JP3650282B2 - 磁気ディスク装置及びディスクアレイシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
筐体に複数の磁気ディスク装置を着脱する際に、磁気ディスク装置を筐体側のコネクタに正確且つ容易に実装するための技術に関し、特に、磁気ディスク装置のインターフェースコネクタの正確な位置決めに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から磁気ディスク装置に関しては、種々の事項が規格化されている。例えば、磁気ディスク装置を上位装置の筐体に固定するためのネジ穴の径とその位置、磁気ディスク装置の外形、電源コネクタの形状と給電電圧及び当該コネクタにおける接続端子の配列、情報を伝達するためのインターフェースコネクタ及び信号を授受するための端子の配列、などの事項である。
【0003】
これらの規格は、主に、磁気ディスク装置を自己の製品に搭載するメーカが、複数の製造者による磁気ディスク装置を扱う場合の便宜を考慮して、統一化されて来た経緯がある。
【0004】
一方、磁気ディスク装置の大きさについては、初めてポータブル磁気ディスク装置が出現した当時から、その装置で用いられているディスク媒体の直径をめやすとして、「8インチフォームファクタサイズの磁気ディスク装置」と言った呼び名が慣用されて来た。ここで、フォームファクタサイズの磁気ディスク装置とは、磁気ディスク装置の外形サイズに対する統一規格であり、例えば、3.5インチフォームファクタサイズの磁気ディスク装置と云えば、2.5インチフォームファクタサイズの磁気ディスク装置の外形主面の2倍の主面を有する関係となっている前記統一規格上の磁気ディスク装置である。
【0005】
現時点で小型の磁気ディスク装置のうち比較的市場に出回っているものは、2.5インチフォームファクタサイズの磁気ディスク装置である。この装置には、ディスク媒体の直径が2.5インチのものが搭載されている。
【0006】
磁気ディスク装置を複数台搭載した、大記憶容量のディスクアレイシステムやRAIDシステムでは、一般に、磁気ディスク装置に障害が発生して当該磁気ディスク装置を交換する場合にも、上記システムの電源を切断せずに交換できる機能を有している(活線挿抜機能)。このため最近では、従来の電源のコネクタとインターフェースコネクタを一体化して、磁気ディスク装置を上位システムに脱着を可能とするための規格である「SCA−2」が登場した(以下、このような一体化されたコネクタも「インターフェースコネクタ」と称する)。
【0007】
SCA−2規格では、インターフェースコネクタの信号配列や、磁気ディスク装置を上位筐体(又は上位筐体のトレイ)に固定するためのネジ穴の中心位置、上位筐体に固定する面(図1のZ面)を基準として当該インターフェースコネクタの位置誤差などを規定している。
【0008】
以上説明したのは、磁気ディスク装置のインターフェースコネクタに関する背景技術であるが、次に、インターフェースコネクタの磁気ディスク装置に対する位置決めについての具体的な従来技術を、図17〜図22に基づいて説明する。まず初めに、図17〜図22において、2はベース、3はディスク、4はスピンドルモータ、5はディスクスペーサ、6はディスククランプ、7はヘッド、8はキャリッジ、9はボイスコイルモータ、10はコイル、11はメイン基板、16は基板固定ネジ、19は磁気ディスク装置固定ネジ穴、25は上位筐体(図20)、27はトレイ(図21)、28はシステム側コネクタ、30は磁気ディスク装置固定ネジ(図22)、34は従来のインターフェースコネクタ、をそれぞれ表す。
【0009】
ここで、ベース2とカバー15で囲まれた構造体はHDA(Head Disk Assembly)と云い、このHDAとメイン基板11と従来のインターフェースコネクタ34との組み合わせ体を磁気ディスク装置またはHDD(Hard Disk Drive)と称することとする。そして、メイン基板11は基板固定ネジ16でHDAのベース2に固定され、従来のインターフェースコネクタ34はメイン基板11に電気配線の半田付け及び他のネジによって固定されている。
【0010】
更に、磁気ディスク装置を上位筐体25に着脱するには、例えば、トレイ27を介在させてもよく、図22に依ると、ネジ30と磁気ディスク装置の装置固定ネジ穴19で固定した上でこのトレイを上位筐体25に装着することで、磁気ディスク装置の従来のインターフェースコネクタ34を中継コネクタ31を介して上位筐体25のコネクタ28に電気接続するものである。
