JP3671863B2 - グローブボックスカバー及びグローブボックスカバー成形用の金型装置 - Google Patents
グローブボックスカバー及びグローブボックスカバー成形用の金型装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、グローブボックスカバー及びグローブボックスカバー成形用の金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のインストルメントパネルには、助手席側部分にグローブボックスが装着され、その中に小物を収納できるようになっている(類似技術として、特開平5−305840号公報参照)。インストルメントパネルにおけるグローブボックスを装着する部分には、陥凹形状をしたグローブボックスカバーが組付けられ、そのグローブボックスカバーに対して開閉自在なグローブボックスが装着されている。
【0003】
また、グローブボックスカバーの上壁部には、グローブボックスの開時に露出する段差状の縦面部が形成され、そこにポケット開口が形成されている。そのポケット開口の裏側には、容器形状のポケット体が組付けられ、ポケット開口からそのポケット体の内部にカード等の小物を出し入れできるようになっている。
【0004】
尚、グローブボックスカバーは、インストルメントパネルの内部において、空調ユニットの一部を構成するブロワユニットの後側に位置しており、メンテナンスのために、このブロワユニットのフィルタを後側に引き出す場合には、グローブボックスとグローブボックスカバーの両方をいったんインストルメントパネルから取り外す必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、グローブボックスカバーの縦面部に形成されたポケット開口の裏側に、別物としてのポケット体を組付ける必要があるため、その分、部品点数及び組立作業工数の増加を招いている。
【0006】
また、ブロワユニットからフィルタを引き出す際に、わざわざグローブボックスカバーをインストルメントパネルから取り外す必要があるため、フィルタの取外し作業が面倒である。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、部品点数の低減を図ることができ、フィルタの取外し作業の容易化を図ることができるグローブボックスカバー及びグローブボックスカバー成形用の金型装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、左右一対の側壁部間に奥壁部と上壁部を連続して形成した陥凹形状で、インストルメントパネルにおけるブロワユニットの後側位置に組付けられると共に、開閉自在なグローブボックスが装着され、且つ上壁部にグローブボックスの開時に露出する段差状の縦壁部が形成され、該縦壁部にポケット開口が形成されているグローブボックスカバーであって、前記奥壁部の上端部にブロワユニットのフィルタを出し入れ可能なフィルタ開口を形成し、該上壁部の後端にフィルタ開口よりも小さいサイズの底面部をヒンジ部を介して形成すると共に、該底面部と断面コ字状の本体部とで一体的にポケット体を形成し、該ポケット体をヒンジ部中心に回動させて上壁部に重ね合わせることにより、ポケット開口から小物を出し入れ自在なポケット部が区画形成される。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、グローブボックスカバーの上壁部にヒンジ部を介してポケット体を一体的形成したため、部品点数の低減を図ることができる。また、グローブボックスカバーの奥壁部にフィルタ開口が形成されているため、グローブボックスカバー自体は取り外さずに、このフィルタ開口を利用してフィルタを交換することができる。尚、ポケット体の底面部は、フィルタ開口よりも小さいサイズのため、このフィルタ開口を、一対の金型でポケット体を一体成形する際の型締めポイントして利用することができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、ポケット体に爪部を形成し、上壁部に該爪部と係合する切欠を形成した。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、ポケット体の爪部を、グローブボックスカバーの上壁部に形成した切欠に係合させることにより、ポケット体の状態を安定させることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、ヒンジ部が切断容易な薄肉構造である。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、ヒンジ部が切断容易な薄肉構造であるため、ヒンジ部を切断して、ポケット体をグローブボックスカバーから取外すことにより、グローブボックスカバーの上壁部に、ポケット体よりも大きいオーディオ機器等を設置することができる。