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JP3659290B2 - 情報記憶媒体および情報書き込み装置 - Google Patents
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JP3659290B2 - 情報記憶媒体および情報書き込み装置 - Google Patents

情報記憶媒体および情報書き込み装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、不可視情報と可視情報を、書き換え可能に記録することができる情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種データなどの不可視情報を書き換え可能に記録することができる情報記憶媒体としては、磁気カードやICカードなどが考えられている。
【0003】
画像などの可視情報を書き換えて表示することができる表示記録媒体としても、種々のものが考えられているが、多くは、可逆表示素子をカードなどの基材上に印刷や貼付などの方法で形成して、表示記録部を構成している。
【0004】
例えば、熱のみで表示するものとして、特開昭61−258853号には、サーマルヘッドで加熱することによって、透明モードと白濁モードを切り替える、高分子と低分子の複合樹脂からなる表示記録媒体が示されており、そのほか、サーマルヘッドによる加熱で発色し、ヒートロールで消色する、ロイコ染料を用いた表示記録媒体、同様にサーマルヘッドで白濁し、ヒートロールで透明になる、高分子液晶からなる表示記録媒体などが考えられている。
【0005】
また、熱と電界を必要とするものとして、特開平8−272297号には、液晶と高分子の複合膜からなる表示記録媒体が示され、特開平5−16578号には、垂直磁気と水平磁気によって明暗の差を記録する磁性粉体からなる表示記録媒体が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不可視情報を書き換え可能に記録する、磁気カードやICカードなどの、従来の情報記憶媒体は、情報自体は目視できないものの、情報を記録した媒体であることや、情報が記録された部分が、一見して明確に分かり、そのため、情報の改ざんや媒体の不正使用の危険が大きい欠点がある。
【0007】
また、可視情報を書き換えて表示する、上述した従来の表示記録媒体は、いずれも、不可視情報を書き換え可能に記録することができず、あるいは記録できるとしても、可視情報と不可視情報の記録は別の原理および手段によるため、可視情報および不可視情報の記録ないし書き換えは、別の装置ないし方法で行わなければならず、情報の記録ないし書き換えに時間がかかるとともに、媒体および書き込み装置が高価になる欠点がある。
【0009】
そこで、この発明の目的は、不可視情報を書き換え可能に記録することができ、かつ不可視情報については、情報を記録した媒体であることや、情報が記録された部分が、一見して分からず、情報の改ざんや媒体の不正使用の危険が少なくなるとともに、同一の媒体に可視情報を書き換えて表示することができ、しかも不可視情報および可視情報の記録ないし書き換えを、同一の原理および手段によって、同一の装置ないし方法で、一括して高速に行うことができ、媒体および書き込み装置を低コスト化できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の情報記憶媒体は、
一対の基板間に、紫外光を選択反射し、この紫外光の反射状態によって不可視情報を記憶する、正の誘電率異方性を有する透明なコレステリック液晶層からなる非表示記憶層と、可視光中の特定波長の光を選択反射し、この特定波長の光の反射状態によって可視情報を記憶する、正の誘電率異方性を有するコレステリック液晶層からなる表示記憶層とが、積層されて形成され、前記非表示記憶層を形成するコレステリック液晶と、前記表示記憶層を形成するコレステリック液晶の、相変化しきい電界強度が異なるものである。
【0015】
【作用】
液晶分子が螺旋構造を持つコレステリック液晶は、螺旋軸に平行に入射した光を右旋光と左旋光に分け、螺旋の捩じれ方向に一致する円偏光成分をブラッグ反射し、残りの光を透過させる選択反射現象を起こす。反射光の中心波長λは、螺旋ピッチをp、螺旋軸に直交する平面内の平均屈折率をnとすると、λ=n・pで表される。
【0016】
この反射中心波長λを可視光領域外とすることによって、コレステリック液晶層は、人の目で見れば透明であるが、赤外線または紫外線を選択反射する状態とすることができる。
【0017】
正の誘電率異方性を有するコレステリック液晶は、図13(A)に示すように、螺旋軸がセル表面に垂直になり、入射光に対して上記の選択反射現象を生じるプレーナー相、同図(B)に示すように、螺旋軸がほぼセル表面に平行になり、入射光を少し前方散乱させながら透過させるフォーカルコニック相、および同図(C)に示すように、螺旋構造がほどけて液晶ダイレクタが電界方向を向き、入射光をほぼ完全に透過させるホメオトロピック相、の3つの状態を示す。
【0018】