【0011】
また、インターフェースコネクタの磁気ディスク装置における位置決めに関する他の従来技術として、特開平10−40673号公報の第1頁に図示された構造のもの、特開平8−102169号公報の図1に示されるようなハウジング1の外部に突出してインターフェースコネクタが設けられているもの等がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平10−40673号公報の従来構造によれば、SCA−2規格で位置精度が規定されている、ベース2に設けられた装置固定ネジ穴19から従来のインターフェースコネクタ34の間には、少なくともHDAにメイン基板11を取付ける際の誤差と、メイン基板11に従来のインターフェースコネクタ34を取付ける誤差が発生する。また、図17のZ面から従来のインターフェースコネクタ34の間には、メイン基板11の厚さ誤差が発生する。
【0013】
上記従来構造では、SCA−2規格で位置精度が規定されている、装置固定ネジ穴19から従来のインターフェースコネクタ34の間に介在する部品が多いので、これらの精度のみでSCA−2規格の定める精度は満足できないので、メイン基板11をHDAに固定する際、位置調整作業及び調整治具が必要となっていた。即ち、磁気ディスク装置(HDD)を上位筐体に取り付けるためにHDDに設けられた磁気ディスク装置固定ネジ穴(以下、固定ネジ穴という)とHDDのインターフェースコネクタとの位置関係を厳密に整定しておけば、上位筐体側のコネクタとの電気的、機械的接続が正確に実施されることとなり、HDDの互換性が担保されることとなるのである。
【0014】
本発明では、従来のインターフェースコネクタ34の位置調整作業及び作業治具を不要とし、磁気ディスク装置及び他の情報記録再生装置の低価格化をはかることを解決課題とする。
【0015】
磁気ディスク装置を上位筐体25に固定する際、上位筐体25側と磁気ディスク装置側の、従来のインターフェースコネクタ34間の位置誤差が大きいとスムーズな磁気ディスク装置の挿入が不可能であり、双方のコネクタの位置誤差が大きい状態で磁気ディスク装置を上位筐体25に挿入すると、双方のコネクタに、挿入方向の力が加わった状態で固定されてしまうので、磁気ディスク装置側に於いては、従来のインターフェースコネクタ34に加わった力が、直接これを固定しているメイン基板11の半田部(メイン基板とインターフェースコネクタ(I/Fコネクタ)との電気接続を半田付けにて接続している部分)と、メイン基板11への固定部(I/Fコネクタをメイン基板にネジ又はピン固定している部分)とに加わることになる。
【0016】
メイン基板11自体に力が加わったり、半田部に力が加わわった状態では、メイン基板11上の素子を半田している半田のクラックにより素子の断線の恐れがある。
【0017】
本発明では、上記断線のポテンシャル(可能性)を回避し、磁気ディスク装置及び他の情報記録再生装置の高信頼度化をはかることを解決課題とする。
【0018】
従来のインターフェースコネクタ34をメイン基板11に固定する方法では、従来のインターフェースコネクタ34が隣接するHDAに接触しない様に(従来のI/Fコネクタ34がHDAとの間に隙間を設けていた)、クリアランスを設ける必要があった。
【0019】
本発明では、不要なクリアランスを削除し、更なる小型化或いは大容量化を図ることを解決課題とする。
【0020】
前記特開平8−102169号公報によれば、HDAの外側に従来のインターフェースコネクタ34が固定されているが、磁気ディスク装置は前記フォームファクタがあり、従来のインターフェースコネクタ34のみ磁気ディスク装置のフォームファクタからはみ出した実装はできない。
【0021】
本発明では、インターフェースコネクタ1をフォームファクタ(HDDに外接する直方体の主面)内に実装することを解決課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、主として次のような構成を採用する。
【0025】
また、磁気記録媒体であるディスク、前記ディスクに情報を記録又は再生する磁気ヘッド、前記磁気ヘッドの読み書き時の信号を制御するリードライト制御基板、前記リードライト制御基板の信号を伝達する密閉型コネクタ、前記ディスク及び磁気ヘッドを密封するベースとカバー、を備えたHDAと、
