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JP3641019B2 - 線図描き玩具 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動的に所定の図柄の線図を連続して描くことのできる線図描き玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中空ケース状把持部の先端に取付けた筆記具を振動させる線図描き玩具が知られている(実開昭52-131142 号公報、実開昭53-63943号公報)。このような線図描き玩具で線を描こうとすると、筆記具が常に振動しているので、細かいループが連続した線になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の線図描き玩具は、単に、描いた線が細かいループの連続した線になるだけで、特殊な図柄の線図を連続して描けるものではなく、また、筆記具に振動を起こすためのモータなどを具備しているので、コストがかさみ、且つ重たくなるなどの欠点もあった。また、自由にペンを取り替えたり、市販されているペンを使用できたりする線図描き玩具は開発されていない。
【0004】
本発明の目的は、市販されているペンを自由に使用でき、且つ、モータなどの駆動源を用いることなく、自動的に所定の図柄の線図を連続して描くことのできる線図描き玩具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の線図描き玩具は、平面上で回転可能に設けた車輪と、該車輪と共に平面上に位置して移動可能な支持部材と、前記車輪及び支持部材が移動する平面上にペンを保持するペン保持部材と、前記車輪の回転に連動して回転する歯車又はローラ上の偏心した位置に設けた突起及び該突起とは別の位置に設けた固定軸を含んで構成された歯車又はローラ機構とを具備し、
前記ペン保持部材は、前記歯車又はローラ機構の突起及び固定軸をそれぞれ挿入する孔を有し、該固定軸を支点として回転可能に設けられ、
前記車輪が前記平面上を移動するとき回転する前記歯車又はローラ上の突起により前記ペン保持部材が往復回転運動し、それに応じた前記ペンの軌跡が前記平面上に描かれることを特徴としている。
【0006】
本発明の線図描き玩具の好ましい態様において、前記ペン保持部材は、着脱可能にペンを保持するペン保持部を有し、保持されたペンは一定圧力で係止され、且つ、一定の力で下方に付勢されている。
【0007】
本発明の線図描き玩具の好ましい態様において、前記車輪にはクラウンギアが設けられ、前記歯車又はローラ機構は前記クラウンギアを含む歯車又はローラ列であることを特徴としている。
【0008】
本発明の線図描き玩具の好ましい態様において、前記歯車又はローラ機構は、前記車輪の側面と接触し、前記車輪の回転によって回転するローラを含む歯車又はローラ列であることを特徴としている。
【0009】
本発明の線図描き玩具の好ましい態様では、前記ペン保持部材において前記突起を挿入する孔は丸孔又は長孔、前記固定軸を挿入する孔は長孔又は丸孔である。
【0010】
【作用】
玩具のペン保持部材にペンを取り付けて長さを調節する。玩具を紙面などの平面上に置くと、車輪、支持部材及びペン先がその面に接触する。手で押したり引いたりして玩具を移動させると、車輪が平面上を回転しながら移動する。この回転は、歯車又はローラ機構を介してペン保持部材に伝達される。このとき、ペン保持部材は、回転する歯車又はローラ上の突起により、固定軸を支点として往復回転運動をする。この運動により、ペン保持部に保持されたペンで平面上任意の方向に線図を描くことができる
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による線図描き玩具の一実施例の外観を示し、図2は、その組立図、図3及び図4は、図1の線図描き玩具の歯車機構及びペン保持部材の斜視図、図5は、図1の線図描き玩具によって描かれた線図である。
【0012】