上記の3つの相のうち、プレーナー相とフォーカルコニック相は、無電界で双安定に存在することができる。したがって、コレステリック液晶の相状態は、液晶層に印加される電界強度に対して一義的に決まらず、プレーナー相が初期状態の場合には、電界強度の増加に伴って、プレーナー相、フォーカルコニック相、ホメオトロピック相の順に変化し、フォーカルコニック相が初期状態の場合には、電界強度の増加に伴って、フォーカルコニック相、ホメオトロピック相の順に変化する。
【0019】
一方、電界強度を急激にゼロにした場合には、プレーナー相とフォーカルコニック相はそのままの状態を維持し、ホメオトロピック相はプレーナー相に相変化する。
【0020】
したがって、パルス信号を印加した直後のコレステリック液晶層は、図14に示すようなスイッチング挙動を示し、印加されたパルス信号の電界強度が、Efh,90以上のときには、ホメオトロピック相からプレーナー相に相変化した選択反射状態となり、Epf,10とEfh,10の間のときには、フォーカルコニック相による透過状態となり、Epf,90以下のときには、パルス信号印加前の状態を継続した状態、すなわちプレーナー相による選択反射状態またはフォーカルコニック相による透過状態となる。
【0021】
ただし、図中、縦軸は正規化反射率であり、最大反射率を100、最小反射率を0として、反射率を正規化している。また、プレーナー相、フォーカルコニック相およびホメオトロピック相の各状態間には、遷移領域が存在するため、正規化反射率が90以上の場合を選択反射状態、正規化反射率が10以下の場合を透過状態と定義し、プレーナー相とフォーカルコニック相の相変化のしきい電界強度を、遷移領域の前後に対して、それぞれEpf,90、Epf,10とし、フォーカルコニック相とホメオトロピック相の相変化のしきい電界強度を、遷移領域の前後に対して、それぞれEfh,10、Efh,90とする。
【0022】
特に、コレステリック液晶に高分子を添加したPNCLC(Polymer Network Cholesteric Liquid Crystal)構造またはPDCLC(Polymer Dispersed Cholesteric Liquid Crystal)構造の液晶層においては、コレステリック液晶と高分子の界面での干渉によって、プレーナー相とフォーカルコニック相の無電界での双安定性が向上し、長期間に渡ってパルス信号印加直後の状態を保持することができ、メモリ効果が著しく大きくなる。
【0023】
この発明では、このようなコレステリック液晶の双安定現象を利用して、非表示記憶層として、紫外光を選択反射するコレステリック液晶層を形成し、その非表示記憶層としてのコレステリック液晶層につき、プレーナー相による選択反射状態と、フォーカルコニック相による透過状態とを、スイッチングすることによって、その非表示記憶層としてのコレステリック液晶層に不可視情報を書き込む。
【0024】
したがって、無電界でのメモリ性を有するように不可視情報を記録し、かつ書き換えることができる。
【0025】
また、非表示記憶層としてのコレステリック液晶層は透明であるので、非表示記憶層は単なる透明膜にしか見えず、情報を記録した媒体であることや、情報が記録された部分が、一見して分からないので、情報の改ざんや媒体の不正使用の危険が少なくなる。
【0026】
ただし、コレステリック液晶は、その螺旋軸に対して斜めの方向から観察した場合、その傾斜角に応じて、選択反射光のスペクトルが短波長側に変化するので、非表示記憶層としてのコレステリック液晶層の選択反射波長を赤外線領域とする場合には、媒体を観察する方向によっては、これに記録された不可視情報が、赤外光より短波長側の赤の色光などとして見えてしまうことがある。
【0027】
これに対して、上述したように非表示記憶層としてのコレステリック液晶層の選択反射波長を紫外線領域とする場合には、紫外光より短波長側には可視光が存在しないので、媒体をいかなる方向から観察しても、これに記録された不可視情報が見えてしまうことはない。
【0028】
この発明では、さらに上記の非表示記憶層としてのコレステリック液晶層に積層して、表示記憶層として、可視光中の特定波長の光を選択反射するコレステリック液晶層を形成して、それぞれのコレステリック液晶層につき、プレーナー相による選択反射状態と、フォーカルコニック相による透過状態とを、スイッチングすることによって、非表示記憶層としてのコレステリック液晶層には不可視情報を書き込み、表示記憶層としてのコレステリック液晶層には可視情報を表示し、書き込む。
【0029】
したがって、非表示記憶層としてのコレステリック液晶層には、無電界でのメモリ性を有するように不可視情報を記録し、かつ書き換えることができるとともに、表示記憶層としてのコレステリック液晶層には、可視情報を表示し、無電界でのメモリ性を有するように記録し、かつ書き換えることができる。
【0030】