前記HDAを制御するとともに情報信号を授受するための回路部を有したメイン基板と、
上位装置と前記メイン基板との間で、情報信号を授受すると共に電源を供給するためのインターフェースコネクタと、から構成される磁気ディスク装置であって、
前記磁気ディスク装置を上位装置に固定する固定ネジ穴を有する部材と、前記HDAを位置決めして固定するときの基準面となる部材と、前記インターフェースコネクタと、を一体的構造としたコネクタ組立体を設け、
前記コネクタ組立体と前記メイン基板とを同時に前記HDAのベースにネジ固定する磁気ディスク装置。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置について、3.5インチサイズのディスク3を搭載する磁気ディスク装置を例示して、図1〜図16、図20〜図22を用いて以下説明する。
【0027】
ここで、1はインターフェースコネクタ(I/Fコネクタ)、2はベース、3はディスク、4はスピンドルモータ、5はディスクスペーサ、6はディスククランプ、7はヘッド、8はキャリッジ、9はボイスコイルモータ、10はコイル、11はメイン基板、12は基板取付けネジ穴、13は密閉型コネクタ、14はFPC(フレキシブルプリント基板)固定板、15はカバー、16は基板固定ネジ、17はコネクタ/ベース固定ネジ、18はコネクタ/ベ―ス固定ネジ穴、19は磁気ディスク装置固定ネジ穴(装置固定ネジ穴)、20はコネクタ/ベース位置決め穴、21はコネクタ位置決めピン、22はコネクタ組立体、23は基板取付け穴(コネクタ組立体)、24は基板/コネクタ固定ネジ、25は上位筐体、26は制御装置、27はトレー、28はシステム側コネクタ、29はトレー固定穴、30は装置固定ネジ、31は装置中継コネクタ、32はFPC(フレキシブルプリント基板)、33はリードライト制御基板、をそれぞれ表す。
【0028】
図1は本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の断面図であり、図2はHDA(ベース2とカバー15で囲まれた構造体)の内部構成を示す断面図であり、図3は図1をZ面から見て装置固定ネジ穴19とI/Fコネクタ1との位置関係を示す図であり、図4はI/FコネクタをHDAのベースにネジ固定した図であり、図5はI/FコネクタをHDAのベースにネジ固定した側面図であり、図6はI/FコネクタをHDAのベースに接着した図であり、図7はI/FコネクタをHDAのベースに接着した側面図であり、図8はHDAのベースにI/Fコネクタを挿入して固定する位置決め溝を設けた図であり、図9はHDAのベースに設けられて位置決め溝にI/Fコネクタを挿入して固定した図であり、図10はHDAのベースに設けられて位置決め溝にI/Fコネクタを挿入して固定した側面図であり、図11はI/Fコネクタを位置決めするための位置決めピンをHDAのベースに設けた図であり、図12は位置決めピンでI/FコネクタをHDAに固定した図であり、図13は位置決めピンでI/FコネクタをHDAに固定した側面図であり、図14は磁気ディスク装置(HDD)を固定する装置固定ネジ穴を有する部材と、HDA自体を位置決めして固定するときの基準となる面を有する部材と、インターフェースコネクタと、を一体的に成形したコネクタ組立体としてHDAに固定した図であり、図15は図14をZ面から見た図であり、図16は図15からメイン基板を外してZ面から見た図である。
【0029】
また、図17は従来技術におけるHDAにメイン基板とI/Fコネクタを固定した図であり、図18は従来技術におけるI/Fコネクタの位置決めを示す図であり、図19は従来技術におけるI/Fコネクタの位置決めを示す側面図である。
【0030】
更に、図20は磁気ディスク装置が搭載される上位筐体を示す図であり、図21は磁気ディスク装置を着脱するトレイを含めた上位筐体を示す図であり、図22は磁気ディスク装置をトレイに着脱する構成図である。
【0031】
アルミを基板材料としその表面に磁性膜を形成した磁気的に情報を保持するディスク3(図1)は、スピンドルモータ4により回転駆動させる。この回転駆動しているディスク3の表面に、僅か数十nmの一定な空間を保ちながら浮上させて磁気的に情報を書き込み或いは読み出すための電気信号と磁界との間を変換する電磁コイルを備えるフェライト或いは金属薄膜による形成を主流とした材料で作られたヘッド7と、このヘッド7をディスク3の面上に正確に位置決めするためのアルミまたはマグネシウムを素材としたキャリッジ8がある。
