JP3665490B2 - 半導体装置の配線構造とその形成方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置の配線構造に関し、特に、並列に2個以上集積化されたヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(以下、HBTと略称する)間の配線に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、HBTを多数個並列に接続した配線パターンとして、特開平6−349845号公報のようなものがある。この配線パターンは、図8及び図9に示すような構造を有している。但し、図8は平面図であり、図9(a)は図8におけるA−A矢視断面図であり、図9(b)は図8におけるB−B矢視断面図であり、図9(c)は図8におけるC−C矢視断面図である。ここで、各HBT素子(図8においては2つの素子が現れている)のエミッタ電極1間、ベース電極2間、コレクタ電極3間は、以下に述べるようにして電気的に接続されている。
【0003】
すなわち、図8および図9に示すように、HBT素子において、化合物半導体基板14上に、コレクタ層9,ベース層8およびエミッタ層7がこの順に選択的に積層されている。さらに、エミッタ電極1にはエミッタ引出しエアブリッジ配線4が接続されており、コレクタ電極3にはコレクタ引出しエアブリッジ配線6が接続されている。そして、各HBT素子のエミッタ引出しエアブリッジ配線4,4は共通のエミッタ引き出し配線11に接続され、コレクタ引出しエアブリッジ配線6,6は共通のコレクタ引き出し配線13に接続され、ベース電極2,2は共通のベース引出し配線12に接続されている。
【0004】
ここで、上記エミッタ引出しエアブリッジ配線4やコレクタ引出しエアブリッジ配線6のようなエアブリッジ配線を用いるのは、配線間の寄生容量を低減し、HBT素子の遮断周波数ftを改善するためである。但し、ベース電極2は、ベース引き出し配線12に接続される際に、絶縁膜を介してベース層8に接触している。尚、15,16は、夫々絶縁膜である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記並列に複数個配列されて集積化されたHBT間の配線パターンには、以下のような問題がある。
【0006】
すなわち、上記ベース引き出し配線12をエアブリッジ配線構造とすれば、基板14を通して隣接する配線やグランドとの間に流れるリーク電流による損失を低減できる。ところが、従来の配線パターンにおいては、上述したように、ベース引き出し配線12をベース電極2に接続する場合に、ベース引き出し配線12を絶縁膜15を介してベース層8に接触するように形成している。
【0007】
これは、図8および図9に示すごとく集積化されたHBTにおいて、エミッタ引出しエアブリッジ配線4やコレクタ引出しエアブリッジ配線6がベース電極2の極近傍に位置しているので、総ての配線をエアブリッジ配線にするのが困難なためである。図8および図9に示す配線構造では、ベース引き出し配線12をエアブリッジ配線にするには、そのエアブリッジ配線はベース電極2の表面よりも高い位置に形成されることになる。
【0008】
その場合には、図10に示すように、上記ベース引出しエアブリッジ配線17とエミッタ引出しエアブリッジ配線4との間隔が狭くなるためにプロセス的に実現できないのである。このように、従来の配線構造によるHBTでは、本来、総ての引き出し配線をエアブリッジ配線にする方が寄生容量等を低減し、最大発振周波数fmaxや遮断周波数ft等の高周波特性の向上に効果があるが、HBT素子の集積化においては、総ての配線をエアブリッジ配線化することはプロセス上困難であるという問題がある。
【0009】
そこで、この発明の目的は、化合物半導体基板上に複数のHBTを並列にエアブリッジ配線によって接続できる半導体装置の配線構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、半絶縁性基板上に複数形成された半導体素子を並列接続する半導体装置の配線構造であって、上記半導体素子は上記半絶縁性基板上にコレクタ層 , ベース層およびエミッタ層が順次積層されて成るバイポーラトランジスタであり、上記各バイポーラトランジスタ間の領域には上記半絶縁性基板に達する素子間分離溝が形成されて,各バイポーラトランジスタは空間的に且つ電気的に分離されており、隣接する上記バイポーラトランジスタにおける上記コレクタ層の表面に形成されたコレクタ電極と上記ベース層の表面に形成されたベース電極と上記エミッタ層の表面に形成されたエミッタ電極とは , 上記素子間分離溝を挟んで互いに対向する位置に形成されており、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記コレクタ電極同士 , 上記ベース電極同士および上記エミッタ電極同士は,上記素子間分離溝を跨いで配設されたエアブリッジ配線によって接続されており、上記各エアブリッジ配線は , 上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設されると共に , 互いに間隔をあけて積層されて互いに交差しないように配置されていることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、各バイポーラトランジスタ間を空間的・電気的に分離している素子間分離溝は半絶縁性基板まで達しており、各バイポーラトランジスタの互いに接続されるべきコレクタ電極 , ベース電極およびエミッタ電極同士は上記素子間分離溝を挟んで大略同一レベルの位置に在る。したがって、上記素子間分離溝を跨いで互いに接続されるべき上記電極を接続しているエアブリッジ配線は、他のエアブリッジ配線と互いに交差することなく所定の間隔を有して平行に配列されている。しかも、最下層に位置しているエアブリッジ配線の下には空間が存在する。このような電極間の接続構造は従来のプロセスによって容易に構成できる。さらに、総ての電極がエアブリッジ配線されて空気絶縁されているために、各電極間のリーク電流や各バイポーラトランジスタ間のクロストークが低減されると共に、配線容量が低減されて、最大発振周波数fmax等の高周波特性が向上される。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の半導体装置の配線構造において、上記素子間分離溝の側壁は上記基板の面に略垂直であることを特長としている。
【0013】
上記構成によれば、上記素子間分離溝の側壁は基板面に略垂直になっているため、基板面に対して傾斜している場合よりも上記素子間分離溝の幅を狭くでき、高集積化が可能となる。
【0014】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の半導体装置の配線構造において、上記バイポーラトランジスタはHBTであることを特長としている。
【0015】
上記構成によれば、半絶縁性基板上に複数形成されたHBT素子間のエミッタ電極同士,ベース電極同士およびコレクタ電極同士の夫々が、エアブリッジ配線によって、各HBT素子間の素子間分離溝を跨いで他のエアブリッジ配線と互いに交差することなく所定の間隔を有して平行に配列される。然も、最下層に位置しているコレクタエアブリッジ配線の下には空間が形成される。こうして、総ての電極が上記エアブリッジ配線によって空気絶縁され、各電極間のリーク電流や各HBT素子間のクロストークが低減されると共に、配線容量が低減されて、最大発振周波数fmax等の高周波特性が向上される。
【0016】