この場合、非表示記憶層を形成するコレステリック液晶と、表示記憶層を形成するコレステリック液晶の、相変化しきい電界強度を異ならせるとともに、その非表示記憶層と表示記憶層の積層体に、それぞれのコレステリック液晶の相変化しきい電界強度を境界とする複数段階の電界強度から選定された電界強度となる書き込み信号を印加することによって、(1)非表示記憶層および表示記憶層が、ともにプレーナー相による選択反射状態、(2)非表示記憶層および表示記憶層が、ともにフォーカルコニック相による透過状態、(3)非表示記憶層がプレーナー相による選択反射状態、表示記憶層がフォーカルコニック相による透過状態、(4)非表示記憶層がフォーカルコニック相による透過状態、表示記憶層がプレーナー相による選択反射状態、の4つの状態が得られ、一画素内で、非表示記憶層への不可視情報の書き込みと、表示記憶層への可視情報の表示および書き込みとを、独立かつ同時に行うことができる。
【0031】
したがって、この発明では、非表示記憶層および表示記憶層のそれぞれに駆動電極や駆動回路を設けることなく、非表示記憶層と表示記憶層の積層体の両側の電極間、または積層体の片側の電極と外部の電極との間、もしくは外部の一対の電極間に、共通の駆動回路から共通の信号を印加することによって、非表示記憶層への不可視情報の書き込みと、表示記憶層への可視情報の表示および書き込みとを、一括して高速に行うことができるとともに、媒体および書き込み装置を低コスト化することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
前提的な発明の実施形態〕
図1は、前提的な発明の情報記憶媒体の一例を示す。
【0033】
情報記憶媒体1は、この例では、基板2,3間に、紫外光を選択反射するコレステリック液晶層からなる非表示記憶層8Aを、スペーサー9Aを挿入して形成し、外光入射側と反対側の基板3の裏面に、光吸収層6を設けたものである。
【0034】
基板2,3は、ガラスやシリコン、またはポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリアミド、ポリサルホンなどの高分子フィルムを用いることができ、少なくとも外光入射側の基板2は、少なくとも紫外光を透過させる材料により形成する。
【0035】
基板2,3の厚みは、数10μm〜数100μmで、自己支持性と可とう性を併せ持つことが好ましい。また、非表示記憶層8Aへの分圧比を大きくするため、できるだけ誘電率の大きいことが好ましい。また、必要に応じて、その表面に、液晶配向層、耐摩耗層、情報記憶媒体1内へのガスの混入を防止するバリア層などの公知の機能性膜を形成してもよい。
【0036】
スペーサー9Aは、ガラスやプラスチックなどからなるボール型またはシリンダー型のものを用いることができ、非表示記憶層8Aの厚みを数μm〜数10μmに制御する。特に基板2,3に可とう性を有する材料を用いる場合には、基板2,3の変形によって非表示記憶層8Aの厚みが大きく変化しないように、周囲に接着成分が塗布されたスペーサー9Aを用いて、基板2,3間を接着することが好ましい。
【0037】
また、スペーサー9Aの代わりに、基板2または3の表面に、非表示記憶層8Aの厚みを制御しうる突起物などを形成してもよい。
【0038】
光吸収層6は、非表示記憶層8Aを透過した紫外光を吸収するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、カーボンブラックなどの色素が含有された高分子膜を用いることができる。
【0039】
なお、外光入射側と反対側の基板3の裏面に光吸収層6を形成する代わりに、基板3と非表示記憶層8Aとの間に光吸収層6を形成し、または基板3をブラック染料などで着色して基板3に紫外光吸収性を持たせ、光吸収層6を省略することもできる。
【0040】
非表示記憶層8Aを構成するコレステリック液晶は、シッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ系、ビフェニル系、ターフェニル系、安息香酸エステル系、トラン系、ピリミジン系、シクロヘキサンカルボン酸エステル系、フェニルシクロヘキサン系、ジオキサン系などの正の誘電率異方性を有するネマチック液晶、またはこれらの混合物に、エステル誘導体、シアノビフェニル誘導体、ビスアニール誘導体などの、不斉炭素を有するカイラル剤を添加した材料を用いることができる。
【0041】
コレステリック液晶の螺旋ピッチは、ネマチック液晶に対するカイラル剤の添加量で調整し、選択反射の中心波長が300nm〜400nmの範囲となるようにする。
【0042】
また、コレステリック液晶の螺旋ピッチの温度依存性を補償するために、捩じれ方向が異なる、または逆の温度依存性を示す複数のカイラル剤を添加する公知の手法を用いてもよい。
【0043】
情報書き込み装置20は、情報記憶媒体1とは別体に形成し、この例では、情報記憶媒体1を挟持する書き込み電極21,22と、この電極21,22間に書き込み信号を印加する駆動回路23とによって構成する。駆動回路23は、図では省略したが、駆動電源と、入力された不可視情報に基づいて、電極21,22間に印加する信号を制御する制御部とによって構成する。
【0044】
情報書き込み装置20は、例えば、電極21,22間に情報記憶媒体1の厚み分の間隙を有し、不可視情報の書き込み時には、その間隙内に情報記憶媒体1を所定位置まで差し込んで、後述するように情報記憶媒体1に不可視情報を書き込み、または、電極21側を電極22側に対して開閉できるようにして、電極21側を開いて情報記憶媒体1を所定位置に挿入した後、電極21側を閉じて情報記憶媒体1に不可視情報を書き込む、などの構成とすることができる。
