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JP3663466B2 - フィルタユニット - Google Patents
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、空気清浄機やエアコンディショナ等に交換可能に取り付けられるフィルタユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に従来のフィルタユニットの全体図を示す。同図に示すようにフィルタユニット51は、方形で平板状のフィルタ本体52、フィルタ本体52の周縁部に全周に亘って取り付けられたビニルレザー53を備え、ビニルレザー53は後述する金属の芯材を包んで縫糸54によりフィルタ本体52に縫合されている。
【0003】
図7は図6のA−A断面図である。フィルタ本体52は上側のポリエチレンネット55a、下側のポリエチレンネット55b、及び両者に挟まれた活性炭付不織布56から成る。ビニールレザー52はフィルタユニット51を挟んで周縁外側に空間をつくるよう縫糸53によりフィルタ本体51に縫合され、該空間には、フィルタユニット51の形態を保持するための、アルミニウム等からなる金属の芯材57が全周に亘って配設されている。
【0004】
そしてこのようなフィルタユニット51は、例えば図8に示すような空気清浄機61の筐体62に溶接等で取付られた一対の断面コ字状の支持金具63に挿入される。このような空気清浄機61の筐体62の内部ではフィルタユニット51を下向きに撓ませる方向の空気の流れが存在するが、芯材56が空気の流れによるフィルタユニット51の撓みを抑えている。なお、66は電気集塵機、64はモータ、65はファンである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
空気清浄機やエアコンディショナ等に用いられるフィルタは消耗品であるから、ある程度の期間が経ったら新しいものと交換しなければならない。そしてその交換に伴って今まで使用していたものは廃棄物となる。しかるに従来のフィルタユニットは、形態保持手段として金属の芯材を用いていたので不燃ゴミとして処理せざるを得ず、環境負荷が大きいという問題点があった。
【0006】
可燃ゴミとして処理できるようにしたものとして、例えば特開平5−293321のように紙材に樹脂を含浸させて形態を保持したものもあるが、焼却時の排ガスや余った樹脂の処理等の問題があって、依然環境負荷が小さくなったとは言えなかった。
【0007】
また、樹脂の含浸ではなく紙材のみのものや紙材と少量の接着剤を用いたものがあるが、これらのものは、フィルタ本体の厚さが大きいもの(例えば5cm程度)や、フィルタ本体に形態保持の役割の一部を担わせたものであって、フィルタ本体が平板状で形態保持の役割を担わせられないものには適用できなかった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑み、平板状のフィルタ本体を有するフィルタユニットにおいて、金属や樹脂を用いずに形態保持力を持たせて環境負荷を大幅に低減することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、平板状のフィルタ本体と、第一の片及び前記第一の片と対向する第二の片を備えるよう折曲形成された紙枠とを備え、前記紙枠の第一の片、第二の片、及び両者に挟まれる前記フィルタ本体の周縁部が縫合されたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、平板状のフィルタ本体と、第一の片及び前記第一の片と対向する第二の片を備えるよう折曲形成された紙枠とを備え、前記紙枠の第一の片、第二の片、及び両者に挟まれる前記フィルタ本体の周縁部が縫合され、前記紙枠は、前記フィルタ本体の厚さより長い側片及び前記側片と前記第一の片又は第二の片とを接続する接続片とを有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図1及び図2を用いて本発明の実施の形態1について説明する。図1は実施の形態1の全体図を示すもので、フィルタユニット1は、方形で平板状のフィルタ本体2、フィルタ本体2の周縁部の全周に亘って取り付けられた紙枠3、紙枠3をフィルタ本体の周縁部に縫合する縫糸4からなる。
【0012】