また、請求項4に係る発明は、半導体装置の配線構造の形成方法であって、半絶縁性基板上にコレクタ層 , ベース層およびエミッタ層が順次積層されて成るバイポーラトランジ スタを複数形成する工程と、上記複数形成されたバイポーラトランジスタの夫々の間に、ドライエッチングによって、上記半絶縁性基板に達すると共に、上記基板の面に略垂直な側壁を有する素子間分離溝を形成する工程と、上記各バイポーラトランジスタにおける上記コレクタ層の表面にコレクタ電極を形成し、上記ベース層の表面にベース電極を形成し、上記エミッタ層の表面にエミッタ電極を形成する工程と、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記コレクタ電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第1のエアブリッジ配線によって接続する工程と、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記ベース電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第2のエアブリッジ配線によって、上記第1のエアブリッジ配線と交差しないように接続する工程と、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記エミッタ電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第3のエアブリッジ配線によって、上記第1のエアブリッジ配線および上記第2のエアブリッジ配線と交差しないように接続する工程とを含むことを特長としている。
【0017】
上記構成によれば、上記各バイポーラトランジスタ間に形成される素子間分離溝はドライエッチングによって形成される。そのため、側壁が基板の面に対して略垂直になっている素子間分離溝が容易に形成され、各電極間のリーク電流や各バイポーラトランジスタ間のクロストークや配線容量が低減されて高周波特性が向上されたバイポーラトランジスタの高集積化を、容易に図ることができる。
【0018】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の配線構造の形成方法において、上記ドライエッチングは、誘導結合プラズマエッチング装置で行うことを特長としている。
【0019】
上記構成によれば、上記素子間分離溝の形成に、高密度プラズマを生成しながら独立してイオンバイアス電圧を選択することができる誘導結合プラズマエッチング装置が用いられ、イオンバイアス電圧を抑えて処理を行うことによって、バイポーラトランジスタへのプラズマ等によるダメージが低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態における半導体装置の配線構造を、複数のHBTが並列して集積化された集積回路に適用した場合の平面図である。また、図2は、図1におけるD−D矢視断面図である。本実施の形態においては、上記並列に配列された複数のHBTをエアブリッジ配線を用いて接続するものである。
【0021】
先ず、本実施の形態におけるHBT素子および各HBT素子間のエアブリッジ配線構造について説明する。各HBT素子25,26は、半絶縁性化合物半導体基板21上に、n-GaAsから成るコレクタ層24、p-GaAsから成るベース層23、および、n-InGaPから成るエミッタ層22が、この順に積層されている。そして、各HBT素子25,26間におけるコレクタ層24にはエッチングによって幅1μm深さ1.5μmの基板21に達する素子間分離溝30が形成されて、各HBT素子25,26が空間的・電気的に分離されている。ここで、コレクタ層24は所定の寸法の矩形を成し、ベース層23はコレクタ層24より小寸法の矩形を成し、エミッタ層22はベース層23より小寸法の矩形を成して形成されており、各HBT素子25,26はピラミッド状を成している。そして、エミッタ層22の上面には、WN/Ti/Pt/Auから成る厚さ250nm幅5μmのエミッタ電極27が形成されている。また、エミッタ層22の周囲におけるベース層23の上面には、Pt/Ti/Pt/Auから成る厚さ200nm幅2μmのベース電極28が形成されている。さらに、ベース層23の周囲におけるコレクタ層24の上面には、AuGe/Ni/Auから成る厚さ200nm幅2μmのコレクタ電極29が形成されている。
【0022】
上記構成においては、各HBT素子25,26は、コレクタ層24,ベース層23およびエミッタ層22がピラミッド状に積層されている。したがって、各HBT素子25,26におけるエミッタ電極27,27'同士、ベース電極28,28'同士、コレクタ電極29,29'同士は互いに同一レベルに在り、然も異なる種類の電極とは異なるレベル上に在る。
【0023】
そこで、本実施の形態においては、図2に示すように、上記素子間分離溝30を跨いで、各HBT素子25,26におけるエミッタ電極27,27'間を、厚み1μmの平面状のエミッタエアブリッジ配線31で接続する。同様に、ベース電極28,28'間を厚み1μmの平面状のベースエアブリッジ配線32で接続し、コレクタ電極29,29'間を厚み1μmの平面状のコレクタエアブリッジ配線33で接続するのである。こうすることによって、各エアブリッジ配線31,32,33は互いに所定の間隔を有して平行に配列されており、特定の配線との間が狭くなることは無く、プロセスによって容易に形成することができるのである。その場合、素子間分離溝30は各HBT素子25,26を電気的に分離するばかりではなく、最下層のコレクタエアブリッジ配線33をコレクタ層24から離してコレクタ層24との間に空間を形成する機能を有する。したがって、コレクタ層24や基板21を通して電流がリークするのを防止できる。尚、34,35,36は絶縁層である。
【0024】
以下、上記構成を有するエアブリッジ配線の形成方法について、詳細に説明する。図3は、エアブリッジ配線の形成手順を示す図である。半絶縁性化合物半導体基板21上に、n-GaAs膜,p-GaAs膜およびn-InGaP膜を順次積層し、ICP(誘導結合プラズマ)を用いたドライエッチング装置を用いて各層をエッチングする。そして、コレクタ層24に、半絶縁性化合物半導体基板21に達する幅1μm深さ1.5μmの側壁が基板面に対して垂直な素子間分離溝30を形成して、ピラミッド構造のコレクタ層24,ベース層23およびエミッタ層22を得る。
【0025】
さらに、上記エミッタ電極27,ベース電極28およびコレクタ電極29を形成した後、全体に絶縁膜37を堆積し、エミッタ電極27,ベース電極28およびコレクタ電極29の夫々に達するコンタクトホール38を開口して、図3(a)の状態に至る。ここで、上記ICPエッチング装置は、高密度プラズマを生成しながら独立してイオンバイアス電圧を選択することができる。そこで、素子間分離溝30の形成にICPエッチング装置を用い、イオンバイアス電圧を抑えて処理を行うことによって、通常のRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)法等で見られるHBT素子へのプラズマ等によるダメージを低くすることができる。
【0026】
次に、図3(b)に示すように、フォトレジストのパターニング工程でも溶けないような有機材料(例えば、ポリイミド樹脂)を全面に塗布して有機層39を形成する。その場合、HBT素子間にもポリイミド樹脂が流れ込むので、有機層39の表面は平坦になる。次に、図3(c)に示すように、RIE法等によって有機層39をエッチバックして、コレクタ電極29の上面を露出させる。その場合に、有機層39と絶縁膜37とのエッチング選択比が十分に得られるような条件を用いることによって、有機層39の上面は上記エッチバックによってさらに平坦化される。
【0027】
次に、上記平坦化された有機層39上に、フォトリソグラフィ技術を用いてコレクタエアブリッジ配線33のパターンを形成する。そうした後、図4(d)に示すように、例えばリフトオフ法等によって、所定の厚みを有する平面状のコレクタエアブリッジ配線33を形成する。次に、図3(b)と同様にして、全面に有機層40を形成する。そして、RIE法等によって有機層40をエッチバックしてベース電極28の上面を露出させると共に、有機層40の上面を平坦化する。その後、例えばリフトオフ法等によって、所定の厚みを有する平面状のベースエアブリッジ配線32を形成する。その結果、図4(e)の状態になる。さらに、全面に有機層41を形成する。そして、RIE法等によって有機層41をエッチバックしてエミッタ電極27の上面を露出させ、有機層41の上面を平坦化した後、例えばリフトオフ法等によって所定の厚みを有する平面状のエミッタエアブリッジ配線31を形成する。その結果、図4(f)の状態になる。
