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JP3666401B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半導体装置に係り、より詳しくは半導体基板の一主面上に複数の層間絶縁膜と金属配線層とを具備する半導体装置のスクライブ・ラインの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路装置においては、素子の高集積、高性能化に伴い、表面段差の低減のために、半導体基板上に層間絶縁膜として、高濃度リンガラス(PSG)膜やボロン・リンガラス(BPSG)膜が採用されいる。
【0003】
この種の半導体装置においては、スクライブ・ラインで前記高濃度PSG膜もしくはBPSG膜が露出する。既知のように高濃度PSG膜もしくはBPSG膜には吸湿性があり、水分を吸うとリン酸が生成され、これがアルミ配線を侵食し、断線の問題が発生していた。
【0004】
この問題に対し、シリコン窒化膜の耐湿性を利用して、前記高濃度PSG膜もしくはBPSG膜の少なくとも表面および側面がシリコン窒化膜で覆われるようにしてなるスクライブ・ラインの構造を有する半導体装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の半導体装置においては、スクライブ・ラインの構造に起因した以下の問題点がある。
【0006】
アルミ多層配線において、各層のアルミ配線層のエッチング時に、スクライブ・ライン溝内の下層層間絶縁膜の端にアルミ配線層のサイドウオ−ルとシリコン基板のエグレが形成される。ここで、このアルミ配線層のサイドウオ−ルはシリコン基板との接触部が少なく、また密着性が悪いため、この工程もしくは後工程において剥離されてしまい、チップ内に飛散し、アルミ配線層間の断線やショ−ト等を引き起こす。
【0007】
図8は、この種の半導体装置の製造工程を示す断面図であり、上層配線層をなすアルミ配線層5aのエッチング時に、スクライブ・ライン上の下層層間絶縁膜をなすBPSG膜3の端にアルミ配線層からなるサイドウオ−ル20とシリコン基板1のエグレ21が形成された状態を示す。
【0008】
なお、図中、2はフィ−ルド酸化膜である。
【0009】
前述のように、このアルミ配線層からなるサイドウオ−ル20は、この工程もしくは後工程、例えばエッチング後のシリコン残査処理エッチングやレジスト膜剥離工程中において同時に剥離されてしまい、チップ内に飛散し、アルミ配線層間の断線やショ−ト等を引き起こし、半導体装置の信頼性および歩留りの上で問題となっている。
【0010】
また、スクライブ・ライン領域内にアライメントマーク、バーニヤやモニター素子を挿入する場合、それらの配置された領域の端部において、前述と同様の問題が、発生している。
【0011】
さらに、2層以上のアルミ多配線層を有する半導体装置の各アルミ多配線層のエッチングの際にも、前述と同様の問題が、発生している。
【0012】
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであり、その目的とするところは、耐湿性を維持しながら、製造加工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有する半導体装置を提供するところにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、
基板と、
前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に開孔部を有する絶縁層であって、前記開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する絶縁層と、
少なくとも前記開孔部内に形成された金属層と、
前記絶縁層の前記第1の領域と、前記金属層との上方を少なくとも覆うように形成されたパッシベーション層と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の半導体装置は、
基板と、
前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に開孔部を有する絶縁層であって、前記開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する絶縁層と、
前記開孔部内に埋め込まれた第1の金属層と、
前記絶縁層の前記第1の領域と、前記絶縁層の前記第2の領域と、前記第1の金属層との上部に形成された第2の金属層と、
前記絶縁層の前記第1の領域と、前記第2の金属層との上方を少なくとも覆うように形成されたパッシベーション層と、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の半導体装置は、
基板と、
前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に第1の開孔部を有する第1の絶縁層であって、前記第1の開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する第1の絶縁層と、
前記第1の開孔部内に埋め込まれた第1の金属層と、
前記第1の絶縁層の前記第1の領域と、前記第1の絶縁層の前記第2の領域と、前記第1の金属層との上部に形成された第2の金属層と、
前記第2の金属層の上方に形成され、前記チップ領域と前記チップ端部とに挟まれた前記スクライブ領域内に第2の開孔部を有する第2の絶縁層であって、前記第2の開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第3の領域と、前記第2の開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第4の領域と、を有する第2の絶縁層と、
