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JP3670115B2 - 田植機 - Google Patents
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JP3670115B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、エンジン出力を伝達する無段変速ベルト及び無段変速プーリを変速ケースに内設させる場合、変速ケース内部の換気によって前記プーリ及びベルトなどを冷却する必要があるが、例えば湿田または深田などでの苗植作業時、変速ケース内部に泥水が入り込み、無段変速ベルトがスリップして伝達トルクが低下する不具合があり、変速ケースの換気構造の簡略化並びに泥水などの侵入防止を容易に図り得ない等の問題がある。また、電動ファンモータによって駆動する送風ファンを設けて変速ケースに冷却用空気を強制供給する場合、誤操作によってキースイッチを運転位置に切換えた状態で放置されると、エンジンが停止している状態でファンモータが作動し、エンジンを始動させるバッテリが過放電する不具合がある。また、ファンモータをオンオフするファンスイッチを特別に設けることにより、前記バッテリの過放電を防げるが、田植作業時にファンスイッチをオンにする操作を忘れることにより、変速ケースの換気が不充分になる不具合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、エンジンからの動力を伝達するための変速プーリを内設した変速ケースと、前記変速ケースにこの冷却用空気を強制供給する送風ファンとを備え、前後方向に延設させる2本の中空の左右機体フレームの間に前記変速ケースを設け、前記左右機体フレームの一方の冷却用空気取入側の中空から変速ケースに冷却用空気を取入れ、前記左右機体フレームの他方の中空に変速ケースの内部空気を排出させるように構成してなる田植機において、送風ファンと、これを駆動する電動ファンモータとを、ファンホルダを介して冷却用空気取入側の前記機体フレームの機外側面に着脱自在に設置し、冷却用空気取入側の前記機体フレームの機外側面に送気口を形成し、前記送風ファンの吸込口を前 記送気口に連結し、前記送風ファンの排風口を、前記変速ケースの吸気パイプに吸気管を介して連結し、足掛台などを設置するためのサブフレームと前記機体フレームとの間の空間に、前記送風ファンを配置させたものであるから、前記変速ケースの冷却用空気取入れ部または内部の空気排出部から泥水などが前記変速ケース内部に入り込むのを防止できる。前記送風ファン冷却用空気の強制供給にて、前記変速ケースの換気効率を向上できる。また前記変速ケースと前記機体フレームとを吸気管などを介して連結する途中に、前記送風ファンをコンパクトに取付けることができ、前記送風ファン支持構造の簡略化などを図れる。
【0004】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の田植機において、前記変速ケースに形成した排気パイプを、排気ファンを形成した前記変速プーリの側方に配置し、内部空気排出側の前記機体フレームの機外側面の排気取入口と、前記排気パイプとを、排気管を介して連結し、前記変速ケースの内部には、前記排気ファンの周囲に送風ガイド体を延設させて、送風ファン室を形成し、前記送風ファン室に前記排気ファンを内設させたものであるから、送風ファンの冷却用空気の強制供給にて変速ケースの換気効率を向上できるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機全体の側面図、図2は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)をメインフレーム(3)に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、足掛台(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0006】
