JP3664597B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、特に、セットされた複数毎の原稿を分離給送して1ページずつ順次搬送しつつ読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ装置、複写機、ファクシミリ装置等の構成として画像読取装置を含む装置においては、原稿読み取り速度向上のために、自動原稿送り装置(ADF)を備えているものが多い。
【0003】
そして、原稿読み取り速度向上のためには、分離給送されて搬送される原稿間の間隔をできるだけ狭くする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、原稿の高速読み取りのために搬送される原稿間の間隔が狭くなり過ぎると、各ページの原稿を正確に読み取るための読取開始位置制御やシェーディング補正データの読み取り処理を正常に行えなくなってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、搬送される原稿間の間隔が狭くなっても、正確に原稿画情報を読み取ることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の画像読取装置は、セットされた複数毎の原稿を分離給送して1ページずつ順次搬送しつつ読取対象原稿の先端が所定の読取基準位置を通過したことを検出すると、その読取基準位置からスキャンラインまでの所定距離更に搬送して読取りを開始し、当該読取対象原稿後端まで読み取るとその後端を所定のスタンプ押印位置まで搬送する読取り動作を、当該読取対象原稿の次の原稿を新たな読取対象原稿として繰り返し行い、前記セットされた複数枚の原稿のそれぞれについての画情報を順次得る画像読取装置において、原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したか否かを検出する読取基準位置検出手段と、前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたか否かを検出するスタンプ押印位置検出手段と、原稿が前記所定の読取基準位置を超え前記スキャンライン手前の所定の限界位置まで達したか否かを検出する限界位置検出手段と、前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出する前に前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したことが前記読取基準位置検出手段により検出された場合において、当該次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出するまでの間に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、当該読取対象原稿の前記所定のスタンプ押印位置までの搬送動作を行うことなく当該検出された時点で読み取り済みを示す印をスタンプにより当該読取対象原稿に押印すると共に、新たな読取対象原稿としての当該次の原稿については、前記所定の限界位置から前記スキャンラインまでに相当する距離だけ搬送してから読取りを開始する読取開始位置保証手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の画像読取装置は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出するまでの間に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、スタンプ押印位置がずれる旨を出力または/及び履歴として保持する手段を更に備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の画像読取装置は、セットされた複数毎の原稿を分離給送して1ページずつ順次搬送しつつ読取対象原稿の先端が所定の読取基準位置を通過したことを検出すると、その読取基準位置からスキャンラインまでの所定距離更に搬送して読取りを開始し、当該読取対象原稿後端まで読み取るとその後端を所定のスタンプ押印位置まで搬送する読取り動作を、当該読取対象原稿の次の原稿を新たな読取対象原稿として繰り返し行い、前記セットされた複数枚の原稿のそれぞれについての画情報を順次得る画像読取装置において、原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したか否かを検出する読取基準位置検出手段と、前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたか否かを検出するスタンプ押印位置検出手段と、原稿が前記所定の読取基準位置を超え前記スキャンライン手前の所定の限界位置まで達したか否かを検出する限界位置検出手段と、前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出する前に前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したことが前記読取基準位置検出手段により検出された場合において、当該次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記読取対象原稿の後端までの読み取りが完了する前に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、当該次の原稿についてのシェーディング補正データの読み取りを行わずに当該次の原稿についてのシェーディング補正