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JP3662071B2 - 浴槽用給湯循環接続具 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽と風呂釜とを接続して湯水を強制循環させるのに使用される浴槽用給湯循環接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に浴槽は、風呂釜と接続具を介して接続されている。この接続具には、湯水往路用通路と湯水戻り路用通路が形成され、風呂釜側に設けられた循環ポンプを作動させて浴槽内の湯水を接続具の戻り路用通路から風呂釜側に戻すと共に、この風呂釜側に戻された湯水は風呂釜によって加熱され循環ポンプによって接続具の往路用通路を介して浴槽内に吐出されている。上記のように循環ポンプによって湯水は浴槽と風呂釜との間を接続具を介して強制循環されている。
【0003】
上記のように湯水を強制的に循環させるための接続具としては、例えば実開平5ー19859号公報に記載のような接続具など、従来から種々のものが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の種々の接続具は、接続具本体もフィルターキャップも共に全体形状が円形状であり、それぞれの外周部に係合部が複数形成されていた。
【0005】
そのため、上記の接続具本体にフイルターキャップを取り付ける場合は、その都度、接続具本体の係合部の位置とフイルターキャップの係合部の位置とを確認しながら嵌め合わせなければならなかったため、その係合作業に手間取るといった問題があった。そのため従来からフイルターキャップを簡単に且つ迅速に接続具本体に取り付けられるような接続具の開発が望まれていた。
【0006】
本発明は上記のような問題点を解決するために開発されたものであり、その目的とするところは、フイルターキャップの取り付けを簡単に且つ迅速に行うことができるようにすると共に、呼び水としての湯水を内部に一時的に滞留させる機能も有している浴槽用給湯循環接続具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1記載の本発明の浴槽用給湯循環接続具は、内部が中央通路と外周通路に分割形成され且つ上記中央通路に連通する接続管と上記外周通路に連通する接続管とを接続してなる浴槽取付金具と、この浴槽取付金具に連結でき且つ上記各通路に連通する通路を内部に形成してなる浴槽挟着具と、この浴槽挟着具の通路内に挿入して上記浴槽取付金具の中央通路に連通するように嵌合できる円筒部を形成すると共に、この円筒部の一端外周部に上記浴槽挟着具の通路を介して上記浴槽取付金具の外周通路に連通する通路を形成し、且つ湯水吐出口と湯水戻り口を形成してなる給湯通路分割具と、この給湯通路分割具の前面および外周面を被覆するようにして着脱自在に外嵌することができるフイルターキャップとからなる浴槽用給湯循環接続具において、上記給湯通路分割具の外周面の一部である下端と、この下端に対向するフイルターキャップの外周面の一部である下端とを平坦に形成するとともに、上記フイルターキャップの下端を開口形成し、このフイルターキャップを給湯通路分割具の上端側から下端側にかけて開口形成した下端から給湯通路分割具にスライドさせるようにして外嵌できるようにした構成にしてある。
【0008】
また、請求項2記載の本発明の浴槽用給湯循環接続具は、請求項1の構成において、給湯通路分割具の構成を次のようにしてある。すなわち、給湯通路分割具が、浴槽挟着具の通路内に挿入して浴槽取付金具の中央通路に連通するように嵌合できる円筒部を有し、且つこの円筒部に連通して給湯通路分割具に開口した第1外部開口に導かれる第1通路を有すると共に、この第1通路の一部に湯水が滞留可能な第1トラップ通路部を有し、さらに、上記円筒部の外周部に浴槽挟着具の通路を介して浴槽取付金具の外周通路に連通する第2通路を有すると共に、この第2通路の一部に湯水が滞留可能な第2トラップ通路部を有し、且つこの第2トラップ通路部が給湯通路分割具に開口した第2外部開口に導かれるようにした形成してある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付の図1〜図11に基づいて説明する。図1は本発明に係る一実施例の浴槽用給湯循環接続具の分解斜視図であって、この浴槽用給湯循環接続具1は、浴槽取付金具2およびパッキン2aと、浴槽挟着具3と、給湯通路分割具4と、フイルターキャップ5とによって構成されている。
