油圧シリンダ部のシリンダカバーの背面にセットされる取付けナットが螺合するオネジ部を形成したことを特徴とするコンビネーションミル。
  2. 前記下ロールチョックアッセンブリに車輪を備えている請求項記載のコンビネーションミル。
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