【0028】
次に、上記コレクタエアブリッジ配線33,ベースエアブリッジ配線32及びエミッタエアブリッジ配線31の直下に存在している有機層39,40,41を、例えば有機溶剤に溶かして除去する。次に、RIE法等の処理によって発生した欠陥を除去するため、窒素雰囲気中において400℃で1分間の熱処理を行う。尚、この熱処理の温度は200℃〜500℃であればよく、時間は20秒〜5分であればよい。以上の工程によって、図4(g)に示すように、HBT25,26の間が素子間分離溝30によって空間的且つ電気的に分離され、コレクタ電極29,29'間がコレクタエアブリッジ配線33で接続され、ベース電極28,28'間がベースエアブリッジ配線32で接続され、エミッタ電極27,27'間がエミッタエアブリッジ配線31で接続された配線構造が得られるのである。
【0029】
上述のように、本実施の形態における各HBT素子25,26は、半絶縁性化合物半導体基板21上に、コレクタ層24,ベース層23及びエミッタ層22がこの順に積層されると共に、各HBT素子25,26間におけるコレクタ層24に側壁が基板面に対して垂直な素子間分離溝30が形成されて互いに空間的・電気的に分離され、ピラミッド状を成している。そして、エミッタ層22の上面にエミッタ電極27を形成し、エミッタ層22の周囲におけるベース層23上面にベース電極28を形成し、ベース層23の周囲におけるコレクタ層24上面にコレクタ電極29を形成している。したがって、各HBT素子25,26におけるエミッタ電極27同士、ベース電極28同士、コレクタ電極29同士は互いに同一レベル上に在り、異なる種類の電極とは異なるレベル上に在ることになる。
【0030】
そこで、上記構成の各HBT素子25,26に配線する場合は、以下のごとく簡単な方法によってエアブリッジ配線を行うことができるのである。すなわち、先ず、全面に有機層39を形成し、有機層39をエッチバックして最下層電極であるコレクタ電極29の上面を露出させ、リフトオフ法等によってコレクタエアブリッジ配線33を形成する。以下、上記工程を繰り返してベースエアブリッジ配線32およびエミッタエアブリッジ配線31を順次間隔を空けて積層する。そして最後に、各エアブリッジ配線33,32,31間の有機層39,40,41を除去するのである。
【0031】
その結果、図4(g)に示すように、各平面状のエアブリッジ配線31,32,33が互いに所定の間隔を有して接続されると共に、最下層のコレクタエアブリッジ配線33とコレクタ層24との間に空間が形成された配線構造が得られのである。このような配線構造は、各エアブリッジ配線31,32,33が空気絶縁されているために、各HBT素子25,26間のクロストークが低減されると共に、配線容量を低減することができ、各HBT素子25,26の最大発振周波数fmaxを向上できるのである。すなわち、本実施の形態による半導体装置の配線構造によれば、各エアブリッジ配線31,32,33と特定の配線との間が狭くなることは無く、上述のようなプロセスによって容易に形成することができるのである。
【0032】
尚、図1および図2における各HBT素子25,26間の素子間分離溝30の形状を、幅0.1μm〜5μm、深さ0.1μm〜5μmの範囲で変化させて、最大発振周波数fmaxを評価したところ、素子間分離溝30の深さが1μm以下では80GHzであったものが、深さを1μmにすることによって90GHzとなり、最大発振周波数fmaxが向上した。したがって、ミリ波帯(20GHz〜300GHz)での効果が実証された。
【0033】
本実施の形態においては、上記素子間分離溝30を幅1μm深さ1.5μmに形成しているが、半絶縁性化合物半導体基板21に達していれば、その幅は0.1μm〜5μm、深さは0.1μm〜5μmにあればよい。その場合、素子間分離溝30の幅が0.1μm以下である場合には、素子間分離溝30用のレジストパターン形成、および、各エアブリッジ配線31,32,33形成後における素子間分離溝30の有機層39除去が、非常に困難なものとなる。また、5μm以上である場合には、各HBT素子25,26の最大発振周波数fmaxのそれ以上の向上はみられない。本実施の形態においては各エアブリッジ配線31,32,33の厚みを1μmとしているが、0.5μm〜20μmであればよい。また、エミッタ電極27,ベース電極28およびコレクタ電極29の厚みと寸法は上記の厚みと寸法に限定されるものではない。また、エミッタ層22の材料として、AlGaAsを用いても差し支えない。
【0034】
尚、本実施の形態においては、並列に配列されたHBT素子25,26間の接続を例にこの発明を説明しているが、上記エミッタをソース、上記ベースをゲート、上記コレクタをドレインと見なせば、FET(電界効果トランジスタ)にも適用可能である。すなわち、FETの周囲に素子間分離溝を形成し、エアブリッジ配線を用いて並列に接続することによって、配線容量が低減し、素子の最大発振周波数fmax等の高周波特性を向上できるのである。
【0035】
ところで、本実施の形態においては、素子間分離溝30の形成にICPエッチング装置を用いているが、ウエットエッチング装置を用いても差し支えない。上記RIE法等のドライエッチングを用いた場合には、プラズマ等によるダメージを回避するための熱処理が必要になる。ところが、上記ウエットエッチングを用いた場合には上記熱処理工程が不要となる。図5は、上記ウエットエッチングによって形成した素子間分離溝45の断面形状を示す。図5に見られるように、上記ウエットエッチングによって形成された素子間分離溝45はテーパ状になる。しかしながら、素子間分離溝45の深さを1μm以上にすれば、ドライエッチングによって素子間分離溝を形成した場合と同様に、最大発振周波数fmaxを向上できる。
【0036】
但し、図2のごとく、ドライエッチングによって素子間分離溝30の側壁を基板面に対して略垂直に形成した方が、高周波特性の向上等の上記種々の効果を保持しつつテーパ状に形成した場合よりも素子間分離溝30の幅を狭くでき、HTB素子の集積化には有利である。
【0037】
<第2実施の形態>
本実施の形態は、第1実施の形態のごとく形成された各エアブリッジ配線を夫々の引き出し配線に接続する際の配線構造に関する。図6は、本実施の形態における半導体装置の配線構造を示す平面図である。また、図7(a)は図6におけるE−E矢視(コレクタ電極)断面図であり、図7(b)はF−F矢視(ベース電極)断面図であり、図7(c)はG−G矢視(エミッタ電極)断面図である。
【0038】
本実施の形態における各HBT素子55,56は、第1実施の形態における各HBT素子25,26と同様に、半絶縁性化合物半導体基板51上に、コレクタ層54,ベース層53およびエミッタ層52がこの順に積層されると共に、各HBT素子55,56間におけるコレクタ層54には基板51に達する素子間分離溝60が形成されて各HBT素子55,56が空間的・電気的に分離されてピラミッド状に形成されている。そして、エミッタ層52の上面にはエミッタ電極57が形成され、エミッタ層52の周囲におけるベース層53の上面にはベース電極58が形成され、ベース層53の周囲におけるコレクタ層54の上面にはコレクタ電極59が形成されている。
【0039】
そして、図7(a)に示すように、各HBT素子55,56のコレクタ電極59,59'間を、平面状のコレクタエアブリッジ配線63で接続している。また、図7(b)に示すように、ベース電極58,58'間を平面状のベースエアブリッジ配線62で接続している。また、図7(c)に示すように、エミッタ電極57,57'間を、エミッタエアブリッジ配線61で接続している。
【0040】