データとして当該読取対象原稿についてのものを用いると共に、新たな読取対象原稿としての当該次の原稿については、前記所定の限界位置から前記スキャンラインまでに相当する距離だけ搬送してから読取りを開始する読取開始位置保証手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の画像読取装置は、請求項3に記載の画像読取装置において、前記次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記読取対象原稿の後端までの読み取りが完了する前に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、シェーディング補正データの読み取りが行えなかった旨を出力または/及び履歴として保持する手段を更に備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
先ず、図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置としてのファクシミリ装置1のブロック構成を示している。なお、以下説明する実施の形態においは、本発明をファクシミリ装置に適用した場合について説明するが、本発明は、原稿を読み取って得られた画情報の使用形態により限定されるものではなく、スキャナ装置、複写機等の画像読取装置を構成として含むその他の装置に対しても同様に適用かのうであることはいうまでもない。
【0013】
同図において、ファクシミリ装置1は、スキャナ2、プロッタ3、操作表示部4、画像メモリ5、パラメータメモリ6、時計回路7、PC−I/F8、キャラクタジェネレータ9、RAM10、ROM11、CPU12、符号化復号化部13、通信制御部14、モデム15、網制御部16、及び、システムバス17により構成されている。
【0014】
スキャナ2は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものである。プロッタ3は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力したり、スキャナ2で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。
【0015】
操作表示部4は、相手先ファクシミリ番号を指定するためのテンキー、送信スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。画像メモリ5は、スキャナ2で読み取った画情報や、PC−I/F8を介してパソコン30から転送された画情報をメモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積したり、受信した画情報を、プロッタ3により記録するまで、または、パソコン30に転送するまで、ファイルとして一時的に蓄積したりするためのものである。パラメータメモリ6は、図示しないバックアップ回路によりバックアップされており、システムの設定状態や、ワンタッチダイヤルの登録内容等のユーザパラメータを記憶するもので、装置電源遮断時にもその記憶内容は保持される。時計回路7は、現在日時の計時や、タイマ動作を行うためのものである。
【0016】
PC−I/F8は、パソコン(パーソナルコンピュータ:PC)30側のインターフェース(図示せず)と対になるインターフェースで、ファクシミリ装置1とパソコン30とがローカルな通信を行うためのインターフェースとなるものである。パソコン30は、ファクシミリアプリケーションの制御により、PC−I/F8を介して、ファクシミリ装置1に対して、画情報の送信依頼をしたり、画情報のプロッタ3による記録出力を依頼したり、ファクシミリ装置1から受信画情報やスキャナ2で読み取った画情報の転送を受けたりすることで、ファクシミリ装置1を利用する。
【0017】
キャラクタジェネレータ9は、アルファベット、数字、カナ文字、記号、漢字等の各文字コードにフォントデータを対応付けたフォントテーブルを記憶していて、CPU12は、文字列を画情報に変換する場合には、キャラクタジェネレータ9を参照する。RAM10は、CPU12の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。ROM11は、CPU12が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。CPU12は、ROM12に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM10を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するものである。
【0018】
符号化復号化部13は、送信画像データを、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。通信制御部14は、モデム15及び網制御部16を制御して、G3ファクシミリ通信を制御するためのものである。モデム15は、網制御部16を介して回線に送信するデータを変調する一方、網制御部16を介して回線から受信した通信信号を復調するものである。また、モデム15は、ダイヤル番号に対応したDTMF信号の送出も行う。網制御部16は、回線に接続されて、通信制御部14の制御により、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うものである。システムバス17は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0019】