【0032】
このヘッド及びキャリッジは、絶縁皮膜のあるアルミ線材または銅線材にて巻線状態としたコイル10と、永久磁石のマグネットと、これを支持し磁気回路を形成するためのヨークと、からなるボイスコイルモータ9により駆動位置決めされる。
【0033】
ヘッド7の読み書き時の信号は、ヘッド7に設けられた電磁コイルの細線によってキャリッジ8を通って(図示せず)FPC(フレキシブルプリント基板)32(図2)に伝達され、ヘッド7の読み書き時の信号を制御するリードライト制御基板33を介して、その下面に位置するアルミニウムまたはステンレスまたは鉄を素材としてベース2に接着することにより設けられた密閉型コネクタ13によってHDA外に伝達されている。密閉型コネクタ13とは、HDA内外間の電気信号を中継するもので、信号を伝達するための複数からなるピンとそれを保持するためのモールド成形部分との密閉が完全になっているものである。
【0034】
コイル10の駆動電流についてもFPC32を通って密閉型コネクタ13に伝達されている。スピンドルモータ4の駆動電流についても、スピンドルモータ4から導かれたモータFPC(図示せず)により密閉型コネクタ13に伝達されている。上記密閉型コネクタ13は、HDA外に設けられた装置を制御するためのメイン基板11に伝達されている。
【0035】
スピンドルモータ4とキャリッジ8の軸、ボイスコイルモータ9は、ベース2にネジにて固定し、アルミニウム、ステンレスまたは鉄を素材としたカバー15(図1)をベース2との密閉を保つためにパッキン(図示せず)を介してネジにてベース2、スピンドルモータ4、キャリッジ8の軸、ボイスコイルモータ9にネジにて固定する。
【0036】
上述したように構成されるHDAは、ヘッド7とディスク3の間の情報の書き込み、或いは読み出す動作状態において、その信号を正確に処理するために、この空間に介在物が進入して磁路を妨げてはならないことから、常に清浄に保たなければならないので、内部フィルタ(図示せず)を設け、ディスク3の回転により発生するHDA内部の空気循環系によって、内部塵埃の捕獲を行う様にしている。
【0037】
大容量形の磁気ディスク装置は、記憶容量を得るために複数のディスク3を搭載しており、このディスク3の面に対しそれぞれヘッド7が存在するため、ディスク3とディスク3の間にディスクスペーサ5(図1)を設け、ヘッド7とヘッド7の間隔はキャリッジ8のヘッド7取付け面を精度良く仕上げることにより間隔を一定に保つようにしている。
【0038】
3.5インチサイズのディスク3を搭載する磁気ディスク装置のフォームファクタとしては、図1のa寸法146±0.5mm、b寸法41.3±0.5mm、図3のc寸法101.6±0.5mmが標準サイズとなっており、薄型タイプではb寸法を25.4(1インチ)±0.5mmとしたものがある。いずれもこの領域内に上記全ての部品が実装されなければならない。
【0039】
また、3.5インチサイズのディスク3を搭載する磁気ディスク装置のSCA−2規格としては、磁気ディスク装置を上位筐体25(図20〜図22)に固定するための磁気ディスク装置固定ネジ穴19の中心から、インターフェースコネクタ1の挿入側端面までの距離である図3のi寸法を41.28±0.5mm、c寸法のセンターとなるX基準とインターフェースコネクタ1の挿入側端面の直角度公差hは0.38(0.015インチ)mm以下、上位筐体25に固定する図1のZ面と図3のc寸法のセンターとなるX基準に対するインターフェースコネクタ1の挿入部の外形幅j寸法の位置度公差kは1.02(0.04インチ)mm以下、上位筐体25に固定する面(図1のZ面)に対する、インターフェースコネクタ1の挿入口寸法gの位置度公差eは1.02(0.04インチ)mm以下、平行度公差fは0.38(0.015インチ)mm以下の精度でインターフェースコネクタ1が実装されなければならない。
【0040】
以下、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置についてその詳細を述べる。上位筐体25に固定するための装置固定ネジ穴19からインターフェースコネクタ1迄の各位置誤差を最も小さくするためには、この間に介在する部品をできるだけ少なくする必要がある。