また、図中(15)は10条植え用の苗載台(16)並びに10条分の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介してヒッチブラケット(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む昇降リンク機構(27)のクイックヒッチ(24a)にヒッチブラケット(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0007】
また、図中(29)は主変速レバー、(30)は副変速及び植付クラッチ入切及び植付昇降の各操作を行う植付レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は10条用の側条施肥機である。
【0008】
さらに、図3乃至図7に示す如く、前低後高(傾斜角約4度)に傾斜させる四角パイプ製の左右一対の前記メインフレーム(3)(3)前部上面に架台(37)…を設け、左右メインフレーム(3)(3)前部に架台(37)を介して前記エンジン(2)を上載させ、前記エンジン(2)の左側に燃料タンク(38)を、またエンジン(2)の右側にマフラー(39)を取付けると共に、前記架台(37)下側に、前後方向に略水平な円筒形の軸受体(40)を熔接固定させ、前記軸受体(40)にカウンタ軸(41)を挿通支持させ、軸受体(40)前方に突出させるカウンタ軸(41)前端にカウンタプーリ(42)を取付ける。また、前記エンジン(2)の前方に出力軸を突設させて出力プーリ(43)を取付け、該出力プーリ(43)を前記カウンタプーリ(42)にVベルト連結させる。
【0009】
さらに、前記車体フレーム(3)後端部にリヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース(4)の右側前面にクラッチケース(44)を一体形成し、クラッチケース(44)前面に変速ケース(45)右側後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ(28)を作動させる油圧ポンプ(46)を変速ケース(45)の左側後面に固定させるもので、前記の左右メインフレーム(3)(3)の間に前記各ケース(4)(44)(45)及び油圧ポンプ(46)を配設させ、ユニバーサルジョイント付き伝動軸(47)を前記カウンタ軸(41)後端と変速ケース(45)間に設け、エンジン(2)出力を変速ケース(45)に伝えると共に、フロントアクスルケース(5)とミッションケース(4)間に前輪伝動軸(48)を設け、ミッションケース(4)の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を介して前後輪(6)(8)に伝えるように構成している。
【0010】
また、前記車体フレーム(3)後端にロワーリンク支点軸(49)を設け、該支点軸(49)に前記ロワーリンク(26)前端を取付けると共に、左右メインフレーム(3)(3)後端に四角パイプ形の左右支柱(50)(50)を立設させ、左右支柱(50)(50)上端間に変形四角パイプ形リンクフレーム(51)を設け、該リンクフレーム(51)にトップリンク支点軸(52)を介してトップリンク(25)前端を取付けている。
【0011】
また、前記ブレーキペダル(33)を設けるペダル支点パイプ(53)を備え、左右メインフレーム(3)(3)に前記パイプ(53)を貫挿させ、前記パイプ(53)両端部をメインフレーム(3)(3)に溶接固定させ、左右メインフレーム(3)(3)の連結部材として前記パイプ(53)を取付けると共に、前記昇降シリンダ(28)を取付ける左右シリンダフレーム(54)(54)を備え、前低後高に斜設させるシリンダフレーム(54)前端を前記ペダル支点パイプ(53)に溶接固定させ、前記シリンダフレーム(54)後端をリンクフレーム(51)に溶接固定させている。
【0012】
さらに、図8乃至図10に示す如く、巻掛け径を変化させて変速比を無段階に変更する入出力無段変速プーリ(55)(56)及び無段変速ベルト(57)を変速ケース(45)に内設させ、ユニバーサルジョイント付き伝動軸(47)を介して変速ケース(45)のプーリ軸である入力軸(58)前端を前記カウンタ軸(41)後端に連結させ、入力軸(58)後端に油圧ポンプ(46)を直接連結させると共に、クラッチペダル(32)によって断続操作する多板摩擦形乾式クラッチをクラッチケース(44)に内設させ、変速ケース(45)の出力軸(59)をミッションケース(4)の入力軸に前記クラッチケース(44)を介して連結させている。