前記第2の開孔部内に埋め込まれた第3の金属層と、
前記第2の絶縁層の前記第3の領域と、前記第2の絶縁層の前記第4の領域と、前記第3の金属層との上部に形成された第4の金属層と、
前記第2の絶縁層の前記第3の領域と、前記第4の金属層との上方を少なくとも覆うように形成されたパッシベーション層と、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の半導体装置は、
基板と、
前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に第1の開孔部を有する絶縁層であって、前記第1の開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記第1の開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する絶縁層と、
少なくとも前記第1の開孔部内に形成された金属層と、
前記絶縁層の前記第1の領域と、前記絶縁層の前記第2の領域と、前記金属層との上方に形成されたパッシベーション層であって、前記絶縁層の前記第2の領域の上方に第2の開口部を有するパッシベーション層と、を含むことを特徴とする。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の代表的な実施例を図面を用いて具体的に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜3、5aは、上記図8の従来の半導体装置と全く同一のものである。
【0025】
図1において、この半導体装置は、フィ−ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に、層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、アルミ配線層5aとを具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には開孔部4が設けられ、その表面および側面が、前記アルミ配線層5で覆われ、さらに前記アルミ配線層5の直上に配設されたシリコン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
【0026】
なお、図中、5aは前記アルミ配線層5と同一の層で形成されたチップ内の配線をなすアルミ配線層である。
【0027】
ここで、BPSG膜3、アルミ配線層5、5a、およびシリコン窒化膜6の膜厚はそれぞれ4000〜10000Å程度、4000〜10000Å程度、および5000〜10000Å程度、BPSG膜3中のB23およびP25濃度は、それぞれ2〜10モル%程度および2〜10モル%程度に設定される。
【0028】
次に、図1に示す半導体装置の製造方法の一実施例を図1を用いて説明する。
【0029】
従来法により、半導体基板1の一主面上にフィ−ルド酸化膜2と層間絶縁膜をなすBPSG膜3とを形成後、前記BPSG膜3からなる層間絶縁膜にコンタクトホ−ル(図1に図示せず。)を形成する。このコンタクトホ−ル形成と同時に、スクライブ・ライン形成領域の前記BPSG膜3にスリット状の開孔部4を形成する。
【0030】
次に、アルミ配線層5a形成と同時に、スクライブ・ライン形成領域の前記BPSG膜3に設けられたスリット状の開孔部4の表面および側面にアルミ配線層5を形成後、前記アルミ配線層5を覆うようにシリコン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜を形成する。
【0031】
さらに、パッド部(図1に図示せず。)の開孔と同時にスクライブ・ライン形成領域上の前記BPSG膜3とシリコン窒化膜6をチップ端から2〜20μm程度の位置で選択的に除去し、図1に示す半導体装置が得られる。
【0032】
上記実施例の構造および製造方法によれば、チップ内からスクライブ・ライン上まで続くBPSG膜3は、スクライブ・ライン上でアルミ配線層5により終端されており、さらにシリコン窒化膜6により外気に直接接する部分が全くないように被覆されているため、BPSG膜3の吸湿性がシリコン窒化膜6の耐湿性で阻止される構造となっている。
【0033】
さらに、スクライブ・ライン上のBPSG膜3は、コンタクトホ−ルの開孔の際にスリット状に開孔されるが、その開孔部4の表面および側面にアルミ配線層5を形成しているため、アルミ配線層5aのエッチング時に、スクライブ・ライン上のBPSG膜3の端にアルミ配線層のサイドウオ−ルが形成されることがない。よって、前述のようなアルミ配線層のサイドウオ−ルのチップ内への飛散に起因したアルミ配線層間の断線やショ−ト等の問題は回避できる。
【0034】
その結果、耐湿性を維持しながら、製造加工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有する半導体装置が実現できる。
【0035】
図9は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、5aは上記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0036】
図9において、この半導体装置は、上記図1の実施例の半導体装置において、スクライブ・ライン領域内にアライメントマーク、バーニヤやモニター素子を挿入する場合の一実施例を示し、チップ領域30とスクライブ領域31から構成され、このスクライブ領域31内にはアライメントマーク、バーニヤおよびモニター素子を形成した一領域32が配置されている。
【0037】
ここで、チップ領域30とスクライブ領域31との接続領域の構造は、上記図1の実施例の半導体装置と全く同一である。また、アルミ配線層5と前記一領域32との間の少なくともパッシベ−ション膜をなすシリコン窒化膜にはスリット状の開孔部33が設けられている。