ここで、上記各エアブリッジ配線63,62,61の引き出し配線は、図6および図7に示すように、下層に配列されているエアブリッジ配線用の引き出し線は内側(HBT素子列に近い側)に配列されている。すなわち、エミッタエアブリッジ配線61よりもコレクタエアブリッジ配線63が下層に位置しているために、エミッタ引き出し配線65よりもコレクタ引き出し配線67が内側に配列されている。また、エミッタエアブリッジ配線61よりもベースエアブリッジ配線62が下層に位置しているために、エミッタ引き出し配線65よりもベース引き出し配線66が内側に配列されている。
【0041】
したがって、上記エミッタエアブリッジ配線61をエミッタ引き出し配線65に接続する一方、コレクタエアブリッジ配線63をコレクタ引き出し配線67に接続する際に、図7(a)に示すように、エミッタエアブリッジ配線61とコレクタエアブリッジ配線63とが交差することはない。同様に、上記エミッタエアブリッジ配線61をエミッタ引き出し配線65に接続する一方、ベースエアブリッジ配線62をベース引き出し配線66に接続する際に、図7(b)に示すように、エミッタエアブリッジ配線61とベースエアブリッジ配線62とが交差することはないのである。尚、上記コレクタエアブリッジ配線63とベースエアブリッジ配線62とに関しては、図2と同様に所定の間隔を有しており、然もコレクタ引き出し配線67とベース引き出し配線66とはHBT素子55,56を挟んで反対側に配置されているために同様に重なることはない。
【0042】
ここで、総ての引き出し線がHBT素子55,56に対して同じ側に位置している場合であっても、下層に配列されているエアブリッジ配線の引き出し線を内側に配列(すなわち、HBT素子55,56側から順に、コレクタ引き出し配線67,ベース引き出し配線66およびエミッタ引き出し配線65と配列)することによって、総てのエアブリッジ配線61,62,63が交差しないようにできる。
【0043】
こうして、各HBT素子55,56の配線か交差しないようにすることによって、エアブリッジ配線間のクロストークがより低減されるのである。
【0044】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明の半導体装置の配線構造は、各バイポーラトランジスタ間は素子間分離溝によって空間的に且つ電気的に分離され、隣接する上記バイポーラトランジスタにおける互いに接続されるべきコレクタ電極 , ベース電極およびエミッタ電極は互いに対向する位置に形成され、この互いに接続されるべき電極同士は上記素子間分離溝を跨ぐエアブリッジ配線によって他のエアブリッジ配線と交差することなく接続されているので、上記素子間分離溝を挟んで大略同一レベルの位置に在る電極同士はエアブリッジ配線されて、他の電極と空気絶縁されている。したがって、各電極間のリーク電流や各バイポーラトランジスタ間のクロストークを低減できると共に、配線容量を低減して、最大発振周波数fmax等の高周波特性を向上できる。
【0045】
また、請求項2に係る発明の半導体装置の配線構造における上記素子間分離溝の側壁は上記基板の面に略垂直であるので、上記側壁が基板面に対して傾斜している場合よりも上記素子間分離溝の幅を狭くできる。したがって、上記バイポーラトランジスタの高集積化を図ることができる。
【0046】
また、請求項3に係る発明の半導体装置の配線構造における上記バイポーラトランジスタはHBTであるので、半絶縁性基板上に複数形成されたHBT素子間のエミッタ電極同士,ベース電極同士およびコレクタ電極同士の夫々を、エアブリッジ配線によって、各HBT素子間の素子間分離溝を跨いで他のエアブリッジ配線と互いに交差することなく所定の間隔を有して平行に接続できる。したがって、総ての電極を上記エアブリッジ配線によって空気絶縁でき、各電極間のリーク電流や各HBT素子間のクロストークを低減できると共に、配線容量を低減できる。すなわち、この発明によれば、最大発振周波数fmax等の高周波特性を向上できる。
【0047】
また、請求項4に係る発明の配線構造の形成方法は、半絶縁性基板上に複数形成されたバイポーラトランジスタの夫々の間に、ドライエッチングによって、上記半絶縁性基板に達すると共に、上記基板の面に略垂直な側壁を有する素子間分離溝を形成する工程を含むので、側壁が略垂直の素子間分離溝を容易に形成でき、請求項1に係る発明の効果を奏するバイポーラトランジスタの高集積化を容易に図ることができる。
【0048】
また、請求項5に係る発明の配線構造の形成方法における上記ドライエッチングは、ICPエッチング装置で行うので、上記素子間分離溝の形成に際して、イオンバイアス電圧を抑えて処理を行うことによって上記バイポーラトランジスタへのプラズマ等によるダメージを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体装置の配線構造を並列に集積化されたHBTの接続に適用した配線構造の平面図である。
【図2】 図1におけるD−D矢視断面図である。
【図3】 図2におけるエアブリッジ配線の形成手順を示す図である。
【図4】 図3に続くエアブリッジ配線の形成手順を示す図である。
【図5】 ウエットエッチングによって形成した素子間分離溝の断面形状を示す図である。
【図6】 図2における各エアブリッジ配線を引き出し配線に接続する際の配線構造の平面図である。
【図7】 図6におけるE−E,F−F,G−G夫々の矢視断面図である。
【図8】 HBTを多数個並列に接続した従来の配線パターンの平面図である。
【図9】 図8におけるA−A,B−B,C−C夫々の矢視断面図である。
【図10】 図9におけるベース引出し配線をエアブリッジ配線にした場合の断面図である。
【符号の説明】
21,51…半絶縁性化合物半導体基板、
22,52…エミッタ層、 23,53…ベース層、
24,54…コレクタ層、 25,26,55,56…HBT素子、
27,57…エミッタ電極、 28,58…ベース電極、
29,59…コレクタ電極、 30,45,60…素子間分離溝、
31,61…エミッタエアブリッジ配線、
32,62…ベースエアブリッジ配線、
33,63…コレクタエアブリッジ配線、
34,35,36,37…絶縁膜、 39,40,41…有機層、
65…エミッタ引き出し配線、 66…ベース引き出し配線、
67…コレクタ引き出し配線。
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置の配線構造に関し、特に、並列に2個以上集積化されたヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(以下、HBTと略称する)間の配線に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、HBTを多数個並列に接続した配線パターンとして、特開平6−349845号公報のようなものがある。この配線パターンは、図8及び図9に示すような構造を有している。但し、図8は平面図であり、図9(a)は図8におけるA−A矢視断面図であり、図9(b)は図8におけるB−B矢視断面図であり、図9(c)は図8におけるC−C矢視断面図である。ここで、各HBT素子(図8においては2つの素子が現れている)のエミッタ電極1間、ベース電極2間、コレクタ電極3間は、以下に述べるようにして電気的に接続されている。
【0003】
すなわち、図8および図9に示すように、HBT素子において、化合物半導体基板14上に、コレクタ層9,ベース層8およびエミッタ層7がこの順に選択的に積層されている。さらに、エミッタ電極1にはエミッタ引出しエアブリッジ配線4が接続されており、コレクタ電極3にはコレクタ引出しエアブリッジ配線6が接続されている。そして、各HBT素子のエミッタ引出しエアブリッジ配線4,4は共通のエミッタ引き出し配線11に接続され、コレクタ引出しエアブリッジ配線6,6は共通のコレクタ引き出し配線13に接続され、ベース電極2,2は共通のベース引出し配線12に接続されている。
【0004】