【0013】
また、テンションローラ(60)と、入出力無段変速プーリ(55)(56)のベルト巻掛け径を変化させる入出力用カム(61)(62)と、各カム(61)(62)に当接させる入出力用ローラ(63)(64)とを備えると共に、前記変速ケース(45)に変速軸(65)を介して変速アーム(66)を設け、該変速アーム(66)を介して前記変速軸(65)に各入出力用カム(61)(62)を連結させると共に、前記変速軸(65)に植付レバー(30)を連結させ、該レバー(30)操作により入出力軸(58)(59)回りに入出力用カム(61)(62)を回転させ、入出力用無段変速プーリ(55)(56)幅を変えて無段変速ベルト(57)の巻掛け径を変化させ、前記プーリ(55)(56)及びベルト(57)の変速比を無段階に変更するように構成している。
【0014】
さらに、前記出力軸(59)軸芯上にテンションアーム(67)中間を回転自在に取付け、該アーム(67)の一端側に軸(68)を介してテンションローラ(60)を回転自在に設けると共に、前記アーム(67)の他端にテンションバネ(69)の一端側を連結させ、テンションバネ(69)を緊張状態に支持させ、テンションローラ(60)を無段変速ベルト(57)に圧接させて無段変速ベルト(57)のテンションを所定以上に保つように構成している。
【0015】
さらに、図5乃至図9に示す如く、前記出力無段変速プーリ(56)の前面側に吸気ファン(70)を一体形成し、前記プーリ(56)右側の変速ケース(45)右側壁に吸気パイプ(71)を一体形成する。また、電動ファンモータ(72)を有する送風ファン(73)を備えると共に、フロントアクスルケース(5)取付部とリヤアクスルケース(7)にパイプフレーム(74)前後端を固定させ、パイプフレーム(74)中間部にサブフレーム(75)を連結させ、サブフレーム(75)を機外側方に延出させて足掛台(11)などを取付けるもので、右メインフレーム(3)右機外側と前記サブフレーム(75)とによって囲む閉塞空間に前記送風ファン(73)を取付ける。そして、前記送風ファン(73)の排風口(76)と前記吸気パイプ(71)をゴム製の可撓性吸気管(77)によって連通接続させると共に、右メインフレーム(3)右側面に一体形成する送気口(78)と前記送風ファン(73)の吸込口(79)をゴム製の可撓性吸気管(80)によって連通接続させ、右メインフレーム(3)中空部の空気を、送風ファン(73)送風力と吸気ファン(70)吸込力とにより、変速ケース(45)内部の出力無段変速プーリ(56)に向けて圧送させるように構成している。
【0016】
また、左右メインフレーム(3)(3)の前後端面開口に蓋(81)(82)を一体固定させ、メインフレーム(3)中空部を閉塞空間に形成すると共に、右メインフレーム(3)後部上面並びに右支柱(50)上端部側面に通気孔(83)(84)を形成し、四角パイプ形右支柱(50)中空部と右メインフレーム(3)中空部を通気孔(83)によって連通させ、さらに右支柱(50)上端部側面の通気孔(84)によって右支柱(50)中空部とリンクフレーム(51)中空部を連通させる。一方、前記リンクフレーム(51)底面に吸気孔(85)を形成し、下向きに開口させる吸気孔(85)を介してリンクフレーム(51)中空部を外部に連通させる。そして、下向き開口の吸気孔(85)からリンクフレーム(51)中空部に取入れる外部冷気を、通気孔(83)(84)及び右支柱(50)及び右メインフレーム(3)を介して送風ファン(73)に取込み、送風ファン(73)から変速ケース(45)に送込むように構成している。
【0017】
さらに、図6、図8乃至図10に示す如く、前記入力無段変速プーリ(55)の後面側に排気ファン(86)を一体形成し、前記プーリ(55)左側の変速ケース(45)左側壁に排気パイプ(87)を一体形成する。また、左メインフレーム(3)左側面に一体形成する排気取入口(88)と前記排気パイプ(87)をゴム製の可撓性排気管(89)によって連通接続させ、変速ケース(45)内部の暖気を、排気ファン(86)排気力により、左メインフレーム(3)中空部に送出させるように構成している。