【0038】
上記実施例の構造によれば、アライメントマーク、バーニヤおよびモニター素子は、BPSG膜3もしくはシリコン窒化膜6で被覆されているため、上記図1の実施例の半導体装置の効果に加え、前述のようなアルミ配線層のサイドウオ−ルのチップ内への飛散に起因したアルミ配線層間の断線やショ−ト等の問題は回避できる。
【0039】
また、前記アルミ配線層5と前記一領域32との間の少なくともパッシベ−ション膜をなすシリコン窒化膜にはスリット状の開孔部33が設けられているため、ダイシング時にスクライブ端部でクラックが発生しても、それがチップ内に波及することを防止できる。
【0040】
なお、図9において、スリット状の開孔部33はシリコン窒化膜にのみ設けたが、それに変えて、シリコン窒化膜6およびBPSG膜3を完全に除去した構造とすることによって、その効果はより大きくなる。
【0041】
図2は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、5aは上記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0042】
図2において、この半導体装置は、フィ−ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に、層間絶縁膜をなすBPSG膜3とアルミ配線層5aとを具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には開孔部4が設けられ、前記BPSG膜3の開孔部4の側面に窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜7とタングステン膜8からなるサイドウオールを有し、前記サイドウオールおよび前記BPSG膜3の表面および側面が、前記アルミ配線層5で覆われ、さらに前記アルミ配線層5の直上に配設されたシリコン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
【0043】
なお、上記図2の実施例において、配線特性の改善のために、バリヤメタル膜7に変えて、チタン膜と窒化チタン膜の積層構造としても良い。
【0044】
次に、図2に示す半導体装置の製造方法の一実施例を図2を用いて説明する。
【0045】
従来法により、半導体基板1の一主面上にフィ−ルド酸化膜2と第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜3とを形成後、前記BPSG膜3にコンタクトホ−ル(図2に図示せず。)を形成する。このコンタクトホ−ル形成と同時に、スクライブ・ライン形成領域の前記BPSG膜3にスリット状の開孔部4を形成する。
【0046】
次に、窒化チタンもしくは窒化タングステン等から選ばれてなるバリヤメタル膜7を200〜1000Å程度とタングステン膜8を4000〜8000Å程度とをそれぞれ堆積後、エッチバック法により、スクライブ・ライン溝形成領域の前記BPSG膜3に設けられたスリット状の開孔部4の側面にバリヤメタル膜7とタングステン膜8からなるサイドウオールを形成する。続いて、アルミ配線層5a形成と同時に、前記サイドウオールおよび前記BPSG膜3の表面および側面にアルミ配線層5を形成後、前記アルミ配線層5を覆うようにシリコン窒化膜6を形成する。
【0047】
さらに、パッド部(図1に図示せず。)の開孔と同時にスクライブ・ライン溝形成領域上の前記BPSG膜3とシリコン窒化膜6をチップ端から2〜20μm程度の位置で選択的に除去し、図2に示す半導体装置が得られる。
【0048】
上記実施例の構造および製造方法によれば、上記図1の実施例の半導体装置と同一の効果を有するとともに、スクライブ・ライン溝の段差が低減されているため、パッシベ−ション膜のフォトエッチングの際に、段差部にレジスト膜が溜り、レジスト膜膜厚が平坦部に比較して厚くなり、スクライブ・ライン溝にパッシベ−ション膜残りが発生することはない。
【0049】
図3は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、5aは上記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0050】
図3において、この半導体装置は、フィ−ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に、層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、アルミ配線層5aとを具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には、チップ内の開孔部(図3に図示せず。)と開孔サイズが同一で、同時に形成された開孔部4が設けられ、前記開孔部4内には窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜9とタングステン膜10からなる金属層が埋め込まれている。ここで、チップ内の開孔部は、すべて開孔サイズが同一であり、開孔サイズが1μm程度以下であることが好ましい。さらに、その表面が、アルミ配線層5で覆われ、さらに前記アルミ配線層5の直上に配設されたシリコン窒化膜6からなるパッシベ−ション膜で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
【0051】
ここで、上記図2の実施例において、配線特性の改善のために、バリヤメタル膜7に変えて、チタン膜等と窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜の積層構造としても良い。
【0052】