図1に示す線図描き玩具10は、上部ハウジング11の一端に設けた大径円筒部12内に配置したペン保持部13にペン15が差し込んである。図1には表われていないが、下部ハウジング17の底面から車輪(左右一対の車輪23L及び23R、図2参照)及び支持部材(左右一対の小径車輪27、図2参照)が突出している。
【0013】
図2に示すように、線図描き玩具10は、上部ハウジング11と下部ハウジング17で形成されるハウジング内部に、一端にペン保持部13を有するペン保持部材19、複数本の軸をその上面に立設した基台21、及び基台21に立設された軸に支持される複数個の歯車を収納し、下部ハウジング17に設けられた2対の軸受けには左右一対の車輪23L,23Rを軸着した車軸25、及び支持部材の役割を果たす左右一対の小径車輪27を軸着した車軸29が、回転自在に嵌込まれている。2個の車輪の少なくとも一方、例えば車輪23Rの表面は、接地面との摩擦により回転する素材、例えばゴムなどの弾性体で形成され、内側にクラウンギア26が形成されている。
【0014】
ペン保持部材19は、一端に円筒30が形成されている横長の平板31と、円筒30内に上下動自在に配置され、スプリング33により下方に付勢される筒状ペン保持部13とから成る。筒状ペン保持部13の上端付近には、対面する2個の横長孔34が設けられ(図3)、筒に嵌め込まれた弾性体リング35(図3)が、その横長孔34から筒の内側に突出している(図2、図4)。
平板31は、中央に丸孔37を有し、円筒30と反対側の端部に長手方向に長い長孔39を有する。平板31の上面には、中央の丸孔37を挟んで左右に玉受け部41L、41Rが設けてある。玉受け部41L,41Rには、直径が玉受け部の壁の高さより大きい球体42(図3)が夫々配置されている(図2)。
【0015】
ペン保持部材19の下方に位置する基台21は、平板状で左右両端縁に下方に折れ曲がった脚部22を有している。基台21の上面には、歯車を回転自在に軸支する2本の軸43,45、円柱49及び壁板51が形成されている。壁板51と円柱49の高さは同一で、壁板51の上端面と円柱49の上端面でペン保持部材19を支える。これにより形成された空間に、2本の軸43,45に軸支された歯車列が回転自在に収納される。円柱49の上面から上方へ延びた軸47が、前記平板31の長孔39に緩く挿入される円柱49は基台21上にこれと一体に設けられているので、軸47は歯車機構とは別に設けた固定軸となっている。
【0016】
基台21の軸43の左右両側には、下部ハウジング17の軸受けに回転自在に嵌め込まれた車軸25に軸着した車輪23L,23Rが突出する2個の孔50L,50Rが形成されている。
【0017】
軸43には、大径歯車53及び小径歯車55が上下一体に形成された加速歯車が嵌込まれ、その上方には、上面の偏心した位置に突起58を設けた円板59と小径歯車57が上下一体に形成された回転伝達部材が嵌込まれ、夫々回転自在に軸支される。軸45には、大径歯車61及び小径歯車63が上下一体に形成された加速歯車が嵌込まれ、回転自在に軸支される。小径歯車55は、車輪23Rのクラウンギア26と噛み合う。小径歯車55と一体の大径歯車53は、小径歯車63と噛み合う。小径歯車63と一体の大径歯車61は、円板59と一体の小径歯車57と噛み合う。円板59の上面の突起58は、ペン保持部材19の平板31の丸孔37に挿入されるこれらの歯車により、後述のように車輪23L,23Rの回転に連動してペン保持部材19を駆動する歯車機構を構成している。
【0018】
上部ハウジング11から下方へ延びた2本の脚柱65の下端面に穿ったネジ孔に、下部ハウジング17の底面のネジ孔を介して、ネジ67をねじ込むことにより、線図描き玩具10が組み立てられる。
【0019】
ペン保持部材19のペン保持部13は、上部ハウジング11の大径円筒12内に余分の空間のある状態で配置され、玉受け部41L、41Rの球体42は、上部ハウジング11の下面と接触している。
【0020】
次に、上記の構成を有する線図描き玩具10の動作を説明する。
【0021】