【0041】
図1に示す様に、上位筐体25(図20〜図22)に固定するための装置固定ネジ穴19を設けているHDAのベース2、或いは上位筐体25に固定するための装置固定ネジ穴19を有する部材、または装置を位置決めして固定するための基準となる面(図1のZ面)を有する部材に、インターフェースコネクタ1を固定する。
【0042】
組立方法は、はじめにメイン基板11のインターフェースコネクタ1に電気接続だけを行ない、HDAのベース2にメイン基板11のインターフェースコネクタ1をコネクタ/ベース固定ネジ17(図3)により固定してから、メイン基板11全体を基板固定ネジ16でHDAに固定する。インターフェースコネクタ1挿入方向からの実装詳細を示した図を図4、図4の側面図を図5に示す。
【0043】
これによって、図17〜図19に示す様な、従来技術での、メイン基板11のみに従来のインターフェースコネクタ34が固定されている構造における、メイン基板11をHDAに固定するための取付け穴位置誤差及び穴径誤差(メイン基板11の取付け誤差)を削除することができる。加えて、従来のインターフェースコネクタ34をメイン基板11に固定するための取付け穴位置誤差及び穴径誤差(従来のインターフェースコネクタ34の取付け誤差)を削除することができる。
【0044】
本発明の実施形態である図1、図3〜図5の構成例によれば、インターフェースコネクタ1をベース2に固定する誤差のみとなる。
【0045】
即ち、HDDを上位筐体に取り付けて、前記I/Fコネクタ1と上位筐体側のコネクタ(図22の31又は28)とを正確に位置合わせしようとする課題達成のためには、図3のように装置固定ネジ穴19とI/Fコネクタ1との正確な位置関係が求められるのである。図3を参照して、磁気ディスク装置固定ネジ穴19を基準位置として、I/Fコネクタ1の高精度の位置決めは、前記コネクタ端部の距離i、コネクタ1の傾き程度(直角度h)、コネクタ1の位置ずれk、等が規定されている。このような規定値を満足するように、本発明の図1、図3〜図5の実施形態では、I/Fコネクタ1を、装置固定ネジ穴19の植設されたHDAのベースに直接にネジ17で固定しようとするものである。
【0046】
図17の従来技術は、メイン基板をHDAベースに取り付け、且つI/Fコネクタをメイン基板に取り付けるものであって、これによると、I/Fコネクタの端子位置は、装置固定ネジ穴19からみると2つの取り付け誤差を内包するものとなる。
【0047】
また、インターフェースコネクタ1をベース2に固定する方法は、上述したネジ17固定以外に接着(図6、図7)しても良い。
【0048】
また、ベース2に位置決め溝(図8のj寸法部)を設けて、インターフェースコネクタ1の側面の精度を厳しくしておいて、位置決め溝の図面のX及びY軸方向にインターフェースコネクタ1を当てた状態で、コネクタ/ベース固定ネジ穴18(図8)にインターフェースコネクタ1をコネクタ/ベース固定ネジ17にて固定(図8乃至図10)しても良い。図8において、ベース2の位置決め溝は、I/Fコネクタを挿入する方向の両側面とI/Fコネクタ挿入に対向する対向面とから形成されるものである。
【0049】
また、ステンレス、鉄、アルミニウムまたはプラスチック等を素材とするコネクタ位置決めピン21(図11)をベース2に圧入または接着にて設けておいて、インターフェースコネクタ1にコネクタ/ベース位置決め穴20を設け、インターフェースコネクタ1のコネクタ/ベース位置決め穴20をコネクタ位置決めピン21に挿入してインターフェースコネクタ1を位置決めした状態で、コネクタ/ベース固定ネジ穴18(図11)にインターフェースコネクタ1をコネクタ/ベース固定ネジ17にて固定(図11〜図13)しても良い。
【0050】
以上説明したように、インターフェースコネクタ1の固定位置を制限するための位置決め手段を設けることによって、インターフェースコネクタ1固定時の作業性及び位置決め精度を向上できる。
【0051】
また、以上の実施形態によれば、図1のZ面からインターフェースコネクタ1迄のメイン基板11の厚さ誤差を削除できる。
【0052】
従来のインターフェースコネクタ34と、図11〜図13に示す実施形態のインターフェースコネクタ1の、上位筐体25に固定するための装置固定ネジ穴19中心からインターフェースコネクタ1の挿入側端面までの誤差を比較すると、以下の様になる。
【0053】