【0045】
なお、この例の情報書き込み装置20は、この例の情報記憶媒体1に対して、外部から書き込み信号を印加できるものであればよく、例えば、画素サイズの電極を備えるペン書き込み型の書き込み装置、一次元に電極が配置されたライン走査書き込み型の書き込み装置、二次元に電極が配置された面書き込み型の書き込み装置、またはこれらの形態でイオン流を発生させる書き込み装置など、特に限定されるものではない。
【0046】
図1の例は、情報記憶媒体1が内部に電界印加用の電極や配線を全く持たない場合であるが、図2に示す例のように、情報記憶媒体1の一方の基板側に共通電極7を設けてもよい。
【0047】
共通電極7は、非表示記憶層8Aへの分圧比を大きくするために、一方の基板の内側、例えば、外光入射側と反対側の基板3の内側、すなわち基板3と非表示記憶層8Aとの間に形成することが望ましく、その厚みは、数μm程度とすることが好ましい。
【0048】
この場合、情報書き込み装置20には、不可視情報の書き込み時に、この情報記憶媒体1の共通電極7と接触して電気的に接続される接触子を設け、不可視情報の書き込み時、情報書き込み装置20の書き込み電極21と情報記憶媒体1の共通電極7との間に書き込み信号を印加する。
【0049】
この場合、印刷物10の印刷面11とは反対側の面に情報記憶媒体1を貼り付けてもよい。
【0050】
図1および図2の例は、非表示記憶層8Aを形成するコレステリック液晶層をコレステリック液晶のみからなるLC構造とした場合であるが、非表示記憶層8Aを形成するコレステリック液晶層は、コレステリック液晶の連続相中に網目状の高分子を含むPNLC(Polymer Network Liquid Crystal)構造や、高分子の骨格中にコレステリック液晶がドロップレット状に分散されたPDLC(Polymer Dispersed LiquidCrystal)構造とすることもできる。
【0051】
非表示記憶層8AをPNLC構造やPDLC構造とすることによって、コレステリック液晶と高分子の界面にアンカリング効果が発生し、無電界でのプレーナー相またはフォーカルコニック相の保持状態を、より安定にすることができる。
【0052】
図1または図2の例の情報記憶媒体1では、その非表示記憶層8Aを形成するコレステリック液晶層の、図14に示したようなプレーナー相とフォーカルコニック相の相変化のしきい電界強度Epf,10と、フォーカルコニック相とホメオトロピック相の相変化のしきい電界強度Efh,10との間の電界強度を第1の電界強度Eaとし、フォーカルコニック相とホメオトロピック相の相変化のしきい電界強度Efh,90以上の電界強度を第2の電界強度Ebとする。
【0053】
そして、外部の情報書き込み装置20によって、図8(A)に示すような(同図にはリフレッシュ期間Trも示しているが、この例ではリフレッシュ期間Trは不要である)、交流パルスのセレクト期間Tsと、その後の無電界の表示期間Tdとによって構成され、そのセレクト期間Tsでの電界強度Esが、不可視情報に基づいて、上記の電界強度Ea,Ebから選定された電界強度となる書き込み信号、または、同図(B)に示すような(同様に、この例ではリフレッシュ期間Trは不要である)、直流パルスのセレクト期間Tsと、その後の無電界の表示期間Tdとによって構成され、そのセレクト期間Tsでの電界強度Esが、不可視情報に基づいて、上記の電界強度Ea,Ebから選定された電界強度となる書き込み信号を、上記の情報記憶媒体1に印加する。
【0054】
これによって、非表示記憶層8Aとしてのコレステリック液晶層は、(1)プレーナー相による紫外光を選択反射する状態、(2)フォーカルコニック相による紫外光をも透過させる状態、とを取りうるようになり、非表示記憶層8Aに不可視情報が書き込まれる。
【0055】
このように記録された不可視情報を読み取るには、図3に示すように、基板2側から情報記憶媒体1に、ブラックライト蛍光ランプのような紫外線ランプなどからの、紫外光からなる、または紫外光を十分に含む入射光31を照射する。
【0056】
これによって、プレーナー相による選択反射状態とされた画素からは、紫外光の反射光32が得られる。この反射光32を、紫外光を感知するCCDセンサなどの光検出器によって検出することによって、情報記憶媒体1に記録された不可視情報を読み取ることができる。
【0057】
紫外光の反射光32を波長変換素子によって可視光に変換し、その変換後の光をCCDセンサなどの光検出器によって検出するようにしてもよい。
【0058】
この発明の実施形態〕
図4は、この発明の情報記憶媒体の一例を示す。
【0059】
情報記憶媒体1は、この例では、基板2,3間に、紫外光を選択反射するコレステリック液晶層からなる非表示記憶層8A、および可視光中の特定波長の光を選択反射するコレステリック液晶層からなる表示記憶層8Bを、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bにはスペーサー9Aおよび9Bを挿入し、非表示記憶層8Aと表示記憶層8Bの間には分離基板4を介して積層し、外光入射側と反対側の基板3の裏面に、光吸収層6を設けたものである。