ここで、上記エミッタ引出しエアブリッジ配線4やコレクタ引出しエアブリッジ配線6のようなエアブリッジ配線を用いるのは、配線間の寄生容量を低減し、HBT素子の遮断周波数ftを改善するためである。但し、ベース電極2は、ベース引き出し配線12に接続される際に、絶縁膜を介してベース層8に接触している。尚、15,16は、夫々絶縁膜である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記並列に複数個配列されて集積化されたHBT間の配線パターンには、以下のような問題がある。
【0006】
すなわち、上記ベース引き出し配線12をエアブリッジ配線構造とすれば、基板14を通して隣接する配線やグランドとの間に流れるリーク電流による損失を低減できる。ところが、従来の配線パターンにおいては、上述したように、ベース引き出し配線12をベース電極2に接続する場合に、ベース引き出し配線12を絶縁膜15を介してベース層8に接触するように形成している。
【0007】
これは、図8および図9に示すごとく集積化されたHBTにおいて、エミッタ引出しエアブリッジ配線4やコレクタ引出しエアブリッジ配線6がベース電極2の極近傍に位置しているので、総ての配線をエアブリッジ配線にするのが困難なためである。図8および図9に示す配線構造では、ベース引き出し配線12をエアブリッジ配線にするには、そのエアブリッジ配線はベース電極2の表面よりも高い位置に形成されることになる。
【0008】
その場合には、図10に示すように、上記ベース引出しエアブリッジ配線17とエミッタ引出しエアブリッジ配線4との間隔が狭くなるためにプロセス的に実現できないのである。このように、従来の配線構造によるHBTでは、本来、総ての引き出し配線をエアブリッジ配線にする方が寄生容量等を低減し、最大発振周波数fmaxや遮断周波数ft等の高周波特性の向上に効果があるが、HBT素子の集積化においては、総ての配線をエアブリッジ配線化することはプロセス上困難であるという問題がある。
【0009】
そこで、この発明の目的は、化合物半導体基板上に複数のHBTを並列にエアブリッジ配線によって接続できる半導体装置の配線構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、半絶縁性基板上に複数形成された半導体素子を並列接続する半導体装置の配線構造であって、上記半導体素子は上記半絶縁性基板上にコレクタ層 , ベース層およびエミッタ層が順次積層されて成るバイポーラトランジスタであり、上記各バイポーラトランジスタ間の領域には上記半絶縁性基板に達する素子間分離溝が形成されて,各バイポーラトランジスタは空間的に且つ電気的に分離されており、隣接する上記バイポーラトランジスタにおける上記コレクタ層の表面に形成されたコレクタ電極と上記ベース層の表面に形成されたベース電極と上記エミッタ層の表面に形成されたエミッタ電極とは , 上記素子間分離溝を挟んで互いに対向する位置に形成されており、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記コレクタ電極同士 , 上記ベース電極同士および上記エミッタ電極同士は,上記素子間分離溝を跨いで配設されたエアブリッジ配線によって接続されており、上記各エアブリッジ配線は , 上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設されると共に , 互いに間隔をあけて積層されて互いに交差しないように配置されていることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、各バイポーラトランジスタ間を空間的・電気的に分離している素子間分離溝は半絶縁性基板まで達しており、各バイポーラトランジスタの互いに接続されるべきコレクタ電極 , ベース電極およびエミッタ電極同士は上記素子間分離溝を挟んで大略同一レベルの位置に在る。したがって、上記素子間分離溝を跨いで互いに接続されるべき上記電極を接続しているエアブリッジ配線は、他のエアブリッジ配線と互いに交差することなく所定の間隔を有して平行に配列されている。しかも、最下層に位置しているエアブリッジ配線の下には空間が存在する。このような電極間の接続構造は従来のプロセスによって容易に構成できる。さらに、総ての電極がエアブリッジ配線されて空気絶縁されているために、各電極間のリーク電流や各バイポーラトランジスタ間のクロストークが低減されると共に、配線容量が低減されて、最大発振周波数fmax等の高周波特性が向上される。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の半導体装置の配線構造において、上記素子間分離溝の側壁は上記基板の面に略垂直であることを特長としている。
【0013】
上記構成によれば、上記素子間分離溝の側壁は基板面に略垂直になっているため、基板面に対して傾斜している場合よりも上記素子間分離溝の幅を狭くでき、高集積化が可能となる。
【0014】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の半導体装置の配線構造において、上記バイポーラトランジスタはHBTであることを特長としている。
【0015】
上記構成によれば、半絶縁性基板上に複数形成されたHBT素子間のエミッタ電極同士,ベース電極同士およびコレクタ電極同士の夫々が、エアブリッジ配線によって、各HBT素子間の素子間分離溝を跨いで他のエアブリッジ配線と互いに交差することなく所定の間隔を有して平行に配列される。然も、最下層に位置しているコレクタエアブリッジ配線の下には空間が形成される。こうして、総ての電極が上記エアブリッジ配線によって空気絶縁され、各電極間のリーク電流や各HBT素子間のクロストークが低減されると共に、配線容量が低減されて、最大発振周波数fmax等の高周波特性が向上される。
【0016】
また、請求項4に係る発明は、半導体装置の配線構造の形成方法であって、半絶縁性基板上にコレクタ層 , ベース層およびエミッタ層が順次積層されて成るバイポーラトランジ スタを複数形成する工程と、上記複数形成されたバイポーラトランジスタの夫々の間に、ドライエッチングによって、上記半絶縁性基板に達すると共に、上記基板の面に略垂直な側壁を有する素子間分離溝を形成する工程と、上記各バイポーラトランジスタにおける上記コレクタ層の表面にコレクタ電極を形成し、上記ベース層の表面にベース電極を形成し、上記エミッタ層の表面にエミッタ電極を形成する工程と、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記コレクタ電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第1のエアブリッジ配線によって接続する工程と、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記ベース電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第2のエアブリッジ配線によって、上記第1のエアブリッジ配線と交差しないように接続する工程と、上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記エミッタ電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第3のエアブリッジ配線によって、上記第1のエアブリッジ配線および上記第2のエアブリッジ配線と交差しないように接続する工程とを含むことを特長としている。
【0017】
上記構成によれば、上記各バイポーラトランジスタ間に形成される素子間分離溝はドライエッチングによって形成される。そのため、側壁が基板の面に対して略垂直になっている素子間分離溝が容易に形成され、各電極間のリーク電流や各バイポーラトランジスタ間のクロストークや配線容量が低減されて高周波特性が向上されたバイポーラトランジスタの高集積化を、容易に図ることができる。