次に、スキャナ2の構成について、図2を参照して説明する。
【0020】
同図において、スキャナ2は、フィードローラーRfと読み取りローラー対R0、R1との線速差によってページ間を確保するADFを備えたもので、フィードローラーRfと、読み取りローラー対R0、R1とは、あらかじめ線速に差をつけており、フィードローラーRfの方が、読み取りローラー対R0、R1よりも線速を遅く設定してある。この状態で、複数枚の重ねてセットされた原稿Pの1ページ目がピックアップコロKpにより繰り出されると共にフィードローラーRfによって読み取りローラー対R0へ送られ、1ページ目の原稿後端がリバースローラー(分離部)Rrを過ぎたときから次の原稿もピックアップコロKpにより繰り出されると共にフィードローラーRfによって読み取りローラー対R0へ送られようとするが、上記線速差によって、前のページの原稿と次のページの原稿との間に隙間が発生することになる。高速読み取りを要求される昨今では、このページ間を極力短くし、マルチページ読み取り時の速度を向上するように設計されている。
【0021】
また、図2において、原稿幅センサS0は、セットされた原稿の幅(A4、B5、B4等)を検出するセンサである。原稿センサS1は、原稿Pがセットされたことを検出するためのものである。また、基準位置センサS2センサーは、原稿の先端位置を決定するためのセンサーで、搬送される原稿の先端がセンサS2の位置を通過したか否かを検出する。通常、原稿搬送にはステップモータが使用され、そのステップ数を管理することで原稿位置制御を実行している。
【0022】
順次分離給送され、1ページずつ間隔をおいて搬送される原稿は、読取対象原稿としてスキャンラインLs上を副走査される。スキャナ2は、スキャンラインLs上を通過する読取対象原稿の先端から後端までを主走査ライン単位で読み取って画情報を得る。ランプLaは読取対象原稿照明用の光源である。白基準板Wは、読取対象原稿の読み取り開始に先だってイメージセンサの感度ムラやランプLaの照明のムラを総合的に補正する、いわゆるシェーディング補正処理を行うためのシェーディング補正データを読み取るためのもので、シェーディング補正データの読み取りは、基本的には、各ページの読取対象原稿の読み取りに先だって、その都度行われる。スキャンラインLsを通過した読取対象原稿はローラR2により更に搬送されて、設定により読み取り済みスタンプ機能が有効になっていればスタンプStにより読み取り済みを示す印が押され、排出ローラ対R3により更に搬送されて装置外に排出される。
【0023】
次に、原稿搬送制御の基本動作について説明する。ADF原稿搬送制御は大別して、ADFプリフィード動作、 読み取り動作. 及び排紙動作の3種類の動作に分けられる。
【0024】
ADFプリフィード動作は、ADF原稿台にセットされた原稿を読み取りライン手前まで搬送する動作モードで、原稿搬送を開始し、基準位置センサS2に原稿先端が到達してから、あらかじめ設定された量を引き続き搬送し、原稿先端を読み取りラインより手前の読取待機位置に停止させている。ADFプリフィード動作は最初の1ページ目のみでなく、毎ページ実行される。ただし、ADFプリフィード動作開始時に既に原稿が基準位置センサS2がONの位置にあった場合は、ADFプリフィード動作は実行しない。
【0025】
読み取り動作は、ADFプリフィード動作において搬送された原稿をユーザーが指定した線密度に応じた速度にて搬送しながら画データを読み取る動作で、ソフト制御としては、ADFプリフィード動作後の原稿をあらかじめ設定された長さ分搬送させたところで、画像読取を開始し、あらかじめ決められた長さ分読み取る、または、基準位置センサS2がOFF後、読取対象原稿のサイズに見合う予め設定された長さ分読み取った後、更に、予め設定された長さ分搬送し停止する。この停止位置は、スタンプ押印待機位置である。従って、スタンプ押印位置まで搬送する動作もこの読み取り動作制御内に含まれる。
【0026】
排紙動作は、あらかじめ設定されたパルス分モーターを正転方向に回転させ、原稿の最終ページを強制的に排出する。マルチページ読み取り時の途中ではADFプリフィード動作や読み取り動作により読み取り済み原稿は自然に排出されるため、この排紙動作は、マルチページ読み取り時の途中では実行せず、最終ページの排出時にのみ動作させる。
【0027】
次にファクシミリ装置1における読取処理手順について図3ないし図9を参照して説明する。
【0028】
それらの図において、ファクシミリ装置1は、原稿がスキャナ2にセットされて原稿センサS1がONになったか否かを監視している(判断101のNoループ)。そして、原稿センサS1がONになると(判断101のYes)、読み取りの開始を指示する操作表示部4の図示しない[スタート]キーが押下されるかを監視し(判断102のNoループ)、[スタート]キーが押下されると、前述のADFプリフィード動作を、基準位置センサS2がONになるまで行う(処理103、判断104のNoループ)。
【0029】
基準位置センサS2がONになると、すなわち、読取対象原稿の先端が基準位置センサS2の位置までくると(判断104のYes)、カウンタnを0に初期化し(処理105)、原稿を1パルス分フィードしてはカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値Aに達するまで繰り返す(処理106、処理107、判断108のNoループ)。ここで、値Aは、スキャナ部における前ページの原稿と次ページの原稿との位置関係等について示す図10ないし図13に示すように、基準位置センサS2の位置から、スキャンラインLsの手前の読取待機位置までの、搬送パルス数換算の距離を意味している。