【0010】
浴槽取付金具2は、一端を開口してなる有底円筒状のものであって、開口端7にはフランジ8が形成してある。
【0011】
また、この開口端7寄りの内周面には、浴槽挟着具3と螺着できるようにネジ溝9が形成してある。この中空なる浴槽取付金具2の中央部には円筒体10が底部から一体的に形成してある。円筒体10の先端10aは、浴槽取付金具2の開口端7とほぼ面一となるように形成してある。上記の円筒体10によって浴槽取付金具2内は2つの内部空間に分割され、上記中央通路6aが円筒体10内に、また外周通路6bが円筒体10の外周にそれぞれ形成されている。
【0012】
さらに、上記各通路6a、6bの位置する浴槽取付金具2の底部位置には、それぞれ穴(図示省略)が形成してある。この各穴を介して上記通路6a、6bに連通するようにして2つの接続管11、12が設けてある。接続管11は中央通路6aに連通し、接続管12は外周通路6bに連通するようにしてある。また各接続管11、12の端部には、ネジ溝13a、13bが形成してある。
【0013】
次に上記浴槽挟着具3(図1、図2参照)は、全体が合成樹脂によって形成され、上記浴槽取付金具2のネジ溝9と螺合できるように外周面にネジ溝14を形成した筒体部15と、この筒体部15の一端に形成したフランジ部16からなり、このフランジ部16の外周面部には係止溝部17が形成されている。上記筒体部15の通路18は、浴槽取付金具2の各通路6a、6bに臨み、後述する給湯通路分割具4をこの浴槽挟着具3に取り付けたとき、この浴槽挟着具3の通路18は浴槽取付金具2の外周通路6bと連通する。
【0014】
給湯通路分割具4(図1参照)は、通路分割部材19と通路分割本体20とからなり、通路分割部材19と通路分割本体20との内面同士を対峙させて結合し、後述する各々通路が構成されるように形成してある。
【0015】
図1、図3および図11に示すように上記の通路分割部材19は、上記浴槽挟着具3の筒体部15の通路18に挿入して上記浴槽取付金具2の中央通路6aと連通するように嵌合できる円筒部19aが中央に形成してある。さらに、本体部19bの内面側には、上記円筒部19aに連通して第1外部開口19cに導かれる第1通路19dが形成されている。この第1通路19dは、円筒部19aの中心から少し右上がりに傾斜した通路を形成した後に半円状の通路を形成して第1外部開口19cに連通するように形成されている。この第1通路19dにおいて湯水を一時滞留させることが可能な第1トラップ通路部19eは、上記の円筒部19aの中心から少し右上がりに傾斜した通路から半円状の通路の入口部分までの通路域である。
【0016】
また、上記円筒部19aの外周部には、上記浴槽挟着具3の通路18を介して浴槽取付金具2の外周通路6bに連通する第2通路19fが形成されている。この第2通路19fは、仕切壁19iによって上記第1通路19dと分割形成され、仕切壁19jによって閉塞された一端部19kからは上記浴槽挟着具3の通路18を介して浴槽取付金具2の外周通路6bに連通するようにしてある。
【0017】
この第2通路19fは、上記の一端部19kから第1通路19dに沿って小半円状に形成されてから下方に真っ直ぐに形成され、さらに半円状に形成されて第2外部開口19gに連通するように形成されている。この第2通路19fにおいて湯水を一時滞留させることが可能な第2トラップ通路部19hは、上記の半円状に形成されて第2外部開口19gに連通する手前の通路域である。
【0018】
上記の第1外部開口19c、第2外部開口19gは、下部近傍の左右両側から突出するように横断面半円状に形成されている。
【0019】
一方、通路分割本体20は、図1、図4〜図6に示すように円形状の外周の一部20aを平坦に形成し、この他の外周を外周壁20bによって囲繞するように形成されている。外周壁20bの外側には係止用の凸部20cが複数箇所に形成されている。この凸部20cは後述するフイルターキャップ5をこの通路分割本体20に係止させるためのものである。この外周壁20bの内側には一定の間隔を以て係止壁部20dが図示のように複数箇所に形成されている。係止壁部20dの先端部には内側に係止部20eが形成されている。この係止壁部20dの係止部20eは、上記浴槽挟着具3の係止溝部17に嵌合して、この通路分割本体20を浴槽挟着具3と連結できるようにしてある。