従来のインターフェースコネクタ34の実装方法(図17)の場合、上位筐体25に固定するためのベース2の装置固定ネジ穴19(図3)中心からメイン基板取付けネジ穴12(図8)(M2サイズ)までの誤差を±0.1mmとする。メイン基板11の基板取付けネジ穴12の径を2.5±0.1mmとした時のメイン基板11取付け誤差は計算より0.3mm、基板取付けネジ穴12から従来のインターフェースコネクタ34の従来位置決めピン穴35(図18、図19)(2.4±0.1mm )までの位置誤差を±0.1mmとする。
【0054】
従来のインターフェースコネクタ34に圧入された従来位置決めピン36の径を2mmで公差0から+0.01mmとした時のメイン基板11と従来のインターフェースコネクタ34の取付け誤差は計算より0.25mmとし、従来のインターフェースコネクタ34の従来位置決めピン36中心から従来のインターフェースコネクタ34の挿入側端面までの誤差を±0.1mmとすると、従来のインターフェースコネクタ34の実装方法では、少なくとも誤差の総和は0.85mm(2乗和平均値で0.427)程度生じる。
【0055】
図11〜図13に示す実施形態のインターフェースコネクタ1の実装方法によれば、上位筐体25に固定するためのベース2(図11)の装置固定ネジ穴19中心からコネクタ位置決めピン21中心迄の誤差を±0.1mmとする。コネクタ位置決めピン21を径2mmで公差0から+0.01mmとし、インターフェースコネクタ1のコネクタ/ベース位置決め穴20(図12、図13)を径2.4±0.1mmとした時のメイン基板11とインターフェースコネクタ1の取付け誤差は計算より0.25mmとし、インターフェースコネクタ1のコネクタ/ベース位置決め穴20からインターフェースコネクタ1の挿入側端面までの誤差を±0.1mmとすると、図11〜図13に示す実施形態によれば、少なくとも誤差の総和は0.45mm(2乗和平均値で0.278)程度である。
【0056】
以上の結果から、従来に比べて上位筐体25に固定するためのベース2(図11)の装置固定ネジ穴19中心からインターフェースコネクタ1の挿入側端面までの誤差の総和を47%程度縮小することが可能となる。上記計算で使用した部品の公差は、現在の加工精度で一般的且つ常識的な範囲である。
【0057】
また、図11〜図13に示す実施形態によれば、磁気ディスク装置を位置決めして固定する時の基準となる面(図1のZ面)に対するインターフェースコネクタ1挿入口(図1のg寸法)の位置度eは、ベース2のZ面からインターフェースコネクタ1取付け面までの加工誤差を±0.1mm、インターフェースコネクタ1の端面から挿入口(図1のg寸法)の端面の一方までを±0.1mm、他方の面までを±0.1mmとしても、誤差の総和は0.3mm程度である。
【0058】
図11〜図13に示す実施形態によれば、装置を固定する装置固定ネジ穴19或いは装置を位置決めして固定する時の基準となる面(図1のZ面)に対する、インターフェースコネクタ1の位置精度を、その間に介在する部品の精度のみで確保することができるので、位置調整治具や調整作業が不要となる。
【0059】
次に、図14〜図16に記載の様に、磁気ディスク装置(HDD)を固定する装置固定ネジ穴19を有する部材と、磁気ディスク装置自体を位置決めして固定するときの基準となる面を有する部材と、インターフェースコネクタ1と、を一体的に成形したコネクタ組立体22とした部品に、メイン基板11を搭載してインターフェースコネクタ1と電気的な接続をし、基板固定ネジ16にて、メイン基板11とコネクタ組立体22を基板取付け穴(コネクタ組立体)23位置で同時にベース2に固定する方法がある。
【0060】
図11〜図13に示す実施形態によれば、少なくとも誤差の総和は0.45mm(2乗和平均値で0.278)程度であることから、装置を固定する装置固定ネジ穴19の中心と、インターフェースコネクタ1の挿入側端面との位置誤差を±0.4mm以下として、位置の調整無しに十分な精度を確保した状態で製品化することができる。
【0061】
以上説明したような磁気ディスク装置は、図22に示す様に上位筐体25のトレー27に固定された装置中継コネクタ31に装置のインターフェースコネクタ1を挿入し、装置固定ネジ30にて装置をトレー27に固定する。装置中継コネクタ31の磁気ディスク装置を固定した方と反対側にシステム側コネクタ28を挿入する。上記トレー27を上位筐体25に挿入(図20)し、トレー27のトレー固定ネジ穴29にて上位筐体25に固定する。上位筐体25には、磁気ディスク装置を制御するための制御装置26が設けられている。