【0030】
カウンタnが値Aに達すると、すなわち、読取対象原稿の先端が読取待機位置まで達すると(判断108のYes)、ランプLaを点灯して白基準板Wを読み取るシェーディング補正データ読み取りを行う(処理109)。これにより得られたシェーディング補正データは、これから読み取ろうとする読取対象原稿の読み取り時のシェーディング補正のために使用される。
【0031】
処理109の後は、カウンタnを0に初期化し(処理110)、原稿を1パルス分フィードしてはカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値Bに達するまで繰り返す(処理111、処理1112、判断113のNoループ)。ここで、値Bは、図10ないし図13に示すように、読取待機位置から、スキャンラインLsまでの搬送パルス数換算の距離を意味している。
【0032】
カウンタnが値Bに達すると、すなわち、読取対象原稿の先端がスキャンラインLsの位置まで達すると(判断113のYes)、前述の読み取り動作を基準位置センサS2がOFFするまで、すなわち、読取対象原稿の後端が基準位置センサS2の位置に達するまで行う(処理114、判断115のNoループ)。
【0033】
そして、カウンタmを0に初期化すると共に(処理116)、カウンタnを0に初期化した後(処理117)、基準位置センサS2がONになるか、すなわち、読取対象原稿の後端の読み取り中に次の原稿の先端が基準位置センサS2の位置に達したかを監視しつつ(判断118のNo)、原稿を1パルス分搬送しては読取対象原稿を読み取りカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値Cに達するまで繰り返す(処理121、処理122、処理123、判断124のNoループ)。ここで、値Cは、図10ないし図13に示すように、基準位置センサS2の位置から、スキャンラインLsまでの搬送パルス数換算の距離を意味している。
【0034】
判断124がYesになった時点で、読取対象原稿の後端はスキャンラインLsに達し、読取対象原稿の先端から後端までの画情報の読み取りが完了する。
【0035】
判断124がYesになると、次に、カウンタnを0に初期化し(処理125)、基準位置センサS2がONになるか、すなわち、読取対象原稿の後端を図10ないし図13に示すスタンプ待機位置まで搬送するまでの間に次の原稿の先端が基準位置センサS2の位置に達したかを監視しつつ(判断126のNo)、原稿を1パルス分搬送してはカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値Dに達するまで繰り返す(処理129、処理130、判断131のNoループ)。ここで、値Dは、図10ないし図13に示すように、スキャンラインLsからスタンプ待機位置までの搬送パルス数換算の距離を意味している。
【0036】
判断131がYesになった時点で、読取対象原稿の後端はスタンプ待機位置に達し、スタンプStにより、読み取り済みを示す印が押印される(処理132)。
【0037】
そして、次ページの原稿があるか否かを判断し(判断133)、次ページがない場合には(判断133のNo)、前述の排紙動作を行い(処理134)、最終ページの原稿を装置外に強制的に排出する。
【0038】
次ページの原稿がある場合には(判断133のYes)、カウンタmの値が0か否かを判断し(判断135)、カウンタmの値が0である場合、すなわち、判断126及び判断118が共にYesになることがなかった場合、換言すれば、読取対象原稿の後端の読み取り中にも読取対象原稿をスタンプ待機位置まで搬送中にも基準位置センサS2がONになることかなかった場合、つまり、読取対象原稿と次の原稿との間隔が十分で、図10に示すように、前ページの読取対象原稿Ppの後端がスタンプ待機位置に達した時点で、次ページの原稿Pnの先端が基準位置センサS2の位置にまだ達していない場合には(判断135のNo)、処理103に戻り、次ページの原稿Pnを新たな読取対象原稿として、ADFプリフィード動作からの処理を繰り返す。
【0039】
判断135で、カウンタmの値が0ではない場合、すなわち、判断126がYes)になりかつ判断128がNoであった場合、または、判断118がYesになりかつ判断120がNoであった場合、換言すれば、読取対象原稿の後端の読み取り中、または、読取対象原稿をスタンプ待機位置まで搬送中に、読取対象原稿と次の原稿との間隔が不十分で基準位置センサS2がONにはなったが、読取対象原稿の次の原稿の先端が図10ないし図13に示すシェーディング不可範囲に達する程には、読取対象原稿と次の原稿との間隔が狭くなかった場合には(判断135のYes)、白基準板Wが読取対象原稿や次の原稿により遮られることがなく、シェーディング補正データを正しく読み取ることが可能であるため、読取対象原稿の次の原稿のためのシェーディング補正データを読み取る(処理136)。
【0040】
そして、カウンタnを0に初期化し(処理137)、原稿を1パルス分フィードしてはカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値(C−m)に達するまで繰り返す(処理138、処理139、判断140のNoループ)。ここで、値(C−m)は、図11に示すように、前ページの読取対象原稿Ppの後端がスタンプ待機位置に達した時点で、次ページの原稿Pnの先端が基準位置センサS2の位置から更に搬送された搬送パルス数換算の距離(m)を、基準位置センサS2の位置とスキャンラインLsとの搬送パルス数換算の距離から減じた距離を意味している。
【0041】
