JP3652782B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカ、所謂多点駆動方式のスピーカに関する。
【0002】
近年、テレビや、マルチメディアコンピュータ用ディスプレイ装置等に内蔵されるスピーカは、画面サイズの大型化により、設置スペースが限定され、狭幅の細長状のスピーカが使用されている。
【0003】
このような細長状のスピーカにおいては、振動板の中央の一点で駆動を行うと、長軸方向の分割共振が発生し音質が劣化するので、多点駆動方式のスピーカが好ましい。
【0004】
【従来の技術】
次に、図面を用いて従来例を説明する。図11は従来の多点駆動方式のスピーカの平面図、図12は図11における切断線A-Aにおける断面図、図13は図11における切断線B-Bにおける断面図、図14は図13における断面部分の拡大図、図15は図11における第1及び第2の磁気回路の構成図、図16は図11における第1のボイスコイルボビンと第2のボイスコイルボビンの結線を説明する図である。
【0005】
これらの図において、1は細長状の樹脂製のフレームである。このフレーム1のフランジ部1aには、複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板2の外周部がエッジ3を介して取り付けられている。更に、フレーム1のフランジ部1aには、ガスケット4が設けられている。
【0006】
振動板2には、ボイスコイル6が巻回された第1のボイスコイルボビン7と、ボイスコイル6と同じの巻回方向のボイスコイル8(図示せず)が設けられた第2のボイスコイルボビン9との一方の端部が取り付けられている。更に、第1及び第2のボイスコイルボビン7,9の振動板2側の開放端はキャップ10,11を用いて封止されている。
【0007】
また、内周部が第1及び第2のボイスコイルボビン7,9に取り付けられ、外周部がフレーム1に取り付けられたダンパ12,13によって、第1及び第2のボイスコイルボビン7,9はフレーム1に取り付けられている。
【0008】
フレーム1には、第1及び第2のボイスコイルボビン7,9に対向するように、第1及び第2の磁気回路14,15が設けられている。
第1の磁気回路14は、第1のボイスコイルボビン7に嵌入する円柱部16aと、つば部16bからなる第1のヨーク16と、この第1のヨーク16のつば部16b上に設けられ、第1のヨーク16の円柱部16aの円周面に対して間隔を持って配設される円環状のマグネット17と、該マグネット17上に設けられ、第1のヨーク16の円柱部16aの円周面に対して間隔(磁気ギャップG)を持って配設される円環状の第2のヨーク18と、第1のヨーク16のつば部16bに設けられ、マグネット17と着磁方向が逆方向で、漏洩磁束を低減するキャンセリングマグネット19と、第2のヨーク18及びキャンセリングマグネット19に当接し、第1のヨーク16,マグネット17,第2のヨーク18,キャンセリングマグネット19を覆うように設けられるアウタヨーク20とからなっている。
【0009】
同様に、第2の磁気回路15は第2のボイスコイルボビン9に嵌入する円柱部26aと、つば部26bからなる第1のヨーク26と、この第1のヨーク26のつば部26b上に設けられ、第1のヨーク26の円柱部26aの円周面に対して間隔を持って配設され、第1の磁気回路14のマグネット17と着磁方向が同一方向の円環状のマグネット27と、該マグネット27上に設けられ、第1のヨーク26の円柱部26aの円周面に対して間隔(磁気ギャップG)を持って配設される円環状の第2のヨーク28と、第1のヨーク26のつば部26bに設けられ、マグネット17と着磁方向が逆方向のキャンセリングマグネット29と、第2のヨーク28及びキャンセリングマグネット29に当接し、第1のヨーク26,マグネット27,第2のヨーク28,キャンセリングマグネット29を覆うように設けられるアウタヨーク30とからなっている。
【0010】
そして、各磁気回路14,15の磁気ギャップGに第1及び第2のボイスコイルボビン7,9のボイスコイル6,8が配設される。
フレーム1の中央部には、二つの端子32,33が設けられている。そして、第1のボイスコイルボビン7のボイスコイル6の一方の端部から引出し線34が端子32へ、他方の端部から引出し線35が端子33へ、また、第2のボイスコイルボビン9のボイスコイル8の一方の端部から引出し線36が端子32へ、他方の端部から引出し線37が端子33へそれぞれ接続されている。
【0011】
尚、第1のボイスコイルボビン7のボイスコイル6と、第2のボイスコイルボビン9のボイスコイル8との巻回方向は同一なので、ボイスコイルの極性を一致させるために、どちらか一方の引出し線、本従来例では、引出し線36,37は、ボイスコイル7近傍で折り返しされてボイスコイル8に接続されている。
【0012】