そして、オーディオ機器等の操作は、縦面部に形成したポケット開口から行うことができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、グローブボックスカバーに相応する形状のキャビティ空間を形成可能な一対の金型を備え、グローブボックスカバーの裏側に対応する一方の金型に、型抜き方向におけるフィルタ開口の範囲内で、他方の金型との間でポケット体の底面部を形成可能で且つ一方の金型との間で本体部を形成可能なスライド型を、設けたことを特徴とするグローブボックスカバー成形用の金型装置である。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、一方の金型に、型抜き方向におけるフィルタ開口の範囲内で、ポケット体を成形可能なスライド型を設けたため、一回の成形で、グローブボックスカバーとポケット体の両方を同時に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。インストルメントパネル1の内部における助手席に対応する位置には、空調ユニットの一部を形成するブロワユニット2が設置されている。このブロワユニット2には、フィルタ3が内蔵され、メンテナンスのために、定期的に後側へ引き出して、新しいものと交換するようになっている。
【0017】
インストルメントパネル1におけるこのブロワユニット2の後側位置には、陥凹形状のグローブボックスカバー4が下側から組付けられている。このグローブボックスカバー4は、左右一対の側壁部5と、その前側に形成された奥壁部6と、その上側から後側にかけて連続形成された上壁部7とから構成されている。奥壁部6の下方には、ブロワユニット2の調整のための作業孔6aが形成されている。
【0018】
そして、このグローブボックスカバー4に対して、前側へ開閉自在なグローブボックス8が装着されている。このグローブボックス8の下端部には、図示せぬ回動軸が形成され、その回動軸がグローブボックスカバー4の左右の側壁部5に軸支されている。尚、グローブボックス8の奥壁部8aは別物を組付けたもので、グローブボックス8と一体的に前側へ回動する。
【0019】
上壁部7の後側寄り位置には段差状の縦面部9が形成されている。この縦面部9は、グローブボックス8を前側へ開いた際に、後向き状態で露出するもので、この縦面部9には横長のポケット開口10が形成されている。
【0020】
奥壁部6の上端には、フィルタ開口11が形成されている。このフィルタ開口11は、ブロワユニット2のフィルタ3を引き出し可能なサイズを有している。このフィルタ開口11の上側に位置する上壁部7の後端には、ポケット体12が薄肉状のヒンジ部13を介して一体形成されている。このポケット体12は、フィルタ開口11より小さいサイズの底面部14と、断面コ字状の本体部15とから形成されている。従って、このポケット体12の幅は、フィルタ開口11よりも小さく、また長さは上壁部7の後端から縦面部9に至る寸法に略合致している。ポケット体12の端部の左右両側には、爪部16が形成され、上壁部7には、それに対応する切欠17が形成されている。
【0021】
従って、このポケット体12をヒンジ部13を中心に前側へ回動させ、上壁部7の上側に重ねて、爪部16を切欠17に係合させることにより、ポケット体12と縦面部9とで区画されたポケット部Pを形成することができる。爪部16と切欠17との係合により、ポケット体12は安定した状態になり、車両走行時の振動等が加わっても、ポケット体12の状態が変化することはない。このポケット体12により区画形成されたポケット部P内へは、グローブボックス8を開いた際に露出するポケット開口10からカード等の小物を出し入れすることができる。
【0022】
また、ブロワユニット2のフィルタ3を交換する場合は、グローブボックス8だけを取外して、グローブボックスカバー4の奥壁部6に形成されたフィルタ開口11からフィルタ3を後側へ引き出して、新しいものと交換することができる。従来のように、グローブボックスカバー4自体を取外す必要がないため、フィルタ3の交換作業が容易である。
【0023】
そして、この実施形態のグローブボックスカバー4は、前述のように、ポケット体12が一体形成されているため、従来のように別物のポケット体を後から組付ける場合に比べて、部品点数及び作業工数の低減を図ることができる。
【0024】
また、この実施形態のグローブボックスカバー4は、図2に示すように、ポケット体12をヒンジ部13から切断して取り外すことにより、グローブボックスカバー4の上壁部7にオーディオ機器18を設置することもできる。ポケット体12を取り除くことにより、オーディオ機器18のハーネス19を自由に配索することができる。そして、このオーディオ機器18の操作は、縦面部9に形成したポケット開口10から行うことができる。