図2は図1のB−B断面図を示す。フィルタ本体2は同図に示すように上側からポリエチレンネット5a、活性炭付不織布6、下側のポリエチレンネット5bの順に重ねられた積層構造から成る。ここで脱臭等の空気清浄効果を持つのは活性炭付不織布6であり、ポリエチレンネット5a及び5bは活性炭付不織布6を保護するために設けられたものである。フィルタ本体2の厚さdは例えば5mmである。
【0013】
フィルタ本体2の周縁部7には、周縁部下面7a、周縁部側面7b、周縁部上面7cにそれぞれ対応した下片8a(第一の片)、側片8b、上片8c(第二の片)を有するよう断面コ字状に折曲形成された紙枠3がフィルタ本体2の周縁部7を両面から挟むように取り付けられている。この紙枠3は、例えば厚さ約1mmの段ボール、又は0.5mmの厚紙等からなり、外表面にはアルミ箔テープ9が貼られている。このアルミ箔テープ9を貼ることにより、湿気により紙枠3の強度が低下してしまうのを防ぐとともに、空気清浄機等の金属製の筐体に挿入したときの外観上の違和感をなくしている。なおこのアルミ箔テープ9に使われるアルミ箔は家庭用のアルミホイルよりも薄いようなもので、焼却しても少量の酸化アルミニウムの灰が生じるだけなので、環境負荷上はほとんど問題のないものである。
【0014】
そしてこの紙枠3の下片8a、上片8c、及び両者に挟まれるフィルタ本体2の周縁部7が上糸4a及び下糸4bからなる縫糸4によって縫合されている。上糸4a及び下糸4bはフィルタ本体2の内部で交差し互いに引っ張りあって、その引張力は下片8a及び上片8cをそれぞれ対向する方向からフィルタ本体2に押しつけるように働くとともに、フィルタ本体がその押し付けに抗している。これにより、上片及び下片が固定されて断面コ字状の形態が安定化される。上糸4a及び下糸4bの張力は、下片8a及び上片8cが拡開を制限可能であるとともに紙材料からなる下片8a及び上片8cがちぎれてしまわないような張力となっている。縫糸4の材料としては、ポリエステルや綿糸等が考えられるが、環境負荷の点からいうと、綿糸等の天然繊維が望ましい。なおこの縫合はミシン縫製によって行われる。
このような実施の形態1によれば、断面コ字状に折曲形成した紙枠3が、縫合により上片及び下片が固定されて自身の形態が安定化され、フィルタユニット1の形態保持手段として機能する。よって形態保持手段として金属材料や樹脂を用いる必要がないので、環境負荷を大幅に低減することができる。
【0015】
以下図3及び図4を用いて本発明の実施の形態2について説明する。図3に実施の形態2の外観の一部を示す。実施の形態1と同様にフィルタユニット11は、方形で平板状のフィルタ本体12、フィルタ本体12の周縁部の全周に亘って取り付けられた紙枠13、紙枠13をフィルタ本体の周縁部に縫合する縫糸14からなる。
【0016】
図4に図3のC−C断面図を示す。フィルタ本体12は同図に示すように上側からポリエチレンネット15a、活性炭付不織布16、下側のポリエチレンネット15bの順に重ねられた積層構造から成る。ここで脱臭等の空気清浄効果を持つのは活性炭付不織布16であり、ポリエチレンネット15a及び15bは活性炭付不織布16を保護するために設けられたものである。フィルタ本体12の厚さdは例えば5mmである。
【0017】
フィルタ本体12の周縁部17には、周縁部下面17aに対応する下片18a、周縁部側面17bに対応して下片18aの周縁端より上方に延伸しフィルタ本体12の厚さdの略2倍の長さの側片18b、側片18bの上端から周縁部上面17cに向かって斜め方向に延伸し側片18bと後述する上片18dを接続する接続片18c、及び接続片18cがフィルタ本体12の周縁部上面17cに接した点より周縁部上面17cに沿って内側に延伸する上片18dを有するよう折曲形成された紙枠13がフィルタ本体12の周縁部16を両面から挟むように取り付けられている。この紙枠13は、例えば厚さ約1mmの段ボール、又は0.5mmの厚紙等からなる。
【0018】
そしてこの紙枠13の下片18a、上片18d、及び両者に挟まれるフィルタ本体12の周縁部17が上糸14a及び下糸14bからなる縫糸14によって縫合されている。
【0019】
このような実施の形態2によれば、折曲形成した紙枠13が、縫合により上片及び下片が固定されて、自身の形態が安定化され、フィルタユニット1の形態保持手段として機能する。またそれに加えて、フィルタ本体12の厚さdより長い側片18bと接続片18cとの三角構造の形態が安定化され、実施の形態1よりも強度の高い形態保持手段として機能する。よって形態保持手段として金属材料や樹脂を用いる必要がないので、環境負荷を大幅に低減することができる。