【0018】
また、左メインフレーム(3)後部上面並びに左支柱(50)上端部側面に通気孔(90)(91)を形成し、四角パイプ形左支柱(50)中空部と左メインフレーム(3)中空部を通気孔(90)によって連通させ、さらに左支柱(50)上端部側面の通気孔(91)によって左支柱(50)中空部とリンクフレーム(51)中空部を連通させる。一方、前記リンクフレーム(51)底面に排気孔(92)を形成し、下向きに開口させる排気孔(92)を介してリンクフレーム(51)中空部を外部に連通させると共に、前記リンクフレーム(51)中空部を仕切板(93)によって左右に区切り、前記吸気孔(85)を形成する吸気室(94)と、前記排気孔(92)を形成する排気室(95)を、前記リンクフレーム(51)中空部に形成している。そして、左メインフレーム(3)及び左支柱(50)及び各通気孔(90)(91)を介してリンクフレーム(51)中空部に送出された変速ケース(45)からの暖気を、下向き開口の排気孔(92)からリンクフレーム(51)下方外方に向けて排出させるように構成している。
【0019】
さらに、図9、図10に示す如く、前記入力無段変速プーリ(55)の排気ファン(86)外周に延設させる外周送風ガイド体(96)及び補助ガイド体(97)を変速ケース(45)に一体形成すると共に、入力無段変速プーリ(55)の排気ファン(86)内周に延設させる内周送風ガイド体(98)を変速ケース(45)に一体形成する。また、外周送風ガイド体(96)の延設端部を排気パイプ(87)開口下縁側に連設させると共に、排気ファン(86)が送出する内部暖気を排気パイプ(87)に導出させる送出ガイド体(99)を変速ケース(45)に一体形成し、内周送風ガイド体(9)の延設端部を排気パイプ(87)開口上縁側に前記送出ガイド体(99)を介して連設させている。そして、前記排気パイプ(87)を一体形成する変速ケース(45)の円弧形左側壁(100)と、前記外周送風ガイド体(96)及び補助ガイド体(97)によって囲む変速ケース(45)内部空間に送風ファン室(101)を形成し、該送風ファン室(101)に前記排気ファン(86)を内設させると共に、前記排気パイプ(87)に排出側を連通させる排風路(102)を、外周送風ガイド体(96)と内周送風ガイド体(98)及び送出ガイド体(99)の間に形成し、テンションローラ(60)を配設させる変速ケース(45)内部略中央上方側に向けて前記排風路(102)の吸込側を開放させるもので、入力無段変速プーリ(55)後面と変速ケース(45)後側壁とで前後を閉塞した送風ファン室(101)内で排気ファン(86)を正面視反時計方向に回転させ、外周送風ガイド体(96)と補助ガイド体(97)の間に形成する吸引口(103)から変速ケース(45)内部暖気を送風ファン室(101)に吸引し、その内部暖気を排風路(102)を介して排気パイプ(87)に排出させるように構成している。
【0020】
さらに、図6、図7、図8に示す如く、前記ファンモータ(72)を送風ファン(73)外側に一体固定させてユニット構成すると共に、送風ファン(73)外側にファンホルダ(104)を一体固定させ、前記ファンホルダ(104)を右メインフレーム(3)に着脱自在に固定させている。なお、メインフレーム(3)に代え、サブフレーム(75)に前記ファンホルダ(104)を取付け、サブフレーム(75)に送風ファン(73)を着脱自在に固定させることも行える。
【0021】
上記から明らかなように、前後方向に延設させる2本の中空の左右機体フレームであるメインフレーム(3)(3)の間に変速ケース(45)を設け、一方のメインフレーム(3)から変速ケース(45)に冷却用空気を取入れ、もう一方のメインフレーム(3)に変速ケース(45)内部の空気を排出させる田植機において、前記変速ケース(45)に冷却用空気を強制供給する送風ファン(73)を備え、前記変速ケース(45)の冷却用空気取入側とメインフレーム(3)の接続途中に前記送風ファン(73)を配設させ、変速ケース(45)の冷却用空気取入れ部または内部の空気排出部から泥水などが変速ケース(45)内部に入り込む不具合をなくすと共に、送風ファン(73)による冷却用空気の強制供給によって変速ケース(45)の換気効率を向上させ、また変速ケース(45)とメインフレーム(3)の接続途中に送風ファン(73)を取付けることによって送風ファン(73)支持構造の簡略化などを図れるように構成している。
