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JP3662987B2 - 絶縁部材付軌道用継ぎ目部材 - Google Patents
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JP3662987B2 - 絶縁部材付軌道用継ぎ目部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レール等の軌道用継ぎ目部材であって、特にレールの継ぎ目を絶縁できる絶縁部材付軌道用継ぎ目部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道の軌道等のレールの継ぎ目の接続には、継ぎ目の両側の側面に跨がって設けられ、ボルトにより締結される所謂鋼鉄製の軌道用継ぎ目部材が用いられている。
【0003】
一方、信号機や踏切警報機の設置個所に使用されるレールは、ある区間毎に区切って電気回路を構成することが必要であり、従って軌道用継ぎ目部材には絶縁性が必要とされている。
このようにレールの絶縁性を要求される区間に用いられる軌道用継ぎ目部材は、絶縁性の必要のない区間に用いられる軌道用継ぎ目部材と区分され、絶縁軌道用継ぎ目部材と呼称されている。
【0004】
上記従来の鋼鉄製の軌道用継ぎ目部材は、電気伝導体であるため、そのままで使用できないため、例えば図5に示すように、軌道用継ぎ目部材100、100とともに絶縁部材(絶縁プレート、絶縁チューブ等)200がレール300の継ぎ目間に挟持されるようにして併用されてきた。
【0005】
しかしながら、上記のような鋼鉄製の軌道用継ぎ目部材は、1個当たりの重量が14kg程度もあって非常に重く、この重量のため現場における取付作業性が悪く、このために工数を多く必要とした。
【0006】
このような上記の問題を解消するため、近年、上記軌道用継ぎ目部材を繊維(ガラス繊維が一般的に用いられている)により強化された熱硬化性樹脂により形成し、軽量で取付作業性の優れたものが開発されている(特開昭50−47302号公報、特開平7−145601号公報参照)。
【0007】
又、レールの継ぎ目の端面間には、通常10mm〜15mmの隙間を設けて敷設されるが、気温の変化によりレールが伸縮し、その端面同士が接触することにより絶縁不良を起こすのを防止するため、レールの断面形状と同じ形状の絶縁部材をレールの端面間に挟持させて絶縁する方法が考案されている(実開昭62−114901号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記記載のような絶縁部材を挟持させて絶縁する方法においては、実際の使用時にレールの伸びにより、絶縁部材の側面に面圧縮がかかった状態となり、列車が通過した場合にはレールのたわみや振動、更には衝撃により絶縁部材の最も断面積の小さく細い首部で破断が発生して、絶縁部材の全部が脱落し、絶縁不良のために信号や踏切の遮断機の誤動作の原因となっていた。
【0009】
本発明は、上記のこのような問題点に着眼してなされたものであり、その目的とするところは、これらの問題点を解消し、絶縁部材の一部が破損により脱落しても絶縁不良が発生せず、信号や踏切の遮断機の誤動作を引き起こさない絶縁部材付軌道用継ぎ目部材を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材においては、鉄道の軌道等のレールの継ぎ目の側面に跨がって両側に設けられ、繊維により補強された熱硬化性樹脂よりなる軌道用継ぎ目部材のレールに当接される側面より突出して板状の絶縁部材が強固に一体に取り付けられ、この板状の絶縁部材の形状はレールの断面形状とほぼ同一の形状となされ、かつ、左右を中央部より縦方向に2分割された半部であることを特徴とする。
【0011】
又、請求項2記載の本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材においては、請求項1記載の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の絶縁部材が軌道用継ぎ目部材と一体に成形されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の軌道用継ぎ目部材を形成するために用いられる熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等が好適である。
【0013】
又、補強のために用いられる繊維としては、ガラス繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維等の非導電性のもの、又、これらを組み合わせて用いても良い
【0014】
これらの補強のための繊維の形態は、ロービング、チョップドストランドマット、コンティニアスストランドマット、更にはロービングクロス等が上げられ、又、これらが併用されてもよい。
【0015】
更に、本絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の絶縁部材の材料である合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレン、ポリスチレン等の汎用熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、超高分子ポリエチレン等の汎用エンジニアリング樹脂、又は、ポリアミドイミドやポリエーテルエーテルケトン等のスーパーエンジニアリング樹脂、更に、ビニルエステル、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が上げられる。