なお、図3に示す半導体装置は図2の実施例と同様の製造方法によって実現できる。
【0053】
上記実施例の構造および製造方法によれば、上記図1および図2の実施例の半導体装置と同一の効果を有するとともに、図2の実施例に比較し、スクライブ・ライン溝の占有面積を低減することができるため、半導体装置の縮小化が実現可能となる。
【0054】
また、チップ内の開孔部は、すべて開孔サイズが同一であり、前記BPSG膜3からなる絶縁膜には、チップ内と同一サイズで、同時に形成された開孔部4が設けられているため、加工性が良いため、高歩留まりの半導体装置が得られる。
【0055】
図4は、本発明をアルミ2層配線を有する半導体装置に適用した場合の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、9、10、5aは上記図3の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0056】
図4において、この半導体装置は、フィ−ルド酸化膜2が形成された半導体基板1の一主面上に第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、1層目のアルミ配線層5aと、1層目のアルミ配線層5aと2層目のアルミ配線層15aとの層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11と、2層目のアルミ配線層15aを具備し、前記BPSG膜3からなる絶縁膜にはチップ内に同時に形成された開孔サイズが同一である開孔部4が設けられ、前記開孔部4内には窒化チタンもしくは窒化タングステン等から選ばれてなるバリヤメタル膜9とタングステン膜10からなる金属層が埋め込まれている。また、その表面が、アルミ配線層5で覆われ、さらに前記アルミ配線層5の直上に配設された層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11と、パッシベ−ション膜をなすシリコン窒化膜6とからなる積層膜で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
【0057】
なお、図4に示す半導体装置は図2および図3の実施例と同様の製造方法と従来の製造方法との組合せによって実現できる。
【0058】
上記実施例の構造および製造方法によれば、アルミ2層配線を有する半導体装置においても、上記図1、図2および図3の実施例の半導体装置と同一の効果を有する。
【0059】
図5は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜3、6、11、5a、15aは上記図4の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0060】
図5において、この半導体装置は、半導体基板1の一主面上に第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、1層目のアルミ配線層5aと2層目のアルミ配線層15aとの層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11と、前記アルミ2層配線層とを具備し、前記BPSG膜3とシリコン酸化膜11の積層からなる絶縁膜にはチップ内のビアホ−ル(図5に図示せず。)とに同時に形成された開孔サイズが同一である開孔部12が設けられ、前記開孔部12内には窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜13とタングステン膜14からなる金属層が埋め込まれている。ここで、チップ内の開孔部は、すべて開孔サイズが同一であり、開孔サイズが1μm程度以下であることが好ましい。また、その表面が、チップ内の配線をなす2層目のアルミ配線層15aと同一の層で同時に形成されたアルミ配線層15で覆われ、さらに前記アルミ配線層15の直上に配設されたパッシベ−ション膜をなすシリコン窒化膜6で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
【0061】
次に、図5に示す半導体装置の製造方法の一実施例を図5を用いて説明する。
【0062】
従来法により、半導体基板1の一主面上にフィ−ルド酸化膜2と第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜3とを形成後、前記BPSG膜3にコンタクトホ−ル(図1に図示せず。)を形成する。この際前記BPSG膜3にスクライブ・ライン溝の開孔はしない。
【0063】
次に、1層目のアルミ配線層5aとアルミ配線層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11を形成後、前記シリコン酸化膜11にビアホ−ル(図5に図示せず。)を形成する。このビアホ−ルの開孔の際、前記BPSG膜3と前記シリコン酸化膜11の積層からなる絶縁膜にチップ内のビアホ−ルと開孔サイズが同一であるスリット状の開孔部12を形成する。
【0064】
さらに、窒化チタンもしくは窒化タングステン等から選ばれてなるバリヤメタル膜13を200〜1000Å程度とタングステン膜14を4000〜8000Å程度とをそれぞれ堆積後、エッチバック法により、スクライブ・ライン形成領域の前記絶縁膜に設けられたスリット状の開孔部12のにバリヤメタル膜7とタングステン膜8を埋め込む。続いて、アルミ配線層15a形成と同時に、前記バリヤメタル膜7とタングステン膜8および前記BPSG膜3の表面および側面にアルミ配線層15を形成後、前記アルミ配線層5を覆うようにシリコン窒化膜6を形成する。
【0065】
さらに、パッド部(図5に図示せず。)の開孔と同時にスクライブ・ライン溝形成領域上の前記BPSG膜3と前記シリコン酸化膜11の積層からなる絶縁膜とシリコン窒化膜6をチップ端から2〜20μm程度の位置で選択的に除去し、図5に示す半導体装置が得られる。