判断131がYesになった時点では、次のページの原稿Pnの先端はスキャンラインLsに達しているため、次のページの原稿Pnを新たな読取対象原稿として、処理114の読み取り動作に戻ることで、図11に示すように前ページの読取対象原稿Ppの後端がスタンプ待機位置に達した時点で、次ページの原稿Pnの先端が基準位置センサS2の位置を超えて搬送されてしまった場合でも、当該次のページの原稿Pnを先頭から正しく読み取ることが可能となる。
【0042】
さて、判断126において、基準位置センサS2がONになった場合、すなわち、読取対象原稿の後端を図10ないし図13に示すスタンプ待機位置まで搬送するまでの間に次の原稿の先端が基準位置センサS2の位置に達してしまった場合には、カウンタmをインクリメントし(処理127)、カウンタmの値がEに達したか、すなわち、読取対象原稿をスタンプ待機位置まで搬送中に、読取対象原稿と次の原稿との間隔が不十分で基準位置センサS2がONになって、更に、読取対象原稿の次の原稿の先端が図10ないし図13に示すシェーディング不可範囲に達してしまったか否かを判断し(判断128)、まだシェーディング不可範囲に達してしない場合には(判断128のNo)、処理129に移行し、シェーディング不可範囲に達してしまった場合には(判断128のYes)、仮にそのまま搬送を継続すると次の原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲内にはいってしまって、白基準板Wをさえぎってしまって、次の原稿Pnのためのシェーディング補正を行えなくなってしまうため、処理141に移行し、読取対象原稿の後端にスタンプStにより、読み取り済みを示す印を押印してしまう(処理141)。
【0043】
ただし、処理141におけるスタンプの押印は、判断131がYesになる前に行われるため、読取対象原稿の後端がスタンプ待機位置にあるときの正規の押印位置からずれた位置に行われる。そのため、スタンプ位置がずれた旨を操作表示部4に表示すると共にパラメータメモリ6にスタンプ位置ずれが発生したことを履歴として記憶しておく(処理142)。これにより、スキャナ2における複数ページ連続読み取りにおいて搬送系のよごれ等により原稿間隔が狭くなってきていること等をユーザに認識させることができる。
【0044】
そして、判断128がYesになることにより、次の原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲に入らないように搬送を停止しているため、シェーディング補正データは正しく読み取り可能であるため、次の原稿Pnのためのシェーディング補正データを読み取る(処理143)。
【0045】
そして、カウンタnを0に初期化し(処理144)、原稿を1パルス分フィードしてはカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値(C−E)に達するまで繰り返す(処理145、処理146、判断147のNoループ)。ここで、値(C−E)は、図12に示すように、次ページの原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲に達した時点での、次ページの原稿Pnの先端とスキャンラインLsとの搬送パルス数換算の距離を意味している。
【0046】
判断147がYesになった時点では、次のページの原稿Pnの先端はスキャンラインLsに達しているため、次のページの原稿Pnを新たな読取対象原稿として、処理114の読み取り動作に戻ることで、図12に示すように次ページの原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲に達した時点ではまだ読取対象原稿Ppをスタンプ待機位置まで搬送中であったとしても、当該次のページの原稿Pnを先頭から正しく読み取ることが可能となる。
【0047】
さて、判断118において、基準位置センサS2がONになった場合、すなわち、読取対象原稿の後端の読み取り中に次の原稿の先端が基準位置センサS2の位置に達してしまった場合には、カウンタmをインクリメントし(処理119)、カウンタmの値がEに達したか、すなわち、読取対象原稿の後端の読み取り中に 、読取対象原稿と次の原稿との間隔が不十分で基準位置センサS2がONになって、更に、読取対象原稿の次の原稿の先端が図10ないし図13に示すシェーディング不可範囲に達してしまったか否かを判断し(判断120)、まだシェーディング不可範囲に達してしない場合には(判断120のNo)、処理121に移行し、シェーディング不可範囲に達してしまった場合には(判断120のYes)、仮にそのまま読取対象原稿の読み取りや搬送を継続すると次の原稿Pnを先端から正しく読み取れなくなるため、処理148に移行し、読取対象原稿の後端にスタンプStにより、読み取り済みを示す印を押印してしまう(処理148)。
【0048】
ただし、処理148におけるスタンプの押印は、判断131がYesになる前に行われるため、読取対象原稿の後端がスタンプ待機位置にあるときの正規の押印位置からずれた位置に行われる。そのため、スタンプ位置がずれた旨を操作表示部4に表示すると共にパラメータメモリ6にスタンプ位置ずれが発生したことを履歴として記憶しておく(処理149)。これにより、スキャナ2における複数ページ連続読み取りにおいて搬送系のよごれ等により原稿間隔が狭くなってきていること等をユーザに認識させることができる。
【0049】