そして、端子32,33を介して第1のボイスコイルボビン7のボイスコイル6と、第2のボイスコイルボビン9のボイスコイル8とに駆動電流を流すと、第1及び第2のボイスコイルボビン7,9がピストン運動を行い、振動板2がその方向に振動し、振動板2から音波が放射される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のスピーカにおいては、下記のような問題点がある。
(1) 漏洩磁束低減のため、更には、コスト低減のため、フレーム1を樹脂製としている。一般に、樹脂の線膨張係数は、金属に比較して大きい。例えば、金属の一例としてのSPC(冷間圧延鋼板)は1.18×10-5cm/cm/℃であるのに対し、樹脂の一例としてのABS樹脂は3.75×10-5cm/cm/℃である。一方、振動板2の線膨張係数はほとんど0である。
【0014】
従って、磁気回路での発熱、また、スピーカの周辺の雰囲気温度の上昇により、フレーム1のみが熱膨張し、振動板2に設けられた第1及び第2のボイスコイルボビン7,9がフレーム1側の第1及び第2の磁気回路14,15の磁気ギャップGに当たってしまう現象、所謂「ギャップこすり」が発生する問題点がある。
【0015】
(2) ダンパ12,13の径は細長形状のフレーム1の短幅寸法で決定され、ダンパ12,13の径を大きく設定できない。
ダンパ12,13の径が制限されると振幅が大きく取れず、再生帯域が狭く、歪みも多くなる問題点がある。
【0016】
(3) 第1及び第2の磁気回路14,15の樹脂のフレーム1に対して、接着等の手法で取り付けられるが、工数が多くなり、また、取り付け強度に対する信頼性が乏しい問題点がある。
【0017】
(4) 第1及び第2の磁気回路14,15には、漏洩磁束を低減するために、それぞれキャンセリングマグネット19,29を設けているが、それでも、多少の磁束は各磁気回路から漏洩している。多点駆動のスピーカにおいては、磁気回路が複数となり、漏洩する磁束の量は多くなる。
【0018】
特に、テレビやコンピュータディスプレイ等に内蔵される場合には、漏洩磁束の量は厳しく制限されるので、防磁用の部材が別途必要となり、コストがアップする問題点がある。
【0019】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高温下でも、ギャップこすりが発生しにくく、ダンパの径を大きく設定でき、磁気回路を簡単に且つ確実にフレームに取り付けることができ、漏洩磁束が少なくなるスピーカを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカにおいて、
前記振動板の外周部分が取り付けられる細長状のメインフレームと、
該メインフレームに取り付けられ、前記メインフレームの材質の線膨張係数より小さな線膨張係数の材質のサブフレームと、
該サブフレームに取り付けられ、前記複数のボイスコイルを駆動する複数の磁気回路と、
を具備するものである。
【0021】
ボイスコイルは熱膨張がほとんど無い振動板に設けられ、磁気回路はメインフレームの材質の線膨張係数より小さな線膨張係数の材質のサブフレームに設けられているので、ボイスコイルのギャップこすりを低減することができる。
【0022】
第2の発明は、第1の発明において、メインフレームの材質としては樹脂、サブフレームの材質として金属としたものである。
一般に樹脂の線膨張係数より金属の線膨張係数の方が小さいので、ボイスコイルのギャップこすれを防止することができる。
【0023】
特に好ましい樹脂の例としてはABS樹脂があり、金属としてはSPC(冷間圧延鋼板)がある。
第3の発明は、第2の発明において、サブフレームを金属とした場合には、磁気回路とサブフレームとを「かしめ」を用いて取り付けるものである。
【0024】
「かしめ」を用いたことにより、磁気回路とサブフレームとの取り付けが簡単で、かつ、確実となる。
第4の発明は、第1から第3の発明において、前記メインフレームの長幅側の側面に穴を穿設し、
前記メインフレームの穴の外壁側の開口近傍まで延出する延出部を前記サブフレームに設け、
内周部が前記振動板に取り付けられるダンパの外周部を前記サブフレームの延出部に取り付けたものである。
【0025】
ダンパの外周部はメインフレームの外部に位置するサブフレームの延出部に取り付けられるので、ダンパの径を大きく設定でき、再生帯域が広くなり、歪みも少なくなる。
【0026】
第5の発明は、複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカにおいて、
前記各ボイスコイルを駆動する複数の磁気回路の隣合う磁気回路の着磁方向を逆方向としたものである。
【0027】