【0025】
次に、この実施形態に係るグローブボックスカバー4の製造方法を図4に基づいて説明する。このグローブボックスカバー4は、一対の金型20、21間に形成されるキャビティー空間内に樹脂材料(PP)を射出することにより行われる。
【0026】
一対の金型20、21は、互いに離反する型抜き方向Aに沿って移動自在で、一方の金型20には、型抜き方向Aに沿った合わせ面22aを持つスライド型22が型抜き方向Aとは交差するスライド方向Bに沿って移動自在に設けられている。このスライド型22のスライド方向Bへの移動は、一方の金型20を型抜き方向Aへ移動させる際に治具23にガイドされて行われる。
【0027】
ポケット体12は、グローブボックスカバー4に対して型抜き方向Aに沿った角度になっており、ポケット体12全体が型抜き方向Aにおけるフィルタ開口11の範囲H内に位置している。そして、スライド型22と他方の金型21との間でポケット体12の底面部14が成形され、スライド型22と一方の金型20との間でポケット体12の本体部15が成形されるようになっている。このように、フィルタ3の交換のために形成したフィルタ開口11を利用して、そのフィルタ開口11内に進入するスライド型22を用いることにより、一回の成形で、グローブボックスカバー4とポケット体12の両方を同時に形成することができるため、グローブボックスカバー4の製造効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポケット部を形成したインストルメントパネルの断面図。
【図2】ポケット体を切除してオーディオ機器を設置したインストルメントパネルの断面図。
【図3】グローブボックスカバーの斜視図。
【図4】金型によるグローブボックスカバーの製造を示す断面図。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 ブロワユニット
3 フィルタ
4 グローブボックスカバー
5 側壁部
6 奥壁部
7 上壁部
8 グローブボックス
9 縦面部
10 ポケット開口
11 フィルタ開口
12 ポケット体
13 ヒンジ部
14 底面部
15 本体部
16 爪部
17 切欠
18 オーディオ機器
19 ハーネス
20、21 金型
22 スライド型
A 型抜き方向
B スライド方向
H 型抜き方向におけるフィルタ開口の範囲
P ポケット部
Claims (4)
- 左右一対の側壁部間に奥壁部と上壁部を連続して形成した陥凹形状で、インストルメントパネルにおけるブロワユニットの後側位置に組付けられると共に、開閉自在なグローブボックスが装着され、且つ上壁部にグローブボックスの開時に露出する段差状の縦壁部が形成され、該縦壁部にポケット開口が形成されているグローブボックスカバーであって、
前記奥壁部の上端部にブロワユニットのフィルタを出し入れ可能なフィルタ開口を形成し、
該上壁部の後端にフィルタ開口よりも小さいサイズの底面部をヒンジ部を介して形成すると共に、該底面部と断面コ字状の本体部とで一体的にポケット体を形成し、該ポケット体をヒンジ部中心に回動させて上壁部に重ね合わせることにより、ポケット開口から小物を出し入れ自在なポケット部が区画形成されることを特徴とするグローブボックスカバー。 - 請求項1記載のグローブボックスカバーであって、
ポケット体に爪部を形成し、上壁部に該爪部と係合する切欠を形成したことを特徴とするグローブボックスカバー。 - 請求項1又は請求項2記載のグローブボックスカバーであって、
ヒンジ部が切断容易な薄肉構造であることを特徴とするグローブボックスカバー。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のグローブボックスカバー成形用の金型装置であって、
グローブボックスカバーに相応する形状のキャビティ空間を形成可能な一対の金型を備え、
グローブボックスカバーの裏側に対応する一方の金型に、型抜き方向におけるフィルタ開口の範囲内で、他方の金型との間でポケット体の底面部を形成可能で且つ一方の金型との間で本体部を形成可能なスライド型を、設けたことを特徴とするグローブボックスカバー成形用の金型装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2001162527A JP3671863B2 (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | グローブボックスカバー及びグローブボックスカバー成形用の金型装置 |
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