そして、判断120がYesになった時点では、次の原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲に入らないように搬送を停止しているものの、読取対象原稿Ppがシェーディング不可範囲に入っているため、シェーディング補正データを正しく読み取ることは不可能である。そのため、前ページPp分のシェーディング補正データを次の原稿Pnのためのシェーディング補正データとする(処理150)。
【0050】
そして、シェーディング補正データ読み取り不可の旨を操作表示部4に表示すると共にパラメータメモリ6にシェーディング補正データ読み取り不可が発生したことを履歴として記憶しておく(処理151)。これにより、スキャナ2における複数ページ連続読み取りにおいて搬送系のよごれ等により原稿間隔が更に狭くなってきていること等をユーザに認識させることができる。
【0051】
そして、カウンタnを0に初期化し(処理152)、原稿を1パルス分フィードしてはカウンタnをインクリメントする動作をカウンタnが値(C−E)に達するまで繰り返す(処理153、処理154、判断155のNoループ)。ここで、値(C−E)は、図13に示すように、次ページの原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲に達した時点での、次ページの原稿Pnの先端とスキャンラインLsとの搬送パルス数換算の距離を意味している。
【0052】
判断155がYesになった時点では、次のページの原稿Pnの先端はスキャンラインLsに達しているため、次のページの原稿Pnを新たな読取対象原稿として、処理114の読み取り動作に戻ることで、図13に示すように次ページの原稿Pnの先端がシェーディング不可範囲に達した時点でまだ、読取対象原稿Pnの後端が読み取り中でも、当該次のページの原稿Pnを先頭から正しく読み取ることが可能となる。
【0053】
このように本実施の形態によれば、複数原稿の連続読み取り時の原稿間隔を最小限にすることができ、複数原稿の連続高速読み取りが可能となる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前ページ搬送中に次ページの原稿先端位置を監視することで、スタンプ押印位置よりも次ページ読み取り開始位置を優先し、ADF分離部の性能低下によりページ間が確保できない場合でも、エラーとせず、読み取り動作を実行できる効果が得られる。
【0055】
請求項2に係る発明によれば、スタンプ押印位置がずれる制御を実行したことを使用者に通知する、あるいは、履歴として残すことで、ADFの分離性能が落ちてきているあるいは、不適切な原稿を読み取らせたことを通知することが出来、ADFのメンテナンスデータとして活用することが可能となる効果が得られる。
【0056】
請求項3に係る発明によれば、前ページのシェーディング補正データをそのまま次ページに使用することで、ADF分離部の性能低下によりページ間が確保できない場合でも、エラーとせず、読み取り動作を実行することが可能となる効果が得られる。
【0057】
請求項4に係る発明によれば、シェーディング補正制御を実施していないページであることを使用者に通知する、あるいは、履歴として残すことで、ADFの分離性能が落ちてきているあるいは、不適切な原稿を読み取らせたことを通知することが出来、ADFのメンテナンスデータとして活用することが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置としてのファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のスキャナ部の構成について示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図4】図3と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図5】図3及び図4と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図6】図3、図4及び図5と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図7】図3、図4、図5及び図6と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図8】図3、図4、図5、図6及び図7と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図9】図3、図4、図5、図6、図7及び図8と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における読取処理手順について示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のスキャナ部における前ページの原稿と次ページの原稿との位置関係等について示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のスキャナ部における前ページの原稿と次ページの原稿との位置関係等について示す図10とは別の図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のスキャナ部における前ページの原稿と次ページの原稿との位置関係等について示す図10または図11とは別の図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のスキャナ部における前ページの原稿と次ページの原稿との位置関係等について示す図10、図11または図12とは別の図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 スキャナ
3 プロッタ
4 操作表示部
5 画像メモリ
6 パラメータメモリ