隣り合う磁気回路の着磁方向を逆方向としたしたことにより、各磁気回路から漏洩する磁束を打ち消し合い、スピーカから漏洩する磁束が低減する。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態例の多点駆動方式のスピーカの平面部分断面図、図2は図1における切断線C-Cにおける断面図、図3は図1における切断線D-Dにおける断面図、図4は図3における断面部分の拡大図、図5は図1におけるメインフレームとサブフレームとの斜視図、図6は図1における第1及び第2の磁気回路の構成図、図7は図1における第1のボイスコイルボビンと第2のボイスコイルボビンの結線を説明する図である。
【0029】
これらの図において、101は細長状の樹脂製(本実施の形態例ではABS樹脂)のフレームである。このメインフレーム101のフランジ部101aには、複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板102の外周部がエッジ103を介して取り付けられている。更に、メインフレーム101のフランジ部101aには、ガスケット104が設けられている。
【0030】
振動板102には、ボイスコイル106が巻回された第1のボイスコイルボビン107と、ボイスコイル106と同じの巻回方向のボイスコイル108(図示せず)が設けられた第2のボイスコイルボビン109との一方の端部が取り付けられている。更に、第1及び第2のボイスコイルボビン107,109の振動板102側の開放端はキャップ110,111を用いて封止されている。
【0031】
メインフレーム101の下部には、金属製(本実施の形態例ではSPC)のサブフレーム150が取り付けられている。そして、メインフレーム101の底面には、磁気回路取り付け用の穴101b,101cが形成され、サブフレーム150には、メインフレーム101の穴101b,101cに対向する穴150a,150bが形成されている。
【0032】
更に、メインフレーム101の長幅側の一方の側面には、角穴101d,101eが形成され、他方の側面にも角穴101f,101gが形成されている。そして、サブフレーム150には、メインフレーム101の角穴101d,101e,101f,101gの外壁側の開口まで延出する延出部150c〜150fが形成されている。そして、各延出部150c〜150fの先端はメインフレーム101の外壁から離反する方向に折り曲げられた折曲部150g〜150jが形成されている。
【0033】
第1及び第2のボイスコイルボビン107,109には、ダンパ112,113の内周部が取り付けられている。ダンパ112,113の外周部のうち、メインフレーム101の狭幅側面に対向する部分は、メインフレーム101内に形成されたダンパ取り付け部101hに取り付けられ、メインフレーム101の広幅側面に対向する部分は、サブフレーム150の延出部150c〜150fの各先端に形成された折曲部150g〜150jに取り付けられている。
【0034】
サブフレーム150には、第1及び第2のボイスコイルボビン107,109に対向するように、第1及び第2の磁気回路114,115が「かしめ」の手法で取り付けられている。
【0035】
第1の磁気回路114は、第1のボイスコイルボビン107に嵌入する円柱部116aと、つば部116bからなる第1のヨーク116と、この第1のヨーク116のつば部116b上に設けられ、第1のヨーク116の円柱部116aの円周面に対して間隔を持って配設される円環状のマグネット117と、該マグネット117上に設けられ、第1のヨーク116の円柱部116aの円周面に対して間隔(磁気ギャップG)を持って配設される円環状の第2のヨーク118と、第1のヨーク116のつば部116bに設けられ、マグネット117と着磁方向が逆方向で、漏洩磁束を低減するキャンセリングマグネット119と、第2のヨーク118及びキャンセリングマグネット119に当接し、第1のヨーク116,マグネット117,第2のヨーク118,キャンセリングマグネット119を覆うように設けられるアウタヨーク120とからなっている。
【0036】
同様に、第2の磁気回路115は第2のボイスコイルボビン109に嵌入する円柱部126aと、つば部126bからなる第1のヨーク126と、この第1のヨーク126のつば部126b上に設けられ、第1のヨーク126の円柱部126aの円周面に対して間隔を持って配設され、第1の磁気回路114のマグネット117と着磁方向が逆方向の円環状のマグネット127と、該マグネット127上に設けられ、第1のヨーク126の円柱部126aの円周面に対して間隔(磁気ギャップG)を持って配設される円環状の第2のヨーク128と、第1のヨーク126のつば部126bに設けられ、マグネット117と着磁方向が逆方向のキャンセリングマグネット129と、第2のヨーク128及びキャンセリングマグネット129に当接し、第1のヨーク126,マグネット127,第2のヨーク128,キャンセリングマグネット129を覆うように設けられるアウタヨーク130とからなっている。