【0016】
又、絶縁部材を軌道用継ぎ目部材と一体に成形する場合には、同一の熱硬化性樹脂を用いるのが好適である。
【0017】
本発明において、板状の絶縁部材の軌道用継ぎ目部材への取り付けは、接着材による固着、突起等の嵌合による機械的接合、更には軌道用継ぎ目部材と一体に成形する手段等があるが、特にこれらに限定されるものではなく、強固に固定できる方法であれば他の手段が用いられてもよい。
【0018】
上記板状の絶縁部材の形状は、レールの断面形状とほぼ同一形状であることが好適であり、レールを挟んで対向して設けられる軌道用継ぎ目部材の一方側に取り付けられるか、或いは、縦方向に2分割して両軌道用継ぎ目部材に取り付けるようにしてもよい。
【0019】
【作用】
請求項1記載の本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材においては、軌道用継ぎ目部材のレールに当接される側面より突出して板状の絶縁部材が強固に一体に取り付けられ、この板状の絶縁部材の形状はレールの断面形状とほぼ同一の形状となされ、かつ、左右を中央部より縦方向に2分割された半部となされているので、この絶縁部材がレールを介して繰り返しかかる負荷により疲労して破損し、一部が脱落した状態となっても、レールの端面同士の接触が防止されてレール間の絶縁性が保たれ、信号や踏切の遮断機の誤動作の発生を防止することが可能である。
【0020】
又、請求項2記載の本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材においては、絶縁部材が軌道用継ぎ目部材と一体に成形されているので、上記と同様の作用効果が得られるとともに、より強度が強く、後加工による取り付け作業の必要がなくコスト的に有利なものとすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の一例を示す斜視図である。
図1において、絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10は、軌道用継ぎ目部材11と、この軌道用継ぎ目部材11のレールに当接される側面11aより突出して設けられた絶縁部材12とにより構成されている。
又、軌道用継ぎ目部材11の側面11aの反対側にはボルト・ナットの収容される凹部11bが設けられている。
【0022】
上記板状の絶縁部材12の形状は、レールの断面形状とほぼ同一の形状となされており、その端面12aを絶縁部材12の側面11aに接着材により強固に固着されて一体となっている。
一方、レールを挟んで対向する軌道用継ぎ目部材(図示しない)には、上記絶縁部材12の無いものが用いられるようになっている。
【0023】
この絶縁部材12の外側形状は、取り付けられるレールの断面形状にほぼ一致する形状に形成されている。
従って、レールの継ぎ目に挟持されて固定された状態で、レールの外表面とほぼ面一となり、余分な負荷を受けずに済むように配慮されている。
【0024】
この絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10は、レールの継ぎ目の両側に亘って、その側面に接続される。
即ち、レールへの締結は、側面に設けられたボルト孔13、13、・・よりボルトを、レールに設けられた貫通孔より貫通させ、反対側の対称形状の軌道用継ぎ目部材と一体にナットにより締め付けることにより行われる。
【0025】
図2は、本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の他の例を示す斜視図である。 図2において、絶縁部材付軌道用継ぎ目部材20は、軌道用継ぎ目部材21と、この軌道用継ぎ目部材21のレールに当接される側面21aより突出して設けられた絶縁部材22とにより構成されている。
又、軌道用継ぎ目部材21の側面21aの反対側にはボルト・ナットの収容される凹部21bが設けられている。
【0026】
上記板状の絶縁部材22の形状は、レールの断面形状とほぼ同一の形状となされ、且つ、左右を中央部より縦方向に2分割された半部が、その端面22aを絶縁部材22の側面21aに接着材により強固に固着されて一体となっている。
一方、レールを挟んで対向する軌道用継ぎ目部材(図示しない)には、上記絶縁部材22の半部が、上記と同様に接着材により強固に固着されて一体となっている。
【0027】
この絶縁部材22の外側形状は、取り付けられるレールの断面形状にほぼ一致する形状に形成されている。
従って、レールの継ぎ目に挟持されて固定された状態で、レールの外表面とほぼ面一となり、余分な負荷を受けずに済むように配慮されている。
【0028】
この絶縁部材付軌道用継ぎ目部材20は、レールの継ぎ目の両側に亘って、その側面に接続される。
即ち、レールへの締結は、側面に設けられたボルト孔23、23、・・よりボルトを、レールに設けられた貫通孔より貫通させ、反対側の対称形状の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材と一体にナットにより締め付けることにより行われる。