【0018】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の配線構造の形成方法において、上記ドライエッチングは、誘導結合プラズマエッチング装置で行うことを特長としている。
【0019】
上記構成によれば、上記素子間分離溝の形成に、高密度プラズマを生成しながら独立してイオンバイアス電圧を選択することができる誘導結合プラズマエッチング装置が用いられ、イオンバイアス電圧を抑えて処理を行うことによって、バイポーラトランジスタへのプラズマ等によるダメージが低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態における半導体装置の配線構造を、複数のHBTが並列して集積化された集積回路に適用した場合の平面図である。また、図2は、図1におけるD−D矢視断面図である。本実施の形態においては、上記並列に配列された複数のHBTをエアブリッジ配線を用いて接続するものである。
【0021】
先ず、本実施の形態におけるHBT素子および各HBT素子間のエアブリッジ配線構造について説明する。各HBT素子25,26は、半絶縁性化合物半導体基板21上に、n-GaAsから成るコレクタ層24、p-GaAsから成るベース層23、および、n-InGaPから成るエミッタ層22が、この順に積層されている。そして、各HBT素子25,26間におけるコレクタ層24にはエッチングによって幅1μm深さ1.5μmの基板21に達する素子間分離溝30が形成されて、各HBT素子25,26が空間的・電気的に分離されている。ここで、コレクタ層24は所定の寸法の矩形を成し、ベース層23はコレクタ層24より小寸法の矩形を成し、エミッタ層22はベース層23より小寸法の矩形を成して形成されており、各HBT素子25,26はピラミッド状を成している。そして、エミッタ層22の上面には、WN/Ti/Pt/Auから成る厚さ250nm幅5μmのエミッタ電極27が形成されている。また、エミッタ層22の周囲におけるベース層23の上面には、Pt/Ti/Pt/Auから成る厚さ200nm幅2μmのベース電極28が形成されている。さらに、ベース層23の周囲におけるコレクタ層24の上面には、AuGe/Ni/Auから成る厚さ200nm幅2μmのコレクタ電極29が形成されている。
【0022】
上記構成においては、各HBT素子25,26は、コレクタ層24,ベース層23およびエミッタ層22がピラミッド状に積層されている。したがって、各HBT素子25,26におけるエミッタ電極27,27'同士、ベース電極28,28'同士、コレクタ電極29,29'同士は互いに同一レベルに在り、然も異なる種類の電極とは異なるレベル上に在る。
【0023】
そこで、本実施の形態においては、図2に示すように、上記素子間分離溝30を跨いで、各HBT素子25,26におけるエミッタ電極27,27'間を、厚み1μmの平面状のエミッタエアブリッジ配線31で接続する。同様に、ベース電極28,28'間を厚み1μmの平面状のベースエアブリッジ配線32で接続し、コレクタ電極29,29'間を厚み1μmの平面状のコレクタエアブリッジ配線33で接続するのである。こうすることによって、各エアブリッジ配線31,32,33は互いに所定の間隔を有して平行に配列されており、特定の配線との間が狭くなることは無く、プロセスによって容易に形成することができるのである。その場合、素子間分離溝30は各HBT素子25,26を電気的に分離するばかりではなく、最下層のコレクタエアブリッジ配線33をコレクタ層24から離してコレクタ層24との間に空間を形成する機能を有する。したがって、コレクタ層24や基板21を通して電流がリークするのを防止できる。尚、34,35,36は絶縁層である。
【0024】
以下、上記構成を有するエアブリッジ配線の形成方法について、詳細に説明する。図3は、エアブリッジ配線の形成手順を示す図である。半絶縁性化合物半導体基板21上に、n-GaAs膜,p-GaAs膜およびn-InGaP膜を順次積層し、ICP(誘導結合プラズマ)を用いたドライエッチング装置を用いて各層をエッチングする。そして、コレクタ層24に、半絶縁性化合物半導体基板21に達する幅1μm深さ1.5μmの側壁が基板面に対して垂直な素子間分離溝30を形成して、ピラミッド構造のコレクタ層24,ベース層23およびエミッタ層22を得る。
【0025】
さらに、上記エミッタ電極27,ベース電極28およびコレクタ電極29を形成した後、全体に絶縁膜37を堆積し、エミッタ電極27,ベース電極28およびコレクタ電極29の夫々に達するコンタクトホール38を開口して、図3(a)の状態に至る。ここで、上記ICPエッチング装置は、高密度プラズマを生成しながら独立してイオンバイアス電圧を選択することができる。そこで、素子間分離溝30の形成にICPエッチング装置を用い、イオンバイアス電圧を抑えて処理を行うことによって、通常のRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)法等で見られるHBT素子へのプラズマ等によるダメージを低くすることができる。
【0026】
次に、図3(b)に示すように、フォトレジストのパターニング工程でも溶けないような有機材料(例えば、ポリイミド樹脂)を全面に塗布して有機層39を形成する。その場合、HBT素子間にもポリイミド樹脂が流れ込むので、有機層39の表面は平坦になる。次に、図3(c)に示すように、RIE法等によって有機層39をエッチバックして、コレクタ電極29の上面を露出させる。その場合に、有機層39と絶縁膜37とのエッチング選択比が十分に得られるような条件を用いることによって、有機層39の上面は上記エッチバックによってさらに平坦化される。
【0027】
次に、上記平坦化された有機層39上に、フォトリソグラフィ技術を用いてコレクタエアブリッジ配線33のパターンを形成する。そうした後、図4(d)に示すように、例えばリフトオフ法等によって、所定の厚みを有する平面状のコレクタエアブリッジ配線33を形成する。次に、図3(b)と同様にして、全面に有機層40を形成する。そして、RIE法等によって有機層40をエッチバックしてベース電極28の上面を露出させると共に、有機層40の上面を平坦化する。その後、例えばリフトオフ法等によって、所定の厚みを有する平面状のベースエアブリッジ配線32を形成する。その結果、図4(e)の状態になる。さらに、全面に有機層41を形成する。そして、RIE法等によって有機層41をエッチバックしてエミッタ電極27の上面を露出させ、有機層41の上面を平坦化した後、例えばリフトオフ法等によって所定の厚みを有する平面状のエミッタエアブリッジ配線31を形成する。その結果、図4(f)の状態になる。
【0028】
次に、上記コレクタエアブリッジ配線33,ベースエアブリッジ配線32及びエミッタエアブリッジ配線31の直下に存在している有機層39,40,41を、例えば有機溶剤に溶かして除去する。次に、RIE法等の処理によって発生した欠陥を除去するため、窒素雰囲気中において400℃で1分間の熱処理を行う。尚、この熱処理の温度は200℃〜500℃であればよく、時間は20秒〜5分であればよい。以上の工程によって、図4(g)に示すように、HBT25,26の間が素子間分離溝30によって空間的且つ電気的に分離され、コレクタ電極29,29'間がコレクタエアブリッジ配線33で接続され、ベース電極28,28'間がベースエアブリッジ配線32で接続され、エミッタ電極27,27'間がエミッタエアブリッジ配線31で接続された配線構造が得られるのである。
【0029】
上述のように、本実施の形態における各HBT素子25,26は、半絶縁性化合物半導体基板21上に、コレクタ層24,ベース層23及びエミッタ層22がこの順に積層されると共に、各HBT素子25,26間におけるコレクタ層24に側壁が基板面に対して垂直な素子間分離溝30が形成されて互いに空間的・電気的に分離され、ピラミッド状を成している。そして、エミッタ層22の上面にエミッタ電極27を形成し、エミッタ層22の周囲におけるベース層23上面にベース電極28を形成し、ベース層23の周囲におけるコレクタ層24上面にコレクタ電極29を形成している。したがって、各HBT素子25,26におけるエミッタ電極27同士、ベース電極28同士、コレクタ電極29同士は互いに同一レベル上に在り、異なる種類の電極とは異なるレベル上に在ることになる。