【0037】
そして、各磁気回路114,115の磁気ギャップGに第1及び第2のボイスコイルボビンのボイスコイル106,108が配設される。
メインフレーム101の中央部には、二つの端子132,133が設けられている。そして、第1のボイスコイルボビン107のボイスコイル106の一方の端部から引出し線134が端子132へ、他方の端部から引出し線135が端子133へ、また、第2のボイスコイルボビン109のボイスコイル107の一方の端部から引出し線136が端子132へ、他方の端部から引出し線137が端子133へそれぞれ接続されている。
【0038】
尚、本実施の形態例においては、第1の磁気回路114のマグネット117の着磁方向と、第2の磁気回路115のマグネット127の着磁方向とは逆方向で、第1の磁気回路114の磁気ギャップGに配設されるボイスコイル106と第2の磁気回路115の磁気ギャップGに配設されるボイスコイル108の巻方向は同方向なので、従来例で説明を行った引出し線の折り返しが不要となっている。
【0039】
そして、端子132,133を介して第1のボイスコイルボビン107のボイスコイル106と、第2のボイスコイルボビン109のコイル108とに駆動電流を流すと、第1及び第2のボイスコイルボビン107,109がピストン運動を行い、振動板102がその方向に振動し、振動板102から音波が放射される。
【0040】
上記構成によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1) 第1及び第2の磁気回路114,115はメインフレーム101の材質であるABS樹脂の線膨張係数より小さな線膨張係数の材質であるSPC製のサブフレーム150に設けられているので、第1及び第2の磁気回路114,115のボイスコイル106,108のギャップこすりを低減することができる。
【0041】
(2) 第1及び第2の磁気回路114,115をサブフレーム150に「かしめ」を用いて取り付けたことにより、第1及び第2の磁気回路114,115とサブフレーム150との取り付けが簡単で、かつ、確実となる。
【0042】
(3) ダンパ112,113の外周部のうち、メインフレーム101の広幅側面に対向する部分は、サブフレーム150の延出部150c〜150fの各先端に形成された折曲部150g〜150jに取り付けたことにより、ダンパ112,113の径を大きく設定でき、再生帯域が広くなり、歪みも少なくなる。
【0043】
(4) 第1及び第2の磁気回路114,115の着磁方向を逆方向としたしたことにより、各磁気回路から漏洩する磁束が打ち消し合い、スピーカから漏洩する磁束を低減することができる。
【0044】
【実施例】
本願発明者は、本発明の効果を確認するために、下記のような実験を行った。
(1) 実施の形態例のスピーカと、従来例で説明を行ったスピーカとの歪周波数特性を測定した。図8は実施の形態例と従来例のスピーカとの歪周波数特性を示す図であり、実線が実施の形態例、破線が従来例を示している。
【0045】
図8から分かるように、全帯域において歪みが大幅に少なくなることを確認した。
(2) 実施の形態例のスピーカと、従来例で説明を行ったスピーカとの音圧周波数特性を測定した。図9は実施の形態例と従来例のスピーカとの音圧周波数特性を示す図であり、実線が実施の形態例、破線が従来例を示している。
【0046】
図9から分かるように、再生帯域、特に、低音域が広くなることを確認した。
(3) 実施の形態例のスピーカにおいて、 第1の磁気回路114と第2の磁気回路115の着磁方向を変えた時の漏洩磁束密度と、これら磁気回路単体の漏洩磁束密度とを測定し、図10にその結果を示す。
【0047】
図10から分かるように、第1の磁気回路114と第2の磁気回路の着磁方向を逆方向にした場合が、一個のみの磁気回路の場合に比べても漏洩磁束密度が少なくなり、一番漏洩磁束密度が少ないことが確認された。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、下記のような効果をえることができる。
(1) 第1の発明のスピーカ
複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカにおいて、
前記振動板の外周部分が取り付けられる細長状のメインフレームと、
該メインフレームに取り付けられ、前記メインフレームの材質の線膨張係数より小さな線膨張係数の材質のサブフレームと、
該サブフレームに取り付けられ、前記複数のボイスコイルを駆動する複数の磁気回路と、
を具備したことにより、ボイスコイルは熱膨張がほとんど無い振動板に設けられ、磁気回路はメインフレームの材質の線膨張係数より小さな線膨張係数の材質のサブフレームに設けられているので、ボイスコイルのギャップこすりを低減することができる。