【0066】
上記実施例の構造および製造方法によれば、スクライブ・ライン上でチップ側のBPSG膜3は、2層目のアルミ配線層15およびシリコン窒化膜6により外気に直接接する部分が全くないように被覆されているため、BPSG膜3の吸湿性がシリコン窒化膜7の耐湿性で阻止される構造となっている。
【0067】
さらに、スクライブ・ライン上のBPSG膜3は、コンタクトホ−ルの開孔の際に開孔しないため、1層目のアルミ配線層4aのエッチング時に、スクライブ・ライン溝上のBPSG膜3の端に1層目のアルミ配線層のサイドウオ−ルが形成されることがない。
【0068】
また、スクライブ・ライン上の前記BPSG膜3と前記シリコン酸化膜11の積層からなる絶縁膜は、ビアホ−ルの開孔の際にスリット状に開孔されるが、その開孔部12の表面および側面にアルミ配線層15を形成しているため、アルミ配線層15aのエッチング時に、スクライブ・ライン上の前記絶縁膜の端にアルミ配線層のサイドウオ−ルが形成されることがない。よって、前述のようなアルミ配線層のサイドウオ−ルのチップ内への飛散に起因したアルミ配線層間の断線やショ−ト等の問題は回避できる。
【0069】
その結果、耐湿性を維持しながら、製造加工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有する半導体装置が実現できる。
【0070】
図6は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、1〜6、9〜11、15、5a、15aは上記図1の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0071】
図6において、この半導体装置は、半導体基板1の一主面上に第1の層間絶縁膜をなすBPSG膜3と、1層目のアルミ配線層5aと2層目のアルミ配線層15aとの層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11と、前記アルミ2層配線層とを具備し、前記BPSG膜3にはチップ内のコンタクトホ−ルと(図示せず。)同時に形成され開孔サイズが同一である開孔部4が設けられ、前記開孔部4内には窒化チタン膜もしくは窒化タングステン膜等から選ばれてなるバリヤメタル膜9とタングステン膜10からなる金属層が埋め込まれている。また、その表面が、アルミ配線層5および前記1層目のアルミ配線層5上の前記層間絶縁膜をなすシリコン酸化膜11で覆われ、さらに、前記1層目のアルミ配線層5直上の前記シリコン酸化膜11にはチップ内のビアホ−ルと(図示せず。)同時に形成され開孔サイズが同一である開孔部16が設けられ、前記開孔部16内にはタングステン膜17かが埋め込まれている。また、その表面が、前記2層目のアルミ配線層15および前記2層目のアルミ配線層15直上のパッシベ−ション膜をなすシリコン窒化膜6で覆われるようにしてなるスクライブ・ライン構造を有する。
【0072】
なお、図6に示す半導体装置は前述の実施例の製造方法を応用することにより実現できる。
【0073】
上記実施例の構造および製造方法によれば、アルミ2層配線を有する半導体装置においても、上記実施例の半導体装置と同一の効果を有するとともに、上記図5に示す実施例の半導体装置に比較し加工性が良いため、高歩留りの半導体装置が得られる。
【0074】
図7は、本発明の他の一実施例を示す半導体装置の断面図である。なお、図中、符号は上記図3の実施例の半導体装置と全く同一のものである。
【0075】
図7において、この半導体装置は、上記図3の実施例と同一の構成に加え、スクライブ領域の半導体基板1内の一領域には拡散層17が設けられ、それがバリヤメタル膜9とタングステン膜10およびアルミ配線層5を介し、例えば電源電位もしくは接地電位等の一定電位を有するチップ内の金属配線層に接続されている。
【0076】
上記実施例の構造によれば、前述の半導体装置と同一の効果に加え、スクライブ・ラインを一定電位に保持することができるため、外部ノイズ等の外乱からチップ内素子を遮蔽することができ、そのチップ内素子への影響やナトルウムイオン等の妨害不純物のチップ内への侵入等を防止することができるため、高信頼性を有する半導体装置が実現できる。
【0077】
ところで、上述の実施例においては、スクライブ・ライン上のパッシベ−ション膜の開孔部において、そのパッシベ−ション膜が、それ以下の層間絶縁膜を完全に覆わない構造の場合について述べたが、それに変えて、そのパッシベ−ション膜が、それ以下の層間絶縁膜を完全に覆う構造としても良い。
【0078】
なお、上記実施例は、パッシベ−ション膜としてシリコン窒化膜を用いた場合について述べたが、それに代えて少なくともシリコン窒化膜を含む積層膜から選ばれてなるパッシベ−ション膜を用いた場合についても本発明は効果を発揮する。
【0079】
また、上記実施例は、層間絶縁膜膜が、BPSG膜を用いた場合について述べたが、それに代えて少なくとも高濃度PSG膜もしくは、BPSG膜を含む層間絶縁膜を用いた場合についても本発明は効果である。
【0080】
さらに、上記実施例は、アルミ2層配線層を有する半導体装置の場合について述べたが、それに代えてアルミ3層配線層以上もしくはアルミ配線層以外の2層以上の金属配線層を有する半導体装置の場合についても本発明は効果を発揮する。
【0081】
以上、本発明を実施例に基いて説明したが、本発明は上記実施例に限定されることなく、その要旨を逸しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の半導体装置によれば、少なくともスクライブ・ライン上でチップ側の層間絶縁膜は、金属配線層およびシリコン窒化膜により外気に直接接する部分が全くないように被覆されているため、耐湿性がある構造となっている。