【0030】
そこで、上記構成の各HBT素子25,26に配線する場合は、以下のごとく簡単な方法によってエアブリッジ配線を行うことができるのである。すなわち、先ず、全面に有機層39を形成し、有機層39をエッチバックして最下層電極であるコレクタ電極29の上面を露出させ、リフトオフ法等によってコレクタエアブリッジ配線33を形成する。以下、上記工程を繰り返してベースエアブリッジ配線32およびエミッタエアブリッジ配線31を順次間隔を空けて積層する。そして最後に、各エアブリッジ配線33,32,31間の有機層39,40,41を除去するのである。
【0031】
その結果、図4(g)に示すように、各平面状のエアブリッジ配線31,32,33が互いに所定の間隔を有して接続されると共に、最下層のコレクタエアブリッジ配線33とコレクタ層24との間に空間が形成された配線構造が得られのである。このような配線構造は、各エアブリッジ配線31,32,33が空気絶縁されているために、各HBT素子25,26間のクロストークが低減されると共に、配線容量を低減することができ、各HBT素子25,26の最大発振周波数fmaxを向上できるのである。すなわち、本実施の形態による半導体装置の配線構造によれば、各エアブリッジ配線31,32,33と特定の配線との間が狭くなることは無く、上述のようなプロセスによって容易に形成することができるのである。
【0032】
尚、図1および図2における各HBT素子25,26間の素子間分離溝30の形状を、幅0.1μm〜5μm、深さ0.1μm〜5μmの範囲で変化させて、最大発振周波数fmaxを評価したところ、素子間分離溝30の深さが1μm以下では80GHzであったものが、深さを1μmにすることによって90GHzとなり、最大発振周波数fmaxが向上した。したがって、ミリ波帯(20GHz〜300GHz)での効果が実証された。
【0033】
本実施の形態においては、上記素子間分離溝30を幅1μm深さ1.5μmに形成しているが、半絶縁性化合物半導体基板21に達していれば、その幅は0.1μm〜5μm、深さは0.1μm〜5μmにあればよい。その場合、素子間分離溝30の幅が0.1μm以下である場合には、素子間分離溝30用のレジストパターン形成、および、各エアブリッジ配線31,32,33形成後における素子間分離溝30の有機層39除去が、非常に困難なものとなる。また、5μm以上である場合には、各HBT素子25,26の最大発振周波数fmaxのそれ以上の向上はみられない。本実施の形態においては各エアブリッジ配線31,32,33の厚みを1μmとしているが、0.5μm〜20μmであればよい。また、エミッタ電極27,ベース電極28およびコレクタ電極29の厚みと寸法は上記の厚みと寸法に限定されるものではない。また、エミッタ層22の材料として、AlGaAsを用いても差し支えない。
【0034】
尚、本実施の形態においては、並列に配列されたHBT素子25,26間の接続を例にこの発明を説明しているが、上記エミッタをソース、上記ベースをゲート、上記コレクタをドレインと見なせば、FET(電界効果トランジスタ)にも適用可能である。すなわち、FETの周囲に素子間分離溝を形成し、エアブリッジ配線を用いて並列に接続することによって、配線容量が低減し、素子の最大発振周波数fmax等の高周波特性を向上できるのである。
【0035】
ところで、本実施の形態においては、素子間分離溝30の形成にICPエッチング装置を用いているが、ウエットエッチング装置を用いても差し支えない。上記RIE法等のドライエッチングを用いた場合には、プラズマ等によるダメージを回避するための熱処理が必要になる。ところが、上記ウエットエッチングを用いた場合には上記熱処理工程が不要となる。図5は、上記ウエットエッチングによって形成した素子間分離溝45の断面形状を示す。図5に見られるように、上記ウエットエッチングによって形成された素子間分離溝45はテーパ状になる。しかしながら、素子間分離溝45の深さを1μm以上にすれば、ドライエッチングによって素子間分離溝を形成した場合と同様に、最大発振周波数fmaxを向上できる。
【0036】
但し、図2のごとく、ドライエッチングによって素子間分離溝30の側壁を基板面に対して略垂直に形成した方が、高周波特性の向上等の上記種々の効果を保持しつつテーパ状に形成した場合よりも素子間分離溝30の幅を狭くでき、HTB素子の集積化には有利である。
【0037】
<第2実施の形態>
本実施の形態は、第1実施の形態のごとく形成された各エアブリッジ配線を夫々の引き出し配線に接続する際の配線構造に関する。図6は、本実施の形態における半導体装置の配線構造を示す平面図である。また、図7(a)は図6におけるE−E矢視(コレクタ電極)断面図であり、図7(b)はF−F矢視(ベース電極)断面図であり、図7(c)はG−G矢視(エミッタ電極)断面図である。
【0038】
本実施の形態における各HBT素子55,56は、第1実施の形態における各HBT素子25,26と同様に、半絶縁性化合物半導体基板51上に、コレクタ層54,ベース層53およびエミッタ層52がこの順に積層されると共に、各HBT素子55,56間におけるコレクタ層54には基板51に達する素子間分離溝60が形成されて各HBT素子55,56が空間的・電気的に分離されてピラミッド状に形成されている。そして、エミッタ層52の上面にはエミッタ電極57が形成され、エミッタ層52の周囲におけるベース層53の上面にはベース電極58が形成され、ベース層53の周囲におけるコレクタ層54の上面にはコレクタ電極59が形成されている。
【0039】
そして、図7(a)に示すように、各HBT素子55,56のコレクタ電極59,59'間を、平面状のコレクタエアブリッジ配線63で接続している。また、図7(b)に示すように、ベース電極58,58'間を平面状のベースエアブリッジ配線62で接続している。また、図7(c)に示すように、エミッタ電極57,57'間を、エミッタエアブリッジ配線61で接続している。
【0040】
ここで、上記各エアブリッジ配線63,62,61の引き出し配線は、図6および図7に示すように、下層に配列されているエアブリッジ配線用の引き出し線は内側(HBT素子列に近い側)に配列されている。すなわち、エミッタエアブリッジ配線61よりもコレクタエアブリッジ配線63が下層に位置しているために、エミッタ引き出し配線65よりもコレクタ引き出し配線67が内側に配列されている。また、エミッタエアブリッジ配線61よりもベースエアブリッジ配線62が下層に位置しているために、エミッタ引き出し配線65よりもベース引き出し配線66が内側に配列されている。
【0041】
したがって、上記エミッタエアブリッジ配線61をエミッタ引き出し配線65に接続する一方、コレクタエアブリッジ配線63をコレクタ引き出し配線67に接続する際に、図7(a)に示すように、エミッタエアブリッジ配線61とコレクタエアブリッジ配線63とが交差することはない。同様に、上記エミッタエアブリッジ配線61をエミッタ引き出し配線65に接続する一方、ベースエアブリッジ配線62をベース引き出し配線66に接続する際に、図7(b)に示すように、エミッタエアブリッジ配線61とベースエアブリッジ配線62とが交差することはないのである。尚、上記コレクタエアブリッジ配線63とベースエアブリッジ配線62とに関しては、図2と同様に所定の間隔を有しており、然もコレクタ引き出し配線67とベース引き出し配線66とはHBT素子55,56を挟んで反対側に配置されているために同様に重なることはない。
【0042】
ここで、総ての引き出し線がHBT素子55,56に対して同じ側に位置している場合であっても、下層に配列されているエアブリッジ配線の引き出し線を内側に配列(すなわち、HBT素子55,56側から順に、コレクタ引き出し配線67,ベース引き出し配線66およびエミッタ引き出し配線65と配列)することによって、総てのエアブリッジ配線61,62,63が交差しないようにできる。