筒状ペン保持部13にペン15を差し込円筒12の下方に突出するペン15の長さを調節する。ペン15は、筒の横長孔34から内側に突出している弾性体リング35により適切に締め付けられ、ペン先の高さを任意に調節できる。嵌め込まれたペン15は、線図を描くから受ける衝撃によってペン先の高さが変化しない程度の圧力で、ペン保持部13内に係止される。玩具10を平坦な紙(画面)に置き、任意の方向へ移動させると、車輪23L,23R回転する。の回転は、一方の車輪23R側に設けたクラウンギア26と噛み合っている小径歯車55を回転させ、これと一体の大径歯車53と噛み合っている小径歯車63を回転させ、これと一体の大径歯車61と噛み合っている円板59と一体の小径歯車57を回転させる。このようにして加速された回転で、円板59が回転する。円板59の上面の突起58は偏心しているので、円軌道を描く。
【0022】
この突起58は、ペン保持部材19の平板31の丸孔37に挿入されているので、ペン保持部材19は、平板31の長孔39に緩く挿入された固定軸47を支点として往復回転運動をするこのとき、ペン保持部材19の平板31の上面に設けた玉受け部41L,41Rに夫々配置された球体42は、上部ハウジング11の下面と接触しながら回転するので、ペン保持部材19の往復回転運動は、円滑に行われる。これにより、ペン保持部13円軌道を描くことになる
【0023】
上部ハウジング11の大径円筒部12は、ペン保持部13の動きを許容する内径を有する。ペン保持部13に保持されたペン15のペン先は、螺線または山が連なった動きをする。このようにして、玩具10を画用紙(画面)に接触させながら移動すると、図5に示すような螺線または山が連なった線図が描かれる。
【0024】
玩具10において、ペン保持部材19の平板31の孔37,39の形状が、図6に示すように、夫々入れ替わった形状、すなわち丸孔37が長孔37’に、長孔39が丸孔39’に変更された場合は、長孔37’に円板59の突起58が挿入され、丸孔39’に円柱49の上面から延びた固定軸47が挿入されるこれにより、ペン保持部材19は、固定軸47を支点として左右に往復回動運動することになる。例えば、画用紙に玩具10を接触させながら移動すると、図7に示すようなジグザグの線図が描かれる。
【0025】
玩具10において、ペン保持部材19の筒状ペン保持部13は、対面する位置に穿たれた2個の長孔34から弾性体リング35を内側に突出させて、ペン15を一定圧力で係止するようにしているが、図8に示すように、筒状ペン保持部13’を可撓性部材で形成し、上端から下方に向かう2本の切込み14を入れ、上部を肉厚に形成することによっても、目的を達成することができる。
【0026】
玩具10において、ペン保持部材19の筒状ペン保持部13は、巻装されたスプリング33で下方に付勢されているが、図8に示すように、外部に設けたスプリング33’で、筒状ペン保持部13(13’)を下方に付勢することもできる。
【0027】
上記実施例において、車輪23Rにクラウンギア26を設ける代わりに、少なくとも車輪の側面を硬質ゴム等の素材で摩擦面として形成する一方、歯車55をローラに換えて、このローラを車輪23Rの側面に直接接触させ、車輪23Rの回転をローラ伝達することによっても、車輪の回転を円板59に伝達できる。或いは、車輪23Rのクラウンギア26と噛み合う歯車55を除く歯車を、互いに回転を伝達できるローラに変換してもよい。このように、上記の歯車列に含まれる歯車の一部または全てをローラに変換してローラ列としてもよい。これにより、上記の歯車機構と同等の機能を有するローラ機構が構成される。
【0028】
上記の歯車又はローラ機構により、玩具10ペン保持部材19が上記のように運動し、ペン先で線図を描くことができる
【0029】
また、上記実施例では、支持部材として小径車輪27を用いているが、支持部材は、玩具全体を車輪と共に支持し、車輪の回転による移動を円滑に行うことができる部材または形状であればよく、例えば、下端面が半球面の柱又は球体を嵌込んだ柱でもよい。
【0030】
以上、実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変更、新たな構成の附加なども本発明の範囲に含まれる。例えば、歯車列に扇型歯車を設けることにより、更に複雑な図柄の線図を描く構成にすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】