【0083】
さらに、スクライブ・ライン上の層間絶縁膜の表面および側面が金属配線層で覆われているため、金属配線層のエッチング時にも、スクライブ・ライン溝上の前記層間絶縁膜の端に金属配線層のサイドウオ−ルが形成されることがないため、金属配線層間の断線やショ−ト等の問題は回避できる。
【0084】
その結果、耐湿性を維持しながら、製造加工程等の影響の受けずらい、高信頼性と高歩留りを有する半導体装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図3】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図4】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図5】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図6】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図7】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【図8】 従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図9】 本発明の半導体装置の他の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 フィ−ルド酸化膜
3 BPSG膜
4 BPSG膜の開孔部
5、5a、15、15a アルミ配線層
6 シリコン窒化膜
7、9、13 バリヤメタル膜
8 タングステン膜からなるサイドウオール
10、14、17 タングステン膜
11 二酸化シリコン膜
12 BPSG膜と二酸化シリコン膜の開孔部
16 二酸化シリコン膜の開孔部
17 拡散層
20 アルミ配線層のサイドウオ−ル
21 シリコン基板のエグレ
30 チップ領域
31 スクライブ領域
32 アライメントマーク、バーニヤおよびモニター素子を形成した一領域
33 シリコン窒化膜の開孔部

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に開孔部を有する絶縁層であって、前記開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する絶縁層と、
    少なくとも前記開孔部内に形成された金属層と、
    前記絶縁層の前記第1の領域と、前記金属層との上方を少なくとも覆うように形成されたパッシベーション層と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 基板と、
    前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に開孔部を有する絶縁層であって、前記開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する絶縁層と、
    前記開孔部内に埋め込まれた第1の金属層と、
    前記絶縁層の前記第1の領域と、前記絶縁層の前記第2の領域と、前記第1の金属層との上部に形成された第2の金属層と、
    前記絶縁層の前記第1の領域と、前記第2の金属層との上方を少なくとも覆うように形成されたパッシベーション層と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  3. 基板と、
    前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に第1の開孔部を有する第1の絶縁層であって、前記第1の開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する第1の絶縁層と、
    前記第1の開孔部内に埋め込まれた第1の金属層と、
    前記第1の絶縁層の前記第1の領域と、前記第1の絶縁層の前記第2の領域と、前記第1の金属層との上部に形成された第2の金属層と、
    前記第2の金属層の上方に形成され、前記チップ領域と前記チップ端部とに挟まれた前記スクライブ領域内に第2の開孔部を有する第2の絶縁層であって、前記第2の開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第3の領域と、前記第2の開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第4の領域と、を有する第2の絶縁層と、
    前記第2の開孔部内に埋め込まれた第3の金属層と、
    前記第2の絶縁層の前記第3の領域と、前記第2の絶縁層の前記第4の領域と、前記第3の金属層との上部に形成された第4の金属層と、
    前記第2の絶縁層の前記第3の領域と、前記第4の金属層との上方を少なくとも覆うように形成されたパッシベーション層と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  4. 基板と、
    前記基板の上方に形成され、チップ領域とチップ端部とに挟まれたスクライブ領域内に第1の開孔部を有する絶縁層であって、前記第1の開孔部から前記チップ領域に向けて配置された第1の領域と、前記第1の開孔部から前記チップ端部に向けて配置された第2の領域と、を有する絶縁層と、
    少なくとも前記第1の開孔部内に形成された金属層と、
    前記絶縁層の前記第1の領域と、前記絶縁層の前記第2の領域と、前記金属層との上方に形成されたパッシベーション層であって、前記絶縁層の前記第2の領域の上方に第2の開口部を有するパッシベーション層と、を含むことを特徴とする半導体装置。
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