7 時計回路
8 PC−I/F
9 キャラクタジェネレータ
10 RAM
11 ROM
12 CPU
13 符号化復号化部
14 通信制御部
15 モデム
16 網制御部
27 システムバス
30 パソコン
La ランプ
P 原稿
Pn 次原稿
Pp 前原稿
R0、R1 読み取りローラー対
R2 ローラー
R3 排出ローラー対
Rf フィードローラー
Rr リバースローラー
S0 原稿幅センサ
S1 原稿センサ
S2 基準位置センサ
St スタンプ
W 白基準板
Claims (4)
- セットされた複数毎の原稿を分離給送して1ページずつ順次搬送しつつ読取対象原稿の先端が所定の読取基準位置を通過したことを検出すると、その読取基準位置からスキャンラインまでの所定距離更に搬送して読取りを開始し、当該読取対象原稿後端まで読み取るとその後端を所定のスタンプ押印位置まで搬送する読取り動作を、当該読取対象原稿の次の原稿を新たな読取対象原稿として繰り返し行い、前記セットされた複数枚の原稿のそれぞれについての画情報を順次得る画像読取装置において、
原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したか否かを検出する読取基準位置検出手段と、
前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたか否かを検出するスタンプ押印位置検出手段と、
原稿が前記所定の読取基準位置を超え前記スキャンライン手前の所定の限界位置まで達したか否かを検出する限界位置検出手段と、
前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出する前に前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したことが前記読取基準位置検出手段により検出された場合において、当該次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出するまでの間に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、
当該読取対象原稿の前記所定のスタンプ押印位置までの搬送動作を行うことなく当該検出された時点で読み取り済みを示す印をスタンプにより当該読取対象原稿に押印すると共に、新たな読取対象原稿としての当該次の原稿については、前記所定の限界位置から前記スキャンラインまでに相当する距離だけ搬送してから読取りを開始する読取開始位置保証手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出するまでの間に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、スタンプ押印位置がずれる旨を出力または/及び履歴として保持する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- セットされた複数毎の原稿を分離給送して1ページずつ順次搬送しつつ読取対象原稿の先端が所定の読取基準位置を通過したことを検出すると、その読取基準位置からスキャンラインまでの所定距離更に搬送して読取りを開始し、当該読取対象原稿後端まで読み取るとその後端を所定のスタンプ押印位置まで搬送する読取り動作を、当該読取対象原稿の次の原稿を新たな読取対象原稿として繰り返し行い、前記セットされた複数枚の原稿のそれぞれについての画情報を順次得る画像読取装置において、
原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したか否かを検出する読取基準位置検出手段と、
前記読取対象原稿後端が前記所定のスタンプ押印位置まで搬送されたか否かを検出するスタンプ押印位置検出手段と、
原稿が前記所定の読取基準位置を超え前記スキャンライン手前の所定の限界位置まで達したか否かを検出する限界位置検出手段と、
前記スタンプ押印位置検出手段が前記読取対象原稿後端が所定のスタンプ押印位置まで搬送されたことを検出する前に前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過したことが前記読取基準位置検出手段により検出された場合において、当該次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記読取対象原稿の後端までの読み取りが完了する前に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、
当該次の原稿についてのシェーディング補正データの読み取りを行わずに当該次の原稿についてのシェーディング補正データとして当該読取対象原稿についてのものを用いると共に、新たな読取対象原稿としての当該次の原稿については、前記所定の限界位置から前記スキャンラインまでに相当する距離だけ搬送してから読取りを開始する読取開始位置保証手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記次の原稿の先端が前記所定の読取基準位置を通過して後、前記読取対象原稿の後端までの読み取りが完了する前に前記限界位置検出手段により前記読取対象原稿の次の原稿の先端が前記所定の限界位置まで達してしまったことが検出されたときは、シェーディング補正データの読み取りが行えなかった旨を出力または/及び履歴として保持する手段を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
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