【0060】
基板2,3は、上述したものを用いることができ、少なくとも外光入射側の基板2は、紫外光と可視光を透過させる材料により形成する。
【0061】
この場合も、基板2,3の厚みは、数10μm〜数100μmで、自己支持性と可とう性を併せ持つことが好ましい。また、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bへの分圧比を大きくするため、できるだけ誘電率の大きいことが好ましい。また、必要に応じて、その表面に、液晶配向層、耐摩耗層、情報記憶媒体1内へのガスの混入を防止するバリア層などの公知の機能性膜を形成してもよい。
【0062】
分離基板4は、基板2,3と同様の高分子フィルムを用いることができ、光透過性を有する材料により形成する。その厚みは、数μm〜数10μmで、可とう性を有することが好ましい。また、基板2,3と同様に、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bへの分圧比を大きくするため、できるだけ誘電率の大きいことが好ましい。また、必要に応じて、その表面に、液晶配向層などの公知の機能性膜を形成してもよい。
【0063】
スペーサー9A,9Bは、それぞれ、図1または図2の例のスペーサー9Aと同様である。また、スペーサー9A,9Bの代わりに、基板2,3および分離基板4の表面に、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bの厚みを制御しうる突起物などを形成してもよい。
【0064】
光吸収層6は、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bを透過した紫外光および可視光を吸収するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、上述したカーボンブラックなどの色素が含有された高分子膜を用いることができる。
【0065】
なお、外光入射側と反対側の基板3の裏面に光吸収層6を形成する代わりに、基板3と基板3上に形成される表示記憶層8Bとの間に光吸収層6を形成し、または基板3をブラック染料などで着色して基板3に光吸収性を持たせ、光吸収層6を省略することもできる。
【0066】
非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bを構成するコレステリック液晶は、図1の例の非表示記憶層8Aと同様の材料を用いることができる。コレステリック液晶の螺旋ピッチは、ネマチック液晶に対するカイラル剤の添加量で調整し、非表示記憶層8Aについては、選択反射の中心波長が300nm〜400nmの範囲となり、表示記憶層8Bについては、選択反射の中心波長が例えば500nm〜600nmの範囲となるようにする。また、コレステリック液晶の螺旋ピッチの温度依存性を補償するために、図1の例で示した手法を用いてもよい。
【0067】
この例でも、情報書き込み装置20は、情報記憶媒体1とは別体に形成し、情報記憶媒体1を挟持する書き込み電極21,22と、この電極21,22間に書き込み信号を印加する駆動回路23とによって構成する。そのほか、情報書き込み装置20については、図1の例と同様に構成することができる。
【0068】
図4の例は、図1の例と同様に情報記憶媒体1が内部に電界印加用の電極や配線を全く持たない場合であるが、図5に示す例のように、情報記憶媒体1の一方の基板側に共通電極7を設けてもよい。共通電極7については、図2の例と同様に構成する。
【0069】
図4または図5の例は、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bを形成するコレステリック液晶層をコレステリック液晶のみからなるLC構造とした場合であるが、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bを形成するコレステリック液晶層は、上述したPNLC構造やPDLC構造とすることもできる。
【0070】
非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8BをPNLC構造やPDLC構造とすることによって、コレステリック液晶と高分子の界面にアンカリング効果が発生し、無電界でのプレーナー相またはフォーカルコニック相の保持状態を、より安定にすることができる。さらに、表示記憶層8Bについては、コレステリック液晶層の厚みむらに起因する、グランジャンテクスチャの表示欠陥を防止することもできる。
【0071】