【0020】
以下図5を用いて本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3は実施の形態2と同様のフィルタユニットに補強材21を組み込んだものである。補強材21は紙枠13と同じく折曲形成されたボール紙や厚紙等から成り、紙枠13の側片13bの内側に接面する側片補強片21a、及び接続片13cの内側に接面する接続片補強片21bを有している。
【0021】
このような実施の形態3によれば、実施の形態2と同様の効果を備えるとともに、必要に応じて強度の調節を行うことができる。
【0022】
本発明は、ここで例として挙げた各実施の形態に限定されるものではなく、側片がフィルタ本体の面に対して傾斜し接続片が垂直なものであってもよい。また断面コ字状の紙枠のものに補強片を適用してもよい。また、紙枠がフィルタ本体の全周ではなく、対向する2辺に設けられるようなものでもよい。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、平板状のフィルタ本体と、第一の片及び前記第一の片と対向する第二の片を備えるよう折曲形成された紙枠とを備え、前記紙枠の第一の片、第二の片、及び両者に挟まれる前記フィルタ本体の周縁部が縫合されるようにしたので、紙枠は縫合により第一の片及び第二の片が固定されて自身の形態が安定化されてフィルタユニットの形態保持手段として機能し、形態保持手段として金属材料や樹脂を用いる必要がないので、環境負荷を大幅に低減することができる。
【0024】
請求項2に記載の発明によれば、平板状のフィルタ本体と、第一の片及び前記第一の片と対向する第二の片を備えるよう折曲形成された紙枠とを備え、前記紙枠の第一の片、第二の片、及び両者に挟まれる前記フィルタ本体の周縁部が縫合され、前記紙枠は、前記フィルタ本体の厚さより長い側片及び前記側片と前記第一の片又は第二の片とを接続する接続片とを有するようにしたので、紙枠が縫合により第一の片及び第二の片が固定されて自身の形態が安定化されフィルタユニット1の形態保持手段として機能する。それに加えてフィルタ本体の幅より長い側片と接続片との三角構造の形態が安定化され強度の高い形態保持手段として機能する。よって形態保持手段として金属材料や樹脂を用いる必要がないので、環境負荷を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の全体図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2の外観の一部を示す図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3の断面図である。
【図6】従来のフィルタユニットの全体図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】フィルタユニットを空気清浄機に取り付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルタユニット
2 フィルタ本体
3 紙枠
4 縫糸
7 周縁部
7a 周縁部下面
7b 周縁部側面
7c 周縁部上面
8a 下片
8b 側片
8c 上片
11 フィルタユニット
12 フィルタ本体
13 紙枠
14 縫糸
17 周縁部
17a 周縁部下面
17b 周縁部側面
17c 周縁部上面
18a 下片
18b 側片
18c 接続片
18d 上片

Claims (2)

  1. 平板状のフィルタ本体と、
    第一の片及び前記第一の片と対向する第二の片を備えるよう折曲形成された紙枠とを備え、
    前記紙枠の第一の片、第二の片、及び両者に挟まれる前記フィルタ本体の周縁部が縫合されたことを特徴とするフィルタユニット。
  2. 平板状のフィルタ本体と、
    第一の片及び前記第一の片と対向する第二の片を備えるよう折曲形成された紙枠とを備え、
    前記紙枠の第一の片、第二の片、及び両者に挟まれる前記フィルタ本体の周縁部が縫合され、
    前記紙枠は、前記フィルタ本体の厚さより長い側片及び前記側片と前記第一の片又は第二の片とを接続する接続片とを有することを特徴とするフィルタユニット。
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