【0020】
上記の係止壁部20dの内側には所定間隔を以て仕切壁19iによって、上記して通路分割部材19の内面に形成した各通路19d、19fと同形の通路、並びに各開口19c、19gと同形の開口が形成されている。尚、通路分割本体20の各通路並びに開口等については、通路分割部材19の各通路並びに開口等と同じ符号を付して説明を省略する。
【0021】
上記の通路分割本体20の内面に通路分割部材19の内面を係合させることにより、給湯通路分割具4の第1通路19d、第2通路19f、第1外部開口19c、第2外部開口19gが構成される。この第1外部開口19c、第2外部開口19gは、湯水吐出口または湯水戻り口となる。
【0022】
次に図7〜図11に示すようにフイルターキャップ5は、金属部材によって形成されたフイルターカバー5aと、合成樹脂によって形成されたキャップ本体5bと、フイルター部材5cと、2つの外部開口用フイルター5dとによって構成されている。
【0023】
フイルターカバー5aは、キャップ本体5bの外面5e並びに外周面5fを被覆するように被着されている。このフイルターキャップ5は、外周の一部20aを平坦に形成し、上記の給湯通路分割具4に対して一方向(平坦な形状部分)から挿着できるように下端5i側を開口形成してある。また、内面5h側も開口形成してある。しかして、外周面部5jの左右の下端寄りには、上記給湯通路分割具4の第1外部開口19cおよび第2外部開口19gが位置する位置に長方形状の穴5eが形成されている。この各穴5kには、フイルター5dが着脱可能に設けられている。
【0024】
上述のようにしてなる本発明の浴槽用給湯循環接続具(図1参照)にあっては、浴槽取付金具2のフランジ8を、浴槽Aの貫通穴Bを穿設した側壁Cの外面に当接させると共に、側壁Cの内面側からパッキン2aを介して浴槽挟着具3の筒体部15のネジ溝14を、上記浴槽取付金具2のネジ溝9にねじ込んで取り付ける。
【0025】
次に通路分割本体20の内面に通路分割部材19の内面を対峙させて嵌合させて給湯通路分割具4を構成し、この給湯通路分割具4の通路分割部材19の円筒部19aを、浴槽挟着具3の通路18に挿通して浴槽取付金具2の円筒体10内に嵌着する。さらに、給湯通路分割具4の上方からフィルターキャップ5をスライドさせるようにして給湯通路分割具4に外嵌する。
【0026】
このようにして浴槽Aの側壁Bに取り付けた浴槽取付金具2の接続管11に、風呂釜側の循環ポンプ(図示せず)に接続した往路用管(図示せず)を接続し、浴槽取付金具2の接続管12に風呂釜側の循環ポンプ(図示せず)に接続した戻り路用管を接続し、浴槽に水を満たし循環ポンプを作動せて水(または湯水)を循環させながら風呂釜(図示せず)で風呂(水)を焚く。
【0027】
風呂釜(図示せず)で沸かされた湯水は、往路用管(図示せず)、浴槽取付金具2の接続管11を介し、浴槽取付金具2の中央通路6aから給湯通路分割具4の通路分割部材19の円筒部19a内を通り、第1通路19dを通って第1外部開口19cからフイルター5dを介して浴槽内に吐出される。
【0028】
一方、浴槽内から風呂釜(図示せず)側に戻される戻り湯水は、フイルター5dを介して第2外部開口19gから給湯通路分割具4の第2通路19fに入り、この第2通路19fから浴槽挟着具3の通路18を介して浴槽取付金具2の外周通路6bに入り、この外周通路6bから接続管12、戻り路用管(図示せず)を介して風呂釜(図示せず)側に戻される。
【0029】
上記のように湯水は浴槽用給湯循環接続具1を介して浴槽内と風呂釜(図示せず)との間を循環する。
【0030】
また、浴槽内の湯水を抜いた時、湯水は給湯通路分割具4の各通路から完全に湯水が抜けることがなく第1トラップ通路部19e(図4参照)、第2トラップ通路部19hに溜まる。そのため、再び浴槽に湯水を満たして追い焚きをする場合に、風呂釜側の循環ポンプを作動させた時、上記各トラップ通路部19e、19hに溜まった湯水が呼び水となって直ちに風呂釜側の循環ポンプ(図示せず)作動させることができる。
【0031】
なお、上記した浴槽用給湯循環接続具の湯水の往路用通路と戻り路用通路とを逆にして使用してもよい。この場合は、上記した往路側と戻り路側の湯水の流れは逆になる。
【0032】
【発明の効果】