【0043】
こうして、各HBT素子55,56の配線か交差しないようにすることによって、エアブリッジ配線間のクロストークがより低減されるのである。
【0044】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明の半導体装置の配線構造は、各バイポーラトランジスタ間は素子間分離溝によって空間的に且つ電気的に分離され、隣接する上記バイポーラトランジスタにおける互いに接続されるべきコレクタ電極 , ベース電極およびエミッタ電極は互いに対向する位置に形成され、この互いに接続されるべき電極同士は上記素子間分離溝を跨ぐエアブリッジ配線によって他のエアブリッジ配線と交差することなく接続されているので、上記素子間分離溝を挟んで大略同一レベルの位置に在る電極同士はエアブリッジ配線されて、他の電極と空気絶縁されている。したがって、各電極間のリーク電流や各バイポーラトランジスタ間のクロストークを低減できると共に、配線容量を低減して、最大発振周波数fmax等の高周波特性を向上できる。
【0045】
また、請求項2に係る発明の半導体装置の配線構造における上記素子間分離溝の側壁は上記基板の面に略垂直であるので、上記側壁が基板面に対して傾斜している場合よりも上記素子間分離溝の幅を狭くできる。したがって、上記バイポーラトランジスタの高集積化を図ることができる。
【0046】
また、請求項3に係る発明の半導体装置の配線構造における上記バイポーラトランジスタはHBTであるので、半絶縁性基板上に複数形成されたHBT素子間のエミッタ電極同士,ベース電極同士およびコレクタ電極同士の夫々を、エアブリッジ配線によって、各HBT素子間の素子間分離溝を跨いで他のエアブリッジ配線と互いに交差することなく所定の間隔を有して平行に接続できる。したがって、総ての電極を上記エアブリッジ配線によって空気絶縁でき、各電極間のリーク電流や各HBT素子間のクロストークを低減できると共に、配線容量を低減できる。すなわち、この発明によれば、最大発振周波数fmax等の高周波特性を向上できる。
【0047】
また、請求項4に係る発明の配線構造の形成方法は、半絶縁性基板上に複数形成されたバイポーラトランジスタの夫々の間に、ドライエッチングによって、上記半絶縁性基板に達すると共に、上記基板の面に略垂直な側壁を有する素子間分離溝を形成する工程を含むので、側壁が略垂直の素子間分離溝を容易に形成でき、請求項1に係る発明の効果を奏するバイポーラトランジスタの高集積化を容易に図ることができる。
【0048】
また、請求項5に係る発明の配線構造の形成方法における上記ドライエッチングは、ICPエッチング装置で行うので、上記素子間分離溝の形成に際して、イオンバイアス電圧を抑えて処理を行うことによって上記バイポーラトランジスタへのプラズマ等によるダメージを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体装置の配線構造を並列に集積化されたHBTの接続に適用した配線構造の平面図である。
【図2】 図1におけるD−D矢視断面図である。
【図3】 図2におけるエアブリッジ配線の形成手順を示す図である。
【図4】 図3に続くエアブリッジ配線の形成手順を示す図である。
【図5】 ウエットエッチングによって形成した素子間分離溝の断面形状を示す図である。
【図6】 図2における各エアブリッジ配線を引き出し配線に接続する際の配線構造の平面図である。
【図7】 図6におけるE−E,F−F,G−G夫々の矢視断面図である。
【図8】 HBTを多数個並列に接続した従来の配線パターンの平面図である。
【図9】 図8におけるA−A,B−B,C−C夫々の矢視断面図である。
【図10】 図9におけるベース引出し配線をエアブリッジ配線にした場合の断面図である。
【符号の説明】
21,51…半絶縁性化合物半導体基板、
22,52…エミッタ層、 23,53…ベース層、
24,54…コレクタ層、 25,26,55,56…HBT素子、
27,57…エミッタ電極、 28,58…ベース電極、
29,59…コレクタ電極、 30,45,60…素子間分離溝、
31,61…エミッタエアブリッジ配線、
32,62…ベースエアブリッジ配線、
33,63…コレクタエアブリッジ配線、
34,35,36,37…絶縁膜、 39,40,41…有機層、
65…エミッタ引き出し配線、 66…ベース引き出し配線、
67…コレクタ引き出し配線。
Claims (5)
- 半絶縁性基板上に複数形成された半導体素子を並列接続する半導体装置の配線構造であって、
上記半導体素子は、上記半絶縁性基板上にコレクタ層 , ベース層およびエミッタ層が順次積層されて成るバイポーラトランジスタであり、
上記各バイポーラトランジスタ間の領域には上記半絶縁性基板に達する素子間分離溝が形成されて、各バイポーラトランジスタは空間的に且つ電気的に分離されており、
隣接する上記バイポーラトランジスタにおける上記コレクタ層の表面に形成されたコレクタ電極と上記ベース層の表面に形成されたベース電極と上記エミッタ層の表面に形成されたエミッタ電極とは、上記素子間分離溝を挟んで互いに対向する位置に形成されており、
上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記コレクタ電極同士 , 上記ベース電極同士および上記エミッタ電極同士は、上記素子間分離溝を跨いで配設されたエアブリッジ配線によって接続されており、
上記各エアブリッジ配線は、上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設されると共に、互いに間隔をあけて積層されて、互いに交差しないように配置されている
ことを特長とする半導体装置の配線構造。 - 請求項1に記載の半導体装置の配線構造において、
上記素子間分離溝の側壁は上記基板の面に略垂直であることを特長とする半導体装置の配線構造。 - 請求項1に記載の半導体装置の配線構造において、
上記バイポーラトランジスタは、ヘテロ接合型バイポーラトランジスタであることを特長とする半導体装置の配線構造。 - 半導体装置の配線構造の形成方法であって、
半絶縁性基板上に、コレクタ層 , ベース層およびエミッタ層が順次積層されて成るバイポーラトランジスタを複数形成する工程と、
上記複数形成されたバイポーラトランジスタの夫々の間に、ドライエッチングによって、上記半絶縁性基板に達すると共に、上記基板の面に略垂直な側壁を有する素子間分離溝を形成する工程と、
上記各バイポーラトランジスタにおける上記コレクタ層の表面にコレクタ電極を形成し、上記ベース層の表面にベース電極を形成し、上記エミッタ層の表面にエミッタ電極を形成する工程と、
上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記コレクタ電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第1のエアブリッジ配線によって接続する工程と、
上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記ベース電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第2のエアブリッジ配線によって、上記第1のエアブリッジ配線と交差しないように接続する工程と、
上記隣接するバイポーラトランジスタにおける上記エミッタ電極同士を、上記素子間分離溝を跨いで上記半絶縁性基板の表面と略平行に配設された第3のエアブリッジ配線によって、上記第1のエアブリッジ配線および上記第2のエアブリッジ配線と交差しないように接続する工程と
を含むことを特長とする半導体装置の配線構造の形成方法。 - 請求項4に記載の配線構造の形成方法において、
上記ドライエッチングは、誘導結合プラズマエッチング装置で行うことを特長とする配線構造の形成方法。
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