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JP3665880B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等におけるエアバッグ装置に関し、特に、エアバッグ内にインフレータが配置されたエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エアバッグ装置には種々の構造のものが提案され、また製造されている。その中の一つに、助手席用などに用いられるものとして、エアバッグを膨張させるためのインフレータの形状が筒形状の構造のエアバッグ装置が知られている。
【0003】
このインフレータをエアバッグ内に装着する構造のものとして、例えば、実開平4−292240号公報の「車両のエアバッグおよびエアバッグ形成方法」がある。
ここに開示されたエアバッグモジュールは、図3に示すように、モジュールカバー104によって蓋されたコンテナ101内に各部品を収容した構造である。すなわち、エアバッグ100(符号は付け直した)はその下部が大きく開口されて袋状に形成されたもので、エアバッグはその開口周縁が例えばボルト103などによってコンテナ(ケース)101に固定されて、コンテナ内に折り畳まれて収納されており、このエアバッグ100よりもコンテナ奥寄りに、衝突時にガスを急激に発生するためのインフレータ102が位置して、これがコンテナ101にネジ締め部分105により適宜固定されている。
【0004】
これとは別に、実開平5−82710号公報に開示された「エアバッグ装置」では、図4に示す袋状のエアバッグ110は図3に示したものとは違って、エアバッグ端部が開放された構成ではなく、円筒形状のインフレータ111を挿入可能な2個の挿入孔112,113が設けられている。また、各挿入孔112,113には鍔部114,115が設けられている。
そして、エアバッグ110内に配置された骨枠116の両端と、骨枠116内に挿入されるインフレータ111の両端とで鍔部114,115が挟持されるような構成により、インフレータ111ならびにエアバッグ110がケース120に固定保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エアバッグ100の膨張時において、図3に示したようなエアバッグ装置では、図5に示すようにエアバッグ100の取り付け部130を外側に引っ張るような力Fが作用するので、例えば図6に示すように、この力Fに耐えることができるように、エアバッグ100の取り付け部130に補強布103などを縫製によって取り付けなければならない。このことから、エアバッグ100の縫製の手間がかかりコストアップになるという問題があった。
【0006】
また、図4に示したエアバッグ装置では、インフレータ111を骨枠116内に挿入する構成であるので、挿入孔112、113より骨枠116の外形を大きくしなければならず、骨枠116を挿入孔112、113からエアバッグ110内に挿入することはできない。
したがって、エアバッグ110を袋状に縫製する前に骨枠116を内部に挿入しておき、その後エアバッグ110を袋状に縫製しなければならないから、縫製の手間がかかり、生産効率が悪く、コストアップになるという問題があった。
【0007】
さらに又、実開平5−82710号公報における別の実施形態のように、エアバッグ110の端部を開放させておき骨枠116に巻き付けるようにして組み込む構造とすれば、骨枠116をエアバッグ110内に挿入するのは容易になるが、エアバッグ110の取り付け部に補強をしなければならなくなるので、図3に示した従来例と同様に補強を設けるために手間がかかり、コストアップになるという問題が発生する。
【0008】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、インフレータをエアバッグ内に容易に挿入でき、しかもエアバッグの補強が不要で縫製の手間を省くことが可能なエアバッグ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、エアバッグがインフレータの作動により展開膨張するように構成されたエアバッグ装置において、前記インフレータがエアバッグ内に配置される構成であり、前記エアバッグの膨張時の展開方向と略平行な切れ目をインフレータ配設位置の近傍に設け、前記切れ目から前記インフレータを前記エアバッグ内に挿入可能に構成したことを特徴とするエアバッグ装置により解決することができる。
【0010】
このように構成されたことにより、切れ目からインフレータを既に袋状に縫製されたエアバッグ内に容易に挿入することができ、また、エアバッグの膨張時におけるバッグ生地を引っ張る力には切れ目の長手方向と平行な力だけ作用し、切れ目を開くような方向の力は作用しないので、切れ目の周囲の補強をする必要もなく、縫製の手間を省くことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエアバッグ装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るエアバッグ装置の要部斜視図(エアバッグが膨らんだ状態を図示しているもの)であり、図2はエアバッグの膨張時の展開状態の要部を示す断面図である。