このように請求項1記載の本発明の浴槽用給湯循環接続具では、給湯通路分割具に対してフイルターキャップを所定方向から嵌着できるように形成してあるため、給湯通路分割具にフイルターキャップに嵌着する場合にも、従来のように給湯通路分割具とフイルターキャップとの係合位置を慎重に合わせるといったことなく、誰にでも簡単に且つ迅速に嵌着することができる。したがって、浴槽用給湯循環接続具の取り付け施工時間の短縮に寄与することができる。
【0033】
また、請求項2記載の本発明の浴槽用給湯循環接続具では、給湯通路分割具の湯水の往路に第1トラップ通路部(または第2トラップ通路部)を、戻り路に第1トラップ通路部(または第1トラップ通路部)を形成してあるので、浴槽内の湯水を抜いた時にも給湯通路分割具の上記各第1トラップ通路部、第2トラップ通路部には抜けることなく湯水が溜まり、再度、浴槽に湯水を満たして追い焚きをする場合に風呂釜側の循環ポンプを作動させた時にも、各トラップ通路部に溜まった湯水が呼び水となって直ちに循環ポンプを作動させることができ、効率良く風呂(水)を沸かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴槽用給湯循環接続具の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る浴槽挟着具の正面図である。
【図3】本発明に係る通路分割部材の背面図である。
【図4】本発明に係る通路分割本体の正面図である。
【図5】本発明に係る浴槽挟着具と通路分割部材と通路分割本体とを組み合わせた状態の一部簡略側面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】本発明に係るフィルターキャップの一部切欠正面図である。
【図8】本発明に係るフィルターキャップの一部切欠底面図である。
【図9】本発明に係るフィルターキャップの背面図である。
【図10】本発明に係るフィルターキャップの側面図である。
【図11】本発明に係る浴槽挟着具と通路分割部材と通路分割本体とフィルターキャップとを組み合わせた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽用給湯循環接続具、
2 浴槽取付金具
3 浴槽挟着具
4 給湯通路分割具
5 フイルターキャップ
6a 中央通路
6b 外周通路
10 円筒体
11 接続管
12 接続管
19c 第1外部開口
19d 第1通路
19e 第1トラップ通路部
19f 第2通路
19g 第2外部開口
19h 第2トラップ通路部
20a 一部(平坦部分)

Claims (2)

  1. 内部が中央通路と外周通路に分割形成され且つ上記中央通路に連通する接続管と上記外周通路に連通する接続管とを接続してなる浴槽取付金具と、この浴槽取付金具に連結でき且つ上記各通路に連通する通路を内部に形成してなる浴槽挟着具と、この浴槽挟着具の通路内に挿入して上記浴槽取付金具の中央通路に連通するように嵌合できる円筒部を形成すると共に、この円筒部の一端外周部に上記浴槽挟着具の通路を介して上記浴槽取付金具の外周通路に連通する通路を形成し、且つ湯水吐出口と湯水戻り口を形成してなる給湯通路分割具と、この給湯通路分割具の前面および外周面を被覆するようにして着脱自在に外嵌することができるフイルターキャップとからなる浴槽用給湯循環接続具において、上記給湯通路分割具の外周面の一部である下端と、この下端に対向するフイルターキャップの外周面の一部である下端とを平坦に形成するとともに、上記フイルターキャップの下端を開口形成し、このフイルターキャップを給湯通路分割具の上端側から下端側にかけて開口形成した下端から給湯通路分割具にスライドさせるようにして外嵌できるようにした構成を特徴とする浴槽用給湯循環接続具。
  2. 給湯通路分割具が、浴槽挟着具の通路内に挿入して浴槽取付金具の中央通路に連通するように嵌合できる円筒部を有し、且つこの円筒部に連通して給湯通路分割具に開口した第1外部開口に導かれる第1通路を有すると共に、この第1通路の一部に湯水が滞留可能な第1トラップ通路部を有し、さらに、上記円筒部の外周部に浴槽挟着具の通路を介して浴槽取付金具の外周通路に連通する第2通路を有すると共に、この第2通路の一部に湯水が滞留可能な第2トラップ通路部を有し、且つこの第2トラップ通路部が給湯通路分割具に開口した第2外部開口に導かれるようにした構成を特徴とする請求項1記載の浴槽用給湯循環接続具。
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