【0022】
さらに、図11に示す如く、前記エンジン(2)を始動させる電動スタータ(105)と、該スタータ(105)を作動させるバッテリ(106)と、エンジン(2)が回転していることを検出するエンジン回転センサ(107)を設けると共に、停止位置と、田植作業などを行う運転位置と、スタータ(105)を作動させる始動位置とに切換えるキースイッチ(108)を設けている。そして、キースイッチ(108)の始動接点(109)にスタータ(105)を接続させ、キースイッチ(108)の運転接点(110)にエンジン回転センサ(107)を接続させると共に、前記センサ(107)がエンジン(2)の回転を検出したときに励磁させるリレー(111)の常閉スイッチ(112)を介して運転接点(110)に前記ファンモータ(72)を接続させるもので、前記キースイッチ(108)操作によってスタータ(105)を作動させた後、キースイッチ(108)が運転接点(110)に切換わり、田植または路上走行などが行われることにより、前記センサ(107)がエンジン(2)の回転を検出してリレー(111)を励磁させ、リレー(111)の常閉スイッチ(112)をオンにしてファンモータ(72)を作動させ、ファンモータ(72)によって前記送風ファン(73)を駆動して変速ケース(45)内部に冷却用空気を強制供給する。このとき、前記エンジン(2)によって駆動する発電機によりバッテリ(106)が充電されると共に、誤操作によってキースイッチ(108)が停止位置から運転接点(110)に切換えられたとき、または田植など作業時にエンジン(2)が過負荷などによって停止したとき、前記センサ(107)のエンジン(2)停止検出によってリレー(111)がオフ維持されまたは励磁が解除されて常開スイッチ(112)がオフに保たれ、ファンモータ(72)を停止維持し、バッテリ(106)の過放電を防ぐように構成している。なお、前記バッテリ(106)の容量に対して前記センサ(107)の消費電力は極めて小さいから、前記センサ(107)の作動によってバッテリ(106)が過放電になる不具合がないことは云うまでもない。
【0023】
上記から明らかなように、送風ファン(73)を駆動する電動ファンモータ(72)を備え、エンジン(2)が回転しているときだけ前記ファンモータ(72)を作動させるもので、誤操作によってキースイッチ(108)が運転位置に切換えられても、エンジン(2)が停止しているときはファンモータ(72)も停止し、エンシン(2)が作動しているときだけファンモータ(72)も作動させ、エンジン(2)を始動させるバッテリ(106)がファンモータ(72)動作によって過放電する不具合をなくすと共に、田植作業中にファンモータ(72)を必ず作動させて変速ケース(45)の換気を充分に行わせるように構成している。
【0024】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、請求項1に係る発明は、エンジン(2)からの動力を伝達するための変速プーリ(55)(56)を内設した変速ケース(45)と、前記変速ケース(45)にこの冷却用空気を強制供給する送風ファン(73)とを備え、前後方向に延設させる2本の中空の左右機体フレーム(3)の間に前記変速ケース(45)を設け、前記左右機体フレーム(3)の一方の冷却用空気取入側の中空から変速ケース(45)に冷却用空気を取入れ、前記左右機体フレーム(3)の他方の中空に変速ケース(45)の内部空気を排出させるように構成してなる田植機において、送風ファン(73)と、これを駆動する電動ファンモータ(72)とを、ファンホルダ(104)を介して冷却用空気取入側の前記機体フレーム(3)の機外側面に着脱自在に設置し、冷却用空気取入側の前記機体フレーム(3)の機外側面に送気口(78)を形成し、前記送風ファン(73)の吸込口(79)を前記送気口(78)に連結し、前記送風ファン(73)の排風口(76)を、前記変速ケース(45)の吸気パイプ(71)に吸気管(77)を介して連結し、足掛台(11)などを設置するためのサブフレーム(75)と前記機体フレーム(3)との間の空間に、前記送風ファン(73)を配置させたもので、前記変速ケース(45)の冷却用空気取入れ部または内部の空気排出部から泥水などが前記変速ケース(45)内部に入り込むのを防止できる。