PNLC構造やPDLC構造は、高分子と液晶を相分離させる公知の方法、例えば、アクリル系、チオール系、エポキシ系などの、熱や光によって重合する高分子前駆体と液晶を混合し、均一相の状態から重合させて相分離させるPIPS(Polymerization Induced Phase Separation)法、ポリビニルアルコールなどの、液晶の溶解度が低い高分子と液晶を混合し、攪拌懸濁させて、液晶を高分子中にドロップレット分散させるエマルジョン法、熱可塑性高分子と液晶を混合し、均一相に加熱した状態から冷却して相分離させるTIPS(Thermally Induced Phase Separation)法、高分子と液晶をクロロフォルムなどの溶媒に溶かし、溶媒を蒸発させて高分子と液晶を相分離させるSIPS(Solvent Induced Phase Separation)法などによって形成することができるが、その製造方法は特に限定されるものではない。
【0072】
特に、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8BをPDLC構造とする場合には、それぞれのコレステリック液晶層のコレステリック液晶が高分子に包括されて、分離基板4を設けなくても、それぞれのコレステリック液晶層のコレステリック液晶が互いに混ざり合うことが無いので、分離基板4を省略することができる。また、バーコート法、スピンコート法、ロールコート法などの、膜厚を規定することができる塗布方法を用いてPDLC構造を形成する場合には、スペーサー9A,9Bの一方または両方を省略することができる。
【0073】
図6は、このように非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8BをPDLC構造とした場合の情報記憶媒体の例を示し、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bは、それぞれ高分子マトリックス31Aおよび31B中にコレステリック液晶32Aおよび32Bをドロップレット分散させたもので、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bにはスペーサーを挿入することなく、かつ非表示記憶層8Aと表示記憶層8Bの間には分離基板を介することなく、積層形成した場合である。
【0074】
図7に、図4〜図6の例の情報記憶媒体の、外部の情報書き込み装置20によって印加された電界強度に対する、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bのスイッチング挙動を示す。
【0075】
これらの例の情報記憶媒体は、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bの、プレーナー相とフォーカルコニック相の状態間の遷移領域、およびフォーカルコニック相とホメオトロピック相の状態間の遷移領域が、同じ電界強度で存在しないように構成し、非表示記憶層8Aおよび表示記憶層8Bのうちの、相変化しきい電界強度が大きい方の層をH層、小さい方の層をL層とした場合、L層のEpf,90以下の電界強度をEa、L層のEpf,10とH層のEpf,90との間の電界強度をEb、H層のEpf,10とL層のEfh,10との間の電界強度をEc、L層のEfh,90とH層のEfh,10との間の電界強度をEd、H層のEfh,90以上の電界強度をEeとする。
【0076】
そして、外部の情報書き込み装置20によって、図8(A)に示すような、少なくとも、それぞれ交流パルスのリフレッシュ期間Trおよびセレクト期間Tsと、その後の無電界の表示期間Tdとによって構成され、そのリフレッシュ期間Trおよびセレクト期間Tsでの電界強度ErおよびEsが、Er>Esの関係をもって、不可視情報および可視情報に基づいて、上記の5段階の電界強度Ea〜Eeから選定された電界強度となる書き込み信号、または、同図(B)に示すような、少なくとも、それぞれ直流パルスのリフレッシュ期間Trおよびセレクト期間Tsと、その後の無電界の表示期間Tdとによって構成され、そのリフレッシュ期間Trおよびセレクト期間Tsでの電界強度ErおよびEsが、Er>Esの関係をもって、不可視情報および可視情報に基づいて、上記の5段階の電界強度Ea〜Eeから選定された電界強度となる書き込み信号を、上記の情報記憶媒体に印加する。
【0077】
図9は、この場合のリフレッシュ電界強度Erとセレクト電界強度Esとの組み合わせによる、H層およびL層の相変化の様子を示したもので、「p」はプレーナー相による選択反射状態、「f」はフォーカルコニック相による透過状態、「?」は書き込み信号の印加前の状態に依存する未確定状態、をそれぞれ表わし、L層およびH層の順に示している。
【0078】
これから明らかなように、上記の情報記憶媒体および情報書き込み方法によれば、
(1)H層およびL層がともにフォーカルコニック相の状態、
(2)H層およびL層がともにプレーナー相の状態、
(3)H層がフォーカルコニック相で、L層がプレーナー相の状態、
(4)H層がプレーナー相で、L層がフォーカルコニック相の状態、
の4種類の相変化状態が得られる。
【0079】