上記のように、本発明の玩具を紙の上で任意の方向に移動させると、車輪が回転し、この車輪の回転が駆動源となって歯車又はローラ機構を駆動し、自動的に所定の図柄の線図を紙の上に連続して描くことができる。本発明によれば、歯車又はローラ機構は、車輪の回転に連動して回転する歯車又はローラ上の偏心した位置に設けた突起及び該突起とは別の位置に設けた固定軸を有する一方、ペン保持部材は、前記突起及び固定軸をそれぞれ挿入する孔を有し、回転する歯車又はローラ上の突起により固定軸を支点として往復回転運動する構成になっているので、歯車又はローラの大きさや数を変化させるほか、ペン保持部材において前記突起及び固定軸を挿入する孔の位置や形或いは大きさを変えることにより、ペン保持部材の運動の形態も変化し、これに保持されるペン先の軌跡が様々に変化することとなり、種々の線図を描くことができる玩具が提供される
本発明の玩具は、駆動源として電池やモータを必要としないので、軽くて操作し易く安全であることに加えて、モータの故障や電池切れなどの問題が生じないという利点を有する。また、非常に軽量に形成できるので、装飾を施してペン飾りとして使用し、線図を描きたいときにいつでも線図を描くことができる。更に、ペン先の軌跡がもたらす連続した線図に遊戯者自らの手で任意の方向へ玩具を動かすことにより、遊戯者の予想を越えた面白い絵を描くことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の外観を示す斜視図。
【図2】実施例の組立て図。
【図3】実施例の主要構成の斜視図。
【図4】実施例の主要構成の斜視図。
【図5】描かれた線図。
【図6】実施例の変更された主要構成の一部の斜視図。
【図7】描かれた線図。
【図8】実施例の変更された主要構成の一部の斜視図。
【符号の説明】
10…線図描き玩具、11…上部ハウジング、12…大径円筒部、13,13’…筒状ペン保持部、14…切込み、15…ペン、17…下部ハウジング、19…ペン保持部材、21…基台、23L,23R…車輪、25,29…車軸、27…小径車輪、26…クラウンギア、30…円筒、33,33’…スプリング、35…弾性体リング、37,39’…丸孔、37’,39…長孔、41L,41R…玉受け部、42…球体、43,45,47…軸、49…円柱、50L,50R…孔、51…壁板、53,61…大径歯車、55,57,63…小径歯車、58…突起、59…円板。

Claims (5)

  1. 平面上で回転可能に設けた車輪と、該車輪と共に平面上に位置して移動可能な支持部材と、前記車輪及び支持部材が移動する平面上にペンを保持するペン保持部材と、前記車輪の回転に連動して回転する歯車又はローラ上の偏心した位置に設けた突起及び該突起とは別の位置に設けた固定軸を含んで構成された歯車又はローラ機構とを具備し、
    前記ペン保持部材は、前記歯車又はローラ機構の突起及び固定軸をそれぞれ挿入する孔を有し、該固定軸を支点として回転可能に設けられ、
    前記車輪が前記平面上を移動するとき回転する前記歯車又はローラ上の突起により前記ペン保持部材が往復回転運動し、それに応じた前記ペンの軌跡が前記平面上に描かれることを特徴とする線図描き玩具。
  2. 前記ペン保持部材は、着脱可能にペンを保持するペン保持部を有し、保持されたペンは一定圧力で係止され、且つ、一定の力で下方に付勢されていることを特徴とする請求項1記載の線図描き玩具。
  3. 前記車輪にはクラウンギアが設けられ、前記歯車又はローラ機構は前記クラウンギアを含む歯車又はローラ列であることを特徴とする請求項1又は2記載の線図描き玩具。
  4. 前記歯車又はローラ機構は、前記車輪の側面と接触し、前記車輪の回転によって回転するローラを含む歯車又はローラ列であることを特徴とする請求項1又は2記載の線図描き玩具。
  5. 前記ペン保持部材において前記突起を挿入する孔は丸孔又は長孔で、前記固定軸を挿入する孔は長孔又は丸孔であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の線図描き玩具。
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