【0062】
以上の説明は、3.5インチのディスク3を搭載した磁気ディスク装置を例にしたものであるが、他の情報記録再生装置に使用することも可能である。また、現在のインターフェースコネクタ1は、電気的な接触による接続方法であるが、将来は、光技術により非接触で情報信号を伝達する手段が実現できる様になった場合にも、上位筐体25と情報記録再生装置との双方の情報信号伝達部の位置決め精度が要求されるので、本実施形態の技術的思想を使用することで、双方の位置誤差の問題を解決することができる。
【0063】
以上説明したように、本発明は次のような実施形態を含むものである。
【0064】
図1〜図5に示す様に、上位筐体25に固定するための装置固定ネジ穴19を設けているHDAのベース2、または上位筐体25に固定するための装置固定ネジ穴19を有する部材、または磁気ディスク装置を位置決めして固定するための基準となる面(図1のZ面)を有する部材に、インターフェースコネクタ1を固定する。ここで、インターフェースコネクタ1をベース2に固定する方法は、上記以外に接着(図6、図7)しても良い。
【0065】
また、ベース2に位置決め溝(図8のj寸法部)を設けて、インターフェースコネクタ1の側面及び対向面の精度を厳しくしておいて、位置決め溝の図面のX、及びY軸方向にインターフェースコネクタ1を当てた状態で、コネクタ/ベース固定ネジ穴18(図8)にインターフェースコネクタ1をコネクタ/ベース固定ネジ17にて固定(図8〜図10)しても良い。
【0066】
また、ベース2にコネクタ位置決めピン21(図11)を圧入、または接着にて設けておいて、インターフェースコネクタ1にコネクタ/ベース位置決め穴20を設け、インターフェースコネクタ1のコネクタ/ベース位置決め穴20をコネクタ位置決めピン21に挿入して、インターフェースコネクタ1を位置決めした状態で、コネクタ/ベース固定ネジ穴18(図11)にインターフェースコネクタ1をコネクタ/ベース固定ネジ17にて固定(図11から図13)しても良い。
【0067】
また、図14〜図16に記載の様に、装置を固定する装置固定ネジ穴19を有する部材と、装置自体を位置決めして固定するときの基準となる面を有する部材と、インターフェースコネクタ1と、を一体成形してコネクタ組立体22とした部品に、メイン基板11を搭載してインターフェースコネクタ1と電気的な接続をし、基板固定ネジ16にて、メイン基板11とコネクタ組立体22を基板取付け穴(コネクタ組立体)23位置で同時にベース2に固定する。
【0068】
更に、本発明は次のような具体的な構成例を含むものである。
前記磁気ディスク装置を上位装置に固定する固定ネジ穴を有する部材と、前記HDAを位置決めして固定するときの基準面となる部材と、前記インターフェースコネクタと、を一体的構造としたコネクタ組立体を設け、前記コネクタ組立体と前記メイン基板とを同時にベースにネジ固定するものであって、
前記コネクタ組立体のインターフェースコネクタをフォームファクター(HDDの外形の統一規格であって、磁気ディスク装置に外接する直方体形状)からはみ出さない領域で設けたこと。
【0069】
前記磁気ディスク装置自体を上位装置に固定するネジ穴の中心と、インターフェースコネクタの正面の挿入側端面との位置誤差を、±0.4ミリメートル以下としたこと。
【0070】
前記インターフェースコネクタを、フォームファクターからはみ出さない領域で、HDAに固定した磁気ディスク装置にて構成されるディスクアレイシステムであること。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のインターフェースコネクタ34の位置調整作業及び作業治具の問題や断線のポテンシャルの問題、HDA間の不要なクリアランスの問題、フォームファクタの問題を解決する。
【0072】
更に、大容量化或いは小型化、高信頼度化、低価格化をはかった磁気ディスク装置及び他の情報記録再生装置、或はディスクアレイ及びRAIDシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の断面図である。
【図2】HDA(ベース2とカバー15で囲まれた構造体)の内部構成を示す断面図である。