したがって、例えば、紫外光を選択反射する非表示記憶層8AがH層、グリーン色光を選択反射する表示記憶層8BがL層となるように構成した場合には、図10に示すように(同図中の「T」は、対応する層がフォーカルコニック相による透過状態であることを示す)、(1)Er=Ec,Es=Eaの書き込み信号によって、黒が表示され、紫外光も反射しない状態、(2)例えば、Er=Ee,Es=Eaの書き込み信号によって、グリーンが表示され、紫外線も反射する状態、(3)Er=Ed,Es=Eaの書き込み信号によって、グリーンが表示されるが、紫外光は反射しない状態、(4)Er=Ee,Es=Ebの書き込み信号によって、黒が表示されるが、紫外光が反射する状態、の4つの状態を取りうるようになり、一画素内で、不可視情報を記録することができるとともに、可視情報を表示し、記録することができる。
【0080】
非表示記憶層8Aに記録された不可視情報の読み取りは、図3において上述した方法によればよい。
【0081】
図4〜図6の例は、非表示記憶層8Aを外光入射側とした場合であるが、逆に表示記憶層8Bを外光入射側としてもよい。また、表示記憶層8Bをレッドまたはブルーの色光を選択反射するコレステリック液晶層としてもよい。さらに、表示記憶層として、それぞれレッド、グリーン、ブルーの色光を選択反射する3層のコレステリック液晶層を積層して形成してもよい。
【0082】
〔実施例〕
この発明の情報記憶媒体を試作し、その特性を測定した。
【0083】
(実施例1)
実施例1では、PNLC構造の非表示記憶層のみを有する情報記憶媒体を作製し、記録特性を測定した。
【0084】
紫外光を選択反射するPNLC構造のコレステリック液晶層を形成する、コレステリック液晶と高分子前駆体の混合溶液として、正の誘電率異方性を有するネマチック液晶BL012(メルク社製)50.0wt%、右旋性カイラル剤CB15(メルク社製)25.0wt%および右旋性カイラル剤CE2(メルク社製)25.0wt%を混合した溶液に、チオール系UV重合高分子前駆体NOA65(ノーランド社製)を15wt%添加した。
【0085】
基板3を形成する75μm厚のPETフィルムルミラー(東レ社製)の上に、接着剤付の5μm径の球状スペーサーハヤビーズL−25(早川ゴム社製)を湿式散布し、上記の混合溶液を滴下して、基板2を形成する75μm厚のPETフィルムルミラー(東レ社製)を密着させた。
【0086】
以上の工程を60℃で行った後、スペーサーとフィルムを接着するため、110℃に加熱して、30分間保持した。再び60℃の環境に戻して、高圧水銀ランプをフィルタリングした50mW/cm2(365nm)のUV光を60秒照射した。基板3を形成するPETフィルムルミラーの裏面に光吸収層6を形成して、紫外光を選択反射するPNLC構造の非表示記憶層を有する情報記憶媒体を得た。
【0087】
得られた情報記憶媒体を、パルス発生器および高圧電源装置に接続された一対のアルミ電極間に挟持し、50Hz、250ms期間の交流セレクト信号と無電界の表示期間からなる書き込み信号を印加し、電極間から取り出して、暗室で紫外線ランプの光を当て、反射面に蛍光印刷物を置いて、紫外光反射の有無を観察した。アルミ電極間に印加したセレクト信号の電界強度Esと、紫外光反射の有無を、図11に示す。
【0088】
(実施例2)
実施例2では、非表示記憶層および表示記憶層を有し、それぞれがPNLC構造の情報記憶媒体を作製した。
【0089】
紫外光を選択反射するコレステリック液晶層を形成するコレステリック液晶として、正の誘電率異方性を有するネマチック液晶ZLI4389(メルク社製)65.0wt%、右旋性カイラル剤CB15(メルク社製)17.5wt%および右旋性カイラル剤CE2(メルク社製)17.5wt%を混合し、グリーン色光を選択反射するコレステリック液晶層を形成するコレステリック液晶として、正の誘電率異方性を有するネマチック液晶E186(メルク社製)72.2wt%、右旋性カイラル剤CB15(メルク社製)13.9wt%および右旋性カイラル剤CE2(メルク社製)13.9wt%を混合し、それぞれチオール系UV重合高分子前駆体NOA65(ーランド社製)を15wt%添加した。
【0090】
基板3を形成する75μm厚のPETフィルムルミラー(東レ社製)の上に、接着剤付の5μm径の球状スペーサーハヤビーズL−25(早川ゴム社製)を湿式散布し、上記のグリーン色光用の混合溶液を滴下して、片面に接着剤付の5μm径の球状スペーサーハヤビーズL−25(早川ゴム社製)を湿式散布した4.5μ厚のPETフィルムルミラー(東レ社製)を、スペーサーの非散布面が接触するように密着させた。
【0091】
さらに、この上に、上記の紫外光用の混合溶液を滴下し、基板2を形成する75μm厚のPETフィルムルミラー(東レ社製)を密着させた。
【0092】
以上の工程を70℃で行った後、スペーサーと各フィルムを接着するため、110℃に加熱して、30分間保持した。再び70℃の環境に戻して、高圧水銀ランプをフィルタリングした50mW/cm2(365nm)のUV光を60秒照射した。基板3を形成するPETフィルムルミラーの裏面に光吸収層6を形成して、外光入射側から、それぞれPNLC構造である、紫外光を選択反射する非表示記憶層8A、およびグリーンを表示する表示記憶層8Bが積層された情報記憶媒体を得た。
【0093】