【0029】
図3は、本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の使用例を示す正面図であり、図4は、図3のA−A断面図である。
図3、及び図4において、絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10は、レール1、2の継ぎ目の両端部に跨がって取り付けられるが、その形状はレール1、2を挟んで対向した状態で対称形となっている。
【0030】
この軌道用継ぎ目部材10のレール1、2への締結は、レール1、2間に設けられた隙間1aに一方の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10の絶縁部材12を挿通し、軌道用継ぎ目部材11の側面11aをレールの側面に当接させ、軌道用継ぎ目部材11の側面に設けられたボルト孔13、13、・・よりボルト3、3、・・を、ワッシャ3bを介してレールの側面に設けられた貫通孔4より貫通させ、反対側においてワッシャ3bを介してナット3aにより、絶縁部材12の設けられていない軌道用継ぎ目部材を締め付けることにより行われる。
【0031】
上記本実施例の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10、或いは20は、その長さLが560mm、高さHが105mm、総厚さTがほぼ55mmであり、現在用いられている鋼鉄製の50kgN型レール用とほぼ同形状に成形加工により製作されたものである。
【0032】
この絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10、或いは20の成形は、硬化剤が混合された液状の熱硬化性樹脂に補強繊維を含浸させ、この補強繊維を成形金型に導きつつ加熱し、金型の長手方向に引き抜いて硬化させ、所定の長さに切断することにより行われる。
又、ボルト孔は、後加工により穿設することができる。
【0033】
請求項2に記載されている本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材10、或いは20の軌道用継ぎ目部材11、或いは21と絶縁部材12、或いは22との一体成形は、それぞれの金型により硬化剤が混合された液状の熱硬化性樹脂に補強繊維を含浸させ、この補強繊維を成形金型に導きつつ加熱し、金型の長手方向に引き抜いてあと合体させて硬化させることにより一体とすることができる。
又、絶縁部材12、或いは22が一体と成った成形金型を用いて最初より一体に形成することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材においては、軌道用継ぎ目部材のレールに当接される側面より突出して板状の絶縁部材が強固に一体に取り付けられ、この板状の絶縁部材の形状はレールの断面形状とほぼ同一の形状となされ、かつ、左右を中央部より縦方向に2分割された半部となされているので、この絶縁部材がレールを介して繰り返しかかる負荷により疲労して破損し、一部が脱落した状態となっても、レールの端面同士の接触が防止されてレール間の絶縁性が保たれ、信号や踏切の遮断機の誤動作の発生を防止することが可能である。
【0035】
又、請求項2記載の本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材においては、絶縁部材が軌道用継ぎ目部材と一体に成形されているので、上記と同様の作用効果が得られるとともに、より強度が強く、後加工による取り付け作業の必要がなくコスト的に有利なものとすることができる。
従って、絶縁部材付軌道用継ぎ目部材として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の一例を示す斜視図。
【図2】 本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の他の例を示す斜視図。
【図3】 本発明の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材の使用例を示す正面図。
【図4】 図3のA−A断面図。
【図5】 従来の軌道用継ぎ目部材の使用例を示す斜視図。
【符号の説明】
1、2 レール
3 ボルト
3a ナット
3b ワッシャ
4 貫通孔
10、20 絶縁部材付軌道用継ぎ目部材
11、21 軌道用継ぎ目部材
11a、12a、21a、22a 側面
11b、21b 凹部
12、22 絶縁部材
13、23 ボルト孔
L 長さ
H 高さ
T 厚さ

Claims (2)

  1. 鉄道の軌道等のレールの継ぎ目の側面に跨がって両側に設けられ、繊維により補強された熱硬化性樹脂よりなる軌道用継ぎ目部材のレールに当接される側面より突出して板状の絶縁部材が強固に一体に取り付けられ、この板状の絶縁部材の形状はレールの断面形状とほぼ同一の形状となされ、かつ、左右を中央部より縦方向に2分割された半部であることを特徴とする絶縁部材付軌道用継ぎ目部材。
  2. 上記絶縁部材が軌道用継ぎ目部材と一体に成形されていることを特徴とする請求項1記載の絶縁部材付軌道用継ぎ目部材。
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