【0012】
図1においては、本発明によるエアバッグ装置1を示すが、その全体構造については従来と同様の部分(例えばエアバッグやインフレータを収納するエアバッグ装置のケース等)は省略し、その特徴的な部分のみを示す。
図1に示すように、本発明によるエアバッグ装置1の特徴的な部分は、エアバッグ10内にインフレータ11が挿入される構成であって、このエアバッグ10の膨張時の展開方向14と略平行な切れ目13がインフレータ配設位置(エアバッグの図中の下端側A)に設けられており、この切れ目13から円筒形状のインフレータ11をエアバッグ内に挿入可能に構成されている点である。
【0013】
すなわち、エアバッグ10の下部側の中央部には、インフレータ11をエアバッグ10内に挿入するため必要な大きさの切れ目13が設けられ、かつこの切れ目13が、エアバッグ10の膨張時の展開力により切れ目14が裂けないように展開方向と平行に延びている。
なお、インフレータ11には、例えば取り付け用のボルト12,12が設けられ、このボルト12,12をエアバッグ外側に出すための孔15,15がエアバッグ10の下端側Aでかつ切れ目13の両側に設けられている。
そして、切れ目13からエアバッグ10内にインフレータ11を挿入した状態において、図2に示すように、ボルト12,12をエアバッグ装置のベースプレー16や適宜ケース(図4におけるケース120等)にナット17を介して固定することにより、エアバッグ10とインフレータ11とが同時に固定され取り付けられる。
【0014】
このエアバッグ装置1においては、車両が衝突したとき、インフレータ11からガスが急激に放出され、このガスによってエアバッグ11が図2に模式的に示すように膨張し、展開方向14に展開する。このとき、エアバッグ10には、展開方向14に平行な大きな力Fが作用する。
【0015】
この力Fは切れ目13と平行な力であり、また、エアバッグ生地は下端側Aにおいて適宜固定されていることから、この下端側Aがインフレータ11の外周面(特に下端側Aに対応した面)の全体によりかなり広い面積をもって確実に保持できるので、切れ目13を横に開くような力は該切れ目には直接作用しない。
したがって、切れ目13の周囲に補強布を縫製しなくても、切れ目13からエアバッグ10が破損されるようなことがなく、縫製の手間を省いて生産効率を上げることができる。しかも、エアバッグ10内にインフレータ11を容易に挿入することができる。
これによって、エアバッグ保持固定が確実なエアバッグ装置1の生産効率が向上し、コストダウンが可能になる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ内にインフレータが配置されたエアバッグ装置において、エアバッグ内にインフレータを挿入するため、エアバッグの膨張時の展開方向と平行な切れ目をエアバッグに設けたので、エアバッグの膨張時には切れ目と平行な力だけ作用し、切れ目を開くような方向の力は作用しないから、切れ目の周囲の補強をする必要がなく、エアバッグの縫製作業が容易になると共に、インフレータの組み込みが容易になり、これによって、エアバッグ保持固定が確実なエアバッグ装置を効率良く生産できコストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグ装置の要部斜視図である。
【図2】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ展開状態を示す要部断面図である。
【図3】従来のエアバッグ装置の断面図である。
【図4】インフレータを囲むように構成されたエアバッグを備えた従来のエアバッグ装置の分解斜視図である。
【図5】図3に示すエアバッグ装置の展開状態を示す断面図である。
【図6】図3に示すエアバッグ装置のエアバッグの斜視図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置
10 エアバッグ
11 インフレータ
13 切れ目
14 展開方向
17 ベースプレート

Claims (1)

  1. エアバッグがインフレータの作動により展開膨張するように構成されたエアバッグ装置において、
    前記インフレータがエアバッグ内に配置される構成であり、前記エアバッグの膨張時の展開方向と略平行な切れ目をインフレータ配設位置の近傍に設け、前記切れ目から前記インフレータを前記エアバッグ内に挿入可能に構成したことを特徴とするエアバッグ装置。
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