【図3】図1をZ面から見て装置固定ネジ穴19とI/Fコネクタ1との位置関係を示す図である。
【図4】I/FコネクタをHDAのベースにネジ固定した図である。
【図5】I/FコネクタをHDAのベースにネジ固定した側面図である。
【図6】I/FコネクタをHDAのベースに接着した図である。
【図7】I/FコネクタをHDAのベースに接着した側面図である。
【図8】HDAのベースにI/Fコネクタを挿入して固定する位置決め溝を設けた図である。
【図9】HDAのベースに設けられて位置決め溝にI/Fコネクタを挿入して固定した図である。
【図10】HDAのベースに設けられて位置決め溝にI/Fコネクタを挿入して固定した側面図である。
【図11】I/Fコネクタを位置決めするための位置決めピンをHDAのベースに設けた図である。
【図12】位置決めピンでI/FコネクタをHDAに固定した図である。
【図13】位置決めピンでI/FコネクタをHDAに固定した側面図である。
【図14】磁気ディスク装置(HDD)を固定する装置固定ネジ穴を有する部材と、HDA自体を位置決めして固定するときの基準となる面を有する部材と、インターフェースコネクタと、を一体的に成形したコネクタ組立体としてHDAに固定した図である。
【図15】図14をZ面から見た図である。
【図16】図15からメイン基板を外してZ面から見た図である。
【図17】従来技術におけるHDAにメイン基板とI/Fコネクタを固定した図である。
【図18】従来技術におけるI/Fコネクタの位置決めを示す図である。
【図19】従来技術におけるI/Fコネクタの位置決めを示す側面図である。
【図20】磁気ディスク装置が搭載される上位筐体を示す概念図である。
【図21】磁気ディスク装置を着脱するトレイを含めた上位筐体を示す概念図である。
【図22】磁気ディスク装置をトレイに着脱する概念図である。
【符号の説明】
1 インターフェースコネクタ
2 ベース
3 ディスク
4 スピンドルモータ
5 ディスクスペーサ
6 ディスククランプ
7 ヘッド
8 キャリッジ
9 ボイスコイルモータ
10 コイル
11 メイン基板
12 基板取付けネジ穴
13 密閉型コネクタ
14 FPC(フレキシブルプリント基板)固定板
15 カバー
16 基板固定ネジ
17 コネクタ/ベース固定ネジ
18 コネクタ/ベ―ス固定ネジ穴
19 装置固定ネジ穴
20 コネクタ/ベース位置決め穴
21 コネクタ位置決めピン
22 コネクタ組立体
23 基板取付け穴(コネクタ組立体)
24 基板/コネクタ固定ネジ
25 上位筐体
26 制御装置
27 トレー
28 システム側コネクタ
29 トレー固定穴
30 装置固定ネジ
31 装置中継コネクタ
32 FPC(フレキシブルプリント基板)
33 リードライト制御基板
34 従来のインターフェースコネクタ
35 従来位置決めピン穴
36 従来位置決めピン
Claims (2)
- 磁気記録媒体であるディスク、前記ディスクに情報を記録又は再生する磁気ヘッド、前記磁気ヘッドの読み書き時の信号を制御するリードライト制御基板、前記リードライト制御基板の信号を伝達する密閉型コネクタ、前記ディスク及び磁気ヘッドを密封するベースとカバー、を備えたHDAと、
前記HDAを制御するとともに情報信号を授受するための回路部を有したメイン基板と、
上位装置と前記メイン基板との間で、情報信号を授受すると共に電源を供給するためのインターフェースコネクタと、から構成される磁気ディスク装置であって、
前記磁気ディスク装置を上位装置に固定する固定ネジ穴を有する部材と、前記HDAを位置決めして固定するときの基準面となる部材と、前記インターフェースコネクタと、を一体的構造としたコネクタ組立体を設け、
前記コネクタ組立体と前記メイン基板とを同時に前記HDAのベースにネジ固定する
ことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 請求項1に記載の磁気ディスク装置を上位装置の筐体に収容したディスクアレイシステム。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1999
- 1999-05-07 JP JP12725199A patent/JP3650282B2/ja not_active Expired - Fee Related
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