前記送風ファン(73)冷却用空気の強制供給にて、前記変速ケース(45)の換気効率を向上できる。また前記変速ケース(45)と前記機体フレーム(3)とを吸気管(77)などを介して連結する途中に、前記送風ファン(73)をコンパクトに取付けることができ、前記送風ファン(73)支持構造の簡略化などを図れる。
【0025】
請求項2に係る発明は、前記変速ケース(45)に形成した排気パイプ(87)を、排気ファン(86)を形成した前記変速プーリ(55)の側方に配置し、内部空気排出側の前記機体フレーム(3)の機外側面の排気取入口(88)と、前記排気パイプ(87)とを、排気管(89)を介して連結し、前記変速ケース(45)の内部には、前記排気ファン(86)の周囲に送風ガイド体(96)(97)(98)を延設させて、送風ファン室(101)を形成し、前記送風ファン室(101)に前記排気ファン(86)を内設させたもので、送風ファン(73)の冷却用空気の強制供給にて変速ケース(45)の換気効率を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図である。
【図2】乗用田植機の全体平面図である。
【図3】走行車の側面図である。
【図4】走行車の平面図である。
【図5】走行車後部の側面説明図である。
【図6】走行車後部の平面説明図である。
【図7】変速ケース部の右側面説明図である。
【図8】変速ケース部の正面説明図である。
【図9】変速ケース部の断面平面説明図である。
【図10】入力無段変速プーリ部の拡大正面説明図である。
【図11】ファンモータ制御回路図である。
【符号の説明】
(2)エンジン
(3)メインフレーム(機体フレーム)
(11)足掛台
(45)変速ケース
(55)(56)変速プーリ
(71)吸気パイプ
(72)ファンモータ
(73)送風ファン
(75)サブフレーム
(76)排風口
(77)吸気管
(78)送気口
(79)吸込口
(86)排気ファン
(87)排気パイプ
(88)排気取入口
(101)送気ファン室
(104)ファンホルダ

Claims (2)

  1. エンジンからの動力を伝達するための変速プーリを内設した変速ケースと、前記変速ケースにこの冷却用空気を強制供給する送風ファンとを備え、前後方向に延設させる2本の中空の左右機体フレームの間に前記変速ケースを設け、前記左右機体フレームの一方の冷却用空気取入側の中空から変速ケースに冷却用空気を取入れ、前記左右機体フレームの他方の中空に変速ケースの内部空気を排出させるように構成してなる田植機において、
    送風ファンと、これを駆動する電動ファンモータとを、ファンホルダを介して冷却用空気取入側の前記機体フレームの機外側面に着脱自在に設置し、
    冷却用空気取入側の前記機体フレームの機外側面に送気口を形成し、前記送風ファンの吸込口を前記送気口に連結し、前記送風ファンの排風口を、前記変速ケースの吸気パイプに吸気管を介して連結し、
    足掛台などを設置するためのサブフレームと前記機体フレームとの間の空間に、前記送風ファンを配置させたことを特徴とする田植機。
  2. 前記変速ケースに形成した排気パイプを、排気ファンを形成した前記変速プーリの側方に配置し、内部空気排出側の前記機体フレームの機外側面の排気取入口と、前記排気パイプとを、排気管を介して連結し、
    前記変速ケースの内部には、前記排気ファンの周囲に送風ガイド体を延設させて、送風ファン室を形成し、前記送風ファン室に前記排気ファンを内設させたことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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