得られた情報記憶媒体を、パルス発生器および高圧電源装置に接続された一対のアルミ電極間に挟持し、50Hz、250ms期間の交流リフレッシュ信号、50Hz、250ms期間の交流セレクト信号、および無電界の表示期間からなる書き込み信号を印加し、電極間から取り出して、表示色を観察するとともに、暗室で紫外線ランプの光を当て、反射面に蛍光印刷物を置いて、紫外光反射の有無を観察した。アルミ電極間に印加したリフレッシュ信号およびセレクト信号の電界強度ErおよびEsと、表示色および紫外光反射の有無を、図12に示す。
【0094】
これらの書き込みを1000回以上繰り返しても、表示色および紫外光反射の有無と、表示および紫外光反射に必要なリフレッシュ信号およびセレクト信号の電界強度に、変化は見られなかった。また、不可視情報および可視情報の記録は、ともに十分なメモリ性を有し、30日以上経過しても変化は見られなかった。さらに、情報記憶媒体は200μm以下の厚みで可とう性を有していた。
【0095】
【発明の効果】
この発明によれば、不可視情報を書き換え可能に記録することができ、かつ不可視情報については、情報を記録した媒体であることや、情報が記録された部分が、一見して分からず、情報の改ざんや媒体の不正使用の危険が少なくなるとともに、同一の媒体に可視情報を書き換えて表示することができ、しかも不可視情報および可視情報の記録ないし書き換えを、同一の原理および手段によって、同一の装置ないし方法で、一括して高速に行うことができ、媒体および書き込み装置を低コスト化することができる。しかも、非表示記憶層を構成するコレステリック液晶層の選択反射波長を紫外線領域とするので、情報記憶媒体をいかなる方向から観察しても、これに記録された不可視情報が見えてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 前提的な発明の情報記憶媒体および情報書き込み装置の一例を示す図である。
【図2】 前提的な発明の情報記憶媒体および情報書き込み装置の一例を示す図である。
【図3】図1の情報記憶媒体に記録された不可視情報を読み出す方法を示す図である。
【図4】 この発明の情報記憶媒体および情報書き込み装置の一例を示す図である。
【図5】 この発明の情報記憶媒体および情報書き込み装置の一例を示す図である。
【図6】 この発明の情報記憶媒体の一例を示す図である。
【図7】図4〜6の情報記憶媒体のスイッチング挙動を示す図である。
【図8】この発明の情報記憶媒体に対する書き込み信号の例を示す図である。
【図9】図7に示すスイッチング挙動を行う情報記憶媒体の各層の相状態を示す図である。
【図10】図7に示すスイッチング挙動を行う情報記憶媒体の反射状態を示す図である。
【図11】実施例1の情報記憶媒体に情報を書き込んだ場合の電界強度と紫外光反射の有無を示す図である。
【図12】実施例2の情報記憶媒体に情報を書き込んだ場合の電界強度と表示色および紫外光反射の有無を示す図である。
【図13】正の誘電率異方性を有するコレステリック液晶の相変化を示す図である。
【図14】正の誘電率異方性を有するコレステリック液晶のパルス信号に対するスイッチング挙動の例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報記憶媒体
2,3 基板
4 分離基板
6 光吸収層
7 共通電極
8A 非表示記憶層
8B 表示記憶層
9A,9B スペーサー
20 情報書き込み装置
21,22 書き込み電極
23 駆動回路
31A,31B 高分子マトリックス
32A,32B コレステリック液晶

Claims (5)

  1. 一対の基板間に、紫外光を選択反射し、この紫外光の反射状態によって不可視情報を記憶する、正の誘電率異方性を有する透明なコレステリック液晶層からなる非表示記憶層と、可視光中の特定波長の光を選択反射し、この特定波長の光の反射状態によって可視情報を記憶する、正の誘電率異方性を有するコレステリック液晶層からなる表示記憶層とが、積層されて形成され、前記非表示記憶層を形成するコレステリック液晶と、前記表示記憶層を形成するコレステリック液晶の、相変化しきい電界強度が異なる情報記憶媒体。
  2. 請求項1の情報記憶媒体において、
    前記非表示記憶層および前記表示記憶層は、外部の情報書き込み装置から電界が印加されることによって不可視情報および可視情報が書き込まれるものであることを特徴とする情報記憶媒体。
  3. 請求項2の情報記憶媒体において、
    一方の基板側に共通電極が設けられていることを特徴とする情報記憶媒体。
  4. 請求項1の情報記憶媒体に情報を書き込む装置であって、
    前記非表示記憶層と前記表示記憶層の積層体に、前記それぞれのコレステリック液晶の相変化しきい電界強度を境界とする複数段階の電界強度から選定された電界強度となる書き込み信号を印加することによって、前記非表示記憶層に不可視情報を書き込み、前記表示記憶層に可視情報を書き込むことを特徴とする情報書き込み装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかの情報記憶媒体に情報を書き込む方法であって、
    前記不可視情報として、前記可視情報に関連したデジタル情報を書き込むことを特徴とする情報書き込み方法。
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