【0049】
(2) 第2の発明のスピーカ
第1の発明において、メインフレームの材質としては樹脂、サブフレームの材質として金属としたものである。
【0050】
一般に樹脂の線膨張係数より金属の線膨張係数の方が小さいので、ボイスコイルのギャップこすれを防止することができる。
特に好ましい樹脂の例としてはABS樹脂があり、金属としてはSPC(冷間圧延鋼板)がある。
【0051】
(3) 第3の発明のスピーカ
第2の発明において、サブフレームを金属とした場合には、磁気回路とサブフレームとを「かしめ」を用いて取り付けるものである。
【0052】
「かしめ」を用いたことにより、磁気回路とサブフレームとの取り付けが簡単で、かつ、確実となる。
(4) 第4の発明のスピーカ
第1から第3の発明において、前記メインフレームの長幅側の側面に穴を穿設し、
前記メインフレームの穴の外壁側の開口近傍まで延出する延出部を前記サブフレームに設け、
内周部が前記振動板に取り付けられるダンパの外周部を前記サブフレームの延出部に取り付けたものである。
【0053】
ダンパの外周部はメインフレームの外部に位置するサブフレームの延出部に取り付けられるので、ダンパの径を大きく設定でき、再生帯域が広くなり、歪みも少なくなる。
【0054】
(5) 第5の発明のスピーカ
複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカにおいて、
前記各ボイスコイルを駆動する複数の磁気回路の隣合う磁気回路の着磁方向を逆方向としたことにより、各磁気回路から漏洩する磁束を打ち消し合い、スピーカから漏洩する磁束が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の多点駆動方式のスピーカの平面部分断面図である。
【図2】図1における切断線C-Cにおける断面図である。
【図3】図1における切断線D-Dにおける断面図である。
【図4】図3における断面部分の拡大図である。
【図5】図1におけるメインフレームとサブフレームとの斜視図である。
【図6】図1における第1及び第2の磁気回路の構成図である。
【図7】図1における第1のボイスコイルボビンと第2のボイスコイルボビンの結線を説明する図である。
【図8】実施の形態例と従来例のスピーカとの歪周波数特性を示す図である。
【図9】実施の形態例と従来例のスピーカとの音圧周波数特性を示す図である。
【図10】実施の形態例のスピーカにおいて、 第1の磁気回路と第2の磁気回路の着磁方向を変えた時の漏洩磁束密度と、これら磁気回路単体の漏洩磁束密度とを示す図である。
【図11】従来の多点駆動方式のスピーカの平面図である。
【図12】図11における切断線A-Aにおける断面図である。
【図13】図11における切断線B-Bにおける断面図である。
【図14】図13における断面部分の拡大図である。
【図15】図11における第1及び第2の磁気回路の構成図である。
【図16】図11における第1のボイスコイルボビンと第2のボイスコイルボビンとの結線を説明する図である。
【符号の説明】
101 メインフレーム
102 振動板
114,115 磁気回路
150 サブフレーム
Claims (5)
- 複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカにおいて、
前記振動板の外周部分が取り付けられる細長状のメインフレームと、
該メインフレームに取り付けられ、前記メインフレームの材質の線膨張係数より小さな線膨張係数の材質のサブフレームと、
該サブフレームに取り付けられ、前記複数のボイスコイルを駆動する複数の磁気回路と、
を具備することを特徴とするスピーカ。 - 前記メインフレームの材質は樹脂、
前記サブフレームの材質は金属であることを特徴とする請求項1記載のスピーカ。 - 前記磁気回路と前記サブフレームとの取り付けは、かしめであることを特徴とする請求項2記載のスピーカ。
- 前記メインフレームの長幅側の側面に穴を穿設し、
前記メインフレームの穴の外壁側の開口近傍まで延出する延出部を前記サブフレームに設け、
内周部が前記振動板に取り付けられるダンパの外周部を前記サブフレームの延出部に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のスピーカ。 - 複数のボイスコイルを複数のコーンを連設して一体化した共通の振動板に取り付けたスピーカにおいて、
前記各ボイスコイルを駆動する複数の磁気回路の隣合う磁気回路の着磁方向を逆方向としたことを特徴とするスピーカ。
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1996
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